広島(☆4対2★)巨人 =リーグ戦3回戦(2023.04.09)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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巨人
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広島
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勝利投手:玉村 昇悟(1勝0敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝1敗3S))
敗戦投手:赤星 優志(0勝1敗0S)

本塁打
【巨人】オコエ 瑠偉(1号・1回表ソロ),中田 翔(3号・9回表ソロ)
【広島】デビッドソン(4号・4回裏ソロ),田中 広輔(1号・4回裏ソロ)

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◆広島は1点を追う3回裏、秋山の適時打とマクブルームの犠飛で逆転に成功する。続く4回には、デビッドソンと田中のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・玉村が7回途中1失点の好投で今季初勝利。敗れた巨人は、打線が相手を上回る8安打を放つも、つながりを欠いた。

◆広島のマット・デビッドソン内野手(32)が、両リーグ通じて最多となる4号を放った。2-1で迎えた4回、先頭で巨人赤星の145キロのストレートをカープファンで真っ赤に染まった右翼スタンドへ。点差を2点に広げるアーチになり、もはやおなじみとなったゴマスリパフォーマンスで一塁側ベンチのナインの祝福に応えた。「とにかく追い込まれていたので、打てる球をしっかり捉えられるようにと思っていました。しっかり捉えられて良かったです」と喜んだ。

◆今季から巨人に加入した松田宣浩内野手(39)がらしさ全開の全力プレーで移籍後初安打を放った。3点を追う5回2死、赤星の代打で登場。広島玉村のスライダーをフルスイングしてボテボテのゴロがサード前に転がる。三塁手デビッドソンが素手で捕球して送球も、一塁は間に合わず。暑苦しい?全力プレーの内野安打で巨人初安打とした。記念のボールは巨人ベンチに届けられ、長野が大事に受け取っていた。松田はそのままルーキー門脇に代わって二塁守備についた。本職は三塁手で、三塁部門でゴールデングラブ賞に8度輝いた名手が、39歳にして1軍公式戦ではプロ入り後初となる二塁守備。盛り上げ隊の"熱男"がダイヤモンドの中心から声を張り上げた。

◆巨人松田宣浩内野手(39)が、初の二塁の守備で失策がついた。6回先頭の広島西川の打球を"お手玉"しながら捕球。急いで投げた送球も左にそれた。一塁・中田翔が倒れ込みながらキャッチしたものの、ミットからこぼれ判定はセーフ。原監督からリクエストが出てリプレー検証も、覆らなかった。松田は5回に代打で出場し、ボテボテの三塁へのゴロで内野安打を記録し、巨人初安打。そのまま、本職の三塁ではなく二塁の守備についていた。39歳にして1軍公式戦ではプロ入り後初となる二塁で、初めての守備機会だった。松田は試合後、「行けと言われたらやるしかない。もっと準備していきたい」と前を向いた。原監督は「ヒットも出たし、攻撃に転ずるというところ」と説明した。

◆巨人が広島を相手に今季初の同一カード3連敗を喫し、5連敗で借金3に沈んだ。1回先頭、初球をオコエが左翼席に運んで移籍後初本塁打となる初球先頭打者本塁打でリードをもたらした。しかし、先発赤星が粘りきれない。3回に菊池涼、野間、秋山の3連打とマクブルームの犠飛で2点を失い逆転を許した。さらに4回にはデビッドソンと田中にソロを浴びて4回4失点でKO。「(本塁打)長打を警戒しなくてはいけない状況で、低めへ投げ切れませんでした。先制をしていい流れを作ってくれたのに申し訳ないです」と謝罪した。5回には代打の松田がボテボテの三塁への内野安打で移籍後初安打を放ち、そのままプロ18年目で公式戦初の二塁守備へ。しかし6回先頭のゴロが手につかず、急いで拾いなおすも悪送球となった。試合前時点で打率1割の丸と打率2割の吉川を今季初めてスタメンから外し、梶谷、門脇を起用するも打線のつながりは生まれず。5試合で計6得点と苦しい状況が続いている。

◆広島が逆転勝ちで開幕4連敗の後、4連勝で5割復帰を果たした。巨人はオコエの初球先頭打者本塁打で先制も逆転負け。水曜日のDeNA戦から5連敗となった。

◆巨人が広島を相手に今季初の同一カード3連敗を喫し、5連敗で借金3に沈んだ。原辰徳監督は「ちょっと流れがやっぱり良くないですね。何とか、辛抱のところはあるね」。1回先頭、初球をオコエが左翼席に運んで移籍後初本塁打となる初球先頭打者本塁打で先制した。しかし2回以降は追加点を奪えず、先発赤星が4回4失点で降板。3点を追う9回に中田翔が7試合ぶりとなる3号ソロを放つも、反撃が遅かった。丸と吉川を今季初めてスタメンから外し、梶谷、門脇を起用する打線組み替えを敢行もつながりは生まれず。5試合で計6得点と苦しい状況が続いている。8安打とヒットは出ているだけに、原監督は「それぞれ力はある選手たちですから。少し、ちょっと絡みが悪いというかね、そういうところですよね」と話した。

◆広島田中広輔内野手(33)が、今季最多3万701人のマツダのファンの前で2年ぶりの1号ソロを披露した。3-1の4回1死で巨人の先発・赤星のスライダーを捉え、右翼スタンドへ。リードを3点に広げ、昨年7月28日以来の勝率5割復帰に貢献した。中心選手としてリーグ3連覇を支えた33歳が、全力で二塁まで走った。「打ったときは感触良かったんで。でも、見ているうちに、これ、もしかしたら入らないんじゃかなと思っちゃって。最後、ギリギリ入ってくれて良かったです」と打球の行方を見届け、やっと笑顔になった。背番号2の背中を、真っ赤なスタンドが拍手で後押し。「やっぱり気持ちいいですよね。ファンの皆さんの声援はすごく力になるなと思いますね」と本拠地のファンが醸し出す雰囲気に浸った。昨秋、指揮官として現場に戻ってきた新井貴浩監督(46)に、強い言葉で背中を押された。「こんなもんじゃないだろ? って。お前に期待しているからな、って(昨年の)秋のキャンプの前に、彼には直接言いました」と新井監督。走攻守で新生カープの力になってくれ、という熱望は、田中にとって希望になった。「すごくモヤモヤしたシーズンが続いた中で、やっぱり一緒にやられてた新井さんが帰って来て。外で見ているときから気にかけてくれていたので。『俺はまだ戦力で見ているぞ』ってハッキリ面と向かって、顔を見て言ってくれたので、もうやるぞって、今年は。何がなんでも、どんな状況でもやるぞと決めて入ったので、1年間しっかりそれを続けられるようにやりたいです」。自分で立てた誓いを、全力で果たしている。2年ぶりのアーチを見届けた監督は「ナイスホームランでしたね。2シーズンぶりですか? ナイスホームランですね。素晴らしかったと思います。すごくうれしかったです」と喜んだ。選手1人1人を大切にする。監督就任以来の思いがこの日、チームにも個人にも好結果で実を結んだ。【堀まどか】

◆巨人が追い上げ弾も空砲に終わり、同一カード3連敗を喫し5連敗に沈んだ。3点を追う9回1死から、5番中田翔が左翼席上段へ7試合ぶりの3号ソロも、逆襲を仕掛けるには遅かった。原監督は「追加点も含めてね、流れがやっぱり良くないですね。ちょっと絡みが悪いというかね。ピッチャーにもだいぶプレッシャーかかるよね」と打線のつながりに頭を悩ませた。負けた5試合は計7得点で平均1・4点にとどまった。一方で安打は計40本と、ヒットが出てはいるだけに「それぞれ力はある選手たちですから。もう少し打線が絡んでくるといいと思います」。前日の第4打席まで17打席無安打でブレーキがかかっていた3番丸を、今季初めてスタメンから外した。打率4割を超える岡本和に、いまだ打点がつかない珍現象解消に動いたが、得点はオコエと中田翔のソロ2本。5試合の得点圏打率は26打数2安打で0割7分7厘と、得点圏であと1本が出てこない。大久保打撃チーフコーチも「安打が出てるということは、いつか必ずつながるってこと」と信じて受け止める。11日からは阪神3連戦。今季初の「伝統の一戦」で負の連鎖を食い止める。【栗田成芳】▽巨人中田翔(3点を追う9回1死、広島栗林から左翼席上段への3号ソロ)「3連敗は素直に悔しい。なんとか勝ち切りたかったですけど、切り替えてやっていくしかない▽巨人赤星(4回に2被弾など、4回6安打4失点で今季初白星はならず)「長打を警戒しなくてはいけない状況で、低めへ投げ切れなかった。もっと相手の体を起こしたりとかそういうボールを使っていきたい」

◆打率・100の丸佳浩外野手(33)、同・200の吉川尚輝内野手(28)のレギュラー格2人がスタメンから外れた。代わりに長期リハビリから復活した梶谷隆幸外野手(34)が「3番・右翼」で先発。2番には坂本勇人内野手(34)が入った。

◆現役ドラフトで楽天から加入した巨人・オコエ瑠偉外野手(25)が一回に先頭打者本塁打を放った。「1番・左翼」で先発出場。左腕の玉村が投じた初球、真ん中付近の145キロを逃さず、2019年以来の一発を左翼席へほうり込んだ。

◆広島が4連勝で勝率5割とした。0―1の三回に秋山が同点打で、マクブルームが勝ち越しの犠飛。四回はデビッドソンと田中の一発で加点した。玉村が七回途中1失点で今季初勝利、栗林が3日続けてセーブを挙げた。巨人は5連敗。

◆広島が開幕4連敗から4連勝を飾り、勝率5割とした。打線が1点を追う三回に秋山の適時打とマクブルームの犠飛で逆転し、四回にはデビッドソンの2戦連発と田中の2年ぶりソロで突き放した。新井貴浩監督(46)の一問一答は次の通り。ーー玉村が七回途中7安打1失点で今季初勝利「タマも先頭打者(のオコエの)初球ホームランの後、すぐストライク先行でどんどん攻めていた。ナイスピッチングだったと思います」ーー4─1の九回には栗林が3連投し1回1失点で3セーブ目を挙げた「3連投ということになったんですけど事前に彼と話をして、行きたいということでしたし。昨日も12球だった。球数が20、30球投げていればこちらの方から止めていました」ーー三回のエンドランを絡めた攻撃「選手にキャンプからずっと言っていた。盗塁の数だけが走塁じゃないから。エンドランなりワンバンなり、どんどん行くからと言っていた。本本当にガンガンやっているんで(選手が)あっやるんだ、よし行くぞ、ってなっているんじゃないですか」ーー四回にはデビッドソン、田中がソロ「よく頑張ってくれたと思いますね。マットも本当に力ありますね。逆方向に。しっかりとボールをつぶせている。彼のパワーでしたらどこでも入ると思います。コウスケ(田中)もナイスホームラン。2シーズンぶりですか? 素晴らしかったと思います。すごくうれしかったです」ーー勝率5割「5割とかは考えてないかな。1戦1戦。開幕から4連敗っていうスタートでしたけど4連勝で本当に選手がよく頑張ってくれたと思う」ーー11日からの中日戦(バンテリンドーム)に向け「あした休んで。あさってに向けてしっかり備えたいと思います」

◆ソフトバンクから加入した松田宣浩内野手(39)が、3点を追う五回に代打で出場し、移籍後初安打となる三塁内野安打を放った。変化球を捉え損ねたが、全力疾走で「H」ランプをともした。その裏の守備ではプロ18年目で初の二塁へ。最初のゴロ処理をお手玉した末に悪送球し、失策が記録された。「行けといわれたところでやるしかない。何ができるかを考えてやる」と覚悟をにじませた。

◆巨人は打線の組み替えが実らず、5連敗を喫した。8安打を放ちながらソロ本塁打2本による2得点にとどまり、原辰徳監督(64)は「流れが良くないですね。もう少し打線が絡んでくるといい」と淡々と振り返った。5試合ぶりに1番で先発出場したオコエが一回に先頭打者本塁打をマークしたが、その後は九回に中田翔がアーチを放つまで二塁を踏むことすらできず。不調の丸に代わって3番に入った梶谷は3打数無安打だった。ソフトバンクから加入した松田が3点を追う五回に代打で出場し、移籍後初安打となる三塁内野安打を放った。その裏の守備ではプロ18年目で初の二塁へ。指揮官は攻勢を仕掛けたが、最後まで打線はつながらなかった。ここ5試合は計7得点止まり。広島3連戦はいずれも安打数で相手を上回っただけに「いつか必ずつながる」と大久保打撃チーフコーチ。原監督は11日からの阪神3連戦を見据え「辛抱のところはある。東京ドームからまたスタートする」と出直しを誓った。(鈴木智紘)

◆巨人は打線の組み替えが実らず5連敗。8安打を放ちながらソロ本塁打2本による2得点にとどまった。巨人は5日のDeNA戦から5連敗し、3勝6敗の5位。巨人が開幕9試合を終えて6敗以上したのは、2012年(2勝7敗)以来11年ぶり10度目。開幕9戦目までに5連敗を喫したのは、1965年(3-7試合目)、96年(5-9試合目)、08年(1-5試合目)、12年(4-8試合目)に次いで11年ぶり5度目。過去4度は開幕スタートダッシュに失敗したが、65年は最大4・5ゲーム差、96年は同11・5差、08年は同13差、12年が同6・5差を逆転し全て優勝している。

◆現役ドラフトで楽天から加入したオコエ瑠偉外野手(25)が、一回に初球を仕留めて先頭打者本塁打を放った。5試合ぶりにリードオフマンを務め「対戦したことのない投手だったので思い切っていこうと思った」と汗を拭った。左腕の玉村が投じた真ん中付近への直球を逃さず、2019年以来の一発を左翼席へほうり込んだ。三回には左前打を放ち、2試合連続2安打を放ったが、チームは5連敗。25歳は「まだ年齢的にも下の方なので自分のプレーで頑張る」と表情を引き締めた。

◆高らかに鳴り響くトランペットとともにあの男がやってきた。今季最多3万701人をのみこんだ日曜日のマツダスタジアム。広島の守護神、栗林が炎の3日連続セーブでG3連倒へ導いた。「チームの勝利のために投げていきたい。出番が回ってくるんだったら全力で行きたい」4─1の九回に登板し先頭・岡本和に鋭いゴロを許したが、途中出場の遊撃・小園が飛びつきアウトに。中田翔に特大ソロを浴び2点差に迫られたものの、大城と代打・丸をフォークで空振り三振と二ゴロに仕留め、何とかしのいだ。巨人戦の同一カード3連勝は東京ドームでは昨年7月以来、マツダスタジアムでは2021年10月以来。新井監督は守護神のリミッター解除について、前日8日の球数が12球だったこと、試合前に本人が登板の意思を示したことの2点を挙げ、「臨機応変にやってきたい」と説明した。チームは開幕4連敗から一転、4連勝で勝率を5割に戻し、首位ヤクルトに2ゲーム差の3位タイ。桜が散る前にひと足早く、こいのぼりの季節がやってきた。(柏村翔)

◆広島の新助っ人、デビッドソン(前アスレチックス傘下)が、来日初の2戦連発となる4号ソロを放って本塁打数でリーグ単独トップに立った。2─1の四回に先頭で赤星の直球を捉え、逆方向の右翼席へ運んだ。「しっかりバットが振れている。チームとして勝てたことがうれしい」。打率は・217ながらメジャー通算54発の怪力をいかんなく発揮している。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
621 0.750
(-)
-
(-)
13419
(+1)
8
(+1)
7
(-)
12
(+2)
0.168
(↓0.007)
0.770
(-)
2
(-)
阪神
521 0.714
(-)
0.5
(-)
13526
(+1)
21
(+1)
1
(-)
5
(-)
0.246
(↓0.006)
2.430
(↑0.33)
3
(-)
DeNA
440 0.500
(↑0.071)
2
(↑0.5)
13527
(+8)
28
(-)
6
(+2)
0
(-)
0.253
(↑0.024)
3.220
(↑0.46)
3
(-)
広島
440 0.500
(↑0.071)
2
(↑0.5)
13523
(+4)
20
(+2)
7
(+2)
3
(+1)
0.221
(↑0.001
2.350
(↑0.06)
5
(-)
巨人
360 0.333
(↓0.042)
3.5
(↓0.5)
13424
(+2)
28
(+4)
7
(+2)
0
(-)
0.241
(-)
2.840
(↓0.19)
6
(-)
中日
260 0.250
(↓0.036)
4
(↓0.5)
13512
(-)
26
(+8)
1
(-)
1
(-)
0.221
(↓0.009)
3.310
(↓0.76)