巨人(☆5対4★)広島 =リーグ戦4回戦(2023.04.28)・東京ドーム=
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広島
01100000241201
巨人
00030101X5802
勝利投手:横川 凱(2勝2敗0S)
(セーブ:大勢(0勝0敗3S))
敗戦投手:遠藤 淳志(1勝3敗0S)

本塁打
【広島】デビッドソン(5号・2回表ソロ)
【巨人】坂本 勇人(2号・4回裏3ラン),坂本 勇人(3号・8回裏ソロ)

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◆巨人は2点を追う4回裏、坂本の3ランで逆転に成功する。その後は6回に丸の適時打、8回に坂本のソロが飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、2番手・横川が3回2安打無失点で今季2勝目。敗れた広島は、打線が9回に1点差まで迫るも、あと一歩及ばなかった。

◆広島は今日から巨人3連戦。マツダスタジアムで行われた7~9日の巨人戦は3連勝しており、今日も勝てば1回戦から4連勝。広島が巨人戦で開幕から4連勝は09年に記録しているが、09年は○○△○○と3回戦が引き分け。このカードで引き分けを挟まずに1回戦から4連勝すれば球団史上初めてになる。

◆巨人が大敗から一夜明け、打線組み替えて臨む。2番二塁に中山礼都内野手、8番左翼に秋広優人内野手がそれぞれスタメンに入った。前夜、阪神との伝統の一戦で、0-15と歴史的大敗を喫した。今カードの広島には、マツダでの3連戦で3連敗しており、広島に引き分けはさまないで4連敗となれば球団史上初めてで、悪い流れを断ち切りたい一戦。先発は昨年9月左肘クリーニング手術を受けた高橋優貴投手が任され、復活白星をかけてマウンドに上がる。

◆プロスケートボーダーの西村碧莉が始球式に登場した。ブロンズヘアをなびかせながら捕手山瀬のミットへワンバウンド投球。7月生まれでラッキーセブンにちなみ「背番号7」のユニホーム姿で躍動した。胸元にサングラスをかけていたが、元気いっぱいのダイナミックな投球フォームの反動でマウンドに落としてしまった。緊張の大役を終え「今までにないぐらいに緊張しました。キャッチボールも機会もなかったので少しだけ練習しました。ちょっと届かずで悔しかったけど、楽しかったのです」と振り返った。

◆巨人大城卓三捕手が「フェンス直撃ライトオーバーゴロ」で春の珍事を巻き起こした。2回1死一塁で、右翼方向へ大きく伸びていった打球はフェンスに直撃しながら、広島の右翼・野間が捕球した。一走・岡本和は右飛と思い違い、一塁へ帰塁するもヒットの判定に、慌てて二塁へ進んだ。しかし、二塁封殺で大城卓の記録は「ライトゴロ」となり、球場は一時騒然とした。

◆トンネルを抜けたら、ビール1年分が待っていた。広島のマット・デビッドソン内野手(32)が、うれしい賞金と賞品を手にした。2回、先頭で巨人先発の高橋の変化球を捉え、左翼スタンドへ。弾丸ライナーがスタンド上方のキリンビールの看板を直撃の5号ソロ。「ビッグボード賞」として賞金100万円とビール1年分を手にした。デビッドソンは9日巨人戦で3カード連続となる4号を打ったが、その後は打撃不振に苦しんでいた。長い低迷のうっぷんを吹き飛ばすように勢いよく4つのベースを回り、ゴマスリパフォーマンスを披露。笑顔の新井監督から背中をたたかれ、ナインもゴマスリパフォーマンスで出迎えた。うれしい祝福のあとに、予想外のプレゼントもゲットした。

◆巨人横川凱投手(22)が4回から2番手でマウンドに上がった。前回登板の23日ヤクルト戦では5回2失点でプロ初勝利を挙げるなど、これまで開幕から3登板は先発を務めてきた。今季4試合目で中継ぎを任された。昨年9月に左肘クリーニング手術を受け、1年ぶりの復活勝利を目指した先発の高橋は3回5安打2失点で降板。支配下復帰後、初勝利はお預けとなった。

◆広島遠藤淳志投手(24)にアクシデント発生? 3回まで巨人打線を2安打無得点に封じていた先発の遠藤が、4回1死から巨人岡本和にこの試合初の与四球。その後、内野陣がマウンドに集まり、ベンチから横山投手コーチとトレーナーが遠藤のもとへ。2人に伴われ、遠藤はいったん三塁側ベンチにさがった。ほどなく遠藤はマウンドに戻ったが、続く中田にもストレートの四球。1死一、二塁から大城卓を一塁ゴロに打ち取ったが、坂本に左翼ポール際への逆転2号3ランを打たれた。

◆巨人坂本勇人内野手(34)が2号逆転3ランを放った。2点を追う4回2死一、三塁の場面、広島遠藤の132キロのチェンジアップを、左翼ポール際へ運んだ。2回には左前打を放っており、この試合2安打目となる1発で、試合をひっくり返し「最高の結果になってよかったです」と、かみしめた。坂本にとって東京ドームでは今季初アーチだった。今季開幕から22打席連続無安打と苦しんだ。23打席目にして打った今季1号弾も同じ広島戦(8日、マツダ)。試合のイニング間イベントでは巨人ファンの子どもから「坂本選手、もう1本ホームラン打ってください」と大きなエールを受けた。

◆メガゴジラがレーザービームでホームを守った。6回の守備だった。左翼につく身長2メートルの巨人秋広優人が2死二塁、広島上本の左前への打球を捕るとすぐさま本塁送球。低く鋭い軌道の送球で、二走・マクブルームを本塁憤死に陥れた。元投手らしく、強肩を発動。ベンチに戻ると、チームメートからハイタッチで祝福され、中堅ブリンソンには右腕をマッサージでほぐされた。本職は内野手ながら、左翼での起用に応えるプレーで「セコム・ホームセキュリティ賞」を受賞した。「ホーム(家)を守る」セコムが創設した同賞で、ホームベースを守った選手(補殺者、刺殺者、中継選手)に、賞金が贈呈される。

◆巨人坂本勇人内野手(34)が590日ぶりに1試合2本塁打をマークした。8回1死で、広島戸根の直球を左中間席最前列へ運んだ。2点を追う4回には2死一、三塁で、遠藤の132キロのチェンジアップをとらえ、左翼ポール際へ逆転3ランを放ち「最高の結果になってよかったです」。21年9月15日DeNA戦(東京ドーム)以来の1試合2発となった。この試合の5回のイニング間イベントでは巨人ファンの子どもから「坂本選手、もう1本ホームラン打ってください」とエールを受け、その願いをかなえた。

◆巨人が逆転勝ちで広島から今季初勝利を挙げた。育成から支配下復帰したばかりの先発高橋優貴投手(26)が3回5安打2失点で降板し、2点ビハインドで継投に入った。2番手で登板した横川凱投手(22)が快投した。23日ヤクルト戦で先発してプロ初勝利をマークしてから中4日のマウンドは、3回2安打無失点で味方打線の援護を呼び込んだ。4回2死一、三塁で、坂本勇人内野手(34)が広島遠藤から2号逆転3ランで試合をひっくり返した。6回には代打丸の適時打でリードを2点に広げると、8回にも坂本のこの日2発目となる3号ソロで突き放した。3点差の9回は守護神大勢が締めて3セーブ目をマーク。今季4度目の逆転勝ちで勢いをつけてゴールデンウイークに入る。

◆代打出場の巨人丸佳浩外野手が、適時打で突き放した。1点リードの6回2死一、二塁で、投手・横川に代わって打席に入った。2球目のフォークを捉えて右前へ運ぶタイムリー。12試合ぶりに打点をマークした。下半身のコンディション不良でベンチスタートが続く中、「根性100%で打ちました。次の1点が大事だと思っていたので打てて良かったです」と気合の一打だった。

◆#坂本勇人はなぜ神なのか-。巨人坂本勇人内野手(34)が、通算179度目の猛打賞で、歴代単独5位に浮上した。2回に左前打、2点を追う4回には左翼ポール際へ逆転3ラン、さらに8回には左中間へ3号ソロを放ち、今季初の猛打賞を記録した。チームに勝利を呼び込む活躍に、お立ち台では「正直過去は過去だと思って、これから何本打てるか分からないですけど、日々新たにやっていきたいなと思います」と前を向いた。ツイッターでは「#坂本勇人はなぜ神なのか」がトレンド入り。「神」「完全復活だあああ」「ずっと信じて待ってたよ!」「坂本勇人は神だった」と、称賛のつぶやきが相次いだ。

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】巨人戦で華麗な忍者守備を見せた広島菊池涼介。守備ばかりではなく1番二塁で出場して2安打。今季は1500安打を達成。33歳となったベテランの躍動はまだまだ止まりません。

◆背番号6がきらびやかに躍動した。巨人坂本勇人内野手(34)に快音が戻った。2点を追う4回2死一、三塁、広島遠藤のチェンジアップにバットを目いっぱい伸ばした。左翼ポールをぎりぎり巻く2号逆転3ランに「全然打てていないので、みんなつないでくれたチャンスで何とかヒットを打ちたいなという気持ちで入った。最高の結果になってくれました」と興奮気味にダイヤモンドを周回した。復調が覚醒へのスイッチになった。2点リードの8回1死では、戸根の144キロ低めの直球を左中間席へ放り込んだ。大盛り上がりの味方ベンチを横目に涼しい顔で生還。「本当に継続しないと意味がない。継続できるようにという気持ちが強い」と、自らに言い聞かせるように言った。東京ドームで1試合2発は、21年9月15日DeNA戦以来590日ぶりの"固め打ち"となり、アゲアゲモード突入を予感させた。現役名球会打者にとっては未知の大スランプだった。プロ17年目の開幕は大苦戦を強いられた。オープン戦から打撃の低調が続き、開幕後も22打席連続無安打と足踏みが続いた。打率1割を下回っていた8日広島戦で起死回生の1号ソロが今季初安打だった。「スタートからつまずいてしまいましたけど、何とか早く返したい」と挽回の機会は十二分にある。2本塁打を含む3安打で、歴代単独5位となる179度目の猛打賞と存在感は際立った。「正直過去は過去だと思って、これから何本打てるか分からないですけど、日々新たにやっていきたいなと思います」。GWは巨人の"反撃ウイーク"にする。【為田聡史】巨人坂本が4回に今季初の殊勲安打となる逆転本塁打。坂本の逆転本塁打は20年6月25日広島戦以来となった。今季初の1試合3安打以上をマークし、猛打賞の通算回数では(1)張本勲251(2)川上哲治194(3)長嶋茂雄186(4)野村克也180(5)坂本勇人179(6)福本豊178、松井稼頭央178。福本、松井を抜いて単独5位に浮上した。巨人原監督(2本塁打の坂本について)「2本目の速いボールを打てたのは良かった。まあ、でもしかし、これぐらいは打つよ!」■秋広レーザービームメガゴジラがレーザービームでホームを守った。6回2死二塁の守備。左翼に就く身長2メートルの秋広が、広島上本の左前への打球を捕るとすぐさま本塁送球。低く鋭い軌道で、二走・マクブルームを本塁でアウトにした。「ファームで送球練習を何度もやってきたその成果が出た」と、元投手らしく強肩を発動。4回には左前打で東京ドーム初安打を記録し、攻守で躍動した。■2番手横川が2勝目左腕横川が中4日で2勝目を手にした。先発高橋に代わって2番手で4回から登板。4、5回を3者凡退に抑え、6回2死二塁のピンチでは、左翼秋広の好送球に救われた。3回2安打無失点で、23日ヤクルト戦でプロ5年目にして初勝利を挙げてからわずか5日で2勝目を挙げた。「チームに貢献したい一心で投げました」と腕を振った。巨人高橋(昨年7月以来の先発も3回5安打2失点で降板)「先発の役割を果たせず悔しいです」

◆広島は9回の追い上げも及ばず、逆転負けで勝率5割に逆戻りした。2-0の4回、先発遠藤が巨人坂本に逆転3ランを被弾。4回に遊ゴロを打った際に右手がしびれ、制球を乱したことが災いした。だが3点を追う9回、大勢をつかまえ、代打攻勢で1点差まで詰め寄った。球団初の対巨人1回戦からの4連勝はならずも、新井監督は「最後まで諦めないという全員の気持ちが見られた。これからにつながる攻撃だったかなと思う」と前を向いた。

◆巨人・岡本和真内野手(26)が二回、天井直撃の大ファウルを打ち上げた。1点を追う二回先頭、右腕の遠藤が内角低めに投じた直球を思い切りすくい上げた打球は、左翼ファウルゾーン上空のドーム内側の膜材に当たり、勢いよく三塁側席へ落下。場内にはどよめきが起こった。岡本和は直後、高めの直球を痛烈なライナーで右前へ運び、自慢のパワーを見せつけた。

◆女子プロスケートボーダーの西村碧莉(あおり)(21)が始球式を務めた。自身の誕生日の7月とラッキーセブンにちなんだ背番号7のユニホームを身に包み、鮮やかな金髪姿で登板。ワインドアップ投法からワンバウンド投球を披露。「こういった機会をいただけてうれしい。ちょっと届かずで悔しかったけど、本当に楽しかった」と白い歯を見せた。5月12~14日にZOZOマリンスタジアムで行われる国際競技会「X Games Chiba 2023」に出場予定。西村は「あんな広い場で、自分一人が注目されるというのが今までなかったのですごく緊張した。そういった中で試合をしている野球選手はほんとにすごいなと思いました」と振り返った。

◆珍しいプレーが起こった。巨人が1点を追う二回一死一塁。大城卓が右翼フェンス際へ大飛球を放ったが、右翼手・野間がジャンプして腕を伸ばしてキャッチ。直接捕球したかにも見えたが、実際は打球がフェンスに跳ね返った直後にグラブの中に。野間はすぐさま二塁へ送球して一塁走者の岡本和を封殺した。フェンス直撃でも記録は「ライトゴロ」。場内にはG党の悲鳴がこだました。

◆巨人・坂本勇人内野手(34)が0-2の四回2死一、三塁で右腕の遠藤から逆転の2号3ランを左翼ポール際へ放った。真ん中高めのチェンジアップに少し泳がされながらも、粘ってバットの芯で捉えた。8日の広島戦(マツダ)の第3打席以来45打席ぶりとなる一発で、持ち前の勝負強さを発揮した。第1打席でも左前打を放っていた。

◆簡単にはいかなかった。昨秋に受けた左肘の手術から復帰した巨人・高橋優貴投手(26)が昨年7月17日以来、約9カ月ぶりの登板に臨んだが、3回5安打2失点。自らの打席を迎える前に無念の降板となった。一回は走者を背負いながらも、要所を締め無失点スタート。制球が定まらない中で迎えた二回。先頭のデビッドソンにフルカウントから甘く入ったスライダーを捉えられ、左翼後方にある看板を直撃する特大の一発を被弾。先制点を献上した。三回には、先頭の野間に左越え二塁打で出塁を許すと、1死三塁でマクブルームの二ゴロの間に2点目を奪われた。3回まで54球を要する苦しい投球。チームに流れを呼び込むことができず、三回の打席で代打を送られた。高橋は「手術してから半年くらいたちましたけど、1軍のマウンドで結果を出すために準備してきた。あとはそれを出すだけ」と気合を入れていたが、不完全燃焼に終わった。前夜の阪神戦(甲子園)は19安打15失点で大敗。この日も序盤からリードされる嫌な展開となったが、頼れる男が一振りで流れを変えた。2点を追う四回2死一、三塁。試合前までで打率・153と打撃不振だった坂本が左翼席へ逆転の2号3ラン。悩める男が8日の広島戦(マツダ)以来、16試合ぶりの一発でチームの雰囲気を変えた。(樋口航)

◆巨人・秋広優人内野手(20)がバックホームの好返球を披露し、「セコム・ホームセキュリティ賞」を獲得した。1点リードの六回の守備。2死二塁、広島・上本が左前打を放ち、左翼手の秋広は打球を捕って素早く本塁へ送球。同点を狙った二塁走者は本塁でタッチアウト。秋広は補殺を記録し、捕手の大城卓とともに、今季創設された「セコム・ホームセキュリティ賞」を獲得したと場内アナウンスが流された。「セコム・ホームセキュリティ賞」は、家(ホーム)を守るセコム社が本塁(ホームベース)を守る選手を応援したいとの思いから今季創設。東京ドームでの試合を対象(両チーム)に、本塁を守った選手(捕殺者、刺殺者、中継選手)に対してセコムから賞金が贈呈されるというもの。セコム社は、東京ドームの右中間に長嶋茂雄終身名誉監督の顔と「セコム、してますか?」のフレーズが表示された企業広告看板で知られている。

◆巨人・坂本勇人内野手(34)が八回にこの日2本目となる3号ソロを放った。今季初の3安打をマークし、通算猛打賞が歴代単独5位となる179度目となった。2点リードの八回に元同僚の左腕、戸根の直球を左中間席へ。四回の逆転2号3ランに続く一発。二回の左前打と合わせて今季初の猛打賞となった。

◆巨人は0―2の四回に坂本が逆転の3点本塁打を放ち、4―2の八回には3号ソロで加点した。2番手の横川が四回からの3回を無得点に抑えて2勝目。広島は遠藤が四回に制球を乱してひっくり返され、九回の反撃も届かなかった。

◆巨人・坂本勇人内野手(34)が2本塁打を含む3安打4打点の大暴れで勝利に導いた。0-2の四回2死一、三塁で迎えた第2打席では遠藤から左翼ポール際へ逆転の2号3ラン。8日の広島戦(マツダ)の第3打席以来、45打席ぶりとなる一発で、持ち前の勝負強さを発揮すると、八回にも戸根から左中間席へ3号ソロを放った。この日は第1打席でも左前打を放っており、歴代単独5位となる179度目の猛打賞をマークした。坂本は「開幕からこれだけ打てない、すごいつまずいていますけど、何とか早く巻き返したい」と誓った。復調の兆しを見せる2本塁打を含む猛打賞に原監督は「このぐらいは打つよ!」とご満悦だった。

◆巨人・横川凱投手(22)が2勝目を手にした。0-2の四回から2番手として登板。3回無失点の好救援を見せ、打線の逆転を呼び込んだ。23日のヤクルト戦(神宮)で5回2失点の好投でプロ初勝利をマーク。5日後に本拠地・東京ドームでの初白星を挙げた。本拠地のお立ち台に上がった横川は「ずっとここで勝ちたかったので、ここで勝てて幸せ」と喜びをかみしめた。

◆広島・遠藤淳志投手(24)は打撃が投球に悪影響を及ぼした。四回の遊ゴロで右手がしびれたといい、直後の守りで1死から岡本和に四球を与えた。ベンチ裏で治療を受けて戻ったものの中田翔にも四球。2死後に坂本に甘く入ったチェンジアップを左越えに運ばれ「感覚は多少、戻っていたが、リリースの押し込みは初回よりなかった」と悔やんだ。6日に今季初勝利を挙げてから3連敗。「初心に戻って一人一人、一回一回、一球一球を全力で投げる気持ちでやりたい」と雪辱を誓った。

◆探し求めた感覚を、つかみつつある。巨人・坂本勇人内野手(34)が決勝3ランなど2本塁打を含む3安打4打点。大活躍に浮かれない姿にプライドがにじんだ。「逆転3ランの歓声は本当に久しぶりでした。2本打ったからといって継続しないと意味がない。継続できるようにという気持ちは強いです」0-2の四回。遠藤のチェンジアップに泳がされながらバットのヘッドを走らせ、2号逆転3ランを左翼ポール際へ。昨年4月19日以来、374日ぶりの〝東京ドーム弾〟で勢いに乗り、八回は元巨人・戸根の直球を左中間席へたたき込んだ。寝ても、覚めても―。野球が頭から離れなかった。昨季は故障離脱も重なり、83試合で5本塁打。「打球が飛ばないからいろいろ試したけど、いいのが見つからずに終わった」。昨オフの合同自主トレ中は「気になることがあったときにすぐに振れるように」と滞在先のリビングに、野球用具の中から試合用のバットを1本だけ持ち込み、常置。就寝前でも何かを思い出してはバットを手に取った。開幕22打席無安打と苦しみ、今も打席内の立つ位置や両足の幅など試行錯誤は続く。だが、悩んだ打撃に復調の兆しが見えてきた。14試合ぶりの本塁打に加え、今季初の3安打を記録し、歴代単独5位に浮上する通算179度目の猛打賞(1試合3安打以上)をマーク。「正直、過去は過去だと思って、あと何本打てるか分からないけど日々、頑張りたい」。輝きを取り戻すため、必死にもがく。原監督は「こういう打席が続くと頼もしい限り。速い球をしっかり打てたのは非常に良かった。しかし、このぐらいは打つよ!」とニヤリ。前夜は15点差で大敗したが、最近5戦で4勝と状態は上向き。坂本の打撃とともに原巨人が蘇る。(谷川直之)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
DeNA
1470 0.667
(↑0.017)
-
(-)
12272
(+1)
61
(-)
15
(-)
5
(-)
0.253
(↓0.004)
2.730
(↑0.14)
2
(-)
阪神
1291 0.571
(↑0.021)
2
(-)
12177
(+4)
63
(-)
9
(-)
14
(+2)
0.240
(↑0.001)
2.660
(↑0.13)
3
(-)
広島
11110 0.500
(↓0.024)
3.5
(↓1)
12167
(+4)
66
(+5)
16
(+1)
8
(+2)
0.230
(↑0.006
2.660
(↓0.13)
4
(-)
ヤクルト
10121 0.455
(↓0.021)
4.5
(↓1)
12059
(-)
64
(+4)
13
(-)
20
(+1)
0.194
(↓0.002)
2.670
(↓0.06)
5
(-)
巨人
10130 0.435
(↑0.026)
5
(-)
12075
(+5)
87
(+4)
21
(+2)
1
(-)
0.235
(↑0.001
3.620
(↓0.02)
6
(-)
中日
8130 0.381
(↓0.019)
6
(↓1)
12252
(-)
61
(+1)
4
(-)
6
(-)
0.242
(↓0.003)
2.590
(↑0.07)