広島(☆6対0★)阪神 =リーグ戦2回戦(2023.04.06)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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阪神
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広島
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勝利投手:遠藤 淳志(1勝0敗0S)
敗戦投手:西 純矢(0勝1敗0S)

本塁打
【広島】デビッドソン(2号・4回裏2ラン)

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◆広島が降雨コールド勝ち。広島は初回、1死二塁から秋山の適時打が飛び出し、幸先良く1点を先制する。そのまま迎えた4回裏には、デビッドソンの2ランでリードを広げた。投げては、先発・遠藤が今季初勝利。敗れた阪神は、打線が序盤の好機を生かせなかった。

◆阪神ドラフト1位森下翔太外野手(22)が、フェンス際の好プレーで相手の流れを食い止めた。初回1死一塁からマクブルームの右翼へ伸びる打球を、右手でフェンスの位置を確認しながら、ギリギリの所でジャンピングキャッチ。「自分の感覚として、フェンスの距離を測るためにも(右手を)出した」。先制を許した後、悪い流れを食い止めた好プレー。試合前の練習では板山、島田とともに右翼の守備で筒井コーチのノックを受けており「練習していて損はないと今日もプレーやって思った。どんどんうまくなるために練習を重ねたい」と成果をかみしめた。直後には遊撃、中堅、左翼の間に上がった打球を遊撃小幡竜平内野手(22)が後ろ向きにダイビングキャッチ。連続の好プレーで先発西純をもり立てた。その後、森下は2回の攻撃で先頭打者として登場。左肩にプロ初死球を受け、さすりながらも元気よく一塁へ走りだした。攻守でガッツあふれるプレーを見せた。

◆阪神は降雨コールドにより敗戦し、開幕からの無敗記録は「4」でストップした。降雨コールドは12球団で今季初だった。2回の広島の攻撃から、雨脚が強まったが、そのまま続行。3点ビハインドの6回、先頭打者佐藤輝の打席の間に、この日一番の雨が降り、試合が中断。球審がグラウンドでコールドを発表した。阪神は地元・広島に凱旋(がいせん)登板となった西純矢投手(21)が先発した。しかし、初回に広島秋山から先制適時打。さらに、4回にデビッドソンから2号2ランを許し、5回6安打3失点と今季初白星はおあずけとなった。チームはこれで、開幕4連勝がストップ。39年ぶり、無傷での甲子園開幕試合を迎えることはできなかった。

◆阪神は降雨コールドで敗れ、開幕5連勝を逃した。降雨コールドゲームは今季12球団初となった。2回裏、広島の攻撃中から雨脚が強まったが、そのままゲームは続行。阪神が3点を追う6回、先頭打者佐藤輝の打席中にこの日1番の雨が降り、試合が中断。21分間の中断後、球審が降雨コールドを発表した。阪神は地元・広島に凱旋(がいせん)登板となった西純矢投手(21)が先発。初回、3番広島秋山に先制適時打を浴びると、4回には6番デビッドソンに2号2ランを許した。5回6安打3失点で今季初黒星を喫した。チームの連勝は4でストップ。勝てば39年ぶりに無傷で甲子園開幕試合を迎えていたが、4勝1敗で明日7日の甲子園ヤクルト戦に臨む。

◆広島が待望の今季初勝利を挙げた。3点リードの6回表無死で降雨コールドゲームとなり、白星が転がり込んだ。連敗を4はストップした。立役者の1人は秋山だ。開幕から5戦連続安打となる先制打をマークした。1回1死二塁、阪神先発西純の初球145キロをたたき、中堅前にはじき返した。「(直前に二塁打の)野間が勢いをつけてくれて積極的に行けました。チームとして先に点を取ることができて良かったです」。3回にも左前打で今季3度目のマルチ安打とした。新井新監督の初勝利は、マツダスタジアム通算500勝にもなった。

◆阪神先発の西純矢投手(21)が今季初黒星を喫した。5回で6安打を浴び3失点。雨の中、粘りの投球を見せたが、地元での初勝利はお預けとなった。初回に秋山に適時打を浴び先制点を献上。4回には無死一塁でデビッドソンに2ランを許した。「得点圏でのタイムリーだとか、本塁打ももったいなかったと思いますし、防げた失点だったかなと思います」と試合後は唇をかんだ。今季初登板。いきなり悪天候の中での投球だったが「そこはあまり気にしないようにしてましたし、言い訳にならないかなと思います。向こうも同じ状況で投げているので」。1軍ではプロ初となるマツダスタジアムのマウンド。地元での凱旋(がいせん)登板で、チームの開幕からの連勝を4で止めてしまった。「打者に投げるだけなので。そんなに広島だからというのもないですし、いつも通り」。平常心を貫いたが、結果には結びつかなかった。「打たれた変化球が高かったので、そこの高さを気をつけて、次、同じミスをしないようにしていきたい」。冷静に自己分析もできている。"二刀流"も期待される右腕は2回1死一、三塁の打席で空振り三振。次回はやり返してみせる。

◆阪神は降雨コールドで敗れ、開幕5連勝を逃した。降雨コールドゲームは今季12球団初となった。岡田監督の試合後の一問一答は以下の通り。-悪天候の中で「ええ? ほんま...」-西純は球が高かった「この間と一緒やったな。東京ドームとなぁ」-ストライクとボールがはっきりする「まぁ、あの初球もそうやろ。スライダーなぁ。あのホームランが痛いよな、ほんま」-打線はチャンスは作った「やっぱり、うんまぁ、きょうは1本も出んかったからな。まぁ、雨は分かってたからはよなぁ、1本出とったら、だいぶちごたかも分からんけど。まぁ、しゃあないのう、これなぁ。こっからやったけどなぁ。もう球数からいってな、そろそろなあ、向こうもリリーフ来そうな感じやったからなあ」-守備はいいプレーがあった「守備はな、芝もぬれてるし、まあ1つ1つ言うたんやけどな、試合前は。だから、うーん、まあ1本出とったらないう感じやけどな、まあしゃあないけどな」-小幡の走塁は前に行こうという意識「おーん、まあそれは全然あれや、あれをいくな言うたらおかしなる」-中継ぎ使わずダメージ少ない「ダメージ、そら負ける時もあるからそんなんダメージとかそういうのじゃなしにな、おーん、やっぱりもうちょっと、なんとかなりそうな感じやったからな、序盤でな、出とけばな、おーん」-今までは四死球が点に絡んでいたが「まあ点絡むいうか、なあ、いいところでヒット出とったからなあ、タイムリーがなあ。今日はちょっとタイミングずらされとったよな、紙一重のな、外野フライとかな」-明日甲子園で「まあ、そうよ。別に全部勝てるわけないんやから、やっぱりええ天気でやりたかったよなあ、そうやん昨日もそうやけど。まあ、しゃーないわな」

◆広島が待望の今季初勝利を挙げた。3点リードの6回表無死で降雨コールドゲームとなり、白星が転がり込んだ。連敗を4はストップした。広島-阪神は6回表降雨コールドで終了し、広島遠藤淳志投手がプロ初完封。コールドゲームで完封勝利を挙げた広島の投手は、71年8月5日中日戦の白石(8回表無死降雨コールド)11年10月15日阪神戦のバリントン(7回表無死降雨コールド)に次ぎ3人目。初完封だったのは遠藤が初めてだ。ちなみに、他球団でコールドゲームでプロ初完封を記録した投手は、近年では11年4月27日横浜戦の山内(中日)22年9月1日広島戦の才木(阪神)がいる。

◆広島が6回途中、降雨コールドで今季初勝利を挙げた。本拠地マツダスタジアムでは球団通算500勝目。スライド登板の先発遠藤が悪天候の中で粘りの投球を見せると、1回に先制した打線は4回にデビッドソンの2号2ランでリードを広げた。6回表、阪神の攻撃中に雨脚が強くなり、21分の中断をへてコールドゲームとなった。指揮官初勝利となった新井貴浩監督(46)の試合後談話は以下の通り。-初勝利新井監督 ありがとうございます。-ファンに勝利を報告新井監督 たくさん雨が降っている中で、応援してくれていたので、いい勝ちをプレゼントできてホッとしています。-最後は降雨コールド新井監督 そうですね、こればっかりは天候ですので。-遠藤投手が粘った。新井監督 粘りましたね。彼自身も今日が開幕ですし、またこの悪いコンディションの中で、粘り強く投げてくれたと思います。ナイスピッチングです。-スライド登板。期待の表れ新井監督 投手陣みんなに期待してるんですけど、その中でも彼に対する期待というのは大きいものがありますし、今季の初登板がスライドという形で彼自身もすごく難しかったと思うんですけどね。粘り強く投げてくれて、素晴らしかったと思います。-打線も秋山選手が1回から援護新井監督 まさにチームを勢いづける、勇気をもらったアキの一打、先制打だったと思います。-デビッドソン選手の1発で追加点新井監督 甘い球を一発でひと振りで仕留めてくれましたし、彼の持ち味ですからね、長打力というのは。ナイスバッティングでした。-今日は会沢選手、田中選手を先発起用新井監督 (田中)広輔に関しては、キャンプオープン戦とずっと状態がすごく良かったので、どこかのタイミングでと考えてました。彼も1打席目も、しっかり捉えた中で進塁打を打ってますし、この勝利に貢献してくれたと思います。会沢は、やっぱりなかなか(チームに)思うようにいい流れが来ない中で、彼のベテランの経験、力というものを今日は借りました。-今日の勝利でマツダスタジアム通算500勝新井監督 500勝に携わった全ての方々に感謝したいですし、応援していただいたファンの方々にも感謝したいです。次は501勝目を目指して、またベストを尽くしたいと思います。-ウイニングボールは新井監督 ウイニングボールは球団に渡しました。500勝なので。プレゼントしました。-中断中の思い新井監督 もちろん、ずっと(試合を)やると思って待っていましたけどね。-今日の1勝で明日から変わる新井監督 選手のみんなも初勝利ということでホッとしていると思う。(これまでも)勝ちたい、何とかしたい思いがすごく伝わるので、その姿勢でずっとやってくれれば歯車はかみあってくるんじゃないかなと思っています。いつも言っているように彼らの力はこんなもんじゃないので。

◆新井劇場開幕!! 広島新井貴浩監督(46)が6日、阪神2回戦(マツダスタジアム)で指揮官初勝利を手にした。悪天候の中、スライド登板で先発に送り出した遠藤が、毎回走者を出しながら粘りの投球でゼロを並べた。開幕から苦しんだ打線も1回に先制すると、4回にはデビッドソンの1発で2点を加えた。結末は降雨コールド。現役時代記録にも記憶にも残る選手だった新井監督らしい初勝利となった。ようやくファンに届けられた1勝目に、雨にぬれた新井監督は笑っていた。6回表。プレーボールから断続的に降り続けた雨が、佐藤輝を迎えた打席で強くなった。21分の中断を経て、球審がゲームセットを宣告。新人監督初の開幕4連敗から抜け出す初勝利はコールドゲームによってもたされ、同時にマツダスタジアム通算500勝。記録にも記憶にも残る"新井さん"らしい記念星となった。ウイニングボールは球団にプレゼントした。マツダスタジアムは「すごくいい思い出が詰まった場所」。広島に復帰した15年初打席での大歓声に、3連覇まで経験した。「若い頃からうまくいかず苦しい思いが詰まった場所」と振り返るのは旧市民球場。励まし以上にヤジや罵声など厳しい言葉を受けた。だが、新井監督にとってはどちらも特別な場所に変わりはない。原点は旧市民球場のビジター側の三塁ベンチ後ろ、外野寄りの席にある。小学3年まで球場近くに住んでいたこともあり、よく父に手を引かれながら球場に行っていた。「まだ野球をよく分かっていなかったから。ただ、あのユニホームを着た選手たちが格好良かった」。視線はグラウンドではなく、一塁ベンチに座る広島選手たち。ミスター赤ヘル山本浩二ら選手が輝いて見えた。この日、新井監督は現役時代と変わらぬ感情を爆発させた。1回の先制点に拍手を送り、4回のデビッドソンの1発には身を乗り出して右手を突き上げた。「気持ちが入っているので自分がどんなガッツポーズをしていたか分からない」。新井少年が見た光景を今度は自分がファンに届ける。新井劇場、開幕だ。【前原淳】

◆広島遠藤が粘投でプロ初完封勝利を挙げた。悪天候でマウンドの状態が悪く、抜け球が目立った。5回まで5四死球。毎回走者を背負った。それでも要所を締め、新井監督からプロ初のスライド登板で託された先発の期待に応えた。5回0/3無失点での完封に「まだまだです。満足はしていない。ゼロで並べられたのは良かったかな」。納得はしても、満足はしてない。秋山が初勝利に導く先制打を放った。1回1死二塁から阪神西純の初球145キロをたたいて、中堅前にはじき返した。「(直前に二塁打の)野間が粘りながら出てくれたので。ゲッツーもないですし、思い切っていけるケース。初球から振りにいきました」。3回には左前打で、早くも今季3度目のマルチ安打。開幕から全試合安打で、打率をリーグトップ4割4分4厘に上げた。

◆新生岡田阪神が今季12球団初となる降雨コールドゲームで開幕5連勝を逃した。岡田彰布監督(65)は無念の初黒星に「こっからやったけどなあ」と天気に恨み節。08年に阪神で指導した広島新井貴浩監督(46)に初勝利を献上した。7日は本拠地甲子園の開幕戦。39年ぶりに無傷で聖地初陣に臨むことはできなかったが、ヤクルトとの首位攻防戦に向けスイッチを切り替えるしかない。反転攻勢をかけようとした直後の6回の攻撃中、雨脚が突如強まった。21分間の中断後に「降雨コールドゲーム」が宣告され、マツダスタジアムのコイ党がドッと沸いた。阪神の開幕連勝は4でストップ。同時に08年に阪神で1年間、監督、選手の間柄だった広島新井監督に初勝利を献上する形となった。岡田監督は「こっからやったけどなあ。もう(広島遠藤の)球数からいってな、そろそろ向こうもリリーフ来そうな感じやったからなあ」と渋い表情で悪天候を恨んだ。先発西純が本領を発揮できなかった。初回1死から野間に左翼フェンス直撃の二塁打を浴び、秋山に中前適時打を許し、あっさり先制点を献上。4回は無死一塁からデビッドソンに甘く入ったスライダーを捉えられ、左中間へ痛恨の2ランを被弾した。指揮官は「この間と一緒やったな。東京ドームとなあ」と厳しい表情。ボールが高めに集まり5回5失点と打ち込まれた3月22日の巨人とのオープン戦を回想し、「あのホームランが痛いよな、ほんま」と苦言を呈した。リーグ最多得点を誇る打線もブレーキがかかった。1~3回は得点圏に走者を進めながら、チャンスを生かせず。指揮官は「今日は(適時打)1本も出んかったからな。雨は分かってたから、はよなあ1本出とったら、だいぶちごたかもわからんけど」と嘆いた。5回2死一塁から大山の中堅フェンス手前への飛球など惜しい当たりもあったが、「今日はちょっとタイミングずらされとったよな、紙一重のな、外野フライとかな」と振り返った。7日からは甲子園開幕3連戦。首位ヤクルトを迎え撃つ。指揮官は「別に全部勝てるわけないんやから、やっぱりええ天気でやりたかったよなあ、そうやん昨日もそうやけど。まあしゃーないわな」と気持ちを切り替えた。【古財稜明】阪神ドラフト1位森下翔太外野手(22)が攻守にガッツを見せつけ、チームをもり立てた。初回、1死一塁から右翼後方へ伸びる大飛球に対し、右手でフェンスとの距離を確認しながらジャンピングキャッチ。「自分の感覚として、フェンスとの距離を測るためにも(右手を)出した」。先制を許した直後の価値ある好プレーだ。試合前に個別ノックを受けており「練習していて損はないと、今日もプレーやって思った。どんどんうまくなるために練習を重ねたい」と成果をかみしめた。2回の第1打席ではプロ初の死球も経験。143キロ直球を左肩に受け、さすりながらも元気よく一塁へ。試合後には「全然大丈夫です」と強調した。7日からは甲子園開幕カードとなるヤクルト3連戦に臨む。「やっと甲子園でプレーしている姿をオープン戦以外で見せることができる。すごく楽しみ」。聖地でも攻守にガッツを見せる。西純が今季初登板で黒星を喫した。地元広島のマツダスタジアムで1軍初登板。雨が降りしきる中で粘投したが、5回6安打3失点で凱旋(がいせん)勝利はお預けとなった。初回は3番秋山に適時打を浴びて先制点を献上。4回無死一塁では6番デビッドソンに2ランを浴びた。「得点圏のタイムリーや本塁打も、もったいなかった。防げた失点だった。打たれた変化球が高かった。次は同じミスをしないようにしたい」。悔しさは次回晴らす。

◆両軍のスターティングメンバーが発表。阪神は西純矢投手(21)が今季初先発。地元広島での凱旋登板は1軍では初となる。昨季6勝(3敗)で、開幕ローテーションを勝ち取った右腕。「自分の球を投げるだけ。いつも通り投げたいです」と平常心で臨み、チームを5連勝に導く。野手は5試合連続同じオーダー。

◆阪神・森下翔太外野手(22)=中大=が0-1で迎えた二回の第1打席で、シーズン初の死球を受けた。広島の先発・遠藤の初球が左肩付近に直撃。森下はバッターボックスに倒れ込み、ボールが当たった付近を激しくさすった。大きなけがなどはなかった模様で、すぐに立ち上がり、小走りで一塁に向かった。森下はその後、梅野の三ゴロと小幡の左前打で三塁まで進塁。同点の好機で1番・近本の打席を迎えたが、小幡の走塁死で得点はならなかった。

◆広島・大瀬良大地投手(31)が6日、マツダスタジアムでの試合前練習に参加し、今季本拠地初先発する7日の巨人戦(マツダ)に備えてキャッチボールなどで調整した。「あの声援を背中に受けて投げることができるのはすごくアドバンテージになる。大きな力に変えて、いいピッチングができるように頑張りたい」。球団史上3人目の5年連続の開幕投手を務めた前回3月31日のヤクルト戦(神宮)は5回5安打2失点で黒星。ブリンソン(前ジャイアンツ)が加わったG打線の印象は「実績のある選手がたくさんいる。活発なところは活発でいい打線。1イニングでも長く投げられるように」と力を込めた。

◆阪神・岡田彰布監督(65)のリクエストはまたしても実らなかった。二回2死一、三塁で広島・遠藤惇志投手(23)の投球がワンバウンドとなり、一走・小幡竜平内野手(22)がスタートしたものの、判定はタッチアウト。岡田彰布監督がリクエストを要求したが、判定は覆らなかった。これで3月31日のDeNAとの開幕戦(京セラ)での七回の近本光司外野手(28)の本塁憤死、4月4日の広島戦(マツダ)での二回の佐藤輝明内野手(24)の一塁牽制死に続いて、〝3連敗〟となった。試合は先発の西純矢投手(21)が一回に先制点を奪われ、四回にはマット・デビットソン内野手(32)に1号2ランを浴びるなど、苦しい展開となった。

◆六回の開始直後、強まった降雨により試合が中断された。六回表、この回先頭の阪神・佐藤輝明内野手(24)の5球目の後、午後7時53分に審判が試合中断を告げ、マウンドとバッターボックス付近にブルーシートがかけられた。試合は広島が秋山の適時打、デビッドソンの2ラン本塁打で3-0とリードしている。

◆阪神は降雨コールドで今季初黒星。開幕からの連勝は「4」でストップした。打線は好機に1本が出せなかった。一回は2死一、二塁で5番・佐藤輝が一ゴロ。三回も1死一、二塁と走者を置いたが、4番・大山が捕邪飛、続く佐藤輝が中飛に倒れ、5四死球と不安定だった広島の先発・遠藤を打ち崩せなかった。先発した西純矢投手(21)は一回、広島の3番・秋山に先制の中前適時打を許す。四回には無死一塁から6番・デビッドソンに中堅へ2ラン本塁打を許した。五回が終わって試合が成立したのち、六回の開始直後に雨が強まって中断。降雨が収まる気配のないまま、試合終了が告げられた。

◆先発の阪神・西純矢投手(21)は、5回6安打3失点だった。1死から広島の2番・野間に149キロ直球を捉えられ、左翼フェンス直撃の二塁打を許すと、続く秋山にも速球を合わせられ、中前に適時打を浴びて先制を許した。二回、三回は無失点に抑えて四回、先頭の西川に中前打を許すと、続く6番・デビッドソンに真ん中付近に入った初球のスライダーを捉えられ、中堅へ2ラン本塁打を浴びた。1軍戦では初となる地元・広島での凱旋登板だった。「特別に考えすぎることなく、いつも通りに投げたい」と語っていたが、リードを許す投球のまま、降雨コールドで黒星の結果となった。

◆六回表無死で降雨コールドゲーム。広島が今季初勝利を挙げ、連敗を4で止めた。遠藤が3安打に抑えてプロ初完封。一回に秋山の適時打で先制し、四回にデビッドソンの2ランで加点した。阪神は開幕からの連勝が4でストップ。

◆水しぶきを上げて跳ねる打球が中堅へと転がった。開幕から4連敗で迎えたマツダスタジアムでの一戦。広島・秋山のセンター返しで幸先よく先制した。「野間が(二塁打で)勢いをつけてくれて積極的にいけた。チームとして先に点を取ることができてよかった」一回1死から野間が左翼フェンス直撃の二塁打を放つと、秋山が西純の初球を中堅へはじき返しチームは2試合ぶりに先制した。試合前から強い雨が降る悪条件の中で最多安打4度を誇るヒットメーカーが存在感を発揮した。この日は、ファンもチームスローガンのように「がむしゃら」に応援してほしいとのメッセージを込め、来場者に「新井監督のお面」が配布された。お面は指揮官が鬼のような表情で吠える個性的なデザインのもの。観客席の至る所に〝アライさん〟が見守る異様な光景がナインを後押しした。5日の阪神戦が雨天中止となりスライド登板となった遠藤は粘り強い投球をした。立ち上がりの一回には単打と四球で2死一、二塁を招くも佐藤輝を変化球で一ゴロに仕留め無失点。1点の援護を得た二回以降も走者を背負ったが本塁だけは踏ませなかった。四回無死一塁ではデビッドソン(前アスレチックス3A)の左中間への2号2ランでリードを広げた。六回の守備中に雨が強くなり、中断。降雨コールドとなり、新井監督が初勝利を、球団としてマツダスタジアム通算500勝を達成した。(柏村翔)

◆阪神の開幕連勝が「4」で止まった。先発の西純矢投手(21)が一回に先制を許し、四回にはマット・デビットソン内野手(32)に1号2ランを浴びるなど、3失点。攻撃では5四死球の広島・遠藤惇志投手(23)を攻めあぐんで、無得点に終わった。岡田彰布監督(65)の主な一問一答は以下の通り(成績=4勝1敗、観衆=2万935人)。ーー悪天候のなかで「ええ? ホンマ...」ーー西純は球が高かった「この間と一緒やったな。東京ドームとなぁ(3月22日の巨人戦で先発して5回4失点)」ーーストライクとボールがはっきりする「あの初球もそうやろ。スライダーなぁ。あのホームランが痛いよな、ホンマ」ーー打線はチャンスは作った「今日は一本も出んかったからな。まぁ、雨はわかってたから、はよなぁ、一本出とったら、だいぶ、違ったかもわからんけど。まぁ、しゃあないのう。こっからやったけどなぁ。球数からいってな、そろそろなあ(広島の先発・遠藤は5回を投げて88球)、向こうもリリーフ来そうな感じやったからなあ」ーー守備いいプレーあった「守備はな、芝も濡れてるし、まあ一つ一つ言うたんやけどな、試合前は。だから、うーん、まあ一本出とったらな、いう感じやけどな、まあしゃあないけどな」ーー小幡の走塁は前に行こうという意識(二回2死一、三塁で遠藤のワンバウンド投球に一走でスタートを切ったがタッチアウト)「それは全然アレや、アレを行くな言うたらおかしなる」ーー中継ぎ使わずダメージ少ない「そら負ける時もあるから、そんなんダメージとかそういうのじゃないしにな、おーん、やっぱり、もうちょっと何とかなりそうな感じやったからな序盤でな、出とけばな、おーん」ーー今までは四死球が点に絡んでいたが「点絡むいうか、なあ、いいところでヒット出とったからなあ、タイムリーがなあ。今日はちょっとタイミングずらされとったよな、紙一重のな、外野フライとかな」ーー7日から甲子園「まあ、そうよ。別に全部勝てるわけないんやから、やっぱり、エエ天気でやりたかったよな。昨日もそうやけど。まあしゃーないわな」

◆近鉄、西武で主砲として465本塁打&2452安打をマークし、西武コーチ時代には清原和博らを育てたサンケイスポーツ専属評論家・土井正博氏(79)は三回無死一塁での中野拓夢内野手(26)の犠打に疑問を呈し、佐藤輝明内野手(24)の安定感に欠ける打撃フォームについても言及した。雨の日の試合の定石がある。何が何でも先制点を奪うこと。リードされているケースは少しでも早く追いつくこと。いつ中断、コールドになるか分からないからだ。ただ定石に縛られ過ぎてもいけない。広島の先発・遠藤は一回から足元をずっと気にして、制球も不安定で、投球内容的にはいつ崩れてもおかしくない状態。三回。無死から近本が四球を選んだ。続く中野もバントの構えから2球連続ボール。阪神ベンチは送りバントの作戦を貫いて1死二塁の状況を作ったのだが、ここはバントではなく、エンドランなど攻撃的に攻めてもらいたかった。相手はアップアップの状態。1つのアウトを奪うのに四苦八苦している。その状況での送りバントは、アウトを1つプレゼントしてしまったことになる。「助かった」と感じたはずだ。中野の打撃を見ても、状態は悪くない。実際、続くノイジーも四球だった。遠藤なら、今の阪神打線なら活路は開けたはず。もったいなかった。先発・西純は変化球が高めに浮いて痛打されたのは痛かった。四回のデビッドソンに一発を浴びたのも、高めに入ったスライダー。外国人が大好きな球だ。球威はあるのだから、変化球を低めに投げていれば、そこから落ちて効果的な球になる。高いと半速球になって打ち頃になる。修正してもらいたい。佐藤輝の打撃フォームがまだ、固まり切っていないように映るのも心配だ。私も経験があるのだが、フォームを変えた当初は、感触が良く、結果も出るケースが多い。ところが、時間が経つと、タイミングが合わなくなったり、感覚がズレている気分になったりする。これは、新フォームが自分のものになっていない証拠。新フォームは腰が引けたように映り、球を捉えきれていないような感じもするが、四球を選べて、選球眼は良くなっている。本人が納得できているのなら、それでいい。早く今のフォームに慣れることだ。とはいえ、チーム全体的には順調な滑り出しができている。力を出し切っている選手が多いのは頼もしい。ドッシリ構えて戦っていってもらいたい。

◆広島・秋山翔吾外野手(34)は一回、西純の初球の速球を中前にはじき返した。開幕から5試合連続の安打が先制打。二塁打を放った野間に続いた3番打者は「野間が勢いをつけてくれて積極的にいけた。チームとして先に点を取ることができて良かった」と喜んだ。三回2死走者なしでは、左前打で今季3度目の複数安打をマーク。「続けていきたい。いいところで打てたら、なおいい」と中軸を務める責任感をにじませた。年長者としてチームを引っ張っていく覚悟も示す。「若い選手は思い切ってやってくれればいい。ミスは出ると思うけど勝ちに結びつけ、カバーするのが僕らの仕事」と頼もしかった。

◆広島が逃げ切り、開幕からの連敗を4で止めた。3─0の六回先頭の佐藤輝の打席で雨脚が強くなり降雨コールド。就任後初勝利を手にした新井貴浩監督(46)の主な一問一答は次の通り。──初勝利「うれしい。たくさん雨が降っている中で、応援してくれていたので、いい勝ちをプレゼントできてホッとしている」──遠藤が5回無失点と粘った「粘りました。彼自身きょうが開幕ですし、またこの悪いコンディションの中で、粘り強く投げてくれた。ナイスピッチング」──一回に秋山が先制打「まさにチームを勢いづける、勇気をもらったアキの先制打だったと思う」──四回にはデビッドソンが2号2ラン「甘いボールを一発でひと振りで仕留めてくれましたし、彼の持ち味ですからね、長打力というのは。ナイスバッティングでした」──捕手に会沢、遊撃に田中を起用「(田中)広輔に関してはずっとキャンプ、オープン戦と状態がすごくよかった。どこかのタイミングでと考えていた。彼も1打席目も、しっかり捉えた中で進塁打を打ってますし、この勝利に貢献してくれたと思う。会沢は、やっぱりなかなか思うようにいい流れがこない中で、彼のベテランの、経験、力というものを今日は借りました」──マツダスタジアム通算500勝「500勝に携わった全ての方々に感謝したいですし、応援していただいたファンの方々にも感謝したい。次は501勝目を目指して、またベストを尽くしたいと思う」

◆六回表途中、中断ののちに待っていた無情の降雨コールド宣告。援護に期待した後半戦は降りしきる雨粒の向こうに消え、阪神・西純は5回6安打3失点で黒星を喫した。地元・広島での1軍初登板とあれば、ひどく悲しい結末だ。「得点圏でのタイムリーとか、あのホームランももったいなかった。防げた失点だったかなと思います」一回1死から野間に左翼フェンス直撃の二塁打を浴びると、続く秋山には148キロ直球を中前に運ばれ、わずか9球で先制点を献上。安打で走者を背負った二、三回はゼロを刻んだが、こらえきれなかったのは四回だ。先頭・西川に8球目の直球を中前にはじき返されて粘り負けすると、続くデビッドソンへの初球のスライダーは吸い込まれるように真ん中付近へ。左中間席に突き刺さる打球を見送ると、首をかしげて悔しがった。岡田監督も「あのホームランが痛いよな、ほんま」と指摘する痛恨の一球だ。西純は昨季も初登板だった5月1日の巨人戦(東京ドーム)でウォーカーに浴びた一発を機に、そこから4試合連続被弾。今後は〝悪癖〟の克服も求められる。「地元で(1軍戦に)投げたいというのはずっと思っていた。やっとですね」マツダスタジアムは幼少期から観戦で何度も足を運び、鯉戦士たちに視線を送り続けてきた思い出の地。あこがれの前田健太(ツインズ)も活躍したマウンドに立つことを、プロ4年目でようやくかなえた。ただ、試合後は「『広島だから』とかはないですし、(気持ちも)いつも通りだった」と自然体で臨んだことを強調。いまは虎の一員となり、開幕ローテの一角を任された身。たくましく気持ちを律して投げ続けたが、マウンドで残った結果が敗戦ならば決して満足などできない。「打たれた変化球はやっぱり高かった。高さというのを気を付けて、次に同じミスをしないようにやりたい」あこがれ続ける赤ヘル軍団との勝負はこれから幾度となく訪れる。借りを返すためにも、一球の大切さを胸に刻む。(須藤佳裕)

◆阪神・中野が一回に中前打を放って4試合連続安打とした。「追い込まれてからでも余裕をもって、自分らしくファウルを打ちながらヒットを打ったり、そういうことができている」。守備でも雨でぬれた芝に対応し、二回に田中の放ったゴロを好捕。攻守に好調の背番号51は「切り替えて、甲子園なので、ヤクルトをしっかりと倒せるように準備したい」と意気込んだ。

◆阪神・佐藤輝は一回2死一、二塁の先制機で一ゴロ。三回2死一、二塁の第2打席は中飛に倒れ、2度の好機を生かせなかった。第3打席途中で雨脚が強まり、降雨コールドに。最初の2打席が悔やまれるかと問われると、「そりゃあ、そうです」と唇をかんだ。今季の得点圏は9打席で打率・000(4打数0安打)。本拠地・甲子園開幕に向け「切り替えて」と前を向いた。

◆阪神・梅野が四回1死の第2打席で、遠藤の141キロ直球を捉え、左翼フェンス直撃の一打を放った。雨天中止となった5日は、全体練習後に一人、居残りで打撃練習を敢行。特訓の成果が一夜にして出た形だ。この一打を今後につなげたいかと問われた正捕手は「そやね」と一言。一喜一憂することなく、次戦に向け足早にバスへと乗り込んだ。

◆阪神・小幡が二回、左前に14打席ぶり安打。「いい具合にヒットが出てよかった」と振り返った。守備では強風が吹く中、一回に西川の飛球を中堅付近まで追いかけて捕球する好守を披露した。「だいぶ(風で)流れて落ちてきていたので、難しい部分もありましたけど、しっかりと捕れるようにしました」。確かな手応えをつかみ、甲子園でも攻守でチームを助けていく。

◆甲子園で仕切り直しや!! 阪神は広島に六回表降雨コールド0-3で敗れ、今季初黒星で開幕からの連勝は「4」で止まった。「6番・右翼」で出場したドラフト1位・森下翔太外野手(22)=中大=は二回に左肩付近に死球を受けて倒れ込み、ヒヤリとさせたが、大事に至らず。7日のヤクルトとの今季甲子園開幕戦に向け、「すごく楽しみ」と気持ちを切り替えた。逆転の勝機を探り続けたが、勢いに乗る岡田阪神も雨には勝てず...。無念の降雨コールドゲームで開幕からの連勝は「4」で止まった。今季初黒星を喫したが、この1敗を引きずることはない。虎には頼もしいドライチがいる。7日のヤクルト戦で迎える今季甲子園開幕戦。森下が気持ちを切り替え、目を輝かせた。「やっと甲子園で自分がプレーしている姿を、オープン戦以外で見せることができる。すごく楽しみ」開幕から5試合連続で「6番・右翼」で出場。二回先頭で広島先発・遠藤の143キロ直球が左肩付近を直撃した。初めて死球を受け、バッターボックスに倒れ込む。すぐに起き上がったが、当たった箇所をさすりながら苦悶(くもん)の表情を浮かべた。ヒヤリとさせたが、そのまま一塁へ向かい、大事には至らず。「デッドボールは全然、大丈夫です」。鍛え上げた肉体は、こんなくらいでは壊れない。

◆ウソやろ~!? まさか、わが阪神に最初の黒星をつけたのが『雨』って...。どないなっとんねん!! てか、雨が降るのを分かっていて、プレーボールをかけるかア!?いや、百歩譲って、試合を始めるのはいーよ! だったら、グラウンド状況が田んぼでも続行した阪神-DeNAのCSみたいに最後までやったれ!! 後半の逆転劇を信じて疑わなかっただけにオレの恨み節は一晩中、続いたのであった...。つらい雨の敗戦となったけど、敗因はそれだけ? 「勝ってかぶとの緒を締めよ」ならぬ『負けてかぶとの緒を締めよ』と考えれば、阪神打線に心のスキはなかっただろうか? 広島先発の遠藤は五回まで5四死球と再三のピンチのマウンドだったのだ。さらに長距離打者にはおいしい強風が外野方向へビュンビュン。そんな中で打席に入ったノイジーが、大山が、佐藤輝が一発を狙ってのミスショットをしていたように見えたのだ。野球の最大の敵は『欲』。さあ、次のヤクルト戦、欲を捨て無心で戦え!!

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
510 0.833
(↓0.167)
-
(-)
13715
(+1)
5
(+3)
5
(+1)
9
(+1)
0.181
(↓0.016)
0.680
(↓0.28)
2
(-)
阪神
410 0.800
(↓0.2)
0.5
(-)
13823
(-)
17
(+3)
1
(-)
5
(-)
0.291
(↓0.013)
3.270
(↓0.27)
3
(-)
巨人
330 0.500
(↓0.1)
2
(-)
13717
(-)
14
(+4)
4
(-)
0
(-)
0.223
(↓0.01)
2.080
(↓0.44)
4
(-)
DeNA
240 0.333
(↑0.133)
3
(↑1)
13716
(+4)
27
(-)
3
(+1)
0
(-)
0.214
(↑0.007)
4.120
(↑0.81)
4
(-)
中日
240 0.333
(↑0.133)
3
(↑1)
13711
(+3)
15
(+1)
0
(-)
1
(-)
0.235
(↑0.017)
2.420
(↑0.3)
6
(-)
広島
140 0.200
(↑0.2)
3.5
(↑1)
1389
(+3)
13
(-)
3
(+1)
2
(-)
0.199
(↑0.015
2.370
(↑0.36)