ヤクルト(★3対7☆)巨人 =リーグ戦3回戦(2023.04.23)・明治神宮野球場=
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巨人
02022100071113
ヤクルト
0002001003902
勝利投手:横川 凱(1勝2敗0S)
敗戦投手:吉村 貢司郎(0勝1敗0S)

本塁打
【巨人】岡本 和真(2号・2回表ソロ),大城 卓三(3号・4回表2ラン),ブリンソン(2号・5回表2ラン)
【ヤクルト】サンタナ(1号・4回裏2ラン),オスナ(4号・7回裏ソロ)

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◆巨人は2回表、岡本和のソロと秋広の適時打で2点を先制する。そのまま迎えた4回には、大城卓の2ランで追加点を挙げ、試合を優位に進めた。投げては、先発・横川が5回2失点と試合をつくり、うれしいプロ初勝利。敗れたヤクルトは、先発・吉村が振るわなかった。

◆下半身のコンディション不良で登録を抹消されたヤクルト山田哲人内野手(30)が、1軍に合流した。神宮外苑での試合前練習に参加。室内練習場での打撃やノックで軽快な動きを見せたが、出場選手登録はされなかった。練習後に取材に応じた山田は「もうちょっとかかるかなと思ったんですけど動けてますし。後はトレーナーさんの判断というか、そういう感じになってくると思います」と話した。順調に回復している一方で「(ケガの)ぶり返しとか、一番してはいけないことですし。何でもかんでも『行けます』とは言いづらいので。まだシーズンも始まったばっかりですし、試合も残っているので。万全にしてから登録という形になると思います」と慎重な姿勢も示した。山田は12日DeNA戦の4回、三ゴロに倒れ、一塁を駆け抜けた際に故障し、5回の守備から退いた。翌13日に出場選手登録を抹消された。

◆巨人坂本勇人内野手(34)が「7番遊撃」で4試合ぶりにスタメンに復帰した。14日中日戦(バンテリンドーム)以来、13打席無安打も4四球を選んでいた。前日22日のヤクルト戦でも途中出場から2四球を選んだ。前日の同戦でプロ初スタメンで初安打&初打点を挙げた秋広優人内野手(20)は「8番左翼」で2試合連続スタメンとなった。先発マウンドにはプロ初白星を狙う横川が上がる。

◆バレーボール男子日本代表の柳田将洋(30=ジェイテクト)が、始球式を行った。186センチの長身から投じたボールは、ノーバウンドで捕手のミットに収まった。バレーボール男子日本代表は、9月16日に開幕するワールドカップバレーを戦う。

◆「メガゴジラ」の勢いが止まらない。巨人秋広優人内野手(20)が2試合連続適時打を放った。1点リードの2回2死二塁、ヤクルト吉村に追い込まれながらも2球ファウルで粘り、6球目のスライダーを捉えた。右前に運ぶ適時打でリードを広げた。本塁送球の間に二塁進塁を狙うもタッチアウトとなった。秋広は「追い込まれていたので何とかしたいと食らいついていきました。(大城)卓三さんがよく走ってくれてので、追加点につながりよかったです」と振り返った。秋広は前日の同戦でプロ初スタメン出場し、2回の第1打席で右中間への適時打を放って初安打&初打点。2試合連続チャンスで結果を出し、スタメン起用に応えた。この日は午前中から川崎市のジャイアンツ球場でシート打撃に参加。5打席に立って1安打を放つと、神宮に移動して阿部ヘッドコーチと下半身を低く下げてのティー打撃。濃密な1日を結果に結び付けた。

◆巨人岡本和真内野手(26)が2号先制ソロを放った。2回先頭の打席、ヤクルト吉村の直球をとらえバックスクリーン右への1発。1週間ぶりに最下位を脱出した前夜の余韻が残る神宮球場で、豪快にアーチを描いた。岡本和は「先頭だったので塁に出ることだけを考えていました。コースに逆らわずに強いスイングが出来ました。角度がどうかなと思ったけどホームランになって良かったです」と、本塁打狙いではなかった。高打率をキープする主砲が、試合を動かした。試合前時点で、打率3割4分2厘でリーグ4位。今季20試合で無安打は3試合のみとヒットが続いており、出塁への強い意識が長打へとつながった。

◆巨人大城卓三捕手(30)が3号2ランを放った。2点リードの4回2死一塁。ヤクルト吉村の甘く入ったフォークを完璧に捉えた。両手に残る心地よい感触で確信し、バットを投げた。打球は右中間席の中段に飛び込んだ。リードを4点に広げ、プロ初勝利を目指す横川を強力援護した。前日22日ヤクルト戦でも4回1死満塁から右翼線への適時二塁打を放っていた。連夜で存在感を示した。

◆東京ダービー3連戦最終日の日曜日は、前半戦から両軍4発の打ち上げ花火大会の様相を呈した。口火を切ったのは巨人の主砲・岡本和真内野手だった。2回先頭の打席、バックスクリーン右へ大きな先制アーチを描いた。さらに4回、2死一塁で大城卓三捕手が3号2ランで続いた。ヤクルトもドミンゴ・サンタナの1号2ランで追い上げるも、直後に巨人ルイス・ブリンソン外野手が2号2ランで再び突き放した。両軍4発入り乱れる、1発交戦。満員のスタンドも、少し早い花火大会に盛り上がりを見せていた。

◆ヤクルトのドミンゴ・サンタナ外野手(30)が、今季1号となる2ランを放った。4点を追う4回無死一塁、巨人先発横川に対し、カウント1-2からの4球目、高め143キロを完璧に捉え、バックスクリーンに放り込んだ。本拠地神宮で待望の1発。来日3年目の助っ人は「ビハインドの場面だったので1点でも取り返したかった。これから追い上げます」と振り返った。

◆初勝利をかけて先発した巨人横川凱を、1発攻勢で打線が強力援護した。口火を切ったのは、4番岡本和だった。2回先頭の打席で、バックスクリーン右に運ぶ2号先制ソロ弾。「先頭だったので塁に出ることだけを考えていました。コースに逆らわずに強いスイングが出来ました」。さらに4回には大城卓が3号2ランを運び、2点差に追い上げられた5回には、ブリンソンが2号2ランで再び突き放した。左腕・横川は今季三度目の正直だった。開幕ローテーション入りも2連敗。中9日で臨んだマウンドで、3回と5回を3者凡退に抑える安定投球を披露した。失点はサンタナの2ランのみにとどめ、わずか59球で5回5安打2失点にまとめ、先発の役割を全う。横川は「1人1人丁寧に全力で投げました。野手の方々がたくさん援護してくれたおかげでリズム良く投げることができました」と、納得の投球だった。

◆ヤクルトのドラフト1位ルーキー吉村貢司郎投手(25)が5回9安打6失点でプロ初黒星。チームは2連敗で2位に転落した。プロ初勝利を目指した右腕だったが、2回に岡本和に先制ソロを浴びるなど3被弾でKO。「しっかりと低めで勝負出来れば良かったんですが、浮いた球を打たれてしまったので修正していきたい」と、悔しそうに振り返った。

◆巨人が投打がかみ合って今季2度目の連勝で6カードぶりにカード勝ち越しを決めた。高卒5年目横川凱投手(22)がプロ初勝利を挙げた。横川は「やっと本当にやっと勝てた。すごい野手の皆さんに助けられた。次回以降、しっかり抑えられるように。苦しいこともあったんですけど、自分を信じて、いろんな人に助けられて、こうして初勝利することができた。もっともっと活躍して、そういう支えられてる人たちにしっかりと恩返しできるようにやっていきたい」。2度の育成落ち、7度目先発でのプロ初白星をかみしめた。今季三度目の正直だった。開幕ローテーション入りも開幕2連敗。中9日で臨んだマウンドで、3回と5回を3者凡退に抑える安定投球を披露した。59球で5回5安打2失点にまとめ、先発の役割を全う。「1人1人丁寧に全力で投げました。野手の方々がたくさん援護してくれたおかげでリズム良く投げることができました」と、納得の投球だった。初勝利をかけて先発した横川を、1発攻勢で打線が強力援護した。口火を切ったのは、4番岡本和だった。2回先頭の打席で、バックスクリーン右に運ぶ2号先制ソロアーチ。「先頭だったので塁に出ることだけを考えていました。コースに逆らわずに強いスイングが出来ました」と豪快にたたき込んだ。さらに4回には大城卓が3号2ランを運んだ。2点差に追い上げられた5回には、ブリンソンが2号2ランで再び突き放した。5試合ぶりスタメンの坂本も15打席ぶりの安打を皮切りに今季2度目のマルチ安打を達成。11安打7得点で攻めきった。投手陣は横川の後、田中豊、直江、田中千、大勢とつないで白星を守り切った。試合前時点で首位のヤクルト相手に連勝を収めて4位広島と2・5ゲーム差の5位につけた。

◆巨人が投打がかみ合って今季2度目の連勝で6カードぶりにカード勝ち越しを決めた。高卒5年目横川凱投手(22)がプロ初勝利を挙げた。 初勝利をかけて先発した横川を、1発攻勢で打線が強力援護した。巨人横川がプロ初勝利。横川は身長190センチの左腕。身長の記録が判明する限り、巨人に所属する190センチ以上の日本人投手が勝ったのは門倉健(193センチ=07年に1勝)、笠原将生(191センチ=12~14年に7勝)に次ぎ3人目。左腕では横川が初めて。横川は大阪桐蔭の同学年で中日ドラフト1位入団の根尾(通算25試合0勝0敗)より先に1勝した。横川凱(よこがわ・かい)2000年(平12)8月30日生まれ、滋賀県出身。大阪桐蔭では中日根尾、ロッテ藤原らと同学年で17年春、18年春夏に甲子園で計4試合に登板。18年は春夏連覇を達成した。18年ドラフト4位で巨人入団。2度目の育成契約から3月9日に支配下選手登録された。過去の1軍登板は7試合で0勝4敗。190センチ、98キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸660万円。

◆巨人坂本勇人内野手(34)が通算418二塁打で長嶋茂雄終身名誉監督に並んだ。「7番遊撃」で5試合ぶりにスタメン出場すると、6回無死一塁から左中間二塁打。歴代8位タイで、現役最多を更新した。4回には15打席ぶりの中前打を放っており、今季2度目のマルチ安打。前日には2軍でシート打撃を打ってから球場入りし、実戦感覚を養っていた。坂本は「1本1本積み重ねていけるように。チームに迷惑かけてますし、やれることはしっかりやっていきたい」と巻き返しを誓った。

◆ニッポン放送「ショウアップナイター」で解説を務めた里崎智也氏(46=日刊スポーツ評論家)が生中継中にファウルボールをキャッチする奇跡が起きた。7回先頭、巨人直江の打球をヤクルトのオスナが打ち上げると打球は高々と舞い上がってバックネット裏の放送席へ。現役時代の技術を生かして、ワンバウンドで素手でナイスキャッチを見せた。テレビ中継にもその様子が捉えられ、観客からの拍手に両手を挙げて応えた。これにはニッポン放送清水アナも大興奮。「里崎さんキャッチ!里崎さんが捕ったぞアピール!」と実況しつつ、視線を集める里崎氏に「主役は選手なので!何里崎さんがアピールしてるんですか!」と笑いながら注意。里崎氏も「はっはっは」と大笑いだった。奇跡のキャッチに神宮も里崎コールが起こって大盛り上がり。直後にオスナが追撃ソロを放ち、里崎氏も「完璧でしたね」とたたえていた。

◆巨人が投打がかみ合って今季2度目の連勝で6カードぶりにカード勝ち越しを決めた。高卒5年目横川凱投手(22)がプロ初勝利を挙げた。 初勝利をかけて先発した横川を、1発攻勢で打線が強力援護した。横川には刺激を受ける5歳下の現役高校生がいる。高校生といってもただの高校生ではない。大阪桐蔭のエース左腕で今秋のドラフト候補の前田悠伍投手(3年)。湖北ボーイズ(滋賀)、大阪桐蔭と全く同じ進路を歩んできた直系の後輩を「僕があれこれ言えるような立場じゃない。本当にすごいですから」と年下ながら一目置く。前田の兄とは中学時代の同僚で、よくグラウンドに遊びに来た前田少年の姿をよく覚えている。グラブをいじったり壁当てしたり。「めちゃくちゃそっくりで、昔の自分みたいやなって。同じように遊んでたので」。2年生で背番号11を背負った左腕というのも全く同じ。幼少期の自分と重なった。4強入りした今春のセンバツで投球姿を見届け、改めてすごさを実感した。でも、負けるわけにはいかない。いつか投げ合える日を信じて、横川はもっともっと大きくなる。【巨人担当=小早川宗一郎】

◆巨人岡本和真内野手(26)が"神宮花火大会"の口火を切った。2回先頭の打席、吉村の直球をとらえバックスクリーン右へ2号先制ソロを放った。1週間ぶりに最下位脱出した前夜の余韻が残る神宮球場で、豪快に描いたアーチが呼び水となり、力投する横川を後押し。「先頭だったので塁に出ることだけを考えていました。コースに逆らわずに強いスイングが出来ました」と、納得の1発だった。

◆巨人メガゴジラがタワマンを援護した。身長2メートルの秋広優人内野手は2回2死二塁、スライダーを捉えて右前に運ぶ適時打でリードを2点に広げた。4回には左前打、6回は中犠飛でプロ初マルチ安打で2打点。プロ初スタメンで初安打&初打点を放った前夜に続き起用に応え「1日1日、1打席1打席が大事だと思う。継続して頑張りたい。前を向いて1日1日を大切にしていきたい」と先を見据えた。

◆メガゴジラに続き、タワマンが神宮にそびえ立った。巨人横川凱投手(22)が、プロ5年目にして初勝利を手にした。身長190センチの大型左腕は、最速145キロの直球と決め球のフォークがさえ渡り、原監督命名「タワマン投法」がさく裂。5回をわずか59球で5安打2失点にまとめた。大阪桐蔭から18年ドラフト4位で入団も2度の育成落ち、3度目の支配下登録を経て勝ち取った。身長2メートルの秋広による連日の打点などで打線は大量援護し、チームは6カードぶりのカード勝ち越しを収めた。横川は貪欲に成長のヒントを探し求め、1冊の本を手に取った。「貧乏父さん金持ち父さん」。お金の使い方で人生は変わることが書かれたビジネス書だった。「一瞬の快楽に使うか。目先のことだけでなく、長期的に考える。1つの結果に左右されず、先を見据えて行動する」。未来を考え、家計簿も付けるようになった。その思考は野球にも重ねる。物事を突き詰める性がある。神宮でヒーローインタビューを受けることになる、ちょうど3カ月前。1月23日。最新テクノロジーの動作解析施設「ネクストベース・アスリートラボ」へ向かった。何度も確認したのは、リリース時の中指、人さし指のスロー映像。球にいい回転をかける精度が低いと認識させられた。直球を痛打され、勝てなかった一因を見つけた。昨オフの自主トレで同行した中日涌井に言われた「ローテの投手は100球中、80球から90球をいい感覚で投げられる」という言葉を体現するためだった。磨いたのは指先の感覚だ。指のウオーミングアップがルーティンに加わった。キャッチボール前、指を裏側に伸ばし、肘を曲げ伸ばし。「手に吸い付く感覚で持てる」。右手を高く上げる大胆なフォーム変更だけではない。細部の追求で直球の威力、精度は格段に進化した。今季は育成からスタートし開幕ローテ入り、そして初勝利。劇変の理由は細かすぎる追求だった。春夏連覇した大阪桐蔭時代は背番号10。3年夏の甲子園は6試合で1登板だった。背中を追っていた日本ハム柿木、中日根尾より早く手にしたプロ初勝利。人生が変わった。「先に勝てたとかは別にないが、みんな活躍できるように切磋琢磨したい」。まだ通過点だ。【上田悠太】▽巨人原監督(初勝利の横川に)「今日はメリハリの効いていた、非常に力投したね。彼の良さが出たと思いますね」

◆高卒5年目の巨人横川凱投手(22)がプロ初勝利を挙げた。5回を5安打2失点。2度の育成落ち、3度目の支配下登録を経て、うれしい1勝を手にした。主な一問一答-初勝利「1人1人全力で、魂込めて投げようと決めてました。やっと本当にやっと勝てた。自分もリズム良く投げることができたので、野手の皆さんに感謝したいなと思います」-ゲームセットの瞬間は「もううれしかったです」-これまで苦労もあった「苦しいこともあったんですけど、やっぱり自分を信じて、いろんな人に助けられて、初勝利することができた。もっともっと活躍して、そういう支えてくれた人たちに、しっかりと恩返しできるようにやっていきたい」-大阪桐蔭で中日根尾、日本ハム柿木より先に勝利できた「先に勝てたとか、そういうのは別に何もないですけど。(ロッテ藤原含め)大阪桐蔭4人で刺激し合いながら、ここまでやってこれている。みんなが活躍できるように切磋琢磨(せっさたくま)しながら、これからもやっていきたいなと思います」-フォーム変更でボール強く。これから伸びる手応え「まだまだもっともっといけると思う。そこは引き続き、向上心持ってやっていきたいなと思います。1戦1戦、僕は戦うだけだと思う。足元を見て、しっかりやりたい」

◆巨人は今季初のカード勝ち越しへ、不振にあえぐ坂本勇人内野手(34)が5試合ぶりに先発に戻った。22日にプロ初安打&初打点をマークした3年目の大砲、秋広優人内野手(20)は2試合連続で名を連ねた。横川凱投手(22)はプロ初勝利を目指す。

◆巨人・岡本和真内野手(26)が先制の2号ソロを放った。二回先頭。カウント1-1からヤクルトのドラフト1位・吉村(東芝)の直球を一閃。バックスクリーン右へライナーで突き刺した。12日の阪神戦(東京ドーム)以来、9試合ぶりの一発で7試合連続安打をマーク。頼れる主砲がプロ初勝利を目指す横川に貴重な援護点をプレゼントした。

◆3年目の大砲、秋広優人内野手(20)が1点リードの二回2死二塁でヤクルトのD1位・吉村(東芝)から右前適時打を放ち、2試合連続打点をマークした。22日の第2戦にプロスタメン&初安打&初打点をマークした秋広は、この日も「8番・左翼」で2戦連続のスタメン起用。勢いそのままに、第1打席で結果を残した。

◆ヤクルト・青木宣親外野手(41)が「6番・左翼」で先発出場し、二回1死で中前打を放った。22日の巨人戦(神宮)から3打席連続安打とした。巨人先発・横川に対し、カウント1―2と追い込まれてからの5球目。138キロフォークを捉えて、中前へはじき返した。青木は直近2試合で6打数3安打と状態を上げている。

◆5試合ぶりに先発出場した巨人・坂本勇人内野手(34)が、15打席ぶりの安打をマークした。4点リードの四回2死でヤクルト・吉村の直球を中堅へ鋭くライナーで打ち返した。打球はダイビングキャッチを試みた中堅手・浜田のグラブを弾いた。これが4月14日の中日戦(バンテリンドーム)の第3打席以来15打席ぶりの安打となり、打率は・143となった。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が17打席ぶりの安打を放った。0―4の四回。無死一塁でサンタナの今季1号となる中越え2ランで反撃に出ると、主砲も続いた。カウント0―2と追い込まれての3球目を捉え、中前へ。18日の中日戦(松山)の第1打席で先制の適時二塁打を放って以来の安打とした。

◆巨人・坂本勇人内野手(34)が4点リードの六回無死一塁で、ヤクルトの左腕、山本から左中間へ二塁打を放ち、通算418二塁打でプロ野球歴代8位の長嶋茂雄に並んだ。二塁打は今季2本目。同6位・王貞治の422を抜けば球団最多となる。■坂本が狙う通算二塁打記録1位 立浪和義 4872位 福本豊 4493位 山内一弘 4484位 金本知憲 4405位 稲葉篤紀 4296位 王貞治 4227位 張本勲 4208位 長嶋茂雄、坂本勇人 418

◆先発したヤクルトのドラフト1位・吉村貢司郎投手(25)=東芝=は5回9安打、自己ワースト6失点でプロ初勝利はつかめなかった。「一試合一試合自分の役割を果たせるように。できることをやるだけです」と意気込んで上がったプロ4度目の先発マウンド。一回は三者凡退の立ち上がりだったが、二回に先頭の岡本和に先制ソロを被弾するなど2失点を喫した。さらに四回には大城卓に3号2ラン、五回にはブリンソンにも2号2ランを献上し、一発攻勢に泣いた。

◆これが巨人の4番打者だ!! 主砲が燕のドラ1ルーキーに牙をむいた。WBC日本代表として世界一に貢献した岡本和が0-0の二回に先制の2号ソロをたたき込んだ。「先頭だったので塁に出ることだけを考えていた。コースに逆らわずに強いスイングができた。角度がどうかなと思ったけどホームランになって良かった」ヤクルトのドラフト1位右腕・吉村(東芝)の出はなをくじいた。カウント1-1から外角高めの直球を一閃。目の覚めるような痛烈な打球をバックスクリーン右へ突き刺した。12日の阪神戦(東京ドーム)以来、9試合ぶりの一発で7試合連続安打とした。四回の第2打席は二塁への内野安打で出塁。これで開幕から20試合中7試合で複数安打を記録。念願の初出場となったWBCでは、本職ではない一塁でレギュラーを勝ち取り、決勝の米国戦でも本塁打を放つなど、7試合で打率・333、チーム最多タイの2本塁打、7打点。世界大会での勢いそのままに開幕から好調を維持している。「ジャイアンツでしっかり結果を残せるようにするのが一番。日本一になれるように一試合一試合、戦っていきたい」。開幕から波に乗り切れていないチームを新主将がバットで鼓舞した。(樋口航)

◆スタンドに飛び込んでいく打球を見つめ、悔しさをにじませた。ヤクルトのドラフト1位・吉村貢司郎投手(25)=東芝=は5回9安打6失点。プロ4度目の先発も、初勝利をつかむことはできなかった。「ゲームをつくれず悔しいですし、チームに迷惑を掛けて申し訳ないです」一回は三者凡退と上々の立ち上がりだったが、二回に手痛い一発を浴びた。先頭・岡本和にバックスクリーン右へ2号ソロを献上して先制を許すなど2失点。さらに四回には2死一塁で大城卓に右中間席中段に飛び込む特大の3号2ランを浴び、五回1死二塁ではブリンソンにも2号2ランを献上した。今季初の内山とのバッテリーだったが、G打線をねじ伏せることはできず。自己ワースト失点となった。東京・足立区出身。小さい頃は東京ドームに足を運び、巨人戦を観戦して育った。「自分が見ていた頃(活躍していた選手)は、上原さん、二岡さんとか。昔から見ていたチーム。そこらへんを感じながら投げたい」。初対戦の巨人打線に「気負いせず、しっかりストライク先行でどんどん自分のボールを投げていければ」と意気込んでいたが、一発攻勢にやられる悔しい結果となってしまった。(箭内桃子)

◆大阪桐蔭高から巨人に入団5年目の左腕、横川凱投手(22)が5回59球を投げ、5安打2失点でプロ初勝利。今季3度目、通算では8度目の登板で節目の白星を飾った。ウイニングボールを手にヒーローインタビューを受け「やっとここ(スタートライン)に立つことができた。もっともっと活躍したい。チームの優勝に貢献できるように頑張りたい」と笑顔だった。

◆巨人が3本塁打を含む11安打で打ち勝った。二回に岡本和のソロと秋広の適時打で2点を先制。四回は大城卓の2ラン、五回はブリンソンの2ランで突き放した。横川はテンポ良く5回2失点でプロ初勝利。ヤクルトは吉村が崩れた。

◆5試合ぶりに先発した巨人・坂本勇人内野手(34)が、プロ野球歴代8位の長嶋茂雄に並ぶ通算418本目の二塁打など2安打をマークし、「いい感じでやれている。結果として2本(安打が)出て良かった。継続するだけ」と納得の表情を浮かべた。第2打席では15打席ぶりの安打となる中前打も放ち、本来の数字とはいえないまでも打率は試合前の・128から・157に上昇。前日22日には、ナイターの前にジャイアンツ球場でベテランでは異例のシート打撃に参加するなどして鋭い当たりが増えてきた。「チームにも迷惑を掛けていますし、やれることはしっかりやって、出番があればしっかりやります」とうなずいた。

◆洗礼を浴びた。ヤクルトのドラフト1位・吉村貢司郎投手(25)=東芝=は5回9安打6失点でプロ初黒星。4度目の先発登板で、1試合3本塁打と失点数はともに自己ワーストだった。「浮いた球を打たれてしまった。力任せに投げてしまいました」二回、先頭の岡本和に先制ソロを被弾。四回は大城卓に2ランを浴び、2点を返してもらった直後の五回はブリンソンにも2ランを喫した。「一発を打たれては駄目な場面で、ゾーンに入った球を打たれてしまった」と反省した。初白星がまたもお預けとなった新人右腕について、高津監督は「研究されたら、何を研究されているかを研究し直す。プロの世界はそうやって生き残っていくしかない」とステップアップを求めた。この日は救援投手も失点し、今季ワーストタイの7失点。巨人に1勝2敗と負け越し、首位から陥落した。25日からのDeNAとの首位攻防戦(横浜)で巻き返しを図る。(箭内桃子)

◆今季2度目のスタメン出場となったヤクルトの3年目・赤羽由紘内野手(22)がプロ初のマルチ安打を記録した。「ヒットを全然打てていなかったので、何とか爪痕を残してやろうと思ってやりました」「2番・二塁」で先発出場。四回先頭で巨人先発・横川から中前打を放つと、六回1死では2番手・田中豊から中前打を放った。「気負うことなく積極的に自分のバッティングをしようと思って打席に入りました」と振り返った。赤羽は日本ウェルネス信州筑北高からBC・信濃を経て2021年育成D2位で入団。内外野をこなせるユーティリティープレーヤーだ。今後へ「またチャンスがあるかわからないですけど、チャンスが来たときはしっかり結果を残せるように頑張りたい」と力を込めた。

◆大阪桐蔭高から巨人に入団5年目の左腕、横川凱投手(22)が5回59球を投げ、5安打2失点でプロ初勝利。今季3度目、通算では8度目の登板で節目の白星を飾った。?巨人・横川が5回59球を投げ、2失点でプロ初勝利。先発投手が60球以下で勝利を手にしたのは昨年9月14日のロッテ・佐々木朗希(対日本ハム、58球、5回1失点)以来。巨人では1981年6月6日の西本聖(対阪神、60球、5回1失点)以来42年ぶり。?巨人の投手がプロ初勝利を「先発&60球以下」でマークしたのは、60年6月9日の中村常寿(対国鉄、59球、5回無失点)以来63年ぶり。

◆全身を使った粘り強いスイングが戻った。5試合ぶりに先発起用された坂本は六回、左腕の山本から左中間を破る二塁打。それでも表情が緩むことはなかった。「いい感じでやれている。結果として2本出たので継続するだけ」これでプロ野球歴代8位の長嶋茂雄に並ぶ通算418二塁打。王貞治が持つ球団記録まで4本に迫った。四回に15打席ぶりの安打となる中前打を放っており、今季2度目の複数安打を記録した。22日のナイターの前には、午前中にジャイアンツ球場で行われた1軍の若手中心のシート打撃に参加。打席内で本塁ベース寄りに立つなど、近年は変えずにいたスタイルの変更にも踏み切った。「チームにも迷惑を掛けている。出番があればしっかりやります」。打線は今季最多の3本塁打を打ち上げ、10日ぶりの2桁安打となる11安打をマーク。柱の復調はチームとともにある。(谷川直之)

◆巨人は23日、ヤクルト3回戦(神宮)に7-3で勝利。開幕カードの中日戦以来、6カードぶりに勝ち越し、19日ぶりの連勝を飾った。大阪桐蔭高出身の5年目左腕、横川凱投手(22)が、5回5安打2失点で念願のプロ初勝利を挙げた。坂本勇人内野手(34)は六回、プロ野球歴代8位の長嶋茂雄に並ぶ418二塁打を記録した。原監督との記念撮影で、手にしたウイニングボールをうれしそうに見つめた。5年目左腕の横川が、通算8試合目の登板で念願の初勝利を挙げた。「苦しいこともあったけど、自分を信じて、いろいろな人に助けられて、初勝利することができた。両親が来ていて、この場で勝ちたいなと思っていたので、勝てて良かった」中9日で先発。力強さが戻った直球で押し切った。190センチの長身から投げ下ろす最速145キロの直球と多彩な変化球でヤクルト打線を翻弄。四回、サンタナに2ランを被弾して以降は、二塁すら踏ませなかった。5回5安打2失点。試合の流れを呼び込む59球に、打線が今季最多の3本塁打、7得点で応えた。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(2↑)
DeNA
1070 0.588
(↑0.025)
-
(↓0.5)
12654
(+4)
50
(+3)
12
(+1)
4
(+1)
0.249
(↓0.001)
2.810
(↓0.01)
2
(1↓)
ヤクルト
1081 0.556
(↓0.032)
0.5
(↑0.5)
12448
(+3)
43
(+7)
10
(+2)
18
(-)
0.188
(↑0.005
2.160
(↓0.27)
2
(1↓)
阪神
1081 0.556
(↓0.032)
0.5
(↑0.5)
12454
(+1)
55
(+2)
6
(+1)
12
(-)
0.225
(↓0.004)
2.720
(↑0.02)
4
(-)
広島
1090 0.526
(↓0.03)
1
(↓0.5)
12457
(+3)
53
(+4)
14
(+2)
4
(-)
0.226
(↓0.002)
2.630
(↓0.08)
5
(-)
巨人
8120 0.400
(↑0.032)
3.5
(↑0.5)
12362
(+7)
64
(+3)
18
(+3)
1
(-)
0.235
(↑0.004
2.970
(↓0.01)
6
(-)
中日
7110 0.389
(↑0.036)
3.5
(↑0.5)
12544
(+2)
54
(+1)
4
(-)
5
(+1)
0.245
(↑0.004)
2.670
(↑0.1)