オリックス(★2対7☆)日本ハム =リーグ戦3回戦(2023.04.09)・京セラドーム大阪=
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日本ハム
40300000071003
ORIX
10000010021100
勝利投手:金村 尚真(1勝0敗0S)
敗戦投手:ニックス(0勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】清宮 幸太郎(1号・1回表3ラン),野村 佑希(2号・1回表ソロ),万波 中正(1号・3回表ソロ)

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◆日本ハムは初回、清宮の3ランと野村のソロで幸先良く4点を先制する。その後は、3回表に万波のソロと矢澤の適時打で3点を追加し、試合を優位に進めた。投げては、先発・金村が7回途中2失点の好投でプロ初勝利。敗れたオリックスは、先発・ニックスが精彩を欠いた。

◆日本ハムが待望の"KN弾"で、オリックスの新外国人ジェイコブ・ニックス投手(27)の出ばなをくじいた。1回無死一、三塁から、まずは3番の清宮幸太郎内野手(23)が今季1号の先制右越え3ラン。4番野村佑希内野手(22)がバックスクリーン直撃の2号ソロで続き、試合開始から10分もしないうちに、4点を先行した。緩い変化球を捉えた清宮は「前の2人(矢沢、松本剛)がチャンスをつくってくれたので、ホームにかえすことだけを考えていました。最高の結果になって良かったです」と、今季34打席目での1発に満足げだった。

◆この日は「大阪観光局Day」として開催され、大阪観光局の溝畑宏理事長(62)始球式を行った。金色のマントと王冠を身につけてマウンドに登場。ワンバウンド投球となったが、力強いボールを投じた。始球式は8年連続。「去年は金色の衣装で日本一になったので、今年も験担ぎで。今年のオリックスの優勝、大阪の活性化、万博の成功の思いを込めて投げましたが、ワンバンになってしまいました」と、熱い思いをボールに託した。最後にチームへエールを送り、日本一となった際は御堂筋での優勝パレードを"約束"。「自分たちがチャレンジャーという気持ちを持っていかないといけない。大阪に愛されるチームになっている。僕らも大阪を元気にしていこうという思いとぜひ日本一、御堂筋パレードをやっていきたいと思います」。大阪を活性化させる大活躍を願った。

◆オリックスの新助っ人、ジェイコブ・ニックス投手(27)が来日初登板で初回にまさかの4失点を喫した。先頭の矢沢から初球の150キロ直球で空振りを取った後、3連続ボール。フルカウントから四球を与え、続く松本に154キロ直球を捉えられ右翼へ安打を許すと、無死一、三塁から清宮に今季1号の先制3ランを献上。さらに続く野村にも高めに浮いた156キロ直球を捉えられ、バックスクリーンへ本塁打を浴びた。万波を右飛に仕留めた後は、上川畑に四球。自らのけん制で刺し2死走者なしとしたが、マルティネスに二塁打を浴び、伏見に再び四球を与えるなど、初回は最後まで苦戦。打者一巡の攻撃を許した。ニックスはトミージョン手術やコロナ禍の影響でオリックス入団まで3年以上実戦登板がなかったが、もともとはメジャーの有望株。3月はオープン戦2試合に登板し、4月2日の2軍ソフトバンク戦で5回2失点だった。

◆絶好調の日本ハム万波中正外野手(23)が先頭の3回、今季1号の特大アーチを左翼5階席へたたき込んだ。前日8日に続いて、5番で出場。代わったばかりのオリックス2番手・山岡泰輔投手(27)の148キロを強振した。1回には1学年上の清宮と同期入団の野村が、2者連続アーチ。同世代の1発に特大弾で続き「ジェイ(野村)とキヨさん(清宮)がホームランを打ったので、自分も続こうと思っていました! 最高です!!」と、大喜びした。

◆長年のオリ党芸人、ますだおかだの岡田圭右(54)が特別始球式を行い"滑り芸"で観客を沸かせた。マウンドに姿を見せると、まずはWBCで話題となった「ペッパーミル・ポーズ」。投球モーションからおなじみの「ワオ!」を披露する。顔が似ている? 打者役の辻打撃コーチも「ワオ!」ポーズで応戦。最後は再び振りかぶり、山なりのボールをノーバウンドで届けた。始球式後は「今日、無観客じゃないですよね。無観客じゃないですよね」と確認。「俺の渾身(こんしん)のこのペッパー、見る。これも静まり返ってました。まさにそっからのペッパー滑る。ありがとうございます」とハイテンションで笑わせた。今年期待する選手を聞かれると「もうみんなや。だけどあえてT。やっぱりT-岡田です。T-岡田頑張れよ。ほんとに、俺は待っているぞ。そして新たなT。茶野のTも出ましたから。新しい新茶のTもいいですからね」と"ティー"にまつわる2人の名前を挙げてエールを送っていた。

◆オリックス森友哉捕手(27)にアクシデントが起きた。5点差をつけられて迎えた8回の守備。先頭の矢沢に対し、カウント1-2から投手山岡が投じた131キロスライダーがワンバウンドし、森の左手首付近を直撃した。矢沢は振り逃げで出塁。森は1度治療のためにベンチに下がったが、しばらくした後に中嶋監督がグランドに現れ、捕手若月との交代を告げた。「3番捕手」で先発した森は4打数3安打。開幕から攻守の中心となってきただけに、状態が心配される。

◆日本ハムドラフト2位の金村尚真投手(22)が、先発投手としては12球団の新人最速となるプロ初勝利を上げた。6回1/3、102球を投げて、9安打6奪三振1四球で2失点。初回から3連打を浴びて失点したが、打線の援護もあり、中盤にかけて立て直した。「内容はあまり良くなかったですが、粘りのピッチングができたと思います」と手応えを語った。2死から安打を許したのが4度あり、今後の課題となりそうだ。「前回からの課題でもある2アウトからのピッチングは次の登板でも意識していきたいです」と語った。

◆もう「ロマン砲」とは言わせない。日本ハムの「KJM砲」が、昨季王者にさく裂した。オリックス戦の1回に、3番清宮幸太郎内野手(23)が先制の1号3ラン。4番野村佑希内野手(22)が2号ソロで続き、3回には5番万波中正外野手(23)の特大弾で突き放した。若き大砲トリオが、初めてそろって本塁打。今季初の2連勝でカード勝ち越しを決め、5位楽天とのゲーム差を0・5に縮めた。これは、夢なんかじゃない。日本ハムの"令和版ビッグバン"が誇る若きクリーンアップが、文字どおりの大爆発。仲良しトリオによるアーチの競演で、敵地ファンの度肝を抜いた。先陣を切ったのは、3番清宮だった。1回無死一、三塁から、チェンジアップを腕をたたんで右越えへ。今季34打席目で飛び出した待望の1発は、先制の3ラン。負けじとばかりに4番野村も中越えの2号ソロで続き、オリックスの新外国人ニックスから、いきなり4点をもぎ取った。3回には、5番万波が、代わったばかりの山岡から、左翼5階席に飛び込む今季1号の特大アーチ。1回の第1打席では右飛に倒れていただけに、新庄監督は「万波君、もう1個前(の打席)で打ってくれたら。連続でいいやん! 右、真ん中、左って」と悔しそう? 万波も「出来れば第1打席も打ちたかった。狙い通りの球が来たのに打ち損じてしまった」と逃した3連弾を惜しんだ。高卒同期入団の野村と万波、1学年先輩の清宮は、同時期に2軍で汗を流した仲だ。3人とも、甲子園を沸かせた高校球界屈指のスラッガー。「みんなで中軸を打って勝とう」が、いつしか合言葉となり、1軍の舞台を目指してきた。昨季1度は定着しかけた打順だったが、次第にかみ合わなくなり、トリオ解消。「またチャンスが来たので、つかみ取ろうという話を(3人で)していた」と野村。プロ初の3人そろい踏みに、清宮は「最高。僕が打ったら、みんなも打つ。いいと思います」と大きくうなずいた。新庄監督は「KJM弾...なんだけど、語呂がイマイチ。MJK...? ちょっといい方法、考えて下さい」とトリオ名を大募集しつつ「(チームは)いい雰囲気にはなってきている。(勢いに)乗って行ってくれたら面白い」。反攻へ、目を光らせた。【中島宙恵】日本ハムは3番清宮、4番野村、5番万波が本塁打を放った。日本ハムのクリーンアップがそろって本塁打は17年5月12日ロッテ戦の3番近藤、4番中田、5番レアード以来で、外国人選手を含まないケースでは14年8月12日ロッテ戦の3番陽岱鋼、4番中田、5番大谷以来になる。この日の3人の年齢は清宮23歳10カ月、万波23歳0カ月、野村22歳9カ月。3人とも24歳未満のクリーンアップそろい踏みは球団史上初めてだった。KJM砲 3人の頭文字、清宮の「K」、万波の「M」に加え、「J」は野村のミドルネームから。米国生まれの野村は「ジェームス」のミドルネームを持ち、本名は野村ジェームス佑希。チーム内では「ジェイ」と呼ばれている。

◆オリックスは前日に続き攻守にかみ合わず、カード負け越しとなった。来日初登板の先発ニックスが、初回に3ランを浴び、2回4安打4失点と乱調。「こういったことがもう起きないようにしていかなければいけない」と肩を落とした。打っては初回無死満塁で1点にとどまるなど、好機での1本が出ず。安打数は日本ハムの10本に対して11安打。中嶋監督は「出てるんですよねヒットは。ただ、どこでどうつながってくるのかなというだけであって。あとは...返しましょう、なんとか」と流れを変えることを願った。○...開幕から全試合に先発している森が負傷交代した。8回の守備で先頭の矢沢に対し、投手山岡が投じた131キロスライダーがワンバウンドし、森の左親指付け根付近に直撃。治療のためにベンチに下がり、そのまま若月と大事を取って交代となった。試合後は患部について「大丈夫です」と返答。今後は様子を見ながら試合に出場する。○...3月に支配下登録されたルーキー茶野が、打率リーグトップに躍り出た。1番右翼で先発し、初回に金村の149キロ直球をはじき返し中前打を放つと、2回もカーブを捉えて中前打をマーク。5打数3安打で、打率はリーグ1位の4割1分4厘に浮上。「結果が出て良かった。ずっとこんなに打てるとは思わないので、落ちた時にどう上げていくか」。好調にもすぐに気を引き締めた。

◆日本ハムドラフト2位の金村尚真投手(22)が、先発投手としては12球団の新人最速となるプロ初勝利を上げた。金村の変化から目が離せない。富士大2年の時、投球フォーム改造に取り組んだ。軸足となる右足の膝が内側に入る癖を修正した。フォーム変更を勧めた同大・安田慎太郎監督(38)は「リスクもあるから考えておけ」と話しただけだが、金村は「変えます」と即答した。直前のリーグ戦では最優秀選手に輝いていた。成績を残す中でフォーム変更に着手するのはリスクも伴うが、1位指名でプロ入りするという目標が、金村を突き動かした。「結果が出ていても満足しない。悪くなる可能性があっても、もっとうまくなりたいっていう。こいつプロに行くなって思ったのはその時ですね」。安田監督は振り返る。プロとしてまだ4カ月だが、すでに新たな変化も見える。2日楽天戦での初登板を映像で見た同監督は、球筋の変化に驚いた。「カーブが良くなっていた。大学時代は緩かったけど、今は腕が振れていて、あれだと手が出しづらいかなと思った」。球速も上がった。「平均球速は144か5だったので、2、3キロアップしていた。そこがちょっと驚いた」。終わりなき進化で、この先も恩師を驚かせ続ける。【日本ハム担当=石井翔太】

◆日本ハム・清宮幸太郎内野手(23)が一回無死一、三塁で今季1号となる先制3ランを放った。「前の2人(矢沢、松本剛)がチャンスをつくってくれたので、ホームにかえすことだけを考えていた。最高の結果になってよかった」清宮はオープン戦では12球団最多の5本塁打。開幕から9試合目、34打席目での待望の今季初アーチとなった。直後には4番・野村佑希内野手(22)がバックスクリーンに2者連続本塁打。さらに三回には5番・万波中正外野手(23)が左翼席に運び、クリーンアップのアーチそろい踏みとなった。

◆日本ハムが今季初の2連勝。一回に清宮の1号3ラン、野村の2号ソロで4点を先制。三回には万波の1号ソロなどで3点を加えた。新人の金村が七回途中2失点でプロ初勝利。オリックスは来日初先発のニックスが2回4失点で黒星。

◆日本ハムの金村が七回途中2失点でプロ初勝利を挙げた。パ・リーグの新人では一番乗りとなり「まずは1勝とずっと目標に掲げてきた。野手のおかげ」と相好を崩した。持ち味であるストライク先行の投球を狙われ、一回は4安打を浴び失点。それでも、自己最速151キロを計測した直球に多彩な変化球を織り交ぜ、二回以降は連打を許さなかった。七回に初の四球を与え、100球を超えたところで降板し「詰めるところはたくさんある。あまり褒めるところはない」といつも通り厳しく自己評価した。初登板だった前回に続く好投。建山投手コーチは「今回も安心して見ていられた。精神面もどっしり感がある」と厚い信頼を口にした。

◆オリックスは序盤の大量失点で2カード連続で負け越しとなった。中嶋監督は「何とか自分たちでそれを打開していかなきゃいけないんで、やるしかないと思うんですけども」と言葉を絞り出した。八回には投球が捕手・森の左手首を直撃し、大事を取って交代するアクシデントも...。試合後に森は「大丈夫です」と強調したが、チームには重苦しい空気が漂う。(京セラ)

◆大阪観光局の溝畑宏理事長(62)が、試合前に始球式を行った。この日の一戦は「大阪観光局Day」として開催され、球場には、大阪・関西万博公式キャラクター「ミャクミャク」も来場。金色のマントと王冠を身につけ、渾身の一球は、惜しくもワンバウンドとなった。2025年の大阪・関西万博が2年後に迫り、「僕らも大阪を元気にしていこうという思いは同じで、ぜひ日本一、御堂筋パレードをやっていきたいと思います」とエールを送った。(京セラ)

◆日本ハムのドラフト2位・金村尚真投手(22)=富士大=が七回途中2失点でプロ初勝利を挙げた。パ・リーグの新人では一番乗りとなり「まずは1勝とずっと目標に掲げてきた。野手のおかげ」と相好を崩した。持ち味であるストライク先行の投球を狙われ、一回は4安打を浴び失点。それでも、自己最速151キロを計測した直球に多彩な変化球を織り交ぜ、二回以降は連打を許さなかった。七回に初の四球を与え、100球を超えたところで降板し「詰めるところはたくさんある。あまり褒めるところはない」といつも通り厳しく自己評価した。金村の岩手・富士大時代の恩師・安田慎太郎監督(38)は練習の合間にテレビ中継で投球をチェック。「内容も良くて、いいスタートが切れたんじゃないかな」と声を弾ませた。その上で「(先発)ローテーションを守って、けがなくやってもらえたら。欲をいえば、新人王を目指してやってもらいたい」とエールを送った。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
620 0.750
(↑0.036)
-
(-)
13532
(+3)
15
(+1)
4
(-)
4
(-)
0.258
(↑0.004)
1.520
(↑0.22)
2
(-)
ロッテ
530 0.625
(↑0.054)
1
(-)
13532
(+10)
27
(+1)
5
(+2)
3
(-)
0.257
(↑0.006)
3.390
(↑0.36)
3
(1↓)
西武
440 0.500
(↓0.071)
2
(↓1)
13518
(+1)
18
(+3)
4
(-)
3
(-)
0.216
(↓0.006)
1.900
(↓0.19)
4
(-)
ORIX
450 0.444
(↓0.056)
2.5
(↓1)
13429
(+2)
36
(+7)
6
(-)
2
(-)
0.275
(↑0.003
4.000
(↓0.37)
5
(-)
楽天
350 0.375
(↓0.054)
3
(↓1)
13515
(+1)
27
(+10)
6
(+1)
6
(-)
0.184
(↓0.007)
3.470
(↓1)
6
(-)
日本ハム
360 0.333
(↑0.083)
3.5
(-)
13427
(+7)
30
(+2)
4
(+3)
8
(+1)
0.191
(↑0.012
3.000
(↑0.13)