オリックス(☆4対2★)日本ハム =リーグ戦1回戦(2023.04.07)・京セラドーム大阪=
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日本ハム
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ORIX
11001010X41230
勝利投手:宮城 大弥(1勝0敗0S)
(セーブ:平野 佳寿(0勝0敗2S))
敗戦投手:上原 健太(0勝1敗0S)
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◆オリックスは初回、頓宮の適時打で先制する。その後3-2となって迎えた7回裏には、森の適時二塁打で貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・宮城が6回1安打無失点の好投で今季1勝目。敗れた日本ハムは、打線が終盤に追い上げを見せるも及ばず、5連敗を喫した。

◆オリックス宮城大弥投手(21)が今季初先発で、5回までノーヒットに抑える快投を見せた。初回を3者凡退でスタート。2回1死から清宮を四球で出塁させたが、続く上川畑を123キロスライダーで右飛、谷内も124キロスライダーで投ゴロに打ち取った。直球の強さに変化球のキレは抜群。3回は昨年までチームメートだった伏見、江越を連続三振に仕留めるなど3者凡退。4回も先頭の今川から連続三振を奪い3人で終わらせた。5回は2死から味方の失策で久しぶりの出塁を許すも、再び迎えた伏見を123キロスライダーで引っかけさせて三ゴロ。危なげない投球を続けた。5回まで78球を投げ、無安打1四球6奪三振。「一生懸命に頑張りたいと思います」と意気込んでいた今季初マウンドで、日本ハム打線を圧倒した。

◆両チームのOBでもある糸井嘉男氏(41=阪神スペシャルアンバサダー、SA)が始球式を行った。この日は「日本通信機器ファン感謝DAY」として開催され、同社のアンバサダーを務める糸井氏が胸に「超人光」と書かれた黒いTシャツ姿で登場。きれいなフォームで振りかぶって投げ込むと、ボールはオリックス捕手森のグラブに収まり、打者の日本ハム万波のバットが空を切った。160キロ出すという目標に「出てたんちゃいます? たぶん出ていたと思います。102マイル(164キロ)ぐらい出ています」と自信たっぷり。「きょうはスポンサーの日本通信機器さんの日で呼んでいただいたんですけど、京セラドームに立てて良かったです」。慣れ親しんだ京セラのマウンドを味わった。オリックスから移籍したレッドソックス吉田について聞かれると「うん。(代わりに)僕が入ります。僕が入ります」とまさかの返答。続けて「今のチームだったら日本一も経験していますし、みんなで埋められるんじゃないかなと思います」と古巣の後輩たちに期待していた。

◆オフに阪神からトレードで加入した日本ハム江越大賀外野手(30)が、今季2度目の先発出場で、超美技を連発した。「9番中堅」で出場。1回、先制点を奪われた直後の2死一塁から、オリックス杉本裕太郎外野手(32)が放った右中間への大飛球を、フェンスにぶつかりながらジャンプ一番好捕。3回にも1死一塁で、森友哉捕手(27)の飛球を、同じように背走してジャンピングキャッチした。

◆試合前「あれ? スタートダッシュは?」と自虐ネタで報道陣を笑わせる余裕を見せていた日本ハム新庄剛志監督だったが、オリックス宮城の前に、打線が5回まで無安打。6回1死一塁から、昨季宮城を得意にしていた今川がようやくチーム初安打を記録した。苦しい試合が続いており「ソフトバンクみたいなイメージだったんだけど...」と、開幕5連勝したソフトバンクをうらやんだ。

◆日本ハムは2日連続で"若侍"を攻略できずに5連敗。前日6日はロッテ佐々木朗の前に6回1安打無得点。この日はオリックス宮城を相手に1~4番に右打者を並べたが、6回1安打無得点と、ねじ伏せられた。新庄監督は「意外と左(打者)に投げづらそうだった。そりゃあ、分からん。試合前から」とし「待とう。待とう。待つしかない。これは」と、打線の覚醒を祈った。

◆今年初のお立ち台で、オリックス宮城大弥投手(21)が柔和な笑みを浮かべた。「少しほっとしています」。今季初先発で5回まで無安打の快投。直後のギャップがファンを沸かせた。6回1死から初めて内野安打を許したが、気持ちは切れなかった。「もうヒットでいいかなと思いながらやっていたので、すぐに切り替えられた。冷静に、でも心はずっと燃えていたので、よかったと思います」。平然とした表情に隠した熱い心で、前日初勝利を挙げた山本に続く1勝目。そして、先発した侍ジャパン投手は負けない"無敗神話"をつないだ。世界一に輝いたWBCでは、愛されキャラになった。エンゼルス大谷には"タメ口"で話しかける許可をもらい、食事会にもこぎつけた。4日には、インスタグラムを通じてパドレスのダルビッシュに"おねだり"。他の侍メンバーに届いたプレゼントが宮城に届かず、悲しみでうつむく写真を投稿。すぐにダルビッシュから反応があった。「しっかり送られてきました。バスタオルとマスクと、バッグみたいなものをいただきました。来てすぐに使いました」。チームは解散しても、関係は変わらない。侍で発揮した愛され力は健在。「頓宮さんが(ノーヒット)あるぞと言わなければ、もっといけたかもしれないですけど、打ったので良しとします」。お立ち台で並んだ先輩の活躍を冗談交じりにたたえた。変わらぬ姿に中嶋監督も「心配してましたけど、普通通りでした。非常にいい時の宮城かなと思います」と一安心。侍2人から連勝し再び貯金1。一気の波乗りといきたい。【磯綾乃】

◆オリックス宮城大弥投手(21)が今季初先発で5回までノーヒットに抑える快投を見せ、今季1勝目を手にした。打っては4番に座った頓宮裕真捕手(26)が4打数2安打2打点と活躍。試合後は2人でお立ち台に上がり、爆笑の掛け合いを見せた。お立ち台で宮城の好投について聞かれた頓宮が「負けたらたぶん髪の毛がなくなると思うんで、勝ち星をつけて頑張っていきたい」と答えると、宮城も"応戦"。「感覚も良かったですし、頓宮さんが(ノーヒット)あるぞと言わなければ、もっと行けたかもしれないですけど、打ったので良しとします」。互いに抜群のコメント力球場を沸かせた。

◆日本ハムはWBCで活躍した"若侍"を2日連続で攻略できず、5連敗を喫した。オリックス戦(京セラドーム大阪)で相手先発の宮城大弥投手(21)の緩急に、手も足も出ず。左腕攻略へ1~4番まで右打者を並べたが、6回1死まで無安打に抑えられた。投手が代わった7回、この日が23歳の誕生日だった万波中正外野手の2点適時打で反撃も、及ばなかった。5連敗も新庄剛志監督の表情に悲壮感はなかった。「かみ合えば大丈夫っすよ、これから」と、サバサバ。前日6日のロッテ佐々木朗に続き、この日はオリックス宮城と、2日連続で侍ジャパンメンバーと対戦。左腕宮城対策として、スタメンに右打者を6人起用し、1~4番を固めたが、約60キロの緩急に翻弄(ほんろう)されて、6回1死まで無安打と押さえ込まれた。「意外に左(打者)に投げづらそうでしたけどね。そりゃあ、分からん、試合前から」と残念がり「あのカーブは捨てていいかな~。あれが頭にあったら、全部追いかけてしまうから」と、敗因を挙げた。「万波君が打った後に、もう1本、今川君が打って同点にしたかったんですけどね」と、残念そうに振り返ったのは0-3で迎えた7回の攻撃だ。2番手の阿部を攻め立て2死満塁。この日、23歳の誕生日を迎えた万波が、三塁手の横をしぶとく抜く左前2点適時打。万波は「低めをしっかり我慢するという、いいアプローチが出来ているかなと思う」。代走に五十幡を送り勝負に出たが、今川は三ゴロに倒れた。6日は佐々木朗に6回1安打無得点。この日も宮城に6回1安打無得点。打線に元気がない状況が続くが、新庄監督は「待とう。待とう。待つしかない、これは」と前を向く。「日に日に(対戦する)投手は変わる。投手が変わっても、ストイラクゾーンに来るボールはあるのだから、そこでしっかり打って。詰まっても、先っぽでも、しっかり自分の形で打っていく。難しいけど、それを心がけていかないと」と、打線の成長を願った。【中島宙恵】

◆オリックス宮城大弥投手(21)が心待ちにしていた勝負に勝った。7日の日本ハム戦で今季初マウンドに上がり、6回1安打無失点の快投。今季1勝目を手にした。登板前日の6日。宮城のもとに、"宣戦布告"のLINEが届いた。昨年までの女房役で、日本ハムへ移籍した伏見寅威捕手(32)から。「いい勝負というか、抑えたいなと。打ったら絶対にLINEが来るので(抑えて)僕からLINEを送りたいと思います」と宮城は意気込んでいた。初対決は3回先頭で迎えた。ファウルで粘る伏見相手に、8球目の119キロチェンジアップで空振り三振。続いてやってきた5回2死一塁の場面では、128キロスライダーで引っかけさせ、三ゴロに打ち取った。試合後、伏見との対戦について聞かれた宮城は「前日に勝負と連絡がきましたし、勝負というか、ボコボコにしたので、LINEしたいと思います」と勝者の弁。しかし...。「けど、練習後に由伸(山本)さんが、抑えたら(LINEの連絡を)ブロックするみたいなこと言ってたぞ、と言っていたので、ちょっと心配になってます」とけなげな一面をのぞかせた。「寅威さんがいた時は、いいシーズンを過ごせましたし。いないからできないというわけではなく、また新たな自分を探して、もっといい結果を出して、自慢したい」。そう話していたとおり、ライバルとなった先輩にまずは頼もしい姿を見せた。

◆日本ハム、オリックス、阪神でプレーし、昨年限りで引退した糸井嘉男氏(41)が始球式に登場した。胸元には「超人光」と書かれた黒いユニホームでマウンドへ。豪快なフォームから、威力抜群の球を投げ込み、スタンドからはどよめきの声が上がった。始球式を終え、「もうちょっとグラウンドにいたかったですね。102マイルぐらい出ています。」と糸井氏。試合を行う両チームは古巣にあたり、「特別な思いもありましたし。両チーム応援します。こうやってみられてよかったです。始球式緊張するね」と話した。「日本通信機器ファン感謝DAY」として行われた試合で、糸井氏が日本通信機器株式会社のアンバサダーを務めることから始球式を行った。

◆日本ハム・上原健太投手(29)が今季初登板。4連敗中のチームに活気をもたらしたかったが、5回7安打3失点で降板した。「相手投手(オリックス・宮城)が良いピッチングをしていたので、踏ん張りたかったが...」。一回は頓宮、二回は野口、五回は再び頓宮にタイムリーを浴びた。一回と二回は守備の乱れから招いたピンチだったとはいえ、要所を締められず悔しそうだった。

◆日本ハム・新庄監督が開幕ダッシュを掲げた中で、2カードを終えて昨季と同じ1勝5敗。指揮官は試合前に「あれ? スタートダッシュは? イメージでは(5勝1敗の)ソフトバンクみたいな感じだったんけど、ちょっと計算が狂ったね」と苦笑い。それでも「どのチームでもこういう時期があって、こういうときは、もう乗り越えないと仕方ないから。楽しみながらね。徐々に徐々にみんなが経験を積んで、コツをつかみ始めて強くなっていく。そういうチーム、本当に楽しいですよ」とファイテングポーズは崩さなかった。しかし、この日も〝拙守〟から先制を許す。一回2死三塁で頓宮の遊ゴロを上川畑が追いつきながらバウンドを合わせ損ねてファンブル(記録は安打)。続く二回にも、野村の失策から2点目を奪われた。6試合で計12得点の打線も目覚めない。新庄監督は「(スタメンに)松本剛君が8人まで(入れて)いいんでしょ? そしたら、えらい点数、入るね」と自虐ジョークを飛ばしていたが、宮城の前にその松本剛当人も2打席連続三振。五回を終えてノーヒットと手も足も出ない。六回1死から万波が敵失で出塁し、続く今川がチーム初安打となる投手強襲安打。初めて得点圏に走者を置いたが、松本剛、野村が凡退して0行進が続いた。宮城が降板した七回に反撃開始。2番手の阿部を攻め安打と2死球で2死満塁にすると、万波が左翼へ2点適時打を放った。なんとか必死に食らいついたが...。日本ハムはこれで5連敗となった。

◆日本ハムは新庄剛志監督(51)が開幕ダッシュを公言した中、〝逆噴射〟の5連敗となった。オリックス・宮城対策として五十幡、石井の左打者を開幕7戦目で初めてスタメンから外し、右打者7人を並べたがわずか3安打。5連敗中は計21安打9得点と貧打が続く。試合前には「松本剛君を8人まで(スタメンに入れて)いいんでしょ? そしたら、えらい点数が入るね」と自虐的ジョークを飛ばしていた指揮官も、試合後には「待とう。これは待つしかない。相手投手がどうこうという問題じゃなく、ストライクゾーンには来るわけだから、詰まってもバットの先っぽでもしっかり自分の形で打っていくこと」と、〝鳴かぬなら鳴くまで待とう〟の徳川家康の境地を口にした。(東山貴実)

◆阪神からトレード移籍した日本ハム・江越大賀外野手(30)が「9番・中堅」で先発出場し、フェンス際の大飛球を2度好捕した。試合前にはサングラスを装着して打撃練習。新庄剛志監督(51)の勧めで3月上旬に東京都内で目の検査を受け、乱視との診断を受けた。「阪神の健康診断でも言われて知ってはいた。そのときはコンタクトを試してみたけど、合わなくて。そこで今回はサングラスをお試しで作ってみた」。視力は裸眼で右1・5、左1・2。ただ「乱視の分、1・2でもボヤっと見える」と言う。最も「やっぱ慣れないんで。(試合で)使うには時間がかかりそうな感じ」と話した。打撃では2打数無安打(1死球)に終わり、新庄監督は「バッターで(バットに)当たらないということは、と検査に行ったらやっぱり(原因が)あった。今日はメガネしてなかったけど、度数と合ってきたら、いけるんじゃないですか。焦点が合ってきたときに面白いかもしれない」と話していた。

◆オリックスの頓宮が適時打2本を放ち、 代打で3点二塁打を放った6日のソフトバンク戦に続いて勝利に貢献した。まずは0―0の一回2死三塁で、上原の速球を振り抜き、鋭い打球で遊撃手のグラブをはじく内野安打。五回は2死一、二塁から速球をしぶとく右前に転がす適時打とした。4番での先発起用に応え「積極的に打っていった」と胸を張った。春季キャンプから好調を維持したが、3月6日に右太ももを負傷して離脱。それでも翌日にはバットを握るなど前向きにリハビリに取り組み、5日に1軍に復帰した。連夜の活躍に、中嶋監督も「いい調整をしてくれている」と目を細めた。

◆ホームの京セラに堂々とした姿で凱旋(がいせん)した。世界と戦ってきた自信を胸に、マウンドでは仁王立ちだ。オリックス・宮城が満を持して今季初登板で初白星。シーズン〝開幕〟を最高の形で踏み出し、2打点の頓宮とともに呼ばれたお立ち台で、笑いの渦を作った。「少しほっとしています。感覚も良かったですし、頓宮さんが(ノーヒットノーランが)『あるぞ』と言わなければ、もっといけたかもしれないですけど、打ったのでよしとします」ワールド・ベースボール・クラシックの激闘後、3月24日からチームに合流し、2週間。31日のウエスタン・ソフトバンク戦(杉本商事BS)では6回1安打と入念に調整を行ってきた。昨年に現役引退した能見篤史氏が球場に足を運んだため、能見氏の登場曲で一回のマウンドへ向かう粋な計らいも見せた。最速は151キロを計測し、一回は三者凡退。三回ぐらいから「あるぞ、あるぞ」と頓宮には言われていたが平常心。最遅92キロのカーブ、ダルビッシュ直伝のフォークも駆使し、五回まで無安打投球。六回に今川に投手襲の内野安打を浴び1死一、二塁と初めてのピンチを背負うも、松本剛を二飛、野村を空振り三振に斬った。6回93球、1安打無失点で気持ちよく降板した。

◆「4番・DH」のオリックス・頓宮が2安打2打点をマーク。宮城とともにお立ち台に上がり「チャンスで回ってきたので、積極的に打つことができました」と喜んだ。一回2死三塁から遊撃への内野安打で先制。2-0の五回2死一、二塁から右前への適時打でリードを広げた。3月6日のWBC韓国代表との練習試合(京セラ)で負った右ハムストリングス筋損傷から復帰し、6日にも3打点挙げるなど連夜の活躍だ。「1軍に呼んでいただいたので、結果を出したいだけです」と誓った。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
510 0.833
(-)
-
(-)
13729
(-)
11
(-)
4
(-)
3
(-)
0.274
(-)
1.870
(-)
2
(-)
ORIX
430 0.571
(↑0.071)
1.5
(↑0.5)
13625
(+4)
23
(+2)
6
(-)
2
(+1)
0.278
(↑0.013
3.290
(↑0.21)
3
(1↓)
西武
330 0.500
(-)
2
(-)
13714
(-)
15
(-)
3
(-)
3
(-)
0.226
(-)
2.000
(-)
3
(1↓)
楽天
330 0.500
(-)
2
(-)
13710
(-)
12
(-)
3
(-)
5
(-)
0.186
(-)
2.000
(-)
3
(1↓)
ロッテ
330 0.500
(-)
2
(-)
13717
(-)
22
(-)
1
(-)
3
(-)
0.239
(-)
3.710
(-)
6
(-)
日本ハム
160 0.143
(↓0.024)
4.5
(↓0.5)
13614
(+2)
26
(+4)
1
(-)
5
(+1)
0.161
(↓0.013)
3.300
(↓0.01)