西武(☆2対0★)ロッテ =リーグ戦3回戦(2023.04.13)・埼玉県営大宮公園野球場=
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ロッテ
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西武
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勝利投手:今井 達也(2勝0敗0S)
敗戦投手:メルセデス(0勝1敗0S)
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◆西武は3回裏、1死一三塁から外崎が適時打を放ち、先制に成功する。続く中村の打席では相手失策の間に得点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・今井が9回2安打無失点11奪三振の快投。自身2年ぶりの完封で今季2勝目をマークした。敗れたロッテは、打線が沈黙した。

◆西武-ロッテ戦は県営大宮公園野球場で開催。過去に同球場では通算66本の本塁打が記録されており、1号は1リーグ時代の48年6月26日に投手の中尾碩志(巨人)が打った。この球場で本塁打を最も多く打っているのが中村剛也(西武)の5本で、2位は浅村栄斗(楽天)の3本。3本以上は2人しかおらず、中村は09年5月19日中日戦、12年8月23日ソフトバンク戦、15年6月23日ソフトバンク戦、16年8月26日日本ハム戦(2本)で本塁打をマーク。県営大宮の本塁打王中村が同球場で7年ぶりの1発を狙う。

◆西武今井達也投手(24)が6回までノーヒットノーランを続けている。3回に田村に死球、5回に山口に死球、6回には平沢に四球を与えたが、ここまで74球を投げて被安打は0。奪三振は7と抜群の投球を見せている。

◆ロッテの西村天裕投手(29)が1球で退場となった。6回裏に2番手としてマウンドに上がり、西武柘植世那捕手への初球に頭部死球による危険球退場となった。柘植は一時は打席で倒れ込んだが、ベンチに自力で歩いて戻った。その後は一塁走者として復帰して大事には至らなかった様子だ。西村が1球目を柘植の頭部へぶつけて退場。1球で危険球退場は、昨年7月20日楽天戦の笠谷(ソフトバンク)以来11人目で、ロッテでは初めて。打者1人で危険球退場も球団初。

◆ロッテの安田尚憲内野手(23)が8回1死から西武今井達也投手(24)からチーム初安打を放った。1-2と追い込まれたが、151キロの直球を左前安打。ノーヒットノーランまで、あとアウト5つだった相手の98球目を捉えた。

◆西武今井達也投手(24)が今季12球団での9イニングでの完封勝利一番乗りを果たした。ロッテ打線を序盤から力強く攻め、7回1死までノーヒットノーランペース。安田に安打され大記録は逃したものの、自身3度目の完封勝利を挙げた。今井は作新学院(栃木)時代に3年夏に甲子園優勝投手となり、16年ドラフト1位で西武入り。昨季まで通算28勝27敗、防御率4・07だった。豊かな球威がある一方、制球に安定感がなかったが、この日はストライク先行で強気に攻め込んだ。バッテリーを組んだ柘植世那捕手(25)が6回の打席で頭部死球を受けるアクシデントもあったものの、動揺なく最後まで投げきった。

◆ロッテのC・C・メルセデス投手(29)が5回2/3を投げ、6安打2失点で降板し、巨人から移籍後初勝利を逃した。3回に1死一、三塁から外崎に中前適時打を許すと、続く中村の遊ゴロを藤岡が失策。「自分なりに攻めた投球は出来たかなと思います」。打線も併殺打を繰り返すなど援護出来なかった。また、2番手登板の西村は柘植への初球に頭部死球で危険球退場となった。

◆西武柘植世那捕手(25)が危険球を受けながら、今井の完封をアシストした。6回の打席でよけながらも左側頭部に死球が。しかし手当の後、すぐに一塁へ向かった。今井の無安打も継続中。「代わりたくないっていうのはありました」とマスクをかぶり、ノーヒットノーランが途切れても「勝つだけ、完封すればいいしと」と励ました。試合後は大事をとって病院へ向かった。【試合詳細】西武今井が完封、ロッテ西村が1球で危険球退場

◆西武今井達也投手(24)が9イニングでは今季12球団一番乗りで完封勝利を挙げた。ロッテ戦で8回1死までノーヒットノーランペース。安田に安打され大記録は破れたが、2安打完封でほえた。作新学院(栃木)で甲子園優勝投手になった右腕は、入団後からつけた背番号11を今季から志願して「48」に変更。我流を貫きながら高橋、平良らと強力先発陣を形成する。獅子のような後ろ髪を、今井は軽やかになびかせた。三振を取れば、感情を分かりやすく表現する。大宮の夜はその数、11度。「あまり外野に飛ばされたくないと。できればイニング以上は三振取りたいので」。ノーヒットノーランは8回1死で途切れたが「ボールが手から離れたら、僕には結果はどうにもできないので」と動じず、2年ぶり3度目の完封勝利に至った。ナイターに白獅子のユニホームが映える。「ベンチの上の子供たちが元気なのでそこに勇気づけられたところもありました」。憧れのまなざしで見つめられる今井にも、憧れがいる。昨季で現役引退した武隈祥太氏(33=現副寮長など)。その背番号「48」を継承した。「他の人にないような性格というか、適当なように見えて多分、一番いろんな人をこと細かく見てる人です」。個性、我流。今井自身も共鳴する。ブルペンの球数は少なめで、管理も徹底する。「ラストもう1球お願いしますが続いちゃって、ブルペンの球数が増える投手が見てても多いので。それは良くないと思う」。回転数などを計測する機器「ラプソード」の数値を見る投手も増えた。今井はあまり見ない。自分らしく。「人には合う合わないがあるってことじゃないですか。自分の正解って、人に教えてもらうわけじゃないと思うので」今井は背番号変更を訴えた。高橋はメジャー挑戦への思いを、平良は先発転向志願を、昨秋それぞれ球団に発信した。その3人が13日終了時点でリーグ奪三振数のトップ3。「チーム内でそういう競争がないと、チームは良くなっていかない」と今井が願うハイレベルな争いが、開幕直後にして繰り広げられる。でっかいことを言ったからには、やる。「明日チームは(北海道への)移動ゲーム。そこも含めて最後まで投げられれば」と燃えた獅子奮迅がまた、誰かのハートを熱くする。【金子真仁】○...16年の甲子園春夏のV腕が2日連続で快挙に迫る投球を演じた。春のセンバツで智弁学園(奈良)を優勝に導いた阪神村上が12日の巨人戦で7回完全投球。すると一夜明けて夏に作新学院で全国制覇した西武今井が8回途中までノーノー行進で"呼応"した。甲子園を沸かせた98年生まれの投手が2日連続で輝いた。▽西武松井監督(今井完封で再び貯金1に)「今日は今井が全てだと思うので。最後の最後まで粘り強く、本当に素晴らしい投球だったと思います」

◆西武外崎修汰内野手(30)が先制打で貢献した。初回に安打し、3回1死一、三塁で迎えた第2打席。ロッテ・メルセデスから中堅前に落ちるポテンヒットが適時打に。これが決勝点になった。「ちょっと差し込まれちゃったんですけど、しっかり振り抜いた分、いいところに落ちてくれたかなと思います」と振り返った。これで出場した5試合連続で安打を放っている。山川、源田のWBC出場組がケガで2軍調整中。外崎の存在感は大きくなる。「大宮にしか来られない人もたくさんいると思うので、勝ててすごく良かったなと思います」と副キャプテンとしてもチームの思いを代弁した。そんなことで、お立ち台では最後にしっかり。「皆さんも声出し解禁になったので、一緒にお願いします。3、2、1、アップルパーンチ!!」ありがとうございました-、と感謝を口にした。

◆ロッテはノーヒットノーランは免れたが、2安打完封負けを喫した。西武今井を最後まで攻略しきれなかった吉井理人監督(57)は「スライダーに...。風かなんかでいつもの変化と違ったのかな。それでイメージ通りに打てなかったのかもしれない。これからビデオを見てみないと分からないですけれど、真っすぐの強さというよりもスライダーがあっていなかった感じがします」と分析した。8回1死から安田尚憲内野手(23)が左前安打を放って一矢報いた。9回には藤岡裕大内野手(29)が四球と、中村奨吾内野手(30)の左前安打で1死一、二塁。一発出れば逆転の好機を演出したが、山口航輝外野手(22)が空振り三振、グレゴリー・ポランコ外野手(31)は一飛に終わった。指揮官は「野球って相手がいるスポーツで、相手がこっちの力を上回ることはあるので、今日は仕方がない。ただ、9回に粘りを見せてくれたので、ああいう姿勢はずっと続けてほしいなと思います」と光明を見いだした。14日は今季5戦負けなしの本拠に戻り、オリックスと対戦する。WBCでは侍ジャパン投手コーチとして一緒に戦った佐々木朗希投手(21)とオリックス山本由伸投手(24)が初めて投げ合う。「朗希が対戦するのは向こうの打者なので、そこは関係ないですね。ファンの皆さんはそこを楽しんでくれたらいいなと思います」と願った。松川虎生捕手(19)が初めて1軍登録を抹消されたため、先発マスクには「明日は佐藤です。ずっと佐藤というわけではないと思うんですけれど。朗希もいろいろなキャッチャー、誰でもいけるようにしておかないとダメなので」と、昨季も3試合でコンビを組んだ佐藤都志也捕手(25)を指名した。【鎌田直秀】

◆西武柘植世那捕手(25)は頭部死球を受けても、チームを勝利に導いた。6回の第3打席、ロッテ西村の初球が左側頭部に飛んできた。よけながらも、ヘルメットに当たる。危険球でうずくまるも、担架に乗らずにベンチへ。しばらくして、一塁へ走った。「そんなに。もっとまともに当たったら分かんなかったっすけど」バッテリーを組む今井達也投手(24)がまだ、その時点ではノーヒットノーランペースだった。「変わりたくないっていうのはありました」。首脳陣やスタッフともしっかり協議し、プレー続行を決めた。試合後は念のため、病院へ検査に向かった。今井は結局2安打されたが、完封した。好投の要因は「柘植さんのリードです」と感謝した。右翼から強い風が吹いていた。今井が投げる球に影響はなかったものの、打球には影響が。「風を考えて左打者は引っ張らそう、みたいな。引っ張っても本塁打にはならないから。藤原とかのライトフライのイメージで」。4回、ロッテ藤原の右翼への大飛球は狙い通り、風に押し戻され、愛斗のグラブに収まった。7回、今井が先頭藤岡に四球を許した。マウンドへ向かう。肩、背中、腰、肩...と今井にタッチしながら「常に攻めて攻めてを忘れずに、どんどん攻めていこう」と伝えた。8回1死で大記録が途切れても「切り替えて。勝つだけ。完封すればいい」と淡々と。後続を連続三振に導いた。派手に喜ぶ今井を見つめながら、控えめにガッツポーズ。柘植もいるし、古賀もいる。先発陣に信頼され、経験を深める。「正捕手不在」がいつの間にか、マイナス要素ではなくなっている。【金子真仁】

◆西武・今井達也投手(24)が先発し、今季2勝目に向けて好調な立ち上がりを見せた。一回は藤原を見逃し三振、藤岡を二直、中村奨を中飛で三者凡退に斬った。その後もロッテ打線に隙を与えない。三回に田村、五回に山口に死球を与えたが、いずれも併殺打に打ち取った。六回に平沢に四球を与えたが後続を断った。七回にも藤岡に四球を許したが、これも併殺打でしのいだ。七回まで89球でノーヒットピッチング。三振7つを奪う力投を続けている。今季初登板の4日の楽天戦では、3安打無失点で初勝利を挙げている。

◆西武の今井が八回1死まで安打を許さず、2021年9月以来の完封で2勝目を飾った。単打2本に抑え、5四死球を与えても11三振。三回に外崎の適時打などで得た2得点を守り抜いた。ロッテは3併殺打もあり、攻略に失敗した。

◆ロッテの西村天裕投手が13日、さいたま市の大宮公園野球場で行われた西武3回戦で危険球による退場処分を受けた。六回2死一、三塁で2番手として登板し、柘植への1球目が頭部に当たった。

◆強風の大宮公園で、西武・今井達也投手(24)は獅子のたてがみのような長髪をなびかせながら、ロッテ打線を制圧した。八回1死まで一本の安打も許さない投球。9回2安打無失点でパ・リーグ一番乗りとなる完封で2勝目を手にした。「初回から変化球、まっすぐをバランスよく投げられました。いけるところまでゼロでいこうと思っていて、完封できてよかったです」立ち上がりの一回、先頭の藤原を3球三振に仕留めて〝今井ショー〟は開幕した。七回まで4四死球ながら無安打投球。「打たれていないなと。いつ打たれるのかなと思って投げていました」。八回、先頭の佐藤都の強烈な当たりを外崎が好捕して二ゴロに。球場が大記録へざわめき始めた次打者の安田に左前打を放ち、ノーノーの夢は消えた。それでも気持ちの変化は「なかったですね」と平常心。138球の力投で2021年9月11日のオリックス戦以来2年ぶり、自身3度目の零封勝利を手にすると右手を突き上げ、力強くグラブを2度たたいた。昨季は高橋、松本ともに先発3本柱と期待されながらも開幕前に内転筋の張りで離脱するなどけがに泣かされ、初登板は7月にずれ込んだ。わずか9試合の登板で5勝1敗、防御率2・41でシーズンを終えた。今季から6年間つけた背番号「11」に別れを告げ、昨年限りで現役引退した尊敬する武隈氏(現球団本部ファーム・育成グループ付兼バイオメカニクス兼若獅子寮副寮長)がつけていた「48」を継承。エース級の背番号を〝返上〟し、強い覚悟で今季に臨んでいる。大宮公園での主催試合は2019年8月8日の楽天戦以来となり、同球場での勝利は18年8月29日の楽天戦以来5年ぶりとなった。「ベンチの上から子供たちの元気な声に勇気づけられました」。野球少年にも、西武ファンにも希望を届ける勝利となった。(石井孝尚)

◆ロッテ打線は元気なく、2安打と今井に圧倒された。八回1死からようやく安田がチーム初安打。九回もあと一本が出なかった。特にスライダーを捉えられず、吉井監督は「風でいつもの変化と違ったのかなと。それでイメージ通り打てなかったのかもしれない」と冷静に分析した。14日の本拠地でのオリックス戦は佐々木朗と山本が投げ合う。監督は「ファンの皆さまには楽しんでくれたらいいなと思います」と好試合を期待した。

◆ロッテは今季3度目の完封負け。3カードぶりに負け越し、6勝5敗で貯金は「1」になった。西武・今井の前に打線が沈黙。三回は1死から田村が死球で初めて出塁したが、平沢が一ゴロ併殺打に終わった。五回にも先頭の山口が死球で出塁も、佐藤都が二ゴロ併殺打で続かない。七回は先頭の藤岡が四球を選んだが、中村奨が三ゴロ併殺打でまたしてもチャンスを広げることができない。八回1死から安田がようやく左前に初安打。九回も1死から四球と安打で一、二塁のチャンスを作ったものの、後続が断たれた。今井のスライダーに手を焼いた吉井監督は「風でいつもの変化と違ったのかなと。それでイメージ通り打てなかったのかもしれない」と分析していた。

◆西武・今井達也投手(24)が13日、ロッテ3回戦(大宮公園)で2021年9月11日以来、自身3度目の完封で2勝目を飾った。八回1死まで安打を許さず、9回を投げ抜いての完封劇は今季12球団一番乗り。138球の熱投で2-0の勝利に導き、チームは貯金を1とした。獅子のたてがみのような長髪をなびかせ、今井が躍動した。2021年9月11日以来、3度目の完封。九回2死一、二塁でポランコを一飛に仕留め、右拳を突き上げた。「柘植(つげ)さんのリードのおかげ。しっかり打者と勝負できた」舞台は埼玉県営大宮公園野球場。150キロ超の直球を軸に好投し、八回1死から安田に左前へ運ばれても崩れない。暴投で二進された後、平沢を見逃し三振に仕留めた。5四死球と荒れつつ、被安打2で11三振を奪う138球の熱投。6日に広島・遠藤が降雨ノーゲームとなった試合で5回0/3で完封したが、9回を投げてのシャットアウトは12球団で今季一番乗りだ。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
820 0.800
(-)
-
(-)
13341
(-)
20
(-)
5
(-)
7
(-)
0.254
(-)
1.700
(-)
2
(1↑)
ORIX
650 0.545
(-)
2.5
(-)
13242
(-)
38
(-)
11
(-)
2
(-)
0.283
(-)
3.450
(-)
2
(2↑)
西武
650 0.545
(↑0.045)
2.5
(↑0.5)
13231
(+2)
26
(-)
7
(-)
7
(+1)
0.240
(-)
2.110
(↑0.22)
2
(-)
ロッテ
650 0.545
(↓0.055)
2.5
(↓0.5)
13240
(-)
40
(+2)
6
(-)
4
(-)
0.229
(↓0.014)
3.640
(↑0.23)
5
(-)
楽天
370 0.300
(-)
5
(-)
13317
(-)
40
(-)
6
(-)
6
(-)
0.182
(-)
3.990
(-)
6
(-)
日本ハム
380 0.273
(-)
5.5
(-)
13232
(-)
39
(-)
5
(-)
8
(-)
0.207
(-)
3.300
(-)