ロッテ(☆2対1★)西武 =リーグ戦5回戦(2023.04.26)・ZOZOマリンスタジアム=
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西武
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ロッテ
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勝利投手:小島 和哉(2勝1敗0S)
(セーブ:益田 直也(0勝0敗7S))
敗戦投手:本田 圭佑(0勝1敗0S)
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◆ロッテが接戦を制した。ロッテは1点を追う2回裏、佐藤都の適時二塁打で同点とする。そのまま迎えた7回には、友杉の内野ゴロの間に1点を加え、勝ち越しに成功した。投げては、先発・小島が7回1失点の力投で今季2勝目。敗れた西武は、打線が終盤の好機を生かせなかった。

◆ロッテ小島和哉投手(26)が7回6安打1失点で2勝目を挙げた。初回に先制を許すも、同僚ペルドモから助言を受けたシュートを軸に打たせて取る投球を披露。「今日みたいな1点差ゲームで勝てたのはすごく大きいと思います」と喜んだ。チームは本拠地ZOZOマリンで10勝目に到達。98年9月以来、25年ぶりとなる月間本拠地2桁勝利の快挙。オリックスも敗れたため、単独首位に躍り出た。雨の中でも集中力を切らさなかった左腕は「ペル兄に感謝です」と笑顔を浮かべた。「ペルドモがシュート、ツーシーム、いい球を投げるので。教えてもらって、自分の中でしっくりくる感覚があった」と言う。本拠では自身今季初白星。「7回、投げ終わってベンチにいましたけど、自然と(応援歌を)口ずさんだり、手をたたいてしまうくらい、乗せてもらっている。本当にファンの人には感謝したいです」とファンのサポートに感謝した。

◆西武は相手を上回る9安打を放ったが、7残塁でここ1本が出なかった。ロッテ小島にタイミングを外された。なかなか1点が取れない中で、次の塁を狙う姿勢を見せたが、けん制での飛び出しや盗塁死などの走塁ミスも。松井稼頭央監督は「グリーンライトである以上、いってもらっていい。アグレッシブにいってもらえたら」と責めず、「切り替えて明後日のカード頭に準備して入りたい」と話した。

◆西武愛斗外野手(26)が公式戦2度目の「ライトゴロ」と、今季初の3安打で攻守に奮闘した。好プレーが飛び出したのは4回2死一、二塁の守備。ロッテ田村龍弘の右前への打球に猛チャージして一塁へ送球すると、田村は余裕のアウトとなった。21年8月にもZOZOマリンのロッテ戦でエチェバリアを刺しており、2度目の右ゴロ。「前に来ていて打球も速くて、先のランナーはホームにいけないと思ったので一塁に投げました。(先発の)隅田が頑張って投げていたので、勝ちをつけたくてああいうプレーになりました」と振り返った。3学年上の田村とは同じ大阪のボーイズチームに所属し、小学生のころから知り合い。直後の5回に愛斗が打席に立った際には、捕手の田村から「あれは無理やな」と声をかけられ、「そうっすね」と返したという。

◆試合開始2時間前のZOZOマリンスタジアムには最大風速16メートルの雨まじりの強風が吹き荒れていたが、プレーボール時には2メートル。自身プロ初の連勝を目指して、西武の2年目左腕・隅田知一郎投手(23)がマウンドに上がった。19日のソフトバンク戦でプロ初登板勝利以来、実に389日ぶりの勝利。同時に自身の連敗も球団ワースト記録の12連敗で止まった。「初勝利のときより(知人らから連絡が)来た。思った以上だったのでびっくり。『正直、メンタル来てた?』とか聞かれました。周りは僕が苦しんでいるんじゃないかと思っていたようですが、実際は一試合一試合切り替えて引きずらないようにしていたので、そこまでではなかった」12日のロッテ戦では5回?で5失点と打ち込まれただけに、「やり返す気持ちで。ストライクゾーンにしっかり強い球を投げるのが大事」と雪辱を誓っての一戦。二回に1点を失ったものの、直球に加え、代名詞のチェンジアップがさえ、六回まで全て空振りで毎回の自己最多タイ9三振を奪った。バックも隅田を援護。五回2死一、二塁から田村のワンバウンドの打球をチャージして処理した右翼手・愛斗が一塁送球。ライトゴロとなってピンチを脱した。隅田は6回108球、6安打1失点で降板。救援陣にバトンを託したが、七回に勝ち越される。打線が終盤の好機を生かせずチームの白星も消えた。(東山貴実)

◆プロ野球の最多三振を更新中の西武・中村剛也内野手(39)が三回の第2打席でロッテ・小島から空振り三振を喫し、前人未到の通算2000三振にあと「1」と迫った。歴代2位が清原和博の1955三振。前日25日には「本当は三振したくないんですけどね。あと2個?もうちょっとで2000個目なので頑張ります」と話していた。

◆西武・愛斗外野手(26)が四回2死一、二塁で田村の打球をワンバウンドで処理して一塁へ送球。ライトゴロとなって、チームのピンチを救った。「前(進守備)に来ていて、打球が速くて、僕のチャージやったら、二塁走者は本塁にいけないなと思って一塁に投げた。一塁手には『いつでも入ってくれ』と普段から言っています。(ライトゴロは)公式戦では2度目ですね」としてやったりの表情を浮かべた。直後の五回の打席では田村にマスク越しに「あれは(一塁でセーフになるのは)無理やな」とささやかれたという。田村とは同じ大阪出身で、「小学生の時から知っています。僕が所属していたボーイズにいたので」。その打席では左前打で出塁し、二盗を試みたが盗塁死。田村にしっかり〝お返し〟され、「さすがと言うより、悔しかった」と振り返った。

◆ロッテを上回る9安打を放ちながら〝スミ1〟に終わり、首位から陥落した。チームスローガンに「走魂(そうこん)」を掲げる中、今2連戦では計4盗塁を決める一方で、盗塁死も4つ。松井監督は「(選手に盗塁の判断を任せる)グリーンライトである以上、僕らが止めない以上、アグレッシブにいってもらったらいい」と、ぶれることはなかった。

◆突然の土砂降りの雨にも、表情一つ変えずに腕を振った。ロッテ・小島和哉投手(26)が7回6安打1失点で今季初白星から2連勝。西武との首位攻防を制し、チームを再び単独首位に押し上げた。「きょうも雨男ぶりを発揮したんですけど、試合ができてよかった。1点差のゲームを勝ち切れたことはすごく大きい」昨季だけでも雨の影響で「6、7回(登板日が)ずれた」というほど雨を呼ぶ男。一回、先頭の愛斗が左前打を放つと突然、大粒の雨が降り出した。「僕がマウンドに立つときだけ、雨が強くなった気がした」と苦笑い。天候に恵まれない中、「嫌だと思わずに。力まず、指先に集中することを意識した」と冷静に対処した。失点は初回の1点のみ。3試合連続でクオリティースタート(先発で6回以上、自責点3以下)とし、チームの本拠地10勝目を引き寄せた。昨季は防御率3・14ながら3勝11敗で、連勝は一度もなかった。勝ち運に恵まれず「勝ちに執着しないようになった」と、プロ5年目で〝無我の境地〟に到達した。「点を取ってもらった後にそれを守ろうとか、打たれないようにと思うことがストレス。取られるときは取られるくらいの気持ちの方がいい感じのメンタルで投げられている」と達観。試合展開や天候などに気持ちを左右されず、目の前の打者との対戦により集中するように意識を変えた。「チームが勝てたことがうれしい」と小島。何事にも動じない気持ちを発揮し、一つでも多くの勝利を呼び込む。(武田千怜)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
1380 0.619
(↑0.019)
-
(-)
12271
(+2)
59
(+1)
11
(-)
6
(-)
0.224
(↑0.002
2.800
(↑0.1)
2
(1↓)
ORIX
1290 0.571
(↓0.029)
1
(↓1)
12274
(+3)
71
(+6)
22
(+3)
8
(+1)
0.253
(↓0.003)
3.320
(↓0.15)
2
(1↓)
西武
1290 0.571
(↓0.029)
1
(↓1)
12275
(+1)
56
(+2)
18
(-)
15
(+1)
0.248
(↑0.001
2.490
(↑0.02)
4
(-)
ソフトバンク
1080 0.556
(↑0.027)
1.5
(-)
12560
(+4)
53
(+2)
8
(-)
10
(+1)
0.235
(↓0.003)
2.710
(↑0.05)
5
(-)
楽天
7120 0.368
(↓0.021)
5
(↓1)
12447
(+2)
71
(+4)
15
(+2)
13
(-)
0.203
(↓0.006)
3.480
(↑0.12)
6
(-)
日本ハム
7150 0.318
(↑0.032)
6.5
(-)
12174
(+6)
91
(+3)
11
(+1)
14
(-)
0.219
(↑0.001)
3.790
(↑0.04)