ロッテ(☆2対1★)日本ハム =リーグ戦2回戦(2023.04.05)・ZOZOマリンスタジアム=
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日本ハム
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ロッテ
00000020X2500
勝利投手:中森 俊介(1勝0敗0S)
(セーブ:益田 直也(0勝0敗2S))
敗戦投手:メネズ(0勝1敗0S)
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◆ロッテが逆転勝ち。ロッテは先制された直後の7回裏、2死満塁から相手の暴投の間に2人が生還し、試合をひっくり返す。投げては、先発・メルセデスが6回無失点の好投。2番手・中森がプロ初勝利を挙げた。敗れた日本ハムは、打線が1得点と振るわなかった。

◆WBC優勝に貢献した日本ハム先発予定の伊藤大海投手(25)が、今季初登板前日から「気持ちが高ぶってます。ワクワクしている」と意気込んだ。エンゼルス大谷が「完投」するために「関東」風うどんを食べている話を聞き、昨年試したが「ノックアウトされた」。以降は逆に、「関西」風を食べることを試合前ルーティンにしてきた。ZOZOマリンは関東風が主体のため「関西風のを、ウーバーで頼む」と、こだわりを明かした。

◆先発した日本ハム伊藤大海投手(25)が思わず尻もちをつきながら、投ゴロを処理した。1回1死無走者で角中と対戦。フルカウントからゴロを打たせて自ら捕球しようとした伊藤だが、ボールがグラブからこぼれた。慌てて拾い上げようとしたが、少し手間取った。最後は右膝をグラウンドにつかせながら一塁へ送球すると、勢い余って中堅の方を向いて尻から着地。両足も開いた"テディベア"状態となったが、なんとか間一髪でアウトとなり、しばらくそのまま状態で苦笑いしていた。昨年はマウンド上で思わず"土下座ポーズ"も披露していたZOZOマリンでの伊藤大海は目が離せない。

◆日本ハム伊藤大海投手(25)が今季初先発し、5回94球を投げて被安打3、4奪三振、2四球、無失点だった。2回以降は得点圏に走者を置く場面が続いたが、要所で三振を奪うなど粘投。両軍無得点のまま降板し、今季初勝利は次戦以降におあずけとなった。伊藤は「1軍実戦初登板で、大胆に行こうという意識が強く、力みにつながってしまった。次は冷静にチームに良いリズムを持ってこられるように頑張ります」とコメントした。

◆日本ハム伊藤大海投手(25)が「サミングボール」と名付けた超スローカーブを披露した。5回2死無走者の場面。角中に対しての初球に、ふわりとした計測不能のアーチを描く投球。場内も「おぉ~」と、どよめきが起きた。ちなみに判定はボール球だった。伊藤は1年目の21年シーズンから時折、超スローカーブを投げている。2月に宮崎で行われた侍ジャパンの強化合宿でもブルペンで投じた際に「サミングボールで」と命名。サミングとは、伊藤が大好きな釣りで使われている用語。「釣りでベイトリールってやつがあるんですよ。(さおの)下ではなく上につけるリールで、親指で糸の出を調整するんです。それを『サミング』と言うんです。カーブも親指で(球筋を)調整しているので、サミングボールで」と、命名理由を説明していた。WBCではサミングボールの披露はなかったが、帰国後初の公式戦登板で遊び心たっぷりに投球。その後、角中を空振り三振に打ち取ってガッツポーズを見せた。1回の守備では思わず尻もちをついて"テディベア"状態で投ゴロを処理するなど、ファンを魅了しながら5回無失点の快投。味方の援護がなく、勝利投手の権利は得られなかったが、シーズンを幸先よくスタートさせた。

◆日本ハムが暴投でまさかの逆転を許した。1点リードで迎えた7回、4番手で登板した玉井大翔投手(30)が、2死満塁の場面でロッテ中村奨に投じた初球がワンバウンドの暴投になった。二塁走者までが生還し、2点を献上した。

◆ロッテ高卒3年目右腕の中森俊介投手(20)が、通算3試合目の登板でプロ初勝利を挙げた。7回に2番手で登板し、先頭の日本ハム松本剛の中越え二塁打で走者を出すと、マルティネスの中犠飛で1点を失った。だが、その裏に2死満塁から暴投の間に二塁走者の藤原恭大外野手(22)も一気に生還し、2点を奪い逆転。仲間の援護にも助けられ、勝利投手の権利を得た。中森は兵庫県丹波篠山市出身。明石商(兵庫)では1年夏から甲子園に出場し、2年春夏に連続で4強。20年ドラフト2位で入団した。昨季は2軍で6試合を投げ、防御率0・90。昨秋のフェニックス・リーグで吉井監督から高評価を受け、今季の春季キャンプでは最速152キロの少しスライドする直球を、同監督から「非常識な真っすぐ」と称され、若手期待のホープとして名前を挙げられていた。

◆日本ハム江越大賀外野手(30)が4年ぶりの安打を放った。「9番右翼」で今季初スタメン。第3打席で遊撃への当たりで俊足を飛ばし内野安打にした。安打は阪神時代の19年4月23日以来、1443日ぶりで「どうしても出塁したいと思っていた」。盗塁を試みたが失敗に終わり、「ちょっと探りながらというか、思い切りがなかった。行くときは思い切りもって行けたら良かった」と語った。

◆日本ハム新庄剛志監督(51)は今季初の3連敗にも泰然自若だった。1点を先制した直後の7回2死満塁で、玉井の暴投で一気に2点を奪われた。「ああいう時もあれば、抑えてくれる時もある。抑えてくれる時の方が多かったんでね」と、玉井への信頼は揺るがず。「まぁいいゲームしましたよ。負けたけど、接戦のゲームを必ずものにしていくから。選手たちを信じて、期待して見守りたい」と話した。

◆日本ハムは2日連続でミスが絡んだ失点が致命傷となり、今季初の3連敗を喫した。先発した伊藤大海投手(25)は5回を投げて無失点。6回以降は継投に入り、打線は7回にアリエル・マルティネス捕手(26)の犠飛で1点を先制したが、直後の7回2死満塁で4番手の玉井大翔投手(30)が暴投。痛恨の2失点で逆転された。試合後の新庄剛志監督(51)の主な一問一答は以下の通り。-9回2死一、二塁でマルティネスが放った右飛はスタンドへ新庄監督 行ったと思ったけどね、風で(戻された)。まぁ、いいゲームしましたよ。負けてはいましたけど、こういう接戦しているゲームを必ずものにしていくから。選手たちを信じて、期待して見守りたい。(先発した)伊藤君、良かったね、安定感。久々の先発というところで、80球くらいかなっていう考えではあったと思うんですけど、本人が(5回も)行きたいということで。今シーズンの伊藤君の開幕でしたから、勝たせてあげたかったけどね。次。-リリーフ陣がはまってない新庄監督 まぁそんなこと、10試合たってからじゃないと、まだ分からない。-玉井の暴投は新庄監督 ありますよ。ああいう時もあれば、抑えてくれる時もあるし。抑えてくれる時の方が多かったんでね。-暴投で2人の走者に生還された新庄監督 まぁ、宇佐見君が(本塁カバーに走った)玉井君に投げて、捕っていたらね、アウト。焦りがあったんでしょ。-7回にピンチを招いて降板したメネズの勝ちパターン起用は変わらず?新庄監督 今のところね。-8回に江越にヒットが出た新庄監督 出ましたね。-1軍では4年ぶりの安打だった新庄監督 そうなんだ。もうこれから、どんどんヒットからツーベースから出て、グラウンド駆け回ってほしいですね。

◆ロッテの中森俊介投手が高卒3年目でプロ初勝利を挙げた。「やっとスタート地点に立ったなという気持ちです」。ファンの大声援を受けた初お立ち台には「マウンドよりも緊張しました」と苦笑い。1失点直後に仲間が逆転してくれた白星に「野手の方々のおかげで勝ちがついた。いつになるかは分からないですけれど、チームを助けられる、支えられる投手になりたい」と決意を新たにした。ソフトバンクとの開幕戦で3点ビハインドの場面で初登板を果たし、2/3回無安打無失点。今月2日の同戦では、1点差に迫った直後に1回1安打無失点と好投した。この日は0-0の7回に吉井監督から指名された。先頭の日本ハム松本剛に中越え二塁打を許すと、1死一、三塁からマルティネスの中犠飛でプロ初失点。「大事な場面で使ってくださるのはうれしいこと。打たれたことは今日のうちに消化して、明日も試合があるので準備したい」と喜びに浸るつもりはない。本拠ZOZOマリンの強風も初体験。「スライダーがすごい曲がるのでその感覚だけ。球も高くて」と課題を得たことも収穫だ。チームの方針で1年目を体力強化に充てたのは佐々木朗と同じ育成法。昨季に右肩痛で投げられなかった悔しさも糧に、ニュースターに名乗り出る。【鎌田直秀】▽ロッテ吉井監督(中森のプロ初勝利に)「ああいうところで簡単に抑えてくれる投手になってほしいという願いがあって、行ってこいって感じだったが、良い経験になった。今日は勝てて良かった」<中森俊介アラカルト>生年月日 2002年(平14)5月29日出身地 兵庫県丹波篠山市経歴 福住小2年から多紀野球少年団で野球をはじめ、生徒会長も務めた篠山東中では軟式野球部に所属し、県4強。中3夏から三田ボーイズで硬式へ甲子園 明石商で1年夏から出場。初戦の八戸学院光星(青森)戦に3番手登板も延長10回に1失点で敗退。2年春、夏ともに4強。3年春は出場内定もコロナ禍の影響で大会中止。同夏は交流試合として開催され、桐生第一(群馬)に9回2失点で完投勝利。オリックス来田は同級生ドラフト 20年ドラフト2位でロッテに入団プロ成績 1年目は出場なし。2年目は2軍で6試合に投げて1勝0敗、防御率0・90好きな食べ物 黒豆嫌いな食べ物 チーズ趣味 カラオケサイズ 182センチ、90キロ。血液型AB投打 右投げ左打ち。最速は152キロ。変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップ、フォーク。直球はわずかにスライドし、吉井監督は「非常識なまっすぐ」と称賛

◆"世界の大海"は勝てなかったが、頼もしかった。WBC世界一メンバーの日本ハム伊藤大海投手(25)が5日、ロッテ2回戦(ZOZOマリン)で今季初先発し、5回3安打無失点と好投した。打線の援護に恵まれず、今季初勝利はお預けとなったが、抜群の安定感を披露。5回には「サミングボール」こと超スローボールも投げてファンを魅了した。道産子右腕の力投が、今季初の3連敗を喫したチームに一筋の光明をもたらした。満を持して、伊藤は腕を振った。5回2死無走者、ロッテ角中への初球だった。投球は、ふわりと弧を描いた。趣味の釣り用語から命名した「サミングボール」こと超スローカーブ。スタンドから、どよめきが起きた。「初戦だし、今日はどこかで投げようと思って...」。選んだ場面は、この日最後の対戦相手。ボールとはなったが、2球目からはストライクゾーンで勝負して空振り三振。グラブをたたき、5回無失点で先発としての仕事を果たした。緊張していた。試合前は、えずいた回数も「多めでした」。1回には投ゴロを捕球できず、尻もちをつきながら一塁送球して間一髪でアウトを奪った際に、勢い余って"テディベア"状態で座り込む場面も。WBCで修羅場をくぐってもシーズン初登板は独特のプレッシャーがあった。試合前のルーティンも、うまくいかなかった。ZOZOマリンの食堂で用意されていない関西風うどんを食べるために、ウーバーイーツで注文しようとしたら「うどん、なかったです」と頼めずじまい。それでもマウンドに上がれば、堂々と投げ続けて「力みもあったけど、5回いけたのはヨシ」。走者を背負っても、要所を締め続けた。長いシーズンも見据えて、5回は志願して投げた。中継ぎとして大活躍したWBCからチームに戻ってから、先発での登板は3月28日の2軍戦だけで球数も63球。この日は80球がメドだったが、力みから増えた球数は4回までに79球。建山投手コーチから「どうする? いくか?」と問われて「いっていいですか」と即答して続投。94球まで到達した。今季初勝利はお預けも、これで次戦は「球数制限もなくなると思う。少しでも長いイニング投げることを意識したい」と完全体で臨める見通しが立った。実は5回に投げた超スローカーブは「プレーボールの初球、いこうと思ってたんですけど...怖いなと思って」と、思い切れない部分もあったが、すべての不安を振り払ったシーズン初マウンド。持ち味の大胆さも復活するはずの次回登板こそ、チームを勝利に導く。【木下大輔】日本ハム新庄監督(5回無失点の伊藤に)「伊藤君、よかったね、安定感。今シーズンの伊藤君の開幕でしたから、勝たせてあげたかったけどね。次!」

◆ロッテの左腕C・C・メルセデス投手(29)が巨人から加入後初登板し、勝敗はつかなかったが、6回72球を投げ、3安打1四球2奪三振と好投した。低めを丁寧に突く持ち味を発揮し、18アウト中、9個がゴロアウト。「まず無失点に抑えられて良かった。常に有利なカウントを作ることが出来て、ストライクゾーンにアグレッシブに投げられたよ。特に5回の一、三塁で試合を崩さずにしっかり無失点で抑えられたことが良かったし、今日は自分の思うような投球ができたかな」。東京五輪ドミニカ共和国代表で銅メダルを獲得し、巨人時代は通算29勝28敗の実力を示した。19年の8勝を上回る自身初の2ケタ勝利に向けても好スタートを切った。

◆ロッテの「9番中堅」藤原恭大外野手(23)の打撃と走塁が逆転勝ちを生んだ。1点を先制された直後の7回1死一塁で1-1から9球連続ファウルで粘り、日本ハム3番手のメネズを強襲する内野安打でチャンス拡大。2死満塁後は4番手の玉井の暴投で二塁から一気に三塁も蹴り、ヘッドスライディングでホームに生還した。「最初から(ホームに)行く意識を持ちながら、絶対にセーフになってやろうという気持ちで走りました」。三塁コーチの大塚明外野守備兼走塁コーチ(47)が腕を回す"GO GO"指示で加速した。3回の第1打席でも先発した伊藤の内角直球を捉え、三塁線を破る二塁打を放ち、3試合連続のマルチ安打と好調だ。「開幕前に打撃フォームをちょっと変えて、それがうまくマッチしたかなと思います。自分がやりたいスイングが出来ています。明日勝って、3連勝したい」と勝利につなげる活躍の継続を誓った。9番で起用する吉井理人監督(57)も「1番からビッグイニングにつながる打順を組んでいる。下位から始まれば、より点が入りやすい」と狙いを説明。「まずはそれほどプレッシャーのかからない下位打線から始めてもらって、ゆくゆくは1番か3番か。もしかしたら4番を打ってもらいたい選手だと思っている」と期待を寄せた。【鎌田直秀】

◆日本ハム・伊藤大海投手(25)が今季初先発し、5回3安打無失点とした。「1軍実戦初登板で大胆にいこうという意識が強く、力みにつながってしまいました。次は冷静にチームにいいリズムをもってこられるように頑張ります」WBC日本代表メンバーとして、世界一に貢献した右腕。チームに戻ってきてからの初登板できっちりと役割を果たした。0―0の四回には2死二、三塁のピンチをつくったが、田村を133キロ外角スライダーで空振り三振に。無失点で切り抜けた。打線の援護に恵まれず勝敗はつかなかったが、先発の役割を果たした。

◆日本ハムのアリエル・マルティネス捕手(26)が七回1死一、三塁で中犠飛を放ち、1点を先制した。「スコアボードにゼロの数字が並んでいたので、自分が『1』をつけられてほっとしています」0―0の七回。先頭の松本剛が中越え二塁打でチャンスメーク。1死から清宮が打席に入り、3球目を相手投手・中森が暴投し1死三塁に。清宮が四球を選んで一、三塁とさらに好機が拡大したところで、マルティネスがきっちりと役割を果たした。

◆阪神から日本ハムへ移籍した江越大賀外野手(30)が、「9番・右翼」で今季初の先発出場。阪神時代の2019年4月23日のDeNA戦(横浜)以来、4年ぶりの安打を放った。八回1死で迎えた第3打席。カウント2―2からの6球目、136キロのスライダーを振り抜き三遊間へのゴロに。相手遊撃手が逆シングルで捕球する間に快足を飛ばし、ヘッドスライディングで内野安打をもぎとった。

◆ロッテが逆転勝ち。0―1と均衡を破られた直後の七回、藤原の安打と2四球で2死満塁とし、暴投で一気に2者が生還した。2番手で1回1失点の中森がプロ初勝利。日本ハムは伊藤が5回を無得点に抑えたが、3連敗となった。

◆ロッテの藤原が俊足を生かして連勝に貢献した。0―1の七回2死満塁、玉井の暴投で二塁から三塁を蹴って一気に本塁へ。執念のヘッドスライディングで勝ち越しの生還を果たし「絶対にセーフになってやろうという気持ちで走った」と充実感をにじませた。この回、メネズ相手に粘った末の12球目の変化球を投手強襲の安打にし、逆転の流れをつくった。打撃も好調で、3試合続けて複数安打をマーク。「調子もいいし、フォームもまとまってきている」と満足げに話した。

◆ロッテの中森がプロ初勝利を挙げた。0―0の七回から登板し、犠飛で均衡を破られたものの、その裏の2得点があって白星を手にし「打者の方々が逆転してくれたおかげで勝ちが付いた。うれしい」と笑顔を見せた。兵庫・明石商高時代に甲子園を沸かせ、ドラフト2位でプロ入りして3年目の今季デビューを果たした。力強い速球が持ち味で、吉井監督からも期待されているホープは「チームを支えられるような投球ができる投手になりたい」と決意を新たにしていた。

◆逆転負けで3連敗を喫した。前日に続き、守備のミスが絡んでの失点に、日本ハム・新庄剛志監督(51)は渋い表情だった。「ああいう時もある。玉井君が投げて(暴投したボールを捕手の)宇佐見君が捕っていたらアウト。焦りがあったんでしょう」七回に1点を先制し試合の流れをつかみかけたが、その裏の守備でほころびが出た。2死満塁で中村奨を打席に迎えた初球、カットボールがワンバウンドになり、捕手の宇佐見が後逸。ボールが転々とする間に走者2人の生還を許し、一気に逆転された(記録は暴投)。前日4日には2番手で登板した鈴木が六回、二塁へのけん制球を暴投し、さらにそのカバーに入った中堅・五十幡も後逸する〝ダブルエラー〟で失点していた。新庄監督は「ああいうミスを防いで。経験させることが一番の成長」と話していた。2016年以来のリーグ優勝、日本一へ挑む新庄監督2年目のシーズン。これで開幕から2カード連続の負け越し。一つずつミスをつぶし、勝利へ近づく。(箭内桃子)

◆ウイニングボールを握りしめた右腕は、指揮官に肩を抱かれ、照れくさそうに笑った。春休みのため、平日ながらデーゲームで行われた一戦。本拠地ZOZOマリンに多くの子供が来場する中、高卒3年目のロッテ・中森俊介投手(20)がプロ初勝利を飾った。初めてのお立ち台では初々しく自己紹介した。「初めまして、中森俊介です! 2年間ずっと投げられなくて、やっとファンの方々の前で投げることができて、勝つことができて、本当にうれしいです」シーズンでは初となる本拠地登板で〝福〟を呼んだ。0-0の七回に2番手でマウンドへ。1回を投げて犠飛で1点を失ったが、最少失点で踏ん張った。するとその裏、相手投手の暴投の間に2点を奪って逆転。通算3試合目の登板でプロ初白星をつかんだ。1月10日に兵庫・西宮市の西宮神社で3年ぶりに開催された「福男選び」で「一番福」となった植本亮太さんは、兵庫・明石商高時代の2学年先輩。〝勝ち運〟の強さは、今でも連絡を取り合う「一番福」にあやかったのかもしれない。21年にドラフト2位で入団。2年目の昨季は右肩のコンディション不良の影響もあり「シーズンを棒に振った」。苦しいとき、原動力になったのは既に1軍で活躍する同学年の中日・高橋宏の存在だ。「すごいなと思って見ていました」。焦る気持ちを抑えて下半身強化に専念し、3年目の飛躍につなげた。WBCでの同期の熱投も刺激になっている。「やっとスタート地点に立った。これからたくさん投げてチームに貢献していきたい」。好きな言葉は一球入魂。プロの世界で一歩踏み出したホープが、ここからさらに飛躍する。(武田千怜)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
500 1.000
(-)
-
(-)
13827
(+5)
4
(-)
4
(-)
3
(-)
0.296
(↑0.001)
0.800
(↑0.2)
2
(-)
楽天
320 0.600
(↑0.1)
2
(-)
1389
(+1)
10
(-)
3
(-)
2
(+1)
0.191
(↑0.001)
2.000
(↑0.5)
3
(1↓)
ORIX
230 0.400
(↓0.1)
3
(↓1)
13814
(-)
19
(+5)
5
(-)
1
(-)
0.242
(↓0.006)
3.800
(↓0.3)
3
(1↓)
西武
230 0.400
(↓0.1)
3
(↓1)
13812
(-)
14
(+1)
2
(-)
3
(-)
0.212
(↓0.012)
2.200
(↑0.23)
3
(2↑)
ロッテ
230 0.400
(↑0.15)
3
(-)
13811
(+2)
21
(+1)
1
(-)
1
(+1)
0.218
(↓0.01)
4.290
(↑0.89)
6
(1↓)
日本ハム
140 0.200
(↓0.05)
4
(↓1)
13811
(+1)
16
(+2)
1
(-)
4
(-)
0.188
(↑0.004
2.860
(↑0.14)