1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 6 | 6 | 0 | 1 |
中日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 | 3 | 0 |
勝利投手:グリフィン(2勝1敗0S) 敗戦投手:髙橋 宏斗(1勝1敗0S) 本塁打 |
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◆巨人は2回表、中山の適時打などで2点を先制する。その後は4回に大城卓のソロで加点すると、9回には岡本和の適時二塁打などで3点を挙げ、相手を突き放した。投げては、先発・グリフィンが6回途中2失点で今季2勝目。敗れた中日は、終盤に守備の乱れから手痛い失点を喫した。
◆中日高橋宏斗が巨人戦初勝利を目指す。プロ初登板した昨季は6勝7敗、防御率2・47の成績だったが、巨人戦は4試合で0勝1敗と勝てず。巨人戦の防御率3・42、被打率2割7分はカード別ワースト。対戦打者別で見ると岡本和を8打数1安打、中田翔を7打数0安打に抑えるも、丸に12打数5安打、坂本に9打数6安打。苦手打者封じが白星の鍵となりそうだ。
◆巨人大城卓三捕手(30)が侍ジャパンのチームメートから特大アーチをかけた。4回先頭、中日高橋宏の141キロスプリットを芯で捉えた。広いバンテリンドームでも柵越えを確信。右翼席上段へ運ぶ2号ソロで悠々とダイヤモンドを1周した。大城卓は「いいタイミングでしっかりとスイングできました。追加点が取れてよかったです。まだ前半なので気を引き締めて頑張ります」と2試合ぶりのスタメンマスクで結果を示した。昨季、巨人の選手で唯一、高橋宏から本塁打を放った大城卓が、2シーズン連続で中日の若きエースを捉えた。
◆世界一の同級生から打った。巨人中山礼都内野手(21)が、中京大中京(愛知)で同学年のチームメートだった中日高橋宏斗投手(20)から先制打を放った。2回無死満塁、156キロ直球を中前にはじき返した。先制適時打で今季初打点を挙げ、一塁ベースで渾身(こんしん)のガッツポーズを見せた。中山は「先輩方がチャンスでつないでくれたので、何が何でもかえしたかった。しっかりと結果出てよかったです。この後もチームの勝利に貢献できるように頑張ります」とコメントした。侍ジャパンメンバーでもあった高橋宏とは普段から仲良しでよく連絡を取り合う仲。前日14日の試合前練習では侍ジャパンの岡本和、大勢らとともに同級生右腕と談笑していた。ファンはSNSで「激アツ対決」「満塁で同級生対決は熱い」と熱視線を送っていた。
◆3連敗中の巨人が侍ジャパン右腕の中日高橋宏斗投手(20)を攻略し、単独最下位を脱出した。2回に先手を取った。無死満塁から中京大中京(愛知)で同級生だった中山礼都内野手(21)が中前へ専制適時打。さらに続く投手のグリフィンが来日初打点となる中犠飛でリードを2点に広げた。侍ジャパンでチームメートだった大城卓三捕手(30)も続いた。4回先頭、141キロスプリットを芯で捉えた。広いバンテリンドームでも柵越えを確信する右翼席への2号ソロで悠々とダイヤモンドを1周した。「いいタイミングでしっかりとスイングできました」2試合ぶりのスタメンマスクで結果を示した。先発のグリフィンは6回途中4安打2失点8奪三振。6回に1死二、三塁のピンチを招いて2番手鍬原へ後を託した。鍬原は犠飛で1点を失うも、1点のリードを保ったまま踏ん張った。グリフィンは「調子は良いとはいえない中でも、要所では良い投球ができた。イニング途中でマウンドを降りることになり悔しいよ。鍬原には苦しい状況での交代だったが助けられたよ」と感謝。8回は直江、9回は大勢が締めて、1日の中日戦(東京ドーム)に続く来日2勝目を挙げた。11日阪神戦(東京ドーム)以来4試合ぶりの白星で最下位を脱出。1勝1敗で迎える16日の3連戦最終戦で、開幕カード以来4カードぶりの勝ち越しを狙う。
◆中日が球団公式サイトで「応援に関するお願い」を掲出した。「応援に関してファンの皆様にお願いです。今シーズンから声出し応援が可能となりましたが、『チーム、個人を傷つけるような発言』や『応援歌にあわせた侮辱的な替え歌の合唱』など、相手を誹謗(ひぼう)中傷する言動は絶対にやめていただきますようお願いいたします。選手の闘志を鼓舞する暖かい応援をお願いいたします。皆様のご理解、ご協力をよろしくお願いいたします」と、ファンへ依頼した。同様の依頼は、阪神が14日に公式サイトでファンに声出し応援についての同様の注意喚起を行っていた。
◆巨人岡本和真内野手がトドメの一打で勝負を決定づけた。2点リードの9回2死一、二塁、中日山本から中堅フェンス直撃の2点適時二塁打をマーク。9打席ぶりの安打は今季58打席目で初の適時打となった。「得点圏でなかなか打ててなかった。1本打てたことが良かった」と淡々と振り返った。
◆中日が1日で最下位に逆戻りした。WBC優勝メンバー高橋宏に3連勝を託したが、制球を乱し5回4安打3失点。前日14日に今季最多15安打だった打線も、グリフィンら巨人の継投の前に15三振を喫した。高橋宏は「今日はリズムの悪い投球をしてしまいました」。立浪監督は「追い上げてあと1点差までいって追いつけなかったのが今日の敗因」と、息切れの打線を嘆いた。
◆巨人中山礼都内野手(21)が今季初の打点で苦境のチームを救った。2回無死満塁、中日高橋宏から先制の中前適時打をマーク。1点差に迫られた9回先頭では右前打を放ち、追加点の起点となった。大城卓の2号ソロ、岡本和の2点適時打も飛び出し、チームは連敗を3で止め、最下位から1日で脱出した。地元・名古屋で中山の若々しいスマイルが輝いた。「本当にうれしいです!」。2回無死満塁、中京大中京(愛知)で同級生だった中日先発の高橋宏の剛速球を捉えた。「(意識)しないようにしようと思っていたけど、多少意識する部分はあった」。156キロ直球に打ち負けず、中前にはじき返した。今季初打点となる先制適時打に、一塁ベース上で右拳を振り上げて渾身(こんしん)のガッツポーズ。「僕らの地元で対戦できたのはすごく楽しかった」とかみしめた。高卒2年目だった昨季4月30日、坂本が右膝を負傷して離脱した。代役を皮切りにシーズン50試合に出場。1軍経験を積んで自らの力不足を痛感させられた。坂本が離脱していた5月1日から6月8日までで30試合に出場し、打率1割9分5厘、わずか1打点でチームは14勝18敗で借金4と苦しんだ。「(坂本)勇人さんがケガをしてしまって、自分が試合に出させてもらったけど、そこでチームが下降線になっていった。去年の悔しさというのは常に自分の中にある」今でも悔しさが己を突き動かす。試合直前までウエートトレーニングをしたり、試合後も素振りをしたり。大久保打撃チーフコーチも「こっちが止めなきゃいけないくらい練習する」と証言する。あるのは勝利への思いだけ。「自分が出た試合で負けたくない。自分が出た試合で勝ちたい。まずはそれが一番だと思ってやっている。その先にレギュラーというものがあるんだと思っている」と道筋を立てた。気合にあふれたフレッシュさで、前日に3連敗で5年ぶり最下位に沈んだチームを先制打で活気づけた。「とにかく目の前の試合を勝つことだけ。流れを変えてやろうという思いは強く持っていた」と目をギラつかせた。負けの悔しさはもういらない。【小早川宗一郎】中山礼都(なかやま・らいと)2002年(平14)4月12日、愛知県生まれ。沢上中時代は東海ボーイズに所属。中京大中京では1年夏からベンチ入り。2年秋に明治神宮大会で優勝。20年ドラフト3位で巨人入団。2年目の22年、5月3日広島戦で1軍デビュー。今季推定年俸1260万円。182センチ、82キロ。右投げ左打ち。▽巨人原監督(先制打を含む2安打1打点の中山に)「今うちのバッターに一番必要なところだね。詰まってでも体勢崩れてもというね。非常に中山の思いきりの良さはいいものが出たと思います」○...中継ぎ陣が好リリーフで踏ん張った。2点リードの6回1死二、三塁から登板した鍬原が犠飛の1失点だけでしのぎ、1回1/3を投げきった。7回2死一塁からは大江、8回は直江が無失点で、9回は大勢にバトンをつないだ。原監督は「よく投げたと思います。このところの若い衆たちの頑張りって非常によく映ってますね」とたたえた。
◆巨人・中山礼都内野手(21)が「8番・二塁」で先発し、先制の中前適時打を放った。二回無死満塁で迎えた第1打席。中京大中京高時代のチームメートで、WBC日本代表として世界一奪回に貢献した高橋宏が投じた156キロの直球を一閃。中前にはじき返し、塁上ではガッツポーズで喜びを表現した。3年目の左打者は、2試合連続のスタメン起用に一振りで応えた。
◆巨人・大城卓三捕手(30)が豪快2号ソロを放った。2-0の四回。カウント2-1からWBC日本代表でチームメートだった高橋宏のスプリットを完璧に捉え、右翼席中段まで運んだ。11日の阪神戦(東京ドーム)以来、4試合ぶりの一発でリードを広げた。
◆巨人が連敗を3で止めた。二回に中山の適時打などで2点先制。四回は大城卓のソロ、3―2の九回は岡本和の2点二塁打などで加点した。グリフィンが粘りの投球で2勝目。中日は高橋宏が序盤に劣勢を招いて敗れ、最下位に逆戻り。
◆巨人は連敗を3でストップ。3点を先取しながら1点差まで詰め寄られたが、4ー2の九回に岡本和の中越え2点打で突き放した。原辰徳監督(64)は「きょう、一人、久しぶりにセンターに打ったね。大きい人が」とニヤリ。名前はあえて語らなかったが、〝大きい人〟とは得点圏では今季12打席目で初安打を放った186センチ、100キロの岡本和だ。続けて「あそこできちんと打てたのは、相手にはダメージがあったと思いますけどね。本人が一番ほっとしてんじゃない」と目を細めた。
◆巨人・原辰徳監督(64)が、決勝打を含む2安打の中山礼都内野手(21)を絶賛した。「きょうは中山でしょうね。しぶとい。今、うちの打者に一番必要なとこだね。芯に当たっても安打になる。これは当たり前だけど、彼は体勢崩れても(安打にした)というね。わが軍に必要な部分。中山の思い切りの良さ、いいものが出た」地元・名古屋市出身の中山は「8番・二塁」で先発し、二回無死満塁で愛知・中京大中京高時代の同級生である高橋宏から中前へ先制打。これが決勝点となった。
◆決勝打を含む2安打の中山礼都内野手(21)が、愛知・中京大中京高時代の同級生の中日・高橋宏斗投手(21)との勝負を振り返り、「意識しないようにしようと思ったけど、多少意識はありました。高校の時とは全然違う真っすぐだと思うし、それを捉えられたのはよかった」と笑顔を見せた。地元・名古屋市出身の中山は「8番・二塁」で先発し、二回無死満塁で高橋宏から中前へ先制の適時打を放ち、これが決勝点に。ヒーローインタビューにも登場するなど故郷に錦を飾り、「(高橋宏から)刺激もたくさんもらって、僕も宏斗を見て『もっと上に行ってやろう』という思いは強く持っています」と普段から連絡を取り合う盟友と切磋琢磨(せっさたくま)する。
◆新主将は体も、存在感も大きい。岡本和が九回2死一、二塁で右腕・山本の変化球を中越えへ運ぶ2点二塁打。今季の得点圏12打席目での初安打に、少しホッとした表情を見せた。「得点圏でなかなか打てていなかったので。何よりもチームが勝ててよかった」WBC日本代表で世界一を経験した4番は、開幕後も好調を維持していたが、得点圏では凡退が続いていた。それだけに、チームにとっても待望の一打。九回には2019年以来となる一塁守備にも就いた。原監督は「久しぶりにセンターに打ったね。大きい人が」とニヤリ。名前は語らずとも両腕を広げて186センチ、100キロの巨体を示し、主砲の復調を喜んだ。(谷川直之)
◆巨人は15日、中日5回戦(バンテリンドーム)に6-2で勝利。連敗を3で止め、最下位を1日で脱出した。「8番・二塁」で先発した中山礼都(らいと)内野手(21)が二回、愛知・中京大中京高で同学年の中日・高橋宏斗投手(20)から先制の中前適時打。将棋が趣味で「飛車」の駒が好きという3年目が、定位置奪取へ〝一直線〟に突き進む。意識しなくとも、特別な感情が芽生えた。0-0の二回無死満塁。中山が高橋宏との〝中京大中京対決〟を制する中前適時打。これが決勝打となり、チームの連敗を3で止めた。「意識しないように思っていたけど、多少意識する部分はあった。高校の時とは全然違う真っすぐを捉えられたのは、すごくよかった」高橋宏が投じた2球目、156キロの直球を一閃。痛烈な打球が高橋宏の真横を突き抜け、ガッツポーズした。九回にも右前打で出塁し、好機を演出。2安打を放つ活躍で2試合連続のスタメン起用に応えた。高橋宏とは中京大中京高時代、エースと正遊撃手として明治神宮大会で優勝。3年時はコロナ禍で全国大会が中止になった悲しみをともに味わった。高橋宏がWBC日本代表として世界一に輝いた際も連絡を取るなど、仲のいい同級生だ。「宏斗を見て、もっと上にいってやろうという思いは強く持っている。本当に刺激を受けています」。ライバルの存在が、いつも成長の糧になっている。磨いてきた読みも生きた。高校時代にチームメートに教わった将棋は趣味の一つ。「真っすぐ突っ切っていく感じが大好き」と飛車がお気に入りだ。世界一も経験した同世代の〝王将〟相手に、大きな一手を浴びせた。将棋に由来する「先手必勝」で連敗を3で止めた原監督は開口一番、「きょうは中山でしょう」とうなずいた。「しぶといね。今、うちの打者に一番必要なところ。思い切りの良さ、いいものが出た」とたたえた。「1軍に定着して、レギュラーを取ってやるんだという気持ちは変わらない。強い気持ちを常に持って、これからもやりたい」。定位置奪取へ、飛車のごとく一直線で突き進む。(樋口航)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
7 | 4 | 1 | 0.636 (-) | - (-) |
131 | 36 (-) | 38 (-) | 4 (-) | 10 (-) |
0.229 (-) | 2.970 (-) |
2 (1↓) |
ヤクルト |
7 | 5 | 1 | 0.583 (↓0.053) | 0.5 (↑0.5) |
130 | 30 (+4) | 23 (+5) | 8 (-) | 14 (+1) |
0.178 (↑0.003) | 1.630 (↓0.28) |
2 (1↑) |
広島 |
7 | 5 | 0 | 0.583 (↑0.038) | 0.5 (↓0.5) |
131 | 35 (+5) | 30 (+4) | 9 (+2) | 4 (-) |
0.224 (↑0.007) | 2.270 (↑0.03) |
4 (1↓) |
DeNA |
6 | 5 | 0 | 0.545 (-) | 1 (-) |
132 | 44 (-) | 38 (-) | 10 (-) | 3 (-) |
0.280 (-) | 3.280 (-) |
5 (1↑) |
巨人 |
5 | 9 | 0 | 0.357 (↑0.049) | 3.5 (↑0.5) |
129 | 41 (+6) | 46 (+2) | 11 (+1) | 1 (-) |
0.230 (↓0.005) | 2.980 (↑0.07) |
6 (1↓) |
中日 |
4 | 8 | 0 | 0.333 (↓0.031) | 3.5 (↓0.5) |
131 | 29 (+2) | 40 (+6) | 3 (-) | 4 (+1) |
0.239 (↓0.007) | 3.030 (-) |
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