広島(☆6対3★)巨人 =リーグ戦2回戦(2023.04.08)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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巨人
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広島
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勝利投手:床田 寛樹(1勝0敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝1敗2S))
敗戦投手:グリフィン(1勝1敗0S)

本塁打
【巨人】坂本 勇人(1号・7回表ソロ)
【広島】デビッドソン(3号・2回裏ソロ)

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◆広島は2回裏、デビッドソンのソロで先制する。その後は4回にマクブルームの適時二塁打などで加点すると、5回には秋山の適時三塁打でリードを広げた。投げては、先発・床田が8回途中3失点の好投で今季初勝利。敗れた巨人は、先発・グリフィンが試合をつくれなかった。

◆巨人松田宣浩内野手(39)が鉄板芸で3連敗中のナインの爆笑を誘った。試合前の円陣の声出し役としてナインの中心へ。「みなさんこんにちは! ここマツダスタジアムなので、僕が声出しさせていただきます」と"マツダ"にかけて元気よく登場。「もうとにかく打線、調子いいですよ。つながるだけ。僕の眉毛くらいつながってください! チャンスでつながる打線で行きますよ。さあいこう!」と昨年も見せた"眉毛芸"で盛り上げた。SNSでは「最高!来てくれてありがとう!」「こち亀の両さんみたい」「マッチの元気に助けられてるね」と元気な熱男の姿に夢中だった。

◆巨人先発の新外国人左腕フォスター・グリフィン投手(27)が、5回途中7安打6失点でKOされた。2回2死、広島デビッドソンにバックスクリーンへの先制ソロを浴びると、3回には秋山、マクブルーム、西川のクリーンアップに3連打を浴びるなど3失点。さらに5回に1死二、三塁から秋山に中越えの2点適時三塁打を浴びて6点目を献上してマウンドを直江に譲った。グリフィンは1日の中日戦(東京ドーム)で7回3安打無失点と好投し、来日初勝利を挙げていたが、自身2連勝とはならなかった。

◆巨人坂本勇人内野手(34)が開幕23打席目でついに初安打となる本塁打を放った。6点を追う7回先頭、広島先発左腕の床田の内角141キロ直球を捉え、バックスクリーンに運ぶ1号ソロとした。「ストレートをしっかりと捉えることができました。これを継続できるように頑張ります」とホッとした表情で振り返った。チームメートに迎えられながら、安心したような笑顔を見せてベンチで喜びを共有。「サカチョー」コンビで知られる長野には頭をポンポンとされた。豪快な一打で2試合ぶりのスタメン起用に応えた。試合前まで開幕から20打席で無安打継続中。2回1死一塁では三ゴロ、4回1死一、二塁では右飛に倒れていた。前日の同戦はベンチスタートで9回先頭、代打で今季初の四球を選び、20打席目で初の出塁に成功していた。

◆巨人坂本勇人内野手(34)が開幕23打席目でついに初安打となる本塁打を放った。6点を追う7回先頭、広島先発左腕の床田の内角141キロ直球を捉え、バックスクリーンに運ぶ1号ソロとした。開幕からスタメン落ちも経験し、凡退続きの中で生まれた久しぶりの快音だった。SNSでは坂本の待望の一打を喜ぶファンが続出。「やっと開幕した!おかえり」「坂本さん、2023開幕です」「ここから復活してくれ!」「みんなが待ってた」「ようやくお目覚め」「マジで泣ける...復活HR!」とのツイートがみられた。

◆巨人岡本和真内野手に"珍現象"が起こっている。広島戦で第1打席から左前、左前、中前と、単打を立て続けに3連打。前夜から6打席連続シングルヒットとなった。打率は4割8分3厘まで上がり。依然として首位打者をキープしている。その一方で、昨季まで4年連続30本のアーチ、打点のいずれも0と、珍現象が続いている。

◆巨人坂本勇人内野手(34)が今季初安打から一気に勢いに乗った。6点を追う7回先頭、広島先発左腕の床田の内角141キロ直球を捉え、バックスクリーンに運ぶ1号ソロとした。これが開幕23打席目で初安打とした。さらに3点を追う8回2死一塁からは左翼へ安打を放って2打席連続安打。長いトンネルを抜けて、畳み掛けた。試合前まで開幕から20打席で無安打継続中。2回1死一塁では三ゴロ、4回1死一、二塁では右飛に倒れていた。前日の同戦はベンチスタートで9回先頭、代打で今季初の四球を選び、20打席目で初の出塁に成功していた。

◆巨人が4連敗を喫した。先発フォスター・グリフィン投手(27)が5回途中6失点でKO。大量リードを許した。7回に開幕から無安打が続いていた坂本勇人内野手(34)に、23打席目にして初安打となるバックスクリーンへの1号ソロが飛び出した。3番丸佳浩外野手(33)は、18打席ぶりの安打となる適時二塁打で反撃するも、勝ち越しは遠かった。チームはこれで2カード連続負け越し、借金は2となった。

◆巨人の大久保博元打撃チーフコーチ(56)が今季初安打初本塁打を放った坂本勇人内野手(34)の完全復活を予期した。大久保コーチは「一番はあのホームランよりも、その後の打席の引っ張ったファウルを打てた。『あ、もう来たな』って。完全にほぼ勇人の今のできるベストにはなるなと思ったら案の定。あのファウルが出なかったんです。速い系の真っすぐ、カットとかが突っ張れなかった。ヘッドが立ったっていうことですね。引っ張れるっていうこと」と7回先頭のバックスクリーンへの1号ソロではなく、8回2死一塁から左前打を放った4打席目の内容にうなずいた。

◆広島が巨人に6-3で勝利した。先発床田寛樹投手が8回途中3失点と試合をつくった。打線は2回にデビッドソンが先制ソロ。5回の秋山翔吾の走者一掃適時三塁打など中盤に得点を重ね優位に進めた。巨人は先発F・グリフィン投手が粘れず4連敗も、7回に坂本勇人内野手が23打席目にして今季初安打となる本塁打。次の打席でも安打を打ち、復調の兆しを見せた。

◆広島床田が269日ぶりの復活勝利を挙げた。8回途中3失点の力投で、昨年7月13日DeNA戦以来の勝利投手。同8月3日DeNA戦の走塁で右足首を骨折後、大ケガを克服した左腕は「得点圏にいってからはあんまり投げミスがなかったのが一番良かった」。今季最多3万633人の大観衆の前でお立ち台にも呼ばれ「(5回の安打が)一番うれしかったです」と走攻守で元気な姿を見せた。

◆現役ドラフトで広島に加入した戸根が、昨季まで在籍した古巣巨人戦で、2ホールド目を挙げた。巨人に3点差に追い上げられ、なおも2死一、三塁のピンチで救援。代打の梶谷を初球の145キロストレートで二塁ゴロに仕留め、ピンチを脱した。床田、デビッドソンと初のお立ち台に上がり「気持ちで負けないように1球1球投げていこうと思っていたら、1球で。よかったです」と笑わせた。

◆巨人が4連敗の中にも、光明が差し込んだ。先発グリフィンが5回途中6失点でKOされ、打線は6回まで0行進に封じられた。終盤の反撃も及ばず、原監督は「ここのところピッチャーには、ちょっと負担をかけている」。4試合いずれも先制点を奪われて黒星。打線の奮起が待たれるが、悪いことばかりじゃない。7回無死。2試合ぶりにスタメン復帰した坂本が、23打席目にして今季初安打初本塁打となるバックスクリーン弾を放ち、ベンチが沸いた。でも「継続しないと意味がない」というのは本音だから、次打席の左前打には少しだけ目尻を下げた。前日は元巨人内野守備走塁コーチの木村拓也さんの命日。18歳だった1年目、初スタメンで二遊間を組んだ。「いろんなことを教えてもらった。広島にくればいつも思い出します」。その広島で高々と打ち上げた大きな復活弾だった。頼れる主将・4番岡本和は、単打3連打。前夜から6打席連続シングルで、打率4割6分7厘は首位打者をひた走る。だが「本来そこじゃない、求めているものは」。4年連続30本の主砲。0本0打点に満足できるはずがない。熱男こと松田が試合前の声出しで言った。「とにかく打線、調子いいですよ。つながるだけ。僕の眉毛くらいつながってください。チャンスでつながる打線で行きますよ」。アイブラックで眉毛をつなげ叫んだ。文字どおりあとはつながるだけ。トンネルの出口はもうすぐそこに見えている。【栗田成芳】

◆巨人大勢投手(23)が試合前練習で、侍ジャパンでともにリリーフ陣として同僚だった広島栗林良吏投手(26)と再会した。栗林から「#大勢は塩」の塩振りポーズで祝福され、ペコリと頭を下げた。そのまま約10分、じっくり言葉を交わした。栗林は腰の張りで1次ラウンド後に登板機会なしのまま離脱。実力に一目置いていた大勢は、グラウンド場でお別れの記念撮影をした際、「セリーグで一緒なんで、また会おうね、頑張ろう」と声をかけられた。相談しても親身になって応えてくれた先輩右腕へ「しっかり世界一になって恩返しして、シーズンでも成長した姿で、栗林さんに会えたらいいなと思ってます」と感謝していた。

◆巨人のスタメンが発表され、丸佳浩外野手(33)が今季初めてスタメン落ちした。前日に18打席ぶりにヒットを打っていたが、4番岡本和の前にチャンスをつくれず、試合後に原監督が「少し考えないといけないでしょうね」と話していた。23打席目にして初安打初本塁打の坂本勇人内野手(34)は2番に入った。

◆4連敗中の巨人が電光石火の一打で先手を取った。現役ドラフトで楽天から加入したオコエ瑠偉外野手(25)が、移籍後初本塁打となる初球先頭打者本塁打を放った。「1番左翼」で先発出場すると1回先頭、広島の先発左腕・玉村の初球直球を捉えた。楽天時代の19年4月28日ロッテ戦(楽天生命パーク)以来、4年ぶりとなる1発を左翼席に運び「初球から思い切りスイングしようと思っていました。フェンス直撃かなと思って全力で走っていたけど、入ってくれて本当に良かったです。先制することができて良かったです」と豪快な柵越えを振り返った。ベンチに戻ると、ナインと笑顔で"ロータッチ"。移籍後初本塁打を喜んだ。

◆巨人坂本勇人内野手(34)が2試合連続ヒットを放った。1点リードの2回2死、フルカウントから広島玉村の直球を左前へ運んだ。前日には今季23打席目にして、初安打初本塁打をマーク。次の打席でも左前へヒットを打ち「バッティングとしてはよかったと思いますし、継続しないと意味がないと思うので」と話していた。この日は2番でスタメン出場。前日まで0割だった打率は、1割2分5厘まで上がった。

◆東京が誇る甲子園スターのアベックアーチにSNSが沸いた。現役ドラフトで楽天から加入した巨人オコエ瑠偉外野手(25)が、1回先頭、移籍後初本塁打となる初球先頭打者本塁打を放った。関東第一(東東京)出身で甲子園でも本塁打を放ったオコエが4年ぶりのアーチを描いた。一方その頃、京セラドーム大阪では早実(西東京)出身の日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が、オリックス戦の初回無死一、三塁から先制の3ランを放っていた。東京の甲子園スターのホームランそろい踏みに、ツイッターでは「オコエホームラン」「清宮幸太郎」がトレンド入り。「今日は清宮ホームラン打ってオコエホームラン打って大変だなこりゃ。早稲田実業と関東第一でも見てるんかな俺」「これもう数年前の高校野球おじさんたちの夢だろ」「緊張感ある試験会場で変な声出そうになったw」などのツイートがみられた。

◆開幕20打席無安打と苦しむ巨人・坂本勇人内野手(34)が「6番・遊撃」2で試合ぶりにスタメンに名を連ねた。オコエ瑠偉外野手(25)が「2番・中堅」で今季初めて中堅での先発となった。広島の先発は左腕の床田。

◆広島の新助っ人、マット・デビッドソン内野手(32)=前アスレチックス傘下=が3号先制ソロを放った。「風が吹いてくれたおかげで入ってくれた。チームにとっていい先制点になった」0─0の二回2死で巨人の左腕、グリフィンの5球目のカーブをとらえ、バックスクリーンへたたき込んだ。打った時点で本塁打ランキングのトップのオスナ(ヤクルト)に並んだ。

◆3連敗中の巨人はフォスター・グリフィン投手(27)=前ブルージェイズ=が五回途中7安打6失点(自責点5)でKOされた。来日初登板となった4月1日の中日戦(東京ドーム)では7回3安打2失点で白星を飾った左腕が、この日は広島打線に捕まった。二回にデビッドソンにバックスクリーンへ先制の特大3号ソロを浴びた。さらに四回は先頭の秋山からマクブルーム、西川に3連打を許すなど3失点。打線の援護がないまま、五回は先頭打者の投手・床田に中前打を許すと、菊池に左中間二塁打。1死二、三塁で秋山に中越えへ2点二塁打を浴びて6点目を与えたところで、2番手の直江との交代を告げられた。直江は後続を打ち取り、グリフィンは4回1/3を75球で7安打6失点、5奪三振1四球だった。

◆巨人・岡本和真内野手(26)が止まらない。第1打席から3打席連続安打で2試合連続の猛打賞をマークした。7日の第1戦で4打数3安打1四球だった主砲は、この日も第1、第2打席で左前打を放ち、六回1死一塁での第3打席で広島の先発・床田から右前打。前日から6打席連続安打、7打席連続出塁と勢いは止まらず、この時点で29打数14安打とし、リーグトップの打率を・483まで上昇させた。

◆巨人・坂本勇人内野手(34)が今季23打席目で待望の初安打となる1号ソロを放った。0-6の七回、第3打席で左腕・床田の141キロの直球を豪快に弾き返した。「6番・遊撃」で2試合ぶりに先発。これまで自己ワーストの開幕22打席無安打(19打数無安打1四球1犠打)と苦しんでいたが、チームの今季8試合目でド派手にHランプを灯した。

◆巨人・丸佳浩外野手(33)が、18打席ぶりの安打となる左中間への適時二塁打を放った。1-6の八回1死で左腕の床田が投げた外角高めの直球を捉えた。開幕23打席目で初安打となるソロを放った坂本に続き、待望の一打を放った。

◆広島・床田寛樹投手(28)は140キロ台中盤の直球を軸にスライダー、ツーシーム、カーブなどの変化球を織り交ぜて八回途中9安打3失点に抑えた。六回まで3度得点圏に走者を背負ったが踏ん張った。6点リードの七回に開幕からノーヒットだった坂本にソロ、八回1死一塁では元広島の丸に適時二塁打を浴び、打席に岡本和を迎えたところで降板となったが、昨夏に骨折した右足首の不安を払拭する95球だった。勝てば昨年7月13日のDeNA戦(マツダ)以来の勝利投手となる。

◆広島が3連勝。二回にデビッドソンの3号ソロで先制、四回にマクブルームの適時二塁打などで3点を加えた。床田が八回途中3失点で今季初勝利、栗林が2戦連続セーブ。巨人は坂本のソロなどで追い上げたが、4連敗となった。

◆巨人の新外国人、フォスター・グリフィン投手(27)が五回途中7安打6失点(自責点5)でKOされた。秋山ら左打者に痛打された左腕は「四、五回と集中打されて(流れを)断ち切れなくて悔しい」と唇をかんだ。0-1の四回に3連打と味方の失策が絡んで3点を献上し、五回も粘れなかった。来日初黒星。「次はしっかりと抑えて、長いイニングを投げれるようにしたい」と雪辱を期した。

◆巨人・坂本勇人内野手(34)が今季23打席目で待望の初安打となる1号ソロを放つなど4打数2安打をマークした。勝利には結びつかなかったが、復調の兆しを見せた主将は「結果が出てくれたのはもちろんよかったです。2本目が出てくれたのが大きい。継続しないと意味ないと思う」と表情を引き締めた。今カードから、打席に立つ際のスタンス(両足の間隔)を狭め、高めの重心を意識した打撃を試しており、「いろいろ試しながら。結果が出たので継続が大事」と手応えを感じている。帰り道に囲み取材を受けていた際には通りかかった中田翔から「ナイスホームランでーす」と声をかけられ、少しだけ笑顔をこぼした。

◆巨人・坂本勇人内野手(34)が、開幕から23打席目での初安打となるソロ本塁打を含む2安打を放った。大久保博元打撃チーフコーチ(56)は、本塁打後に左前打を放った第4打席の内容を評価。「引っ張ってファウルを打てた。(今まで)速い球を引っ張れなかった。引っ張れるというのはヘッドが立っているということ。相手と勝負できる」とうなずいた。

◆巨人・岡本和真内野手(26)が、2試合連続の3安打を記録した。広島・床田から第1、2打席で左前打を放つと、第3打席は右前打。6試合連続安打と好調だが、チームは4連敗を喫した。今季から主将を務める4番打者は「調子がいいと思って、やっているわけではない。本来そこじゃないので、求めているものは。チームとしては出塁することは大事。どんな形であれ打てたらいい」と淡々と語った。

◆広島が3連勝を飾り、新井政権初のカード勝ち越しで3位タイに浮上した。打線は二回にデビッドソンの3号ソロで先制し、四回にはマクブルーム、五回には秋山の一打で得点を重ねた。試合後の新井貴浩監督(46)の一問一答は次の通り。──8安打で6得点。打撃陣が好調「各自がだいぶ自分のスイングができてきていると思います。その結果、打線がつながって、得点に結びついているんだと思います」──秋山が3安打2打点。チームをけん引「本当にね。打つだけじゃなしに守備の方でも走る方でもチームを引っ張っていってくれるなと感じます」─―二回にはデビッドソンが先制ソロ「追い込まれながら、バックスクリーンに。もちろん素晴らしい本塁打だったし、打球方向も良かったと思いますね」──床田は八回途中3失点で今季初勝利「ナイスピッチングでしたね。前回ヤクルト戦(神宮)も(六回無失点の)ナイスピッチングでしたし、きょうも勝ちが付いて彼本人もホッとしていると思います」─―八回途中から救援した戸根が踏ん張った「ナイスピッチングだった。彼もずっといいモノを見せてくれているし、昨年までずっといたジャイアンツということで、いい意味で気持ちも入っていたと思います。難しい場面だったけど、よく止めてくれました」─―開幕4連敗の後の3連勝「いつも言ってますけど、開幕から4連敗というスタートになりましたけど、みんなの力ってこんなもんじゃないってわかっている。慌てることも何もなかった。試合をこなしていく中でメンタル的にもフィジカル的にも慣れていくから大丈夫だと」──同一カード3連勝がかかる3戦目に向け「あした(9日)日曜日の試合。全員で戦って頑張りたいと思います」

◆広島・床田寛樹投手(28)が八回途中9安打3失点で昨年7月13日のDeNA戦(マツダ)以来の白星を挙げた。「応援が力になった。本拠地のマウンドで勝つことができてうれしい」。6─0の七回に開幕から無安打だった坂本にソロ、八回1死一塁では元広島の丸に適時二塁打を浴び降板となったが、昨年8月に骨折した右足首の不安を払拭する95球だった。

◆広島の守護神・栗林良吏投手(26)が2連投を解禁し、圧巻の3者連続三振で2試合連続となる今季2セーブ目を挙げた。「坂倉のリードのおかげ。きのうの登板から気持ち的に自信がついた」。6─3の九回に登板し、ともに代打の松田と中山、昨季まで広島に所属した長野を斬りまくった。これで2試合連続で無失点とし、4日の阪神戦の黒星を完全に払拭した。

◆まるで鯉の滝のぼりじゃ~!! 広島が開幕4連敗から一転、本拠地で3連勝。立役者は先制パンチで2試合連続の決勝点を挙げた新助っ人、デビッドソン(前アスレチックス傘下)だ。「チームの勝利に貢献できて幸せ。ヒーローインタビューに何度も呼ばれるように続けたい」前日7日は決勝犠飛で来日初のお立ち台に上がり、この日はメジャー通算54発の怪力がさく裂した。0─0の二回2死で左腕、グリフィンのカーブをバックスクリーンへぶち当てる豪快な一発。自身は「風が吹いてくれたおかげ」と涼しげだったが、これで今季3号とし、本塁打ランキングトップのオスナ(ヤクルト)、宮崎(DeNA)に並んだ。恐怖の6番打者が勢いをつけ、終わってみれば巨人の10安打より少ない8安打で6点を奪って快勝。開幕から2試合連続で零封負けを喫した打線の状態が嘘のように上向き、新井監督は「だから言ったじゃない。みんなの力はこんなもんじゃないって」とドヤ顔だ。復調したチームのベンチを明るくしているのがデビッドソンの〝ごますりパフォーマンス〟だ。オープン戦で本塁打を放った際にごまをすりすりするしぐさをやり始め、開幕後も継続。世界一に輝いたWBC日本代表で有名となった〝ペッパーミル〟を拝借したもの。3月の名古屋遠征で食事を共にした野間やマクブルームから「一緒にやろう」と誘いを受け、一人だけやり続けている。「いい形でチームが勝っている。あしたもこの勢いでいきたい」。新井政権初のカード勝ち越しで3位タイに浮上。D砲がごまをすりまくって新井監督を男にする。(柏村翔)

◆巨人は五回までに6点のビハインドを背負い、4連敗で借金2となった。坂本勇人内野手(34)が今季23打席目での初安打となる1号ソロを含む2安打。開幕8戦目での快音を淡々と振り返った坂本は、力強い目力を取り戻した。「2本目が出てくれたのが大きい。継続しないと意味がないと思う」2試合ぶりの先発出場で迎えた七回先頭。左腕・床田の低めの直球をバックスクリーンへ運んだ。八回にも左前打を放ち「いろいろ試しながら。結果が出たので継続が大事」と打席に立つ際のスタンス(両足の幅)を狭め、重心の位置を高くする新たな打撃フォームに手応えを得た。悩める男の復活弾から3点を返すも、6点差は大きかった。原監督は「1本目も良かったし、次もいいのが出たしね」と坂本の復調に安堵(あんど)しつつ「もう少し打線全体がつながってくれるといいけど。3番のブレーキはやっぱり大きいよね」と、1安打1打点も打率・100の3番・丸の奮起を願った。上昇気流は、中心打者の復活から生まれる。(谷川直之)

◆巨人・坂本勇人内野手(34)が「2番・遊撃」で先発し、三回の第2打席で左前打を放ち、2試合連続安打とした。7日の第2戦で今季23打席目にして初安打となる1号ソロを放つなど4打数2安打をマーク。開幕8戦目で待望のHランプを灯していた。〝呪縛〟から解き放たれたかのように、この日も左腕の玉村から左前へクリーンヒット。NPB現役選手最多の2208本目の安打とし、復調を印象付けた。今カードから、打席に立つ際のスタンス(両足の間隔)を狭め、高めの重心を意識した打撃を試しており、「いろいろ試しながら。結果が出たので継続が大事」と手応えを語っていた。

◆巨人・松田宣浩内野手(39)が移籍後初安打&プロ初二塁守備を記録した。3点を追う五回、先発投手の赤星の代打で登場すると、左腕の玉村のスライダーを打ち損じながらも全力疾走で内野安打とした。昨季終了後にソフトバンクから加入したベテランの移籍後初安打となった。さらに、その裏には門脇に代わって二塁に入った。ソフトバンク時代は不動の三塁手。昨季は一塁などを守ったが、1軍ではプロ18年目で初の二塁守備となった。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
620 0.750
(↓0.107)
-
(-)
13518
(-)
7
(+1)
7
(-)
10
(-)
0.175
(↓0.006)
0.770
(↓0.04)
2
(-)
阪神
520 0.714
(↑0.047)
0.5
(↓1)
13625
(+1)
20
(-)
1
(-)
5
(-)
0.252
(↓0.008)
2.760
(↑0.47)
3
(1↑)
DeNA
340 0.429
(↑0.096)
2.5
(↑1)
13619
(+3)
28
(+1)
4
(+1)
0
(-)
0.229
(↑0.015)
3.680
(↑0.44)
3
(1↑)
広島
340 0.429
(↑0.096)
2.5
(↑1)
13619
(+6)
18
(+3)
5
(+1)
2
(-)
0.220
(↑0.007
2.410
(↓0.11)
5
(2↓)
巨人
350 0.375
(↓0.054)
3
(-)
13522
(+3)
24
(+6)
5
(+1)
0
(-)
0.241
(↑0.005
2.650
(↓0.4)
6
(2↓)
中日
250 0.286
(↓0.047)
3.5
(-)
13612
(+1)
18
(+3)
1
(+1)
1
(-)
0.230
(↓0.005)
2.550
(↓0.13)