ロッテ(★3対5☆)西武 =リーグ戦4回戦(2023.04.25)・ZOZOマリンスタジアム=
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西武
20010020051101
ロッテ
0100000113713
勝利投手:松本 航(2勝1敗0S)
(セーブ:増田 達至(0勝0敗4S))
敗戦投手:美馬 学(0勝3敗0S)

本塁打
【西武】中村 剛也(4号・1回表2ラン)
【ロッテ】安田 尚憲(2号・2回裏ソロ),藤原 恭大(2号・8回裏ソロ),山口 航輝(1号・9回裏ソロ)

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◆西武は初回、中村の2ランで先制する。その後は、4回表に柘植が適時打を放つと、7回にはマキノンと佐藤龍の連続適時打でリードを広げた。投げては、先発・松本が7回1失点の好投で今季2勝目。敗れたロッテは最終回に2点差まで迫り、さらに一打同点の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆女子プロゴルファー金田久美子(33)が始球式を行った。「ZOZOマリンスタジアムでの始球式はとても楽しめました。少しバランスを崩してしまい左にそれてしまいましたが、ノーバウンドで投げられてよかったです。点数でいうと70点くらいです」と持ち味の身体能力を発揮した。ライト側から白いリリーフカーに乗って登場した。黒のパーカーの上に背番号「93」と入ったロッテの白いユニホームを着用し、ショートパンツに緑色の靴。ショッキングピンクのグラブをつけ、マウンドに上がった。プレーボールの声がかかると振りかぶった投球モーションを、タイミングが合わず途中で停止。本来ならボーク...。苦笑いしながらも再度投球を開始し、右腕から大きな弧を描いたノーバウンド投球だった。だが、打席に立った角中勝也外野手を相手に投じたボールは大きくそれ、グリーンオンならぬストライクならず。それでも球団マスコットのマーくんらとハイタッチして笑顔を見せた。この日は、オフィシャルスポンサー「アイテック」の冠協賛試合「B.I.TECH スペシャルナイター」を開催。金田は同社初CMに出演している。

◆本拠地で白星を積み上げてきた首位ロッテが、ZOZOマリンで負けた。14日ぶりの1軍登板となった美馬学投手(36)が4回3失点で降板。安田尚憲内野手(24)が2回に2号ソロ、8回に藤原恭大外野手(22)が2号ソロ、さらに9回は山口航輝外野手(22)も1号ソロを放ち追い上げたが、届かなかった。試合前時点で今季9勝1敗だったホームで、痛い黒星を喫した。パ・リーグはオリックス、西武、ロッテの3チームが12勝8敗、勝率6割で1位。パ・リーグで20試合以上消化した3チームが同率首位は09年4月29日以来、14年ぶり。09年は日本ハム、楽天、オリックスが12勝9敗、勝率5割7分1厘で並んでいた。03年には5月16日に西武とダイエーが22勝16敗1分け、近鉄が22勝16敗と、30試合以上消化して3チーム同率首位があるが、今季の混戦はどこまで続くか。

◆9回にロッテ山口航輝外野手が今季80打席目での1号ソロを放ったが、追い上げは届かなかった。真ん中高め直球を捉えたものの「球威のあるボールなら打てていない。打席で冷静になれていないのでたまたま」と表情は晴れない。「4番で使ってもらって正直逃げたいこともあったけれど、これからもっとしっかり勝てるようにやっていかないと」。本拠地ZOZOマリンでの今季2敗目を喫し、首位で3チームが並んだ。

◆西武松本航投手(26)が、ルーキーイヤー以来となるワインドアップモーションで2勝目を挙げた。直球が走った。2回1死からロッテ安田に右中間ソロを浴びたが、4回1死の第2打席は150キロで見逃し三振。7回先頭の第3打席も148キロで見逃し三振に仕留めた。いずれも5球すべて直球。「初回から真っすぐを強く投げられましたし、最後までいいフォームで投げられた」と納得の7回1失点だった。前回14日の日本ハム戦は6回5安打4四死球で4失点と乱調。中10日の調整期間で19年以来のワインドアップに戻した。「感覚的にそっちの方がいいかなと。キャッチボールとかは普通にワインドアップで投げたりすることもあるので、違和感なく入れました」。効果を「フォームにリズムが出た」と表現した。今季自身最多の105球を投げた。先発陣は今季すでに今井、高橋が9回を完投している。「もっと投げたいというか、完投するくらいの気持ちはいつもある。しっかり負けないようにやっていきたい」。好調ロッテの連勝を止め、オリックスと3チーム同率の首位に浮上した。【鎌田良美】

◆西武中村剛也内野手が先制の4号2ランを放った。1回2死から外崎が四球と二盗で好機を拡大。ロッテ美馬の甘く入ったスライダーをすくい上げ、左翼席中段まで飛ばした。この日は3三振したが、前カードまでは15試合48打数でわずか5三振だった。「打つべき球をしっかり前に飛ばした結果というのがあると思う。本当は三振したくないですけど」。あと2つで、通算2000三振に到達する。

◆本拠地で白星を積み上げてきた首位ロッテが、ZOZOマリンで負けた。 14日ぶりの1軍登板となった美馬学投手(36)が4回3失点で降板。試合前時点で今季9勝1敗だったホームで、痛い黒星を喫した。ロッテ吉井監督(初回被弾で4回3失点の先発美馬に対し)「ずっとなんですけれど初回も一生懸命抑えようとして四球になっちゃって次のバッターに打たれる。今度は期間を設けずにやり直してもらおうと思っています。抹消します」

◆ロッテの4番山口航輝外野手(22)が3点を追う9回先頭で、西武増田の144キロ直球を捉えて左翼席に運んだ。今季は開幕前に7本塁打と量産し、主砲としての期待が高いが、80打席目でようやく1号。「ホッとするというか、これからもっとしっかりやっていかないといけない。球威もあるボールなら打てていない。たまたま」。チームの連勝も止まり、気分は晴れないままだった。今季10打点は挙げているものの、打率2割6厘と自分が納得出来るスイングが出来ていないことに悩み続けている。「焦りもありますし、冷静になれていない。葛藤している部分があります。自分にイライラしてしまっている」。オンオフの切り替えも出来ず、家に帰ってからもバットを握ってしまうほど追い込まれている。それでも、この日の3打席目で捕邪飛後、ベンチ裏で中村奨吾内野手(30)からかけられた声で、少しだけ勇気が持てた。「『打席の中で焦る気持ちがあるというのは分かる。その中でも自分を許せることが大事だぞ』って言ってもらえて、思いきり行けたと思います」。開幕から主軸を担い、4番で使い続けてくれている重圧も感じている。「こんな成績で試合に出ていることもおかしいですし、4番で使ってもらって正直逃げたい時もたくさんあるんですけれど、そんな甘いことは言っていられない。4番としての仕事、打って勝てるようにやっていきたい」。少しだけ前を向けた1発とはなった。【鎌田直秀】

◆ロッテの連勝が3で止まった。2回に安田尚憲内野手(24)が右中間にソロを放てば、8回には藤原恭大外野手(22)も右中間にソロ本塁打。さらに9回先頭では、待望だった山口航輝外野手(22)の左越え今季1号ソロ。若手の3本塁打も空砲に終わり、西武、オリックス、ロッテの3チームが首位に並んだ。西武松本に対し、7回まで散発3安打1得点。三振5つはすべて見逃しだった。吉井監督は「バットを振らないと前に飛ばないのでね。もう1回反省。もちろん、良いところに投げられたら手が出ないってこともあるんですけれど、そこはレベルを上げてしっかり振ってもらうように明日からやっていこうと思います」と積極性を願った。今季3度目の1軍先発登板だった美馬学投手(36)は初回2死二塁、4番中村に左越え3ランを喫した。指揮官は特に、ホームランを喫する直前の外崎の打席を強調。「一生懸命抑えようとしすぎて、結局初回も2アウトからフォアボールになっちゃって。その後のバッターに打たれるパターンが続いている」とし、今後に関しては「今度はちょっと期間を設けずに、1回やり直してもらおうと思います。抹消します。マリーンズに絶対必要なローテーションピッチャーなので、良い状態で戻ってきてもらうようにしようと思います」と2軍での再調整を命じた。これで本拠ZOZOマリンスタジアムでは、今季9勝2敗。同球場で月間10勝以上したのは98年9月(10勝5敗1分け)の1度だけだ。26日の西武戦に勝てば、25年ぶりのZOZOマリン月間2ケタ勝利。小島和哉投手(26)が先発する予定だ。【鎌田直秀】

◆西武は25日、埼玉県所沢市、飯能市、川越市の各観光名所や名産品などと選手がコラボレーションしたガチャシリーズ「埼玉西武ライオンズ地元ガチャ」を同日から順次販売すると発表した。西武では、地域コミュニティー活動「L-FRIENDS」の一環として、埼玉県内の57市町村と「フレンドリーシティ」と呼ばれる連携協定を締結している。地域活性を目的としたご当地コラボガチャは、昨年5月に川越市とのコラボで初めて販売され、約2カ月間で当初の販売予定数3000個を完売し、増産分の3000個も約半年で完売するなど大好評を博した。飯能ガチャでは「メッツァビレッジ×源田壮亮」や「うどん×呉念庭」など、飯能の自然豊かな観光地や名物が登場。また、所沢ガチャでは「狭山湖×栗山巧」や「所沢航空記念公園×今井達也」、川越ガチャでは新たに「金子侑司×きつねの面」や「山川穂高×旧山﨑家別邸」などが仲間入り。ガチャは1回500円で、3市とのコラボガチャは全8種類ずつ。うち1種類ずつはシークレットデザインになっている。飯能ガチャは飯能駅改札内のほか、飯能市内各所にて25日から販売開始。所沢ガチャと川越ガチャは、28日~29日、5月2日~3日に西武球場前駅改札内にて先行販売され、同10日からは市内各所で順次販売される。 ガチャの企画担当者は「このコラボガチャが観光客や地元の方々にとって定番のアイテムとして愛されるものになることを願っています。コレクションはもちろん、ご当地お土産としてもぜひお楽しみください」とコメントした。

◆女子プロゴルファーの金田久美子(33)が始球式を行った。「キンクミ」の愛称で親しまれ、名前にちなんで背番号は「93」。黒のパーカーにロッテのユニホームを羽織り、ショートパンツに緑色の靴を履いてマウンドに上がった。ピンク色のグローブをはめ、大きく振りかぶって投じた山なりのボールはノーバウンドで捕手のミットに収まった。金田は「ZOZOマリンスタジアムでの始球式をとても楽しめました! 少しバランスを崩してしまい左にそれてしまいましたが、ノーバウンドで投げられてよかったです。点数で言うと70点くらいです!」と振り返った。

◆開幕投手を務めたロッテ・小島和哉投手(26)が26日の西武戦に先発する。25日は試合前の練習でキャッチボールなどで準備を整えた。前回登板の18日の日本ハム戦で、七回途中84球を投げて2安打1失点で今季初勝利。今季は3試合の登板で防御率2・55と安定感がある。左腕は「チームの状態がすごくいいので、この流れにしっかり自分も乗って、勝って次につないでいけるように頑張りたい」と自身2連勝でチームを勢いづける。(ZOZOマリン)

◆リベンジの快投とはいかなかった。先発したロッテ・美馬学投手(36)は、4回4安打3失点でマウンドを降りた。これで今季登板した全3試合で五回を投げきれずに降板となった。前回登板の11日はこの日と同じ西武を相手に敵地で投げ、4回1/3を8安打3失点。2敗目を喫し、試合後に吉井理人監督(58)は「(登板を)一度飛ばして、また次に臨んでもらいたい」と明言した。翌12日に1軍選手登録を外れ、万全の調整を積んで本拠地での西武とのリベンジマッチに臨んだが、一回にいきなりつかまった。空振り三振、二ゴロと6球で2死を奪ったが、3番・外崎に四球。二盗を許して2死二塁とされ、4番・中村に先制2ランを浴びた。4球目の変化球を軽々と左翼席まで運ばれ、グラブを振り下ろして悔しがった。試合前には「しっかりとゲームをつくれるように初回から全力で投げたいと思います」と意気込んでいたが、思い通りにはならなかった。プロ13年目を迎える36歳。今オフは例年と異なり、積極的に投げて調整してきた。入念に準備してきたからこそ、もどかしい思いがある。昨季チーム最多の10勝を挙げたベテランが復調に向けてもがいている。

◆西武が逃げ切った。一回に中村の2ランで先制し、3―1の七回には佐藤龍の適時二塁打などで2点を加えた。松本が7回を3安打1失点でまとめて2勝目。ロッテは3本塁打を放ったものの反撃が及ばず、連勝は3で止まった。

◆ロッテ・山口航輝外野手(22)に待望の今季1号が飛び出した。2-5の九回、先頭で右打席に入ると西武・増田の初球を一閃。高々と上がった打球は左翼席に吸い込まれた。今季出場20試合目、80打席目の一発。ダイヤモンドを一周すると、ライトスタンドを陣取るロッテ応援団の声援に手を挙げて応えた。ロッテはこのあと安田が二塁内野安打。2死後に佐藤都の右前打、藤原の死球で満塁と攻めた。だが、最後は平沢が右飛に倒れて連勝は「3」で止まった。

◆西武が勝てば再び首位タイに浮上する一戦。通算458本塁打となる4番のひと振りで先制した。一回2死二塁。カウント1-2から中村剛也内野手(39)が美馬のスライダーを捉えた打球は、美しい放物線を描いて左翼席中段に飛び込んだ。「打ててよかったです」。いつも通りのコメントにも貫禄が漂う。プロ22年目、8月で40歳を迎えるシーズン。WBC日本代表・山川の離脱で4番に座るベテランは昨季は打率・196、12本塁打、31打点。初本塁打は5月5日、開幕から97打席目だったが、今季は54打席目で早くも4号となった。本塁打王6度。往年の輝きを取り戻すため、バットの大幅なモデルチェンジに踏み切った。昨季は33・5インチ(約85センチ)、885グラムの岡本和真(巨人)モデルを使用。今季は長さは同じで、重量は5年ぶりに大台となる900グラム。最大の特長は初めてバットの先端をくり抜いたことだ。先端をくり抜きしているバットは重心が手元寄りになるため軽く感じ、振り抜きが良くなる。年齢的な影響もあって、近年は直球への振り遅れも目立ってきた中での〝変革〟だった。攻守の要だった森友哉がオリックスにFA移籍。その中、中村は「正捕手と3番打者が一気に抜けて厳しい。誰か一人で何とかなるという話ではないので、みんなでやっていけたら」と、先頭に立ってチームを牽引(けんいん)している。

◆西武の松本が7回を3安打1失点で2勝目を挙げた。直球に威力があり、四回以降は安打を許さない。安田には二回に変化球をソロ本塁打とされたが、四、七回はともに速球で見逃し三振に仕留めた。「真っすぐでしっかりと押せて、いい内容だった」と声を弾ませた。前回登板した14日の日本ハム戦は6回4失点で今季初黒星を喫した。通常より間隔の長い中10日の調整期間を使い、走者がいない時のフォームをワインドアップに変更。「フォームにちょっとリズムが出た」と好結果に結びつけた。(ZOZOマリン)

◆ロッテは終盤に意地を見せたがあと一歩届かず、連勝が3で止まった。2―5の九回に先頭の山口が1号を放ち、さらに2死満塁の好機をつくったが最後は平沢が右飛に倒れた。吉井監督は「試合の前半は見逃し三振が多かった。レベルを上げてしっかり振ってほしい」と改善を求めた。投げては先発の美馬が毎回走者を背負い、4回を投げ4安打3四球3失点で3連敗。出場選手登録を抹消する予定で、吉井監督は「絶対に必要なローテーション投手。つくりなおして良い状態で戻ってきてほしい」と再起を願った。(ZOZOマリン)

◆西武・中村剛也内野手(39)が25日、ロッテ4回戦(ZOZOマリン)で一回に先制の4号2ランを放った。プロ22年目、8月で40歳を迎えるベテランの一振りで、オリックス、ロッテと並んで首位に再浮上。3チームが同率首位に並ぶのは2009年4月29日のオリックス、日本ハム、楽天(12勝9敗)以来、14年ぶりで大混パの様相を呈してきた。中村らしく、美しい放物線を描いた打球が左翼席中段に飛び込んだ。一回2死二塁。カウント2-1から美馬の浮いたスライダーを捉えた先制2ラン。右ふくらはぎ痛で離脱したWBC日本代表・山川に代わって4番を担うベテランの値千金の一振りだった。「打てて良かったです。打つべき球をしっかり前に飛ばした結果」少ない言葉数にも貫禄が漂う。8月で40歳を迎えるシーズン。12本塁打に終わった昨季の初本塁打は自己ワーストとなる5月5日、開幕から97打席目だったが、今季は54打席目で早くも4号となった。本塁打王6度。往年の輝きを取り戻すため、今季はバットの大幅なモデルチェンジに踏み切った。昨季は33・5インチ(約85センチ)、885グラムの岡本和真(巨人)モデルを使用。今季は長さは同じながら、重量は5年ぶりに大台となる900グラム。最大の特徴はプロ22年目で初めてバットの先端をくり抜いたことだ。先端をくり抜きしているバットは重心が手元寄りになるため軽く感じ、振り抜きが良くなる。年齢的な影響もあって、近年は直球への振り遅れも目立ってきた中での〝変革〟。「最近、ちょっとバッティングが上手になってきたかも。これまであまり野球が楽しいと思ったことはなかったけど、最近はなんか面白くなってきた」と語るなど、自身もその効果を実感している。「若いときと変わらず、(本塁打を)いっぱい打ちたいという思いがある」と不変の〝おかわり魂〟を口にする中、これで通算458号。目標とする500号に着実に歩を進める。同時に、プロ野球史上初の〝勲章〟も見えてきた。この日に3つの空振り三振を喫し、通算1998三振。歴代2位が清原和博の1955三振だけに、2000三振となればまさに前人未到の記録となる。「本当は三振したくないんですけどね。あと2個? もうちょっとで2000個目なので頑張ります」とニヤリ。三振は長打のコスト。それもまた、中村らしさ、だ。(東山貴実)

◆終盤に意地を見せたが白星は遠かった。ロッテ・吉井理人監督(58)は「いつも積極的にいこうと言っているけど、前半は特に見逃し三振が多かった。レベルを上げて振っていくように」と攻撃陣に積極性を求めた。三回1死で平沢が中前打で出塁も藤岡、中村奨が2者連続で見逃し三振。得点はソロ本塁打3本とつながりを欠いた。首位攻防2連戦の初戦を託された先発の美馬は4回3失点。今季登板した全3試合で五回を投げきれずに降板し、指揮官は「期間を設けずに一回つくり直してもらう」と2軍で調整させる意向を明かした。今季9勝1敗と圧倒的な勝率を誇る本拠地だったが、連勝は3でストップ。西武、オリックスに首位に並ばれた。吉井監督は「しっかり振っていくことで攻撃がつながっていく。明日からまたやっていく」。切り替えて前に進む。(武田千怜)

◆降りしきる雨に顔をゆがめながらも、懸命に左腕を振った。開幕投手を務めた小島和哉投手(26)が、西武打線を相手に粘りの投球を披露した。一回は先頭の愛斗に左前打を浴びるなど、2安打で2死二、三塁のピンチ。5番・マキノンに左前適時打を浴びて先制点を許したが、その後は持ち味を存分に発揮した。チェンジアップ、カットボールなどの多彩な変化球と、強気に内角に投じる直球を駆使。三回は1死一塁からは3番・外崎、4番・中村の中軸を2者連続三振に斬った。24試合に登板し、防御率3・14と安定した投球を続けながらも、3勝11敗と勝ち星に恵まれなかった昨季は、初勝利が開幕から10試合目の登板となった6月10日のDeNA戦だった。今季は3戦目となった前回登板(18日、日本ハム戦)で初白星を手にし、お立ち台では、「去年よりも早く勝てたので、ちょっとほっとしています」と喜び、「これからどんどん勝っていけるように頑張っていくので、応援よろしくお願いします」と宣言していた。新球のフォークボールを習得するなど進化して臨むプロ5年目。一球入魂で一回り大きくなった姿を披露し、チームを引っ張る。(武田千怜)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ORIX
1280 0.600
(↑0.021)
-
(↓1)
12371
(+8)
65
(+7)
19
(+3)
7
(+1)
0.256
(↑0.004)
3.170
(↓0.21)
1
(1↑)
西武
1280 0.600
(↑0.021)
0
(↓1)
12374
(+5)
54
(+3)
18
(+1)
14
(+3)
0.247
(↑0.003
2.510
(↓0.03)
1
(-)
ロッテ
1280 0.600
(↓0.032)
0
(-)
12369
(+3)
58
(+5)
11
(+3)
6
(-)
0.222
(↓0.001)
2.900
(↓0.12)
4
(-)
ソフトバンク
980 0.529
(-)
1.5
(↑0.5)
12656
(-)
51
(-)
8
(-)
9
(-)
0.238
(-)
2.760
(-)
5
(-)
楽天
7110 0.389
(-)
4
(↑0.5)
12545
(-)
67
(-)
13
(-)
13
(-)
0.209
(-)
3.600
(-)
6
(-)
日本ハム
6150 0.286
(↓0.014)
6.5
(-)
12268
(+7)
88
(+8)
10
(+1)
14
(+1)
0.218
(↑0.005)
3.830
(↓0.21)