ソフトバンク(☆4対2★)楽天 =リーグ戦3回戦(2023.04.26)・福岡PayPayドーム=
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楽天
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ソフトバンク
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勝利投手:和田 毅(2勝1敗0S)
(セーブ:オスナ(0勝0敗4S))
敗戦投手:早川 隆久(1勝2敗0S)

本塁打
【楽天】島内 宏明(1号・4回表ソロ),浅村 栄斗(3号・4回表ソロ)

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◆ソフトバンクが連敗を5で止めた。ソフトバンクは3回裏、近藤と柳田の適時打で3点を先制する。直後に1点差まで迫られるも、7回には甲斐の適時打で貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・和田が6回途中2失点で今季2勝目。敗れた楽天は、打線が振るわなかった。

◆ベテランが意地を見せた。ソフトバンク先発の和田毅投手(42)が5回2/3を3安打2失点。先発投手が5イニング以上を投げ切るのは、16日楽天戦(楽天モバイルパーク)の大関以来、6試合ぶりだった。「野手に助けてもらい、6回途中まででしたが投げる事が出来て良かった」。先発の役割を果たし、70球でマウンドを降りた。3回までは無安打投球。中11日を空け、自慢の直球も抜群の走りだった。3点先制した直後の4回1死から島内、浅村に2者連続ソロを浴び「先制してくれたあと、すぐに失点してしまったところは反省。もう少し注意して投げていれば、ホームランは防げたかもしれない」。反省の言葉を並べたが、無四球、5奪三振の好投だった。開幕からペイペイドームで5連勝は、93年に福岡ドームが開業して以降は最長タイだった。今季はドーム開業30周年。節目の年での記録更新に向け、百戦錬磨の和田は左腕を振った。

◆楽天は、打線が奮わずソフトバンクに敗れた。今季19試合でいまだ連勝がなく、開幕19戦目で初めて連勝した18年を更新し、球団史上ワーストの「開幕から20戦連勝なし」となることが決まった。7勝12敗で5位と低迷。石井一久監督(49)は「連勝ができていないからこういうところにいる。どこかで連勝していかないといけない」と表情が険しかった。打線は3安打。得点は4回1死走者なしから島内が右翼へ、浅村が左翼へ放った2者連続の本塁打だけだった。だが石井監督は「彼らなくしてチームの浮上はない」と絶大な信頼を置く。直近5試合で、島内は打率3割1分6厘、浅村は打率2割6分3厘と状態が徐々に上がってきた。チーム浮上へ。その兆しも見えつつある。石井監督は「打線は上向きになっているところはある。ワンシーン、ワンシーンを切り取らず、しっかりとその週でやっていきたい」。前を向いて、勝利を積み重ねることを目指す。

◆ソフトバンクが勝利し、本拠地ペイペイドームでは新記録の開幕6連勝を挙げた。ソフトバンクの本拠地開幕連勝記録は大阪球場時代の65年にマークした19連勝だが、93年に福岡ドームが開業して以降は05、08、12年の5連勝が最長だった。今季は。節目の年での記録更新だ。0-0の3回2死一、二塁で3番近藤が先制の左前適時打。なお2死一、二塁で4番柳田にも2点適時二塁打が飛び出した。投げては42歳和田毅投手が6回途中2失点。先発投手が5イニング以上を投げ切るのは、16日楽天戦(楽天モバイルパーク)の大関以来、6試合ぶりだった。ベテランが先発の役割を果たし、試合を作り2勝目をあげた。チームの連敗も「5」で止め、貯金は「2」となった。

◆楽天早川隆久投手(24)が、"師弟対決"で敗れた。早大の先輩で自主トレを行っているソフトバンク和田と通算2度目の投げ合い。立ち上がりはともに無安打投球を続けていたが、早川は3回2死から遊撃失策で出塁を許すと、そこから2安打3失点。先制を許した。6回1/3を3安打4失点(自責1)で降板。「気持ちはすごい入るんですけど、壁が高すぎて越えられる気がしない。和田さんは低く丁寧に投げてる。そういうところを見習っていかないといけない」。"師匠"の投球を間近で見て、学ぶものもあった。現状のレベルの差を痛感しながらも、刺激を受けて成長を続けていく。「越えていかないといけないですし、自分が和田さんみたいなピッチャーになっていかないといけないと思う。そういうところを目指してやっていければ」と意気込んだ。

◆ソフトバンクは「TMOリレー」が完成した。1点リードの7回から3番手津森宥紀、4番手モイネロ、5番手オスナが1イニングずつ無失点継投。逃げ切りで接戦を制した。藤本監督は「(阪神の)JFKじゃないけど、TMOでね。今日はTMOやけど明日はMMO(松本裕、モイネロ、オスナ)になるかも。そこは分からない」とご満悦だった。

◆ソフトバンクが球団初のペイペイドーム開幕6連勝を飾った。先発の和田毅投手(42)が6回途中3安打2失点の粘投で今季2勝目。93年に福岡ドームが開業して30周年の節目で、新たな歴史を作った。先発が5イニング以上を投げるのは6試合ぶりで、チームの連敗は5でストップ。負ければ貯金0の危機で、大ベテランの救い投げが光った。「魔の5回」を迎えても、百戦錬磨の左腕には関係なかった。1点リードで伊藤裕、山崎、炭谷をあっさり3者斬り。鬼門を超え、5回2/3を3安打2失点にまとめた。「本当はね、やっぱり6回完了はしたかった。監督にも『したかったなぁ』という話をされて『その通りです』と」。首をひねりつつも、先発が5回以上を投げるのは実に6試合ぶり。ベテランがお手本のような粘りを見せ、今季2勝目を手にした。3回までは無安打投球だった。中11日を空け、自慢の直球も切れ味抜群。3-0の4回、島内と浅村に2者連続ソロを浴びた場面は「島内選手のは失投。浅村選手のは、若干マウンドで滑ったので悔いの残る投球だった」と、素直に反省した。ただ、ズルズルと引きずらなかったのが42歳の真骨頂だ。勝利が決まり、和田の両肩をもみほぐしながら笑顔を見せた藤本監督は「最高のピッチング。ベテランらしいピッチングをしてくれた」とたたえた。今季はダイエー時代の93年に福岡ドームが開業してから30周年。節目のアニバーサリーイヤーで、新記録となるペイペイドーム開幕6連勝を飾った。それも現役で唯一のダイエー時代を知る、和田で達成。23年の本拠地初登板で快挙を呼び「やっぱり投げやすかった。これだけのホークスファンの前で投げられることに『幸せだな』と思いながら」と感無量だった。「元気な現役選手でいたい」と話すからこそ、年を重ねるごとに体のメンテナンスを増やした。小さな努力の積み重ねで、無数のフラッシュライトを浴びている。チームの連敗は「5」でストップ。球数70球で終え、次は中6日で5月3日オリックス戦(ペイペイドーム)に向かうことが濃厚だ。大ベテランは「1週間後にもっといい投球ができるように」と、当たり前のように言った。【只松憲】

◆楽天・早川隆久投手(24)が先発し、6回?を4失点(自責点1)で、2敗目を喫した。試合後、報道陣の取材に応じた石井一久監督(49)の一問一答は以下の通り。--早川の投球内容について「全体的には今年、一番よかったなと思います。ただ結果としては残念でしたけど、内容と球の質は今年一番よかった」--3番手で登板した内が、1回無失点と好投した「ストライクを投げるところは投げて、ボール球からボール球ではなく、ストライクからボール球になる。内にとってチャンスが多くなる投球ができていると思います」--開幕からまだ連勝していない「どこかで連勝していかないといけない。ただ(連勝は)したいからできるわけではない。条件としてはチーム状況を上げることがまずは先決だと思います」-―四回に島内が右越え1号ソロ、浅村も左越え3号ソロで続いた「2人は、上がってくるきっかけをつかみつつあるとのかなと思います」

◆楽天・早川隆久投手(24)が先発で6回?を4失点(自責点1)で降板。味方に足を引っ張られながらも4安打、4奪三振と粘り強く投げたが、試合は2-4で敗れた。「どの打順でも点が取れる打線なので、低く丁寧に投げていきたい」強力打線を相手に慎重にマウンドに立ったが、落とし穴は0-0の三回2死からだった。三森の平凡なゴロを遊撃手の山崎が失策。そこから1四球を与え、近藤、柳田に連続安打を浴び、3点を先取された。ベンチから見守った小山投手コーチは「立ち上がりからしっかり腕を振れている。失点はされたが、ボール自体もいいです」と評価していた投球だっただけに、失策から崩れたリズムが悔やまれた。石井監督は試合前、先発投手について「単純に球数を投げられていない。100球でいいような風潮があるが、中6日の回復期間をもらっているのだから110、120球は投げてほしい」と注文をつけていた。この日の早川は計101球。指揮官の期待には及ばなかった。相手の先発、和田は早大の18学年上の大先輩。同じ左腕で、ともに背番号21。注目を集めた一戦だったが、2敗目を喫した早川は、六回途中を2失点で2勝目を挙げた和田の投球術を目の当たりにした。(広岡浩二)

◆ソフトバンクの藤本監督は連敗が5で止まり、ご機嫌だった。打線が久しぶりにつながって、先行逃げ切りで勝利をつかみ「今週はいい流れに乗っていきたい」と力を込めた。0―0の三回に2死から相手失策と四球で一、二塁に。近藤が左前へ適時打を放って先制し、続く4番柳田の2点二塁打で一気に3点を奪った。5試合ぶりの打点をマークした近藤は「連敗中も僕自身いい打席ではなかった。今日は良かったので、これから調子は上がっていくと思う」と自信を示した。柳田(三回に2点二塁打)「詰まったがいいところに落ちてくれた」甲斐(七回に適時打)「好機で絶対に追加点を取るという思いだった」

◆3年目左腕、早川は6回?を4安打4失点(自責点1)で2敗目を喫した。同じ早大出身で、オフに自主練習で師事する42歳和田との投げ合いに「低く丁寧に投げていた。そういうところを見習って、壁が高すぎるけど、和田さんのような投手になっていかなくては」と刺激を受けた。石井監督は「(3度目の先発で)内容と球の質は今年一番よかった」と評価した。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
1380 0.619
(↑0.019)
-
(-)
12271
(+2)
59
(+1)
11
(-)
6
(-)
0.224
(↑0.002)
2.800
(↑0.1)
2
(1↓)
ORIX
1290 0.571
(↓0.029)
1
(↓1)
12274
(+3)
71
(+6)
22
(+3)
8
(+1)
0.253
(↓0.003)
3.320
(↓0.15)
2
(1↓)
西武
1290 0.571
(↓0.029)
1
(↓1)
12275
(+1)
56
(+2)
18
(-)
15
(+1)
0.248
(↑0.001)
2.490
(↑0.02)
4
(-)
ソフトバンク
1080 0.556
(↑0.027)
1.5
(-)
12560
(+4)
53
(+2)
8
(-)
10
(+1)
0.235
(↓0.003)
2.710
(↑0.05)
5
(-)
楽天
7120 0.368
(↓0.021)
5
(↓1)
12447
(+2)
71
(+4)
15
(+2)
13
(-)
0.203
(↓0.006)
3.480
(↑0.12)
6
(-)
日本ハム
7150 0.318
(↑0.032)
6.5
(-)
12174
(+6)
91
(+3)
11
(+1)
14
(-)
0.219
(↑0.001)
3.790
(↑0.04)