中日(☆9対2★)巨人 =リーグ戦4回戦(2023.04.14)・バンテリンドーム=
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巨人
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中日
02020032X91500
勝利投手:小笠原 慎之介(1勝0敗0S)
敗戦投手:ビーディ(0勝2敗0S)
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◆中日が快勝。中日は2回裏、龍空のセーフティスクイズなどで2点を先制する。そのまま迎えた4回には、小笠原と大島の連続適時打が飛び出すなど、終わってみれば15安打で9得点を挙げた。投げては、先発・小笠原が6回2失点の好投で今季初勝利。敗れた巨人は、投打ともに振るわなかった。

◆中日は14日、本拠地バンテリンドームで23年シーズンの「ドラ恋ユニホーム」を発表した。15年から始まった企画ユニホームで、今年は6月3日オリックス戦、8月11日広島戦でチケット持参の女性来場者に配布予定だ。モデルを務めた中日のオフィシャルパフォーマンスチーム「チアドラゴンズ」のKARENさんは「これまでのパステルカラーと違って、青とか濃い色になってカジュアルな印象」、同NAGISAさんは、「カルフルでかわいい。ハート型に工夫されている。(これを着て)選手のみなさんの追い風になるように応援したい」と話した。

◆巨人小林誠司捕手(33)が「8番遊撃」で今季初めてスタメンに名を連ねた。開幕から全試合、大城卓が先発マスクをかぶっていた。今季はここまで主に守備固めとして3試合に出場し、1打数無安打だった。また3年目で、名古屋出身の中山が「6番二塁」で先発する。巨人は前日13日に阪神に敗れて4勝8敗で最下位中日にゲーム差なしの5位。この日、中日に敗れれば単独最下位となる。

◆中日石川昂弥内野手(21)が「4番・三塁」でスタメン出場し、約1年ぶりの戦列復帰を果たした。前日13日のバンテリンドームでの1軍全体練習からチームに合流。立浪監督が「(足の状態が)大丈夫であれば、明日(14日)は4番サードでいきます」と明言したとおり、メンバー表に名前を連ねた。石川昂は昨年5月27日のオリックス戦で左膝を痛め、左膝前十字靱帯(じんたい)再建術に踏み切り、1年をかけて再起を目指してきた。6日の2軍戦で実戦復帰。12日のウエスタン阪神戦まで5試合で11打数6安打、打率5割4分5厘、2本塁打、4打点と好成績を刻んできた。この日の試合前練習のフリー打撃でも柵越えを連発。「1軍に戻って活躍するためにやってきた。思う存分、暴れ回りたい。(4番は)そこはあまり考えず、自分に求められるのはホームラン、長打、打点だと思う。そこにこだわってやっていきたい」と意気込みをのぞかせていた。

◆巨人オコエ瑠偉外野手(25)が"神スライディング"で反撃ののろしを上げた。4点を追う6回1死一、二塁、坂本勇人内野手(34)の左前打で二塁から迷うことなく三塁を蹴って一気に本塁へ突入。左翼手アキーノのストライク返球でタイミングは微妙だったが、捕手木下のタッチを間一髪ですり抜けて生還した。中日立浪監督がリクエストを要求するも判定は覆らず。ネットでも「オコエの走塁エグい」「オコエ瑠偉さんの走塁とベースタッチうますぎるわ。神の左手じゃね」と称賛された。

◆2試合ぶりにスタメン復帰の巨人坂本勇人内野手(34)が今季初の3番で初適時打を放った。4点を追う6回1死一、二塁、好投を続けていた中日小笠原を捉えた。3球目のチェンジアップを左前へ運んだ。これに俊足オコエが二塁から本塁へ突入。タッチをかいくぐる"神スライディング"で反撃の1点を挙げた。前日には代打で出場し、中前打。2試合連続安打で、得点圏では14打席目で初安打となった。▽巨人坂本(6回1死一、二塁から左前適時打)「いい形でつないでくれたので、何とかかえせてよかったです」

◆粘りの翔タイム! 巨人中田翔内野手(33)が粘って粘って単打で1点をもぎ取った。3点を追う6回1死一、二塁、中日小笠原に追い込まれてから、コンパクトな打ち方にシフト。ひたすら粘った。フルカウントから5球連続ファウル。2死のためスタートを切る二塁走者の丸と一塁走者の坂本を走らせまくった。最後は11球目のチェンジアップにうまくバットを合わせて中前に落とした。「打ったのはチェンジアップです。みんながつないでくれたチャンスだったので、かえせてよかったです。逆転できるように頑張ります」と粘り勝ちした打席を振り返った。

◆巨人が最下位に転落した。単独最下位は高橋由伸前監督政権の18年6月9日以来5年ぶり、原政権では12年4月25日以来、11年ぶりとなった。開幕投手も務めた先発ビーディは1回こそ2奪三振で3者凡退と快調に滑りだしたが、以降は中日打線に捕まった。2回、細川、福永の連打で1死二、三塁とされると、木下の二ゴロ、龍空の一塁線上の絶妙なセーフティーバントで2点を先制された。4回には2死一、三塁で投手の小笠原との勝負を選ぶも、151キロ直球を左前にはじき返された。5回8安打4失点で降板し、来日3戦目での初白星はまたもお預けになった。打線も思うようにつながらず。6回1死一、二塁では2試合ぶりに先発復帰した坂本が好投を続けていた中日小笠原から左前へ今季初適時打。二塁走者のオコエもタッチをかいくぐる神スライディングを見せた。中田翔2死一、二塁、追い込まれてから5球粘った11球目、うまくバットを合わせた中前適時打で2点差に追い上げるも反撃はここまで。7回は鍵谷、8回は代木とリリーフが捕まり万事休すとなった。今季2度目の3連敗で借金5。単独最下位に転落した。【巨人の今季】3月31日 対中日0●24月1日 対中日2○02日 対中日 3○24日 対DeNA 9○05日 対DeNA 0●26日 対DeNA 0●47日 対広島 2●48日 対広島 3●69日 対広島 2●411日 対阪神 7○112日 対阪神 1●213日 対阪神 1●414日 対中日 2●9

◆巨人が単独最下位に転落した。ゲーム差なしだった中日との3連戦初戦で敗戦。投打がかみ合わず、球団では18年6月9日以来、5年ぶりの最下位に沈められた。開幕投手も務めた先発ビーディが5回8安打4失点で来日初勝利どころか2敗目。立ち上がりの1回は2奪三振で3者凡退だったが、以降は毎回走者を背負い、長短打を浴びた。助っ人右腕は「失投をきっちりと捉えられてしまった。先制を許してしまい申し訳ない」と頭を下げた。打線は中日小笠原に4回まで無安打投球を許し劣勢が続いた。4点を追う6回1死から上位のオコエが四球を選び、丸が内野安打でつなぎ、なお1死一、二塁から坂本が今季初適時打をマーク。中田翔も追い込まれてから5球ファウルで粘って中前適時打で一時は2点差に詰め寄るも反撃はここまでだった。3番手鍵谷が3失点、4番手代木が2失点とつかまり勝機は遠ざかった。4打数無安打だった岡本和は「これからまた打って勝てるように頑張ります」。阿部ヘッドコーチも「みんな必死にやっている。俺たちも歯がゆいけど、選手はもっと歯がゆいと思う。なんとかしようと思ってやっている」と言った。原政権下では12年4月25日以来11年ぶりの最下位となった。指揮官は「少しずつ兆しは出るでしょう。懸命にやってるしね。結果に関しては、なかなか出てないけど、立ち向かう姿勢は間違っていないと思いますね」と断言した。11年前、最後は日本一まで上り詰めた。もう上だけしかない。【為田聡史】

◆中日石川昂弥内野手(21)が1軍復帰戦で、チームの初連勝をけん引した。自身初、球団では歴代111代目となる「4番」でスタメン出場。3打席目までは無安打も、2点リードの7回2死走者なしで快音を響かせた。巨人鍵谷の141キロツーシームを左翼線へ二塁打。好機を演出し、ダメ押しの3得点につなげた。 「1本出て、3点が入って良かった。チームに求められるのはそこ(長打)。二塁打で良かった」昨年5月27日のオリックス戦で左膝を痛めた。左膝前十字靱帯(じんたい)再建術を受け、長いリハビリ生活を続けた。6日の2軍戦で実戦復帰すると、5試合11打数6安打、打率5割4分5厘、2本塁打、4打点。322日ぶりの1軍復帰をたぐり寄せたその日に、主砲としての存在感を見せつけた。「4番を打つことを目標に(プロに)入った。そんな打者になりたい」。21歳で就任した主砲としての飛躍を誓った。チームは先発全員安打で今季最多15安打、9得点と爆発し、初の連勝で最下位を脱出した。立浪監督も「重圧も大きいと思うが、乗り越えて欲しい。いまのウチにいる選手で4番は彼しかいない。1人前になって欲しい」と期待も大きい。今季から背番号25に変更した4年目の若竜が、反攻をけん引する。【伊東大介】中日木下(7回2死満塁で走者一掃の適時二塁打)「絶対にかえそうと打席に入った。打点を稼げるようにがんばりたい」中日小笠原(開幕戦から中13日で6回2失点で初勝利)「日にちをあけてもらったのに長いイニングを投げられなくて申し訳ない。僕1人では勝てない。先輩方のおかげ」中日龍空(2回バント安打で2点目を挙げ、今季初マルチ安打)「(先制内野ゴロの)木下さんに続いて得点ができて良かった」

◆巨人・小林誠司捕手(33)が「8番」で今季初先発する。3年目の中山礼都選手(21)も「6番・二塁」でスタメンに名を連ねた。

◆巨人・坂本勇人内野手(34)が「3番・遊撃」で先発し、0―4の六回1死一、二塁で左腕の小笠原から左前適時打を放った。チームは13日の阪神戦(東京ドーム)で12安打を放ちながらもわずか1得点で敗れ、この日も四回まで無安打だったが、今季初めて3番で起用された坂本が持ち前の勝負強さで好機を生かした。

◆悪い流れを断ち切れなかった。2連敗中で迎えた敵地での中日との3連戦。大事な初戦を託された巨人の新外国人、タイラー・ビーディ投手(29)=前パイレーツ=が5回8安打4失点。試合の主導権を握ることができなかった。「相手打者に失投をきっちりと捉えられてしまった。先制を許してしまい申し訳ない」球団の新外国人では史上初の開幕投手を託された右腕は、前回7日の広島戦(マツダ)では5回5安打3失点。来日初黒星を喫した。今季3試合目での初白星に向け「試合をつくってうちのチームが勝てるようなチャンスをつくりたい。それが先発としての仕事」と気合を入れていたが、今季2度目の対戦となった中日打線につかまった。一回は三者凡退。上々の滑りだしを切ったが、二回以降に歯車が狂いだした。二回1死から連打を許し、二、三塁のピンチを招くと木下の二ゴロの間に先取点を献上。続く龍空(りゅうく)にセーフティースクイズを決められ、2点を失った。四回は2死三塁で8番・龍空を申告敬遠。投手の小笠原との勝負を選んだが、痛恨の左前適時打。続く大島にも連続適時打を浴びるなど作戦が裏目に出て2失点。六回の打席で代打・吉川を送られた。5回79球で降板。またも初勝利はお預けとなった。(樋口航)

◆巨人は3連敗を喫し、2018年6月9日以来、5年ぶりの最下位に転落した。先発のビーディが試合を作れず、5回8安打4失点。打線は、坂本を今季初めて3番に座らせるなど打順を大幅に組みかえて臨んだが、4安打2得点に終わった。原政権での単独最下位は12年4月25日以来、11年ぶり。それでも同年はリーグ優勝、日本一を果たすなど〝吉兆〟もある。原監督は「あの時(六回は)1、2、3番、5番がつながった。少しずつ兆しは出る。結果に関してはなかなか出ていないけど、立ち向かう姿勢は間違っていない」と前を向いた。

◆巨人は3連敗を喫し、開幕13試合目で今季初の単独最下位に沈んだ。巨人が単独最下位になったのは、2018年6月9日(高橋由伸政権、同年の最終順位は3位)以来5年ぶり。原政権での単独最下位は12年4月25日(同年はリーグ優勝、日本一)以来11年ぶり。

◆中日の小笠原が6回2失点と粘り、初勝利を挙げた。投球フォームで右足の上げ方に変化をつけながら速いテンポで投げ込む。4―2の六回2死一、三塁では代打のウォーカーを直球で右飛に仕留め、先発の役目を果たした。「強力な打線なのでめちゃくちゃ頑張った」と表情を緩めた。八回に逆転を許し勝利投手になれなかった開幕戦の悔しさを晴らした。立浪監督は「球も走っていた」と評価した。

◆巨人はゲーム差なしで並んでいた中日に敗れ、今季2度目の3連敗。借金5となり、2018年6月9日以来5年ぶりに最下位に転落した。打線は4安打2得点と寂しいが、原辰徳監督(64)は必死に前を向いた。「懸命にやっている。結果に関してはなかなか出ていないけど、立ち向かう姿勢は間違っていない」13日の阪神戦(東京ドーム)で12安打1得点と拙攻を重ねた打線は、この日も小笠原の前に四回まで無安打と沈黙。4点を追う六回、今季初めて3番に座った坂本と中田翔の適時打で2点を返すのが精いっぱい。終盤は救援陣が崩れた。19年から3度目の指揮を執る原監督にとって、単独の最下位は第2次政権の12年4月25日以来11年ぶり。とはいえ、同年はリーグ優勝を果たし、日本一を達成した最後のシーズンでもある。「少しずつ(復調の)兆しは出るでしょう」と指揮官。我慢強く戦うしかない。(谷川直之)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
741 0.636
(↓0.064)
-
(-)
13126
(-)
18
(+1)
8
(-)
13
(-)
0.175
(-)
1.350
(↑0.09)
1
(-)
阪神
741 0.636
(↓0.064)
0
(-)
13136
(+3)
38
(+8)
4
(-)
10
(+1)
0.229
(↑0.006)
2.970
(↓0.47)
3
(-)
DeNA
650 0.545
(↑0.045)
1
(↑1)
13244
(+8)
38
(+3)
10
(-)
3
(+1)
0.280
(↑0.012)
3.280
(↑0.03)
3
(-)
広島
650 0.545
(↑0.045)
1
(↑1)
13230
(+1)
26
(-)
7
(-)
4
(+1)
0.217
(↓0.004)
2.300
(↑0.22)
5
(1↑)
中日
470 0.364
(↑0.064)
3
(↑1)
13227
(+9)
34
(+2)
3
(-)
3
(+2)
0.246
(↑0.018
3.030
(↑0.11)
6
(1↓)
巨人
490 0.308
(↓0.025)
4
(-)
13035
(+2)
44
(+9)
10
(-)
1
(-)
0.235
(↓0.007)
3.050
(↓0.54)