楽天(★0対6☆)オリックス =リーグ戦1回戦(2023.04.11)・楽天モバイルパーク宮城=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ORIX
00200103061003
楽天
0000000000300
勝利投手:山下 舜平大(1勝0敗0S)
敗戦投手:則本 昂大(0勝2敗0S)

本塁打
【オリックス】ゴンザレス(2号・3回表2ラン),ゴンザレス(3号・6回表ソロ),杉本 裕太郎(3号・8回表2ラン)

  DAZN
チケットぴあ 楽天戦チケット予約 ORIX戦チケット予約

DAZN

◆オリックスは3回表、ゴンザレスの2ランで先制する。その後は、6回にゴンザレスが2打席連続本塁打となるソロを放つと、8回には杉本の2ランなどで3点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・山下が5回無失点10奪三振の好投でうれしいプロ初勝利。敗れた楽天は、投打に精彩を欠いた。

◆楽天則本昂大投手(32)が連敗を止める。11日オリックス戦(楽天モバイルパーク)で、今季2度目の先発をする。チームは現在3連敗中。「止まればいいかなと思いますし、ただ、自分じゃどうしようもできないので、自分がやれることをやれたら」と闘志を燃やした。前回登板の4日西武戦では、6回4安打2失点と好投。敗戦投手となったが、状態はいいままだ。中6日でフォームがばらけることを修正。自信を持って次の登板に臨む。「杉本が状態良さそうなので、クリーンアップの前にランナーをためないようにやれたら。自分のすべきことをしっかりとできるようにしたい」と強調。好投で、チームに流れを引き寄せる。

◆楽天西川遥輝外野手(30)が、今季初めて1軍に合流した。今春のキャンプから2軍で過ごし、オープン戦でも1軍出場はなかった。2軍戦では11試合に出場し、打率3割1分4厘、0本塁打、4打点と好調を維持している。現在チームは打率1割8分4厘、15得点と、ともにリーグワースト。打線のてこ入れが必要となっている。石井監督は「キャリアのある選手なので、心配はない。チャンスを作ってくれる役割をしてくれたら」と期待した。

◆お笑い芸人「野性爆弾」のくっきー! が始球式を行った。背番号「117」のユニホームに、赤色のジャージーを着て登場。ワインドアップをすると、帽子が脱げ、白髪のカツラ姿に。もう1度ワインドアップをすると、今度はカツラが取れて丸刈り頭の姿となった。そのまま腕を振り、ワンバウンドで、捕手太田のミットに収まった。投球後はおじきを繰り返しながら足早にベンチ裏へと引き揚げた。くっきー! は球団を通してコメントを発表した。「今回は、岸選手とのご縁もあって球団さんから始球式の機会をいただいて、やっとこさやっとこさ念願かないました。でもちゃんと球ほれなかったー。すっごい悔しいし悲しくなっちゃった。でも心はハッピー。人生初めての経験だったのでうれしかったですね。わろてまうぐらい記憶が無くなっちゃいましたけど。笑わせるつもりはなかったのにスタンドからは歓声の中に笑い声が...。なんでやろ。選手もファンの皆さんも1個の球(ぎょく)となってチャンピオン目指しましょう! みなさんの声援が力になりますから、拳上げちゃってよ! きゃないきゃない勝つっきゃない!」

◆楽天は、打線が奮わず4連敗となった。オリックス山下に対し、5回2安打と沈黙。150キロを超える直球と変化球で翻弄(ほんろう)され、プロ初勝利を献上した。チーム得点圏打率は8分5厘。7回無死一、二塁で無得点に終わるなど、この日も合計9回のチャンスを生かせなかった。今季のチーム打率と得点数はリーグワースト。雄平打撃コーチは「自分のバッティングを1人1人できるようにサポートして、早くみんなの状態を上げられるようにやっていきます」と話した。

◆オリックス山下舜平大投手(20)が、2度目の登板でプロ初勝利を挙げた。敵地での楽天戦に先発し、5回2安打無失点、10奪三振の快投を演じた。2-0で降板し、その後、チームが継投でリードを守った。「前回登板と同じように打者1人1人、1球1球、勝負していこうと思ってマウンドに上がりました。四死球や球数が多くなってしまいましたが、直球やカーブでカウントを取れていましたし、ここという場面ではしっかりとフォークが決まったところはよかったと思います」1軍デビューから中10日。プロ初登板が開幕投手という大役を務め、6回途中1失点。惜しくも白星をつかめなかったが、期待通りの好投だった。今回は最速157キロの快速球を低めに決めた。カーブとフォークを効果的に使い、楽天打線に的を絞らせなかった。福岡大大濠出身。3年夏は新型コロナ感染拡大で甲子園大会が中止になった世代だが、20年ドラフト1位でプロ入り。昨年は故障などで4カ月間投げられなかったが、CSファイナルと日本シリーズで先発要員に挙がり、ベンチ入りを果たした。開幕投手は球界関係者の誰もが驚いた大抜てきだったが、その理由を1軍マウンドで証明した。

◆オリックス山下舜平大投手(20)が2度目の登板でプロ初勝利を挙げた。3月31日の開幕戦(対西武)で開幕投手として1軍デビューしていた。敵地での楽天戦に先発し、5回2安打無失点、10奪三振の快投を演じた。一問一答は以下の通り。(ヒーローインタビュー)-今の気持ちは「うれしいです!」-前回は開幕投手、今回は初勝利をかけて「今日も開幕戦と変わらず1球1球、1人1人勝負という気持ちでした」-初回から157キロ。5回まで毎回10奪三振「途中苦しい場面もあったけど捕手の(若月)健矢さんを信じて投げることができました」-ウイニングボールは「もちろん母にプレゼントしたいと思います」(記者かこみで)「いいところで、ほしいところで三振を取れたのでよかったです」-ウイニングボールは中嶋監督から?「いえ、(本田)仁海さんからもらいました」-長かったか「やっと勝てたというのはあるんですけど、やってきたことがいい方向に行っているかなと思います」-去年は4カ月投げられず。今日みたいな投球をイメージして過ごしていた?「今思えばいい期間を過ごすことができたと思います」-ずっと大器と言われ「去年、野球ができなかった時から今年にかける思いは強かったので」-4カ月投げられず。どういうモチベーションだった「すごい先輩方がいて、追いつけ、追い越せと皆さんがやっている中に、自分も入らせてもらっている。このチームにいればゆっくりしているヒマはない。本当にいい環境で野球をやらせてもらっています」-今日は余裕も見えた「いえ、結構、走者を出して簡単にはいかない回もあったので、そういう時にゼロは一番なので、そこはよかったかなと」-この前の森もだがワンバウンドを投げてもどんどんフォークのサインが出る「今日も健矢さんが全部止めてくれたので、全然びびることなく、何も気にすることなく、フォークを投げ込むだけでした。そこは頼もしかったです」-初勝利してみて次は「先を見すぎず、次の試合、次の試合と思ってまた明日から練習したい。積み重ねが大事なので」-自分の描く理想の姿と今の自分「まだまだできると思うし、そういうつもりで練習している。どんな感じか自分では想像できないけど、どんどん超えていければと思います」

◆オリックス山下舜平大投手(20)が2度目の登板でプロ初勝利を挙げた。5回2安打無失点、10奪三振の快投を演じた。チームは6回から継投で無失点リレー。先輩投手陣が期待の右腕の記念星をもたらした。中嶋聡監督(53)は「今日は投手が頑張ってくれました。1試合目(開幕戦)の時も勝ちをつけてあげたかったけど、つけてあげられなかったので。何とか、勝ちがついて良かった。(初回から)全球種が全ていいっていうのはなかなかない。これからの課題だと思いますが、それはそれでいいんですけどね」と、うなずいた。開幕戦の好投から中10日。この間に、指揮官自ら山下にアドバイスした可能性もあったが「ん?」と無言で首を振り続けた。新外国人のマーウィン・ゴンザレス内野手(34)が「2番遊撃」で先発し、2本塁打に好守と大ハッスル。中嶋監督は「点が入らない状態で、ああやってポンっと取ってくれた。(遊撃守備は)ものすごく上手ですね。うまいのは分かってたけど、ずっとショートがなかなか見えなかったので。本当にありがたいですね」と最敬礼した。

◆オリックス山下舜平大投手(20)が2度目の登板でプロ初勝利を挙げた。5回2安打無失点、10奪三振の好投だった。初めてバッテリーを組んだ若月健矢捕手(27)は、試合はおろか、キャンプなどのブルペンでも山下の球を1度も受けたことがなかったことを明かした。試合中は好リードに加え、バウンドするフォークをすべて止めた。「もう本当に初めてだったので。探り探りでいきました。キャンプでも受けていない。大丈夫かなと思いながら。やっぱ、速えなあと思いました。球種がそんなに多い方ではないので、まんべんなくいきたいなと思っていた。結果的に直球が多かったんですけど。(魅力は)球の強さ。カーブもブレーキがあって、すごいと思いますね」と絶賛した。

◆オリックス山下舜平大投手(20)が、2度目の登板でプロ初勝利を挙げた。オリックス山下は、たった1つの変化球で20年のドラフト1位に指名された。高校時代の恩師、福岡大大濠の八木啓伸監督(45)は「大投手になりうるロマンがあった」と才能を見いだし、異例の指導法に着手した。入学当初の山下は直球、カーブ、チェンジアップ、スライダーを投げた。1年秋。八木監督は「もうスライダーとチェンジアップは投げなくていい」と制限をかけた。意図は明確。「カーブだけになれば、真っすぐを磨かないといけない。私は舜平大にもっと真っすぐにこだわりを持ってほしかった。スライダーやチェンジアップでかわすようなピッチャーにはなってほしくなかった」。八木監督と山下のルール。最速158キロの直球は、高校時代が原点にある。卒業まで、練習もカーブだけに制限した。分岐点は2年秋の11月。招待試合で大阪桐蔭と対戦した。5イニングを投げ、15人から12個のアウトを三振で奪った。「舜平大と2人でやってきた取り組みが、やっと成果として出た試合」。高校野球の"王者"を相手に奪三振ショー。4年半前になるが、八木監督は鮮明に覚えている。ドラフト前からNPB12球団が山下に注目していた。直球とカーブしか投げない高校生に、だ。八木監督は「スカウトの方は『カーブしかないのが逆に魅力だ』と。私もそれでいいと思ってました」。今でこそ明かせる、ドラ1指名の理由。一貫した八木監督の指導が、剛腕・山下舜平大の礎を築いた。【只松憲】

◆オリックスにシン勝ち投手が誕生した。2020年ドラフト1位の山下舜平大投手(20)が、プロ2度目の登板となった楽天戦(楽天モバイルパーク)で、5回2安打10奪三振無失点。プロ入り初勝利を挙げた。開幕投手に抜てきされた3月31日西武戦から中10日で、チームの期待に見事に応えた。えげつない球を投げ込むマウンドとは対照的。勝利球をもらった山下の顔が20歳に戻った。「本当にうれしい。やってきたことがいい方向に行っているのかな」と、ほおを緩めた。190センチの長身から快速球を投げ下ろした。5回2死一塁。154キロで小深田のバットに空を切らせた。10個目の三振。最速157キロ、球速表示のあった直球58球は平均154キロ。則本との投げ合いを制した。プロ初登板が開幕投手の大役も涼しい顔。6回途中1失点に中嶋監督からねぎらわれたが「あのぐらいで(褒め言葉を)言う監督じゃないでしょう」。満足はしていなかった。試合後すぐビデオを見返し、フォークの修正に着手。3回に西川、小深田、4回は辰己をフォークで空振り三振。鋭いカーブも効果的だった。立ち姿やフォームはエンゼルス大谷にそっくり。だが大好きなのはパドレス・ダルビッシュ。厳しい食トレなど大きな影響を受け、実践している。もう1人、名前を挙げるのが今季開幕戦で169キロを計測したレッズの怪物ハンター・グリーンだ。その動画を見ては大きな夢を膨らませる。大谷やダルビッシュも取り入れるバックスイングの小さい「ショートアーム」にしたのは昨年途中。背筋痛などで4カ月も投げられなかった時期に大胆に変えた。「今思えば、いい期間を過ごすことができた」。大輪の花を咲かせる日をじっと待った。「先を見すぎず次の試合、次の試合です。まだまだできると思う。どんどん(自分を)超えていければ」。まだ20歳。今後どんな投手になるのか、スター候補生が記念の1歩を踏み出した。【柏原誠】

◆オリックス・ゴンザレスが攻守で山下舜平大を支えた。3回に先制2号2ラン。山下の交代が決まっていた6回もソロを右翼へ。則本を2発で沈めた。来日初3安打の新外国人は「本塁打は狙って打ったわけではなくて、常に強いライナーを、と思っている」。遊撃での先発は2度目だったが、好守を連発し「久しぶりに天然芝で無事に守れてよかったよ」とご機嫌だった。

◆オリックスの新外国人ゴンザレスが来日初の2本塁打を放った。三回1死一塁で楽天則本の速球を捉え、右翼席に2ランを突き刺す。「いい感触で打つことができたし、先制点になってくれてよかった」と気分を良くすると、六回先頭で今季3号。甘いフォークボールを逃さず、再び右越えに運んだ。メジャー通算107本塁打を誇るが、ここまでは守備での貢献が目立っていた。内外野どこでも守れる器用さが持ち味。一塁、二塁、遊撃と既に三つのポジションをこなし、中嶋監督の柔軟な起用を支えている。4月2日の西武戦以来となる本塁打でバットにも火が付き、頼もしさは増すばかりだ。

◆自身今季初勝利を目指す楽天先発の則本昂大投手(32)は三回、オリックスの新外国人、ゴンザレス(前ヤンキース)の2号2ランで先制点を献上。六回にも2打席連続弾となる3号ソロを浴び、5回1/3を5安打3失点でリードを許した状態で降板した。三回1死一塁。カウント2-1から内角145キロの直球を右翼ポール際へライナーで運ばれた。本拠地開幕戦で今季初登板となった前回4日の西武戦は6回4安打2失点。五回に2本の適時打で2点を奪われ「五回だけ。もったいないイニングになってしまった」と悔しさをにじませていた。中6日での登板。反省を生かしたいところだったがこの試合でも一挙2点を失う形となった。小山投手コーチは三回終了時点で談話を通じ「我慢強く投げてほしい」と則本を鼓舞。四、五回はいずれも三者凡退で立ち直ったが六回、ゴンザレスに137キロのフォークボールを再び右翼席へ運ばれた。今季から声出し応援が解禁され「仙台での歓声をしっかりと浴びて、いい試合ができたら」と力を込めていた則本。昨季、チーム唯一の2年連続2桁勝利をマークした右腕の今季初白星は次戦に持ち越しとなった。(加藤次郎)

◆オリックスの山下が5回2安打無失点で10三振を奪い、3年目でプロ初白星。六回から宇田川、山崎颯、近藤、本田の継投で点を許さなかった。ゴンザレスが三回に2ラン、六回にソロを放った。楽天は4連敗。則本が2敗目を喫した。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
720 0.778
(↑0.028)
-
(-)
13436
(+4)
18
(+3)
4
(-)
7
(+3)
0.250
(↓0.008)
1.670
(↓0.15)
2
(1↑)
西武
540 0.556
(↑0.056)
2
(-)
13426
(+8)
21
(+3)
5
(+1)
6
(+3)
0.241
(↑0.025)
2.030
(↓0.13)
2
(-)
ロッテ
540 0.556
(↓0.069)
2
(↓1)
13435
(+3)
35
(+8)
6
(+1)
3
(-)
0.241
(↓0.016)
3.970
(↓0.58)
4
(-)
ORIX
550 0.500
(↑0.056)
2.5
(-)
13335
(+6)
36
(-)
9
(+3)
2
(-)
0.276
(↑0.001
3.600
(↑0.4)
5
(-)
楽天
360 0.333
(↓0.042)
4
(↓1)
13415
(-)
33
(+6)
6
(-)
6
(-)
0.175
(↓0.009)
3.760
(↓0.29)
6
(-)
日本ハム
370 0.300
(↓0.033)
4.5
(↓1)
13330
(+3)
34
(+4)
5
(+1)
8
(-)
0.197
(↑0.006)
3.090
(↓0.09)