ソフトバンク(☆4対3★)日本ハム =リーグ戦1回戦(2023.04.11)・福岡PayPayドーム=
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日本ハム
00020001003901
ソフトバンク
0020100001X4600
勝利投手:津森 宥紀(1勝0敗0S)
敗戦投手:ロドリゲス(0勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】万波 中正(2号・4回表2ラン)

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◆ソフトバンクがサヨナラ勝利。ソフトバンクは2-2の5回裏、栗原の適時二塁打で勝ち越しに成功する。再び同点を許して迎えた延長10回には、無死満塁から栗原が犠飛を放ち、試合を決めた。投げては、6番手・津森が今季初勝利。敗れた日本ハムは、8番手・ロドリゲスが誤算だった。

◆"友情リレー"で3連勝だ。11日ソフトバンク戦で今季初先発予定の日本ハム池田隆英投手(28)は「まずは出力を出したい」。救援投手でつなぐブルペンデーとなる予定で、登板は短いイニングになりそう。「(自分の後ろを)投げてもらいたい」と願うのが、創価高、創価大と7年間ともにプレーした田中正義投手(28)だ。リラックスするためにマウンド上で、あえて笑顔を心がける田中正に対し、「ニヤニヤして155キロとか投げている。マジで、ヤバイヤツ。危なすぎやろ(笑い)」と辛口も、お互いの存在が刺激になっている。その田中正は、ソフトバンクから移籍後、潜在能力を存分に発揮して勝ちパターン入り。「悪い思い出しかない」という昨季までの本拠地ペイペイドームでの登板へ「ここで打たれたら『やっぱりな』と(福岡のファンに)思われるので全力で抑えにいきます」と、気を引き締めた。

◆昨オフにソフトバンクへFA移籍した近藤健介外野手(29)の人的補償で日本ハムに加入した田中正義投手(28)が、試合前に古巣をあいさつ回りした。グラウンド入りするとソフトバンク王貞治球団会長兼特別チームアドバイザー(82)や藤本博史監督(59)をはじめ、首脳陣や選手、関係者らと顔を合わせて笑顔を見せた。近藤ともグータッチして、互いの健闘を誓い合っていた。

◆日本ハムの万波中正(23)が2点ビハインドの4回2死一塁で、左中間へ2戦連発となる同点2ランを放った。ソフトバンク先発石川柊太投手(31)の初球、120キロのパワーカーブに反応すると、打球速度は170キロ。打った瞬間、外野手が追うのをやめ、左中間スタンドに吸い込まれた。9日のオリックス戦(京セラドーム大阪)では3回に山岡から120メートルの今季1号。今度は約135メートルの特大2号弾で試合を振り出しに戻し「池田さんが初回から良いピッチングをしていたので、何とかしたいと思っていました。点を取られた後だったので、すぐに追いつくことができて良かったです」と話した。

◆恩返しの1本を放った。今季FAで新加入のソフトバンク近藤健介外野手(29)が古巣から先制適時打をマーク。0-0の3回2死二塁。日本ハム池田の真ん中低め直球を引っ張った。一、二塁間を破り、二走の周東が快足を飛ばし、悠々とホームに生還した。近藤は「2アウトから(周東)佑京が走ってチャンスを作ってくれた。『先制の1本を』と思いました。大事な先制点を取ることができて良かった」と振り返った。試合前には「やりづらさもある」と明かし、「楽しみでもある」と率直な心境を話していた。11年間在籍した日本ハムとの今季初対戦。複雑な思いを振り払い、いきなりバットで結果を残した。

◆日本ハムの清宮幸太郎内野手(23)が終盤に貴重な同点打を放った。1点を追う8回無死二塁、1ボール2ストライクからソフトバンク4番手モイネロ投手(27)の141キロスライダーをとらえ、中越え適時二塁打に。モイネロ相手には、通算7打席目で初安打となった。この日は6回1死から3試合連続安打となる右前打も放っており、マルチ安打。さらに3戦連続打点の活躍で、チームを勢いづけている。

◆日本ハムは今季初のサヨナラ負けで連勝が2で止まった。ブルペンデーながら万波の2号2ランや清宮の適時二塁打などで食い下がったが、延長10回に力尽きた。新庄監督は「負けはしましたけど、いいゲームでしたね。最後、紙一重のところで...。ブルペン陣も、よく頑張った。切り替えて明日、この逆の勝ち方をしていきます」と、話した。

◆ソフトバンクが今季初のサヨナラ勝ちを飾った。3-3の延長10回に栗原陵矢外野手(26)が左犠飛で試合を決めた。頼れる4番は2安打3打点と活躍。直前には1番周東佑京内野手(27)が足でチャンスを演出した。チームは2連勝で今季最多タイの貯金5。首位の座をがっちりキープした。今季初の延長戦は、4番が終止符を打った。10回無死満塁で栗原がサヨナラの左犠飛。昨季は左膝の大けがでシーズンを棒に振った男が、仲間からもみくちゃにされた。「緊張しました! うれしいです」。早くも4度目の決勝打。堂々とお立ち台に上がった。日本ハム8番手、ロドリゲスの初球スライダーを確実に外野へ飛ばした。春季キャンプでは長谷川1軍打撃コーチと、犠飛を打つ練習を反復。常に最低限の仕事を全うするためにバットを振ってきた。「1死三塁で点を取るということを藤本監督も去年から言っている。確実に1点を取るうえでは必要かなと」。過去を振り返っても「新しい練習でした」と話す特訓が、ここ一番で実った。この日は3回の中前適時打、5回の右翼越え適時二塁打と合わせて2安打3打点。3本塁打、13打点はリーグ2冠の好調ぶりだが、「打点は自分ひとりのものじゃない。つないでいる先輩方がたくさんいる。感謝しながらやりたい」と本人は謙遜した。2番近藤、3番柳田の後を打つポイントゲッター。藤本監督も「ここまで4番の働きは十分にしてくれている」とうなずいた。陰の立役者は周東だった。韋駄天(いだてん)は1試合自己最多タイで、2年ぶり3度目となる1試合3盗塁。延長10回は先頭で中前打を放ち、直後に二盗を仕掛けて栗原のサヨナラ犠飛をお膳立てした。「疲れていたので、何も考えないで本能で行きました」。WBCでも発揮した「世界の足」を存分に披露。栗原が「打った瞬間は、三塁ランナーが周東さんだったので大丈夫」と話したのもうなずける。藤本監督は「周東の足は脅威ですね。あの速さはね...」と苦笑いしながらたたえた。今季初のサヨナラ勝利で、チームは2連勝。本拠地に限ると4戦4勝だ。このまま一気に突っ走る。【只松憲】

◆仰天の2戦連発だ。日本ハム万波中正外野手(23)が、ソフトバンク戦の4回に一時同点に追いつく2号2ランを放った。石川の得意球である120キロのパワーカーブを捉えると、メジャー級の打球速度170キロを計測。9日オリックス戦に続いて、左中間スタンドへ衝撃の打球を突き刺した。チームは今季初のサヨナラ負けで連勝が2で止まったが、これで4試合連続打点となった5番万波の勢いは止まらない。連勝が2で止まったが、これで4試合連続打点となった5番万波の勢いは止まらない。万波の打球に、ソフトバンク外野陣も足を止めた。2点を追う4回2死一塁。初球120キロのパワーカーブを捉えた。打球角度が27度の放物線は、メジャー級の打球速度170キロという速さで左中間スタンドへ着弾した。推定飛距離は135メートル。敵地のファンからも、どよめきが起きた一時同点となる2号2ラン。それでも、本人は普通のこととして捉えていた。万波 170キロだったら、まだ特に...。角度がよかったなと。今年は185キロをゲームで打ちたいので、特にあんまり...。打撃練習では、もっと遅い球で、もっと速い打球は出ているので。でも、本当にいい角度、いいタイミングだった。最高の結果を出せたのは、アプローチも完璧だったからだ。打ったパワーカーブは「狙っていました」。理由も明確。石川-甲斐のバッテリーが日本ハム打線に「直球を意識付けさせていると感じたので(2巡目の対戦では)そろそろ変化球で入るタイミングだと。石川投手と言えばカーブなので、肩口から来たら絶対に打とうと思った」。どんぴしゃにハマった。ミスショットしなかったところが、成長の跡だ。今季から同学年の"ミレニアム世代"の選手がチームに10人となった。「ジェームス(野村)に負けたくないですし、大卒で入ってきたメンバーも1軍いて、すごい刺激になっている」。オリックス戦を戦った大阪から試合後に福岡へ移動した9日には、同戦で同時出場した野村、金村、矢沢と"同期会"を開催して英気を養った。会計は「矢沢が。じゃんけんで負けたので。僕の同級生はじゃんけんなので」とニヤリ。そんな仲間の存在が活力となっている。だからこそ、最後は打ちたかった。延長10回2死一塁で遊飛に倒れた。「最後、勝ちきるためには、あそこで打てないと」。5番定着へ、悔しさを糧に結果を出し続ける。【木下大輔】

◆仰天の2戦連発だ。日本ハム万波中正外野手(23)が、ソフトバンク戦の4回に一時同点に追いつく2号2ランを放った。石川の得意球である120キロのパワーカーブを捉えると、メジャー級の打球速度170キロを計測。9日オリックス戦に続いて、左中間スタンドへ衝撃の打球を突き刺した。チームは今季初のサヨナラ負けで連勝が2で止まったが、これで4試合連続打点となった5番万波の勢いは止まらない。万波の打球に、ソフトバンク外野陣も足を止めた。2点を追う4回2死一塁。初球120キロのパワーカーブを捉えた。打球角度が27度の放物線は、メジャー級の打球速度170キロという速さで左中間スタンドへ着弾した。推定飛距離は135メートル。敵地のファンからも、どよめきが起きた一時同点となる2号2ラン。それでも、本人は普通のこととして捉えていた。万波 170キロだったら、まだ特に...。角度がよかったなと。今年は185キロをゲームで打ちたいので、特にあんまり...。打撃練習では、もっと遅い球で、もっと速い打球は出ているので。でも、本当にいい角度、いいタイミングだった。最高の結果を出せたのは、アプローチも完璧だったからだ。打ったパワーカーブは「狙っていました」。理由も明確。石川-甲斐のバッテリーが日本ハム打線に「直球を意識付けさせていると感じたので(2巡目の対戦では)そろそろ変化球で入るタイミングだと。石川投手と言えばカーブなので、肩口から来たら絶対に打とうと思った」。どんぴしゃにハマった。ミスショットしなかったところが、成長の跡だ。今季から同学年の"ミレニアム世代"の選手がチームに10人となった。「ジェームス(野村)に負けたくないですし、大卒で入ってきたメンバーも1軍いて、すごい刺激になっている」。オリックス戦を戦った大阪から試合後に福岡へ移動した9日には、同戦で同時出場した野村、金村、矢沢と"同期会"を開催して英気を養った。会計は「矢沢が。じゃんけんで負けたので。僕の同級生はじゃんけんなので」とニヤリ。そんな仲間の存在が活力となっている。だからこそ、最後は打ちたかった。延長10回2死一塁で遊飛に倒れた。「最後、勝ちきるためには、あそこで打てないと」。5番定着へ、悔しさを糧に結果を出し続ける。【木下大輔】

◆日本ハム清宮が3戦連続打点と気を吐いた。試合前に早実の先輩でもあるソフトバンク王会長から「自分の調子うんぬんよりピッチャーとの勝負だから、打席は」と助言を受け6回1死で、まず右前打。1点を追う8回無死二塁ではモイネロから一時同点となる中越え適時二塁打を放った。モイネロとは通算7打席目で初めて安打を放ち「あれだけすごいピッチャーなので1本打てたのは自信になる」と振り返った。

◆移籍後初めて古巣相手に登板した日本ハム田中正が、1回無安打無失点と好投した。同点に追い付いた直後の8回に登板し、11球で栗原、牧原、中村晃をすべて外野フライに打ち取った。「芯で捉えられていた。運が良かった。次はしっかり抑えたい」と謙虚に振り返った。ソフトバンクにFA移籍した近藤の人的補償で日本ハムに加入し、昨季までプレーしたペイペイドームで快投。緊迫した終盤、ほぼ完璧に役目を果たし「どんな場面であれ、あそこに立ち続けるって言うのはチャレンジでもある。そこはぶらさずにやっていきたい」と強い口調で話した。名前がアナウンスされると相手ファンからも歓声が上がった。「本当にありがたい。望んで(ソフトバンクを)出たわけではないんですけど野球をやることには変わりはない。躍動している姿を、1人でも多くの人に見てもらえるように」と先を見据えた。

◆ソフトバンク石川が5回を2安打2失点の好投も、腰の張りで無念の降板となった。2点先制した直後の4回に2ランこそ許すも、直球を軸にパワーカーブで要所は締めた。今季初の本拠地初登板で自身開幕2連勝とはならなかったが、先発の役目はきっちり果たした。試合後、藤本監督は「腰の張りがあったんでね、5回で終わったんですが、先発の役割は果たしてくれた」と長いシーズンを見据えて、大事を取った形だ。

◆今季FAで新加入したソフトバンク近藤が、恩返しの1本を放った。0-0で迎えた3回2死二塁。日本ハム池田の真ん中低め直球を引っ張り、先制適時打をマークした。昨季まで11年間在籍した古巣との今季初対戦。「やりづらさもあるけど、楽しみでもある」と試合前に話していた好打者。複雑な心境を振り払い、バットでいきなり結果を残した。

◆WBCにキューバ代表で出場したソフトバンク・モイネロが1軍昇格即、今季初登板した。1点リードの8回にマウンドへ。先頭の松本剛に二塁打を許し、続く清宮に同点の適時二塁打を浴びた。さらに1死から申告敬遠で一、二塁としたが後続を打ち取り、逆転は許さなかった。藤本監督は「球の強さはあった。変化球の曲がりは本人も納得してないですけど、これからいけるんじゃないかなと思います」と話した。

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】ソフトバンク周東佑京が1試合3盗塁にサヨナラ生還!WBCの記憶も新しい韋駄天ぶりで勝利に貢献しました!

◆日本ハムのドラフト1位・矢沢宏太投手(22)=日体大=が、11日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)でプロ初登板を果たす可能性が出てきた。ポンセが左大腿筋部分断裂で離脱したことで、同戦は中継ぎの池田が2イニングをめどに先発。新庄監督が「遊びます」と公言した昨年3月25日の同球場での開幕戦同様に小刻み継投が予想される中、指揮官は「それしかない。ただ、去年の〝あれ〟とは気持ちは違いますよ」。建山投手コーチは矢沢について「これまでも常に投げられるチャンスを探してきた。試合展開にもよるが、ブルペンデーとなると登板チャンスはさらに増える」と言及した。矢沢は開幕後は野手として5試合に出場し、17打数5安打。一方で、7日にブルペン入りするなど投手調整も並行しており、「昨日(9日)も八回の攻撃中に三塁まで進んだときにコーチから『このあとに投げるかもしれないから、外野のキャッチボールを強めにやってくれ』と言われていました」と明かした。11日も「1番・中堅」での先発出場が濃厚で、プロ初登板が実現すれば投打同時出場のリアル二刀流デビューにもなる。(東山貴実)

◆日本ハムのドラフト5位・奈良間大己内野手(22)=立正大=が11日、1軍初昇格した。石井一成内野手(28)が左肩甲下筋肉離れで10日に出場選手登録を外れたことで巡ってきたチャンスに、奈良間は「一昨日(9日)の試合後に連絡が来ました。(開幕1軍を外れた)悔しさを持ちながらファームでやってきたのでうれしい」と話した。2軍戦では出場12試合で、打率・385(39打数15安打)、1本塁打、4打点と絶好調。「オープン戦では〝1本、出さなきゃ〟という焦りがあって、小手先だけのバッティングになっていた。ファームでは結果に左右されるのではなく、自分のプランをしっかり持って打席に立っていた」と振り返り、1軍での抱負については「思い切ったプレー、チームに流れを持って来られるようなプレーをしたい」と力を込めた。

◆ソフトバンクの4番栗原が2打席連続の適時打を放った。三回に1―0として、なお2死一、二塁。2番手北山の直球を、中前へはじき返す適時打とし「高い集中力で打てた」と塁上で拳を握った。2―2で迎えた五回の第3打席も2死一、二塁で、下手投げの鈴木の甘く入った球を捉え、右翼線を破る適時二塁打。「走者をかえそうと思った。しっかりとためて打つことができた」と喜んだ。昨季は序盤に左膝の大けがをし、ほぼシーズンを棒に振った。実戦のブランクが空いたため、今季はコンパクトな振りを意識しているという。「投手のレベルも上がって、球種も増えた。相手に合わせる」と、高い対応力を発揮して好結果につなげた。

◆外野手も追うのを諦めた。0-2の四回2死一塁。日本ハム・万波中正外野手(23)が初球を捉えた打球は加速度を増して左中間席に突き刺さった。「何とかしたいと思っていた。点を取られた後だったので、すぐに追いつくことができてよかった」自身の23歳の誕生日を迎えた7日のオリックス戦でバースデー適時打。翌8日は3安打、そして9日の同戦での今季1号に続く2戦連発となった。そして5番に座って3試合目。「打順は気にしていないけど、あの2人(3番・清宮、4番・野村)と並べたことはうれしい。僕らはほとんど年齢が一番下ですけど、チームを引っ張っていきたい気持ちはもちろんある」と力を込める。ポンセが左大腿四頭筋の部分断裂で離脱したことで、この日は開幕10試合目にして早くもブルペンデー。苦戦が予想されるだけに、新庄監督には珍しく「(オリックス戦連勝で)乗っていけるかどうかは分からない。(チームが)いい雰囲気になっているのは間違いないし、乗ってくれたら面白いね」と慎重な口ぶりに終始していた。「先発といっても、ただ最初に投げる人みたいな」と話した池田は、三回2死からの四球をきっかけに2失点。2番手の北山も同じく五回2死から四球でピンチを招いて1失点。つないでつないで何とか3―3で延長に突入した。しかし、粘りもここまで。延長十回、8番手のロドリゲスが無死満塁から栗原に犠牲フライを許してサヨナラ負けした。2連勝で「3」まで減らした借金は、3勝7敗でまた「4」に膨らんだ。

◆ソフトバンクがサヨナラ勝ち。3―3の延長十回に周東の安打などで無死満塁とし、栗原が犠飛で試合を決めた。十回を無得点に抑えた津森が初白星。日本ハムは打線が2度追いつく粘りを見せたが、8番手ロドリゲスがつかまった。

◆ソフトバンクの石川は5回2安打2失点、71球で降板した。藤本監督によると、四回から腰の張りが出たためという。監督は「先発の役割を果たしてくれた」とねぎらった。速球を軸に立ち上がりからテンポの良い投球だった。だが、2―0の四回。2死から四球で走者を出すと、万波に初球の浮いた変化球を左中間席へ運ばれた。「一発のある打者が多いので、なるべく気を付けて」と警戒していたが、悔いの残る1球となった。

◆日本ハム・万波中正外野手(23)が0-2の四回2死一塁でソフトバンク・石川から2戦連発となる2号2ランを放った。「はい、狙っていました。石川さんといえばカーブ。とりあえず肩口から来たら、絶対にいこうと思っていた。最高の結果。本当にいい(打球)角度、タイミングだった」打球速度170キロで左中間席に飛び込む豪快な一発。それでも「170キロだったら特に。実際、バッティング練習とかでも、もっと速い打球は出ているので。やっぱり185か190キロはのちのち。今年は185キロをゲームで打ちたい」とどん欲だ。9日は福岡市内で同日のオリックス戦(京セラ)でプロ初勝利を挙げたドラフト2位右腕・金村(富士大)のお祝いも兼ねて、野村、ドラフト1位・矢沢(日体大)の2000年生まれ4人で同期会。「休み前だし、ちょうど4人とも試合に出ていて、いい勝ち方だったので。支払い? 矢沢がじゃんけんで負けたので」と控えめに笑った。延長十回のサヨナラ負けで空砲に。それでも「僕なんかジェームス(野村)には負けたくないし、大卒で入ってきたメンバーも1軍ですごい刺激になっている。いい意味で刺激し合っていきたいですね」と話していた。(東山貴実)

◆日本ハム・清宮幸太郎内野手(23)が2-3の八回無死二塁で、モイネロから同点の中越え二塁打を放った。「最低でも三塁に進めようと思って打席に入った。(モイネロは)今までも全然打ててなかったので、いやー良かったです。あれだけすごい投手なので、1本打てたのは自信になる」。サヨナラ負けの中でも手応えをつかんだようだ。試合前には早実高の大先輩である王貞治氏(ソフトバンク球団会長)から声を掛けられる場面もあり、「『もう自分の調子うんぬんより、ピッチャーとの勝負だから、打席は』と。そういう話をしました」と明かした。

◆日本ハムはポンセの故障離脱でブルペンデーとなった一戦。8投手の継投も実らずサヨナラ負けした。新庄監督は「(投手は)頑張った、頑張った。十分ですよ。負けはしたけど、いいゲームだった」と振り返った。ソフトバンクにFA移籍した近藤対策については「変化球を使っても器用な打者なので、真っすぐ中心に〝さあ、打ってみなさい〟って感じで」と真っ向勝負を指示したことを明かした。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
720 0.778
(↑0.028)
-
(-)
13436
(+4)
18
(+3)
4
(-)
7
(+3)
0.250
(↓0.008)
1.670
(↓0.15)
2
(1↑)
西武
540 0.556
(↑0.056)
2
(-)
13426
(+8)
21
(+3)
5
(+1)
6
(+3)
0.241
(↑0.025)
2.030
(↓0.13)
2
(-)
ロッテ
540 0.556
(↓0.069)
2
(↓1)
13435
(+3)
35
(+8)
6
(+1)
3
(-)
0.241
(↓0.016)
3.970
(↓0.58)
4
(-)
ORIX
550 0.500
(↑0.056)
2.5
(-)
13335
(+6)
36
(-)
9
(+3)
2
(-)
0.276
(↑0.001)
3.600
(↑0.4)
5
(-)
楽天
360 0.333
(↓0.042)
4
(↓1)
13415
(-)
33
(+6)
6
(-)
6
(-)
0.175
(↓0.009)
3.760
(↓0.29)
6
(-)
日本ハム
370 0.300
(↓0.033)
4.5
(↓1)
13330
(+3)
34
(+4)
5
(+1)
8
(-)
0.197
(↑0.006
3.090
(↓0.09)