1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
阪神 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 | 0 | 0 |
中日 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 4 | 8 | 0 | 0 |
勝利投手:小笠原 慎之介(2勝0敗0S) (セーブ:マルティネス(0勝0敗5S)) 敗戦投手:青柳 晃洋(1勝2敗0S) |
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◆中日は1点を先制された直後の1回裏、石川昂の適時打と溝脇の適時二塁打で逆転に成功する。続く2回にはアルモンテの適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・小笠原が7回1失点の力投で今季2勝目。敗れた阪神は、先発・青柳が試合をつくれず、打線も1得点と振るわなかった。
◆阪神青柳晃洋投手(29)が今季2勝目を目指し、21日の敵地中日戦に先発する。バンテリンドームは通算13試合に先発し、4勝7敗ながら、セ・リーグの本拠地球場別の防御率は最もいい2・16。昨年5月6日の同戦では大野雄と延長10回まで投げ合う死闘を繰り広げた地で、「いい投球でしたね」とニヤリ。19年にプロ初完投初完封を挙げた球場でもあり、「いいイメージがある。チームが勝てるような投球がしたい」と力を込めた。
◆「7回完全男」が、今度こそプロ初勝利をつかむ。阪神村上頌樹投手(24)が、22日の中日戦に先発する。前回12日の巨人戦では7回パーフェクト投球。中9日でプロ初のバンテリンドームでの登板だ。「ああいうピッチングは年で数回もできないと思う。バッター1人ずつ、攻めた感じで投げられたのがよかったと思うので、その心は忘れずにどんどん攻めたい」と力を込めた。あと2イニングをパーフェクトに封じれば前回と合わせて"9回完全"にもなる。ストライク先行の投球で完璧な投球を継続したい。
◆虎のエースが炎上した。阪神先発の青柳晃洋投手(29)が、3回もたずにマウンドを降りた。7安打を浴び4失点。今季最短の2回2/3で降板した。3四死球と制球にも苦しんだ。初回にアルモンテ、溝脇に適時打を浴び2失点。先制した直後、安易に逆転を許した。2回も再びアルモンテに適時打を浴び、3回は投手小笠原にタイムリーを許した。立ち直るどころか、3イニング連続の失点で完全に中日に流れを渡してしまった。前回登板は5回もたず、4回2/3で5失点だった。2試合連続で試合を作ることができず、ベンチの岡田彰布監督(65)も渋い表情だった。
◆阪神井上広大外野手(21)が、中日先発小笠原に全く歯が立たず、6回裏の守備から退いた。「6番右翼」でスタメン出場。2回の第1打席で空振り三振、4階の第2打席で遊ゴロに倒れると、6回の第3打席だ。2死一、二塁の好機も、粘ることすらできずに空振り三振。19日に広島戦で今季初スタメン出場すると、そこから2試合連続安打を放っていたが、この日は快音響かず。6回裏から板山が右翼守備に就いた。
◆反撃の快音が...。阪神シェルドン・ノイジー外野手(28)の"二塁打級"の当たりが、中日の加藤翔の超絶ファインプレーに阻まれた。3点ビハインドの8回無死一塁。2番手清水から、ノイジーが左中間へ痛烈な当たりを放った。長打は確実か...と思われた打球を、中堅に入ったばかりの加藤翔がダッシュで追いつき、フェンスに激突しながらノーバウンドキャッチ。先頭中野拓夢内野手(26)が四球で出塁し、反撃のムードが高まっていただけに悔しいプレーとなった。その後、大山悠輔内野手(28)が見逃し三振。さらに二盗を試みた中野がアウトとなる"三振ゲッツー"で8回の攻撃を終えた。
◆阪神が2連敗で、17日以来4日ぶりに首位を陥落し、3位まで順位を落とした。昨季4勝8敗と負け越した鬼門の敵地初戦で投打ともに振るわず。バンテリンドームでの初戦は19年から5年連続で黒星スタートとなった。エース青柳晃洋投手(29)が、早々にKOされた。味方が1点を先制した直後の初回に長短4安打を浴びせられ、あっさり逆転を許した。2回には2死一、二塁からアルモンテに右前適時打を浴び追加点を献上。さらに3回は四死球が重なり、2死一、二塁から投手小笠原に甘く入った初球を華麗にはじき返され、4点目を失ったところで降板。前回5回途中5失点と乱れたDeNA戦(横浜)に続く精彩を欠いた内容で、今季最短2回2/3を投げ7安打4失点で降板した。2番手以降のリリーフ陣は富田、加治屋、及川、ビーズリーと無失点リレーをつなぎ、追加点を許さなかった。打線も相手先発左腕の小笠原に丸め込まれた。初回に1死一、三塁から大山悠輔内野手(28)が先制の左犠飛を放ったが、2回以降は沈黙。復調が待たれる佐藤輝明内野手(24)は、小笠原の緩急に翻弄(ほんろう)され、3打席連続三振。3試合連続でスタメン出場した井上広大外野手(21)も2三振と快音響かず。終始、中日ペースでゲームを進められた。
◆阪神が2連敗を喫し、17日以来4日ぶりに首位から3位に陥落した。昨季4勝8敗と負け越した鬼門の敵地初戦で投打ともに振るわず。バンテリンドームでの初戦は19年から5年連続で黒星スタートとなった。エース青柳晃洋投手(29)が3回もたず7安打3四死球で4失点と炎上し、自身2連敗。岡田彰布監督(65)の一問一答は以下の通り。-青柳は制球が乱れた「昨日(の西純)と一緒やな。昨日と一緒のコメントにしといて」-ずっとよくない「いや、よくないよ!」-状態が上がりそうになくて3回で降板「上がって来るとかそういう問題じゃないやんか。そら打たれるから代えるんであって。そんなん調子上がるとかの問題やない。調子上がってないやん。毎回点取られて」-どの部分がよくないか「いや、コントロールよ。前も開幕の前に話したけど、クイックしてもストライク入らんかったら、言うてるやろ? まずストライク入らんかったら勝負できひんわけやから。俺が思てたんは、だからクイックいうのはバッターのタイミングを外すということやんか、そやろ? バッターの打つな、でもそのボールがストライク入らんかったらバッター振れへんで。それだけのことやなあ。それでボール、ボールなったら一緒やんか」-改善策はあるか「いやいや、だから、そらあ、最多勝2年(連続で)取ってなあ、それでストライク入らんことの、それは解消せなあかんの?(笑い)。最多勝2年のピッチャーに、ストライクが入るように練習せえとは言えんやろ」-信頼するピッチャーだからこそ、1軍で使い続けていくか「いや、それは分からへんよ。昨日も言ったけど、今終わったところやからな、でもあんまり今日なんかはな、開幕投手同士のゲームやから、そら重要性分かるやんか、あんなこっちも点とれんのになあ、まあ最初にうまいことラッキーで1点取れたー、はい、すぐ逆転じゃのお、結局、そうなるやろ、うーん」-初回もバントでいったが、そういうゲーム展開を想定して「いや、そら開幕(投手)のええピッチャー同士やからなあ、まず先に点取らなあかんいうかなあ」-小笠原には緩急をうまく使われた「緩急...ああ、まあカーブもよかったんちゃう? そらおまえ、そらあないして抑えてるんやからよかったと思うけどなあ」-佐藤輝もカーブにやられた「ボール球のな、カーブじゃないやんか、ボール球や」
◆中日小笠原慎之介投手(25)の力投が、チームの連敗を止めた。初回に先制を許したが、毎回の9奪三振で7回5安打1失点。2勝目を手にした。カーブ、チェンジアップなど、変化球を要所で決めた。阪神佐藤輝からは、すべてカーブで3打席連続奪三振。初回以外は、試合を自在に操った。「今日は冷静でスイッチのオン、オフができた」。マウンドでは自身を鼓舞する言葉を発し続けた。3回には2試合連続適時打も披露。バットでも自身を援護した。開幕戦を含め3試合、20回2/3を投げ、2勝、防御率2・61と安定した成績を維持する。21年の自主トレから弟子入りしている大野雄が左肘のクリーニング手術を受け戦列を離脱。ここまで1試合平均7イニング弱をこなす左腕は「(8回に投げる)達也(清水)を休ませたい。もう1イニング何とかいけるようにレベルアップしたい。大野さんが抜けて、僕はプレーで引っ張っていきたい」。イニングイーターのエースが抜けた穴を、埋めることを誓った。小笠原の好投もあって、打線もつながり阪神に快勝。最下位も脱出した。立浪監督は「(小笠原は)最低7回は計算したい。あとはそのままライデル(マルティネス)につなげられるところ(8回)まで投げられるように成長して、中心になって頑張って欲しい」と、ハードルを上げながらも笑顔をこぼした。竜の孝行息子が、反攻をけん引する。【伊東大介】
◆どうしたんや...。阪神青柳晃洋投手(29)が今季初の中日戦で試合を作れず、今季最短2回2/3を7安打4失点でKOされた。虎のエース右腕は、らしくない背信投球に「結果打たれただけだと思います」と唇をかんだ。初回、味方が先制点を奪うも、直後に4番石川昂の同点打などで2点を献上。2回にもアルモンテからこの日2本目の安打で1点を追加された。3回2死一、二塁に相手先発小笠原から中前適時打を浴び、4点目を許したところでマウンドを譲った。この日捉えられたのは全て140キロ前後の速球。「打たれたのは全部ツーシームだった。その辺が狙われたのかなと思う。ここ2試合は打たれている球種が一緒」と悔しさをにじませた。今季は自身初となる開幕投手を務め、6回途中1失点で勝利。しかし、その後は3戦連続で白星をつかめていない。前回登板した14日DeNA戦では5回を投げきれず、4回2/3を5失点で黒星を喫していた。2試合連続で苦しい投球が続いている。岡田監督は「(良くないのは)コントロールよ」とバッサリ。原因として開幕前にも指摘したクイックを挙げた。「クイックいうのはバッターのタイミングを外すということやんか。でもそのボールがストライク入らんかったらバッター振れへんで。それでボール、ボールなったら一緒やんか」。昨季はセ・リーグで2年連続の最多勝、最高勝率に加え、最優秀防御率の投手3冠を獲得した大黒柱。それだけに指揮官も「最多勝2年のピッチャーに、ストライクが入るように練習せえとは言えんやろ。(次回登板は)それは分からへんよ」と頭が痛い。18年ぶりの「アレ」には、エースの復活が必要だ。【波部俊之介】青柳が2試合連続で5回もたずKOされた。今季は4試合に登板し、クオリティスタート(QS=先発6回以上、自責点3以下)クリアは1度のみ。QS率は25%だ。これは先発ローテーションに定着した19年以降は最も悪い数字。19年44%、20年62%、21年72%、22年75%だった。昨季は最多勝、最高勝率、最優秀防御率の投手3冠を獲得した右腕が苦しんでいる。■及川2回4K好投及川が2回4奪三振無失点の好投を見せた。3点ビハインドの6回から4番手で登板。2イニング目の7回に四球で走者を許したものの、無安打で切り抜けた。2日連続の登板でいずれも無失点。「四球はおおいに反省したい」としつつ「昨日に比べて緊張の度合いも(低く)、自分の気持ちでいけました。2試合目にしてそこはよかった」とうなずいた。■富田、地元で0封三菱自動車岡崎(愛知)出身の富田が、バンテリンドームでの凱旋(がいせん)登板を無失点で飾った。青柳が4点目を失った直後の3回2死一、三塁に登板。大島を二ゴロに仕留め、火消しに成功した。4回は3者凡退で計1回1/3を無失点。同学年石川昂は中飛に仕留めた。「高校の時も1回対戦したけど意識はあんまりせず、1人1人のバッターと勝負することを考えた」と振り返った。
◆ああ、転落。阪神が2連敗で首位から3位に順位を落とした。打撃不振が続く5番佐藤輝明内野手(24)が、左腕小笠原から3打席連続三振を喫するなど振るわず。4打数無安打で打率は1割6分4厘まで落ちた。昨季4勝8敗と負け越した鬼門の敵地初戦で投打ともに振るわず。バンテリンドームでの初戦は19年から5年連続で黒星スタートとなった。左翼の虎党からため息が漏れた。今季初対戦の中日投手陣に打線がスミ1に封じられた。先発左腕小笠原には7回5安打1失点に抑え込まれた。5番佐藤輝は3打席すべてカーブで今季初の3打席連続空振り三振。3点を追う6回、1死一、二塁で1発出れば同点の場面もカーブ2球で追い込まれ、1球ボール球の外角直球を挟み4球目の低めカーブに空振り三振。岡田監督は「緩急...。まあカーブもよかったんちゃう? (佐藤輝がやられたのは)カーブじゃないやんか、ボール球やんか」と、あきれたような表情だった。19日広島戦で開幕3連戦以来12戦ぶりに6点を奪い、前日20日の同戦でも敗戦ながら5点を取るなど打線は上向き。だが、竜の開幕投手小笠原を相手に点はなかなか取れないと岡田監督は初回無死一塁で2番中野に犠打をさせていた。1番近本から4番大山までは全員出塁しているだけに、5番佐藤輝の不振がより目立つ。4打数無安打で打率は1割6分4厘。65打席でいまだノーアーチが続いている。佐藤輝は「まあ、頑張りたいですね。そりゃあ、打ちたいです」と悔しさを押し殺し前を向いた。6番に3試合連続でスタメン出場した井上もこの日は3打数無安打2三振で途中交代。5、6番がブレーキとなった。開幕直後の混戦の中、3位に転落した。これでバンテリンドームでのシーズン初戦は5年連続黒星発進となった。97年開場以来通算勝率も3割5分9厘とセ本拠地ワーストで、今季も鬼門となりそうだ。「ホームラン出えへんしなあ。広いしなあ。守りでいかんとなあ」。22日はWBCでチーム最年少侍として名を上げた高橋宏が相手。少ないチャンスを生かし、阪神先発の前回7回完全男村上を攻守で援護するしかない。【石橋隆雄】阪神がバンテリンドームで敗れ、ナゴヤドーム時代も含めて通算勝率が3割5分9厘と下がった。これはセ・リーグ本拠地別ではワーストで、次いで悪い東京ドームの4割9厘を大きく下回る。また、シーズン初戦の同球場に限れば、19年から5年連続黒星発進。97年の開場以降では7勝20敗で勝率は2割5分9厘。さらに同球場では18年以降、5年連続負け越し中と苦戦が続いている。
◆阪神ノイジーが5試合連続安打で存在感を示した。初回は二塁後方への安打でチャンス拡大。3回は中前打を放った。仲間が中日先発小笠原攻略に苦しむ中、2度の快音を響かせた。この日チーム唯一、今季自身7度目となるマルチ安打。21安打はチーム最多。今季から新加入した助っ人が、3番として欠かせない存在になりつつある。
◆阪神近本が好走塁を決めた。初回に四球で出塁。三塁まで進み大山の左翼への浅いフライでタッチアップを試みた。猛ダッシュで前進しながら捕球した左翼アルモンテの体勢が整わない中、本塁へスタート。アルモンテはランニングスローでホームへ送球も間に合わなかった。好判断で先制のホームを踏むと、3回には4試合連続安打となる右前打を放った。
◆両軍のスターティングメンバーが発表され、阪神・井上広大外野手(21)が「6番・右翼」で3試合連続のスタメン出場。20日の広島戦(甲子園)では今季初タイムリーをマークするなど、打撃好調の若虎が、中日の先発左腕・小笠原から快音を響かせる。阪神の先発は青柳晃洋投手(29)。前回登板の14日、DeNA戦(横浜)は4回2/3を投げ8安打5失点で今季初黒星を喫した。課題を修正して臨むマウンドで虎のエースが本来の輝きを取り戻す。
◆阪神が先制。4番の大山悠輔内野手(28)が左犠飛を放った。一回先頭の近本が四球で出塁すると、中野が手堅く送りバントで1死二塁の好機を作った。ノイジーは詰まった打球も、二塁後方にポトリと落ちるヒット(記録は二塁内野安打)で一、三塁と好機を広げると、大山が打席へ。小笠原の初球129キロチェンジアップを左翼へ運んだ。浅いフライも、近本が好判断でホームイン。先手を奪った。
◆阪神の先発・青柳晃洋投手(29)が1-0の一回に逆転を許した。先頭の大島に左前打を浴びた右腕は、岡林を見逃し三振に仕留めるも、続くあるモンテに左前打を許して1死一、二塁のピンチを背負う。迎えるは中日の4番・石川昂。フルカウントから6球目、144キロツーシームをしぶとく右前に運ばれた。二走・大島が一気にホームへと生還し、同点。なおも1死一、二塁のピンチで細川を見逃し三振。しかし、溝脇に右翼フェンス直撃の二塁打を浴び、一気に逆転を許した。
◆先発した阪神・青柳晃洋投手(29)が三回途中7安打4失点でマウンドを降りた。1-0と先制して迎えた一回は1死一、二塁から石川昂に右前適時打、2死一、二塁から溝脇に適時二塁打を浴びるなどあっさりと逆転を許した。立ち直りたい青柳だったが、二回は二死からアルモンテに右前適時打を浴びて追加点。三回は2つの四死球で2死一、二塁とされると、投手の小笠原に中前適時打を浴び、ベンチからタオルが投げ込まれた。青柳はプロ最短の降板(2回4安打1失点)となった2021年10月26日の中日戦(甲子園)以来となる、3回を持たずにノックアウト。前回登板の14日、DeNA戦(横浜)でも五回途中を8安打5失点でマウンドを降りており、不穏な投球が続いている。
◆〝第2の故郷〟で愛知県ゆかりの虎戦士が躍動した。阪神のドラフト6位・富田蓮投手(21)=三菱自動車岡崎=が先発・青柳の後を託され、三回2死一、二塁のピンチでマウンドへ。大島と対戦した。2球目、113キロ変化球を痛打された、左腕だったが、センターへ抜けそうな打球を、二塁手・中野がダイビングキャッチ。そのまま二塁へ転送し、追加点を許さなかった。中野も富田と同じ、三菱自動車岡崎からD6位で阪神に入団。先輩が華麗な好守備で後輩を助けた。富田はそのまま四回のマウンドへ。先頭・岡林を空振り三振に仕留めると、アルモンテは三ゴロ。4番・石川昂は中飛に仕留め、中日打線をこの日初めて三者凡退に抑えた。
◆阪神・佐藤輝明内野手(24)が六回1死一、二塁の好機で空振り三振に倒れた。1死からノイジーが四球で出塁すると、大山が三塁内野安打で好機拡大。佐藤輝が打席に向かった。しかし、小笠原の118キロ変化球に無情にもバットは空を切り、空振り三振。佐藤輝は第1打席、第2打席も空振り三振とこれで3打席連続の空振り三振となった。阪神打線は続く井上も空振り三振に倒れ、好機を生かせなかった。
◆阪神が逆転負け。一回に大山の左犠飛で幸先よく先制するも、先発した青柳晃洋投手(29)が誤算だった。一回に石川昂、溝脇の適時打であっさりと逆転を許すと、二回にはアルモンテに右前適時打を浴びてリードを広げられる。三回は2死一、二塁から相手先発の小笠原に中前適時打を許してノックアウト。今季最短の2回2/3を7安打4失点と精彩を欠いた。 打線は小笠原の前に、一回以降は凡打の山を築く。六回は1死一、二塁と好機を作りながらも、佐藤輝がこの日3つめの空振り三振。続く井上も三振に倒れた。攻め手を欠いた打線は結局、一回の1点に終わり、連敗。鬼門のバンテリンドームの初戦を落とし、首位を陥落し、3位に転落した。
◆阪神が連敗で3位に転落した。先発の青柳晃洋投手(29)が五回途中5失点だった14日のDeNA戦(横浜)に続く乱調で、2回?を投げて4失点で降板した。打線は一回、大山悠輔内野手(28)の犠飛で先制するものの、二回以降は小笠原慎之介投手(25)の前に沈黙。佐藤輝明内野手(24)は3打席連続空振り三振と三邪飛で4打数無安打。井上広大外野手(21)は2三振で途中交代。岡田彰布監督(65)の主な一問一答は以下の通り(成績=9勝7敗1分、観衆=2万4278人)。ーー青柳は制球が「昨日と一緒やな。昨日と一緒のコメントにしといて」ーーずっと良くない「いや、良くないよ!」ーー調子が上がりそうになく三回で「上がって来るとか、そういう問題じゃないやんか。そら打たれるから代えるんであって。そんなん調子上がるとかの問題やない。調子上がってないやん。毎回点取られて」ーーどの部分が良くない「いや、コントロールよ。前も開幕の前に話したけど、クイックしてもストライク入らんかったら。言うてるやろ? まずストライク入らんかったら勝負できひんわけやから。俺が思てたんは、だからクイックいうのはバッターのタイミングを外すということやんか、そやろ? バッターの打つな、でもそのボールがストライク入らんかったらバッター振れへんで。それだけのことやなあ。それでボール、ボールなったら一緒やんか」ーー改善策は「いやいや、だから、そらあ、最多勝2年取ってなあ、それでストライク入らんことの、それは解消せなアカンの?(笑)最多勝2年のピッチャーに、ストライクが入るように練習せえとは言えんやろ」。ーー信頼するピッチャーだからこそ、1軍で使い続けて「いや、それは分からへんよ。昨日も言ったけど、今終わったところやからな、でもあんまり今日なんかはな、開幕投手同士のゲームやから、そら重要性分かるやんか、こっちも点取れんのになあ、まあ最初にうまいことラッキーで1点取れたー、はい、すぐ逆転じゃのお、結局、そうなるやろ、うーん」ーー一回から犠打。そういうゲーム展開を想定して「そら開幕のエエピッチャー同士やからなあ、まず先に点取らなアカンからな」ーー小笠原は緩急が「緩急...ああ、まあカーブもよかったんちゃう? そらお前、そらあないして抑えてるんやからよかったと思うけどな」ーー佐藤輝もカーブにやられた「ボール球のな、カーブじゃないやんか、ボール球や」
◆阪神が連敗で3位に転落。「5番・三塁」の佐藤輝明内野手(24)は3打席連続空振り三振と三邪飛で4打数無安打だった。試合後、明日に向けて...と問われると「まあ、頑張りたいですね」とコメント。3三振を喫した中日・小笠原には「いいピッチャーなので...」。どこを修正したいとの問いには「そりゃあ、打ちたいです」と語っていた。
◆阪神が連敗で3位に転落した。先発の青柳晃洋投手(29)が五回途中5失点だった14日のDeNA戦(横浜)に続く乱調で、2回?を投げて4失点で降板した。制球面について「前回よりは良かったかなと思いますし、打たれたのが全部ツーシームだったので、その辺が狙われたのかなという感じですね」。狙い球を絞られている感覚を問われると「打たれている球種が一緒なので、そうなのかなと思いますけど」とコメント。配球の再考が次のポイントかの問いには「そうですね。次があれば、そうなると思います」と話した。
◆近鉄、西武で主砲として465本塁打&2452安打をマークし、西武コーチ時代には清原和博らを育てたサンケイスポーツ専属評論家・土井正博氏(79)は3三振&三邪飛に終わった阪神・佐藤輝明内野手(24)の現状を鋭く分析。2つの解決策を提案した。佐藤輝は非常に心配だし、深刻な状態だ。繰り返し指摘してきたことだが、全くタイミングが取れない打席がずっと続いたままなのだ。技術的な話をすれば前の壁が崩れてしまっている。投球フォームに合わせて、テークバックでトップの位置を決めるのだが、それができていない。インコースに来るのではないか、次こそ内に来るのではないか、という疑心暗鬼の中で、体が開いてしまっている。選手が苦しむパターンには2つある。①真っすぐには対応できるが、変化球には全く合わない②変化球なら何とか拾えるが、真っすぐは詰まってしまうー。今の佐藤輝はこの両方が当てはまってしまっている。この日の小笠原に対しても、インコースには完全に詰まらされ、外のナックルカーブにも全く合わない。打席で迷ってしまっているのが、見る側にも伝わってきている。個人的には「試合で使い続けることが選手の成長に一番大事」という持論を持っている。さすがに今の佐藤輝を見ていると、1軍で使い続ける前に、2軍戦での立て直しを勧めたい。あの手この手でタイミングを外そうと攻めてくる1軍のハイレベルの投手相手では、短期間での復調は難しい。これが2軍の投手なら、今よりは余裕を持って打席に臨めるはず。2軍で数試合、タイミングを取り戻すことだけを念頭に打席をこなせればベスト。ただ阪神というチームには事情がある。2軍落ちは難しいかもしれない。それならば昼間は2軍戦、夜は1軍戦の親子ゲーム出場という方法もある。言うのは簡単だが、肉体的には苦しい。現状打破には、それぐらいの努力は必要だと思うし、佐藤輝自身から志願してでも出て欲しいと思う。幸いに25日からは1軍は甲子園(巨人戦)、2軍は鳴尾浜(広島戦)の3連戦がある。日程を有効利用して、復調のきっかけをつかんでもらいたい。
◆中日の小笠原が2勝目を挙げた。一回に大山の犠飛で先制点を失ったが、粘り強かった。曲がりの大きなカーブを織り交ぜ、毎回の9三振を奪って7回を単打5本で1失点。「立ち上がりにいい流れを持ってこられなかったのは反省だが、しっかりとバックを信じて投げたのがうまくいった」と安堵した。打っては三回に中前適時打で自らを援護し、阪神のエース青柳に投げ勝った。「いい投手なので気は抜けない。いい緊張感をもらった」と話した。
◆21日の中日戦(バンテリンドーム)で三回途中4失点KOとなった阪神・青柳晃洋投手(29)が試合後、自身のインスタグラムを更新。ダイレクトメッセージ(DM)で誹謗中傷コメントが複数寄せられていることを報告した。中傷コメントが書かれた画面のスクリーンショットを「メッセージ送るのは自由ですけど訴えられてからグダグダ言わないでくださいね。アカウント消しても意味ないので。」とのコメント付きで公開した。その後「自分の不甲斐ない投球は自分が1番わかっています。ファンだからと言って何でも選手に言っていいわけではないです。ホントに応援してくれてる方には不甲斐ない投球が続いてしまいチームにも楽しみに球場に来てくれた方にも申し訳ないと思います!」とメッセージを投稿した。青柳は昨年にも敗戦投手となった試合後にインスタグラムで中傷コメントの被害に遭っていたことを報告していた。4月14日には阪神球団が公式ツイッターで、球場での声出し応援が解禁となったことに触れて「選手を誹謗中傷するようなヤジ」、「侮辱的な替え歌」は絶対お止め頂きますようお願いいたします」と注意喚起していた。
◆ストライクが入らない。投手の小笠原にまで適時打を許す。岡田監督は感情を抑えきれなかった。首位陥落後の会見で怒りをあらわにした。「昨日と一緒やな。昨日と一緒のコメントにしといて」20日の広島戦(甲子園)では西純が四回途中5失点で2軍落ち。そのとき「ずっと言ってるやん、それもな。コントロールよ」「そら、誤算やろ。誰が見ても誤算やん」などとボヤいていたが、開幕からピリッとしない青柳も同じだった。一回に大山の犠飛で先制しても、その裏に4安打を許して逆転される。三回は四死球で2死一、二塁を招くと、小笠原に中前に運ばれた。2021年の最終戦に2回1失点(自責0)はあるが、KOなら2回?、4失点は自己最短だった。「(21年、22年と)最多勝、2年(連続)のピッチャーに、ストライクが入るように練習せえとは言えんやろ」3月31日のDeNAとの開幕戦(京セラ)は白星を飾るも六回途中まで93球を要した。4月14日のDeNA戦(横浜)も五回途中5失点。走者を出したときのクイック投法も課題となる中、指揮官は「クイックいうのはバッターのタイミングを外すということやんか。そやろ? ストライク入らんかったらバッター振れへんで」と、それ以前の問題だと指摘した。05年に虎をリーグ優勝を導いたときもバンテリン(当時ナゴヤ)ドームは鬼門だった。05年9月7日には微妙な判定に激怒し、サヨナラ負けのピンチを招いた久保田(現投手コーチ)に「打たれろ! メチャメチャやったれ!」と猛ゲキ。延長戦で勝利したほど、執念を燃やした。ところが、開幕投手同士の対決であっさりと青柳が自滅。あまりにも情けなかった。「青柳を1軍で使い続けるか」と問われると「いや、それはわからんよ」と明言を避けた。青柳は「次があれば...」とも。同じ失敗を繰り返せば、仏の顔も...になる。(三木建次)
◆六回に4番手で登板した阪神・及川は2回を投げ、無安打無失点。4奪三振だった。今季初登板で1回無失点だった20日の広島戦(甲子園)から安打は許していない。故障などの影響で1軍登板1試合に終わった昨季から復活を目指し、直球の球威を取り戻してきた。「オフシーズンにいろんな方々のサポートがあってだと思っている。自分のなかで継続してやっていきたい」と前を見据えた。
◆二塁を守る阪神・中野は三回2死一、三塁のピンチで、好守を見せた。大島の中前へ抜けるかという打球に飛びつき、二塁封殺。追加点を阻止し「それ以上、失点してしまうというところで、ああいうプレーが出たことはよかった」と話した。攻撃では八回先頭で四球を選んで出塁し、1死一塁から二盗を試みたが、きわどいタイミングで刺されて、三振併殺に。「ちょっと置きに行ったスタートではあったので、もう少しいいスタートを切れるようにやっていければ」と反省した。
◆阪神・佐藤輝は一回2死一塁、四回先頭、六回1死一、二塁でいずれも空振り三振に倒れた。打率・164となった3年目は「頑張りたいですね。そりゃあ、打ちたいです」と短い言葉に力を込めた。小笠原のナックルカーブにやられたことを問われた岡田監督は「カーブじゃないやんか。ボール球や」と語気を強めると会見を切り上げた。
◆連日の好救援で株を上げた。D6位・富田(三菱自動車岡崎)が青柳のあとを受けて三回途中から登板。1回?を無安打無失点と期待に応えた。「きょうも(登板が)あるなと思いながら、しっかりと心の準備はできていた」3点ビハインドの2死一、三塁で受けたバトン。すでに2安打していた大島の中前に抜けそうな当たりは、二塁を守る社会人の先輩・中野がダイビングキャッチし、二塁封殺で難を逃れた。四回も続投し、2番からの好打順を三者凡退。20日の広島戦(甲子園)も逆転された四回の1死二塁から1回?無失点と結果を残しており、「そこまで球数も投げていないので、しっかりと投げ切った」とプロ初の連投に胸を張った。岐阜・養老郡出身で、愛知は社会人時代を過ごした地。存在感を示す、ふるさと登板だった。(須藤佳裕)
◆開幕して3週間。ようやく中日と対戦できた。名古屋にやってきたトラ番記者たちを待っていたのは「ことしも、やっぱり、ここは鬼門?!」と思わせるような残念な試合だった。帰ってきた岡田監督、バンテリン(ナゴヤ)ドームとくれば、阪神ファンなら思い出す。2005年9月7日の死闘を。大ピンチでマウンドに歩み寄った岡田監督が久保田(現投手コーチ)に「打たれろ! メチャメチャやったれ!」と猛ゲキ。ピンチをしのぐと、伏兵・中村豊(現中日コーチ)の一発で劇的勝利し、そのまま優勝ゴールに飛び込んだ。伝説の試合だ。でも、この舞台でいい思い出を語る虎党は少ない。とにかく、阪神はよく負けてきた。「鬼門」と呼ばれて久しい。当番デスクの阿部祐亮も、朝から「バンテリンでの対戦成績」を表にして、準備していた。その数字を横から見て悲しくなった。ここでは書かない。つらい紙面を眺めて悔しい思いの読者に、さらに苦い思い出をズラズラ並べて書いたって楽しくない。ここは、虎ソナらしく、バカバカしい〝ナゴヤ〟の思い出を探してみよう。そもそも、この球場で、最初に優勝を決めた球団を知っています? 中日ではない。われらが阪神だ。1997年3月。ドームのオープン記念12球団トーナメントが開催された。オリックス、ヤクルトを破った阪神は決勝戦で地元・中日を粉砕した。勝負を決めたのは、かつてのスターの神走塁。一走・新庄剛志(現日本ハム監督)は次打者の右前打で三塁を狙う。さらに右翼手が一瞬、打球をはじくのを見逃さず、ノンストップで一気にホームイン。「ホント、走塁センスはすごい!」これ、あの日の新庄本人のコメント。聞いていてバカバカしくなる自画自賛だった。明るくスタートした〝ナゴヤドーム〟の戦いの歴史だったのに、なぜその後、負けまくるようになったのか。
◆ウソだと言ってよ、青柳!! とても2年連続で最多勝に輝いたとは思えない投球やないかァ!! 味方打線が一回に先制点を奪ってくれたのに、その裏にあっさりと逆転を許すか~?しかも、溝脇に軽々とライトフェンス直撃のタイムリー2ベースを打たれたり、二回に2死無走者から失点したり。とどめは三回、投手の小笠原にタイムリーを打たれているんだから、何がどうなっちまってんの?えっ、雨を味方につける〝雨ヤギ〟さんだから、屋根付きのドーム球場では力が出せない? あ、そーか、謎が解けて良かった、良かったって、良くねーだろ(怒)シーズンも序盤なのだから『三十六計逃げるに如かず』(困ったときには逃げるのが最良の策)も一つの手なのだ。2軍での再調整はありだなぁ...。打線は小笠原のカーブにバットがクルクルと回って、佐藤輝は3三振。阪神ファンを60年近くやっているけど、ここまで内容のひどいスランプの打者は見た記憶がないよ!そんな俺から復活のヒントになれば! 3085安打を打った〝あっぱれ〟張本勲さんから聞いた言葉で「首を横にすると変化球の曲がりが小さく見えるんだよ」。誰か伝えてくれ~!
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ヤクルト |
10 | 6 | 1 | 0.625 (↑0.025) | - (-) |
126 | 43 (+3) | 32 (-) | 8 (-) | 18 (+2) |
0.184 (-) | 1.770 (↑0.11) |
2 (1↑) |
DeNA |
9 | 6 | 0 | 0.600 (↑0.029) | 0.5 (-) |
128 | 50 (+1) | 44 (-) | 11 (-) | 3 (-) |
0.251 (↓0.007) | 2.830 (↑0.2) |
3 (2↓) |
阪神 |
9 | 7 | 1 | 0.563 (↓0.037) | 1 (↓1) |
126 | 51 (+1) | 53 (+4) | 5 (-) | 12 (-) |
0.230 (↓0.004) | 2.900 (↓0.09) |
4 (-) |
広島 |
9 | 8 | 0 | 0.529 (↓0.034) | 1.5 (↓1) |
126 | 51 (-) | 49 (+1) | 11 (-) | 4 (-) |
0.229 (↓0.002) | 2.710 (↑0.12) |
5 (1↑) |
中日 |
6 | 10 | 0 | 0.375 (↑0.042) | 4 (-) |
127 | 42 (+4) | 51 (+1) | 4 (-) | 4 (-) |
0.250 (↓0.001) | 2.820 (↑0.13) |
6 (1↓) |
巨人 |
6 | 12 | 0 | 0.333 (↓0.02) | 5 (↓1) |
125 | 51 (-) | 59 (+3) | 15 (-) | 1 (-) |
0.230 (↓0.001) | 3.080 (↓0.02) |
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