オリックス(★0対5☆)ソフトバンク =リーグ戦2回戦(2023.04.05)・京セラドーム大阪=
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ソフトバンク
11021000051100
ORIX
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勝利投手:和田 毅(1勝0敗0S)
敗戦投手:黒木 優太(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆ソフトバンクは初回、栗原の適時打で先制する。その後は4回表に近藤が2打席連続となる適時打を放つと、5回には中村晃の適時打が飛び出すなど、小刻みに得点を重ねた。投げては、先発・和田が5回無失点で今季初勝利。敗れたオリックスは、打線が7安打を放つも無得点とつながりを欠いた。

◆父の通夜に参列するため、前日4日のオリックス戦欠場していたソフトバンク藤本博史監督(59)が、葬儀を終えてチームに復帰した。「頑張るしかない。おやじにしっかりいい報告できるようにね。おやじだけじゃなくて、門田さんも亡くなったし。関わりのある人たちが亡くなっていってるので、そういう人たちにいい報告ができるように頑張るだけですね」と気持ちを新たにした。3日夕方に亡くなった藤本監督の父は、急逝だったという。「間に合わなかった。新幹線の中で聞いたからね。体調が良かったから、急やったよね。施設に入ってて、足は動かなかったけど、頭はしっかりしていた。野球が大好きやったから、ずっと見てくれてて、3連勝して喜んでくれていると聞いていた。びっくりしましたね」と振り返った。前日4日は指揮官不在の中、昨季日本一のオリックス相手に快勝。藤本監督は「1日休ませてもらって申し訳なかったんですけど。みんな頑張ってくれてね。外から映像を見てるのは違うね。甲斐拓也なんかかっこええな、とかね。お通夜の時もiPadで見ながらやってました。投手戦でどっちに転んでもおかしくない試合。さすが近藤くんやね。ああいうところでしっかり打てるというのはさすがやね」とチームに感謝していた。

◆オリックスファンの人気俳優、中尾明慶が始球式に登板した。甲子園を目指す野球部を主役にした人気ドラマ「ROOKIES」で中堅手の関川秀太を演じた中尾だけに、打者の来田から見事に空振りを奪ってみせた。「もうすごい緊張しましたけど、僕は本当に子どもの頃からイチロー選手の頃からオリックスをずっと応援してきて。この選手の方たちに囲まれて投げられるっていうこんな機会もないので、もう思いっきり投げようと思って投げました」と長年のオリックス愛を投球に込めた。登板前も登板後もスタンドからの大きな拍手を浴び「この環境で投げられたんで、100点満点で。もうほんと、感謝しかないですね」と幸せいっぱいの笑顔を見せた。ユニホームの背番号は104。「息子の誕生日が10月4日で。どうしようと思ったんですけど。背番号を今まで付けたことないので。息子の誕生日が自分の中で1番大きいかなと思って(104に)しました」と家族思いの中尾らしいエピソードも披露した。リーグ連覇中のチームに向けて「森選手も入ったりとか、やっぱりチームとしてすごくさらにパワーアップしていると思うので、楽しみしかないです」とさらなる期待。応援している選手は「ここ最近だと、やっぱりWBCで見ていたんで、山本選手はすごいなっていうか。杉本選手も個人的にはいっぱい打ってほしいなとは思いますけどね」と投打の主役を挙げていた。

◆ソフトバンク和田毅投手(42)が、42歳1カ月で今季初勝利を挙げ、91年今井の41歳9カ月を抜く球団最年長勝利を打ち立てた。味方の援護点にも背中を押され、5回まで走者を出しながら4安打無失点に抑えた。「長くやらせてもらっているので、そういう記録が付いてきたのかな。たくさんケガもしましたけど、マウンドに立てている。そういう体に産んでくれた両親に感謝です。今日たまたま、両親の結婚記念日だったので、お礼を言わないと」と話した。初回は3人斬りの立ち上がりを見せたが、2回は2死から四球と安打で一、二塁のピンチをつくった。それでも8番野口を左飛に打ち取って、なんとかしのぐ。3、4回はともに無死一、二塁から踏ん張りホームを踏ませなかった。5点リードで迎えた5回は1番太田からの好打順だったが、あっさり3人で片付けた。「調子は良くありませんでしたが、野手の皆さんのおかげで、気持ちを強く持って投げることができた。援護してくれた野手に感謝したい。今日のような調子では、拓也(甲斐)もリードをするのが大変だったと思う。拓也にも本当に感謝したい。次の登板はもっといい状態で投げられるように、がんばります」プロ21年目の和田は、春季キャンプで一時は開幕投手候補にも挙がっていたが、中盤に「左ふともも裏の張り」を訴え一時スロー調整となっていた。それでも、オープン戦で好投を重ね開幕ローテーションの座をつかんだ。「松坂世代」のベテラン左腕が衰え知らずの快投を見せた。42歳1カ月のソフトバンク和田が白星を挙げ、前身のダイエー時代に今井雄太郎が記録した41歳9カ月を上回り、球団最年長勝利投手となった。なおパ・リーグ最年長勝利は、50年浜崎真二(阪急)48歳4カ月。プロ野球記録は、14年山本昌(中日)の49歳0カ月。

◆ソフトバンク和田毅投手(42)が、42歳1カ月で今季初勝利を挙げ、91年今井の41歳9カ月を抜く球団最年長勝利を打ち立てた。味方の援護点にも背中を押され、5回まで走者を出しながら4安打無失点に抑えた。▽元ダイエーの今井雄太郎氏「勝ったんやね。今でも球速140キロ以上を投げるんだからすごいよね。左肩の故障もあったりして苦しい時期もあったらしいけど、俺と違ってしっかりトレーニングをやって体を大事にしているから、まだまだやれるよ。左投手は選手生命も長いし、50歳くらいまで投げ続けてもらいたいね」42歳1カ月のソフトバンク和田が白星を挙げ、前身のダイエー時代に今井雄太郎が記録した41歳9カ月を上回り、球団最年長勝利投手となった。なおパ・リーグ最年長勝利は、50年浜崎真二(阪急)48歳4カ月。プロ野球記録は、14年山本昌(中日)の49歳0カ月。

◆頼れる4番だ! ソフトバンク栗原が早くも今季3度目の決勝打を放った。初回1死一、三塁。カウント2-1からオリックス黒木の144キロ直球を中前へはじき返した。この一打でチームは開幕から5試合すべて先制に成功。「何とか早く点を取って、先発投手の方に、楽に投げさせてあげたいと思って、打線としてやっている」と胸を張った。昨季は開幕5戦目で左膝を負傷。シーズン中の復帰は絶望となる大ケガだった。わずか5試合の出場にとどまり、悔しいシーズンとなった。再起を期す今季。自身初の開幕4番でスタートし、21打数8安打、打率3割8分1厘。3本塁打、10打点は12球団トップだ。開幕5連勝のけん引役として存在感を示しているが、「まだ、5試合です。ここからです。やるべきことを準備して、しっかり集中して打席に入る」と一喜一憂せずに、先を見据えた。

◆ベテラン左腕は今年も健在だ! ソフトバンク和田毅投手が、球団史上最年長となる42歳1カ月で今季初白星を挙げた。91年今井の41歳9カ月を上回った。和田は走者を背負う展開ながら、粘って5回無失点。ベテランの熱投に導かれ、チームも2年連続となる開幕5連勝をマークした。和田が老練な投球で試合をつくった。初回は3者凡退の立ち上がりだったが、2~4回はすべて得点圏に走者を背負った。それでも要所を締め、5回を71球で無失点。球団史上最年長での白星を挙げ「長くやらせてもらっているので、そういう記録が付いてきたのかな。たくさんケガもしましたけど、マウンドに立てている。そういう体に産んでくれた両親に感謝です。今日たまたま、両親の結婚記念日だったので、お礼を言わないと」と、はにかみながら話した。昨季は5試合に投げて1度も勝てず、3敗を喫したオリックスに雪辱。通算32勝11敗と勝ち星を伸ばした。チームも苦手だった京セラドーム大阪で、20年10月以来3シーズンぶりに勝ち越した。打線の好調もさることながら、ここまで防御率0・80と抜群の安定感を誇る投手陣の活躍がスタートダッシュの大きな要因だ。しかも、今季は開幕から5戦全て先発投手に勝ち星が付いている。ベテランの背中が、投手陣の底上げに一役買っている。今季の先発陣では「和田式ウオーミングアップ」が流行中だ。先発当日の投手は従来、試合前の全体アップで1度体を温め、試合前にもう1度、ウオーミングアップをすることが多い。「和田式」では全体アップに入らず、独自のペースで1度だけ試合に向けての調整を行う。前日4日に好投した石川は「和田さんは立ち上がりがすごい。なんでそんなに初回に三振を取れるんですかと、聞いたら『アップをやめてからだよ』と。ぼくもそれを始めてからスッと入れている」と明かす。開幕投手を務めた大関ら若手にも、少しずつ浸透してきている。レジェンド記録のラッシュとなりそうな、和田の23年シーズンが幕を開けた。【山本大地】42歳1カ月のソフトバンク和田が白星を挙げ、前身のダイエー時代に今井雄太郎が記録した41歳9カ月を上回り、球団最年長勝利投手となった。なおパ・リーグ最年長勝利は、50年浜崎真二(阪急)48歳4カ月。プロ野球記録は、14年山本昌(中日)の49歳0カ月。

◆ソフトバンクの栗原が打ちまくっている。一回に先制打を放ち、開幕5戦目で早くも10打点。「チャンスを生かそうと集中していた」と息をついた。黒木の外角速球を「コンタクトすることができた」と中前へ。開幕から4番に座り、4日には今季3本目となる2ランを放つなど絶好調だ。昨季は今回と同じ開幕5戦目に左膝を手術する大けがを負い、その後のシーズンは欠場。それでもブランクを全く感じさせない。長谷川打撃コーチは「1年離れていてもすっと入れるのが彼の長所。どのタイプの投手でもタイミングを合わせられる」と感心しきりだった。

◆覚悟を持ってまっさらなマウンドに上がった。オリックス・黒木優太投手(28)の122試合目の登板は、プロ初の先発。挑戦は苦い結果となった。「特に気負うことなく、しっかり投げてやろうという気持ちです」登板前にはそう語った右腕だが、一回の1球目から捕手・森との呼吸が合わず、マウンドに呼び寄せる立ち上がりに。1死一、三塁とピンチを作り、4番・栗原の中前適時打で先制を許した。さらに0-2の四回。2死一、二塁から近藤に右翼線への適時二塁打を浴び、続く柳田に四球を与えたところで降板した。7安打4失点と粘れなかった。立正大からD2位で入団し、1年目からリリーフとして活躍。2019年に右肘の靱帯(じんたい)再建手術を受け、懸命なリハビリを経て22年に復帰した。昨季は27試合に登板し。2勝2敗、5ホールド、1セーブ、防御率2・36でブルペンを支え、チームのリーグ連覇に貢献した。プロ7年目を迎えて先発に転向し、オープン戦は2試合で計11回?を投げ3失点。防御率2・38とアピールし、開幕ローテーションの切符を手にした。降板後はベンチで唇をかみながら、相手先発の和田が披露した巧みな投球術を見つめた。チームはソフトバンクに連敗。本拠地のマウンドで味わった悔しさを糧に、前に進んでいくしかない。(北池良輔)

◆ソフトバンクが開幕5連勝。和田は要所を締めて、5回無失点で白星。打線は一回に栗原の適時打で先制。近藤が2本の適時打を放った。オリックスは打線が沈黙して3連敗。プロ初先発の黒木は四回途中4失点で黒星。

◆ソフトバンクが開幕5連勝。和田は要所を締めて、5回無失点で白星。オリックスは打線が沈黙して3連敗。プロ初先発の黒木は四回途中4失点で黒星。?ソフトバンクの開幕5連勝は昨季の8連勝に続いて2年連続で、2リーグ制(1950年)以降では通算10度目。2年以上続けて開幕5連勝をマークしたのは90、91年の西武(5連勝→8連勝)以来32年ぶり。ソフトバンク(前身を含む)では53-55年(5連勝→7連勝→10連勝)以来68年ぶり。?和田が今季初勝利。42歳1カ月での勝利は今井雄太郎の41歳9カ月を抜く球団最年長。プロ野球の最年長勝利は中日・山本昌の49歳0カ月。

◆オリックスは昨季優勝を争ったソフトバンクに2戦続けて完敗。同一カード3連戦で負け越しとなった。2試合での得点は、4日に森のソロで挙げた1点のみ。この日はベテランの和田に対し、あと一本が出なかった。中嶋監督は「どうやって(走者を)かえしていくか。そこが課題」と顔をしかめた。プロ初先発に臨んだ黒木は制球に苦しんで四回途中4失点で降板。中継ぎ陣の負担が高まってきている。監督は「(シーズン)最初の方はどうしても苦しむのかな」とぽつり。「最初の難しさをどこで断ち切るか」。6日はエースの山本に先発を託す。

◆ソフトバンクは鬼門の京セラドーム大阪でのオリックス戦で、2020年以来となる10カードぶりのカード勝ち越しを決めた。快勝した4日は藤本監督の父親が死去したため、森ヘッドコーチが監督代行として指揮を執った。通夜の時もiPad(アイパッド)で試合を見ていたといい、戻った一戦で白星。藤本監督は「きのうはみんな頑張ってくれて、そのままの形で勝てた」と安堵した。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
500 1.000
(-)
-
(-)
13827
(+5)
4
(-)
4
(-)
3
(-)
0.296
(↑0.001
0.800
(↑0.2)
2
(-)
楽天
320 0.600
(↑0.1)
2
(-)
1389
(+1)
10
(-)
3
(-)
2
(+1)
0.191
(↑0.001)
2.000
(↑0.5)
3
(1↓)
ORIX
230 0.400
(↓0.1)
3
(↓1)
13814
(-)
19
(+5)
5
(-)
1
(-)
0.242
(↓0.006)
3.800
(↓0.3)
3
(1↓)
西武
230 0.400
(↓0.1)
3
(↓1)
13812
(-)
14
(+1)
2
(-)
3
(-)
0.212
(↓0.012)
2.200
(↑0.23)
3
(2↑)
ロッテ
230 0.400
(↑0.15)
3
(-)
13811
(+2)
21
(+1)
1
(-)
1
(+1)
0.218
(↓0.01)
4.290
(↑0.89)
6
(1↓)
日本ハム
140 0.200
(↓0.05)
4
(↓1)
13811
(+1)
16
(+2)
1
(-)
4
(-)
0.188
(↑0.004)
2.860
(↑0.14)