1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 6 | 2 | 1 |
ロッテ | 0 | 2 | 1 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | X | 6 | 11 | 0 | 1 |
勝利投手:西野 勇士(1勝0敗0S) (セーブ:益田 直也(0勝0敗1S)) 敗戦投手:ポンセ(0勝1敗0S) 本塁打 |
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◆ロッテは3点を追う2回裏、ポランコの2ランで1点差に迫る。その後3-4となって迎えた4回には、藤原と荻野の適時打で2点を挙げ、逆転に成功した。投げては、先発・西野が5回4失点で今季1勝目。敗れた日本ハムは、先発・ポンセが試合をつくれず、打線も中盤以降は振るわなかった。
◆カモメ討ちで勢いをつける。4日からのロッテ3連戦(ZOZOマリン)で日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が今季1号を狙う。ロッテ戦は昨季、18本塁打中、カード別最多の7本。ZOZOマリンでも4本と量産した。開幕3戦は不発に終わったが、"お得意様"相手にチーム1号をかっ飛ばし、連敗を阻止する。相性のいいロッテ戦で、鬱憤(うっぷん)を晴らす。歴史的な新球場エスコンフィールドでの開幕3戦は1勝2敗に終わり、目の前にあった新庄体制初の貯金を、逃した。出直しとなる今季敵地初戦へ、清宮は「やっぱり勝ち越したかった。悔しいっす。なんとか1本目が出せたら。打てるときに打ちたい」と、気持ちを高ぶらせた。ロッテ戦は昨季23安打、18打点、7本塁打、打率2割9分1厘。どの数字もパ・リーグのカード別成績で最も高い数字だ。しかもZOZOマリンではロッテ選手以外では最多の4本塁打。21年までゼロだったのが突然、覚醒した。「去年だけなんか打ってたっす。わかんないすけど、風ではないと思います。たまたまかなあ」。本人も説明できない未知の"マリンパワー"を追い風に、23年1号をぶちかます。初物は全部取りに行く。3月30日の開幕戦では5回に右中間フェンス直撃の二塁打。チームの新球場初安打を放つと、1日楽天戦では延長10回に自身初となるサヨナラ打で、新球場初勝利に導いた。次は、まだ出ていない23年チーム初アーチへ。「いい当たりが出てきたらいいかなと。普通に、納得いく内容が出てくれば」と思い描いた。2日の楽天戦は、3戦目で初の無安打も、修正点は整理できている。「外の球が打ててない。あと真っすぐを打ち損じしている。もったいないっす。ちょっと前に体が流れてるんで。いろいろ試しながら、いい感覚をつかめれば」。ZOZOマリンでは3月8日のオープン戦でも右越えに1発放ち、"予行演習"は済ませている。さらに精度を高め、公式戦での1発につなげる。【永野高輔】○...4日ロッテ戦でポンセが今季初登板する。オープン戦では直近2試合連続無失点と好調で「とにかく楽しみな気持ち。しっかり準備したい」。昨季の5敗すべて敵地でのものだが、ZOZOマリンだけ黒星なしと、相性は悪くない。「風が強いということも雨が強くなることも知っているが、僕がどうこうできることではない。どういう天候でも低めにボールを集めるということだけ」と気を引き締めた。○...ロッテから新加入の福田光が古巣投手陣に"全球直球勝負"を希望した。3月にトレードで移籍したばかりで「この前までいたチームなので楽しみ。知っている選手が多いけど、意識しないように。できればオール真っすぐできてほしい。直球が来たら振ります」。1日楽天戦では延長10回に代走で初出場し、二塁からサヨナラの生還を果たしており「もし出番があれば、攻守で仕掛けていきたい」と意気込んだ。
◆ロッテ松川虎生捕手(19)がホーム開幕戦で始球式を務める女優で歌手の森七菜(21)と、試合前にミニ対談を行った。森 「なんとなく練習はしてきたんですけれど、緊張する中で遠くに投げるにはどうしらいいですか?」松川 「僕も緊張します。まっすぐ投げるよりも、少し上に投げたほうが距離が出ると思います」森 「ちょっと上にですね。分かりました」司会 「握り方はどんな感じですか?」森 「ここ(縫い目)にひっかけて...と言われました」松川 「バッチリです」最後に2人はスマイルで寄り添い「M」の球団ロゴマーク前で記念撮影し、始球式と試合の健闘を誓いあった。
◆WBCでの世界一を祝したセレモニーが試合前に行われた。侍ジャパンメンバーのロッテ吉井理人監督(57)、佐々木朗希投手(21)、日本ハム伊藤大海投手(25)に花束が贈られ、ZOZOマリンスタジアム観衆から大きな拍手が送られた。
◆ロッテのアイス「爽」「雪見だいふく」のCMキャラクターを務める女優で歌手の森七菜(21)が、ZOZOマリンのホーム開幕戦で始球式を務めた。名前にちなんだ背番号「7」でのユニホームを着用し、リリーフカーに乗って登場した。右手にグラブをつけてマウンドに上がり、左手に白球を握った。ジーンズ姿の右足を高く上げた投球フォーム。左腕をしっかり振ったが、ボールは一塁方向へ少しそれた。「球場の皆さんの熱気がすごくて、すごく楽しかったです」。悔しい表情で天を仰いだが、観衆の大きな声援に左拳を何度も突き上げて応えた。
◆日本ハム野村佑希内野手(22)が1回1死一、二塁で今季のチーム1号となる、先制1号3ランを放った。左翼へ高く舞い上がった打球は、右翼方向へ吹く約4メートルの風に押し戻されながらも、左翼のホームランラグーン席にギリギリ飛び込んだ。1死無走者からルーキー2番矢沢が安打とプロ初盗塁となる二盗でチャンスメーク。3番松本剛が四球でつなぎ、力強い一振りで敵地を静まり返らせた若き4番野村は「ギリギリでしたが入ってくれて良かったです」と、コメントした。
◆ロッテの新外国人「5番左翼」グレゴリー・ポランコ外野手(31)が右越えに今季チーム1号となる本塁打を放った。「ストライクをどんどん攻めてくる投手。山口が二塁打を打って、何とかかえしたいと思って打ったわ。ホームランになってくれて良かったでえ。パワー!!」と喜んだ。0-3で迎えた2回無死二塁、日本ハム・ポンセのチェンジアップにフルスイング。打球はファンで真っ白に染まった右翼スタンド中段に突き刺さった。昨季は巨人で20本塁打。長距離砲への期待が集まっていたが、開幕から10打席目での初安打が貴重な2ランとなった。
◆日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が名誉挽回の一打を放った。3-3で迎えた4回無死二塁の場面で、二塁手のグラブをはじく中前適時打。一時勝ち越しとなるタイムリーに「守備で迷惑をかけてしまったので、何とか点を取りたい場面で打ててよかったです」。あえて清宮が振り返った「守備で迷惑をかけてしまった」というシーンは1点リードしていた3回無死一、二塁の守備だ。打者がバントの構えをすると、一塁手の清宮は前へ猛ダッシュ。目の前に転がった打球を捕球し、体を左へ1回転させて二塁走者を三塁で封殺しようとしたが、送球が間に合わず、オールセーフになり、その後に同点とされていた。一時勝ち越し打は、そんな悔しさを晴らす一打となった。
◆日本ハムが痛恨のW失策を犯し、失点を喫した。1点ビハインドの6回1死二塁の守備。2番手の鈴木健矢投手(25)が二塁へのけん制を悪送球(記録は失策)。ボールが中堅方向へ転々とする間に二塁走者のロッテ藤原が三塁へ進んだ。さらに、カバーに入った中堅の五十幡亮汰外野手(24)もボールを後逸(記録は失策)する間に、藤原は三塁を回って本塁へ生還。リードを2点に広げられた。
◆今季初登板した日本ハム先発のコディ・ポンセ投手(28)が3回1/3を8安打5失点で降板した。初回は3者凡退も、2回無死二塁からポランコに右越え2ランを浴びるなど2、3、4回と連続失点。ゲームをつくれず「自分の望んでいた結果にならず悔しいです。1球の失投から、相手に流れを与えてしまい、自分のリズムで投球できなかったことが悔やまれます」と振り返った。左膝の違和感を訴えており、試合後、新庄剛志監督(51)は「なんかフォーム見てたら上体が浮いているような投げ方をしていたので、ちょっと膝の方があんまり良くなかったのか、途中で痛めたのか。明日(5日)ちょっと検査してきてもらう」と話した。
◆今季初登板した日本ハム先発のコディ・ポンセ投手(28)が3回1/3を投げ8安打5失点で降板した。左膝を負傷しており、5日にも検査を受ける。建山義紀投手コーチ(47)は「左膝の炎症。キャンプのときから投げ終わると、症状が出ていたことがあって。今日、それが強く出ている感じはした」と状態を説明。今後の登板については「(ローテーションを)1回飛ばすこともゼロではない。大切なローテーションの投手なので、しっかり精査してやっていきたい」と話した。
◆先発転向を志願して"本拠開幕投手"を任されたロッテ西野勇士投手(32)が、19年9月7日ソフトバンク戦以来1305日ぶりとなる先発での勝利を挙げた。初回1死一、二塁から野村に3ランを浴びるなど5回4失点だったが、6奪三振などの粘りの投球は見せた。「先発の勝ちは全然違う。今日は自分でとった勝ちだと思っていない。先に点をとられてすごい苦しかったけれど、野手の人が点をとってくれて助けられた勝ち」と目を潤ませた。吉井監督が導入する守護神を固定しない終盤のリレーで無失点に抑え、逃げ切った。指揮官は「キーポイントは6回の守備だと思う。一番強い打者の巡りだったので、あそこでしっかり小野が締めてくれた」。3回り目の2番から始まった場面を3者凡退に封じたことを評価した。小野、ペルドモ、復帰後初登板の沢村とつなぎ、最後は益田がマウンドに。リリーフ陣も今季初の勝ちパターンで結果を出した。【鎌田直秀】
◆ロッテ吉井理人監督(57)が本拠ZOZOマリン開幕戦で初白星をつかんだ。新監督では史上初の開幕2戦連続完封負けを含む3連敗の要因だった打線が、11安打に1犠飛4犠打の6得点とつながった。「このまま勝てないでクビになっちゃうんじゃないかと...。選手を信じていました。うれしいです」。9回を締めた益田から手渡された勝利球を手に、安堵(あんど)の表情を浮かべた。WBCから帰国翌日の先月24日、中日とのオープン戦。「取り返せない失敗はないから思い切っていこう」。約1カ月ぶりに指揮を執った試合前、野手全員の背中を押した言葉が、選手たちの支えとなり、結果を導いた。開幕後9打席無安打だった新外国人ポランコが2回、今季チーム1号の右越え2ランで反撃の口火。山口、藤原ら若手もファーストストライクから積極的に打つ姿勢を貫き、打点を挙げた。4回に三塁線を破る決勝二塁打を放った荻野は「野手陣が足を引っ張ってしまったので、盛り上げていきたいと思っていた。吉井監督にとってもチームにとっても大きい1勝。明日につなげたい」。失敗にも前を向き、点を取り返した1勝だった。吉井監督はファンの大声援にも「選手たちも私と一緒でお調子者なので、乗ってくれたと思う」と感謝。これからも仲間を支え、信じ、勝つ。【鎌田直秀】
◆日本ハム野村のチーム1号も、空砲に終わった。1回1死一、二塁、1ストライクからロッテ西野の146キロストレートを左翼席に放り込んだ。敗れはしたが、開幕4戦目でのチーム初本塁打に「とりあえず打てて良かった。出なかったらみんな気持ち悪くなっちゃうので」と振り返った。同点に追いつかれた直後の4回には先頭で打席に立ち、内角のシュートをうまく右中間に運び二塁打で出塁。清宮の中前適時打で一時勝ち越しとなる生還も果たした。今季2度目のマルチ安打に「オープン戦は極端にあっちの打球がなかった。グラウンドはしっかり広く使った方がヒットが出る」と手応えを口にした。4番としてひたむきに打線を引っ張る。「しっかり打てているので自分の中でいいものが出ている。明日取って明後日につながるように、みんなでやっていきたい」と雪辱を誓った。
◆日本ハムはロッテ1回戦(ZOZOマリン)で逆転負けを喫し、今季初の連敗となった。初回に4番野村佑希内野手(22)のチーム1号となる3ランで幸先よく先制も、2回以降は劣勢の展開。6回の守備ではダブル失策で失点するなど、序盤のいい流れを生かせなかった。新庄剛志監督(51)は「下を向くことはない」と失敗を糧に、長いペナントレースで取り返すことを期待した。新庄監督は逆転負けを喫した試合後に、自ら切り出した。「あの、セカンドけん制の、ああいうミスをしていたら相手のピッチャーのプレッシャーが全然変わってくる。ああいうところのミスを防いでね...」。振り返ったのは1点ビハインドの6回1死二塁の守備。2番手で登板した鈴木が二塁へ、けん制球を投じたが、大きくそれて中堅へ。さらにカバーに入った五十幡がまさかの後逸。2つの失策が重なって、チームは6点目を失った。現役時代に中堅を守っていた新庄監督には、2つ目のミスとなった五十幡の失策の原因が、よく分かっていた。「五十幡君も、慌てるっちゃ慌てるんですけどね。(進塁を目指した二塁走者を)サードで刺しにいきたいから、そこで目がサード方向にいってボールを見ていない」と指摘。五十幡も、その点を反省した。五十幡 二塁走者の動きを見た時に(三塁でアウトに)いけるかなっていうのがあった。そこで、先にしっかり捕球をする前に...。まずは基本的に捕ってからなので、その一連の流れを確認しながら明日以降はやりたい。新庄監督も「これは経験していかないと、学んでいかない」と、今後の糧としてくれることを願った。試合は初回に4番野村の1号3ランで先制。主導権を奪ったはずの試合だったが、先発ポンセの乱調や、3回無死一、二塁の守備ではバントシフトで前へ猛ダッシュした一塁手の清宮が二塁走者の三塁封殺を狙って失敗(記録は犠打野選)するなど、悔しい展開で今季初の連敗。それでも、まだ開幕から4試合目。新庄監督も「下を向くことはないです」と言い切った。優勝だけを目指す今季は、1つの敗戦を引きずってはいけない。しっかり切り替えて、WBC帰りの伊藤が今季初先発する5日は、まず連敗を止める。【木下大輔】
◆開幕3連敗を喫したロッテは、昨季チーム最多16本塁打を放った山口航輝外野手(22)を今季初めて4番打者に起用した。先発は西野勇士投手(32)が務める。
◆日本ハム・野村佑希内野手(22)が一回1死一、二塁でチーム1号となる先制3ランを放った。「ギリギリでしたが入ってくれてよかったです。追加点を取れるように次も打ちます!」一回、矢沢の中前打と盗塁、さらに松本剛の四球で一、二塁の好機。野村が打席に入り、1ストライクからの2球目、146キロ内角直球を振り抜いた。打球は高々と上がって左翼席へ着弾。今季チーム1号で大きな先制点をもたらした。
◆「5番・左翼」で先発出場したロッテのグレゴリー・ポランコ外野手(31)が今季チーム1号となる2ランを放った。0-3の二回、先頭の4番・山口が右翼線への二塁打で出塁。無死二塁で左打席に入ると、ポンセが投じた4球目の変化球を引っ張り、右翼席に突き刺した。昨季まで所属した巨人で行っていた本塁打パフォーマンス「パワーポーズ」を披露して喜んだ。ポランコは球団を通じて「ストライクをどんどん攻めてくる投手。山口が二塁打を打って、何とか返したいと思って打った。ホームランになってくれて良かった。パワー!」とコメントした。
◆ロッテの応援団が陣取る右翼席に向かってアーチをかけた。巨人から移籍したグレゴリー・ポランコ外野手(31)が本拠地開幕戦でチーム1号となる2ランをマーク。巨人時代に行っていたパフォーマンス「パワーポーズ」を新天地でも披露し、「ホームランになってくれてよかった。パワー!」とコメントした。0-3の二回、先頭の4番・山口が右翼線への二塁打を放って出塁。無死二塁のチャンスで左打席に入ると、カウント2-1から4球目の変化球を豪快に引っ張った。「ストライクをどんどん攻めてくる投手。山口が二塁打を打って、何とか返したいと思って打った」と話した。巨人時代とは異なり、ロッテではひげを伸ばしてプレーする。「ひげは好きです。僕はひげがあった方がかっこよく映ると思う」とおちゃめな一面もある愛されキャラがファンを魅了した。チームは開幕3連戦(対ソフトバンク、ペイペイドーム)に3連敗。第1、2戦は連続完封負けし、第3戦の六回にようやくホームベースを踏んだ(3得点)。大砲不在の不安ばかりがこみ上げた。迎えた本拠地開幕戦。一回にいきなり3点を先制されるイヤな展開だったが、この日の打線は意地を見せた。ポランコの2ランのあと三回に山口の同点犠飛。勝ち越された四回は藤原、荻野の適時打で逆転し、今季4試合目で初めてリードを奪った。投手陣も先発・西野が5回4失点。このあと小野、ぺルドモ、沢村、益田と小刻みな継投で逃げ切った。就任1年目の吉井監督の監督初勝利となった。
◆日本ハムは今季初の連敗。新庄監督が悔やんだのは4―5で迎えた六回の守りだ。1死二塁で鈴木のけん制が悪送球となり、カバーを焦った中堅の五十幡が捕れず追加点を献上。「1点差(のまま)だと投手への重圧が変わってくる。ああいうミスを防いでいかないと」と話した。一回に野村がチーム今季初本塁打となる3ラン。3―3とされた直後の四回は、野村の二塁打に清宮が適時中前打で続いた。しかし、ポンセが四回途中8安打5失点。新庄監督は左膝に異常が発生したことを明かし「検査してきてもらう」と心配の表情だった。
◆ロッテの西野は先発としては2019年9月以来となる白星を挙げた。一回に野村に3ランを浴びるなど5回5安打4失点だったが「本当にうれしいし、みんなに助けられての勝利だった」と感慨深げに話した。一回の失点後に「仕方がない。切り替えていこう」と冷静さを失わず、二回以降は投球のテンポが良くなった。吉井新監督は初勝利。開幕3連敗の悪い流れを断ち切り「勝たないといけないなという強い気持ちだった」と力を込めた。
◆就任1年目のロッテ・吉井理人監督(57)が本拠地開幕戦で今季初勝利。試合を締めた益田からウイニングボールを受け取った。今季4戦目でつかんだ1勝に「うれしいです。選手が本当に頑張ってくれた」と満面の笑み。先発の西野が一回にいきなり3ランを被弾。開幕3連戦3連敗を引きずる不穏な空気が流れた。しかし、この日の打線は違った。二回にポランコの追撃の2ラン、三回に山口の犠飛、四回に藤原と荻野に連続適時打が出る粘りを見せた。吉井監督は和歌山県出身の関西人らしく「このまま勝てないでクビになっちゃうかと思いました」とおどけた。
◆2万6610人のファンが迫力満点の声援を送るZOZOマリンで待望の瞬間が訪れた。就任1年目の吉井理人監督(57)が本拠地開幕戦で今季初勝利。試合を締めた益田からウイニングボールを受け取り「うれしいです。選手が本当に頑張ってくれた」と満面の笑みを浮かべた。今季4戦目でようやくつかんだ1勝。和歌山県出身の関西人らしく、「このまま勝てないでクビになっちゃうかと思いました」とおどけた。開幕からの3試合で計3得点と沈黙していた打線が本拠地に帰って爆発した。一回に3点を奪われたが、二回にポランコがチーム1号となる2ランを放ち「あれで勢いがついた」と指揮官。終わってみれば7番・藤岡の4安打など下位から打線がつながり、11安打6得点で逆転勝利を飾った。選手に寄り添う監督だ。開幕から2戦連続で零封負けして迎えた2日のソフトバンク戦前。そこまで7打数6三振と苦しむ山口を呼んだ。チームを引っ張る意識が強すぎて空回りする若き主砲に「お前はまだ見習いだから思い切っていけ」と語りかけた。「監督から(冗談交じりに)『投手に専念してください』と真顔で言われて、『もう少し野手をやらせてください』と言いました。やりやすい環境をつくってくれた」と山口は感謝。フランクな声かけ後は、2試合で7打数3安打2打点と復調のきざしを見せている。試合前にはファンとの一体感を高めるため、監督と先発メンバーが右翼スタンドから入場した。「すごく迫力があった。選手は私と一緒でお調子者なので、ファンの声援が力になると思う。悪いとき、やじらないでね」と吉井監督。逆襲の1勝から白星を積み上げる。(武田千怜)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
4 | 0 | 0 | 1.000 (-) | - (-) |
139 | 22 (+6) | 4 (+1) | 4 (+2) | 3 (-) |
0.295 (↓0.014) | 1.000 (-) |
2 (-) |
ORIX |
2 | 2 | 0 | 0.500 (↓0.167) | 2 (↓1) |
139 | 14 (+1) | 14 (+6) | 5 (+1) | 1 (-) |
0.248 (↓0.027) | 3.500 (↓0.83) |
2 (2↑) |
西武 |
2 | 2 | 0 | 0.500 (↑0.167) | 2 (-) |
139 | 12 (+4) | 13 (-) | 2 (-) | 3 (-) |
0.224 (↓0.019) | 2.430 (↑0.78) |
2 (-) |
楽天 |
2 | 2 | 0 | 0.500 (↓0.167) | 2 (↓1) |
139 | 8 (-) | 10 (+4) | 3 (-) | 1 (-) |
0.190 (↓0.014) | 2.500 (↓0.5) |
5 (1↑) |
ロッテ |
1 | 3 | 0 | 0.250 (↑0.25) | 3 (-) |
139 | 9 (+6) | 20 (+4) | 1 (+1) | 0 (-) |
0.228 (↑0.04) | 5.180 (↑0.45) |
5 (1↓) |
日本ハム |
1 | 3 | 0 | 0.250 (↓0.083) | 3 (↓1) |
139 | 10 (+4) | 14 (+6) | 1 (+1) | 4 (+1) |
0.184 (↑0.003) | 3.000 (↓0.75) |
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