オリックス(☆7対5★)西武 =リーグ戦4回戦(2023.04.21)・京セラドーム大阪=
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西武
2100020005911
ORIX
00050200X71401
勝利投手:本田 仁海(1勝0敗0S)
(セーブ:平野 佳寿(0勝0敗5S))
敗戦投手:森脇 亮介(0勝1敗0S)

本塁打
【西武】中村 剛也(3号・6回表2ラン)
【オリックス】杉本 裕太郎(5号・4回裏ソロ)

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◆オリックスが3連勝。オリックスは3点を追う4回裏、杉本のソロなどで5点を挙げ、逆転に成功する。その後同点とされるも、6回に中川圭と森の連続適時打で2点を奪い、勝ち越しに成功した。投げては、4番手・本田が今季初勝利。敗れた西武は、先発・今井が精彩を欠いた。

◆西武今井達也投手(24)がチーム5連勝と自身3連勝をかけて、21日のオリックス戦に先発する。13日のロッテ戦では8回1死まで無安打の2安打完封。138球を投げた。「疲労はそんなにない。去年日本一になってるチームですし、前回同様、強気で攻めていければ」と話す。19日には、自主トレをともにした隅田が1年ぶりの白星をつかみ「すごくうれしかった。よかったなって言いました」と祝福した。

◆オリックス山本由伸投手(24)が中7日で22日西武戦(京セラドーム大阪)に先発し、今季2勝目を狙う。前回14日ロッテ戦は6回1失点も初黒星。相手先発の佐々木朗に軍配が上がった。前日20日に囲み取材に応じた山本は「明日の試合に向けてしっかり練習したので、それを出せたらなと思います」と力を込めた。 先週の仙台遠征中には、東京五輪で共闘した楽天田中と話をすることができた。「最近のことだったり、いろんな田中さんの経験のことだったり、いろいろ久々に話せました」。偉大な先輩との会話はかけがえのない時間になったようだ。 「本当にすごく尊敬している先輩の1人なので、なかなかたくさん会える機会もないので、うれしいです」。新たな刺激を胸にマウンドに上がる。

◆西武の連勝が4でストップした。先制するも4回に逆転され、5回に中村の2ランで追いついたが、6回に決勝点を奪われた。6回、2番手の森脇亮介投手(30)が先頭打者に四球。その後、2死二塁に。3番中川圭の切れていく飛球が右翼線へ。前進守備だった右翼の愛斗外野手(26)が斜め後方へのダイビングキャッチを試み、一度はグラブに収めたものの、グラブが地面にぶつかった反動でボールがポロリ。適時三塁打となり、愛斗はグラブをたたきつけるなど、悔しさを爆発させた。愛斗は4回には走者二塁の場面で、安打にチャージをかけ、結果的に失策となっていた。普段から「投手の人生を背負って守ってるって気持ちを1球も忘れずに」と肝に銘じ「1球も気を抜けないし、死に物狂いで捕らないといけないと思います」と強いこだわりを口にしている愛斗だけに、感情を抑えきれなかった。松井稼頭央監督(47)は「あそこはベンチサイドが勝負をかけて前に来させましたから」と状況を説明し「その中であそこまでよく追いついたと思うし、本人が悔しいと思いますけど、最後の最後までボールを全員で追いかける。集中して何とか、という姿はしっかり出してくれてました。(9回は)執念のヒットも打ってくれましたし」と、その姿勢に言及。切り替えての第2戦に期待していた。【金子真仁】

◆西武今井達也投手(24)に魔の4回が訪れた。開幕からこの日3回裏まで19イニング連続無失点と快調だったものの、4回、先頭のオリックス5番宗に初球を安打にされた。その宗をけん制でアウトにするものの、6番杉本にフルカウントから本塁打。「けん制でアウトを取れたところで波に乗らなければいけなかったところ、本塁打は仕方ないとして、その後うまく修正することができず...」。3連打に味方失策も重なり、一挙5失点とオリックス打線にたたみかけられた。登板後には「結果的に打たれた球は全て甘いところに行ってしまいました」と反省。松井稼頭央監督(47)は「スライダーが抜けていたけれど、年間通していくとこういう時もある」と話し「またチームが勝てる投球を期待しています。その準備をしてもらえれば」と切り替えていた。

◆連勝が4で止まった。開幕から19イニング連続無失点だった今井が4回に突如、6安打を集中され5失点。けん制死を奪った直後に杉本に被弾するなど、流れが悪かった。「テンポが一定になってしまったことが反省点です。結果的に打たれた球は全て甘いところにいってしまいました」と反省。松井監督は「またチームが勝てる投球を期待している」と切り替えていた。

◆西武がオリックスに逆転勝利を収め、ロッテと並んでの首位タイに浮上した。この日はエースの高橋光成投手(26)が先発。4回にオリックス杉本に先制2ランを浴びるも、すぐに切り替え。その後、9回まで許した走者は安打の1人のみで、125球での完投勝利。9回2死、去年までチームメートだった森を見逃し三振にした外角直球は、自己最速を更新する157キロをマークした。打線はオリックス山本に、同投手の自己ワーストとなる11安打を浴びせ、8回途中で降板させた。8回、ルーキーの児玉亮涼内野手(24)が2死満塁で見事に決勝適時打を放った。松井稼頭央監督(47)は「(光成は)素晴らしかった。そのひと言でしょう。野手も山本君に対してあれだけ攻めながらチャンスいっぱい作って、本当に粘り強くつなぎながらやってくれたんで。今日は本当にナイスゲームだったと思います」とたたえていた。

◆オリックスのエース山本由伸投手(24)が自己ワースト11安打を浴び、8回途中3失点で今季2敗目を喫した。「立ち上がりから3者凡退に抑えられず、粘りの投球になるなと思っていた。最後粘り切れず連打をされてしまったので反省点です」。2桁安打を許したのは、昨年5月3日の敵地ソフトバンク戦の10安打以来。悔しさがにじんだ。「ちょっと上半身に力みがあったりで、うまく下と合わなかった。落ち着いて合わせようと思ったんですが、力が入っていたところもあったので、合わず...という感じです」。中盤からは、これまで試合中の修正で有効に使えたこともあるカーブを多投。6回以外は走者を背負いながらも粘投したが、1点リードの8回に先頭から3連打を浴び同点に追いつかれた。1死二塁から代わった宇田川も、流れを止められなかった。打線は西武高橋に5安打完投を許し、8三振を喫した。5番杉本が4回に2戦連発、リーグトップの6号先制2ランを放ったが、主砲が打てば負けない"不敗神話"も今季6試合目で止まった。勝てば首位浮上の可能性もあった一戦で敗れて4位まで落ち、連勝も3でストップ。再び首位を目指す戦いに戻る。中嶋監督は打線に「いつもいつもできるわけじゃないので、切り替えてやるしかない」と求めた。山本も「次の試合をしっかり投げるだけなので」と次戦の必勝を期した。【磯綾乃】○...高卒3年目の山下がプロ初勝利からの連勝を目指す。初めて本拠地で先発する23日の西武戦(京セラドーム大阪)に向けて、22日はマウンドを入念にチェックするなど調整。「ホームで投げたいと思っていたので、とても楽しみです」。記念の白星を挙げた11日の敵地楽天戦から中11日。「1人1人勝負していくだけかなと思います」と意気込んだ。

◆オリックスの大城が21日、出場選手登録が7年に達し、国内フリーエージェント(FA)権の取得条件を満たした。「今後のことはシーズンが終わってから」とした上で「レギュラーじゃないので何とも言えないが、必要としてくれる球団があったら話は聞いてみたい」と含みを持たせた。沖縄・興南高―立大から2016年にドラフト3位で入団。内外野の守備をそつなくこなし、昨季は57試合に出場した。

◆西武のデビッド・マキノン内野手(28)が先制2点二塁打を放った。一回2死二、三塁の好機で迎えた打席で先発・ニックスの真っすぐをセンター方向へはじき返し「甘い球をしっかり捉えることができた。チームに先制点をもたらすことができてよかった」と振り返った。

◆西武のエース・高橋光成投手(26)が3勝目をかけて22日のオリックス戦(京セラ)に先発する。前回15日の日本ハム戦では7回1安打無失点の好投で2勝目を挙げた。ここまで3試合の登板で計23イニングを投げ、許した失点はわずか1。防御率0・39と抜群の安定力を誇っている。開幕戦以来、今季2度目となるオリックスとの対戦に向け「自分のやるべきことをやるだけ」と表情を引き締めた。

◆オリックス・杉本裕太郎外野手(32)の一撃から一挙5得点で試合をひっくり返した。「打ったのはスライダーです。リードされている展開だったので、なんとかこの後も頑張ります」0-3の四回1死。フルカウントからの9球目、高めに浮いた139キロのスライダーをフルスイング。左翼席へのソロとなり、相手先発の今井も天を見上げるしかなかった。なおも、1点差に詰め寄ると、1死一、三塁から太田の中前への同点打、続く西野がスクイズを決め、逆転。2死二塁と続く好機で、3番・中川圭の右前打で右翼手・愛斗が失策し、一挙5得点のビックイニングとなった。杉本は、これで今季第5号。外崎(西武)と4本塁打で並んでいたが、リーグトップに躍り出た。試合前まで、今季、防御率0・00の今井に対し、主砲の一撃で、重苦しい試合に風穴を開けた。

◆「4番・DH」で先発した西武・中村剛也内野手(39)が3号同点2ランを放った。2点を追う六回無死一塁の場面で、比嘉のスライダーを捉え左中間スタンドに文句なしの一発を運び「打てて良かったです」とうなずいた。主砲・山川が右ふくらはぎの張りで10日に出場登録を抹消された。それ以来4番に座り続けこの日まで打率・333、2本塁打、4打点と好調を維持している。

◆オリックスが3連勝。0―3の四回に杉本の5号ソロや太田の適時打などで5点。同点の六回は中川圭の適時三塁打、森の適時打で2点を勝ち越した。本田が今季初勝利。九回は平野佳が締めた。西武は連勝が4で止まった。

◆西武は7失点で連勝が4で止まった。前回登板は八回1死まで無安打に封じ、完封勝利を挙げた今井が誤算だった。5回10安打5失点。四回に杉本に高めに抜けた変化球をソロ本塁打とされ、今季20イニング目で初失点して暗転。この回に5点を取られた。「本塁打は仕方ないとして、その後うまく修正することができず、結果的に打たれた球は全て甘いところにいってしまった」と悔やんだ。(京セラ)

◆オリックスの杉本が四回に、リーグトップの5号ソロを放った。浮いた変化球を見逃さず、左翼席へ豪快に放り込んだ。その後、打線がつながりこの回一挙5得点。「良くも悪くも流れを変えられる選手だと思っている。良い方に変えられてよかった」と笑った。過去5試合で1安打のみと調子を落とし、クリーンアップを外れて6番での先発だった。この日の練習中に水本ヘッドコーチからアドバイスをもらい、無心で振り抜いて、6試合ぶりのアーチを描いた。(京セラ)

◆この男の右腕が突き上がれば、おのずと勝利は近づく。オリックス・杉本の5号ソロが追い風となり、猛牛打線が逆転勝ち。ベンチ前でのお決まりの「昇天ポーズ」が飛び出すと、昨季から8連勝だ。「良くも悪くも流れを変えられる選手だと思っているので、良いふうに流れを変えられてよかったです」試合前まで防御率0・00を誇った西武の先発・今井に、序盤は予想通り手こずった。0-3の四回先頭で出塁した宗が、杉本の打席でけん制で刺された。嫌なムードが漂ったが、すべて吹っ飛ばした。フルカウントからの9球目、高めに浮いた139キロのスライダーをフルスイングし、左翼席へ放り込む。ここから打線がつながり、この回一挙5得点を奪った。昨年の7月29日のロッテ戦(ZOZO)から、杉本が本塁打を放てばチームは負け知らず。一時は5-5と同点に追いつかれたが、杉本の〝不敗神話〟の力が勝ったのか、六回には中川圭、森の連続適時打で突き放した。好投を続けてきた今井も、ゲームもひと振りで変えた主砲は「自分ができることをやるだけなので」と頼もしかった。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
960 0.600
(↓0.043)
-
(-)
12854
(+2)
39
(+3)
7
(-)
9
(-)
0.243
(↓0.001)
2.470
(↓0.06)
2
(1↑)
ORIX
1070 0.588
(↑0.025)
0
(↓1)
12657
(+7)
53
(+5)
14
(+1)
6
(-)
0.257
(↑0.009
3.020
(↓0.12)
2
(-)
西武
1070 0.588
(↓0.037)
0
(-)
12664
(+5)
45
(+7)
16
(+1)
10
(+2)
0.243
(↑0.001
2.460
(↓0.24)
2
(1↑)
ロッテ
1070 0.588
(↑0.025)
0
(↓1)
12654
(+3)
51
(+2)
7
(-)
6
(-)
0.216
(↑0.001)
3.000
(↑0.07)
5
(-)
楽天
6100 0.375
(↑0.042)
3.5
(↑1)
12738
(+8)
59
(+7)
11
(+1)
11
(+2)
0.201
(↑0.018)
3.600
(↓0.23)
6
(-)
日本ハム
5130 0.278
(↓0.016)
5.5
(-)
12553
(+7)
73
(+8)
8
(-)
10
(+1)
0.211
(↑0.007)
3.660
(↓0.22)