日本ハム(☆5対2★)西武 =リーグ戦1回戦(2023.04.14)・エスコンフィールド北海道=
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西武
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日本ハム
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勝利投手:加藤 貴之(1勝2敗0S)
敗戦投手:松本 航(1勝1敗0S)

本塁打
【西武】外崎 修汰(2号・9回表2ラン)
【日本ハム】野村 佑希(3号・3回裏3ラン)

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◆投打のかみ合った日本ハムが快勝。日本ハムは3回裏、野村の3ランで先制に成功する。続く4回には、五十幡のスクイズで1点を加え、リードを広げた。投げては、先発・加藤貴が9回2失点の完投で今季初勝利。敗れた西武は、9回に2点を返すも、反撃が遅かった。

◆日本ハムの記念すべき新球場1号は、若き主砲が放った。3回2死一、三塁、「4番指名打者」でスタメン出場の野村佑希(22)が、1ボールから西武先発松本の143キロ高めストレートに反応。フルスイングした打球は、鮮やかな弧を描き、左翼ブルペン奥の壁に当たる先制3ランとなった。日本ハムとしては、エスコンフィールド4試合目で公式戦初の本塁打となり、「打つことが仕事なので」とシンプルにコメント。新庄監督も期待する4番野村の記念すべき1発が生まれると、ベートーベンの交響曲第9番「歓喜の歌」が流れ、球場は一気に盛り上がった。

◆日本ハム先発の加藤貴之投手(30)が、6安打2失点完投で、今季初勝利を挙げた。初回は3者凡退。2回1死からマキノンに左前打を許すも、けん制で刺し、2回も3人で切って取った。5回まで打者15人と、ほぼ完璧なペースでアウトを積み重ね、6回1死から古賀に左翼線二塁打を許したが、この回も無失点で乗り切った。7回まで70球、8回まで84球と効率よく抑え、9回1死一塁から外崎に左越え2ランを浴びるも、100球で試合を締めくくった。新球場初陣となった3月30日楽天戦で開幕投手を務めたが7回8安打3失点。6日ロッテ戦(ZOZOマリン)が7回7安打3失点と2連敗中だった。"三度目の正直"となる1勝目は、テンポ良い投球でつかみ「半年前に開幕投手を告げられたときは内心、プレッシャーも感じてました。今日はいつも通りの気持ちで投げられた。後ろの野手に助けられた」と感謝した。

◆西武は14日、育成選手の古市尊捕手(20)と支配下選手契約を締結したと発表した。背番号は125から「65」に変更される。捕手が1人、必要な状況にあった。西武は13日まで支配下の捕手が6人で、開幕後は柘植世那捕手(25)と古賀悠斗捕手(23)がスタメンマスクを分け合い、チーム防御率2・11(13日終了時点)に貢献。FA移籍した森の穴を感じさせないプレーが続く。一方で、3人目の捕手として1軍ベンチに入っているのは佐藤龍世内野手(26)だ。一塁、二塁、三塁、外野を守れるスーパーサブは、高校時代の捕手経験を買われていた。ただ、その佐藤龍は打力があり、打線の中核となる山川と源田が治療最優先で不在の現状では、この日の日本ハム戦(エスコンフィールド)のように三塁などでスタメン起用される機会がある。「捕手をもう1人」と考えた場合に、現状が苦しかった。通算325試合出場の岡田雅利捕手(33)は昨夏に左ひざを手術し、今季はまだ2軍戦にも出場できていない。昨年11試合に出場し、将来性が期待される牧野翔矢捕手(22)は右肘のトミー・ジョン手術を受け、球団としても焦らせない方針だ。春季キャンプでA班(1軍)に抜てきされた中熊大智捕手(26)は、右肘の違和感のため、キャンプ途中からスローイングの強度を落とすことに。斉藤誠人捕手(27)も右腕を痛め「やっと先日、試合で盗塁を1つ刺せました」(斉藤誠)と、まだ2軍戦でも少しずつ出場機会を増やしている段階にある。野田海人捕手(18)は2軍開幕戦で安打を放ったものの、まだ高卒1年目で体作りも必要になる。育成ルーキーの「火縄銃」こと是沢涼輔捕手(22)も、まだ2軍戦でフル出場がない。13日には柘植が頭部死球を受けるなど、長いシーズンでいつアクシデントが発生するか分からない。渡辺久信GM(57)は昨秋から評価を高めていたことを明かしつつ「なるべくしてなったという感じがします」と話した。オープン戦で高橋、平良ともバッテリーを組み、粘り強い打撃も見せた古市が、自然な流れで念願の支配下登録をつかんだ。【西武担当=金子真仁】

◆西武は日本ハム加藤貴之の技術にやられた。9回、外崎修汰の2ランで完封負けは逃れた。松井監督は「振りにいったら外されたり待てば簡単に取られたり、非常にピッチングがうまい」と次回のリベンジに燃えた。好調のルーキー児玉亮涼も積極的に振れず、4打数無安打で打率3割6厘に。この日で規定打席には到達し「ここから長いシーズンなので、とにかく欲を出さずに今まで通りに」と引き締めた。欠場 西武柘植世那捕手(25)が日本ハム1回戦にベンチ入りしたものの欠場。13日ロッテ戦で頭部死球を受けていた。【】はこちら

◆日本ハムの4番野村佑希内野手(22)が新球場エスコンフィールドでのチーム1号を放った。3回2死一、三塁。西武松本の内角直球を左翼外野席手前のブルペンまで運ぶ先制3ラン。本来の三塁ではなく、DHでの出場が続いているだけに、主砲としてバットでの結果にこだわる。新球場の歴史に刻まれる1発は、4番野村のバットから生まれた。3回2死一、三塁。左翼へ運ぶ先制&決勝の3ラン。ホームチーム用のホームラン演出が初披露される中、ダイヤモンドを回った。開幕前に掲げた「エスコン1号」の公約を実現。ヒーローインタビューでは「1本目は1人しかいない。4番として打てたことは良かった」と振り返った。DHでの出場が続くが、起用法は気にしていない。「ボスの考えもあると思いますし、実際にDHになって調子が上がっているので、そこはチームが勝てる形で使ってもらえれば」と淡々と語った。4番として、チームを勝たせる打撃ができることに集中している。「守っていても打たないと試合に出られないので、状態をもっと上げていけるように」。3番清宮と5番万波の好調もあり、クリーンアップが機能してきた。「流れがいい。誰かが打たなかったら誰かが打って、3人で1点ずつもぎ取っていきたい」と、主軸としての自覚を新たにした。登場曲はこの試合からBiSHの「PAiNT it BLACK」に変更して臨んだ。「諦めることを諦めて」という歌詞に自身の姿を投影している。万波が好んで聴く曲を選んだ。オープン戦で思うように調子が上がらない中、レギュラーをつかみ切れていなかった万波と食事に行く機会があり、その際に「話の中で出てきた曲」だった。シーズン前の不調から一転、序盤戦でともに調子を上げているだけに、縁起のいい曲になりそう。「打てなくなるまでは使おうかなと思います」。覚醒を予感させる1発を発奮材に、主砲としてアーチを量産させるつもりだ。【石井翔太】エスコンフィールドの本塁打 公式戦では開幕戦の3月30日に楽天伊藤裕が、日本ハム加藤貴から放った本塁打が記念の第1号。同日に楽天フランコ、4月1日に楽天辰已が記録している。4試合目での野村の本塁打は通算4本目だった。オープン戦では4試合目の日本ハム今川の一撃が初アーチ。同日には日本ハム清宮、万波、ソフトバンク・アストゥディーヨが記録。3月2日の日本ハム紅白戦では清水、江越が1発を放っている。■清宮5戦連続安打、新庄監督絶賛とにかくバットが振れている。打撃絶好調の清宮が、5試合連続安打となる2安打1打点。新庄監督も「ずーっといい。見逃し方がいい」と大絶賛だ。第1打席の右飛は強烈なライナー。清宮は「ホームラン行けよ! って感じでしたけどね」と悔しがったが、「捉えられてはいたので、そこは紙一重。いいイメージで(2打席目以降も)打席に入れた」。着実に進化中だ。■水野が先発で2安打2年目の水野が今季初昇格即スタメン出場で2安打を放った。2回、第1打席の初球を右前打すると、4回1死一塁では中前打で追加点をお膳立て。試合前に新庄監督から「チャンスは今。力んでもいいことないよ」と背中を押された。水野は「真っすぐに振り負けないよう(2軍で)やってきた成果。いい感じの手応えで、ホッとしている」と、新球場でのデビュー戦を振り返った。

◆14日に今季初昇格を果たしたばかりの日本ハム・水野達稀内野手(22)が「7番・二塁」で先発出場する。

◆「4番・DH」で先発出場の日本ハム・野村佑希内野手(22)が0-0の三回、チームの新球場初本塁打となる3号3ランを放った。2死一、二塁。1ボールから相手先発、松本の143キロの直球を一閃。左翼席の開放型ブルペンに運び「打つことが仕事なので」と振り返った。

◆「4番・DH」で先発出場の日本ハム・野村佑希内野手(22)が三回、新球場「エスコンフィールド北海道」でのチーム初本塁打となる3号3ランで先制点をもたらした。本塁打を確信すると一塁ベース上で控えめに右拳を握りしめた。「打つことが仕事なので」。三回2死から今川、清宮の連打で一、三塁となった場面で打席に立った。1ボールから松本の内角への143キロの直球を一閃。プロ野球界でもトップクラスと呼び声の高い〝内角さばき〟をこの打席でも発揮。チームの記念すべきエスコン第1号を左翼席にある開放型ブルペンに運んだ。プロ5年目の今季。オープン戦では打率・154(52打数8安打)、0本塁打と苦しんだ。それでもシーズンに入り「緊張感の中で自分の打席でいいものが少しずつ見つかった」と徐々に本来の打撃を取り戻してきた。開幕からここまで全試合で4番に座る若き大砲。「チームを勝たせられる4番。優勝に貢献する4番でいたい」と22歳にしてすでに自覚は十分だ。開幕から8試合は三塁を守ったが、新庄監督は苦手な守備からの悪影響を断つため、9日から指名打者で起用している。打撃に専念してからは4試合連続安打と上向き。打線の中心を担う野村がひと振りで期待に応えた。(加藤次郎)

◆日本ハムの加藤貴が2失点完投で今季初勝利。無四球で6安打に抑えた。打線は三回に野村の3号3ランで先制。四回はスクイズ、七回は清宮の適時二塁打で加点した。西武は九回に外崎の2ランで2点を返すのがやっとだった。

◆ファン待望の一発を確信し、右拳を握りしめた。「4番・DH」で出場した日本ハム・野村佑希内野手(22)が三回に新球場「エスコンフィールド北海道」でのチーム初本塁打となる決勝の3号3ランを放った。「やっぱり4番として1本目を打てたのはすごくうれしい」三回2死一、三塁で打席に立つと松本の内角への143キロの直球を一閃。プロ野球界でもトップクラスと評判の〝内角さばき〟を披露。左翼の本塁打エリアにある開放型ブルペンに運び「打つことが仕事なので」とクールに汗を拭った。楽天との開幕3連戦では11打数2安打と苦しんだ。9試合ぶりに本拠地に戻ったこの試合からは登場曲をガールズグループ「BiSH」の「PAiNT it BLACK」にかえた。「諦めることを諦めて」の歌詞に自身を重ね、諦めない姿勢で記念すべき一発を放った。「(同曲を)打てなくなるまで使おうかな」。チームの連敗は2でストップ。開幕から全試合で4番に座る右打者は「状態をもっと上げていけるように」と高みを見据えた。(加藤次郎)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
830 0.727
(↓0.073)
-
(-)
13241
(-)
23
(+3)
5
(-)
7
(-)
0.256
(↑0.002)
1.840
(↓0.14)
2
(-)
ロッテ
750 0.583
(↑0.038)
1.5
(↑1)
13142
(+2)
40
(-)
6
(-)
4
(-)
0.230
(↑0.001)
3.320
(↑0.32)
3
(1↓)
ORIX
660 0.500
(↓0.045)
2.5
(-)
13142
(-)
40
(+2)
11
(-)
2
(-)
0.267
(↓0.016)
3.360
(↑0.09)
3
(1↓)
西武
660 0.500
(↓0.045)
2.5
(-)
13133
(+2)
31
(+5)
8
(+1)
7
(-)
0.236
(↓0.004)
2.380
(↓0.27)
5
(-)
楽天
470 0.364
(↑0.064)
4
(↑1)
13220
(+3)
40
(-)
7
(+1)
8
(+2)
0.186
(↑0.004)
3.620
(↑0.37)
6
(-)
日本ハム
480 0.333
(↑0.06)
4.5
(↑1)
13137
(+5)
41
(+2)
6
(+1)
8
(-)
0.213
(↑0.006
3.190
(↑0.11)