ロッテ(☆10対1★)楽天 =リーグ戦2回戦(2023.04.09)・ZOZOマリンスタジアム=
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楽天
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ロッテ
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勝利投手:種市 篤暉(1勝1敗0S)
敗戦投手:岸 孝之(0勝1敗0S)

本塁打
【楽天】黒川 史陽(1号・9回表ソロ)
【ロッテ】安田 尚憲(1号・7回裏ソロ),藤原 恭大(1号・7回裏2ラン)

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◆ロッテが快勝。ロッテは初回、2死満塁から安田の適時打で2点を先制する。続く2回裏には、4本の適時打で4点を加え、序盤から試合を優位に進めた。投げては、先発・種市が6回1安打無失点の好投で3年ぶりの白星。敗れた楽天は、投打ともに振るわなかった。

◆快挙達成ならず。今季初登板の楽天岸孝之投手(38)が2回を59球、7安打3奪三振6失点で降板した。史上51人目となる通算150勝に王手をかけ、史上23人目となる通算2000奪三振まであと4つとして初登板を迎えたが、まさかの早期降板。「変化球が甘く入ってしまいましたね。無駄なフォアボールも出してしまいました。申し訳ないです」と悔しそうに振り返った。1回2死満塁からロッテ安田に2点適時二塁打を浴びて先制を許すと、2回にも5安打を浴び4失点。制球力に定評のある右腕だが、3四球を与えるなどコントロールも定まらなかった。通算奪三振は1999となった。

◆高卒3年目右腕の楽天内星龍投手(20)が、プロ初登板で3回をパーフェクトに抑える最高のデビューを飾った。「あんまり覚えてないというか、思ったより緊張がすごくて。でもいい投球が出来て良かったと思います」と、初々しい表情で振り返った。6点ビハインドの3回から2番手でマウンドへ。先頭の8番佐藤都から149キロ直球でプロ初三振を奪うと、平沢を中飛、藤原を空振り三振で3者凡退。その後も190センチの長身から投げ下ろす伸びのある直球と、鋭いフォークを軸に、ロッテ打線を翻弄(ほんろう)した。3回を37球、無安打4奪三振で無失点。期待の若手が初登板で大きくアピール。石井監督も「ストライクをどんどん取っていって、自分の投げたいボールを投げれるカウントに持っていって。自分のスタイルをしっかりと出来ていたので。また次回以降も楽しみですね」と評価した。

◆ロッテ種市篤暉投手(24)が6回1安打無失点で、20年7月25日以来988日ぶりの勝利を挙げた。ピンチというピンチもない、危なげない投球だった。二塁まで走者を進めたのは2回2死からの、左前打と暴投の際の1度だけ。95球を投げて7三振を奪った。20年9月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、3季ぶりの復活白星。リハビリ中も球団公式SNSに種市の写真が上がれば、多くの応援コメントが届いた。「本当にサポートしてくれた全ての方々のおかげだと思いますし、ファンの声援も届いていたので、そのおかげだと思います。ありがとうございます。まだまだたった1勝。シーズンは長いので、1つでも多く勝てるようにしたい」と気持ちを新たにした。

◆ロッテ種市篤暉投手(24)が6回1安打無失点で、20年7月25日以来の勝利を挙げた。20年9月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、3シーズンぶりの復活白星になった。種市の恩師、八戸工大一(青森)長谷川菊雄監督(46)は、988日ぶりの勝利投手となったことを宮城県での練習試合の帰路で知った。「去年の年末に電話をくれた時には苦しいこともあったことも話していた。でも一番は、両親とかチーム関係者、リハビリやトレーニングで支えてくれた方々への感謝の言葉が印象的。今まで以上に感謝の気持ちを大切にしていた。本当にそういう心の面で成長したなあと思っていました」。手術後は電話やメールで苦しい胸中を明かしたこともあったと言う。「しんどかったとは思いますよ。でも、(WBC前の)侍ジャパンの試合に行く前に『ダルビッシュさんのサインをもらってきます』って、ふざけた冗談も言えるようになっていた。もう大丈夫だなって、うれしくなりました」。今季の活躍はその時に確信した。母校の生徒たちには毎年、硬式球を何ダースも寄贈してくれている。「この1勝は目標にしている生徒たちの大きな励みになります。母校も負けないように、今年こそ甲子園に出場出来るように頑張ります」。偶然にもこの日の練習試合の相手はダルビッシュの母校で選抜に出場した東北。種市が侍ジャパンのサポートメンバーで合流時にダルビッシュらからの助言をノートに書き込んで学んだのと同様に、選手たちも多くの収穫を得た。長谷川監督は携帯をカバンから取り出し「みんなに感謝しろよ」と打って、種市への送信ボタンを押した。【鎌田直秀】

◆お立ち台に差し込む日の光も歓声も、すべてが懐かしい。ロッテ種市篤暉投手(24)は「サポートしてくれたすべての方々のおかげ。ファンの声援も届いていた。ありがとうございます」と頭を下げた。リハビリ中、SNSの画面越しに見ていた応援の声を、体で感じた。20年7月25日の西武戦以来、988日ぶりの1軍白星。危なげなかった。二塁まで走者を進めたのは2回2死、左前打と暴投の際の1度だけ。6回95球。最速150キロの直球とフォークを軸に7三振を重ねた。「スライダーが扱えたら、もうちょっと長い回いけると思う」。無失点投球にも慢心はない。3年前の9月、右肘のトミー・ジョン手術を受けた。当時投手コーチだった吉井監督に電話で決断を伝えた。「リハビリ、頑張ってくれ」と言われた。同監督は責任を感じていた。「自分が(種市の)年齢の割に、イニング数を多くしちゃって故障したので」。登板管理に後悔があった。けれど種市は、肘痛を首脳陣のせいとは思わなかった。むしろサポートに感謝している。「吉井コーチ」が「吉井監督」になった春の復活。「すごくうれしいですし、吉井監督を胴上げしたいなと思ってます。ケガは自分の技術不足。今後もリカバリーして1年間投げられるようにしたい」。チームは5連勝で2カード連続勝ち越し。「種市がいい投球をしてくれて、本当に助かりました」。6回0封劇はファンだけじゃなく、指揮官の心も救った。【鎌田良美】

◆ロッテは種市篤暉投手(24)が先発し、6回1安打無失点でマウンドを降りた。7三振を奪う好投を見せ、「4連勝のいい流れを止めることなくゲームをつくれてよかったです。少しバテてしまいましたが、粘ることができました」とコメントした。種市は2020年9月に右肘靱帯(じんたい)再建術を受け、昨年8月に1軍復帰。昨季は1試合の登板にとどまったが、今季2度目の登板で完全復活した姿を示した。

◆ロッテが5連勝。種市が6回1安打無失点で3年ぶりの白星。三塁を踏ませず、フォークボールを軸に7三振を奪った。一回に安田の2点二塁打で先制し、二回に5長短打を集めて4得点と突き放した。岸が崩れた楽天は3連敗。

◆今季初登板先発した楽天の岸は2回で7安打を浴びて6失点と精彩を欠いた。通算150勝と2000奪三振の達成はともに持ち越しに。「先発として良くない立ち上がりだった。申し訳ない」と悔しそうに話した。許した5本のタイムリーは、いずれも変化球を捉えられた。「いいところが簡単に見送られて、甘いのを打たれたので、何か(原因が)あるのかなとも思う。修正できたら」と課題を口にした。石井監督は次回も1軍で登板させる方針を示した。

◆〝平安藤原時代〟の到来だ!! ロッテは9日、楽天2回戦(ZOZOマリン)に10-1で大勝し、本拠地で5連勝を飾った。「6番・三塁」で先発した安田尚憲内野手(23)が七回、今季1号を含め3安打4打点と大暴れ。前日に逆転2ランを放った平沢大河内野手(25)が1安打、藤原恭大外野手(22)が1号2ランを放つなど、高校時代に甲子園を沸かせたドラフト1位トリオが活躍した。幕張に新時代到来を告げる新風が吹き抜けた。期待の若武者が次々と快音を響かせ、10安打10得点で快勝。打線を引っ張ったのは18年ドラフト1位の安田だ。「初回のチャンスで打てて、チームも自分も勢いに乗れた」一回2死満塁。岸が投じた内角のチェンジアップを右翼線へ引っ張り、先制の2点二塁打とした。二回に適時打、七回には右中間席への1号ソロを記録し、3安打4打点。「いいスイングができた」と声を弾ませた。左の長距離砲として期待される23歳は、打撃不振で5、6日の日本ハム戦はスタメンを外れ「悔しい思いをした」。再び先発に名を連ねた8日の楽天戦前に吉井監督から「チャンスに変えていけよ」と声を掛けられ、奮起した。大阪・履正社高からドラフト1位で入団して6年目。同期の日本ハム・清宮とはともにソフトバンク・柳田の下で自主トレを積む仲で、「結果が気になる」と意識する。ライバルに負けない活躍を目指してスタートした今季、オープン戦は打率・158と苦戦。師匠である通算2000安打の福浦ヘッドコーチと、打撃好調だった昨季後半の動画を見てフォームの修正に取り組んだ。踏み出す右足の膝を内側に入れるようにし、内角のさばきを磨いてきた結果が表れた。チームは5連勝。原動力はドライチトリオの活躍だ。安田だけでなく、16年D1位の平沢(仙台育英高出)が逆転2ランを放った前日に続き1安打2得点、19年D1位の藤原(大阪桐蔭高出)が1号2ランを含む2安打3打点と躍動。平沢の「平」、安田の「安」、「藤原」の名字をとった「平安藤原」がツイッターのトレンドワードに挙がった。「ドラフト1位トリオが打ってくれて良かった」と吉井監督。350年以上続いた平安時代は独自の日本文化が花開くなど、日本史上有数の転換期とされる。「まだまだここからだなと思っています」と安田。「平安藤原」がロッテの黄金時代を築く。(武田千怜)

◆お立ち台で目を潤ませた。右肘手術を乗り越えた種市篤暉投手(24)は6回1安打無失点の快投。2020年7月25日の西武戦以来988日ぶりの白星を挙げた。「ヒーローになって懐かしい感じがした」力強い直球と切れ味鋭いフォークボールを軸に楽天打線を圧倒した。許した安打は二回の茂木のみで計7三振を奪った。19年に8勝を挙げ、エース候補と期待された右腕は、20年9月に右肘靱帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けた。21年はリハビリに費やし昨年8月に1軍復帰。昨季は1試合の登板にとどまった。オフはメジャーリーガーも利用する米シアトルの練習施設「ドライブライン」でフォームを修正した。吉井監督は「自分がコーチのときに故障して責任を感じていた。復活してくれて本当にうれしい」と目を細めた。種市は「吉井監督を胴上げしたい。その一員になれるように頑張ります」。完全復活した右腕の第2章が始まる。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
620 0.750
(↑0.036)
-
(-)
13532
(+3)
15
(+1)
4
(-)
4
(-)
0.258
(↑0.004)
1.520
(↑0.22)
2
(-)
ロッテ
530 0.625
(↑0.054)
1
(-)
13532
(+10)
27
(+1)
5
(+2)
3
(-)
0.257
(↑0.006
3.390
(↑0.36)
3
(1↓)
西武
440 0.500
(↓0.071)
2
(↓1)
13518
(+1)
18
(+3)
4
(-)
3
(-)
0.216
(↓0.006)
1.900
(↓0.19)
4
(-)
ORIX
450 0.444
(↓0.056)
2.5
(↓1)
13429
(+2)
36
(+7)
6
(-)
2
(-)
0.275
(↑0.003)
4.000
(↓0.37)
5
(-)
楽天
350 0.375
(↓0.054)
3
(↓1)
13515
(+1)
27
(+10)
6
(+1)
6
(-)
0.184
(↓0.007)
3.470
(↓1)
6
(-)
日本ハム
360 0.333
(↑0.083)
3.5
(-)
13427
(+7)
30
(+2)
4
(+3)
8
(+1)
0.191
(↑0.012)
3.000
(↑0.13)