DeNA(☆8対3★)阪神 =リーグ戦4回戦(2023.04.14)・横浜スタジアム=
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阪神
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DeNA
00014300X81300
勝利投手:ガゼルマン(2勝0敗0S)
敗戦投手:青柳 晃洋(1勝1敗0S)
  DAZN
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◆DeNAが逆転勝利。DeNAは1-2で迎えた5回裏、関根の適時二塁打などで4点を挙げ、逆転に成功する。続く6回には佐野の適時二塁打などで3点を加え、リードを広げた。投げては、先発・ガゼルマンが5回2失点と試合をつくり今季2勝目。敗れた阪神は、先発・青柳が中盤に崩れた。

◆阪神は今季開幕カードでDeNAに3連勝したが、横浜スタジアムでは昨年6月28日から8連敗中。阪神が同一球場で9連敗となれば、11年10月11日~12年9月14日の東京ドーム10連敗(2分け含む)以来。横浜スタジアムに限ると、99年8月18日~00年5月19日の10連敗以来、23年ぶりの記録。DeNA戦通算15勝5敗と相性の良い青柳で連敗ストップを目指す。

◆DeNAが阪神エース青柳晃洋投手(29)攻略で、今季同カード初白星を狙う。前回対戦した3月31日開幕戦では変則右腕に対し、主力の宮崎をスタメンから外すなど左打者8人をズラリと並べた。しかし青柳に6回途中まで2安打1得点に抑え込まれ、試合も3-6で敗れた。青柳対策について三浦大輔監督は「アナリストやコーチと相談しながら決めていきたい。楽しみにしてください」と話していた。この日は10試合連続安打中と好調の宮崎を「3番三塁」でスタメン起用。本拠地ハマスタで攻略に挑む。

◆タレントの中島来弥が始球式を行った。「tvk熱烈LIVEスペシャルナイター」のスポンサーゲストとして登場。山なりのボールながら、ノーバウンドでストライク投球。笑顔でマウンドを降りると「いや~、良かったです。本当にみなさんのおかげでした。ありがとうございました」とほっとした表情で振り返った。

◆西武、巨人などで通算525本塁打と活躍した清原和博氏(55)がカンテレの生中継で阪神-DeNA戦(横浜)を今年初めて解説。岡田監督の勝負勘を絶賛した。昨季まで遊撃レギュラーだった中野を二塁にコンバート。清原氏は「今年は中野選手を二塁に回して、それが当たっている。僕らの時代は今岡選手(現打撃コーチ)を三塁にしてすごく打ち出した。そのへんの何て言うんですかね、勝負勘、さすがですね」と感嘆した。また、打撃不振でスタメンから外れている佐藤輝については「ちょっと本人も迷いがあるのかなと思います」。これまでも注目している大砲だけに心配していた。

◆西武、巨人などで通算525本塁打と活躍した清原和博氏(55)がカンテレの生中継で阪神-DeNA戦(横浜)を今年初めて解説。岡田監督について語る場面があった。関西出身の清原氏にとって岡田監督はあこがれの選手であり、「テレビの中の人」だったという。昨年、バンテリンドームであいさつしたといい「『また頑張ったらいいやん!』って声かけていただいた。緊張して直立不動であいさつさせていただいた」と振り返った。

◆阪神がハマの連敗地獄から抜け出せない。DeNAに今季初黒星を喫して、横浜スタジアムでは昨年6月28日から9連敗となった。先発のエース青柳が誤算だった。2-1と1点リードの5回に安打と四球が重なりまさかの4失点。19年8月以来となる押し出し四球を許すなど本来の姿とはほど遠かった。攻撃では2回に8番遊撃スタメンの木浪が中前適時打を放って先制。その後も近本の右前適時打で1点を追加するなど「キナチカ」コンビの活躍で先行したが、勝利には結びつかなかった。

◆DeNAが「通常オーダー」で天敵の阪神青柳を攻略し、今季同カード初勝利。本拠地ハマスタ5連勝で今季初の貯金1とした。前回対戦の3月31日開幕戦では、変則右腕に対し宮崎を先発から外すなど左打者8人並べたが、6回途中まで2安打1得点に抑え込まれ、試合も3-6で敗れた。この日は10試合連続安打中と好調の宮崎を「3番三塁」で先発起用。「5番中堅」に右打ちの桑原を据えるなど、通常通りの布陣で臨んだ。打線は2点を追う4回。1死から牧が二塁打。続く桑原は中飛に倒れたが、6番関根が「とにかく良いコンタクトができるよう心掛けました」と左翼線を破る適時二塁打を放ち1点差に迫った。5回には1死から佐野が三塁打でチャンスメーク。その後1死満塁から牧が同点の押し出し四球を選ぶと、続く桑原の左犠飛で1点を勝ち越し。なお2死一、二塁から、関根がカウント2-2からの5球目、外角低め127キロに体を泳がされながらも右翼線を破る2点適時二塁打をマーク。リードを広げる貴重な一打に「追い込まれていたので何とかバットに当てようと思っていました。貴重な追加点を奪うことができうれしいです」。ここまで5勝15敗と苦手にしていた青柳に8安打を浴びせ、5回途中でマウンドから引きずり降ろした。勢いづいた打線は6回にも佐野の2点適時二塁打などで3点を追加。6回から継投で逃げ切り、今季阪神戦初勝利。先発ガゼルマンが2勝目をマークした。

◆阪神が痛恨の逆転負けを喫した。2回に木浪、近本の適時打で2点を先行するも、エース青柳がまさかの5回途中5失点でKO。岡田彰布監督(65)も首をかしげた。指揮官の一問一答は以下の通り-先発青柳は制球が乱れて失点に「今年一番な、悪いしな。悪いゲームになったな」-立ち上がりからよくなかった「だから1回、2回な、あんだけ助けられたんやから、そら立ち直らなアカンわな。普通は立ち直るけどな。両方、どっちも点とられてるようなな、展開やん。ゲッツーにしろ、な、サードのタッチアウトにしろな」-慎重にいきすぎた「いやいや、慎重じゃないやろ、いやいやそんなんお前。ストライク入れへんねんやから(笑い)。それはちょっとお前、言葉よすぎるやん。慎重にいったから、ストライク入れへんって。開幕ピッチャーやで、お前」-立場的にも3失点まで「いやまだ1点やったら、わからへん。そらお前、投げさすつもりやったよ。1点差で、2対3点でな。打順回るまで投げさせとったよ。球数も少ないし。1点ぐらいやったら投げさすよ」-攻撃も点差開くと難しなる「そら難しなるやん。今年一番しょうもないゲームというかな。展開的にな。あっこでああいう感じなったら、どうしようもないよな。開幕ピッチャーがああいう形で2点先行してな。ほんで守りでうまいことしのいで、しのいでのゲームやから。あのへんまでで立ち直ってな、すっといかな展開やな」-佐藤輝は替わってすぐいいプレー「いやいやまあ、それはたまたまやろう。そのなあ。まあ、明日の天気もあるけど、あんまりピッチャー使いたくないからな。それでああいう形になっただけで」-富田交代のタイミングでバッテリーごと交代「だから今言うたやん。長いイニング投げささなアカンからって。梅野とかってだしん(出さない)やんか」

◆DeNAが「通常オーダー」で天敵・青柳を攻略し、開幕カードで3連敗を喫した阪神から今季初勝利。本拠地ハマスタの同カードでは昨季から9連勝で、今季初の貯金1とした。1点を追う5回1死から佐野が三塁打。その後、1死満塁から牧が同点の押し出し四球を選び、桑原の左犠飛で勝ち越し。なお2死一、二塁から関根が右翼線を破る2点適時二塁打をマーク。試合前まで通算5勝15敗と苦手にしていた青柳を5回途中KOした。三浦監督は「みんな粘りながらつないでつないで。関根が良いところで打ってくれた」と納得の表情を見せた。3月31日開幕戦では、変則右腕に対し宮崎を先発から外すなど左打者8人並べたが、6回途中まで2安打1得点に抑え込まれた。この日は10試合連続安打中の右打ちの宮崎を「3番三塁」。「5番中堅」に右打ちの桑原を据えるなど通常通りの布陣を敷いた。昨季CSファーストステージの対戦時も左打者を多く並べながら打ち崩せなかったこともあり、指揮官は「それ(選手の状態)もですし、前回やられているので。違う対策を練らないといけないですし」と説明した。また父が岡田監督の後援会メンバーで、子どものころから交流のある相手指揮官からの初勝利を挙げたことには「いやいや(相手は)阪神タイガースです。1つ勝っただけです」と私情を封印した。3安打3打点で今季3度目のお立ち台となった関根は規定打席に到達し、打率4割5分2厘で首位打者に浮上。それでも「チームとして勝てたことが一番。その中で貢献できてよかったです」。最後まで謙虚に、チーム一丸での勝利を喜んだ。【鈴木正章】○...キャプテン佐野が2安打2打点で打線をけん引した。1点を追う5回1死から三塁打を放ち逆転の起点となると、6回無死二、三塁の好機では「チャンスだったので積極的に打ちにいきました」と、阪神富田からリードを広げる貴重な2点適時二塁打。不動の1番として機能し、お立ち台で「最高で~す」と喜んだ。DeNAガゼルマン(5回6安打2失点で2勝目)「粘り強く投げられたことはよかったです。次回登板はもっと長いイニングを投げられるようしっかり調整したいと思います」

◆新生岡田体制でも「ハマスタトンネル」から抜け出せなかった。阪神がDeNAに逆転負けし、昨年から横浜スタジアムでは23年ぶりとなる9連敗を喫した。2点を先制しながらエース青柳が5回につかまり、投手陣が今季ワースト8失点しての完敗。岡田彰布監督(65)は「今年一番しょうもないゲーム。展開的にな」と嘆いた。エース青柳が5回、ついにつかまった。1死三塁から死球、連続四球で押し出して同点。続く桑原には初球に勝ち越し左犠飛、関根には右翼線へ2点適時二塁打を浴び、5失点でKOされた。岡田監督は「開幕投手があっこでああいう感じになったら、どうしようもないな」と嘆いた。「あんだけ助けられたら、立ち直らなアカンわな。普通は立ち直るけどな」。初回は遊撃手木浪の好守で併殺を奪い、2回1死一塁からは左翼手ノイジーが左前打で三塁を狙った一塁走者牧を刺した。攻撃でも2回2死走者なしから内野安打の梅野に二盗させ、そこから2点を先制した。接戦に持ち込み、阪神ペースだった。だが、青柳は際どいコースを攻めきれず8安打を許し、5回には3連続四死球で自滅した。指揮官は「ストライク入らへんねんから。1点差やったら投げさせとったよ」。3点差をつけられて諦めた。本人も「結果がすべて。相手はいい打者がそろっている。ストライクを投げたら打たれるし、いいところでボールだったらカウント悪くなる。それの繰り返しだった。今日の僕には何もできなかった」と肩を落とすしかなかった。DeNAにはホームゲームとなった京セラドーム大阪で開幕3連勝したが、岡田体制になっても鬼門での連敗は止められなかった。青柳を降板させる際には2戦連続でスタメンから外した佐藤輝を途中出場させたが、「投手を長いイニング投げさせたかった」と打順の兼ね合いで交代しただけと説明した。ヤクルトも敗れ、同率首位は変わらなかった。ただ、DeNAは今季も本拠地で5連勝と強さを発揮している。「今年一番しょうもないゲーム。展開的にな」と苦い表情だった指揮官とナイン。1日も早く勢いを止めて、ハマスタアレルギーを払拭する必要がある。【石橋隆雄】阪神梅野(スタメンマスクを被るも途中交代)「ピンチのところでカウント負けしてしまった。次に生かすために、(青柳と)バッテリーとしてやらないといけないです」阪神は昨年から続いていた横浜スタジアムでの連敗が9に伸びた。阪神の同一球場9連敗は、11年10月11日~12年9月14日の東京ドーム10連敗(2分け含む)以来。横浜スタジアムでの9連敗は、ワーストとなる99年8月18日~00年5月19日にかけての10連敗以来23年ぶり。昨季は同球場で6月28日から8連敗を喫してシーズンが終了。今季の横浜スタジアム初戦でも黒星を喫して連敗が伸びた。

◆阪神佐藤輝明内野手(24)が、泥臭いプレーで定位置返り咲きをアピールした。5回途中5失点で降板した青柳に代わり、「9番三塁」で途中出場。守備に就いた直後、2番手富田が伊藤に三塁線への痛烈なゴロを放たれるも、佐藤輝が飛びついて好捕。そのまま一塁へ矢のような送球でアウトに。この日のファーストプレーで体を張り、追加点を許さなかった。「途中からでも関係ないので、集中していました」打撃でも意地を見せた。6点を追う7回無死一塁で回ってきた第1打席、フルカウントからDeNAエスコバーの低め155キロをたたきつけ、打球は高いバウンドで一塁手の頭上を越え右前へ。しぶとい打撃でチャンスメークし、後の中野の中犠飛につなげた。打率1割台と低迷し、2試合連続でスタメン落ちの屈辱を味わった。三塁には連日渡辺諒が入り、定位置が遠のきつつある。5回の好守備にも岡田監督は「いやいやまあ、それはたまたまやろう」と渋い表情。9番に佐藤輝を入れたことについて「あんまりピッチャーを使いたくないからな。それでああいう形になっただけ」と説明した。試合前のフリー打撃ではハマスタのバックスクリーン右下に当てる大飛球を放つなど、27スイング中で柵越えは10本。「それがなくなったら終わりなので」と持ち前の強いスイングを披露し、復調の兆しは見せている。最後は「頑張ります」と短い言葉に思いを込め、球場を後にした。悔しさは結果で晴らすしかない。【古財稜明】

◆阪神木浪聖也が今季初適時打でチームを勢いづけた。0-0で迎えた2回。2死無走者から7番梅野が内野安打と盗塁でつないで2死二塁。DeNAガゼルマンの外角チェンジアップを丁寧にミートし、二遊間を抜いた。「なんとか先制点が欲しいという強い気持ちが形になってくれてうれしいです」。7回と9回にも安打を放ち、今季2度目の猛打賞も記録した。好守から打撃への流れを作っていた。初回、1死一塁。3番宮崎の難しい三遊間ゴロを逆シングルで捕球し、反転しながら二塁送球。球際の強い華麗な併殺プレーでピンチ拡大を防いだ。「ああいう守備は大事」。現在も小幡との遊撃バトルは続いている。「開幕遊撃」は譲ったが、8日ヤクルト戦から堅守と巧打を継続し、6試合連続でスタメンを死守。「自分のやることは変わらない」。与えられたチャンスを着実にモノにする。■渡辺諒また快音2戦連続スタメン出場の渡辺諒が快音を響かせた。3番三塁で出場し、初回2死走者なしから低めの変化球を踏ん張り、左前に運んだ。前日13日の巨人戦では決勝アーチを放つなど活躍。「結果を出すことだけ意識したい」と話していたが、その勢いは変わらなかった。ただ、2点リードの2回2死満塁では三ゴロ。5回守備の途中から佐藤輝と入れ替わった。■近本3戦連続打点リードオフマン近本が3戦連続打点をマークした。1点を先制して迎えた2回2死一、二塁、ガゼルマンのチェンジアップを右前に運ぶ適時打を放った。8番木浪の先制打、9番青柳の右前打と続く勢いに乗り「流れが切れずに回ってきた打席だったので、なんとかもう1点という思いでした」。9回にも左前打を放ち、今季4度目のマルチ安打とした。■ドラ6富田初失点ドラフト6位富田蓮投手(21)が2/3回3失点で今季初失点を喫した。3点ビハインドの5回2死二塁から登板。伊藤を三ゴロに仕留めたが、初のイニングまたぎに入ると、佐野に左翼フェンス直撃の適時二塁打を許すなど3失点。6回1死三塁の場面で交代を告げられた。「先頭に四球を出してしまった。球場も小さいので、もっとそこを意識して勝負していきたい」と次へ切り替えた。■登録全員出場長坂が途中出場し、今季出場登録された選手全員が初出場を終えた。5点ビハインドの6回1死三塁の場面で、梅野に代わって出場。ビーズリー、加治屋をリードした。「いつでもいけるようにしています。早く出たいなと思っていた」。試合後は充実した表情のまま球場を後にした。

◆両軍のスターティングメンバーが発表され、阪神は13日の巨人戦で本塁打を放った渡辺諒内野手(27)が2試合続けて「3番・三塁」に入った。佐藤輝明内野手(24)は2試合続けてスタメンを外れた。チームは昨季6月から横浜スタジアムで8連敗。先発の青柳晃洋投手(29)がシーズン2勝目を目指す。

◆阪神・木浪聖也内野手(28)が二回、2死二塁から先制の中前打を放った。2死から梅野が投手を強襲する内野安打で出塁すると、続く木浪への2球目で二盗を成功。得点圏にランナーを置き、木浪がしぶとく二遊間を破る適時打を放った。木浪は一回の守備でも先発・青柳を助ける好捕で併殺を完成させるなど、攻守に躍動。シーズン開幕こそ小幡に遊撃のスタメンを譲ったが、打撃好調でここ6試合続けて先発する背番号0が結果を出した。阪神はその後、9番・青柳が右前打を放ってなお一、二塁とチャンスを広げ、1番・近本が右前へ適時打。序盤に幸先よく2点を先制した。

◆阪神・シェルドン・ノイジー外野手(28)が二回、好返球で先発の青柳を助けた。1死一塁でDeNA・関根の打球が左前へ。一走の牧が果敢に三塁を狙ったが、ノイジーは見逃さず三塁へ低いボールを返球し、アウトを奪った。2試合連続本塁打中で、この日は2試合続けて5番に入った背番号7が、まずは守備で存在感を示した。

◆先発の阪神・青柳晃洋投手(29)が2-0の四回に1点を失った。1死から4番・牧に左翼の頭を超える二塁打を許すと、2死から6番・関根に左翼線へ運ばれる適時二塁打を浴びた。二回にも安打を許した2人に再び捉えられ、点差を1点に縮められた。続く伊藤光は力のない当たりだったものの、二遊間に飛んで二塁への内野安打。一、三塁とピンチを迎えたが、京田を二ゴロに打ち取ってなんとかリードを守った。一回から毎回走者を許しながら、バックの好守にも助けられて無失点を続けていたが、再三のピンチを切り抜けることはできなかった。

◆先発の阪神・青柳晃洋投手(29)は2-1の五回に安打と四死球が重なり、4点を失って降板した。1死から1番・佐野に右翼へ三塁打を浴び、神里に死球、宮崎に四球を与えて満塁。ここでこの日2安打の4番・牧を迎えた。3ボールからフルカウントまで持ち込んだが、押し出し四球を与えて同点とされた。なおも満塁で5番・桑原に左犠飛を浴び、逆転許す。さらにこの日2安打の関根が右翼へ2点二塁打を放ち、2-5とリードを広げられたところで岡田監督が2番手・富田への交代を決断した。青柳はこの試合までDeNA戦通算15勝5敗。相性のいい相手に対し、リードを守り切れなかった。富田は後続を断って2-5のまま五回が終了した。

◆阪神の2番手で五回途中からマウンドに上がったドラフト6位・富田蓮投手(21)=三菱自動車岡崎=が六回にプロ入り後初失点を喫した。先発の青柳晃洋投手(29)が五回に4点を失い、なおも2死二塁の場面で登板。伊藤を三ゴロに打ち取ってピンチを脱した。六回もマウンドに上がったが、先頭の京田に四球を許すと、続く代打・ソトに右翼フェンス直撃の二塁打を浴び二、三塁。ここで1番・佐野に左翼へ2点二塁打を許した。富田は神里から1死を奪ったところで降板。プロ入り後3試合目の登板で初失点となった。続いてマウンドに上がったビーズリーが宮崎に中犠飛を浴び、富田の自責点は3点になった。

◆途中出場の阪神・佐藤輝明内野手(24)が2-8の七回、自身の第1打席で右前打を放った。13日の巨人戦に続いて先発を外れた佐藤輝は、五回途中の守備から途中出場し「9番・三塁」に入った。七回は先頭の木浪が遊撃への内野安打で出塁し、無死一塁でこの日最初の打席を迎えた。DeNA・エスコバーの7球目直球をたたくと、打球は一塁手の前で大きく弾んで右前へ。好機を拡大する5打席ぶりの安打となった。阪神はその後、近本の内野ゴロの間に走者が進塁。2死一、三塁で2番・中野が中堅に犠飛を放ち、1点を返した。

◆難攻不落のエースを好調の打線が攻略した。DeNAは開幕3連戦で3連敗を喫した阪神を本拠地に迎えた。三浦監督は開幕投手の青柳との再戦で〝ベストオーダー〟を組んだ。「(スタメンは)アナリスト、コーチと相談しながら決める。前回と違う対策を練って、(経験やデータを)積み重ねていかないといけない」開幕戦は「対青柳オーダー」だった。右打者に強い右横手投げの右腕に対し、4番・牧を除いて左打者を並べた。しかし、昨季と変化した高めを有効活用した配球パターンで上回られた。この日は3番・宮崎、4番・牧、5番・桑原、7番・伊藤とバランスよく左右を配置した。三回まで無失点に抑えられたが、0―2の四回は、2死二塁から関根が左翼線へ適時二塁打を放つと、五回には1死から佐野が右翼へ三塁打を放つなど満塁とし、牧の押し出し四球で同点。桑原が左翼へ勝ち越し犠飛を放ち、関根が2死一、二塁から右翼線へ2点二塁打を放ち、青柳をノックアウトした。ファームではエースの今永、新外国人のバウアーらが着々と準備を進めており、今後の見通しも明るい。満員御礼の横浜スタジアムではこれで5連勝。昨季、球団記録となる本拠地17連勝を飾った庭でナインが躍動した。(横山尚杜)

◆阪神は今季最多失点で、昨季からの横浜スタジアムでの連敗は「9」となった。2点の援護を受けた青柳晃洋投手(29)は五回に押し出し四球を与えるなど、4回?を投げて、5点を奪われ、今季初黒星を喫した。スタメン落ちの佐藤輝明内野手(24)は五回途中の守備から「9番・三塁」に入り、八回の右前打と九回の中飛で2打数1安打。八回の守備から出場したD1位・森下翔太外野手(22)=中大=は九回に中飛に倒れ、17打席連続無安打。岡田彰布監督(65)の主な一問一答は以下の通り(成績=7勝4敗1分、観衆=3万1062人)。ーー青柳は制球の乱れが失点に「今年一番な、悪いしな。悪いゲームになったな」ーー立ち上がりからよくなかった「だから一回、二回な、あんだけ助けられたんやから、そら立ち直らなアカンわな、普通は立ち直るけどな。両方、どっちも点取られるてるような展開やん。ゲッツーにしろ、な、サードのタッチアウトにしろな」ーー慎重に行き過ぎた「いやいや、慎重じゃないやろ、いやいやそんなんお前。ストライク入れへんねんやから(笑)。それはちょっとお前、言葉よすぎるやん。慎重にいったから、ストライク入れへんって。開幕ピッチャーやで、お前」ーー立場的にも3失点まで「いやまだ1点やったら、わからへん。そらお前、投げさすつもりやったよ。1点差で2ー3でな。打順回るまで投げさせとったよ。球数も少ないし。1点ぐらいやったら投げさすよ」ーー攻撃も点差開くと難しなる「そら難しなるやん。今年一番しょうもないゲームというかな。展開的にな。あっこでああいう感じなったら、どうしようもないよな。開幕ピッチャーが、ああいう形で2点先行してな。ほんで守りでうまいことしのいで、しのいでのゲームやから。あの辺までで立ち直ってな、すっと行かないといけない展開やんな。普通やったらなーー佐藤輝は代わってすぐにいいプレー(三ゴロを好捕)「それはたまたまやろう。そのなあ。まあ、明日の天気もあるけど、あんまりピッチャー使いたくないからな。それでああいう形になっただけで」ーー富田交代のタイミングでバッテリーごと交代「だから今言うたやん。長いイニング投げささなアカンからって。梅野と代えて出したんやんか」

◆DeNAは阪神に勝利し、本拠地・横浜スタジアムでの同カードは昨年6月28日(○6-2)から9連勝。横浜スタジアムで同一カード9連勝以上したのは、2017年5月25日-18年4月15日の中日戦(1分けを挟んで9連勝)以来5年ぶり。阪神戦では1999年8月18日-00年5月19日(10連勝)以来23年ぶり2度目。

◆現役時代は南海、西武に所属し、引退後は西武、ダイエー、阪神の3球団でヘッドコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家・黒田正宏氏(75)は4回?を投げて5失点の阪神・青柳晃洋投手(29)に言及した。これほど状態の悪い青柳も珍しい。立ち上がりからボールが高く高く入ってしまっていた。好調時の青柳は左打者へのツーシーム、右打者へのシンカーが絶妙の制球により、外へ低く投げられる。ゴロアウト、三振が多いのが特長だ。DeNAとの開幕戦、2度目の登板のヤクルト戦もそうだった。ところが、この試合では奪三振はゼロ。高く浮いたボールを、外野へ何本も飛ばされた。これだけ長打を浴びたことは、最近ではなかった。何とかタイミングを外しても、ボールが高いから打者はバットに乗せて外野まで運ばれた。青柳自身も「あれ?」と思いながら投げていたはず。「何とかしなければ」という思いが、今度は力みにつながったのが五回。佐野の三塁打で動揺し、そこから制球を乱して、一気に崩れてしまった。悪循環だった。修正ポイントははっきりしている。「高さ」を間違わないこと。おそらく梅野との確認作業を行うことになるだろう。長いシーズン、こういう日もある。とはいえ、2年連続最多勝をマークした大黒柱だから、すぐに修正してもらわなくては困る。青柳ならできる。次回登板でのリベンジを楽しみにしたい。

◆DeNAの佐野が今季初めて本塁打以外で打点を挙げた。六回無死二、三塁で、富田の高めの直球を左越えにはじき返す2点二塁打とし「チャンスだったので積極的に打ちにいった」と胸を張った。今季は開幕から1番での起用が続く中、全試合で出塁と役割を果たしている。五回は三塁打で、連続試合安打は7となり「状態は悪くないと思う」と手応えを感じていた。

◆DeNAの森が14日のイースタン・リーグの西武戦で自打球を顔に当て、横浜市内の病院で左鼻骨骨折と診断された。試合には出場できる状態だといい、ナイターで行われた1軍の阪神4回戦(横浜)でベンチ入りした。

◆阪神のドラフト6位・富田蓮投手(21)=三菱自動車岡崎=がプロ3試合目で初失点。2/3回を投げて2安打3失点だった。「先頭に四球を出してしまうと点に絡むというのは改めて感じた」。青柳のあとを受けた五回2死二塁は佐藤輝の好守による三ゴロでピンチを断ったが、六回は四球をきっかけに連続二塁打を浴びるなどし、イニング途中で交代した。「真っすぐが浮いている場面が多かった。1球で修正できるように」と課題を修正する。

◆阪神は14日、DeNAに3-8で逆転負けを喫した。好守で盛り立てられたエースの青柳晃洋投手(29)が、踏ん張れず初黒星。五回途中8安打5失点の背信投球に、岡田彰布監督(65)は「今年一番しょうもないゲーム」とバッサリだ。今季ワースト8失点で、打線は9試合ぶりの2桁10安打を放つも長打は出ず大敗...。首位タイこそ守ったが、虎将の苦言は止まらなかった。何を話しても、いらだちが言葉ににじむ。それほど、岡田監督の怒りの沸点をはるかに超えた一戦だった。ピリッとしない青柳は野手陣が守備でもり立てても立ち直る気配がなく、強力DeNA打線の勢いに飲まれた。「今年一番しょうもないゲームというかな。展開的にな。開幕ピッチャーがああいう形で2点先行してな。ほんで守りでうまいことしのいで、しのいでのゲームやから。立ち直ってな、すっといかないといけない展開やんな。普通やったらな」一回1死一塁では遊撃・木浪が、三遊間への難しい打球をさばいて併殺を完成させた。二回1死一塁では左翼・ノイジーが、関根の左前打で三塁を狙った一走・牧を補殺。硬い守備で主導権を渡さなかったが...。青柳は一向にピリッとしない。五回には3連続四死球の押し出しでみすみす同点とされ、桑原に勝ち越し犠飛を浴びても止まらず、関根にも右翼線2点二塁打を浴びた。4回?を8安打4四死球で5失点。まさかの内容で、今季初黒星だ。

◆DeNAは14日、阪神4回戦(横浜)に8―3で勝利し、2連勝。今季初めて貯金をつくった。三浦大輔監督(49)は、開幕戦で苦杯をなめた右横手投げの阪神・青柳晃洋投手(29)に対し、左打者偏重ではなく、調子の良い打者をオーダーに並べた。好調の関根大気外野手(27)が3安打3打点の活躍で相手のエースを攻略し、横浜スタジアムで5連勝を飾った。難攻不落のエースを攻略した。三浦監督は開幕投手だった青柳と再戦で、〝ベストオーダー〟を組んだ。本拠地では常にDeNAに風が吹いている。強い浜風が赤レンガ倉庫を通過し、ナインの汗に心地よく触れた。「いい攻撃ができたと思いますし、粘りながら安打だけでなく、四球もとって、関根もいいところで打ってくれました」阪神との開幕3連戦で3連敗を喫した。開幕戦は「対青柳オーダー」で挑んだ。右打者に強い右横手投げの右腕に対し、4番・牧を除いて野手7人が左打者。しかし、昨季と変化した高めを有効活用した配球パターンで上回られた。この日は3番・宮崎、4番・牧、5番・桑原、7番・伊藤とバランスよく右打者を配置した。

◆阪神・近本光司外野手(28)が攻守で躍動した。二回、木浪の先制打の直後、なおも2死一、二塁で先発・ガゼルマンのチェンジアップを右前へはじき返して追加点を挙げた。「先制した後だったのでなんとかつなげられるようにと思っていた」。九回にも左前打を放ってマルチ安打とし、これで5試合連続安打。中堅の守備では六回1死三塁で宮崎のフェンス際の飛球をジャンプして好捕(結果は中犠飛)し、投手を助けた。

◆西武、巨人、オリックスで通算525本塁打を放った清原和博氏(55)が、カンテレの中継で解説を務めた。今季まだノーアーチの佐藤輝について「きのう(13日)の巨人戦の代打の場面も見たんですけどね、ちょっとまだ迷いがあるかなと思いましたね」と指摘した。九回にこの日初打席を迎えたD1位・森下(中大)もつぶさに観察し「打つと思いますよ。ネクストのスイングを見ていましたけど、いいスイングしていましたよ」と語った。また、岡田監督が評論家だった昨年、バンテリンドームであいさつした際のやりとりを明かし「また頑張ったらええやんと声をかけてもらった」と感謝していた。

◆阪神のドラフト1位・森下翔太外野手(22)=中大=は八回の守備から出場。九回の先頭で初打席は中飛に倒れた。両親も見守る中、地元の横浜でシーズン初出場を果たし「自分的にはすごいやりやすい球場。そういうのは打席に立って感じました」。4日の広島戦(マツダ)を最後に17打席無安打。打率も・179と落ち込む中で「スタメンをもらえる機会があれば、積極的に1打席目から(安打を)出せるように準備をしたい」と慣れ親しんだ球場での逆襲を見据えた。

◆阪神・佐藤輝明内野手(24)は2試合続けてスタメンを外れ、五回途中の守備から途中出場。七回無死一塁で最初の打席に立った。エスコバーの直球に反応し、大きく弾んで一塁手の頭上を越える右前打。5打席ぶりの安打に「いいんじゃないですか。それ(強いスイング)がなくなったら終わりなんで」と力を込めた。守備でも五回の出場直後に三塁線のゴロを飛びついてグラブに収めるファインプレー。「集中していました」と語った。

◆開幕前からず~っと心配していた。いや、もっと言うなら昨年末、2023年セ・リーグ日程が発表されたその日から、嫌な予感が続いていたのだ。おかしいと思いませんか? 今シーズンの対戦カード。開幕から順番にDeNAと戦い、広島に当たり、ヤクルトとしのぎを削った後に、伝統の一戦で巨人と激突。順番なら残る相手は中日戦になるのが普通でしょ?でも阪神は昨日、ハマスタにいた。またしてもDeNA戦なのだ。何年かに一度、こういう変則日程はあるのだが、ことしは不可解なほど変則。中日と顔を合わせるのは、1週間後の21日から。なんと開幕7カード目。こんな不規則日程は初めて見た。実は今シーズンの優勝はDeNAと予想していた。阪神ファンから「裏切り者」とののしられそうだが、胸を張って言いたい。岡田監督だって「評論家だったら1位予想はDeNA」と言っていたではないか。すごく強い(と思っていた)DeNAと、開幕15試合中6試合も戦うのは、非常に危険ではないか? 開幕ダッシュはかなり難しいのではないか? オフの間、その心配ばかりしていたのだ。ハマスタに到着したトラ番・須藤佳裕も不安は抱いていた。「僕はヤクルトの戦力が一番充実していると予想していました。阪神とDeNAが追いかける感じかなと。去年、阪神はDeNA戦で大苦戦。特にハマスタでは2勝11敗。最後は8連敗でフィニッシュしていましたからからね。連敗は継続中なわけですから」さすがは野球小僧がそのままスポーツ新聞の記者になったような男。緻密なデータはインプットされていた。

◆なにしとんねん、雨!! 雨ヤギ(青柳)さんが投げとんのに、なんで雨粒を落とさんのやー!! 他のカードだとマツダスタジアムの広島-ヤクルトなんて雨で中断しとったのに...。もっと早く動きやがれ、雨雲のバカヤロー!!天候に八つ当たりするのはアホみたいに思えるかもしれないけど...。いや、3四死球を与えた五回のエースらしからぬ投球は、微妙な指先の湿り気のせいに違いなーい!! よって本日の虎の敗因は『雨』、お前や!!4番・大山が開幕から50打席以上、ホームランなし...。でも気にするな、開き直ったらええんや!! なんなら日本一になって、4番打者なのにホームラン『0』(打点はキッチリ頼むよ)の珍記録でもつくったらえーねん!! しかし、猛虎打線、もう少し打ってえなあ...。で俺からのスペシャルアドバイスなのだ!!米大リーグで導入されたピッチクロック(投手は走者なしで15秒以内、走者ありで20秒以内に投球しないと1ボールを取られる)はNPBの選手も気にしているはず。そこで虎の攻撃時、ベースコーチは早口で「1・2・3・4...」と相手に聞こえるように声を出して投げ急がせたれー!!

◆15日に予定されていたDeNAー阪神は、雨天中止が発表された。この日の予告先発はDeNAが大貫晋一投手(29)、阪神が大竹耕太郎投手(27)と発表されていた。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
741 0.636
(↓0.064)
-
(-)
13126
(-)
18
(+1)
8
(-)
13
(-)
0.175
(-)
1.350
(↑0.09)
1
(-)
阪神
741 0.636
(↓0.064)
0
(-)
13136
(+3)
38
(+8)
4
(-)
10
(+1)
0.229
(↑0.006
2.970
(↓0.47)
3
(-)
DeNA
650 0.545
(↑0.045)
1
(↑1)
13244
(+8)
38
(+3)
10
(-)
3
(+1)
0.280
(↑0.012
3.280
(↑0.03)
3
(-)
広島
650 0.545
(↑0.045)
1
(↑1)
13230
(+1)
26
(-)
7
(-)
4
(+1)
0.217
(↓0.004)
2.300
(↑0.22)
5
(1↑)
中日
470 0.364
(↑0.064)
3
(↑1)
13227
(+9)
34
(+2)
3
(-)
3
(+2)
0.246
(↑0.018)
3.030
(↑0.11)
6
(1↓)
巨人
490 0.308
(↓0.025)
4
(-)
13035
(+2)
44
(+9)
10
(-)
1
(-)
0.235
(↓0.007)
3.050
(↓0.54)