ヤクルト(★1対6☆)DeNA =リーグ戦2回戦(2023.04.12)・明治神宮野球場=
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DeNA
00200112061422
ヤクルト
1000000001500
勝利投手:東 克樹(2勝0敗0S)
敗戦投手:高橋 奎二(1勝1敗0S)

本塁打
【DeNA】牧 秀悟(1号・3回表2ラン),宮﨑 敏郎(4号・7回表ソロ)

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◆投打のかみ合ったDeNAが快勝。DeNAは1点を追う3回表、牧の2ランで逆転に成功する。その後は6回に山本の適時三塁打、7回に宮崎のソロが飛び出すなど、小刻みに加点した。投げては、先発・東が7回途中1失点の好投で今季2勝目。敗れたヤクルトは、投打ともに振るわなかった。

◆DeNA牧秀悟内野手(24)が、逆転の今季1号2ランを放ち、本塁打パフォーマンス「デスターシャ」を決めた。1点を追いかける3回2死一塁、フルカウントからの148キロの高めの直球を左中間席に運んだ。「フルカウントだったので、何とか後ろにつなぐ気持ちでいました。なかなか4番として打てていなかったので、いい形でチームに貢献することができよかったです。久しぶりの感触でした」三塁カメラの前で待ち構えた山本ととともに「デスターシャ」を決め、牧の背後では森もひそかに映り込んだ。今季10試合目、39打席目で初本塁打&初打点をマーク。待望のアーチに、SNS上では早速、「牧秀悟」がトレンド入りした。

◆DeNA山本祐大捕手(24)が、プロ初の適時三塁打を放ち、先発の東を援護した。1点リードの6回1死二塁、フルカウントからヤクルト尾仲の速球をはじき返し、ポジションが通常より前だった右翼のサンタナの頭上を軽々と越えた。プロ168打席目で初の三塁打を放ち、この日はマルチ安打で打率を4割2分9厘に上昇させた。

◆ヤクルト高橋奎二投手(25)の2勝目はならなかった。DeNA牧との"侍対決"に敗れた。1点リードの3回2死一塁、フルカウントから投じた高めの直球を左中間席に運ばれた。WBCではともに侍ジャパン入り。「WBCの前は結構打たれていたので、絶対次は抑えるという話をしていた」と対戦を楽しみにしていたが、逆転2ランを食らった。そのまま5回7安打2失点で、1点ビハインドで降板。「守備からのリズムというのをつくりたかったんですけど、なかなかテンポよくいかず、野手の方やリリーフに負担をかけてしまい申し訳ないです」と話した。

◆DeNAエドウィン・エスコバー投手(30)が、無死満塁の大ピンチを無失点で脱出した。3点リードの7回無死満塁から登板。長岡を投ゴロ併殺、代打の川端を外角速球で見逃し三振に抑え、雄たけびを上げた。この回はオスナの中前打、牧の失策で無死一、二塁とされ、先発東が降板。2番手の三嶋がストレートの四球で満塁とされたが、エスコバーが火消しした。

◆ヤクルト山田哲人内野手(30)が途中交代した。「3番二塁」で先発出場していたが、5回表の守備からベンチに下がった。直前の4回先頭で迎えた第2打席で三ゴロを放った際、全力で一塁を駆け抜けていた。試合後、高津臣吾監督(54)は「下半身ですね。ちょっとそれ以上のことは分からない」と話し、走塁中にアクシデントがあったことを明かした。1日空けて14日からは広島3連戦(マツダスタジアム)が控える。同監督は山田の遠征について「まだ会ってもいないので、何とも言えないですね」と話すにとどめた。

◆「村神様」にリベンジした。DeNA入江大生投手(24)が、昨シーズンに日本選手シーズン最多の56号を浴びたヤクルト村上を抑えた。5点リードの9回から登板。先頭で対戦し、初球は152キロの速球でボール、2球目の153キロの速球で完全に詰まらせ、一飛に抑えた。三浦大輔監督(49)は「流れ的に来ましたし、まだまだ対戦していかないといけないバッターだと思うので、1打席だけですけど、ああいう形で去年終わって、思い切って攻めたと思います」とたたえた。昨年10月3日のヤクルト戦では、シーズン最終打席で新記録を達成され、入江は「全力で勝負しにいった結果、とらえられてしまいました」と悔しさをにじませたが、今季初対戦では入江に軍配が上がった。

◆DeNA牧秀悟内野手(24)が、「侍ジャパン対決」で逆転の今季1号2ランを放ち、首位ヤクルトに雪辱した。1点を追いかける3回2死一塁。WBCで同僚だったヤクルト高橋のフルカウントからの148キロ高めの直球を左中間席にたたき込んだ。今季10試合目、39打席目での初本塁打&初打点に「久しぶりにすごくいい感触で、今シーズンなかった感触でした」と手に残る最高の余韻をかみしめた。日本を代表する左腕からのアーチが、復調を予感させた。WBCで世界一を達成したチームメート同士の対戦では、この日、ソフトバンク近藤が日本ハム伊藤から5回に本塁打を放ったが、3回に高橋から放った牧の方が時間的には最速。エンゼルス大谷も披露し、WBCで注目度が高まった本塁打パフォーマンス「デスターシャ」をカメラの前で決め「すごくいいピッチャーから打てて、自信になります」と胸を張った。初本塁打よりも、初打点に安堵(あんど)した。開幕カードの阪神戦では通算13打数1安打でチームも3連敗。「4番を打たせてもらってる中で、全然貢献できていないので情けないです」と責任を背負った。打点王を目標に掲げる今季、チームを勝利に導く2打点に「4番が(打点が)ゼロだと点も取れないので、仕事ができて良かった。これからは自分が引っ張っていきたいです」と4番の決意を込めた。【久保賢吾】○...高橋がDeNA牧との"侍対決"に敗れた。1点リードの3回2死一塁、高めの直球を左中間席に運ばれた。ともに侍ジャパン入りし「絶対次(の対戦)は抑える」と宣戦布告していたが、逆転2ラン被弾で5回2失点。「四球を出すのもいやで甘く入ったところを打たれたのでそこは反省」。NPBでプレーするWBC先発陣はいまだ無敗だったが、日本ハム伊藤とともに今季初黒星が付いた。○...宮崎が今季初の3安打猛打賞で打線をけん引した。2点リードの7回1死、リーグトップタイの4号ソロ。リーグ単独トップの10打点目を挙げ、リーグ2冠に立った。球団新記録の6戦連続二塁打は逃したが勝利に貢献。「貴重な追加点を奪うことができて、うれしいです」と話した。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が一回2死二塁で先制の中前適時打を放った。フルカウントからDeNA先発、東の外角高めスライダーをはじき返した。2試合連続で2番に入ったサンタナが右中間へ二塁打を放ってチャンスを作り、満を持して打席へ。11日の同戦でも一回に2号2ランを放っており、2試合連続で村上が初回に先制タイムリーをマークした。昨季の同戦は打率・333、9本塁打、24打点。今季もその相性の良さをみせて、結果を残した。

◆先発したヤクルト・高橋奎二投手(25)は5回7安打2失点でマウンドを降りた。1点リードで迎えた三回。2死から宮崎に二塁内野安打を浴びると、続く牧に左中間2ランを献上し逆転を許した。WBC日本代表ではチームメートとしてともに戦った仲で「絶対次は抑える」と〝宣戦布告〟していたが...。この日の侍対決は牧に軍配が上がった。

◆待望の一打が飛び出した。DeNAの4番・牧が1点を追う三回、左翼席へ豪快な逆転2ラン。打った瞬間にそれと分かる完璧な一振りで、プロ3年目で最も遅い39打席目での今季1号をマークした。「久しぶりの感触でした。何とか後ろにつなぐ気持ちでいた。なかなか4番として打てていなかったので、いい形でチームに貢献することができてよかった」0―1の三回2死一塁で迎えた第2打席。WBCでともに世界一を経験したヤクルト・高橋に対してフルカウントからの6球目、高めに浮いた直球を捉えた。自身初のWBC出場から帰国後、コンディション調整を優先し、実戦を挟まず〝ぶっつけ〟で開幕に臨んだ。しかし、阪神との開幕3連戦(京セラ)で13打数1安打に終わるなど、本調子とはいえない結果が続いた。それでも、主軸として弱みは一切見せずに打席に立ち続けた。牧が4番として強く意識する打点も、10試合目でようやくマーク。着実に歩みを進めていく。(浜浦日向)

◆これぞ4番の仕事だ。ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が、一回2死二塁で中前適時打。先制点をもたらすと、塁上でベンチを指さしてナインを鼓舞した。「サンタナが良い形でチャンスをつくってくれたのでなんとか先制したかった。さあ、行こうか!」2試合連続で2番に入ったサンタナが右中間へ二塁打を放ってチャンスをつくり、満を持して打席へ。フルカウントからDeNA先発、東の外角高めのスライダーをはじき返した。11日も一回に2号2ラン。2試合連続で主砲が初回に打点を挙げた。新たな得点パターンだ。長打力があるサンタナが2番に入って出塁し、村上がかえす。超攻撃的な打順で昨季、サンタナの2番起用は8月14日のDeNA戦(神宮)での1試合のみだった。今季は5番にオスナが入っており、より打撃に特化したオーダーが2試合連続で組まれた。村上とサンタナ。2人は仲が良く、サンタナの一番好きな日本語である「気合入っている!!」は村上がレクチャーした言葉だ。この日の試合前練習では一緒にアップのランニングを行い、抱き合ってじゃれあうシーンもあった。信頼関係のある助っ人と村神様の新たな関係性で好循環が生まれた。(森祥太郎)

◆ヤクルト・山田哲人内野手(30)が五回の守備からベンチに退いた。山田は「3番・二塁」で先発出場。四回先頭の第2打席で三塁線へゴロを放った際に全力疾走していた(結果は三ゴロ)。その直後の交代となり、代わって赤羽が二塁に就いた。今季はここまで全試合に出場し、この日の試合前時点で9安打(2本塁打)6打点、打率・231、リーグトップの4盗塁をマークしていた。

◆DeNAは0―1の三回に牧の1号2ランで逆転。六回は山本の適時三塁打、七回は宮崎のソロで加点し、八回は代打楠本の2点二塁打で突き放した。東は七回途中まで1失点と好投して2勝目。ヤクルトは打線のつながりを欠いた。

◆DeNAが逆転勝ちで勝率5割に復帰した。三回2死一塁で牧秀悟内野手(24)が左翼席に今季1号の逆転弾。3点リードの七回、無死満塁で登板したエスコバー投手(30)が後続を併殺打と三振に抑えてピンチを脱した。エスコバーの試合後のヒーローインタビューは以下の通り。--無死満塁の場面でマウンドに。どんな思いで向かった「(日本語で)オトコハダマッテナゲルダケ」--わずか7球で無失点。振り返って「ストライクゾーンに投げてアウトを取って、チームを助けたいという気持ちでマウンドに立った。それができてよかった」--先発の東が好投。野手陣も今季最多14安打「東はすごくいいピッチングをしてくれたし、野手のみんなもいいバッティングを続けてくれた。チームはすごくいい雰囲気で闘うことができているので、今年はいいシーズンになると思う」--次の試合に向けて「オトコハダマッテナゲルダケ」

◆DeNAの超大物新外国人、トレバー・バウアー投手(32)=前ドジャース=が12日、神奈川・横須賀市の球団施設「DOCK」で来日後初めてライブBP(打者を相手にした実戦的な投球練習)に登板した。直球は最速151キロを計測し、新球「スプリットチェンジ」も披露。43球を投げて、安打性の打球は1本に抑えた。2020年のサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)に輝いた右腕が、〝試運転〟で実力の一端を見せた。メジャー投手の最高栄誉と呼ばれる、サイ・ヤング賞を獲得したバウアーが、ついに日本でベールを脱いだ。3月23日の来日から3週間。初めてライブBPに登板した。午前11時すぎ。背番号96のユニホームを着用した右腕が「DOCK」のマウンドに上がった。ケージ裏には、2軍調整中のエース・今永や昨年のドラフト1位・小園ら10人以上の〝ギャラリー〟が熱い視線を送る中で、若手の梶原、益子、育成の大橋と対峙(たいじ)した。

◆ヤクルト・山田哲人内野手(30)が五回の守備から途中交代した。「3番・二塁」で先発出場。四回先頭の第2打席で三塁線へゴロを放った際に全力疾走していた(結果は三ゴロ)。その直後の交代となり、代わって赤羽が二塁に就いた。試合後、山田について高津監督は「下半身ですね。ちょっとそれ以上のことはわからないです」と説明。14日からの広島3連戦(マツダ)の遠征に同行するかについては「(報告が)まだ上がっていないので。会ってもいないので、なんともいえないです」と話した。

◆ヤクルトは打線のつながりを欠いて完敗した。一回の村上の適時打による1点のみ。高津監督は「先に点を取って、立ち上がりはすごくよかったと思うが、後が全然打てなかった。もうちょっと工夫が必要」と渋い表情だった。七回無死満塁ではエスコバーに対し、長岡が投ゴロ併殺打、代打川端が見逃し三振に倒れた。「力のある球を投げられたら、なかなか打てない。こんな日もあります」と話した。(神宮)

◆ヤクルト・高橋奎二投手(25)が5回7安打2失点で今季初黒星。1―0の三回、WBCで同僚だった牧に逆転2ランを浴びた。147キロの高めの直球を左中間へ運ばれ、「甘く入ったところを打たれたのでそこは反省。なかなかテンポ良くいかず、野手の方や救援陣に負担をかけてしまい申し訳ない」と悔やんだ。

◆DeNA・牧秀悟内野手(24)が開幕から10試合目、39打席目で今季初打点となる1号2ラン(三回)を放った。シーズン初打点と1号をみると、1年目の2021年は打点が10打席目(3試合目)、本塁打が21打席目(5試合目)、22年は打点が6打席目(2試合目)、本塁打が12打席目(3試合目)。今季は打点、本塁打ともに〝難産〟だった。

◆DeNAの東が七回途中まで5安打1失点で開幕から2連勝とした。一回2死二塁から村上に浮いた変化球を先制適時打とされたが「完全に失投だったので、ある意味すぐに切り替えられた」と、その後は得点を与えなかった。7回無失点だった6日の巨人戦に続き、四死球はゼロ。「ストライクゾーン内で勝負しようと思っていた」と、中5日の登板で役割を果たした。三浦監督は「バッテリーでうまく攻めていけた」と捕手の山本を含めて高く評価した。(神宮)

◆DeNA・山本祐大捕手(24)が2―1の六回、1死二塁からプロ初の三塁打となる適時打を放った。「足が遅いので三塁打は打てないと思っていたけど、全力で走った」と笑顔を見せた。京都翔英高からBCリーグ滋賀を経て2018年ドラフト9位で入団して6年目。「8番・捕手」でスタメン出場すると、四回の第2打席で二塁打、八回の第4打席でも右前打を放ち猛打賞をマークした。

◆DeNA・東克樹投手(27)は七回途中5安打1失点の力投。7回無失点で今季初勝利した6日の巨人戦(横浜)から中5日での先発も、期待に応えて2勝目を挙げた。昨季は開幕投手を務めた6年目左腕は「初回に失点を許したが、その後は丁寧に低めに集められた。勝負どころでコントロールミスがなかったことが最少失点につながった」とうなずいた。

◆DeNAは12日、ヤクルト2回戦(神宮)に6―1で快勝。4番・牧秀悟内野手(24)が三回に侍ジャパンのチームメート、高橋奎二投手(25)から左翼席へ決勝の逆転2ランをたたき込んだ。今季39打席目で待望の初本塁打が飛び出し、初打点、初長打もマーク。開幕から苦しんだ主砲の一振りで、チームは再び勝率を5割に戻した。これが、ハマの4番だ!! 開幕から苦しんできた牧に待望の一発が出た。今季39打席目。ついに初打点もマークし「本塁打よりも、打点を取れたのが良かった。4番が(打点)ゼロだと点も取れない。仕事ができてよかった」と胸をなでおろした。0―1の三回2死一塁。フルカウントから高橋の高めに浮いた直球を完璧に捉えた。「今季なかった、すごくいい感触」と振り返る打球は、左翼席中段に突き刺さった。値千金の2ラン。WBCでも披露した、右肘を突き出し拳を握るパフォーマンス「デスターシャ」もようやくシーズンで飛び出した。高橋とは3月のWBCで、ともに日本代表としてプレーした。過去2年間で対戦成績は3打数2安打。期間中に「結構打たれていたので、絶対に次抑える」と宣戦布告されていたという。左腕の速球を打ち砕き「すごくいい投手から打てて自信になる」と胸を張った。初出場のWBCで世界一を経験した。持ち帰った金メダルは、同僚の今永と相談し、牧のメダルをハマスタ、今永のメダルを横須賀の球団施設「DOCK」に置き、チームメートが自由に首にかけたり、撮影したりできるようにした。あの歓喜を再びベイスターズで―。その思いを強く胸に抱く。開幕3連戦で13打数1安打に終わるなど、結果は出ていなかったが、「そこまで皆さん心配していなかったみたいで、声掛けは特になかったです」。仲間たちは、3年目の主砲を信じていた。七回には二塁ベース上での捕球ミスで満塁のピンチを招いたが、それも救援陣が救ってくれた。本領発揮はここから。「宮崎さんや桑原さんが打ってくれていたので、これからは自分が引っ張りたい」と牧。待望の一打を足掛かりに、自慢の打棒を取り戻す。(浜浦日向)牧の今季1号にDeNA・三浦監督 「いつかは出ると思っていた。本調子ではない中でも、本人もいろいろ試行錯誤を続けて1本出たのは良かった」

◆セ・リーグ首位のヤクルトは一回に4番・村上の中前適時打で先制したが、その後はゼロ行進。自慢の救援陣も崩れ、今季3敗目(7勝1分け)を喫した。「初回に点を取って、立ち上がりはすごく良かったけれど、後が全然打てなかった。(救援も)ちょっと粘り切れなかったというか、残念な結果になった」と高津監督は悔しさをにじませた。前日11日は今季最多の6得点を挙げた打線だが、この日は再び沈黙。DeNAの先発左腕、東を崩しきれなかった。1―4の七回には相手のミスに乗じて無死満塁の好機をつくったが、長岡が初球の内角球に手を出し、痛恨の投ゴロ併殺打。代打の切り札、川端も見逃し三振に倒れた。指揮官は「もうちょっと工夫が必要」と攻撃陣に注文をつけた。4カード11試合を消化してチーム打率・175と調子がなかなか上がらない。2位・阪神とは0・5ゲーム差だ。1日空いて、14日からは高津監督の故郷で広島3連戦(マツダ)。仕切り直しを図る。(箭内桃子)

◆ひょっとするとWBCの影響なのか? 気になる選手、プレーが随所に見受けられた。ヤクルト・高橋は前回登板から今回の立ち上がりにかけて、投球もテンポも上々だったが、突然ボールが暴れ出して、三回に痛い失点。使用球、相手打者、力の入れ具合、球場、雰囲気の違い、etc...。WBC後の感覚的なズレなのか。勢いで投げるタイプだけに、繊細な部分でアジャストできず、修正がきかないように映った。WBC組では、村上も決して本調子ではない。山田は下半身を押さえて途中交代した。9日には西武・山川も負傷交代している。コンディションのピークをWBCに合わせたため、心身とも思った以上に疲労がかさみ、公式戦のスタート早々、ひずみが出たのではないかと心配になる。DeNA・牧は七回に送球をグラブからこぼす失策。気を抜いたわけではないだろうし、〝燃え尽き症候群〟と表現するのもオーバーだろう。ただ、気を張り詰めてきた分、ちょっとしたエアポケットに落ちたとしても不思議ではない。今はとにかく、WBC組が長いペナントレースを無事にこなせるよう、願っている。(サンケイスポーツ専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
731 0.700
(↓0.078)
-
(-)
13226
(+1)
17
(+6)
8
(-)
13
(-)
0.175
(↓0.002)
1.440
(↓0.45)
2
(-)
阪神
631 0.667
(↑0.042)
0.5
(↓1)
13329
(+2)
29
(+1)
2
(+1)
9
(+4)
0.222
(↓0.012)
2.640
(↑0.21)
3
(1↑)
DeNA
550 0.500
(↑0.056)
2
(↑1)
13336
(+6)
35
(+1)
10
(+2)
2
(+1)
0.268
(↑0.014
3.310
(↑0.26)
3
(-)
広島
550 0.500
(↓0.056)
2
(-)
13329
(+2)
26
(+5)
7
(-)
3
(-)
0.221
(↓0.01)
2.520
(↓0.33)
5
(-)
巨人
470 0.364
(↓0.036)
3.5
(-)
13232
(+1)
31
(+2)
10
(+1)
1
(-)
0.232
(↓0.017)
2.370
(↑0.17)
6
(-)
中日
370 0.300
(↑0.078)
4
(↑1)
13318
(+5)
32
(+2)
3
(+2)
1
(-)
0.228
(↑0.009)
3.140
(↑0.13)