日本ハム(☆6対3★)オリックス =リーグ戦5回戦(2023.04.26)・エスコンフィールド北海道=
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ORIX
0000030003703
日本ハム
02202000X6811
勝利投手:鈴木 健矢(3勝0敗0S)
(セーブ:田中 正義(0勝1敗1S))
敗戦投手:田嶋 大樹(2勝2敗0S)

本塁打
【オリックス】中川 圭太(2号・6回表ソロ),森 友哉(5号・6回表ソロ),杉本 裕太郎(8号・6回表ソロ)
【日本ハム】マルティネス(1号・2回裏2ラン)

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◆日本ハムは2回裏、マルティネスの2ランで先制に成功する。その後は、3回と5回に万波の2点適時打が飛び出し、試合を優位に進めた。投げては、先発・鈴木が5回無失点で今季3勝目。敗れたオリックスは、6回に3者連続本塁打で追い上げを見せるも及ばなかった。

◆26日の日本ハム戦(エスコンフィールド)に先発するオリックス田嶋大樹(26)が自身3連勝を目指す。24日の練習でマウンドを確かめ「投げづらさは感じませんでした。全然、問題なかったです」とさらり。前回19日楽天戦で8回1失点と好投するなど好調をキープしている。「この球場のつくりは、すごい気に入っている。シンプルにかっこいいので、楽しみです」。新球場での初登板を心待ちにした。

◆日本ハムのマルティネスが、中日から移籍後、第1号となる先制弾。今季、ここまで各球団の右打者を打率1割台に封じてきたオリックスの左腕田嶋から、貴重な2ランを放った。2試合ぶりにスタメン出場し、2回無死一塁で迎えた第1打席だった。追い込まれてからの3球目、内角の変化球を引っ張った。打球は左翼フェンスを越えて敵のブルペンへ。「2ストライクと追い込まれていましたが、複雑に考えず、シンプルに打つことだけを考えていました」。開幕から52打席目で飛び出した1発に「移籍後、第1号が出て良かったです」。ダイヤモンドを一周すると、出迎えた今川と熱い抱擁を交わした。キューバ代表としてWBCに出場したため、チームに合流したのはオープン戦終盤。新天地でのスタートが遅れたぶんは、アーチ量産で期待に応える。

◆オリックス小田裕也外野手(33)が26日、国内FA権の取得条件を満たした。日本ハム戦(エスコンフィールド)の試合前に取材に応じ「プロに入って1つの目標でもあったし、それだけ1軍の戦力としていられたということだと思うので、うれしく思います」と節目を喜んだ。日本生命から14年ドラフト8位で入団。今季は19日楽天戦(京セラドーム大阪)で代走で途中出場し、9回の守備では本塁へのレーザービームでチームを救うなど、しびれる場面で力を発揮している。「なかなかミスができないところだけど、しっかりそこの役割をやっていきたいと思う」と欠かせない存在だ。FA権の行使については「チームも3連覇がかかってますし、シーズン終わってからというのと、まずはチームが優勝することに、その戦力としてやっていけたらと思う。そうなってきたら必然的に権利の価値も上がると思うので」とした。もちろん、プロ9年目を過ごすチームへの思いは強く「オリックスへの感謝の気持ちもあるし、愛着もある。弱い時も知っているし、おいしい思いもしているし、いろんな思いはありますね」としみじみと話した。

◆日本ハム万波中正外野手(23)が、"珍打"で打点を挙げた。3回1死一、二塁で左翼線に2点適時二塁打を放った。打球は左翼線を転がり、ファウルゾーンで待機していたボールボーイの椅子に当たって止まった。オリックスはボールデッドを主張したが、インプレーと判断され2者の生還は認められた。SNSでは「ボールボーイ」がトレンド入り。「ボールボーイよく避けた」「ファールゾーンせまいなあ ボールボーイはわるくない」「むしろボールボーイ素晴らしい避け方だと褒められるべき」などのコメントが続いた。

◆オリックスがまさかのボールの行方により、相手2人の走者の生還を許した。2点を追う3回1死一、二塁、日本ハム万波の打球はレフト線ギリギリの当たり。ボールはそのまま勢いよく転がっていき、ファウルゾーンで椅子に座って待機していたボールボーイのもとへ。ボールボーイは慌てて跳び上がりボールをよけるも、ボールは椅子に当たってストップ。ボールボーイが気を利かせて椅子を持ち上げると、遊撃手の紅林が走ってボールを取りに行った。しかし、この間に走者2人がホームイン。中嶋監督は審判のもとに歩み寄り何かを話すと、4審判が集まって協議。その後、吉本責任審判が場内に「中嶋監督よりボールデッドではないかと質問がありましたが、ボールボーイに打球が当たりましたが、インプレーで試合を再開します」と説明した。万波の打球は二塁打で日本ハムが2点を追加、三塁進塁は送球間のプレーとなり、そのまま1死三塁から試合再開となった。

◆日本ハム万波中正外野手(23)が今季初の4番に入り、2点適時二塁打を放った。3回1死一、二塁でオリックス田嶋の内角への直球を捉え、三塁線を鮮やかに抜いた。打球は三塁側のファウルゾーンのボールボーイが座る椅子に当たり止まった。オリックス中嶋監督が「ボールデッドではないか」と球審に指摘したが、審判の協議の結果、インプレーが認められた。打点を挙げるのは16日の西武戦以来、8試合ぶり。「久しぶりの得点圏で打つことができて良かったです」とコメントした。

◆オリックスのクリーンアップが、北の新球場に3連続アーチをかけた。リーグトップ8号ソロとなった杉本裕太郎外野手(32)は「前の2人の勢いに乗せてもらった」と主軸が束になった。3連勝は飾れなかったが、次戦につながる3連発で自慢の打力は見せつけた。6点の大量リードを許した6回。口火を切ったのは先頭の中川圭太内野手(27)だった。日本ハム堀の140キロ直球を左翼へ2号ソロ。続く4番森友哉捕手(27)は、甘めに入った137キロ直球を見逃さず。前夜の2発に続く5号ソロを右翼スタンド中段へ運んだ。3連発を締めたのは、同じく前夜にソロを放った杉本。「打率は上がったり下がったりしますけど、ホームランと打点は下がらない。そこだけ考えてやっています」。打球は大きな弧を描き、吸い込まれるようにレフトポールに直撃。3人で堀をマウンドから引きずり下ろした。オリックスが3者連続本塁打を放ったのは、98年8月9日ダイエー戦(神戸)の5回、大島、イチロー、ニールが打って以来25年ぶり。ここ2試合で計6本塁打を放ち、チーム計22本塁打は12球団トップの数字だ。昨年はチーム本塁打がリーグ最下位の89本。今年は長打力が違う。もちろん満足はしていない。先発の鈴木には4安打に抑え込まれ無得点。中嶋監督は「アンダースロー対策としては、またやっていかなきゃいけないのかなと思います」と思案した。28日から本拠地で迎えるのは首位ロッテ。次は白星をつかむアーチ連発といきたい。【磯綾乃】○...ドラフト1位の曽谷が3者凡退デビューを決めた。3点ビハインドの8回に5番手で登板。先頭の上川畑をカットボールで空振り三振に仕留めると、伏見を150キロ直球で押し込み中飛。最後は江越から151キロ直球で空振り三振を奪った。「ビビったらダメだと思うので、自分の向かう姿勢というのは出せたかなと思います」。中嶋監督は「しっかりしたボール投げていました」と高評価した。

◆日本ハム田中正義投手が、プロ初セーブを挙げた。3点リードの9回に登板し、1回無安打2奪三振無失点と完璧な内容で締めた。16年ドラフト1位でソフトバンク入団も、ケガに苦しみ満足いくシーズンを送れていなかった。移籍した新天地で新たな役目をまっとうし「(プロ)7年目。すごくうれしい。本当に最高の景色。これからこの景色を何十回、何百回とみられるように。初セーブのボールは実家に送りたい」と涙を流した。21日の楽天戦では1点リードの9回に登板し、2失点でサヨナラ負けを喫した。悔しい経験を乗り越えての快投に、新庄監督は「安心感もあるし、抑えはありだと思う」と評価。田中正は「そう言っていただいてありがたい。自分のベストを尽くすことだけ。覚悟を決めて毎日グラウンドに行きたい」と意気込んだ。

◆日本ハム野村佑希内野手(22)が26日、休養のためオリックス5回戦(エスコンフィールド)を欠場した。今季は開幕から4番として21試合にフル出場していたが、25日のオリックス戦では5打数無安打に終わっていた。

◆オリックスが3者連続本塁打を放つも、3連勝とはならなかった。日本ハム先発のアンダースロー、鈴木を前に5回まで4安打に抑えられて無得点。2~5回は二塁打も含めて先頭が出塁するも、要所を押さえられて得点できず。中嶋聡監督(54)は「それなりにやっぱり外されてるってことなんでね。アンダースロー対策としてはまたやっていかなきゃいけないのかなと思います」と話した。3回には三塁ファウルゾーンにいたボールボーイの椅子の下へ打球が転がり、その間に2人の走者の生還を許すなど5回までに6失点。6回には中川、森、杉本が球団25年ぶりの3者連続アーチをかけたが、反撃はここまでだった。8回には、ドラフト1位の曽谷龍平投手(22)がプロ初登板。先頭の上川畑をカットボールで空振り三振に仕留めると、伏見を150キロ直球で中飛、最後は江越を151キロ直球で空振り三振と3者凡退でデビュー。中嶋監督も「ほんとにね、いいボール投げてますんで。しっかりしたボールを投げてましたけどね」評価した。

◆今季初めて4番に入った日本ハム万波中正外野手(23)が、4打数2安打4打点と今季4度目のマルチ安打でチームを3試合ぶりの勝利に導いた。開幕から不動の4番を務めていた野村佑希内野手(22)が休養のため、今季初めて欠場。オフに改造した打撃フォームと"マイルール"を継続し、4番の代役をきっちり果たした。顔の正面に構えたバットを見据えてから、右肩に乗せる。今季の万波には、開幕から変わらない"マイルール"がある。それは、急きょ回ってきた「4番」でも同じだった。今季4度目のマルチ安打で4打点の大暴れ。「最近、得点圏で仕事が出来ていないことが多かった。前の打者がいっぱいチャンスをつくってくれて、こういう結果になったと思うので、みんなに感謝しています」。完璧な仕事ぶりに、胸を張った。開幕から4番を守ってきた同期入団の野村が、休養のため欠場。今季初めて4番の大役がまわってきた。練習前に知り「ドキドキしました。まさか考えていなかったので、驚きとソワソワとソワソワっていう感じ」。3回1死一、二塁、腕をたたんで巧みに内角球をさばくと、左翼線のボールボーイが待機する椅子に当たる"珍"二塁打。5回1死一、二塁でも左翼線を破る痛烈な適時二塁打で追加点をたたき出した。昨年11月ごろから打撃改造に取り組んできた。「コンパクトに振りたいなっていうのが一番の理由」と、バットを立てるフォームから寝かせるようになったことで、操作性がアップ。顔の正面で構えたバットを見据えるのは、頭の位置が前に突っ込まないようにという工夫からだ。それが周囲にはカメラ目線に見えてしまう。テレビ画面越しに自分と目が合い「映像を見たら、すごく気持ち悪い。自分と目が合うのは普通、歯磨きしている時くらいなので(笑い)」。それでも、これが好調を支える"マイルール"だ。チームは2桁借金目前で踏みとどまった。「本州に比べて札幌の桜の開花は遅かった。僕らもここから開花して行けたらいいな、なんて思っています」。野村の欠場は一戦限りで、28日には戦列復帰する予定。反攻の春本番は、これからだ。いつでも4番を張れるように、準備だけは怠らない。【中島宙恵】先発した日本ハム鈴木が5回4安打無失点と好投し、リーグトップに並ぶ3勝目を挙げた。2回から4イニング連続で先頭打者を出塁させたが、落ち着いて切り抜けた。「野手の方が点を取ってくれたので粘り強く投げることができました」。規定投球回には3イニング足りないが、防御率はいまだ0・00。「そこは意識していない。防御率で一喜一憂しても良くない」。

◆日本ハム・万波中正外野手(23)が今季初の4番で先発出場する。前夜に1号ソロを放ったアリスメンディ・アルカンタラ内野手(31)は「5番・三塁」で出場。

◆日本ハムがグラウンドを味方につけて得点する珍しいプレーが起こった。三回の日本ハムの攻撃。1死一、二塁で4番・万波が放った鋭い打球は左翼線を抜いた。その打球が左翼線に待機するボールボーイの椅子に直撃。ボールがその場にとどまる間に一走・松本剛まで生還し、打者走者の万波も三塁まで進塁した(記録は二塁打)。このプレーに関して、オリックスの中嶋監督は抗議。吉本責任審判は「ボールボーイに打球は当たりましたがインプレーで試合を再開します」と説明した。

◆オリックスのクリーンアップが本領発揮。0-6の六回、3番・中川圭太内野手(27)、4番・森友哉捕手(27)、5番・杉本裕太郎外野手(32)が3者連続本塁打を放った。この回から2番手としてマウンドに上がった堀の出ばなをくじいた。まずは3番の中川圭。1ストライクから140キロの直球を左翼線へアーチを描いた。続く森は2ボールから137キロの直球を右翼席へ。最後はラオウこと5番・杉本がカウント2-2から125キロのスライダーを左翼ポール際へ大飛球を運んだ。

◆ファンが待ちに待った一発がついに出た。中日から日本ハムに新加入のマルティネスが移籍後第1号となる先制の1号2ラン。昨年9月10日の巨人戦(東京ドーム)以来、228日ぶりの本塁打をかみ締めるようにダイヤモンドを一周し、笑顔で仲間とハイタッチを交わした。「2ストライクと追い込まれていましたが複雑に考えず、シンプルに球を打つことだけ考えていました」鋭くバットを振り抜いた。二回、先頭のアルカンタラが四球で出塁し無死一塁。カウント2-2からオリックスの先発左腕、田嶋の127キロのカットボールを捉えた。変化球にも体勢を崩されることなくフルスイング。左翼本塁打エリアの開放型ブルペンに運んだ。3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ではキューバ代表として4強入りに貢献。入団会見では「自分はパワーが非常に持ち味なので、ファンに囲まれているところでたくさんホームランを打てたら」と意気込みを語っていた。今季はここまで16試合に出場し、打率・190、0本塁打、3打点(試合前時点)。今季52打席目で移籍後初アーチを描き「第1号が出てよかったです」と素直に喜んだ。2試合ぶりのスタメン起用に右の大砲がバットで〝一発回答〟した。チームは連敗を止めた。(加藤次郎)

◆日本ハムの田中正が3点リードの九回を三者凡退に抑え、プロ初セーブを挙げた。紆余曲折を振り返り「7年かかったので。まず1回上がりたかった。長かった」とお立ち台で感極まって涙を流した。鳴り物入りでソフトバンクに入団しながら故障を繰り返し、今季は新天地で再起を誓う。けがの石川に代わって抑えを任され「そういう機会をいただいているのにも感謝。覚悟を決めてグラウンドに来たい」と決意を新たにした。

◆今季初めて4番で先発出場した日本ハム・万波中正外野手(23)が2打席連続の2点二塁打で勝利に貢献。チームの連敗を2で止めた。「そわそわした。でもいつも通りを心掛けて試合に臨みました」まずは2-0の三回だ。1死一、二塁で田嶋の145キロの直球を左翼線へはじき返した。打球は左翼線ファウルゾーンに待機するボールボーイの椅子に直撃。ボールはその場にとどまり、その間に一走・松本剛も生還した。万波は五回にも同じ状況で左翼線へ運び、新庄監督も「あれはリプレー? すごい」と感嘆した。今季から「頭が前にすぐ突っ込んじゃうので、それを体の中心に残せるように」と一塁側を1度見てから視線を投手に向けるルーティンを導入。軸のぶれ幅は小さくなり「信じてやっています」とうなずいた。北海道は、ようやく桜の見頃を迎えた。殊勲の若き主砲はお立ち台で「本州に比べて札幌の桜の開花も遅かった。僕らもここから開花していけたら」と〝開花宣言〟。最下位からの浮上を誓った。(加藤次郎)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
1380 0.619
(↑0.019)
-
(-)
12271
(+2)
59
(+1)
11
(-)
6
(-)
0.224
(↑0.002)
2.800
(↑0.1)
2
(1↓)
ORIX
1290 0.571
(↓0.029)
1
(↓1)
12274
(+3)
71
(+6)
22
(+3)
8
(+1)
0.253
(↓0.003)
3.320
(↓0.15)
2
(1↓)
西武
1290 0.571
(↓0.029)
1
(↓1)
12275
(+1)
56
(+2)
18
(-)
15
(+1)
0.248
(↑0.001)
2.490
(↑0.02)
4
(-)
ソフトバンク
1080 0.556
(↑0.027)
1.5
(-)
12560
(+4)
53
(+2)
8
(-)
10
(+1)
0.235
(↓0.003)
2.710
(↑0.05)
5
(-)
楽天
7120 0.368
(↓0.021)
5
(↓1)
12447
(+2)
71
(+4)
15
(+2)
13
(-)
0.203
(↓0.006)
3.480
(↑0.12)
6
(-)
日本ハム
7150 0.318
(↑0.032)
6.5
(-)
12174
(+6)
91
(+3)
11
(+1)
14
(-)
0.219
(↑0.001
3.790
(↑0.04)