巨人(☆5対1★)DeNA =リーグ戦5回戦(2023.04.19)・みどりの森県営球場=
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DeNA
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巨人
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勝利投手:山﨑 伊織(1勝0敗0S)
敗戦投手:濵口 遥大(0勝3敗0S)

本塁打
【巨人】吉川 尚輝(1号・7回裏2ラン),中田 翔(5号・8回裏ソロ)

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◆巨人は1点を追う2回裏、ブリンソンの適時打などで2点を挙げ逆転する。その後は7回に吉川の2ラン、8回に中田翔のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・山崎伊が7回4安打1失点の好投で今季初勝利。敗れたDeNAは、打線がつながりを欠いた。

◆巨人-DeNA戦は佐賀で開催する。佐賀県内での公式戦は、佐賀県立で行われた09年4月22日の巨人-ヤクルト戦(3-2)以来、14年ぶりで、今回で16試合目。プロ野球がスタートした36年以降、これまでプロ野球公式戦は47都道府県すべてで開催されたが、最も公式戦が少ないのは高知県の5試合で、2番目は宮崎県の11試合。佐賀県の15試合は3番目に少ない。

◆前日18日の巨人-DeNA4回戦(長崎)で9回に代打で史上55人目の通算2000試合出場を達成した巨人坂本勇人内野手(34)をナインが祝福した。試合前、ミーティング後にサプライズで記念ケーキで祝福。坂本は驚きながらも笑顔でペコリペコリと頭を下げた。原監督やナインも拍手で坂本を祝福。最後は記念パネルを手に、原監督や阿部ヘッド兼バッテリーコーチ、長野や中田翔、丸、川相総合コーチらと記念撮影した。SNSでは「何度いいねしても足らない!」「おめでとうございます!」と祝福のコメントが寄せられた。球団からはTシャツ、フェースタオルなど「2000試合出場」記念グッズも販売開始された。

◆DeNAキラーが牙をむいた。巨人の新外国人ルイス・ブリンソン外野手(28)がDeNAからまた打った。1点を追う2回無死一、三塁、浜口の143キロ直球を捉えた。左前に運ぶ同点適時打で試合を振り出しに。「追い込まれていたので、三振しないようになんとか食らいついていきました。いい結果になって良かったです」と振り返った。ブリンソンは浜口が先発した4日のDeNA戦(横浜)でも5安打6打点と大活躍。これで対DeNAは13打数10安打で打率7割6分9厘、7打点で、対浜口は3打数3安打1本塁打4打点と好相性ぶりを発揮した。【】はこちら

◆2安打を放っていた巨人丸佳浩外野手(34)が6回表の守備からベンチに退いた。代わりに重信が「5番右翼」に入った。丸は2回無死一塁から中前打を放ってチャンスを広げ、続くブリンソンの同点適時打につなげ、なお1死二、三塁から吉川の左犠飛で勝ち越しのホームを踏んだ。さらに、4回無死一塁からは右翼フェンス直撃の安打でチャンスを拡大。2死一、二塁から吉川の左前打で二塁から本塁へ突入するもタッチアウト。その際に足を気にするそぶりを見せていた。

◆DeNA浜口遥大投手(28)が、2回に2点を奪われ、チームの巨人戦の連続完封試合が3でストップした。2回無死一、三塁から巨人ブリンソンに左前適時打を浴び、1死二、三塁から吉川に犠飛を許した。ブリンソンには4日の対戦でも5安打6打点とめった打ちを食らったが、またもや天敵に手痛い一打を浴びた。浜口は7回にも吉川に1号2ランを浴び、7回4失点でマウンドを降り、8回にはウェンデルケンが中田に5号ソロを浴びた。18日の巨人戦では、63年ぶりとなる3試合連続完封勝利を達成。4試合となれば球団初だったが、記録が止まった。

◆巨人吉川尚輝内野手(28)が今季49打席目で初アーチをかけた。1点リードの7回無死一塁、直前まで犠打の構えを見せていたが、カウント3-1からDeNA浜口の142キロの内角直球を右翼席まで運んだ。リードを広げる1号2ランにベンチに戻ると原監督らとグータッチして喜びを共有した。吉川は「伊織(山崎)が頑張っていたので、何とか追加点をあげたかった。次の打者にいい形でつなごうとした結果が、最高の結果になってよかったです」と喜んだ。試合前時点で打率1割7分5厘と苦しんでいた。中山の活躍もあり、13日阪神戦(東京ドーム)を最後にスタメンから外れ、この日は5試合ぶりに先発に名を連ねていた。1打席目の1死二、三塁では左犠飛で勝ち越しに成功した。4回には得点には結び付かなかったが、2死一、二塁から左前打。状態が上向きな中、シーズン初アーチを決めた。巨人原監督(吉川の1号2ランに)「もがくしかないんですよ。考えている暇はない。落ち込んでいる暇はない。どういう状況であってもユニホームを着ている人間というのは、その中でもがくというのは非常に大事だと思いますね」

◆巨人中田翔内野手(34)がリーグ単独トップとなる5号ソロを放った。8回先頭、DeNAウェンデルケンの内角148キロ直球を引っ張った。左翼場外に消える特大アーチでリードを5点に広げた。確信歩きで柵越えを見届け、悠々とベンチに戻って喜びを共有した。

◆巨人が3試合ぶりの白星を佐賀の地で挙げた。14年ぶりの佐賀での主催試合。1点を奪われた直後の2回、DeNAキラーが牙をむいた。ルイス・ブリンソン外野手(28)が、無死一、三塁で左前へ同点適時打を放った。開幕2カード目となった横浜スタジアムでのDeNA3連戦では、初戦に来日1号含む5安打6打点と大暴れ。3試合で12打数9安打、打率7割5分と規格外の相性を、ここでも発揮した。続く二、三塁では吉川が左犠飛を放ち勝ち越した。春季キャンプ中に右肘違和感で出遅れ、今季初先発の山崎伊織投手(24)は援護を受け、3回以降はDeNA打線をシャットアウト。3回と4回は3者凡退。5回2死一、二塁では佐賀出身で凱旋(がいせん)登板のDeNA浜口を投ゴロに打ち取るなど、主役を奪った。打線は7回に吉川尚輝が1号2ラン、8回には中田翔が5号ソロで突き放し、山崎は7回4安打1失点で今季初白星を挙げた。チームは順位は変わらず最下位も、連敗を2でストップした。

◆14年ぶりの巨人主催による佐賀開催とあって、テレビ中継にあのご当地タレントが見切れた。巨人が3試合ぶりに勝利を収め、立役者の山崎伊織投手と吉川尚輝内野手の投打の2人がヒーローインタビューを終えた直後だった。巨人のキャップをかぶったお笑いタレント・はなわが、網越しにグラウンドへカメラを向けている姿が見切れた。一瞬の映像だったが、「佐賀県」などの歌芸で一世を風靡(ふうび)したはなわなだけに、現地で観戦した模様。ツイッター上では「はなわ、映ったよね?」「はなわ?いた?佐賀だしな」と、少しだけざわついた。

◆巨人丸佳浩外野手(34)が19日のDeNA5回戦(佐賀)で負傷交代した。4回2死一、二塁で吉川の左前打で二塁から本塁に突入するも憤死。走塁時に右太もも付近を気にするそぶりがあった。5回は守備にはついたが、6回からベンチに退いた。原監督は「ちょっとアクシデントがあったということですね。明日、様子を見るということです」と説明した。

◆巨人中田翔内野手がリーグ単独トップの5号ソロでとどめを刺した。3点リードの8回無死、DeNAウェンデルケンの148キロ直球を捉えた。11日阪神戦以来7戦ぶりの1発は打った瞬間の"確信弾"でゆっくりとダイヤモンドへと歩き出した。原辰徳監督も「いやいや、2本分ぐらいのね。分けて、2本打ってくれた方がいいなと思いましたけど(笑い)。しかし見事なホームランでした」と絶賛した。

◆DeNA浜口遥大投手(28)が、プロ初の地元佐賀での登板で3敗目を喫した。1点を先制した直後の2回にブリンソンに同点打を浴び、チームの巨人戦の連続完封試合が3でストップ。さらに吉川の犠飛で勝ち越された。7回にも吉川に2ランを浴び、7回4失点で降板。「チームの連勝を止めてしまったことが悔しいです」と唇をかんだ。連勝は4でストップし、一夜で首位から2位に転落した。

◆巨人原辰徳監督が、父貢さんの故郷で反撃への1勝をつかんだ。14年ぶりの佐賀での主催試合で逆転勝ちを収め「私の父も佐賀(神埼郡三田川町=現・吉野ケ里町)で生まれ育ちという中で、私も非常に親しみのある場所。素晴らしい球場で勝利できて個人的にもうれしいですね」。思い出の地での勝利を単独最下位から巻き返しへの起点にする。

◆佐賀の真っ暗な夜空を切り裂いた。巨人吉川尚輝内野手(28)が、今季49打席目で初アーチをかけた。1点リードの7回無死一塁。ベンチからのサインが目まぐるしく変わる。3球目、犠打を試みるもファウル。4球目からヒッティングに切り替わった。5球目。DeNA浜口の142キロ直球を振り抜いた。「ホームランが出るとは自分でも思わなかった。つなぐ気持ちでバット振ったら、たまたま最高の結果になった」好不調の判断は「バットの出方」が鍵を握る。自主トレ中から「いかにスムーズに切れ味鋭くボールに向かっていけるか」にこだわってきた。でも、開幕からバットをスムーズに出せずに苦しんだ。試行錯誤の末、亀井打撃コーチが現役時代に続けていた"真横打ちティー"を前日18日から取り入れた。バットを内側から出す意識を植え付けつつ、上半身と下半身のバランスを整えた。亀井コーチから「この練習は一石三十四鳥くらい(効果がある)」と経験値から生み出した練習方法を伝授され「ずっとバッティングを見てもらっている。しっかり結果出せるように」と恩返しを誓った。最下位に沈むチームで、もがき続けてきた。試合前時点で打率1割7分5厘。直近4試合はスタメンから外れた。3年目の中山の活躍をベンチから見つめ「僕もやらないといけない」と奮い立った。だからこそ個人の活躍より3試合ぶりの白星に重きを置いた。「勝てたことが一番、そこがうれしい」。副キャプテンの1発から最下位巨人が反撃する。【小早川宗一郎】▽巨人原監督(吉川の1号2ランに)「もがくしかないんですよ。考えている暇はない。落ち込んでいる暇はない。どういう状況であってもユニホームを着ている人間というのは、その中でもがくというのは非常に大事だと思いますね」

◆巨人山崎伊織投手(24)が今季1軍初登板となる初先発で初勝利をマークした。DeNA打線を7回4安打1失点に封じた。2回に先制を許すも「野手の方々がすぐに逆転してくれてた。大城さんに引っ張ってもらって、野手の方々に助けてもらいながら、なんとか粘り強く投げることができた」と味方の援護に感謝した。2月の宮崎キャンプ第1クールに右肘の違和感で離脱した。ファームで過ごした2カ月間は「本当に情けないこと。2度とあってはいけないと思いながら、自分と向き合って過ごしてきた」と律した。やや遅れて開幕した右腕に原監督も「元々いい投手ですから。痛いのかゆいの言わずに役割の中で自分を全うしてもらいたいです」と、やや手荒い言葉で迎え入れた。

◆巨人のルイス・ブリンソン外野手(28)=前ジャイアンツ=が〝浜口キラー〟としての期待に応えた。「6番・中堅」で4試合ぶりにスタメンに名を連ねた助っ人は、1点を先制された直後の二回、岡本和と丸が連打で作った無死一、三塁の好機で、DeNAの左腕・浜口から左前適時打を放ち、同点とした。「追い込まれていたので、三振しないようになんとか食らいついていきました。いい結果になってよかった」とコメントした。ブリンソンは、4日のDeNA戦で浜口を相手に2打数2安打1本塁打。試合を通して5安打6打点と大暴れした。再び浜口から安打を放ち、これで対戦成績は3打数3安打となった。巨人打線はこの回、さらに1点を追加し、逆転に成功した。

◆巨人・丸佳浩外野手(34)が途中交代した。何らかの異常を訴えた可能性もある。「5番・右翼」で先発した丸は、二回に中前打、四回にも右越えへの安打と2打数2安打をマークしていた。四回2死一、二塁では吉川の左前打で三塁を回って本塁へスライディング。激しい本塁クロスプレーでタッチアウトになっていた。直後の五回は右翼の守備に就いたが、六回から重信と交代した。

◆故郷で自己ベストを記録した。佐賀・唐津市出身のDeNA・宮崎敏郎内野手(34)が、プロ入り後初となる〝凱旋試合〟に「3番・三塁」で出場。六回の第3打席で、開幕から全試合安打を継続する左前打を放ち、自己最長を更新する14試合連続安打をマークした。1点を追う六回。前を打つ京田の打球は快音を残したが、惜しくも野手の間は抜けずに遊直に終わった。3人で終われば相手に一気に流れがいきかねない場面で、この日3度目の打席に立った宮崎は、1ボールからの2球目、高めのカットボールを巧みに捉え、鮮やかに左前へと運んだ。佐賀・厳木(きゅうらぎ)高時代は投手としてマウンドにも上がった、思い出深い球場。3年前に同球場で組まれた西武とのオープン戦は、球場入り直後に無念の中止が決まった。ようやく実現した凱旋試合を前に、18日には「頑張ります!」と意気込んでいた。三浦監督は試合前、宮崎について「自分がどう攻められるかを客観的に見られる。高い技術を持った選手が、状況を見ながら打席に立っていることが好結果につながっている」と語っていた。その期待通り、宮崎が地元の野球少年、少女にプロの技を見せ、開幕からの好調をキープした。(浜浦日向)

◆巨人・吉川尚輝内野手(28)が2-1の七回、右越えへ1号2ランを放った。無死一塁から、一度はバントを試みてファウルとなったが、ヒッティングに切り替えて左腕・浜口の甘く入った直球を豪快に振り抜いた。大きな追加点となり、リードは3点に広がった。吉川は「8番・二塁」の5試合ぶりのスタメン。最近4試合は21歳の中山が二塁で先発し、ベンチスタートが続いていた。この日は中山が遊撃に入り、先発起用された。

◆右翼の芝生席からチャンステーマがこだまする。歯がゆさを募らせてきた巨人打線が、立て続けに快音を響かせた。口火を切ったのは岡本和だ。1点を先制された直後の二回先頭で高めに浮いた初球の変化球を逃さず、鮮やかに中前へ運んだ。4番の一打を皮切りに3連打と犠飛で逆転した。14年ぶりとなる佐賀県での主催試合。周辺に佐賀平野の田園が広がるのどかな球場で、つながりを欠いていた打線が復調の兆しを見せた。チームは最下位に沈み、前夜はDeNAに対して3戦連続の零敗。原監督はしきりに繰り返してきた「打線につながりがでないと」との言葉を改めて口にしていた。この日も試行錯誤は続き、17試合目にして15通り目の先発オーダーを組んだ。指揮官は試合前練習から動いた。まだ本調子ではない丸、吉川に対して打撃ケージ越しに助言を送り、復調を願った。丸は2安打で期待に応え、吉川は1点リードの七回無死一塁で右越え1号2ランを放った。鮮やかな攻撃を契機に反撃ののろしを上げる。(鈴木智紘)

◆巨人は0―1の二回にブリンソンの適時打と吉川の犠飛で逆転。七回に吉川の2ラン、八回は中田翔のソロで突き放した。今季初登板の山崎伊は7回を4安打1失点と好投して白星。DeNAは連勝が4で止まった。

◆巨人・中田翔内野手(33)が、3点リードの八回先頭でリーグ単独トップに躍り出る5号ソロを放った。甘く入ったウェンデルケンの直球を捉え、左翼席にたたき込んだ。2試合連続で3番に入り、存在感を放った。

◆巨人が連敗を2で止めた。先制された直後の二回、ブリンソンの左前適時打で同点に追いつくと、吉川の左犠飛で勝ち越した。七回には吉川の右越え1号2ラン、八回に中田の左越え5号ソロで追加点を重ねた。今季初登板で先発し、7回1失点の好投を見せた山崎伊に初白星をプレゼントした。山崎伊のヒーローインタビューは以下のとおり。ーー今シーズン初登板初勝利「すごいうれしいです」ーーどんな思い出マウンドに上がったのか「キャンプから出遅れてしまって、2か月間トレーナーの方や2軍のコーチにサポートしてもらいながら、やっと一軍で投げることができたので、感謝の気持ちと、自分自身1勝できてほっとしています」ーー登板できない期間はどのような思い「焦らずこの時間をいい時間にしなければいけないと思っていたので、本当に練習を一から見直して、いつでも自分は投げれるぞという気持ちでいました」ーー1失点に抑えたピッチングを振り返って「先制点を与えてしまったんですけど、野手の方々がすぐ逆転してくれて、また大城さんとしっかり打合せできて、すごく引っ張ってもらって、野手の方々に助けてもらいながら、なんとか粘り強く投げられたと思います」ーー初勝利で初登板の佐賀は良い印象になった「すごい良いところだと思います」ーー今後の意気込み「1試合1試合大事にしながら全力で戦っていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします」

◆巨人が連敗を2で止めた。先制された直後の二回、ブリンソンの左前適時打で同点に追いつくと、吉川の左犠飛で勝ち越した。七回には吉川の右越え1号2ラン、八回に中田の左越え5号ソロで追加点を重ねた。今季初登板で先発し、7回1失点の好投を見せた山崎伊に初白星をプレゼントした。吉川のヒーローインタビューは以下のとおり。ーー勝ち越しの犠牲フライ、打席での心境は「積極的にいった結果、同点につながったので良かったと思います」ーー今シーズン第1号のホームラン、感触は「1点差でしたし、(山崎)伊織もすごく頑張っていたので、なんとか後ろにつなげたいという気持ちで打席に立って、最高の結果になったので良かったと思います」ーー送る仕草も見せた「とにかく後ろにつなぐという気持ちだけだったので、その気持ちで打席に入りました」ーー気持ち良い佐賀での一本になった「この佐賀で打てたことが嬉しく思います」ーー今後の意気込み「選手の皆さんは頑張っています。熱い声援の方お願いします」

◆巨人・丸佳浩外野手(34)の途中交代について、原辰徳監督(64)は「ちょっとアクシデントがあったということですね。明日様子を見るということですね」と説明した。「次のイニング(五回)も守りに行きましたからね」と、四回の走塁が原因であると示唆した。「5番・右翼」で先発した丸は、二回に中前打、四回にも右越えへの安打と2打数2安打をマークしていた。四回2死一、二塁では吉川の左前打で三塁を回って本塁へスライディング。激しい本塁クロスプレーでタッチアウトになっていた。直後の五回は右翼の守備に就いたが、六回から重信と交代した。

◆巨人・原辰徳監督(64)が、5試合ぶりのスタメン起用に応える1号2ランを放った吉川尚輝内野手(28)をたたえた。吉川は打撃不振でベンチスタートが続いていたが、1点リードの七回に貴重な2ラン。日々の練習で試行錯誤して結果を出した姿に指揮官は「もがくしかないんですよ。やっぱり考えている暇はない。落ち込んでいる暇はない。どういう状況であってもね。現役、あるいはユニホームを着ている人間というのは、その中でもがくというのは非常に大事」と熱く語った。

◆DeNAの浜口はプロ入り後初めて地元佐賀県で先発したが、7回4失点で開幕から3連敗を喫した。1点を先制してもらった直後の二回は無死からの3連打と犠飛で逆転を許す。七回は無死一塁から吉川に甘い速球を右越えの2ランとされ「やられ方が悪く、反省するところが多い」とうつむいた。三養基高時代に高校野球を終えた球場での登板だった。白星で飾ることはできず、チームの連勝は4でストップ。「たくさんの応援の中で投げられたのは良かったが、連勝を止めてしまったのが悔しい」と唇をかんだ。

◆DeNAは連勝が4でストップ。前日の試合に勝利し4年ぶりの首位に浮上したが、1日で2位タイに陥落となった。先発の浜口遥大投手(28)がプロ入り後初の凱旋登板も、7回8安打4失点で開幕から3連敗となった。以下、三浦監督の主な一問一答。--浜口は7回4失点「(先取点を)取ってもらった後のすぐですから。あそこの2点でよく踏ん張りましたけど、やっぱりあそこの2点ですよね。(吉川の)本塁打もバントと決めつけたわけではないと思うけど、あのあたりですね」--打線も山崎伊を攻略できず1得点「いいところに決められて、カットボールもうまく攻められたなと思います」--宮崎が自己最長の14試合連続安打「変わらず、どんな状況でも打席でしっかり仕事をしてくれていますし、四球も選んで出塁もしている。きょうはうまくつながらなかったですけど、先制はうまくできたと思う。その後つながらなかったですけど、引きずらないこと。明日1日(休養日が)あるのでリフレッシュして、広島に行きたいと思います」--入江がベンチ外となっていたが「入江だけではなく、(他の投手も)上がり(の日)をつくっていますし、(コンディションの問題ではなく)チームの状況です」

◆?巨人が佐賀県内で公式戦を行ったのは、2009年4月22日のヤクルト戦(○3-2、佐賀県立)以来14年ぶりで2戦2勝。七回の吉川の本塁打は、巨人の選手が佐賀県で放った初の本塁打となった。これで巨人が本塁打を打っていない都道府県は長崎(5試合で0本)と開催のない奈良、鳥取の3県となった。?中田翔が先発3番で本塁打を放ったのは、日本ハム在籍時の21年5月1日の西武戦(札幌ドーム)以来2年ぶり4本目。

◆今カードから3番に座る巨人・中田翔内野手(33)が、4点リードの八回に左翼席へ両リーグ最速の5号ソロをほうり込んだ。原監督が「(飛距離が)2本分ぐらいのね。分けて2本打ってくれた方がいい」と笑うほどの豪快な当たり。「3番になって、ややベンチでも悔しさをにじませながらやっていて、最後の打席で素晴らしい本塁打を打った。次につながるでしょう」と期待した。

◆故郷の空に描かれた放物線を呆然(ぼうぜん)と見つめた。佐賀・三養基(みやき)郡基山町出身のDeNA・浜口遥大投手(28)が先発し、プロ入り後初の凱旋登板。しかし1―2の七回に吉川に2ランを許し、黒星を喫した。「やられ方も悪く、反省も多い。チームの連勝を止めてしまい悔しい」三養基高3年夏の県大会以来となる佐賀でのマウンド。二回に1点先制した直後、3連打と犠飛で逆転を許した。両親らが応援に駆け付ける前で三回以降は粘ったが、7回8安打4失点、96球で力尽きた。これで開幕から3連敗だ。中8日、捕手はこれまで組んできた戸柱から山本に代えた。あらゆる手を尽くしたが結果に結びつかず、三浦監督は「取った直後の2失点。本塁打もバントと決めつけたわけではないと思うけど、あのあたりですね」と表情を曇らせた。チームの連勝は4でストップ。前日18日の勝利で4年ぶりの首位に立ったものの、1日で2位タイとなった指揮官は「引きずらないことが大事」と切り替えた。(浜浦日向)

◆巨人は19日、DeNA5回戦(佐賀)に5-1で快勝し、連敗を2で止めた。今季から副将を務める吉川尚輝内野手(28)が5試合ぶりに先発に名を連ね、1号2ランを含む2安打3打点。若手の台頭で定位置の二塁を譲っていたが、つながりを欠いて最下位に低迷する打線に活気をもたらした。クールな男が感情をあらわにした。右翼の芝生席に白球が吸い込まれると、吉川は力強く拳を握った。悩める副将に笑顔が戻ってきた。「勝てたことが一番うれしい。つなぐ気持ちで打席に立った。たまたま最高の結果になった」1点リードの七回無死一塁。バントのファウルもあり、カウント3-1から浮いた直球を振り抜いた。5試合ぶりの先発で飛び出した1号2ラン。二回には決勝の左犠飛も放ち、2安打3打点で勝利の立役者となった。昨季は自己最多の132試合に出場し、チームトップの打率・277を記録。今季から副将を託されたが、試合前までで打率・175ともがいていた。21歳の中山らの突き上げもあり「僕もやらないといけない」と奮い立った。この日は試合前にスタンドティーを用い、三塁側に打球を放つ練習を反復。指導した亀井打撃コーチによると、上半身と下半身が同時に回転する悪癖を直す狙いがあった。バットを内側から出す目的もあり、フリー打撃時には原監督からも助言を仰いだ。14年ぶり2度目の主催試合が行われた佐賀での本塁打は球団初。周辺に佐賀平野の田園が広がるのどかな球場で、つながりを欠いていた打線は9安打5得点と活気づいた。47都道府県でチームがアーチを記録していないのは残り3県。父・貢さんの出身地で快勝を飾った原監督は「非常に親しみのある場所。そこで勝利できたのは個人的にもうれしい」と笑った。「今日だけじゃなくて、今後もしっかりやっていきたい」と吉川。静かな口調に闘志を込めた。(鈴木智紘)?巨人が佐賀県内で公式戦を行ったのは、2009年4月22日のヤクルト戦(○3-2、佐賀県立)以来14年ぶりで2戦2勝。七回の吉川の本塁打は、巨人の選手が佐賀県で放った初の本塁打となった。これで巨人が本塁打を打っていない都道府県は長崎(5試合で0本)と開催のない奈良、鳥取の3県となった。?中田翔が先発3番で本塁打を放ったのは、日本ハム在籍時の21年5月1日の西武戦(札幌ドーム)以来2年ぶり4本目。

◆山崎伊はどの球種でもストライクを奪い、気持ち良さそうに投げていた。先制点は与えたが、今季初登板で7回4安打1失点は満点といってもいい。七回を投げ終え、ベンチでコーチから交代を告げられると、少し驚いたような感じだった。まだ球数は102球だったし、八回も投げるつもりだったのだろう。この試合にかける思いはマウンドの表情からも伝わっていた。好投したことで次回も先発のチャンスを与えてもらえるはずだ。ローテーションに新たな選手が加わることで、危機感を覚える選手が出てこないといけない。若手投手陣の競争が活性化すれば、チームはいい方向に向かっていくだろう。試合が開催された佐賀は、私が鹿児島高卒業後の1957年に社会人の杵島(きしま)炭鉱でプレーした地でもある。当時はこの日のような立派な球場はなかった。地元の子供たちも楽しめたのではないか。巨人の地方開催は今後の野球界の発展のためにも、欠かせない行事でもある。(本紙専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
951 0.643
(↑0.028)
-
(-)
12845
(+6)
42
(+1)
5
(-)
12
(+1)
0.225
(↑0.002)
2.670
(↑0.12)
2
(1↑)
ヤクルト
861 0.571
(-)
1
(↓0.5)
12837
(-)
30
(-)
8
(-)
15
(-)
0.182
(-)
1.900
(-)
2
(1↓)
DeNA
860 0.571
(↓0.044)
1
(↓1)
12949
(+1)
44
(+5)
11
(-)
3
(-)
0.258
(↓0.008)
3.030
(↓0.18)
4
(1↓)
広島
870 0.533
(↓0.038)
1.5
(↓1)
12844
(+1)
43
(+6)
11
(-)
4
(-)
0.228
(↓0.001)
2.740
(↓0.27)
5
(-)
中日
590 0.357
(-)
4
(↓0.5)
12936
(-)
47
(-)
3
(-)
4
(-)
0.252
(-)
3.050
(-)
6
(-)
巨人
6110 0.353
(↑0.04)
4.5
(-)
12651
(+5)
56
(+1)
15
(+2)
1
(-)
0.231
(↑0.003
3.060
(↑0.14)