1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中日 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 9 | 1 | 1 |
ヤクルト | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1X | 3 | 7 | 0 | 0 |
勝利投手:大西 広樹(1勝0敗0S) 敗戦投手:山本 拓実(0勝1敗0S) 本塁打 |
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◆ヤクルトがサヨナラ勝利。ヤクルトは初回、オスナの適時二塁打に相手失策が絡み、2点を先制する。その後2-2となって迎えた延長11回裏には、1死二塁から中村が適時打を放ち、試合を決めた。投げては、6番手・大西が今季初勝利。敗れた中日は、7番手・山本が踏ん張れなかった。
◆中日石川昂弥内野手(21)が今季1号を放った。2点を追う2回先頭でカウント0-1からヤクルト先発石川雅規の134キロ直球をセンターバックスクリーンに運んだ。昨年5月8日阪神戦以来、347日ぶりの1発。「うまく打つ事ができました」と、自画自賛した。石川昂は昨年5月27日のオリックス戦で左膝を痛め、左膝前十字靱帯(じんたい)再建術を受け約1年を費やし再起。1軍復帰した14日巨人戦から「4番・三塁」として主砲を務め続ける。昨年4月5日ヤクルト戦(神宮)で清水からプロ1号を放っている験のいい球場で、復活のアーチをかけた。石川昂が21歳9カ月、ヤクルト先発石川は43歳2カ月で、年齢差は22。22歳以上離れた打者と投手の対戦で本塁打が出たのは、19年8月3日のヤクルト-中日戦(神宮)で、19歳6カ月のヤクルト村上が41歳2カ月の中日山井(現中日コーチ)から打ったのが最後。4年前と同カードで侍ジャパンの主軸を務めた村上以来の年の差アーチになった。
◆43歳、球界最年長のヤクルト石川雅規の今季初勝利はまたお預けとなった。プロ野球タイ記録となるデビュー1年目からの22年連続白星を懸けたマウンドは、初回に味方が2点を先制した直後の2回に試練が待っていた。中日の21歳石川昂にバックスクリーン弾を浴びるなど2失点。それでも4回まで8安打を打たれるもこれ以上の失点は許さず、5回2失点で同点のままマウンドを降りた。序盤浮いていた球を3回以降に修正し「何とか粘れたが、初回からそうしないと」と納得はできない。それでも高津監督は「すごいね、あの粘りは。丁寧に低く、遠くへと気持ちが表れている投球だった」と評価した。連続シーズン勝利記録は85~07年工藤(横浜)ら3人の23年だが、1年目からは56~77年米田(近鉄)の22年が最長。その記録に挑む次回へ「次は立ち上がりからしっかりと投げていきたい」と前を向いた。▽ヤクルト大西(延長10、11回ともに3者凡退で今季初勝利)「しっかり投げないとムーさん(中村)に怒られるのでゼロで抑えられるように頑張りました」
◆中日石川昂弥内野手(21)が今季1号を放った。2点を追う2回無死、カウント0-1からヤクルト先発石川雅規投手(43)の134キロ直球をセンターバックスクリーンに運んだ。昨年5月8日阪神戦以来、347日ぶりの1発になった。21歳9カ月の石川昂が4番で本塁打。中日の4番での最年少本塁打は、38年6月19日ライオン戦の大沢と41年8月17日南海戦、同18日黒鷲戦の服部の21歳6カ月があり、石川昂は2人に次ぐ年少記録。2リーグ制後では球団最年少での4番弾になった。石川昂は43歳2カ月の石川から1発。年齢差の離れた対戦で本塁打を打ったのは、12年5月6日に20歳5カ月の筒香(DeNA)が46歳8カ月の山本昌(中日)から打った26歳3カ月が最大。他に09年4月8日に20歳3カ月の坂本(巨人)が45歳11カ月の工藤(横浜)から、15年4月15日に19歳8カ月の森(西武)が45歳2カ月の斎藤(楽天)から打ったケースがある。
◆ヤクルト中村悠平捕手(32)が、今季チーム初となるサヨナラ打を放った。スタメンマスクは古賀に譲ったが、途中から出場。4時間を超えたゲームとなったが、延長11回1死二塁から中日山本から中前打を運んだ。WBCで世界一に貢献した扇の要が勝負強さを発揮し、4カードぶりの勝ち越しに導いた。「打席に入った時、ファンの声援がすごくて、勇気づけられて打たせてくれました。ファンの皆さん、ありがとうございました」と応援に感謝。「スタメンじゃなかったけど初回からベンチ裏で素振りしていた成果が出ました」とお立ち台で笑顔だった。
◆ヤクルトが延長11回サヨナラ勝ちした。11回1死二塁から中村悠平捕手(32)が今季チーム初となるサヨナラ打を放った。ヤクルトは今季初のサヨナラ勝ちも、7安打に終わり開幕から16試合連続1桁安打。開幕から2桁安打なしの記録は1リーグ時代の39年名古屋の34試合で、2リーグ制後に16試合以上は59年広島21試合、61年近鉄16試合に次いで62年ぶり3度目。2桁安打なしの期間に広島は7勝13敗1分け、近鉄は3勝13敗だったが、チーム防御率1点台のヤクルトは9勝6敗1分けと、開幕からオール1桁安打で首位に立っている。
◆同姓投手から1発中日石川昂弥がヤクルト石川雅規から本塁打。前日19日にはソフトバンク増田珠が西武増田達至から打ったばかり。13年には日本ハム大谷翔平(現エンゼルス)がロッテ大谷智久から、18年には広島鈴木(現カブス)が中日鈴木博から、20年にはオリックス吉田正(現レッドソックス)が日本ハム吉田輝から打った例などがある。
◆苦しんで、苦しんで生み出した今季チーム初のサヨナラ打だった。カモン、カモン-。試合を決めたヤクルト中村悠平捕手(32)が両手で仲間を手招きをする。ベンチから飛び出した村上らが、ペットボトルの水しぶきを上げながらヒーローに抱きつき、歓喜の輪ができた。延長11回1死二塁。10回から途中出場した中村が、カウント1-1から中日山本の直球を中前に運び、決着をつけた。打席前の打率は1割2分8厘。「開幕から打つ方では貢献できていなかったので決めたかった」と決意の一打だった。世界一となったWBCの疲れは確実にある。「ゴールデンウイーク頃に疲れが来る」のが通常のシーズン。だが今年はWBC開催の3月に照準を合わせた影響で「1カ月前倒しで来ている感じ」と開幕から約3週間もがき苦しんできた。スタメンを外れたこの日は「ずっと悩んでるから」と初回からベンチ裏で素振り。サヨナラの打席では普段の茶系から白木のバットに持ち替えた。「気分転換です。自分の中でも何かを変えたかった」。チームはこれで首位タイに再浮上。高津監督は「歯を食いしばって頑張ってくれている」と正捕手の苦労をねぎらった。【三須一紀】▽ヤクルト大西(延長10、11回ともに3者凡退で今季初勝利)「しっかり投げないとムーさん(中村)に怒られるのでゼロで抑えられるように頑張りました」
◆竜の新主砲が今季1号を放った。中日石川昂弥内野手(21)が2回にヤクルト先発石川雅規投手(43)から「22歳差アーチ」をバックスクリーンへ運んだ。球史を見ても大ベテランからの若武者の1発は出世への吉兆だ。得点力不足にあえぐチームの中で4番三塁に据えられて5試合目。サヨナラ負けで最下位転落したが、和製大砲の待望の一撃が希望の明かりになる。新主砲としての待望の一撃は、神宮球場バックスクリーンで弾んだ。対戦したのは22年連続勝利を目指すヤクルトの大ベテラン左腕石川。2回先頭で対戦した。カウント0-1からの134キロ直球を見逃さなかった。「(直球を)ちょっと抜かれたけど、いい感じで振れました。とりあえず1本出て、うれしいです」。昨年5月8日阪神戦以来、347日ぶりの感触に表情を緩ませた。昨年は就任1年目の立浪監督から大きな期待をかけられ、三塁のホットコーナーに就いた。打順は下位スタートもプロ初アーチもこの日と同じ神宮で描き、クリーンアップに打順を上げる道中で、5月27日のオリックス戦で左膝を負傷。前十字靱帯(じんたい)再建術を受けて長期離脱した。リハビリを経たプロ4年目、復帰初戦の14日巨人戦で初めて4番を与えられた。そこから5試合続けて座る定位置で、求められる役割を果たした。21歳9カ月での今季1号アーチ。ヤクルト先発石川は43歳2カ月で、22歳以上離れた打者と投手の対戦で本塁打が出たのは、19年8月3日のヤクルト-中日戦で、19歳6カ月のヤクルト村上が41歳2カ月の中日山井(現中日コーチ)から放って以来だ。最大26歳差の記録を誇る筒香も、25歳差の森も同様に放ってきた大ベテランからの1発は登竜門的な意味合いを持つ。東邦で平成最後のセンバツを制し、19年ドラフト1位でプロの門をくぐり「3冠王」を目標として公言し続ける。昨季、ヤクルト村上が令和初の3冠王に輝いた。リハビリを続けていた石川昂は「何で打てるのか考えていた。やっぱ軸がぶれない」。3月のWBC優勝に導いた侍ジャパンの中心打者を追いかけている。立浪監督は入団以来3年間故障に泣いた石川昂にシーズン完走の試練を与える。「中堅方向へ打球が出て、状態は上がっている。日々成長して欲しい」と目を細めた。今季初のサヨナラ負けで、チームは単独最下位に転落。それでも江藤慎一、落合博満ら歴代居並ぶ竜の和製大砲としての第1歩を刻んだ。【伊東大介】
◆ヤクルトがスタメン発表。この日、出場選手登録された武岡龍世内野手(21)が「1番・二塁」、古賀優大捕手(24)「8番・捕手」で今季初めてスタメンに名を連ねた。先発は球界最年長の43歳左腕、石川雅規投手が新人から22年連続勝利を目指してマウンドに上がる。
◆ヤクルトのホセ・オスナ内野手(30)が一回に先制の左翼線二塁打を放った。一回2死一、三塁で打席へ。中日先発・柳に対し、1ボールからの2球目、141キロ直球を捉えて左翼線二塁打に。相手左翼手・アキーノの失策も絡み、2―0と先制に成功した。
◆中日・石川昂弥内野手(21)が今季1号となるソロを放った。2点を追う二回、カウント0-1からヤクルト先発・石川の外角高め直球を捉えた打球はバックスクリーン一直線。昨年5月以来の一発となった。石川昂は昨年7月に左膝前十字靱帯を再建する手術を受け、今季4月14日に1軍復帰。ここまで4試合出場、打率・308、1打点だった。
◆経験に頼らず、常に挑戦を続けてきた。粘り、攻めた。先発したヤクルト・石川雅規投手(43)は8安打を浴びながら、5回を2失点にまとめた。「何とかチームに勝ちをもってこれるピッチングをしたい」と上がったマウンド。打線が一回に2点を先制したが、その直後の二回に石川昂に1号ソロを被弾するなど2失点で追いつかれた。それでも二、三、四回とたびたび走者を得点圏に背負いながらも勝ち越しは許さず、踏ん張った。前回6日の中日戦(バンテリンドーム)では2回2/3を3失点で負け投手に。「攻めるピッチングができなかった。次にどう生かすかが大事。しっかりとチャンスをもらえるように1軍で結果を出さないと」。中13日で迎える登板へ、普段はやらない直球メインの投げ込みの日をつくるなど、複数回ブルペン入りして調整してきた。今季から球界最年長の43歳となった左腕。白星を挙げれば新人年から22年連続勝利で、阪急などで活躍した米田哲也に並ぶプロ野球記録だった。この日は同点での降板となり勝利投手の権利は得られず。記録達成は次回登板以降へ持ち越しとなった。チーム打率は試合前時点で・182で、12球団ワーストに沈む。主将・山田は下半身のコンディション不良で戦線を離脱している。この日も五回1死満塁の勝ち越し機でオスナが遊ゴロ併殺に倒れるなど、左腕を援護できなかった。苦しい状況も「投手で頑張ろう。僕がいい流れを持っていきたい」と奮起していた石川。通算184勝目とはならなかったが、力投で役割を果たした。(箭内桃子)
◆ヤクルト・中村悠平捕手(32)がサヨナラ打を放ちチームを勝利に導いた。中村は2-2で迎えた延長十一回、1死二塁の場面で打席に立つと、カウント1-1から中日・山本の真っすぐを中前に運び試合を決めた。以下、中村のヒーローインタビュー。--延長十一回、22時を過ぎても大声援「打席に入った時にファンの皆さんの声援がものすごくあって、勇気づけられ最後1本打たせてくれたました」--延長十一回の攻撃について「(長岡)秀樹も出てくれて、並木も一発でバントを決めてくれてすごくいい流れだったし、僕自身もスタメンじゃなかったんですけど、初回からベンチ裏でずっと素振りをしていたので成果が出てよかった」--現在のチーム状況「ひとりひとりが一生懸命やって、みんなでつないで、打線も中継ぎもつないで目の前の1勝を拾えている。まだまだ始まったばかりですけど一戦一戦なんとか頑張っている状況です」--明日から巨人戦「明日からジャイアンツ3連戦が始まりますし、今シーズン初のジャイアンツ戦です。明日のカード頭は高橋奎二が投げるので、前回はふがいないピッチングだったんで、皆さん叱咤激励のほどよろしくお願いします」
◆中日は今季初のサヨナラ負けで最下位に転落した。相手を上回る9安打を放ちながら、再三の好機であと一本が出ず、延長十一回に山本が痛打された。立浪監督は「先攻なので、どこかで追い越さないと厳しい。打たれたことはしょうがない」と責めなかった。借金は再び今季最多に並ぶ5に膨らんだ。監督は「もう一つ先の塁に行けなかった。ミスをしていると相手に流れがいってしまう」ともどかしそうに話した。(神宮)
◆ヤクルト・中村悠平捕手(32)がサヨナラ打を放ちチームを勝利に導いた。試合後、田口麗斗投手(27)がツイッターを更新。「すわほー??熱い試合だった」とつづりナインの奮闘に称賛を送った。続けて「明日からジャイアンツ3連戦。一つ一つ全力で」と次戦を見据えた。
◆ヤクルトは延長十一回の末3―2で今季初のサヨナラ勝利を収めた。1死二塁で中村悠平捕手(32)が中前適時打。歓喜のウオーターシャワーを浴びた。「なかなか追加点が取れない状況だった。打つ方もなかなか開幕してから貢献できていなかったし、ここは決めたいなと。こういう一打をきっかけに自分自身も浮上していけたら」2―2で迎えた延長十一回。先頭長岡が中前打で出塁すると、続く並木が投前犠打を決めて1死二塁。絶好のサヨナラ機をものにした。山本(中日)に対し、カウント1―1から3球目、外角直球を捉えて中前へ。二走・長岡が生還し、自身が二塁を回ったところでチームメートへ「カモンカモン」と言わんばかりのジェスチャーを見せ、手荒い祝福を受けた。高津監督は「ああいうところで思い切ってスイングを仕掛けていけるのは経験とか、捕手らしさもすごく感じた。いい打撃だった」と賛辞を惜しまなかった。劇的な勝利でチームは阪神と並んで首位タイに浮上。指揮官は「もっと打って点を取ってチームを動かしてという形になってこないと」と勝ってかぶとの緒を締めた。
◆ヤクルトの4年目右腕、大西広樹投手(25)が延長十回から登板し、2回をパーフェクトに抑えてサヨナラ勝利を呼び込んだ。「しっかりゼロで抑えようという気持ちでマウンドに立ちました。自分の持ち味を出せたと思います」前回登板の12日のDeNA戦(神宮)は2回を3安打2失点。「点を取られてしまった次(の登板)だったので、(走者を)一人も出さないようにという強い気持ちで」と奮闘。多彩な変化球と150キロ台の力強い直球とを巧みに駆使して打者を完全にねじ伏せた。大商大高から大商大を経て2019年にドラフト4位で入団。快投で劇的な白星に貢献し、昨年5月25日の日本ハム戦以来の勝利投手となった。投手陣は驚異のチーム防御率1・88を誇る。大西は「いい雰囲気。みんなでしっかりゼロでいけたら」と必勝リレーの継続を誓った。(箭内桃子)
◆ヤクルトのサヨナラ機をおぜん立てしたのは長岡秀樹内野手(21)だ。延長十一回の先頭で外角低め直球を中前へはじき返し、自身9打席ぶりの安打で出塁。続く並木の投前犠打で二塁へ進み、中村の中前打でサヨナラのホームを踏んだ。「いつも通り後ろにつなぐというイメージだけでした。勝つってうれしいなと思いました」と笑顔を見せた。
◆劇的な幕切れだ!! ヤクルトは20日、中日5回戦(神宮)に3-2で今季初のサヨナラ勝ち。延長十一回、途中出場の中村悠平捕手(32)が中前に運び、試合を決めた。阪神と並び首位に浮上。21日からは今季初対戦となる巨人との3連戦(神宮)に臨む。鳴り物応援が止んだ神宮球場に、乾いた打球音が響いた。2-2の延長十一回1死二塁。中村の捉えた打球が中前に抜ける。二塁走者の長岡がヘッドスライディングで生還するのを見届けると、力強くガッツポーズ。仲間を自ら手招きし、心地良い祝福のウオーターシャワーを浴びた。「打つ方はなかなか開幕から貢献できていなかったので、ここは決めたいなと。ファンの皆さんの声援が後押ししてくれて、それが自信になって勇気をもらえた」時計の針は午後10時を回っていた。それでもスワローズの勝利を信じたファンが多く残り、同10分に今季初のサヨナラ勝ちが決まると、場内は大きな拍手に包まれた。十一回は中前打で出塁した長岡を並木が犠打で送り、十回の守備からマスクをかぶった中村が打席へ。外角の直球をはじき返し、4時間10分の死闘を制した。第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では現地時間3月21日(日本時間22日)の米国との決勝で先発マスクをかぶるなど日本の王座奪還に貢献。世界一までアウト1つとなった九回2死、ブルペンを含め初めてバッテリーを組んだ大谷がエンゼルスで同僚のトラウトと対決し、大きく曲がるスライダー「スイーパー」で空振り三振に仕留め、ウイニングボールをつかんだ瞬間は人生の財産だ。
◆こうと決めたら、やり遂げる。中村のサヨナラ打からは強い意思が感じ取れた。初球の外角低めに外れるカーブ、2球目の内角寄りのストレートには手を出さず。カウント1-1から、それよりやや高く、外角寄りにきたストレートを中前へ、ライナーではじき返した。何が何でもセンター返し。チャンスでこそ、センター返し。鋭い打球でセンター返し。終盤、走者を二塁に置いた場面で長岡(二ゴロ)、武岡(空振り三振)、太田(遊飛)がことごとく凡退している。若手は中村の打撃を見習うべきだろう。ただ、結果的に歓喜の勝利とはいえ、途中経過には不満が残る。五回1死満塁でのオスナの遊ゴロ併殺。村上が歩かされた後、うしろの打者が走者をかえすのが、ヤクルト本来の畳みかけ方。村上は不調ながら3四球を選んだだけに余計、後続に当たりがなかったのは、もどかしい。先発・石川の後を受けたリリーフ陣も、無失点でつないだ。その間に勝ち越すのもまた、本来の形だ。以上、2つの勝ちパターンを、しっかり確立してもらいたい。(サンケイスポーツ専属評論家)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (1↑) |
ヤクルト |
9 | 6 | 1 | 0.600 (↑0.029) | - (↓1) |
127 | 40 (+3) | 32 (+2) | 8 (-) | 16 (+1) |
0.184 (↑0.002) | 1.880 (↑0.02) |
1 (-) |
阪神 |
9 | 6 | 1 | 0.600 (↓0.043) | 0 (-) |
127 | 50 (+5) | 49 (+7) | 5 (-) | 12 (-) |
0.234 (↑0.009) | 2.810 (↓0.14) |
3 (1↓) |
DeNA |
8 | 6 | 0 | 0.571 (-) | 0.5 (↓0.5) |
129 | 49 (-) | 44 (-) | 11 (-) | 3 (-) |
0.258 (-) | 3.030 (-) |
4 (-) |
広島 |
9 | 7 | 0 | 0.563 (↑0.03) | 0.5 (↓1) |
127 | 51 (+7) | 48 (+5) | 11 (-) | 4 (-) |
0.231 (↑0.003) | 2.830 (↓0.09) |
5 (1↑) |
巨人 |
6 | 11 | 0 | 0.353 (-) | 4 (↑0.5) |
126 | 51 (-) | 56 (-) | 15 (-) | 1 (-) |
0.231 (-) | 3.060 (-) |
6 (1↓) |
中日 |
5 | 10 | 0 | 0.333 (↓0.024) | 4 (-) |
128 | 38 (+2) | 50 (+3) | 4 (+1) | 4 (-) |
0.251 (↓0.001) | 2.950 (↑0.1) |
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