オリックス(★2対6☆)日本ハム =リーグ戦2回戦(2023.04.08)・京セラドーム大阪=
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日本ハム
10030010161000
ORIX
0200000002800
勝利投手:上沢 直之(1勝0敗0S)
敗戦投手:村西 良太(0勝1敗0S)
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◆日本ハムは1点を追う4回表、万波と上川畑の適時打で3点を奪い逆転する。その後は7回に松本剛の適時打、9回に石井の適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・上沢が5回2失点で今季初勝利。敗れたオリックスは、打線が再三の好機を生かせなかった。

◆日本ハム上沢直之がオリックス戦に先発する。同投手は通算61勝53敗のうち、オリックス戦で17勝7敗。カード別では最も勝利している得意カードで、18年4月24日から11連勝中。現役投手で同一カード2桁連勝を継続しているのは上沢1人だけだ。今日のオリックス戦に勝利して同一カード12連勝となれば、14~19年に大瀬良(広島)がヤクルト戦で記録して以来。日本ハムの投手に限ると、04~06年に金村がオリックス戦で15連勝して以来、17年ぶり球団2人目の快記録となる。

◆オリックスがまさかの"珍プレー"で同点に追いついた。1点を追う2回無死満塁、9番若月の打席でカウント2-2から、日本ハム上沢直之が投じた137キロのフォークはワンバウンド。弾んだボールは捕手伏見の首元から、防具の内側へとすっぽり入ってしまった。球審は「投球が捕手の防具の中に挟まりましたので、走者に1つの塁を与えます」と説明。ジャッジは暴投となり、三塁走者の宗が生還し同点に追いついた。なおも無死二、三塁で若月が遊撃への内野安打を放ち、一気に勝ち越しに成功した。

◆オリックスファンのNMB48の原かれん(22)が始球式を行った。バッター役はオリックス太田、捕手役は宜保。思い切りよく投じた球は、大きく一塁ファウルゾーン側にそれるも、勢いある投球に球場からは拍手が起こった。「すごく緊張しちゃって、あっという間だったんですけど。改めてピッチャーの皆さんのすごさが身に染みてよく分かりました」。背番号4を選んだのは、自身のラッキーナンバーから。「今日も4月8日に投げさせてもらったりとか。(背番号4の)森選手のパワーも感じながら、頑張りました」。毎日1時間の練習を重ねて挑んだが「気持ちは150点満点で持っていったんですけど。結果は4点でしたね」と少し残念そうに話した。イチオシ選手は「私は『芦屋のマダムさん』に頑張ってほしいというか、期待しています」と、芦屋のマダムこと宇田川優希投手(24)。20年オフのファン感謝イベントで山崎颯一郎投手(24)が「吹田の主婦」として登場し、続いて22年オフの同イベントで宇田川がママ友の「芦屋のマダム」として登場していた。「ギャップですかね。『吹田の主婦』さんとニコニコされている時と、マウンドに立たれたらものすごいフォークを投げられるじゃないですか?」。オンとオフの差に魅了されたようだ。NMB4848の「ドリアン少年」を登場曲に使っていた紅林弘太郎(21)の名前も挙げて「それがきっかけで京セラドームに行こうと思ったので、すごくありがたいこと。1軍で早く活躍している姿が見たいなとすごくすごく思っています」とエールを送っていた。

◆オリックスは攻守がかみ合わず、今季初の3連勝はならなかった。村西良太投手(25)が20年6月25日ロッテ戦以来の先発。初回に先制を許すも、2、3回は3者凡退。1点リードの4回1死から連続四死球を与え、万波に同点の中越え適時二塁打を献上し、ここで降板となった。打線は1点を追う2回に一時勝ち越し。しかし8安打を放ちながらもなかなか好機で1本が出ず、11残塁と苦しんだ。中嶋聡監督(54)は「つながり的にあまり良くないけど、悪くはない。難しいですね」と話した。また1点を追う4回1死一塁の攻撃で、西野の打球の処理に相手がもたつき、1死一、二塁の好機をつくれたかに見えたが、判定は二進を狙った茶野がアウト。中嶋監督は即座にリクエストを要求したが、判定は覆らなかった。リプレー映像でも、セーフに見える角度もあるきわどいプレー。試合後、判定について聞かれた中嶋監督は「文句言えないんでしょ。なんぼでも言いたいですよ。でも言えないんですから、しょうがないですよね。結構重要なポイントじゃないですか?」と気持ちを押し殺すように答えた。

◆日本ハム上沢直之投手(29)が今季初勝利を挙げ、18年から重ねてきたオリックス戦の連勝記録を12に伸ばした。"お得意さま"相手に、きっちり白星を挙げ、チームの連敗を5で止めた。1点リードの2回に暴投などで2失点し逆転を許した。3回以降も毎回走者を抱えたが、粘り強い投球を続け、5回92球、7安打、3奪三振、2失点という内容で降板した。「悪いなりになんとか投げることができました。先制してもらって逆転された後に、また逆転してもらったので絶対に抑えようと思いました」と味方の援護も後押しを粘投につなげた。初回の先頭打者を四球で出すなど、4四死球と制球には課題を残した。「次の登板までに状態を上げていけるようにしっかり調整したいと思います」と修正を図るつもりだ。上沢にとってオリックスは相性抜群の相手で通算61勝53敗のうち、17勝7敗という成績を残している。オリックス戦の連勝記録は18年4月24日からの12まで伸ばした。

◆日本ハム上沢直之投手(29)が、オリックス2回戦(京セラドーム大阪)で、今季チーム一番乗りの先発勝利を挙げた。11連勝中だった"お得意様"を相手に、制球に苦しみながらも5回7安打2失点。18年から続いていた同カードの連勝を、12に伸ばした。大幅に組み替えた打線が上沢を援護して、チームの連敗は5でストップ。開幕8試合目で、ようやく今季2勝目をマークした。上沢の粘投が、チームの暗雲を払った。真っすぐが走らない。制球も不安定。5回7安打4四死球と思うような投球が出来ない中、2失点とギリギリのところで踏ん張った。「野手が点を取ってくれたおかげで勝てたような試合。僕は特に何もしていない。僕自身の内容としては満足できるものではない」としながらも「何とか勝てたのは良かった」。抜群の対戦成績を誇る"お得意様"相手に、オリックス戦12連勝で、チームの連敗を止めた。1度は不運な形で追いつかれ、勝ち越された。1点リードの2回無死満塁で、ワンバウンドになったフォークが捕手・伏見の首元から防具の内側に入り込み、ボールデッドに(記録は暴投)。各走者に1つずつ進塁が与えられ同点とされると、直後に適時内野安打で勝ち越された。上沢自身も「人生で初めての経験」。珍現象にも「少ない点数で抑えようとしか思っていなかった」と要所を締め、打線の援護を待った。生命線の真っすぐが決まらない中、好調だったオリックス森を1安打に抑えたのが大きかった。1回の第1打席こそ長打を許したが、2回2死満塁、4回2死二、三塁では変化球を巧みに操り凡打に仕留めた。「カットボールを見せて、最後は曲がりの違うスライダーで。寅威さん(伏見)が、いいボールを選んでくれて、悪い状態の中でも何とか試合をつくれるようにリードしてくれた」と最敬礼。不調を埋めるため、4回以降はクイックモーションに変更するなど、あらゆる工夫を凝らして手にした今季初勝利だった。開幕から8試合目で、チーム一番乗りの先発勝利。エース格の"勝ち運"が、昨季覇者に勝った。【中島宙恵】大幅に打線を組み替え連敗脱出に成功した新庄監督は、開口一番「やった」と、かわいらしく喜んだ。前日7日まで5連敗。「気分転換」を兼ねてジグザグ打線を組んだところ、今季初の3安打猛打賞の万波を筆頭に、打線がつながった。終わってみれば、今季2度目の2桁安打で快勝。「この1勝はスタートということで」。9日からは連勝を目指す。

◆オリックス今季初の3連勝はならなかった。投手陣は4人全員が適時打を献上し、打線は8安打を放つも12残塁。中嶋監督は「つながり的にあまり良くないけど、悪くはない。難しいですね」と頭を悩ませた。流れが来そうな場面もあった。1点を追う4回1死一塁の攻撃。西野の二塁後方への打球処理に相手がもたつき好機拡大かに見えたが、判定は二進を狙った茶野がアウト。中嶋監督はリクエストを要求したが、判定は覆らなかった。場内のリプレー映像でもセーフに見え、球場のファンからも確信の拍手がわき起こった際どいプレー。試合後、判定について聞かれた中嶋監督は「文句言えないんでしょ。なんぼでも言いたいですよ。でも言えないんですから、しょうがないですよね。結構重要なポイントじゃないですか?」と、気持ちを押し殺すように答えるしかなかった。オリックス村西(3年ぶり先発も4回途中2安打4失点2四死球で黒星)「先発としての仕事ができなかった。せめて5回は投げないといけない。(下手投げに改良したフォームも)まだまだ。これからもどんどんパワーアップしたい」

◆日本ハム・上沢直之投手(29)は1点リードの二回に無死満塁のピンチを招き、打者・若月に対して1ボール1ストライクから投じたフォークボールがワンバウンド。この投球が捕手・伏見の胸元から防具の中にすっぽりと入った。公認野球規則で「投球が球審か捕手のマスク、または用具に挟まって止まった場合はボールデッドとなり、各走者は進塁できる」と定められており、同点に追いつかれた(記録は暴投)。さらに無死二、三塁から若月に遊撃内野安打を許して勝ち越された。昨年4月17日の広島-中日(マツダ)でも、二回1死一塁で中日・福谷のワンバウンド投球が捕手・木下のプロテクターと体の間に入り込み、走者が二進したことがある。

◆日本ハムが連敗を5で止めた。1―2の四回1死一、二塁から万波、上川畑の連続長短打で3得点し逆転。終盤にも加点した。上沢が5回2失点と粘って今季初勝利。継投で反撃を断った。オリックスは好機であと一押しできなかった。

◆日本ハムは連敗を5でストップ。試合後の新庄剛志監督(51)の一問一答は以下の通り。--開口一番「やったぁ?、以上」--久しぶりに打線がつながった「ね。ちょっと気分転換というか、ちょっと打順を組み替えて。左右、左右みたいな打順を組んでみようと思って。万波君が調子が上がっているので、ランナーが溜まったところで回ってくると。よかったですね」--1番・矢沢が一回の二塁打を含む2安打「あの初回の勢いづけるヒットっていうのは、みんな乗ってくるしね。そういう才能がある選手というか、勢いづかせてくれる選手」--四回に上川畑がフォークボールを右手1本で拾って決勝適時打「いいところで、ね。バットに当たったら、何か起こるというのをみんなに見せてくれた一打でした」--救援陣も踏ん張った「八、九回は最高ですよね。トイレ行く暇もない。ぱぱぱぱぱって(抑えて)ね」

◆日本ハムが連敗を「5」で止めた。打線は今季最多の6得点を挙げた。同点の四回1死二、三塁で、上川畑がフォークを右手1本で拾って決勝の中前2点打。それでも「気持ちで食らいついた。ただ、僕は主役ではなく脇役の選手。バントや進塁打というところで役立っていきたい」と謙遜した。新庄監督は「バットに当たったら何か起こるということを、みんなに見せてくれた一打だった」と称賛していた。

◆オリックス・中嶋聡監督(54)がリプレー検証での判定に壁をたたいて憤りをあらわにした。「(審判に)文句言えないでしょう。ナンボでも言いたいですよ。結構重要なポイントじゃないですか」。2-4の四回1死一塁、西野の二ゴロをはじいた谷内が二塁へ送球。一走・茶野が滑りこんだが、判定はアウトになり、中嶋監督はリクエストを要求した。映像では茶野の足が早く二塁に到達したように見えたが、判定は変わらず。結局、計12残塁の拙攻で上沢に12連敗を喫した。

◆これが相性というものなのか。日本ハム・上沢直之投手(29)が7安打を浴びながらも5回2失点。2018年4月24日から続く自身のオリックス戦の連勝は6年越しの12連勝となった。「野手が点を取ってくれたおかげ。僕は特に何もしていない」苦笑いに終始した中、一時は〝珍プレー〟で同点に追いつかれた。1-0の二回無死満塁で、若月に投じた3球目のフォークボールがワンバウンド。この投球が捕手・伏見の胸元からプロテクターと体の間にすっぽり入り込んだ。公認野球規則で「投球が球審か捕手のマスク、または用具に挟まって止まった場合はボールデッドとなり、各走者は進塁できる」と定められており、まさかの失点(記録は暴投)。上沢は「何となく〝そんなルールあったな〟って。もちろん、人生初めての経験」と振り返った。四回からは走者の有無にかかわらず、「今日一番いいボールが投げられるタイミング」とクイックモーションに変更。二回2死満塁と四回2死二、三塁で西武からFA移籍した4番・森を打ち取ったことが結果的に勝利につながった。連敗を5で止めた新庄監督は「やったぁ?、以上」と開口一番。その上で、「この1勝はスタートということで。あとは、もう少し(プロテクターを)締めてほしいかなと。山田(バッテリー)コーチに言っておきます」と笑いを誘った。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
520 0.714
(↓0.119)
-
(-)
13629
(-)
14
(+3)
4
(-)
4
(+1)
0.254
(↓0.02)
1.740
(↑0.13)
2
(1↑)
西武
430 0.571
(↑0.071)
1
(↑1)
13617
(+3)
15
(-)
4
(+1)
3
(-)
0.222
(↓0.004)
1.710
(↑0.29)
2
(1↑)
ロッテ
430 0.571
(↑0.071)
1
(↑1)
13622
(+5)
26
(+4)
3
(+2)
3
(-)
0.251
(↑0.012)
3.750
(↓0.04)
4
(2↓)
ORIX
440 0.500
(↓0.071)
1.5
(-)
13527
(+2)
29
(+6)
6
(-)
2
(-)
0.272
(↓0.006)
3.630
(↓0.34)
5
(2↓)
楽天
340 0.429
(↓0.071)
2
(-)
13614
(+4)
17
(+5)
5
(+2)
6
(+1)
0.191
(↑0.005)
2.470
(↓0.47)
6
(-)
日本ハム
260 0.250
(↑0.107)
3.5
(↑1)
13520
(+6)
28
(+2)
1
(-)
7
(+2)
0.179
(↑0.018
3.130
(↑0.17)