1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヤクルト | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 1 | 0 | |
広島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 4 | 0 | 414 | 0 | |
勝利投手:大瀬良 大地(2勝1敗0S) (セーブ:ターリー(0勝0敗1S)) 敗戦投手:小川 泰弘(1勝1敗0S) |
広島戦チケット予約 | ヤクルト戦チケット予約 |
◆広島が降雨コールド勝ち。広島は両軍無得点で迎えた6回裏、1死二三塁から野間の適時打が飛び出し、試合の均衡を破る。投げては、先発・大瀬良が6回4安打無失点の好投で今季2勝目。敗れたヤクルトは、先発・小川が試合をつくるも、打線が援護できなかった。
◆下半身のコンディション不良のため離脱したヤクルト山田哲人内野手(30)に代わり、二塁には元山飛優内野手(24)が入った。山田の定位置だった打順「3番」は浜田太貴外野手(22)が務める。キャプテンの山田は12日DeNA戦(神宮)で4回に三ゴロを打った際、走塁中にアクシデントがあり、5回の守備からベンチに退いていた。
◆ヤクルト小川泰弘投手が今季初黒星を喫した。「調子は良かった」と4回までパーフェクト投球だったが、6回の不運なミスが響いた。1死一塁。広島菊池のボテボテの投ゴロを捕球するも雨の影響で「手元が滑ってしまった」と二塁へ悪送球。敗戦を決定づける失点へとつながり、高津監督は「しっかり先頭を取る『らしい』投球だったが、最後のエラーはもったいない。あれで1敗ですから」と悔やんだ。▽ヤクルト高津監督(下半身のコンディション不良で13日に離脱した山田の状態について) 何日以上になるかは分からない。(10日間で戻れるかも)分からないです。
◆水を得たコイだ。広島が1-0の降雨コールド勝ちで開幕3連敗を喫したヤクルトから今季初勝利を挙げた。雨が降り続ける悪条件の中、中盤の6回1死から代打の切り札を投入した新井貴浩監督(46)の勝負勘がズバリ。相手のミスに乗じて先制点を奪うと中継ぎ陣も踏ん張り、8回表終了時に試合終了となった。今季初勝利の6日阪神戦に続く、2度目の雨天コールド勝利。雨を味方に、再び貯金1とした。雨中の試合で、新井監督の勘がさえた。両軍無得点で迎えた6回。1死走者なしから投手大瀬良の代打に松山を送り出した。同点とはいえ、まだ中盤。走者がいない状況で代打の切り札投入が流れを変えた。新井監督 天候の回復が見込めない中で、あそこは勝負に行きました。起用に応え、松山は追い込まれながら中前打を放った。続く菊池が2ストライクから厳しい内角球に何とかバットに当てて転がすと、投手小川の悪送球を誘った。二、三塁から、2日ヤクルト戦で守備のミスがあった野間が一、二塁間を破った。虎の子の1点が入った。新井監督は「何とかバットに当てて塁を進めたいというキク(菊池)の執念が相手のミスを誘ったのかな」とHランプがともらなかった当たりをたたえた。プレーボールから降り続ける雨は、やむ予報も弱まる予報もなかった。先制点が大きな意味を持つ。反対に先制を許せば追い込まれる。先発大瀬良は5回まで毎回走者を背負いながら6回まで無失点でしのいだ。2度の中断を挟みながら進んだ終盤も、松本とターリーで踏ん張った。3度目の中断は再開されることなく1-0で試合終了となった。新井監督は「投手と野手が一丸となったいい勝ち方でした」と、悪天候の中で最少失点を守り抜いた選手たちをたたえた。開幕4連敗から得た阪神戦での今季初勝利に続き、連覇中のヤクルトから得た今季初勝利も降雨コールド勝ち。雨を味方に、新井広島が再び貯金を1とした。【前原淳】広島が6日阪神戦に次いで今季2度目の完封勝ち。阪神戦は6回表攻撃中降雨コールドだったが、この日は8回表終了降雨コールド。2リーグ制後、コールドでシーズン2度の完封勝ちは、71年巨人が6月1日中日戦(後楽園球場=7回表攻撃中降雨コールドで1-0)と9月6日ヤクルト戦(神宮球場=7回表攻撃中降雨コールドで4-0)で記録して以来、52年ぶり2度目。月間2度は2リーグ制後初の珍事だ。
◆広島が雨中の戦いを制し、開幕カード3連敗を喫したヤクルトに今季初勝利を手にした。先発大瀬良が5回まで走者を背負いながらも、6回無失点の粘投。プレーボール前から降り続ける雨の影響もあり、6回に勝負に出た策が奏功して先制点を奪った。2度の中断を挟みながら松本、ターリーもリードを守り、3度目の中断をへて試合終了となった。広島新井貴浩監督(46)の試合後の談話は以下の通り。-雨の中、大変な試合となった新井監督 まず、(大瀬良)大地がナイスピッチングでしたね。天候があまり良くない中で絶対に先に点をやらないという気迫が伝わってきましたね。ナイスピッチングでした。-6回での交代は球数か新井監督 まぁそうですね。球数だけじゃないですけど。-6回1死走者なしで代打の切り札である松山選手を起用新井監督 天候の回復が見込めないという中で、あそこは勝負に行きました。難しい球でしたけど、ナイスバッティングでした。キク(菊池)も、追い込まれながら何とかバットに当てて塁を進めたいという執念が相手のミスを誘ったのかなと思いますね。もちろん、チャンスで打った野間も素晴らしいバッティングだったと思います。天候が良くない中、各自が(やるべきことを)分かっている。まっちゃん(松山)だったら塁に出る。キクだったら、追い込まれても何とかバットに当てて進める、野間もこのワンチャスをと。選手から意図が伝わったし、ヒットはまっちゃんと野間でしたけど、キクのあの姿勢はすごく大きかったですね。それも、何とか大地が粘って、先に点をやらないという気迫が野手に伝わったのだと思います。野手も何とか大地に勝ちをつけてやりたいという攻撃だったと思います。-決勝打の野間選手はヤクルトとの開幕カードでミスがあった新井監督 野間だけじゃなく、開幕カードで3連敗しているので、自分もすごく気持ちも入ったし、選手からも開幕カードでやられた分をやり返すぞというのが伝わってきました。-2番手以降の中継ぎも踏ん張った新井監督 タフなシチュエーションでしたけどね。マウンドもぬかるむし、1点差ということで。あとからいった投手も頑張ってくれました。投手と野手が一丸となったいい勝ち方でした。【】はこちら
◆ヤクルトは大卒3年目の元山飛優内野手(24)が、下半身のコンディション不良で離脱した山田に代わって「1番・二塁」に入った。浜田太貴外野手(22)が「3番・中堅」。今季初めて1軍に昇格した太田賢吾内野手(26)がいきなり「6番・右翼」に入った。
◆広島・床田寛樹投手(28)が14日、マツダスタジアムでの試合前練習に参加し、先発する15日の5回戦に備えキャッチボールなどで最終調整した。「フォームが小さくなるようなイメージがあった。ブルペンでは後ろの幅(テークバック)が大きくなるように意識した」。前回8日の巨人戦(マツダ)は7回?を9安打3失点で今季初勝利。燕打線との対戦は今季2度目で1日の神宮では6回無失点と好投しているが、「一発のある打者が多い。走者をためないように」と警戒心を強めた。
◆ヤクルト・小川泰弘投手(32)が先発し、五回1死で西川に中前打とされるまで完全投球をするなど好投したが、六回に先制点を献上。6回3安打1失点(自責点0)で降板した。試合前から雨が降る中、懸命に腕を振った。前日13日には「晴れ男だと思っているんですけど、サイスニードに『お前が雨男だ』って。雨男を頂戴してしまった。そこはシェアしているだけだと答えました」と明かしていた小川。6回1失点だった前回7日の阪神戦(甲子園)に続いて難しいマウンド状態だったが、丁寧にコースをついた。だが、六回に1死から代打・松山に中前打で出塁を許すと、菊池の投ゴロを二塁へ悪送球。二、三塁とピンチを広げ、野間に右前適時打を浴びた。開幕戦で7回無失点と好投して今季初勝利を挙げた広島打線を再び封じたが、2勝目とはならなかった。
◆八回表終了で降雨コールドゲームとなった。広島は大瀬良が6回で8三振を奪い4安打無失点で2勝目。六回に野間の適時打で1点を奪い、継投も決まった。ヤクルトは打線が沈黙し、6回1失点の小川を援護できなかった。
◆ヤクルトは散発の5安打で今季2度目の零封負けで、初の連敗を喫した。先発の小川泰弘投手(32)は丁寧な投球で五回1死まで完全投球するなど好投したが、六回1死一塁で自身の二塁への悪送球から適時打を浴びて痛い失点。打線は山田哲人内野手(30)を下半身のコンディション不良で欠く中、つながりを見せられなかった。高津臣吾監督(54)の主なコメントは以下の通り。――小川は雨の中でも好投した「すごい難しかったと思います。その中でも、しっかり先頭を取ってね、らしいピッチングができたのかなと思います。最後のエラーも非常にもったいないエラーです。うーん...。あれで、1敗ですからね。大きなプレーですね。あれだけ頑張ってきただけに、非常に大きなプレーだったと思いますね」――足元、手元が狂った「うまくやったら終わりですからね。そのイニングね。言ったらキリがない。ミスが出るゲームなのでしようがないですけど、非常に痛い、大きなワンプレーでしたね」――打線の援護があれば「うーん...。ちょっとなかなか言葉が出ないぐらい点が取れないので。まず続けてランナーが出ることがないので、連打というのは難しいので、いろいろ作戦を考えながらなんとかつないでという話はするんですけどね。難しいですね」
◆ヤクルト・山田哲人内野手(30)を下半身のコンディション不良で欠く中、代わりに昇格した太田賢吾内野手(26)が「6番・右翼」で即スタメン出場。二回の第1打席で右前打を放ち3打数1安打だった。今季2軍では14試合に出場し、打率・390、2本塁打、6打点と好調。1軍初合流でいきなり結果を出し「安打が出てホッとした」と安堵の表情を浮かべた。ただ、四回1死二塁の第2打席は空振り三振に終わり「次のチャンス打てなかったのですごい悔しいです」と振り返った。頼れる主将が抜ける緊急事態。代わりに昇格したが「哲人さんの代役なんてそんな恐れ多いことは無理。自分がやれることを精一杯やるだけ。もっともっと積極的にチャンス掴みにいきたい」と貪欲な姿勢をみせた。
◆広島の野間が0―0の六回1死二、三塁で右前打を放ち均衡を破った。1死一塁から菊池の投ゴロに小川の失策が絡んで巡ってきた好機で高めの速球を捉えた。これが決勝点となり、「大瀬良さんが頑張っていたので何とかしたかった。最高の結果になって良かった」と喜んだ。ヤクルトとの開幕3連戦は無安打に終わり、3戦目には自身の失策が敗戦につながった。「野球でやってしまったことは野球でしか返せない」と、意地で勝利に貢献した。
◆試合前から降り出した雨が、決定的な1点につながった。ヤクルトは八回表終了で降雨コールドゲームにより今季2度目の零封負けで、初の連敗。首位を守ったが、高津臣吾監督(54)は小川泰弘投手(32)が六回1死一塁で投ゴロを二塁へ悪送球した場面を恨めしそうに振り返った。「最後のエラーは非常にもったいない。あれで1敗ですからね。あれだけ頑張ってきただけに。うまくやったら終わりですからね。そのイニングね。非常に痛い、大きなワンプレーでしたね」イニング間とコールド宣告前を合わせ3度の中断があった一戦。雨が手元を、足元を狂わせた。小川は菊池のゴロを併殺にしようとしたが、送球が右にそれて二、三塁に。野間に痛恨の右前適時打を浴びた。五回1死まで完全投球を続けるなど雨中の好投はエースだからこそだが、1つのミスが勝敗に直結した。「滑ってしまった。いつもと少し違う感じだったので、もう少しためて(送球動作に)入れればよかった。次に生かせるように」と小川。6日の広島―阪神では六回途中に降雨で試合終了となり、この日も懸命なグラウンド整備の中で進められたが、無情にも長井球審の右手が上がった。(赤尾裕希)
◆広島は六回に野間の適時打で奪った1点を継投で守り切った。チームは3位タイのままだが、首位とのゲーム差は1。試合後の新井貴浩監督(46)の一問一答は次の通り。──雨の中での勝利「(大瀬良)大地がナイスピッチング(6回無失点)でした。天候があまりよくない中で絶対に先に点をやらないという気迫が伝わってきました」──0─0の六回1死で大瀬良に代打・松山を送った「天候の回復が見込めないという中で、勝負に行きました。(松山の中前打は)難しい球でしたけどナイスバッティングでした。キクも追い込まれながら何とかバットに当てて(犠打で)塁を進めたいという執念が相手のミス(犠打を処理した小川が二塁悪送球)を誘ったのかなと思います。もちろん、チャンスで(右前打を)打った野間も素晴らしいバッティングだったと思います」──野間は2日のヤクルト3戦目(神宮)に適時失策で決勝点を献上「野間だけじゃなく、開幕カードで3連敗しているので、自分もすごく気持ちも入ったし、選手からも開幕カードでやられた分やり返すぞというのが伝わってきました」─―2番手以降の松本、ターリーも無失点「タフなシチュエーション。マウンドもぬかるむし、1点差。後からいった投手も頑張ってくれましたし、投手と野手が一丸となったいい勝ち方でした」
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ヤクルト |
7 | 4 | 1 | 0.636 (↓0.064) | - (-) |
131 | 26 (-) | 18 (+1) | 8 (-) | 13 (-) |
0.175 (-) | 1.350 (↑0.09) |
1 (-) |
阪神 |
7 | 4 | 1 | 0.636 (↓0.064) | 0 (-) |
131 | 36 (+3) | 38 (+8) | 4 (-) | 10 (+1) |
0.229 (↑0.006) | 2.970 (↓0.47) |
3 (-) |
DeNA |
6 | 5 | 0 | 0.545 (↑0.045) | 1 (↑1) |
132 | 44 (+8) | 38 (+3) | 10 (-) | 3 (+1) |
0.280 (↑0.012) | 3.280 (↑0.03) |
3 (-) |
広島 |
6 | 5 | 0 | 0.545 (↑0.045) | 1 (↑1) |
132 | 30 (+1) | 26 (-) | 7 (-) | 4 (+1) |
0.217 (↓0.004) | 2.300 (↑0.22) |
5 (1↑) |
中日 |
4 | 7 | 0 | 0.364 (↑0.064) | 3 (↑1) |
132 | 27 (+9) | 34 (+2) | 3 (-) | 3 (+2) |
0.246 (↑0.018) | 3.030 (↑0.11) |
6 (1↓) |
巨人 |
4 | 9 | 0 | 0.308 (↓0.025) | 4 (-) |
130 | 35 (+2) | 44 (+9) | 10 (-) | 1 (-) |
0.235 (↓0.007) | 3.050 (↓0.54) |
コメント