楽天(☆4対3★)日本ハム =リーグ戦6回戦(2023.04.23)・楽天モバイルパーク宮城=
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日本ハム
100100100003801
楽天
03000000001X4800
勝利投手:内 星龍(1勝0敗0S)
敗戦投手:玉井 大翔(0勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】松本 剛(1号・1回表ソロ)

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◆楽天がサヨナラ勝利。楽天は1点を追う2回裏、炭谷の適時打などで3点を挙げ、逆転に成功する。その後同点とされるも、延長11回には1死一二塁から辰己が適時打を放ち、試合を決めた。投げては、7番手・内がうれしいプロ初勝利。敗れた日本ハムは、序盤の失点が響いた。

◆乃木坂46の久保史緒里(21)が、セレモニアルピッチを行った。背番号46の楽天のユニホームを着て登場。セットポジションから腕を振り、ワンバウンドで捕手のミットに収まった。久保は宮城県出身で、熱烈な楽天ファン。小3から中3まで楽天の公式チアリーダー「東北ゴールデンエンジェルス」のジュニアチアリーダーズに所属していた。球団を通してコメントを発表した。「今までで一番練習してきたので、ワンバウンドになってしまったのは悔しかったのですが、スタンドからの温かい拍手と声援がとてもうれしかったです。東北出身なので、この『FANS'MATCH』という特別な日に、東北の皆さんの前でマウンドに立たせて頂けたこと、本当にありがとうございます。まだシーズンは続きますので、選手の皆さんがけがなくプレーできることを願っています。楽天イーグルスの活躍がわたしの元気の源です! ずっと楽天イーグルスを応援します!」

◆日本ハム松本剛外野手(29)が1号の先頭打者本塁打を放った。「1番・左翼」で先発出場。フルカウントから高めのカーブを捉え、左翼席まで運んだ。先頭打者本塁打は22年5月25日のヤクルト戦以来で、自身3本目だった。松本剛は「とにかくもう1本打ちます!」とコメントした。

◆楽天岸孝之投手(38)の通算150勝達成が、またもやお預けとなった。1回、松本剛に左翼へ先頭打者本塁打を浴びたが、打線が2回に2安打3得点で逆転。以降はリードを守り、5回を94球、4安打2失点で後を託した。しかし、1点リードの7回から3番手で登板した鈴木翔が3安打1失点。同点に追いつかれ、勝利投手の権利がなくなった。岸は前回登板となった16日ソフトバンク戦(楽天モバイルパーク)でも6回5安打2失点で勝利投手の権利を持って降板したが、リリーフが逆転を許していた。昨年9月11日ロッテ戦で通算149勝目を挙げて以来、王手をかけたまま4戦未勝利となっている。

◆日本ハムが再びサヨナラ負けで最下位脱出に失敗した。3-3の延長11回に、2イニング目となった玉井大翔投手(30)が楽天辰己にサヨナラ打を浴びた。勝てば、楽天を勝率で上回って5位浮上となる"直接対決"は21日のカード初戦もサヨナラ負け。そして、松本剛外野手(29)の1号の先頭打者本塁打で先制したこの日も同様に勝ちきれなかった。新庄監督は試合後、「粘り出てきましたよね。負けはしましたけど。ピッチャーが乗り切ってほしかった」と投手戦で勝ちきれなかった悔しさをにじませた。2回3失点で降板した上原の投球については「四球が多い。ストライクを取りに行って打たれたら仕方ないから。四球だけはね」と失点につながった2回の2四球に苦言を呈した。

◆"辰己劇場"が帰ってきた! 楽天辰己涼介外野手(26)が、延長11回にサヨナラ打を放ち、最下位転落を阻止した。開幕から不調が続き、この3連戦はすべてベンチスタート。この日も延長10回から中堅の守備で途中出場した。悔しさを力に変えて、チームを救う一打。お立ち台では「僕が出ていた方が華があると思う。圧倒的な成績を残すのでシーズン終わった時に楽しみにしておいてください」と真顔で宣言した。延長11回1死一、二塁。しびれる場面で第1打席を迎えたが、"らしさ"は変わらなかった。「こういう展開になるのは分かっていた。『多分サヨナラ打つなー』って。打席でずっとヒーローインタビューでなんて言うか考えてました」。カウント1ボールから、玉井の甘く入った132キロチェンジアップを右中間へ。適時二塁打で試合を決めた。今季は打率1割6分と不調。チームも7勝11敗で5位に沈んでいる。今のチーム状況を昨年11月に誕生した息子の口に例える。「歯が生え始めてムズムズしている。チーム状況もそう。しっかり生えきったときに鋭い刄になれば。僕は犬歯でしょうね」と前を向く。焦りはない。ベンチスタートの3日間で、冷静にチーム状況を俯瞰(ふかん)した。「前半戦粘れば、後半戦巻き返していけるんじゃないかって。(シーズンは)マラソンみたいなもの。今までは給水もせずに開幕から思いっきりダッシュして、しっかりとなるように失速してましたけど、そういうような印象は受けない」とキッパリ。自身もチームも、少しずつ上向いてきた。切り込み隊長として、再び1番に座り、巻き返しを図るチームを引っ張る。【湯本勝大】

◆楽天内星龍投手(20)が、プロ初勝利を挙げた。同点の延長11回に7番手として登板。1回1安打無失点と好投すると、直後に打線が奮起し、サヨナラ勝ちを収めた。24日が21歳の誕生日。「1日早い誕生日プレゼントになった」と待望の1勝に笑顔だった。履正社(大阪)から20年ドラフト6位で指名され、3年目。オリックス山本に師事し、フォームも完コピ。球界を代表する投手の背中を追いながら、投球を磨いてきた。お立ち台では「今まで全く結果が出なくて悩んだ時期がすごくあったんですけど、ファンの方々にすごい声援をもらえたおかげで結果を出すことができて、本当に本当に良かったです」と感謝した。内星龍(うち・せいりゅう)2002年(平14)4月24日、大阪府吹田市生まれ。小学時は寺内メッツ、中学時は北大阪ボーイズに所属。履正社では1年秋に投手転向。3年夏の交流試合で甲子園出場。20年ドラフト6位で楽天入り。23年4月9日ロッテ戦でプロ初登板。190センチ、88キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸500万円。

◆日本ハムは今季3度目のサヨナラ負けで、21日楽天戦に続いて最下位脱出に再び失敗した。先発上原が3回途中3失点でKOされたが、救援陣が奮闘。打線も粘り腰で追いつき、延長戦に持ち込んだが、楽天に振り切られた。新庄剛志監督は「粘り出てきましたよね、負けはしましたけど」と話した。これで開幕前に全勝を目指した最初の20試合は、6勝14敗で終えた。

◆日本ハム松本剛外野手(29)が楽天6回戦(楽天モバイルパーク)で自身3本目の先頭打者本塁打を放った。「1番左翼」でスタメン出場し、楽天岸のカーブを左翼ポール際へ今季1号となる先制ソロを運んだ。幸先よく始まった試合だが、延長戦の末に今季3度目のサヨナラ負け。5位浮上は逃したが、チームのリーダー格である背番号7は最下位からの巻き返しへ向けた手応えを明かした。松本剛が、通算149勝を積み上げてきた岸の宝刀を打ち砕いた。初回の先頭打者として、フルカウントから110キロのカーブを思い切り引っ張った。「追い込まれていて、なんとか必死に。カーブにうまく(フォームを崩されずに)止まれて、いいスイングができた」。直球も頭に入れながら緩急に対応して捉えた打球は、左翼ポール際へ飛び込む先制1号ソロ。自身3本目の先頭打者アーチは、昨季首位打者の打撃技術が詰まっていた。試合中に球団を通じて発信されたコメントは「とにかく、もう1本打ちます!」。さらに得点を重ねて勝ちきることを目指したが、4回2死一、三塁の好機では左飛。「次のチャンスで僕も打てなかったですし、ガッといけるところで、なかなか僕を含めて出ていない」と悔やんだように、チーム全体でもあと1本がでず、延長までもつれた接戦を勝ちきれなかった。この日でチームは20試合を戦い終えた。開幕前に新庄監督は「開幕して20試合、全て勝つつもりで。これを乗り越えたら勢いに乗っていく」と目指したスタートダッシュはならず、6勝14敗で借金8。この現状に松本剛は「勝ち癖、勝ち癖ってオープン戦から言っていて、いいスタートが切れればというのはありましたけど...今ね、そこをどうこう言ってもしょうがない」と割り切って前を向く。故障者が続出してはいるが、チームの戦いぶりには手応えも感じているからだ。松本剛 最近のゲーム自体は結構いいゲームが続いていると思う。そこで勝ち切るには、チャンスで1本打てるか打てないか。でも、最近は結構チャンスができているなと感じる。簡単に終わらない回も増えているし、これを続けていけたらと思います。シーズンは、まだまだ123試合もある。巻き返しへ、背番号7が感じるチーム覚醒の予兆を現実にしたい。【木下大輔】

◆前回登板のリベンジを期した日本ハム先発の上原健太投手が、背信投球で首脳陣の期待に応えられなかった。1点リードの2回に2四球でピンチを背負って3失点するなど2回0/3を5安打3失点で降板。「調子が良くなかったです。良くない時に粘りの投球ができるようにしたいです」とコメントした。新庄監督は「上原君は四球が多い。ストライクを取りにいって打たれたら仕方ないから。いいもん持ってるんですけどね...もうちょっとピリッとして欲しい」と苦言を呈した。建山投手コーチも「ちょっと考えるところはあるかな」と、1週間後の30日ソフトバンク戦(エスコンフィールド)で再び先発させることには難色を示した。新たな先発候補となりそうなのは、2軍で先発挑戦中の北山。この日は2度目の先発となったロッテ戦(鎌ケ谷)で5回2安打1失点と好投し、イースタン・リーグ初勝利を挙げた。建山コーチは「内容とかを含めて、もうちょっと見ていきたい。やることは多いんでね」と話しながらも「ただ、こっちもゆっくりは見ていられない」と、北山抜てきにも含みを持たせた。

◆楽天内星龍投手(21)が、プロ初勝利を挙げた。同点の延長11回に7番手で登板。履正社時代からオリックス山本の投球フォームを"完コピ"し、今季からは本家の新フォームにも適応して、1回1安打2奪三振無失点。直後に打線が奮起し、サヨナラ勝ちを収めた。21歳の誕生日前日に待望の1勝。ウイニングボールは「両親、特にお父さんに渡したい」と笑顔だった。厳しく育ててくれた。父文武さん(46)は、近大付、近大、ヤマハでプレー。その影響で小学2年のときに野球を始めた。中学まではずっと野手。高校1年秋に外野手から投手へ転向した。「野手で結構うまくいっていたんですけど、(父に)投手をやりたいと言ったらすごく反対されて『もう野球見に行かない』と言われた。口もきいてくれない期間もあった」。息子を心配しての反対だっただろうが、1年ほどは本当に応援に来てもらえなかった。 それでも、父がいたから今がある。「小さい頃から朝から晩まで野球に付き合ってくれた。たくさんケンカすることもあったけど、お父さんとお母さんのもとで生まれて本当に良かった」と感謝した。まだまだ3年目。経験を積んでさらなる飛躍を遂げ、恩返しを続けていく。【湯本勝大】

◆3回無死二塁から登板した日本ハム・メネズ投手が、3イニングを1安打3奪三振で無失点と好投した。「ストライクを取ることに集中した」と、与四死球0の安定感で試合を引き締めた。今後は先発転向の可能性も浮上。「長いイニングを投げられるように取り組む。先発としてもリリーバーとしても行けるように準備したい」と話した。

◆日本ハム清水優心捕手が今季初の3安打。だが試合に敗れただけに「ああいう展開になっちゃったので、勝ちたかった」と悔しがった。先発の上原は3失点したが、2番手以降は好リードで支えた。「粘ることだけ考えた。3点取られましたけど、そこから何とか最少失点でいく気持ちでリードしたいと思っていた。そこは良かった」と振り返った。

◆同点の9回にマウンドに上がった日本ハム田中正義投手が無失点に抑え、21日の楽天戦でサヨナラ打を浴びたリベンジを果たした。「絶対にやり返すという気持ちで臨んだ」。2死から四球を与えたが、太田を遊ゴロに仕留めた。今季は守護神候補の一角として、試合終盤での起用が多くなっている。「自分のベストを毎試合尽くすしかない」と語った。

◆楽天がサヨナラ勝ち。3―3の延長十一回に代打鈴木大の安打から好機をつくり、途中出場の辰己が二塁打で試合を決めた。7番手の内がプロ初勝利。日本ハムは三回途中から継投策で粘ったが、7番手の玉井が回をまたいでつかまった。

◆自身の〝バースデー・イヴ〟にプロ初勝利を飾った。24日に21歳となる楽天・内星龍投手が延長十一回に登板し、1回無失点。チームのサヨナラ勝ちを呼び寄せ、メモリアル勝利を飾った。「本当にうれしい気持ちで、このチームでやってきて良かったなと強く感じています」抑えの松井裕が九回から2回を投げ、7番手でバトンを受けた。先頭・水野を遊飛、マルティネスを空振り三振。清水に中前打を許すも、江越を空振り三振に斬った。観衆2万1128人の前で、プロ初の連投。しびれる場面に手足は震えたが、自ら誕生日の前祝い。辰己と臨んだヒーローインタビューでは「明日(24日)はもっと祝ってくれるはず」とPRした。大阪・履正社高から2021年にドラフト6位で入団し、3年目の今季はデビューから3戦連続無失点。「1、2年目は1軍登板がなくて、長く感じた」と充実の日々を過ごしている。記念球は近大、ヤマハでプレーした父・文武さん(46)に贈る。外野手から投手に転向した高校1年秋を境に約1年間、野球観の違いから父と口を利かなくなった時期もあったが、「感謝の気持ちを伝えたい」と頭を下げた。石井監督は「究極の場面で、臆することなく自分のボールを投げた」とたたえた。頭角を現した本格派右腕。勝ちパターンの一角に新たな戦力が加わった。(広岡浩二)

◆日本ハムは三回途中からの早めの継投が奏功して接戦に持ち込んだが、最後は玉井が回をまたいで力尽きた。十一回の攻撃では清水が出塁したが、ベンチに残る捕手が伏見だけだったことで、俊足の五十幡や矢沢を代走で出せず。自慢の積極策が見られなかった。新庄監督が「スタートダッシュ」と位置付けた開幕からの20試合は6勝14敗と目算が狂った。それでも「粘りが出てきましたよ。負けはしたけど」と前向きに言った。

◆24日に21歳となる楽天・内星龍投手が延長十一回に登板し、1回無失点。チームのサヨナラ勝ちを呼び寄せ、プロ3年目で初勝利を飾った。試合後、報道陣の取材に応じた石井一久監督(49)の一問一答は以下の通り。--辰己が同点の延長十一回1死一、二塁から右中間を破るサヨナラ打「何とか最後は辰己が振るという勇気を持ってスイングしてくれた」--3年目の内がプロ初勝利「ずっとよくて、どこかでロングから厳しい場面に移行することを模索していた。きょうが、そのときだった。究極の場面になってしまったが、臆することなく自分のボールを投げてくれた。強い気持ちを持っているので、どこかでチャンスを与えたかった」--先発した岸は5回4安打4三振3四球、2失点「岸はあまりよくなかった。(前回からの登板間隔は)中6日あるので5イニングでおりられると困るなとは思ったが、やるべきことはやってくれた」--21日の試合に続くサヨナラ勝ち「チーム得点、打率のことをいわれるが、改善方向にすごく向かっている。きのう(22日)は負けたが、皆が調子をあげつつあると思います」--同一カードを勝ち越した「今の厳しいチーム状況で勝ち越しは大きいが、それ以上に皆が何とか苦しい中で試行錯誤して立ち上がりつつある。僕も背中を押していきたい」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
1270 0.632
(↑0.021)
-
(-)
12466
(+6)
53
(+2)
8
(+1)
6
(-)
0.223
(↑0.005)
2.780
(↑0.05)
2
(2↑)
ORIX
1180 0.579
(↑0.023)
1
(-)
12463
(+4)
58
(+1)
16
(+1)
6
(-)
0.252
(↓0.001)
2.960
(↑0.11)
2
(1↓)
西武
1180 0.579
(↓0.032)
1
(↓1)
12469
(+1)
51
(+4)
17
(+1)
11
(-)
0.244
(↓0.006)
2.480
(↓0.05)
4
(1↓)
ソフトバンク
980 0.529
(↓0.034)
2
(↓1)
12656
(+2)
51
(+6)
8
(+1)
9
(-)
0.238
(-)
2.760
(↓0.23)
5
(-)
楽天
7110 0.389
(↑0.036)
4.5
(-)
12545
(+4)
67
(+3)
13
(-)
13
(+1)
0.209
(↑0.001
3.600
(↑0.08)
6
(-)
日本ハム
6140 0.300
(↓0.016)
6.5
(↓1)
12361
(+3)
80
(+4)
9
(+1)
13
(+1)
0.213
(-)
3.620
(↑0.01)