ヤクルト(☆2対0★)中日 =リーグ戦4回戦(2023.04.18)・坊っちゃんスタジアム=
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中日
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ヤクルト
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勝利投手:サイスニード(3勝0敗0S)
(セーブ:田口 麗斗(0勝1敗5S))
敗戦投手:涌井 秀章(0勝3敗0S)
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◆ヤクルトは初回、村上の適時二塁打で1点を先制する。そのまま迎えた4回裏には、無死満塁から太田の内野ゴロの間に1点を加え、リードを広げた。投げては、先発・サイスニードが6回無失点の好投で今季3勝目。敗れた中日は、打線が相手を上回る8安打を放つも、つながりを欠いた。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(23)が、16打席ぶりの安打となる先制打を放った。初回2死三塁、中日先発涌井の外角直球を左翼フェンス直撃の二塁打とし、先制点をもぎ取った。昨季3冠王の村上だが、試合前時点で打率1割8分8厘と本調子ではない。安打・適時打は12日DeNA戦(神宮)の第1打席で中前打を打って以来。高津監督は「見逃すボールが多いので研究、リフレッシュ、いろいろなものが必要。彼の負担は大きいが、4番なのでしょうがないところ」と奮起を促していた。

◆中日は援護射撃がなく涌井秀章投手(36)に3敗目がついた。5回まで2失点(自責1)と粘投も、6回2死一、二塁で代打を送られ降板。味方打線は6回まで毎回安打も得点できなかった。涌井登板3試合で援護点は1点止まり。移籍後初勝利を逃したベテランは「先取点を与えてしまったのがすべてです」と敗戦を背負った。ヤクルト先発サイスニードには0勝6敗で、チームは今季5度目の0封負けも喫した。▽中日立浪監督(6回まで毎回安打で5度の得点圏も無得点)「打者も打とうと打席に入っている。チャンスで1本出れば、だけの話です」

◆"村神様"のバットに復調の兆しだ。ヤクルト村上宗隆内野手に16打席ぶりの安打が生まれた。初回だった。「先制点を取りたかった」。2死三塁、カウント1-2から中日先発涌井の外角直球を捉え、先制決勝打となる左翼フェンス直撃の適時二塁打を放った。12日DeNA戦(神宮)の第1打席で中前打を放って以来となる16打席ぶりの一打に「結果が出て良かった」と話すも柵越えまで行かなかったことに「あれをホームランに出来る力はある。芯に当たればもっと良い」と目指しているものははるかに高い。これで今季5度目のV打。2日広島戦(神宮)の"決勝ランニングホームラン"(相手失策が絡み記録は二塁打)も含めれば6度目だ。それでも史上最年少3冠王にとって本調子にはほど遠く打率は1割9分6厘とまだ2割を切っている。ただ連敗を「4」で止めたことで声色は明るい。「ずっと良い形で試合をしてきて、あとちょっとのところで負けていただけ。僕たちはすごく良いゲームができてるんで自信を持ってやってます」。首位に0・5ゲーム差の3位に浮上。主砲が復調すれば首位返り咲きも時間の問題だ。【三須一紀】▽ヤクルト高津監督(4連敗を止めた村上の打撃に)「あんな打球を打てるのは彼しかいない。あの逆方向にね。状態がいいか悪いかは別として、先に点を取れた大きな1本だったと思います」▽ヤクルト・サイスニード(6回7安打8奪三振の無失点で今季3連勝。来日3年目で中日戦は6勝0敗)「全体的に調子が良かった。6回を無失点で投げられて満足のいくピッチングでした。マツヤマダイスキ」

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が一回2死三塁で左越えに適時二塁打を放った。「とにかく先制点を取りたかったので初回に先制できて良かったです」。一回1死から「2番・二塁」の宮本が左翼・アキーノの失策で二塁まで進塁。サンタナが右飛に倒れて2死二塁となったところで主砲が決めた。カウント1―2からの4球目、外角直球を捉えて左翼へ。あと少しで本塁打という強烈な当たりで1点を先制した。チームは12日のDeNA戦(神宮)から4連敗中。貴重な先制点を挙げ、秋季キャンプ地・松山での一戦で先手を取った。

◆「草茂み ベースボールの 道白し」―。かつて子規が詠んだ句は〝村神様〟の手で再現された。ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が1回2死三塁で先制二塁打を左翼フェンスにぶち当てた。「とにかく先制点を取りたかったので初回に先制できて良かったです」。カウント1―2から中日先発・涌井の外角直球を振り抜き、先制打。年に一度の愛媛・松山市、坊っちゃんスタジアムでの特別な一戦で、初回から沸かせた。今季は試合前時点で打率・188、2本塁打、8打点と苦しむが、好相性の地から上昇気流に乗っていけそうだ。球団の秋季キャンプ地でもある同球場では、打率・412(17打数7安打)、3本塁打、7打点。昨年の球宴では日本球界を代表する佐々木朗(ロッテ)と山本(オリックス)から安打も。なじみ深い球場でこの日も値千金の一打を放った。俳人・正岡子規の故郷として知られる愛媛・松山市。「打者」「走者」など子規は米国から伝わったを野球用語を日本語に訳したことから日本野球の祖とされている。自身も捕手としてプレーに没頭した野球好きであり、日本に野球を普及させた功績を認められて平成14年には野球殿堂入りも果たした。球場のすぐそばには、そんな正岡子規が詠んだ句「草茂み ベースボールの 道白し」が刻まれた碑がある。白球に見立てた丸い石がきれいな弧を描き、石碑を突き抜けていくようなデザインが施されている。汗ばむ陽気に葉桜が揺れる松山で、4連敗中のチームに勢いをつけた鋭い弾道―。四回には内野ゴロの間に1点を追加。打線は4安打と相変わらず湿ったままだが、投手陣が踏ん張った。サイスニードから石山、清水、田口と完封リレー。サイスニードが6回無失点で3勝目。数少ないチャンスを生かしたヤクルトが何とか連敗を止めた。

◆ヤクルトが連敗を4で止めた。一回に村上の左越え二塁打で先制し、四回は太田の二ゴロの間に加点した。サイスニードが6回を無失点で無傷の3連勝、田口が5セーブ目を挙げた。サイスニードのヒーローインタビューは以下のとおり。--ナイスピッチング「アリガトウゴザイマス」(日本語で)--無傷の3連勝、投球を振り返って「6回無失点で投げ切りましたし、キャッチャーの中村選手もすごいいいリードをしてくれましたし。その後のブルペン陣も無失点でリレーしてくれて、すごくよかったです」--ピンチもあった「ランナーを出しましたけど、キャッチャーの中村選手のリードを信頼して、バックの皆さんを信頼して、投げることができましたし、その結果、無失点で投げ切りました」--中日に負けなし「中日さんはすごいいいチームで、バッター陣はすごくいいので。毎回毎回苦戦はしてるんですけども、いい準備をして、また次もチームの勝利を貢献できるように頑張りたいです」--打撃では村上が先制のタイムリー「見ていてすごく心強かったですし、先発ピッチャーとして、早い回で点を取ってくれているので、今日は打ってもらって、すごく楽なピッチングができました」--今後の意気込み「今日の勝利は、すごく大きかったですし、ここのところ負けが続いきましたけど、今日勝ってそれを弾みにこれからどんどん勝ち進んでいきたいと思います」--愛媛の町の印象「マツヤマダイスキー!」(日本語で)

◆ヤクルトは秋季キャンプ地の松山で連敗を4で止め、首位に立つ阪神、DeNAと0・5ゲーム差の3位タイに浮上した。先発のサイスニード投手(30)は走者を出しながらも6回無失点の粘投で開幕3連勝。打っては4番・村上宗隆内野手(23)が一回2死三塁から、左翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち勝利に貢献した。高津臣吾監督(54)の主なコメントは以下の通り。――サイスニードは走者を出しながら粘り強い投球だった「決して三者凡退でパンパンパンって行ったわけではないけど。先頭だす場面であったり、フォアボールを出すところであったり、球数がかかってしまうところもあったんだけど。非常に粘り強くというか、丁寧にというか、ランナーを出してから低く低くというような意識があるように見えました。ナイスピッチングだったと思います」――走者を出しても無失点で切り抜けるのは信頼できるところ「昔はピッチングが淡泊だったんだけど、粘り強くランナー出してからしっかりした投球ができるようになってきた。丁寧さが出てきたというのは、3年目で非常にそういうところが成長しているんじゃないかなと思います」――村上が逆方向にいい当たりを放った「あんな打球を打てるのは彼しかいないからね。あの逆方向にね。状態がいいか悪いかは別として、先に点を取れた大きな一本だったと思います」――松山で勝てた「やっぱり本当にお世話になっている地でね、勝ちを届けられてすごくよかったと思いますし。こんなにたくさん入っていただける地方球場、地方試合ってなかなかないと思うので、大観衆の前で勝ててよかったと思いますね」――清水が一度マウンドに行ったが「まあ、大したあれじゃないですよ」――奥川が2軍戦で実戦復帰。映像は「もちろん見ましたよ」――見た感想「めちゃよかったね。148と50と51かな。で、変化球もすごく曲がっていたし、変化していたし、表情も明るかったし、リハビリの分、体も大きく見えたし。きょうはこれでよかったと思うんだけど、明日どうなっているか、次の登板がどうなるかというのも段階を見ながら、今後いろいろ見ていきたいと思います」――2軍で徐々にイニングを増やして「そうですね。まあ、そうなります」

◆?ヤクルトが両リーグ最多の今季5度目となる無失点勝利。松山での試合で無失点勝利を挙げたのは、2016年4月16日のDeNA戦(○4-0、石川-ルーキ-ペレス-オンドルセクの継投)以来7年ぶり。?開幕15試合で無失点勝利を5度記録したのは球団最多タイで、11年(開幕5、7-9、14試合目に無失点勝利)以来12年ぶり2度目。

◆勝敗を左右する一打を放てる。それが村上の真骨頂。一回に先制の二塁打。広島との3連戦ノーヒットから脱したばかりか、いわゆる〝冠〟付きの打点をマークするあたり、勝負強さは健在だ。まだ決して本調子とはいえない。六回は空振り三振、八回は投ゴロと2本目が続かなかった。それでもバットを振れている分、プラスに考えていい。あえて技術的に気付いた点を挙げるとすれば、左打者にとっての「左側の壁」か。右足を上げてタイミングを取るとき、左足、左尻、左腕、左肩にかけた捕手側の「壁」が定まらず、タメができない。そのため体が投手方向に流れ、バットを止めようとしても、止まらなくなることがある。ただし現状では、感覚的なわずかな差でしかない。大きくズレてしまえば、バットを振ることすらできなくなる。だから振れている分、プラスといったわけだ。本人にもチームにとっても、再上昇のきっかけになるだろう。(サンケイスポーツ専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
DeNA
850 0.615
(↑0.032)
-
(↓0.5)
13048
(+2)
39
(-)
11
(-)
3
(-)
0.266
(↓0.005)
2.850
(↑0.24)
1
(1↑)
阪神
851 0.615
(↑0.032)
0
(↓0.5)
12939
(+2)
41
(+1)
5
(-)
11
(+1)
0.223
(↑0.001)
2.790
(↑0.13)
3
(1↑)
ヤクルト
861 0.571
(↑0.033)
0.5
(↓0.5)
12837
(+2)
30
(-)
8
(-)
15
(-)
0.182
(↓0.003)
1.900
(↑0.14)
3
(2↓)
広島
860 0.571
(↓0.044)
0.5
(↑0.5)
12943
(+1)
37
(+2)
11
(-)
4
(-)
0.229
(↓0.007)
2.470
(↑0.03)
5
(-)
中日
590 0.357
(↓0.028)
3.5
(↓0.5)
12936
(-)
47
(+2)
3
(-)
4
(-)
0.252
(↓0.002)
3.050
(↑0.14)
6
(-)
巨人
5110 0.313
(↓0.02)
4.5
(↓0.5)
12746
(-)
55
(+2)
13
(-)
1
(-)
0.228
(↓0.004)
3.200
(↑0.08)