1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ORIX | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
ロッテ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | X | 2 | 7 | 0 | 0 |
勝利投手:佐々木 朗希(2勝0敗0S) (セーブ:澤村 拓一(1勝0敗1S)) 敗戦投手:山本 由伸(1勝1敗0S) |
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◆ロッテは両軍無得点で迎えた4回裏、茶谷の適時打で1点を先制する。そのまま迎えた7回には、2死一二塁から藤岡の適時打が飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・佐々木朗が7回無失点11奪三振の力投で今季2勝目。敗れたオリックスは、打線が1安打無得点と沈黙した。
◆スタメンが発表され、ロッテは佐々木朗希投手(21)、オリックスは山本由伸投手(24)がそれぞれ先発マウンドに上がる。なお、球審を務めるのは白井一行審判員(45)となった。昨年4月24日のオリックス戦(京セラドーム大阪)では、佐々木朗が白井球審に詰め寄られる場面があり、その後話題となった。同戦では佐々木が2回2死一塁で安達を2球で追い込んでから、3球目はボール判定。一走の杉本には二盗を許した。佐々木朗が二塁方向から本塁方向へ向き合った直後、白井球審がマスクを取り、硬い表情で詰め寄りながら言葉をかけていた。日本球界を代表する右腕同士のマッチアップ。注目の一戦となる。
◆ロッテ佐々木朗希投手(21)とオリックス山本由伸投手(24)の「侍ジャパン右腕対決」が幕を開けた。佐々木朗はいきなりの3者連続三振で発進した。初回、1番茶野の初球は160キロの直球でファウル。1-2と追い込むと146キロのフォークで見逃し三振を奪った。2番ゴンザレスは147キロのフォークで空振り三振。3番森に対しては2球目から160キロ超えを連続し、2-2から最後は162キロの外角直球で空振り三振に斬った。★主な大エースの投げ合い稲尾(西鉄)対杉浦(南海) 初の投げ合いは58年6月28日で、杉浦が8回1/3を投げ12奪三振、2失点で勝利投手となった。58年は4度対戦した両投手だが、翌年はなし。直接対決は12度と意外に少なく、稲尾6勝、杉浦3勝。堀内(巨人)対江夏(阪神) 初対決の67年9月9日がいきなり投手戦となり、0-0のまま延長戦へ。2人とも延長11回を完投し、1-1の引き分けだった。70年7月31日には延長11回で江夏が1-0完封している。堀内の11勝に対し、江夏は7勝。鈴木啓(近鉄)対山田(阪急) 山田が2年目の70年8月13日に初めて対戦し、鈴木啓が2失点で完投勝利。通算勝利は鈴木啓317勝、山田284勝だが、直接対決では山田に軍配。72~77年に山田が6連勝するなど、山田の10勝に対し鈴木啓は4勝どまり。ダルビッシュ(日本ハム)対岩隈(楽天) 07年8月29日に初対戦し、ダルビッシュが完投勝利。ともにWBCを戦った09年には開幕戦で投げ合い、岩隈が3度目にして初勝利。10年5月8日にはともに9回無失点の熱投を展開。日米通算9度の投げ合いで、ダルビッシュ5勝、岩隈3勝。
◆先発のオリックス山本由伸投手(24)が、3回まで7奪三振のロッテ佐々木朗希(21)に負けじと、3回に3者連続三振を奪った。先頭の平沢を2球で追い込むと、119キロのカーブで見逃し三振。続く藤原も123キロのカーブで空振り三振を奪った。最後は藤岡を再び123キロのカーブで空振り三振。ここまで最速156キロの直球との緩急でロッテ打線を翻弄(ほんろう)した。山本は初回、2回に三塁線への二塁打を許すも、3回まで2安打無失点5奪三振。ロッテ佐々木朗と手に汗握る投手戦を繰り広げている。★主な大エースの投げ合い稲尾(西鉄)対杉浦(南海) 初の投げ合いは58年6月28日で、杉浦が8回1/3を投げ12奪三振、2失点で勝利投手となった。58年は4度対戦した両投手だが、翌年はなし。直接対決は12度と意外に少なく、稲尾6勝、杉浦3勝。堀内(巨人)対江夏(阪神) 初対決の67年9月9日がいきなり投手戦となり、0-0のまま延長戦へ。2人とも延長11回を完投し、1-1の引き分けだった。70年7月31日には延長11回で江夏が1-0完封している。堀内の11勝に対し、江夏は7勝。鈴木啓(近鉄)対山田(阪急) 山田が2年目の70年8月13日に初めて対戦し、鈴木啓が2失点で完投勝利。通算勝利は鈴木啓317勝、山田284勝だが、直接対決では山田に軍配。72~77年に山田が6連勝するなど、山田の10勝に対し鈴木啓は4勝どまり。ダルビッシュ(日本ハム)対岩隈(楽天) 07年8月29日に初対戦し、ダルビッシュが完投勝利。ともにWBCを戦った09年には開幕戦で投げ合い、岩隈が3度目にして初勝利。10年5月8日にはともに9回無失点の熱投を展開。日米通算9度の投げ合いで、ダルビッシュ5勝、岩隈3勝。
◆ロッテ佐々木朗希投手(21)が7回105球を投げ、1安打11奪三振2四球無失点で2勝目を挙げた。日本中が、いや世界中が注目するオリックス山本由伸投手(24)との侍ジャパン右腕の投げ合い。6回101球5安打9奪三振1失点だった山本との初対決は、佐々木朗が制した。佐々木朗はいきなりの3者連続三振で発進した。初回、1番茶野の初球は160キロの直球でファウル。追い込むと146キロのフォークで見逃し三振を奪った。ゴンザレスは147キロのフォークで空振り三振。森に対しては162キロの外角直球で空振り三振に斬った。2回、3回と2つずつ三振を奪った後の4回も圧巻だった。再び茶野、ゴンザレスを連続三振。森にはギアが1段階上がった。初球はWBCでダルビッシュから学んだスライダーを左打者相手には珍しく投じた。続く2球目に、163キロ直球。手が出ない。最後は148キロのフォークで見逃し三振。この日2度目の3者連続三振に小走りしながら、黄色いグラブを小刻みにたたいた。自身に送る拍手かのようだった。6回1安打11奪三振で無失点だった今季初登板から変化もあった。お立ち台でファンに要望したコールは「ササキ」から「ロウキ」に。初回の登場時には満員御礼となった大観衆の歓声がこだました。捕手は昨季17試合でコンビを組んだ"相棒"松川から、19年ドラフト"同期"の佐藤都へ。佐藤都と組んだ昨季3試合で防御率0・86(松川は2・24)。松川とのバッテリーもどんどん成長中だったが、21年5月27日の阪神戦(甲子園)でプロ初勝利も挙げている佐藤都との相性も好投に拍車をかけた。昨年4月10日の完全試合の日と同じ「BLACK BLACK」デーで、ビジター用の黒のユニホームを身にまとった。球場内では「完全試合記念品展示ブース」が設置されて大盛況。6回先頭の西野に四球で初の走者を許して完全が消えると、続く若月には中前安打を喫した。無死一、二塁になると、再び「ロウキ」コールが佐々木朗に力を与えた。犠打後の1死二、三塁では茶野を空振りで11個目の三振。マウンド上で「ヨッシャー」と雄たけび。ゴンザレスを右邪飛でピンチを脱すると、右拳を何度も握った。4回に自軍が茶谷の三塁強襲適時打で奪った1点をしっかり守った。7回には藤岡の中前適時打で加点し、リードは2点に広がった。【鎌田直秀】
◆オリックス山本由伸投手(24)とロッテ佐々木朗希投手(21)の初対決は、佐々木朗に軍配が上がった。山本は6回を投げて5安打1失点9奪三振。先発として十分な内容にも「まず先制点を許してしまって、そのあと最少失点でいけたのはすごく良かったと思いますけど、もうちょっとテンポのいいピッチングができたかもしれないなと思います」と振り返った。初回、2回と左翼線ギリギリの二塁打を許すなど、不運な当たりも多かった。それでも「ちょっと運の悪い打球も何個かありましたけど、それは特に何もないです」と言い訳はない。4回2死一、三塁で、茶谷の打球が三塁手宗のグラブをはじき、左前に抜けたこの適時打が決勝点となった。日本中の野球ファンが注目した一戦。山本は悔しさとともに、どこか充実感もただよわせた。「すごく締まった試合でしたし、今回負けましたけど、また対戦出来る時があれば、すごく楽しみだなと思います」。きっと2人の対決はこれからも続くはず。次はオリックスのエースが主役になる。
◆ロッテ佐々木朗希投手(21)が、世界一の侍右腕対決を制した。WBCの僚友で実力を認め合うオリックス山本由伸投手(24)と初めてのマッチアップ。昨年4月10日の完全試合の再現を予感させる内容で5回まで完全投球を演じた。快挙再びはならずも、7回1安打11奪三振無失点で、タイトルも争う宿敵に投げ勝って2勝目。ダルビッシュから学んだスライダーを左打者にも使う進化を示した。「令和の怪物」VS「球界の絶対エース」の名勝負は、互いのさらなる成長にも拍車をかける。佐々木朗が侍ジャパンの「先発4本柱」をともに担って世界一となった山本との激戦を終え、充実感に満ちていた。「WBCでも一緒に戦って、普段もすごく優しい先輩。投げ合う機会があってすごくうれしい」と柔和だった。一方で究極の勝負との覚悟だった。「日本一の投手だと思っているので、1点取られたら勝てないと思っていたので、初回からランナーを出さないつもりで。ゼロに抑えることだけ考えた」。初回から160キロ超の直球を連発し、3者連続奪三振でスタートした。山本を上回って無失点を貫く勝負手は、ダルビッシュ伝授のスライダーだった。「今日は特に感覚も良かったので、投げたいように投げられたのかなと思う」。これまでは右打者限定だったが、首位打者経験もある左打者の森に、勇気を持って有効的に使うことで投球の幅を広げた。4回の森の打席。初球からスライダーを投じ空振りを奪う。2-2から再び投じた低めのスライダーはボール。だが、次のストライクゾーンへの148キロフォークへの布石となり、スイングを許さない見逃し三振。この日2度目の3者連続で、2戦連続で奪三振も2ケタに乗せた。昨年4月10日の完全試合の日と同じ「BLACK BLACK」デーで、ビジター用の黒のユニホームを身にまとった。球場内では「完全試合記念品展示ブース」が設置された。6回先頭の西野に四球で初の走者を許して完全が消えると、続く若月には中前安打を喫した。初のピンチに大観衆も「ササキ」から「ロウキ」に変わった大音量コールで背中を押す。茶野を11個目の三振で封じると、7回も「体力的には厳しい中でゲッツーで投げきれたのは良かった」と納得の表情だった。ライバルの存在が佐々木朗の成長を確実に促す。「冠」と目標を掲げ、優勝と最多勝や防御率の個人タイトルに挑む今季。「投手4冠」「沢村賞」の山本を圧倒する好内容に「シーズン序盤なので気にせず、1試合1試合積み重ねて、その中でイメージ出来るものかなと思います」と手応えも。また1つ進化した。【鎌田直秀】ロッテ吉井監督(佐々木朗の好投に)「うちのエースになってもらわないといけない投手。前半から飛ばしていたので苦しかったと思いますけど、1-0のゲームは本当にプレッシャーもかかるし、大きく自信になると思うので、この後も良い方向に行くんじゃないかと思います」WBCの佐々木朗と山本 昨オフには番組の企画で、2人でWBCの決勝ラウンドが行われた米フロリダ州マイアミの「ローンデポパーク」へ。WBC本番では3月11日の1次ラウンド3戦目チェコ戦で佐々木朗、同12日の同4戦目オーストラリア戦で山本と続けて先発した。同20日の準決勝メキシコ戦では、先発佐々木朗の後を受けて山本が登板した。ともに失点するも、ヤクルト村上のサヨナラ打で「マイアミの奇跡」が起きた。試合後には2人で一緒に、村上に祝杯のドリンクシャワーを浴びせた。
◆ロッテの2点リードを8回は今季4セーブの益田が守り、9回を締めた沢村が3季ぶりのセーブを挙げた。吉井監督は9回に投げる守護神を固定せずに、試合や相手の状況などを考慮して起用する方針。益田が初めて8回に登板する形となったが、吉井監督は「打順を見て、どれが一番勝ちきれるパターンかなと思ってやりました」。ともに3者凡退に封じて、期待に応えた。
◆オリックス山本由伸投手(24)は悔しさとともに、どこかすがすがしくもあった。「すごく締まった試合でしたし、今回負けましたけど、また対戦できる時があれば、すごく楽しみだなと思います」。6回9奪三振5安打1失点で初黒星。軍配は佐々木朗に上がったが、すぐに"リベンジ"の機会を心待ちにした。先にマウンドに立ったライバルは、初回を3者連続三振でスタート。湧き起こるロッテファンの大歓声の中、脇目も振らずマウンドへ向かった。初回、2回と二塁打を浴びるも、後続を断って無失点。佐々木朗が三振の山を築く一方で、山本はまさにエースの投球。要所をきっちり締めた。4回2死一、三塁、茶谷の打球が三塁手宗のグラブをはじき、この適時打が決勝点となった。この日はアンラッキーな当たりも多かったが、言い訳はない。「ちょっと運の悪い打球も何個かありましたけど、それは特に何もないです」ときっぱり。「もうちょっとテンポのいいピッチングができたかもしれない」。自らに原因を求めた。日本中の野球ファンが注目した2人の主役。ともに出場した昨夏オールスターでは、佐々木朗の印象についてこう語っていた。「なんか主役のような雰囲気が出ていた。そこも負けてるなと。雰囲気がめっちゃすごいです」。3歳下の右腕とはオフに練習をともにした経験もあり、今年はWBCでチームメートとして共闘。互いの良さを認め合うからこそ、心からたたえることができる。中嶋監督も佐々木朗について「良かったでしょうね」と認め、山本の投球には納得の様子だった。2人の対決は続くはず。次戦の主役はきっと、オリックスのエースだ。【磯綾乃】★主な大エースの投げ合い稲尾(西鉄)対杉浦(南海) 初の投げ合いは58年6月28日で、杉浦が8回1/3を投げ12奪三振、2失点で勝利投手。58年は4度対戦した両投手だが、翌年はなし。直接対決は12度と意外に少なく、稲尾6勝、杉浦3勝。堀内(巨人)対江夏(阪神) 初対決の67年9月9日がいきなり投手戦となり、0-0のまま延長戦へ。2人とも延長11回を完投、1-1の引き分けだった。70年7月31日には延長11回で江夏が1-0完封している。堀内の11勝に対し、江夏は7勝。鈴木啓(近鉄)対山田(阪急) 山田が2年目の70年8月13日に初めて対戦し、鈴木啓が2失点で完投勝利。通算勝利は鈴木啓317勝、山田284勝だが、直接対決では山田に軍配。72~77年に山田が6連勝するなど、山田の10勝に対し鈴木啓は4勝どまり。ダルビッシュ(日本ハム)対岩隈(楽天) 07年8月29日に初対戦し、ダルビッシュが完投勝利。ともにWBCを戦った09年には開幕戦で投げ合い、岩隈が3度目にして初勝利。10年5月8日にはともに9回無失点の熱投を展開。日米通算9度の投げ合いで、ダルビッシュ5勝、岩隈3勝。■若月が唯一の安打佐々木朗と初対戦だった若月が、唯一の安打を放った。ノーヒットに抑えられて迎えた6回無死一塁。143キロフォークを中前に運び、唯一の好機をつくった。「その前にバントで、全然ストライクだったんですが、バントも簡単にさせてくれない。想像以上にすごかった」。捕手としては「不運な当たりが続きましたし、僕もふがいなさを感じている。あそこでなんとか由伸(山本)の負けを消せれば良かったんですけど」と悔やんだ。■山崎颯5戦目で初失点山崎颯が今季5試合目で初めて失点した。2番手で7回に登板。先頭の茶谷に左前打を許すと、2死一、二塁から藤岡に2点目の中前適時打を浴びた。中嶋監督は「ちょっと乗り切れてないというか。そこの方がちょっと心配ですよね」と頭を悩ませている様子。「調子が上がりきってないのか。こちらも見極めないといけない」と話した。■宮城、盟友に負けん宮城が好投後の盟友との再会を目指す。15日ロッテ戦で連勝をかけ今季2度目の先発へ。「いい感覚では投げられてるとは思うので頑張りたい」。WBCで共闘した同い年の佐々木朗もこの日の先発だったため「まだ会ってない」という。「日曜日に話せたら話そうみたいなLINEはした。(お互い)いいピッチングができればうれしい」。勝利の報告とともに対面したいところだ。
◆オリックス・山本由伸投手(24)は一回先頭の藤原を二ゴロに斬ると、藤岡はズバッと154キロで見逃し三振。中村奨にはカーブをうまく合わされて左翼線に二塁打を浴びたが、4番・山口を右飛に仕留め、無失点で滑り出した。ロッテ・佐々木朗は一回を圧巻の三者連続三振だったが、2年連続沢村賞の絶対的エースも安定感あふれる投球でスタート。今季初登板だった6日のソフトバンク戦(京セラ)では6回無失点で1勝目を挙げており、〝怪物退治〟で2勝目を狙う。
◆ロッテ・佐々木朗希投手(21)とオリックス・山本由伸投手(24)のWBC日本代表同士の投げ合い。佐々木朗は圧巻の立ち上がりを見せた。一回は茶野を見逃し、ゴンザレスを空振り、森を空振りの三者連続三振に仕留める。二回は杉本を空振り三振、宗を二ゴロ、中川を空振り三振の三者凡退に。2回を22球で5奪三振。佐々木朗は6日の日本ハム戦で今季初先発。6回を1安打無失点で勝利投手になっている。今季2勝目を目指して山本との投げ合いに挑んでいる。
◆オリックス・山本由伸投手(24)は一回、二回と二塁打を1本ずつ浴びるも無失点に切り抜けると、三回は三者連続三振とギアを上げた。一方のロッテ・佐々木朗希投手(21)は一回を圧巻の三者連続三振で立ち上がると、三回までパーフェクト投球で7奪三振。2年連続沢村投手vs令和の怪物の初対決は、予想通りの熱い投手戦になっている。
◆ロッテ・佐々木朗、オリックス・山本がそれぞれ先発。公式戦で初めて投げ合い、WBCで日本代表としてチームを世界一に導いた投手同士の対決として注目を集めている。ツイッター上では、この試合の球審を務めた「白井球審」がトレンド入り。白井一行審判員(45)といえば、昨年の4月24日に行われたオリックスーロッテ(京セラドーム)で際どい判定に苦笑いしたロッテ・佐々木朗に詰め寄り、物議をかもした経緯がある。注目する投げ合いで再び白井球審とロッテ・佐々木朗がそろったことを受け、ツイッターでは「佐々木朗希さん、今日は白井球審と揉めませんように」「激アツ対決に加えて、白井球審なので最高の試合」「白井球審なのね笑笑笑 巡り合わせがすごいよ?」「佐々木朗希、山本由伸、白井球審はやはり運命の赤い糸的な物で繋がってる」「世紀の一戦すぎる」などの反応が上がっていた。
◆ロッテ・佐々木朗希投手(21)とオリックス・山本由伸投手(24)のWBC日本代表同士の投げ合い。佐々木朗は圧巻の立ち上がりを見せた。一回は茶野を見逃し、ゴンザレスを空振り、森を空振りの三者連続三振に仕留める。二回は杉本を空振り三振、宗を二ゴロ、中川を空振り三振の三者凡退に。2回を22球で5奪三振。三回に入るとさらに加速する。西野を遊飛に抑えると、若月、太田を連続で空振り三振に。四回は茶野、ゴンザレスを空振り三振、森を見逃し三振で5者連続三振に。4回を53球で10奪三振と早くも2桁奪三振をマークした。援護したい打線は一回の2死二塁、二回の無死二塁を生かせない。0―0のまま四回の攻撃へ。佐々木朗は6日の日本ハム戦で今季初先発。6回1安打無失点で初勝利を挙げている。今季2勝目を目指して、山本と一歩も譲らない投げ合いに挑んでいる。
◆オリックス・山本由伸投手(24)は痛恨の先制点を献上した。四回1死から山口の右前打、安田の右前打で、一、三塁とされると、2死後、茶谷の三遊間への当たりが、三塁手・宗のグラブをはじき、左前への適時打となった。ロッテ・佐々木朗は四回まで、10奪三振と手をつけられない状況。プロで初対戦となった両者の投げ合いにファンは固唾をのんで見守る中、山本が先に失点し、試合の均衡が破れた。
◆ロッテが待望の先取点を挙げた。四回1死から山口が右前打。続く安田の打球は高いバウンドで一塁・太田の頭上を越え、右前打となり一、三塁とチャンスを広げた。2死後、茶谷の打球は三塁・宗のグラブをかすめて左前への適時打に。一回の2死二塁、二回の無死二塁を生かせなかった打線だが、力投する佐々木朗を援護する大きな1点となった。佐々木朗はオリックス・山本とのWBC日本代表同士の投げ合い。一回は茶野を見逃し、ゴンザレスを空振り、森を空振りの三者連続三振に仕留める。二回は杉本を空振り三振、宗を二ゴロ、中川を空振り三振の三者凡退に。三回に入るとさらに加速する。西野を遊飛に抑えると、若月、太田を連続で空振り三振に。四回は茶野、ゴンザレスを空振り三振、森を見逃し三振で5者連続三振に。4回を53球で10奪三振と早くも2桁奪三振をマークした。先制点をもらった佐々木は五回、杉本を左飛、宗を一ゴロ、中川を二飛抑えた。5回を70球でパーフェクト。今季2勝目を目指して、山本と一歩も譲らない投げ合いに挑んでいる。
◆オリックス・若月健矢捕手(27)が六回にロッテ・佐々木朗希投手(21)から初ヒットを記録した。0-1の六回、無死一塁で打席へ。カウント2-2からの6球目、バスターで放った打球は中前へ弾み、初めての「H」ランプがともった。一塁塁上で、若月はガッツポーズを作り、両手を挙げて喜んだ。五回まで佐々木朗の前に打者15人で10奪三振で無安打と手をつけられなかったが、続く太田が三犠打で、1死二、三塁と好機を拡大。ただ、茶野がフォークで空振り三振、ゴンザレスが右邪飛に仕留められ、無得点に終わった。
◆オリックス・山本由伸投手(24)は6回1失点でロッテ・佐々木朗希投手(21)との投げ合いを終えた。「先制点を許してしまったところが悔しいですし、なんとか最少失点で粘り強く投げていこうと思っていましたが、球数が多くなってしまったことは反省しなければいけません」佐々木朗が圧巻の三者連続三振だったが、負けじと、一回から150キロ超の直球と多彩な変化球で対抗。一回から走者を許すも、本塁を踏まさず。三回は三者連続三振を奪った。しかし、四回一死から山口、安田に連打を浴び、1死一、三塁とされ、2死後、茶谷に左前打を許し、先制点を献上し、試合の均衡が破れた。ただ2年連続沢村賞右腕は崩れない。五回、六回と無失点に抑え、先にマウンドに降りる形となったが、101球の熱投。両チームのファンが待ちわびた一戦で息詰まる投手戦を演じた。
◆ロッテが投手戦を制した。四回に茶谷の適時打で先制。佐々木朗が五回まで一人の走者も許さず、7回1安打無失点、11奪三振で2勝目。沢村が3季ぶりにセーブを挙げた。オリックスは山本が6回1失点と好投したが打線が沈黙した。
◆オリックスは1安打で零敗を喫した。佐々木朗には昨季、4月に完全試合達成を許すなど計4度対戦して3勝を稼がれ、防御率1・20。その難敵との今季初対決で圧倒され、中嶋監督は「毎回工夫はしているが、うまくいくときもあれば、いかないときもある」と顔をしかめた。チーム初安打が出た六回、1死二、三塁の好機をつくったが、茶野が三振、ゴンザレスは右邪飛に倒れた。エース山本を先発に立てての黒星に、監督は「切り替えるしかない」と言葉を絞り出した。
◆オリックス・山本由伸投手(24)が佐々木朗との初対決に臨み、6回101球を投げて5安打1失点で敗れた。「先制点を許したのが痛かった」と唇をかんだ。三回先頭からの4者連続を含む9三振を奪った。しかし、四回1死から2連打を浴び、打ち取った当たりが適時打になる不運もあって先制点を許した。立ち上がりから球数がかさんだのが反省点で「もうちょっとテンポのいいピッチングができたのかもしれない」と振り返った。それでも、日本が世界一に輝いたWBCでともに日の丸を背負った令和の怪物と息詰まる投手戦を演じた。「今回は負けたけど、また対戦できることがあれば楽しみ」と再戦を待ち望んだ。
◆ロッテ・佐々木朗希投手(21)が7回1安打無失点、11三振を奪った。2桁奪三振は、6日の日本ハム戦(11個)に続く通算10度目。ロッテ(前身を含む)で10度以上記録したのは、36度の伊良部秀輝を筆頭に、小野正一、村田兆治(各27度)、成瀬善久(16度)、園川一美(15度)、小林宏之(14度)、小宮山悟(13度)、黒木知宏、成田文男(各11度)に次ぐ10人目。
◆交わることのなかった双曲線が、初めて交錯した。難攻不落の相手だけに、1失点も許されない。最高峰の投手戦で屈したオリックス・山本由伸投手(24)は「先制点を許したのが痛かった」と悔やんだ。WBCでともに日の丸を背負い、世界一に輝いた佐々木朗との初対決。ブレーキの利いたカーブで打者の腰を砕き、三回先頭からの4者連続を含む9三振を奪った。しかし、四回1死から2連打を浴び、打ち取った当たりが三塁手のグラブをかすめて適時打になる不運もあって先制点を献上。思わず天を仰いだ。寒風が吹きつける花冷えのマウンドだった。それでも、6回101球を投げて5安打1失点と力投。立ち上がりから球数がかさんだのが反省点で「もうちょっとテンポのいいピッチングができたのかもしれない」と唇をかんだ。昨年7月16日の楽天戦以来の黒星を喫し、昨季から続くシーズンの連勝は「7」でストップしたが、令和の怪物との投げ合いは見応え十分だった。「今回は負けたけど、また対戦できることがあれば楽しみ」。名勝負は第2章へと続く。(鈴木智紘)
◆ロッテ・佐々木朗希投手(21)が14日、オリックス1回戦(ZOZOマリン)に先発し、7回1安打無失点、2勝目を挙げた。世界一に輝いたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表「侍ジャパン」でともに戦ったオリックス・山本由伸投手(24)と公式戦で初めて〝対決〟。最速163キロの直球やフォークボールを武器に、五回まで完全投球を披露するなど11奪三振の快投で、球界最高峰の投げ合いを制した。チームは2-0で勝利し、本拠地6連勝を飾った。「朗希コール」を背に受け、右腕を振った。昨季史上最年少で完全試合を達成した〝令和の怪物〟佐々木朗と、昨季まで2年連続沢村賞に輝いた〝NPB最強右腕〟山本の初の投げ合い。メキシコとのWBC準決勝でリレーした2人の〝対決〟にチケットは完売し、2万9088人が詰めかけた。満員御礼の中、佐々木朗は初回から全力で飛ばした。「(山本は)日本一の投手。1点取られたら勝てないと思ったので、ゼロに抑えることだけを考えた。初回から勢いをつけて、ランナーを出さないつもりでいました」左足を高々と上げる豪快なフォームから最速163キロを計測した直球を繰り出し、4者連続三振の滑り出し。六回先頭の西野に四球を与えるまで完全投球を披露した。続く若月に中前打を浴びるなど1死二、三塁のピンチを招いたが、「狙って取りに行った」と茶野をフォークボールで空振り三振に仕留め、ゴンザレスは右邪飛に打ち取った。プロ野球を代表する右腕との真っ向勝負を楽しみ、7回1安打無失点、11奪三振の好投で勝利を手繰り寄せた。
◆ロッテ・茶谷健太内野手(25)が殊勲の一打。0―0の四回2死一、三塁から山本のカーブを引っ張り三塁手のグラブをはじいて左前へ運んだ。一緒にお立ち台に上がった2勝目の佐々木朗から「僕はちょっと無理かなと思ったんですけど...。さすがです」といじられたものの、茶谷は「何とかランナーをかえそうと食らい付いていった。スタメンで使ってもらったので絶対に打ちたかった」と振り返った。ソフトバンクでは戦力外となり、ロッテの育成契約から這い上がってきた8年目。スタメン起用は今季3度目。本来の守備の中心は遊撃だが、この日は「7番・一塁」で起用に応えた。七回には左前打も放ち、貴重な追加点のホームも踏んだ。大きな大きなマルチ安打だった。
◆ロッテ・藤岡裕大内野手(29)が大きなダメ押し打。1―0の七回2死一、二塁で2番手・山崎颯から中前にタイムリーを放った。「なんとか1点と思って...。詰まった当たりがいいところに落ちてよかった」。今季は4日の日本ハム戦で1試合4安打をマークするなど打撃好調だが、この日はこの打席まで3三振だった。2勝目の佐々木朗、先制打の茶谷とともに上がったお立ち台で歓声に応えた。これで20打数8安打で打率は・400。このタイムリーが今季初打点となった。「打点が欲しかったので打ててよかった」と笑顔が絶えなかった。
◆14日にZOZOマリンで行われたロッテ-オリックスでは、ロッテ・佐々木朗希投手(21)とオリックス・山本由伸投手(24)との投げ合いが公式戦で初めて実現した。佐々木朗は最速163キロの直球やフォークボールを武器に、五回まで完全投球を披露するなど11奪三振の快投で、球界最高峰の投げ合いを制した。チームは2-0で勝利し、本拠地6連勝を飾った。WBCで日本代表としてチームを世界一に導いた投手同士の対決として注目を集めていたこの試合、米国からも佐々木朗に対する賛辞が相次いだ。米野球データ分析会社「Codify」の公式ツイッターは佐々木朗の投球映像とともに、「ローキ・ササキは地球上で最高の投手のひとり」と賛辞を送った。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
8 | 3 | 0 | 0.727 (↓0.073) | - (-) |
132 | 41 (-) | 23 (+3) | 5 (-) | 7 (-) |
0.256 (↑0.002) | 1.840 (↓0.14) |
2 (-) |
ロッテ |
7 | 5 | 0 | 0.583 (↑0.038) | 1.5 (↑1) |
131 | 42 (+2) | 40 (-) | 6 (-) | 4 (-) |
0.230 (↑0.001) | 3.320 (↑0.32) |
3 (1↓) |
ORIX |
6 | 6 | 0 | 0.500 (↓0.045) | 2.5 (-) |
131 | 42 (-) | 40 (+2) | 11 (-) | 2 (-) |
0.267 (↓0.016) | 3.360 (↑0.09) |
3 (1↓) |
西武 |
6 | 6 | 0 | 0.500 (↓0.045) | 2.5 (-) |
131 | 33 (+2) | 31 (+5) | 8 (+1) | 7 (-) |
0.236 (↓0.004) | 2.380 (↓0.27) |
5 (-) |
楽天 |
4 | 7 | 0 | 0.364 (↑0.064) | 4 (↑1) |
132 | 20 (+3) | 40 (-) | 7 (+1) | 8 (+2) |
0.186 (↑0.004) | 3.620 (↑0.37) |
6 (-) |
日本ハム |
4 | 8 | 0 | 0.333 (↑0.06) | 4.5 (↑1) |
131 | 37 (+5) | 41 (+2) | 6 (+1) | 8 (-) |
0.213 (↑0.006) | 3.190 (↑0.11) |
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