中日(☆3対1★)ヤクルト =リーグ戦3回戦(2023.04.06)・バンテリンドーム=
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ヤクルト
1000000001311
中日
01200000X31000
勝利投手:髙橋 宏斗(1勝0敗0S)
(セーブ:マルティネス(0勝0敗2S))
敗戦投手:石川 雅規(0勝1敗0S)

本塁打
【ヤクルト】濱田 太貴(1号・1回表ソロ)

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◆中日は1点を追う2回裏、龍空の適時打で同点とする。続く3回には福永の犠飛とカリステの適時打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・高橋宏が6回1失点の好投で今季初勝利。敗れたヤクルトは先発・石川が試合をつくれず、打線も1得点と振るわなかった。

◆試合前に名古屋市出身の歌手May,n(メイン)によるミニライブが開催された。ドラゴンズのスローガンが散りばめられた「蒼の鼓動」を全身ユニホーム姿で熱唱。熱烈な竜党だけに「きょうは歌手・May,nではなく、野手・May,nで頑張りました」と息を弾ませた。その後、中日OBの岩瀬仁紀氏(48)と福留孝介氏(45)による始球式が行われた。投手・福留氏が105キロの直球で打者・岩瀬氏から空振りを奪った。打席に立った岩瀬氏は「打つなと言われてたけど、速過ぎて打てなかった」と苦笑いを浮かべていた。

◆中日高橋周平内野手(29)が、スタメン発表後に交代した。いったん「5番・三塁」で発表されたが、試合開始直前にメンバー変更された。「6番・二塁」だったカリステが三塁に。高橋周に代わって、二塁にはベンチメンバーだった新人福永が入った。立浪監督は試合前のシートノックで腰に張りが出たための交代だったことを明かした。

◆ヤクルト石川雅規投手のプロ入り1年目からの22年連続白星はお預けとなった。同点で迎えた3回、中日打線につかまり1-3とされたところで降板。2回2/3を6安打3失点だった。505試合目の先発で通算183勝。大台まで17勝と迫るが「1試合1試合の積み重ね。年齢ではなくグラウンドで結果を出すことに集中したい」と球界最年長となっても気持ちは変わらない。

◆ヤクルトの開幕連勝が「5」でストップした。石川雅規投手(43)がプロ入り1年目からの22年連続白星を懸けて今季初登板したが、2回2/3を6安打3失点で降板した。打線は7回、村上宗隆内野手(23)とホセ・オスナ内野手(30)の連打で無死二、三塁のチャンスをつくったが後続が続かず無得点に終わった。この日はベテランの青木宣親外野手(41)とWBCで世界一となった侍ジャパン中村悠平捕手(32)がスタメンを外れた。開幕5連勝のうち、4試合で完封勝利は43年名古屋以来2度目のタイ記録とロケットスタートを決めていたが、小休止となった。

◆中日高橋宏斗投手(20)がWBC後、シーズン初先発で進化の勝利を手にした。ヤクルト相手に6回1安打1失点でチームの連敗を4で止めた。初回1死後、浜田に被弾も即座に切り替えた。以降は6回まで無安打8奪三振の圧巻投球で凱旋(がいせん)登板を飾った。楽しみにしていた山田、村上の侍メンバーから奪った連続三振が進化の証しだった。1回、浜田に156キロ直球を左翼席に運ばれても動じない。世界も驚かせたスプリットで侍コンビに空を切らせた。「ホームランが反省です。そこからはテンポよく投げられたと思います」。序盤でチームの逆転を呼び込みむ投球に笑顔を見せた。最年少でWBCを経験したことで「目標、意識は確実に変わりました」と振り返る。大谷、ダルビッシュら世界のトッププレーヤーと日常を過ごす中、意識を高く持ち続けることの大事さに気づかされた。トレーニングから食事まで、生活のすべてを野球につなげ、結果を出す。「3年後(のWBC)には先発として選んでもらえるようにやっていきたい」。世界の頂(いただき)を目標に据えた。昨季のセ界王者を封じ込み、新たな世界へ上々のスタートを切った。

◆スタメン予定だった中日高橋周平内野手(29)が、試合前シートノック後に腰の張りを訴え、出場を見送った。

◆ヤクルトは開幕からの連勝が「5」でストップした。石川が1年目からの22年連続白星を懸けて今季初登板したが、2回2/3を6安打3失点で黒星。「連勝を止めてしまったのは本当に申し訳ない。今度は勝ちにつながる投球をしたい」と語った。高津監督は「もう少し攻める気持ちがあっても良かった」と評した。連勝ストップに「気持ちを切り替えてまた明日です」と7日からの阪神戦に向かう。

◆ヤクルト・浜田太貴外野手(22)が2試合ぶりに「2番・左翼」で出場し、一回に先制の1号ソロを放った。WBC日本代表として世界一に貢献した中日先発、高橋宏の外角高め156キロの直球を一閃。高々と上がった打球は燕ファンが待つ左翼席に吸い込まれた。会心の一発に「ストレートに力がある投手なので振り負けないようにコンパクトに打つことを心掛けました。先制できてよかった」と喜んだ。大分・明豊高から入団5年目。3月31日の広島との開幕戦(神宮)では「1番・中堅」でプロ初の開幕スタメンを勝ち取った右の大砲候補が定位置をつかむべくアピール。22年連続の勝利を目指す先発の43歳左腕、石川を援護する大きな1点を取った。

◆「8番・遊撃」で出た龍空が中日に21イニングぶりの得点をもたらした。0―1の二回1死三塁で石川のスライダーを右前に打ち返した。3月31日の開幕戦以来となる出場で、今季初安打初打点をマークし「チャンスだったので、何とか打ってやろうと思い切り振った」と振り返った。同点の三回はドラフト7位新人の福永が犠飛でプロ初打点を挙げた。「最低限の仕事だが、何とかできて良かった」と安堵した。

◆第2の「ブンブン丸」襲名へ―。一回1死走者なし。ヤクルト・浜田太貴外野手(22)が左翼席に1号ソロを放ち、笑顔でダイヤモンドを一周した。「ストレートに力がある投手なので振り負けないようにコンパクトに打つことを心掛けました」WBC日本代表として世界一に貢献した中日先発、高橋宏の外角高め156キロの直球を一閃。大分・明豊高から入団5年目で右の大砲候補が侍戦士を攻略し、大きな一発をみせた。3月31日の広島との開幕戦(神宮)では「1番・中堅」でプロ初の開幕スタメン入り。4月2日の同戦では2安打するなど定位置確保へ、試合前時点で打率・250(16打数4安打)と必死に食らいついている。前日5日の中日戦は今季初めて先発出場を外れたが、悔しさを晴らすかのようにアピールした。一番の魅力は「フルスイング」だ。どんな球でも迷わず振りぬき、通算304本塁打を放った球団OBの池山隆寛2軍監督をほうふつさせる。そのスイングから〝令和のブンブン丸〟と呼ばれることもある。一方で課題はコンタクト率。昨季は自己最多の73試合に出場し、打率・206だった。今オフは追い込まれてからの待ち方や打撃フォームを試行錯誤。「1年間1軍で試合に出られるようにしたい」と意気込み、確かな成長を見せている。(森祥太郎)

◆中日が連敗を4で止めた。高橋宏は球に力があり、6回を1失点、8奪三振で今季初勝利。二回に龍空の適時打で追い付き、三回は新人福永の犠飛などで2点を挙げた。ヤクルトは石川が早々に乱れ、開幕からの連勝が5でストップ。

◆ヤクルトの43歳、石川雅規投手(42)は三回途中まで6安打3失点と崩れた。二回に龍空に同点適時打を打たれ、三回に2点を失って交代。チームの開幕からの連勝が5でストップし「いい流れできていたので、抑えないといけなかった。連勝を止めてしまって申し訳ない」と肩を落とした。白星が付けば2002年の入団年から22年連続勝利で、新人からでは米田哲也(阪急など)に並ぶプロ野球最長記録だった。黒星でお預けとなり「点を取ってもらった後の投球が大事だった。もう少しやりようがあった」と悔やんだ。

◆「5番・三塁」で先発メンバーだった中日・高橋周平内野手(29)が、一回表の守備でグラウンドに姿を見せないまま福永と交代した。立浪監督は試合前のシートノックで腰に張りが出たことを明かし「長引かないように大事を取った」と説明した。

◆前夜に球団新記録の開幕5連勝を飾ったヤクルトは打線が3安打に抑えられ、今季初黒星。高津臣吾監督(54)は2点を追う七回の攻撃を悔やんだ。1死二、三塁でサンタナが空振り三振。長岡は右飛に倒れ、好機であと一本が出なかった。指揮官は「あそこしかチャンスはなかった。高橋投手から打てなかったが、あそこで1点でも取っておけば、分からない展開だった」と唇をかんだ。WBC日本代表の高橋宏と対戦した6イニングで放った安打は、一回の浜田の1号ソロのみ。150キロ超の直球とスプリットに翻弄された。高橋宏が降板した後の七回に一打同点の好機をつくったが...。逆転することはできなかった。阪神が広島に敗れたため首位はキープ。「しっかりと粘って、食らいついて、1点にこだわる野球をやりたい」と高津監督。気持ちを切り替えて7日から阪神との3連戦(甲子園)に臨む。(森祥太郎)

◆安打こそ出ているものの、気になる点も挙げてみたい。村上の打撃だ。一回の空振り三振、四回の三ゴロは、どちらも高橋宏のフォークボール。九回の空振り三振も、マルティネスのフォーク。前日から、ボールになる右投手の落ちる球に手を出すシーンが増えている。おそらく、狙い球の比率として、ストレートに重きを置いているのではないか。ストレート待ちに傾いているからフォークにひっかかる。そう考えると納得がいく。なぜか。WBCでのメジャーリーガーとの対戦が、無関係ではあるまい。パワーのあるピッチングを体験したことで、力負けしないように...との意識が残っていても不思議ではない。もっとも、高橋宏もマルティネスも、きわめて球が速いため、致し方ない部分もある。要は、速球に対して意識過剰にならないことだ。(サンケイスポーツ専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
510 0.833
(↓0.167)
-
(-)
13715
(+1)
5
(+3)
5
(+1)
9
(+1)
0.181
(↓0.016)
0.680
(↓0.28)
2
(-)
阪神
410 0.800
(↓0.2)
0.5
(-)
13823
(-)
17
(+3)
1
(-)
5
(-)
0.291
(↓0.013)
3.270
(↓0.27)
3
(-)
巨人
330 0.500
(↓0.1)
2
(-)
13717
(-)
14
(+4)
4
(-)
0
(-)
0.223
(↓0.01)
2.080
(↓0.44)
4
(-)
DeNA
240 0.333
(↑0.133)
3
(↑1)
13716
(+4)
27
(-)
3
(+1)
0
(-)
0.214
(↑0.007)
4.120
(↑0.81)
4
(-)
中日
240 0.333
(↑0.133)
3
(↑1)
13711
(+3)
15
(+1)
0
(-)
1
(-)
0.235
(↑0.017
2.420
(↑0.3)
6
(-)
広島
140 0.200
(↑0.2)
3.5
(↑1)
1389
(+3)
13
(-)
3
(+1)
2
(-)
0.199
(↑0.015)
2.370
(↑0.36)