広島(★3対4☆)DeNA =リーグ戦3回戦(2023.04.23)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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DeNA
0200000114831
広島
0010002003602
勝利投手:伊勢 大夢(1勝0敗0S)
(セーブ:山﨑 康晃(0勝1敗6S))
敗戦投手:栗林 良吏(0勝3敗7S)

本塁打
【DeNA】佐野 恵太(2号・8回表ソロ)
【広島】菊池 涼介(1号・3回裏ソロ),マクブルーム(1号・7回裏ソロ)

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◆DeNAが接戦を制した。DeNAは1点ビハインドで迎えた8回表、佐野のソロで試合を振り出しに戻す。続く9回には、代打・楠本が適時打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、4番手・伊勢が今季1勝目。敗れた広島は、7回に逆転するもリードを守れなかった。

◆DeNA三浦大輔監督(49)が試合前取材に応じ、バスケットボール男子B1リーグの中地区優勝を決めた川崎ブレイブサンダースを祝福した。「良かったですね。うれしいニュースです。試合にも見にいかせていただきましたし、ヘッドコーチとも対談させていただいたこともありますからね」1月21日には川崎-琉球戦を観戦に訪れ、「同じ神奈川のプロスポーツとして、スポーツで神奈川を熱くしたいです」と共闘を宣言した。

◆DeNAが大幅にオーダーを変更し、広島戦のカード勝ち越しを目指す。開幕から絶好調をキープし、試合開始前時点で打点、打率のリーグ2冠の宮崎敏郎内野手(34)がスタメンから外れ、京田が三塁、大和が遊撃に入った。右翼には22日の同戦で代打で出場し、安打を放った大田泰示外野手(32)を起用し、左翼は関根。佐野は一塁で出場する。

◆「8番三塁」で先発したDeNA京田陽太内野手(29)が、先制の2点適時打をマークした。0-0の2回2死二、三塁、カウント1-2から広島玉村のスライダーを中前にはじき返した。次打者は投手の東で、申告敬遠も可能性がある中、勝負を選択した相手に意地を示した。球団を通じ「追い込まれていましたが、食らいついていきました。先制点を奪うことでき、うれしいです」とコメントした。この日は開幕から絶好調をキープし、試合開始前時点で打点、打率のリーグ2冠の宮崎がスタメンから外れる中、三塁でのスタメン起用に応えた。SNS上では、「京田さん」、「京田くん」がトレンド入りした。

◆DeNA坂本裕哉投手(25)が23日、出場選手登録を抹消された。今季は中継ぎで開幕1軍入り。ロングリリーフなどの役割を任され、2試合に登板し、0勝0敗、防御率4・50だった。この日の広島戦の先発マウンドに上がった東克樹投手(27)が、出場選手登録された。

◆広島がDeNAに逆転負けを喫し、2カード連続負け越しとなった。2点を先制されながら、3回に菊池のソロで1点差。7回はマクブルームの同点ソロの後、西川の中前打から相手のミスに乗じて内野ゴロで1点を勝ち越した。だが、8回にターリーが佐野に同点ソロを浴びると、同点の9回は栗林が決勝点を与えた。栗林は自身ワーストとなるシーズン3敗目。試合後の新井貴浩監督(46)の談話は以下の通り。-勝ち切りたい試合だった新井監督 こういう日もあるよね。ニック(ターリー)にしてもずっと(抑えていた)。ブルペン全員、がんばってくれて。こういう日も、あります。-3敗目となった栗林投手が心配新井監督 心配してない。-球質は問題ない?新井監督 それは本人が投手コーチといろいろ話しています。自分は心配してない。-昨年までは登板数よりも奪三振が多かったが、最近は三振が取れていない新井監督 彼は今3年目でしょう。ずっと圧倒していたわけで。やっぱり彼にとっても初めての経験だと思うんですよね。ずーっといいままとは絶対にいかない。投手だけじゃなく野手も。彼にとって、乗り越えないといけない壁というのは初めて。そこは僕は心配していないです。初めて(壁が)彼のプロキャリアの中で来ているなとは見ているけど、それは誰にでもいつかは来る壁。彼だったら乗り越えられると思う。そういう意味で自分は心配してないです。-調整期間を与えず、このままチームに同行しながら乗り越えて行ってほしいと新井監督 そうですね。今はそういう風に考えている。-マクブルーム選手に今季1号が出た新井監督 いいホームランだったですね。完璧ないいホームランだったと思いますよ。-先発玉村投手の評価は新井監督 試合をしっかりつくっているんじゃないかな。-大瀬良投手を含めると、現状1軍の先発は7人新井監督 そこも考えている。ここでは(言えません)。しっかり考えてますよ。-セ5球団と対戦が1巡した新井監督 開幕から4連敗したけど、1周り終わって選手がみんなよく頑張ってくれているなと感じてます。

◆DeNAの代打楠本泰史外野手(27)が、「シンプル打法」で試合を決めた。同点の9回2死一、二塁。その直前で代打の宮崎が申告敬遠され「僕の心の中では200%、そうだろうと。絶対に打ち返そうと思った」と広島栗林の初球の速球を右前にはじき返した。代打での起用が続く中で「あれこれ考えず、シンプルに打席に」と一振りで殊勲打。三浦監督は「よくあそこで打ってくれた」とたたえた。

◆広島栗林良吏投手(26)が早くも自己ワーストを更新するシーズン3敗目を喫した。同点の9回2死一、二塁から代打楠本に勝ち越しの右前適時打を浴びた。「自分1人で足を引っ張ってチームに迷惑かけてる。申し訳ない気持ちもありますし、個人としてもすごく悔しい」。精彩を欠く守護神だが、新井監督の信頼は揺るがない。「誰にでもいつかは来る壁だと思うし、彼だったら乗り越えられると思う。心配してないです」。配置転換などは考えていない。

◆勝利のハイタッチを終えたDeNA山崎康晃投手(30)は、ベンチ前でエスコバーを優しく抱き寄せ、ソッと声をかけた。「慰めになるかわからないですけど、今日のことを引きずらないようにと思って。そんな言葉は多くなかったですけど、何か伝わってくれればいいなと思って、ああいうふうに表現しました」。長年、「勝利の方程式」を形成する大事な仲間との絆を感じさせた。1点リードの9回を3者凡退で締め、今季6セーブ目を挙げた。勝利を喜ぶ笑顔の裏で、エスコバーのことがずっと気がかりだった。一時逆転を許した7回、降板直後にベンチでグラブを投げ付けながら激高した。「彼がああいうふうに感情をあらわにする姿はなかなか見ないし、みんなもびっくりしてたので、僕もそこは思うことがあって」。言葉と体で思いを伝えるために抱擁した。3失策ありながら、投打でカバーしあって、カード勝ち越しを決定。三浦監督政権下では初、チームでは18年4月23日以来の単独首位に浮上した。投手キャプテンの山崎は「勝ちに結び付けられたのは、非常に大きいと思います。今日みたいに誰かがカバーして、フォローしていくことが大事。苦しさを分かち合いながら、励まし合いながら、スクラムを組んで戦っていきたいと思います」とチーム一丸を強調した。【久保賢吾】▽DeNA佐野(8回に同点の2号ソロ) 捉えた感じ、手応えは良かったですが、打球が低かったので本塁打になるとは思っていませんでした。同点に追いつくことができ、よかったデスターシャ!」▽DeNA三浦監督(全員でカバーしあって、広島に競り勝ち) ミスもあった中でも、みんなが何とかしようと。結果的にチームが勝ったことで、みんなが救われたと思います。

◆DeNAが、三浦大輔監督就任後初となる単独首位に浮上した。この日、ヤクルト、阪神が敗れ、チームでは18年4月23日以来の単独首位に立った。広島戦では3失策とミスがありながら、チーム全員でカバーしあって、同点の9回に代打楠本泰史外野手が決勝打を放ち、カード勝ち越しを決めた。三浦大輔監督(49)は「ミスもあった中でも、みんなが何とかしようと。結果的にチームが勝ったことで、みんなが救われたと思います」と話した。

◆DeNAが、三浦大輔監督就任後初、チームでは18年4月23日以来となる単独首位に浮上し、SNS上では「ベイスターズ単独首位」がトレンド入りした。この日、マツダスタジアムでの広島戦に競り勝ち、カード勝ち越しを決定。巨人がヤクルトに勝ち、単独首位に立った瞬間は多くの選手、関係者が新幹線での移動の車中だったとみられる。

◆DeNA三浦大輔監督(49)が、広島戦での大幅なオーダー変更について、説明した。開幕から絶好調をキープし、打点、打率のリーグ2冠の宮崎敏郎内野手(34)がスタメンから外れ、京田をプロ初の三塁、大和を遊撃でスタメン起用した。京田の三塁について「確かに公式戦では初でしたけど、オープン戦の時から準備してもらってましたし、しっかり守ってくれたと思います」と評価した。宮崎のベンチスタートについて、報道陣から休養かと聞かれ「今日は、はい。今日は途中から代打でいくよっていうのは、伝えてたので」と説明した。

◆DeNAが競り勝った。3―3の九回2死一、二塁で代打楠本が右前打を放って勝ち越した。4番手の伊勢が今季初勝利。広島は栗林がプロ入り後ワーストとなる3敗目。追い付かれた直後の八回1死満塁を逸したのも痛かった。

◆リリーバーは残酷である。DeNAのエドウィン・エスコバー投手(31)は好投した先発の東を引き継いで、2―1の七回からマウンドに上がった。1球で同点とされた。マクブルームに被弾し、その後は制球が安定せず1死二、三塁のピンチ。三浦監督からマウンドで交代を告げられ、ベンチで感情を抑えることができなかった。叫び、グラブを投げ、蹴り上げた。落ち着かせようとペットボトルの蓋を開けたが、口に含む前に正面に投げつけ、しぶきはむなしく散った。年間60試合近く登板する、左腕の1試合に懸ける熱量の裏返しでもある。前日22日は31歳の誕生日。同日の試合後は家族と喜びを分かち合う姿があった。底に沈んでも、24日には次戦がくる。あまりにも難しい職業。三浦監督は「ああいうときもある」とおもんぱかった。チームは勝利し、抑えの山崎と抱擁を交わした。(横山尚杜)

◆DeNA・京田陽太内野手(29)が二回、中前に運ぶ先制の2点打を放ち、中日から移籍後初打点をマークした。「追い込まれていましたが、食らいついていきました。先制点を奪うことできうれしい」休養のためスタメンを外れた宮崎に代わり、プロ入り後初めて三塁手で先発出場した。本職の遊撃手は大和、柴田、森、ドラフト3位・林(駒大)がおり、激戦区。京田がバットで存在感を示したことで、新たなオプションが生まれた。失策はあったものの、三浦監督は「オープン戦から準備してもらっていた。しっかりと守ってくれたし、コーチも準備させてくれた。よくやってくれています」と及第点を与えた。中日時代の同僚で、2021年に27歳の若さで死去した木下雄介さんがつけていた98番を背負い、新天地で新しい〝顔〟を見せた。(横山尚杜)

◆広島が逆転負けで2カード連続負け越しとなった。九回に守護神・栗林が勝ち越し打を浴び今季3敗目。試合後の新井監督の一問一答は以下の通り。──2点のビハインドを追いついた。勝ち切りたかった「こういう日もある。(1点リードの八回に佐野にソロの)ニック(ターリー)にしても、ずっとブルペン全員が頑張ってくれている」──栗林の状態が心配「心配していない。彼は今3年目でしょ。ずっと圧倒していたわけで、やっぱり彼にとっても初めての経験だと思う。誰にでもくること。ずっと良いままというのは絶対にいかない。乗り越えないといけない壁。いつかは来る壁だと思うし、彼だったら乗り越えられると思う」──1点を追う七回にはマクブルームに今季初本塁打「完璧ないいホームランだったと思います」──3─3の八回2死満塁で矢野は3球ファウルで粘って遊ゴロ。いい経験となった「彼も久しぶりの打席で、ああいう場面で結果的に遊ゴロだったけど彼もすごくいいものを見せてくれた。結果を見たら遊ゴロだけど、久しぶりの打席であれだけ追い込まれながらも粘って粘って対応している彼の姿を見るとね。内容はすごく良かったと思います」──セ・リーグ5球団との対戦が一巡「開幕から4連敗したけど、一回りこれで終わって、選手がみんなよく頑張ってくれているなと感じてます」

◆広島が逆転負けで2カード連続の負け越し。広島・新井監督は悩める栗林に奮起を求めた。「彼にとっては初めての経験だと思う。乗り越えないといけない壁。自分は心配していない」3─3に追いつかれ、九回に栗林を投入したが誤算だった。単打と犠打などで2死一、二塁を招くと、代打・楠本に初球149キロ直球を右前へはじき返され、これが決勝点となった。栗林は「打たれているので甘いと思う。自分一人が足を引っ張って、チームに迷惑をかけて申し訳ない」と反省した。プロ3年目の今季は登板10試合で7セーブを挙げる一方で、早くも自己ワーストの3敗目。本人は否定するが、3月のWBC日本代表を途中離脱する一因になった腰の張りなどが影響している可能性もある。新井監督は「こういう日もある。開幕から4連敗したけど、選手はよく頑張ってくれている」と前を向く。チームは各球団との対戦が一巡して10勝9敗の4位。こいのぼりの季節から守護神の逆襲が始まる。(柏村翔)

◆DeNAは23日、広島3回戦(マツダ)に4―3で勝利し、阪神、ヤクルトがともに敗れたため、2018年4月23日以来、ちょうど5年ぶりに単独首位に立った。3―3の九回2死一、二塁で代打で出場した楠本泰史外野手(27)が、右前へ決勝適時打を放った。開幕から2試合続けて中軸で先発起用されながらも応えられず、最近は代打での起用が続くなか、一打席で結果を出した。今季挙げた7打点は全て代打でマークするなど、勝負強さが際立つ。3―3の九回2死二塁。代打に首位打者の宮崎が送られた。「200%、申告敬遠だろう」。楠本には確信があった。案の定、宮崎は代打のコールから間髪入れず、申告敬遠された。頭の中を用意周到に整理していた楠本は、迎えた打席で決勝打を放った。「絶対に打ちかえしてやる、と。栗林投手は1球も甘い球がこないかもしれない投手。自分が打てると思った球がきたら、積極的に振ってやろうと思っていました」広島の守護神、栗林が投じた初球、149キロの直球をバットの芯で捉えた。右前へ抜け、二走が生還。ぐっと拳を握った。

◆「1番・二塁」で2試合ぶりにスタメン復帰した菊池が1号ソロ。0─2の三回2死走者なしで左腕・東の2球目を左翼席へ運び「風と声援が後押ししてくれた」と振り返った。六回には敵失で出塁し、八回には左前打を放った。通算1500安打まで2に迫り、最短25日の中日戦(マツダ)で達成の可能性がある。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(2↑)
DeNA
1070 0.588
(↑0.025)
-
(↓0.5)
12654
(+4)
50
(+3)
12
(+1)
4
(+1)
0.249
(↓0.001)
2.810
(↓0.01)
2
(1↓)
ヤクルト
1081 0.556
(↓0.032)
0.5
(↑0.5)
12448
(+3)
43
(+7)
10
(+2)
18
(-)
0.188
(↑0.005)
2.160
(↓0.27)
2
(1↓)
阪神
1081 0.556
(↓0.032)
0.5
(↑0.5)
12454
(+1)
55
(+2)
6
(+1)
12
(-)
0.225
(↓0.004)
2.720
(↑0.02)
4
(-)
広島
1090 0.526
(↓0.03)
1
(↓0.5)
12457
(+3)
53
(+4)
14
(+2)
4
(-)
0.226
(↓0.002)
2.630
(↓0.08)
5
(-)
巨人
8120 0.400
(↑0.032)
3.5
(↑0.5)
12362
(+7)
64
(+3)
18
(+3)
1
(-)
0.235
(↑0.004)
2.970
(↓0.01)
6
(-)
中日
7110 0.389
(↑0.036)
3.5
(↑0.5)
12544
(+2)
54
(+1)
4
(-)
5
(+1)
0.245
(↑0.004)
2.670
(↑0.1)