1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 8 | 0 | 1 |
ロッテ | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 3 | 0 | X | 6 | 10 | 0 | 1 |
勝利投手:種市 篤暉(2勝2敗0S) 敗戦投手:大関 友久(1勝2敗0S) 本塁打 |
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◆ロッテが同一カード3連勝。ロッテは3回裏、山口の犠飛で先制に成功する。その後は、4回に平沢の適時打、7回には佐藤都の3ランが飛び出すなど、着実にリードを広げた。投げては、先発・種市が5回無失点と試合をつくり今季2勝目。敗れたソフトバンクは、投手陣が精彩を欠いた。
◆ソフトバンク先発の大関友久投手(25)が4回5安打2失点、98球で降板した。これで18日の西武戦(東京ドーム)から5試合連続で先発陣が5回持たずにマウンドを降りた。大関は初回から制球に苦しみ4四死球。3回終了時点で球数は68球だった。3回1死三塁で、ロッテ4番山口に先制の右犠飛を献上。4回は2死二、三塁で1番平沢に右前適時打を浴びた。現在チームは4連敗中。重苦しい雰囲気の中で、先手を奪われた。大関に代わる2番手には松本裕樹投手(27)がマウンドに上がった。▽ソフトバンク先発の大関 長いイニングを投げたかった。でも今の自分には任せてもらえる実力がない。最低5回までは投げたかった。
◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(34)が今季1号2ランを放った。6点を追う8回1死一塁。ロッテ唐川の5球目、内角カットボールを右翼スタンドに運んだ。開幕17試合目、72打席目で待望の初アーチに「(本塁打を)打てなくても試合に使っていただいていたので、何とか貢献したい気持ちで毎日やってました」。今季初3安打のおまけ付きで、打率はリーグトップの3割2分7厘に上昇した。主砲が会心の一打で、屈辱の2試合連続完封負けは阻止した。「そのうち柳田にホームランは出ますよ」と話していた藤本監督も「そのうち出ると言ったじゃないですか」とうなずいた。ただ、チームは5連敗。キャプテンマークを背負う柳田は「個人個人が必死にやるしかない。必死にやります。次は勝ちにつながる1本が打てるように」と前を向いた。
◆ソフトバンクが今季初の5連敗を喫し、4位に転落した。5連敗は22年7月7日~22年7月12日に喫して以来。就任2年目の藤本監督にとってはワーストタイで、Bクラス転落は藤本政権下で初の屈辱となった。先発陣は5連敗中すべての試合で5イニング持たずに降板。この日先発した大関友久投手(25)は4回5安打2失点、98球で降板した。今季2敗目を喫し「長いイニングを投げたかったし、次のイニング(5回)も投げたかったです。でも今の自分には任せてもらえる実力がない。最低5回までは投げたかった」と唇をかんだ。今季は開幕5連勝と好スタートを切ったが、一気に失速。最大「6」あった貯金は「1」まで減った。明るい話題もある。8回に柳田悠岐外野手(34)が今季1号2ラン。開幕17試合目、72打席目で待望の初アーチが飛び出した。柳田はこの日3安打で、打率はリーグトップの3割2分7厘にまで上昇。復調気配を感じる主砲が、タカ党の希望だ。
◆ロッテがソフトバンクを破り、パ・リーグ首位に立った。先発の種市篤暉投手(24)が5回無失点で2勝目。打線は佐藤都志也捕手(25)が1号3ランを放つなど、10安打で6点を奪った。ソフトバンクは今季初の5連敗で4位に転落した。ロッテが21年10月24日以来の単独首位に立った。ソフトバンクとの3連戦は佐々木朗、西野、種市と先発3人が全て無失点。ここまでチームの先発防御率2・28はリーグトップ。3失策はリーグ最少と守備も安定し、12日西武戦から続ける10試合連続3失点以下は92年6月13~27日にマークして以来、チーム31年ぶりになる。ロッテはホーム9勝1敗と圧倒。ロッテが開幕からホームゲーム10試合で9勝したのは、73年の10連勝(後楽園4勝、川崎6勝)以来となった。
◆ロッテが3連勝で単独首位に立った。先発の種市篤暉投手(24)は制球に苦しみながらも、5回4安打3四球無失点で踏ん張り、2勝目。打線は、2本の犠飛に平沢大河内野手(25)が適時打。佐藤都志也捕手(25)の1号3ランも飛び出し、10安打6得点だった。開幕カードで3タテを食らったソフトバンクに、お返しとばかり3タテを食らわした。前日に西武と並ぶ首位タイとしていたが、西武はこの日敗れた。ロッテの単独首位は、21年10月24日以来だ。546日ぶりの位置に立っても、吉井理人監督(58)は「関係ないです。昨日も言いましたけど、毎日全力で頑張るだけです」と素っ気なかった。ただ、その裏で長いシーズンを見据えたマネジメントを行っていた。この3連戦は、試合前の練習は全体ではなく個人練習とした。「体力温存。試合のための準備なので。みんなでやると、逆にそれをやらなくちゃとなって、あまり試合の準備になっていないかなと思った」と意図を説明した。貴重な3ランを放った佐藤都は「キャッチャーは練習が終わってミーティングして、時間がない。(個人練習だと)適度に自分の時間を使える。余裕を持って出来る。そういう意味ではやりやすかったかなと思います」と振り返った。福浦ヘッド兼打撃コーチは「ボビー(バレンタイン監督)の時もあったかなあ。自分たちで考えて。今後もやります」と話した。
◆ソフトバンクが5連敗を喫し、4位に転落した。連敗阻止へ先発した大関友久投手(25)が4回98球2失点。5戦連続で先発投手が5回を持たずKOされた。主砲柳田悠岐外野手(34)に待望の今季1号2ランが飛び出したものの、開幕3連勝のロッテに敵地でスイープされてしまった。藤本ホークスとなって初のBクラス転落。仙台、東京、所沢、千葉と続いた長期ロードは1勝6敗。地元福岡から巻き返すしかない。ソフトバンクは旅の終わりも白星を手にできなかった。単独首位に立ったロッテ応援団の沸き立つ大歓声が耳に痛い。試合後、スーツ姿で移動用のキャリーバッグを手にした藤本監督は不機嫌そのものだった。「(先発の大関は)リズムが悪かったね。打線の方も淡泊になっていたかなと。まあ、やり直しましょう。(柳田のホームランは)いつか出ると言ったじゃないですか。やり直しましょう」。早口で試合を振り返ると、足早に移動のバスへ乗り込んだ。開幕カードで3連勝したロッテに敵地・千葉でスイープされた。開幕勝利を飾った先発大関の好投を期待したものの、テンポも悪く、2失点ながら4回で98球も費やした。5戦連続で先発投手が5回を投げきれなければ、白星も遠い。6回には嘉弥真が藤岡に中犠飛を献上。7回には津森が佐藤都に痛恨の3ランを被弾。ブルペン陣も連鎖反応のようにロッテ打線の餌食となった。貯金6を抱えて仙台、東京、所沢、千葉へのロードに出たが、楽天、西武、ロッテと7試合を消化して1勝6敗。昨年7月12日のオリックス戦(ペイペイドーム)以来となる5連敗を喫し、藤本ホークス初のBクラス転落で福岡に戻る。黄金週間を前に厳しい現実を突きつけられた格好だが、主砲柳田に待望の1発が飛び出したことは巻き返しに向けての光明でもある。貯金1にすり減らし4位になったとはいえ、まだ開幕から17試合。森ヘッドコーチは「まだ始まったばかりやないか」と言った。本拠地ペイペイドームではまだ無敗。そう悲観することはない。【佐竹英治】ソフトバンク斎藤学投手コーチ(先発大関の投球に)「何とかしなければならない気持ちが強くて、ちょっと独りよがりのような投球になってしまっていた」
◆競争原理がロッテを押し上げた。打線が10安打6得点とつながり3連勝。開幕カードで3タテを喰らったソフトバンクに"3連勝返し"を果たし、21年10月24日以来546日ぶりの単独首位に立った。好調の藤原が休養日だったため、代わりに1番に入った平沢大河内野手(25)が適時打を含む2安打1打点。打てなければ2軍という危機感が、原動力となっている。一塁に達した平沢は誇らしげだった。自軍ベンチに向かって左手を掲げ、右手で2度、胸をたたく。チームに浸透してきたポーズに、マリンの熱気がグッと上がった。「なかなか打席がない中で大下が仕事をしてくれた。点を取りたかった」。1-0の4回、無死一、二塁で8番の大下が1球で犠打を決めるも、9番岡が凡退。しぼみかけた好機でソフトバンク大関の甘い146キロを右前に運んだ。5年ぶりの1番で存在感を見せたが「反省もあります」と浮かれなかった。初回は初球を振って中飛。振り抜いた積極性は悪くない...とはしなかった。「種市が(表で)30球ぐらい投げていたのに、初球を打っちゃって。申し訳ない」。先発投手のことも考えて、打線の先頭に立つべき。その反省が、3打席以降の2安打につながった。喜びは一瞬だ。3試合連続安打で3連勝に貢献しても「毎日が勝負なので。ファームには高部がいます。打たなかったらファームと思っている」と、昨季盗塁王の存在に口元を引き締めた。そう話す平沢が守るのは右翼。超高校級の遊撃手として入団したが、思うような成績を残せずにきた。遊撃のこだわりを捨て、試合に出ることに専念する。だから、現在の登録が内野手のままなのか問われ「どうなんでしょう。分からないです」と真顔で答えた。7回は佐藤都が3ラン。直後に2点を失っただけに、田村と併用される捕手の1発は大きかった。固定メンバーで戦うチームではない。競争が強くする。吉井監督は「(単独首位は)関係ない。毎日全力でやるだけです」。指揮官の言葉どおり、出場した選手が全力で勝ちをつかんだ。【古川真弥】ロッテ福浦ヘッド兼打撃コーチ(平沢の1番に)「選球眼は、もともといいからね。今は得点圏でも打つ」ロッテ吉井監督(藤原の欠場に)「休養日です。今日と明日、休んだら。オープン戦から、ずっと1人、出続けてたと思う。課題は体力。へばらすと戻ってこない。その前に休養を、と思いました」ロッテ藤岡(二塁打2本に犠飛)「種市に勝ちをと思って打ちました。(出塁率4割5分7厘は)毎日必死にやっている結果」ロッテ佐藤都(7回、津森から1号3ラン)「結果的に大きかったと、自分でも思います。投手を助けるため、僕があっぷあっぷにならないよう、余裕を持って打撃をしようと」
◆ロッテ種市篤暉投手が苦しみながらも2勝目をつかんだ。5回4安打無失点だったが、直球が定まらず、初回から33球を要した。尻上がりに良くはなったが、目安の100球を超えたため、5回で降りた。「球数というところで、毎回同じ反省になってしまっている」。吉井監督は「5月になれば、もう15から20球と思っている。そうしたら6回までいける」と今後に期待した。
◆ロッテが3連勝で単独首位に立った。三回に山口の犠飛で先制し、四回に平沢の適時打、七回には佐藤都の1号3ランで突き放した。種市は5回無失点で2勝目。ソフトバンクは大関が制球に苦しみ、5連敗を喫し、4位に転落した。
◆ロッテの平沢が3試合連続で適時打を放った。1―0の四回2死二、三塁で大関の速球を右前にはじき返し「いい場面で打てて良かった。チームの勝ちに貢献できてうれしい」と充実の表情で話した。好調をかわれ、休養の藤原に代わって2018年9月以来となる1番で先発した。期待に応え「毎日が勝負。いい結果を残したい」と貪欲に言った。
◆ソフトバンクの柳田が開幕から72打席目で待望の1号2ランを放った。0―6の八回1死一塁で唐川の変化球を右翼席へ運び「打てて良かった。何とか貢献したいという気持ちで毎日やっている」と必死さを口にした。一、三回の単打を含め17試合で18安打と快音は響いていたが、2二塁打のみと自慢の長打力が影を潜めていた。それでも期待をかけ続け、助言を送っていた藤本監督は「いつか出ると言ったでしょ」と一安心していた。
◆ロッテは23日、ソフトバンク6回戦(ZOZOマリン)に6-2で快勝し、同一カード3連戦3連勝。開幕カードの雪辱に成功し、2021年10月24日以来、546日ぶりの単独首位に立った。5年ぶりに1番に起用した平沢大河内野手(25)が3試合連続適時打を放つなど、吉井理人監督(58)の采配がズバリ的中した。546日ぶりの単独首位にも、吉井監督は「関係ないです。シーズンは勝ったり負けたり。〝馬なり〟(競走馬のレースや調教で手綱をしごいたりせず、馬の走る気に任せること)でいきます」と平静を保った。ただ、指揮官のタクトとマネジメントが存分に発揮されての快進撃だった。この日は開幕から全18試合に先発出場していた藤原に完全休養を与え、代役として平沢を2018年9月以来となる1番に起用。1―0の四回2死二、三塁で右前にはじき返して3試合連続適時打を記録したリードオフマンは「毎日が勝負なので、いい場面で打てて良かった。ファームには(昨季に盗塁王とゴールデングラブ賞を獲得した)高部もいるし、打てなかったら2軍だと思っている」と表情を緩めることはなかった。六回1死一、二塁でも右前打を放ち、次打者の犠飛につなげた。チームで徹底している打撃スタイルが「ショーハ」だ。福浦ヘッドコーチや村田打撃コーチの指示で「ショートスイングでハードに打つ」の略。この意識付けで各打者が大振りせず、コンパクトな打撃を実践している。さらにまだ春先にかかわらず、吉井監督は今3連戦全ての試合前練習を自主練習に切り替える大胆なマネジメントを敢行。「体力温存。(現役時から)野手はいつもあんなにやる必要があるのかと思っていた。試合のための準備なのでやり方はどうでもいい。逆にみんなでやると、それをやらなくちゃとなってしまう」と説明した。七回に駄目押しの1号3ランを放った佐藤都も「捕手の場合は練習終わって即ミーティングとなるので、適度に自分の時間を使えるというのはやりやすかった」と歓迎。こんなところにも今季のロッテの強さが隠されている。(東山貴実)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ロッテ |
12 | 7 | 0 | 0.632 (↑0.021) | - (-) |
124 | 66 (+6) | 53 (+2) | 8 (+1) | 6 (-) |
0.223 (↑0.005) | 2.780 (↑0.05) |
2 (2↑) |
ORIX |
11 | 8 | 0 | 0.579 (↑0.023) | 1 (-) |
124 | 63 (+4) | 58 (+1) | 16 (+1) | 6 (-) |
0.252 (↓0.001) | 2.960 (↑0.11) |
2 (1↓) |
西武 |
11 | 8 | 0 | 0.579 (↓0.032) | 1 (↓1) |
124 | 69 (+1) | 51 (+4) | 17 (+1) | 11 (-) |
0.244 (↓0.006) | 2.480 (↓0.05) |
4 (1↓) |
ソフトバンク |
9 | 8 | 0 | 0.529 (↓0.034) | 2 (↓1) |
126 | 56 (+2) | 51 (+6) | 8 (+1) | 9 (-) |
0.238 (-) | 2.760 (↓0.23) |
5 (-) |
楽天 |
7 | 11 | 0 | 0.389 (↑0.036) | 4.5 (-) |
125 | 45 (+4) | 67 (+3) | 13 (-) | 13 (+1) |
0.209 (↑0.001) | 3.600 (↑0.08) |
6 (-) |
日本ハム |
6 | 14 | 0 | 0.300 (↓0.016) | 6.5 (↓1) |
123 | 61 (+3) | 80 (+4) | 9 (+1) | 13 (+1) |
0.213 (-) | 3.620 (↑0.01) |
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