DeNA(★0対9☆)巨人 =リーグ戦1回戦(2023.04.04)・横浜スタジアム=
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巨人
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DeNA
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勝利投手:戸郷 翔征(1勝0敗0S)
敗戦投手:濵口 遥大(0勝1敗0S)

本塁打
【巨人】ブリンソン(1号・3回表ソロ)

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◆巨人は3回表、ブリンソンの来日初アーチとなるソロで先制する。続く4回にはブリンソンの適時二塁打、5回には丸の適時打が飛び出すなど、終わってみれば14安打で9得点を挙げた。投げては、先発・戸郷が6回無失点の好投で今季1勝目。敗れたDeNAは、投打ともに精彩を欠いた。

◆「ハッピーバースデー翔征♪」。巨人戸郷翔征投手(23)が、23歳の誕生日を迎えた。投手陣のミーティング中にはチームメートからバースデーソングで祝福を受けた。侍ジャパンの世界一に貢献した戸郷は、誕生日のこの日に今季初先発マウンドに上がる。自らのバースデーを白星で飾るべく、プロ初登板した横浜スタジアムのマウンドに上がる。

◆<DeNA-巨人>4日横浜巨人戸郷翔征投手(23)が2つの不敗神話を引っ提げて敵地での今季初登板に臨む。シーズン初登板 戸郷がデビューした19年以降、初登板の試合は4戦不敗を誇る。しかもデビュー戦だった19年は星がつかなかったものの、20年から3連勝中。開幕初戦に無類の強さを見せる。DeNA初対戦 DeNAとのシーズン初顔合わせではいずれも負けなし。こちらも3連勝中と相性は抜群。WBC決勝では第2先発として登板し、米国代表主将のトラウトを先頭で空振り三振に仕留めるなど、世界一に一役買って凱旋(がいせん)帰国。実戦登板がないまま開幕2カード目の頭を託されぶっつけ本番でのシーズンインとなる。それでも2つの不敗神話が、23歳を迎えたばかりの戸郷を後押しする。

◆巨人の選手たちがDeNA佐野恵太の"空中浮遊"するド派手セレモニーにくぎ付けになった。DeNA主将の佐野がバックネット裏の最上部のベイディスカバリーBOXシートから、グラウンド上に出現したLEDライトによる約30メートルの巨大な山に向け、全長150メートルのロープにワイヤをつけた状態で移動した。三塁側ベンチ前で見届けた巨人の選手たちは空を"飛ぶ"佐野にあぜん。目線をくぎ付けにされた。長野やオコエらは空中にとどまる佐野にひっそりと手を振る場面もあった。

◆巨人ナインが"空飛ぶキャプテン"に思わず驚愕(きょうがく)した。試合前に敵地・横浜スタジアムでの開幕セレモニーでDeNA佐野恵太(28)がスタジアム上空約30メートルを約150メートルの空中演出で登場。三塁側ベンチ前に整列した巨人ナインも予想外の演出に驚きを隠せない様子だった。SNSでは「ワタシなら膝ガクガク震えてまともにプレー出来ん自信がある」「DeNAの佐野がお星さまに」「佐野がいつかの新庄監督になっている...」「DeNAの試合気になってテレビ変えたら佐野選手が飛んでた!」と投稿が相次いだ。

◆DeNA佐野恵太外野手(28)が、本拠地開幕戦となる巨人戦で、4試合連続で1番でスタメン出場した。三浦大輔監督(49)は阪神との開幕カードから「1番佐野」と「4番牧」の2人は固定。2番には3試合連続で宮崎を起用した。DeNAは、開幕カード3試合は日替わりオーダーで、打順に対するファンの注目度が高く、ツイッターでは「佐野1番」がトレンド入りした。

◆現役ドラフトで今季から巨人に加入したオコエ瑠偉外野手(25)が移籍後初安打を決めた。1点リードの3回2死、DeNA浜口の143キロ直球を捉えた。三遊間を破る痛烈な一打で楽天から加入後、公式戦初安打をマークした。妹でバスケットボール女子日本代表のオコエ桃仁花もツイッターですぐさま反応。「オコエ~(拍手)あ、私もオコエだ」とツイートし、初安打を祝福した。

◆巨人の新旧助っ人が横浜と幕張の夜に"シンクロアベックアーチ"をかっ飛ばした。巨人の新外国人ルイス・ブリンソン外野手(28)が3回1死、バックスクリーン左へ来日初安打となる1号ソロを放った。ほぼ同時刻には、昨季まで巨人に所属したロッテのポランコが2回無死二塁から右翼席へ移籍後初安打となる2ランを放った。SNSでは「ブリンソンも活躍して、ポランコも活躍してうれしいよ」「ポランコのホームラン見てたらブリンソンのホームラン見逃した」「これはある意味、横浜幕張アベックアーチ」など書き込みが見られた。

◆巨人ルイス・ブリンソン外野手(28=ジャイアンツ)が、サイクル安打に王手をかけた。3回にバックスクリーンへの来日1号となる先制ソロ本塁打を放つと、4回2死満塁のチャンスで左中間に2点適時打。6回1死では右前安打で、3安打猛打賞の活躍を見せ、サイクル安打まで残すは三塁打となった。公式戦初安打が初アーチとなったブリンソンは「センター方向に打ち返そうと思っていたので、狙い通りに思い切っていけたよ。初ヒットがホームランになってとてもハッピーな気分だよ」。三塁ベースを回る際には、左手首に腕時計があるかのように、右手で指さしするパフォーマンスを披露した。NBAスター選手であるデイミアン・リラードのパフォーマンスを拝借。敵地で「ブリンソン タイム」が止まらない。

◆DeNAに新たな天敵が誕生した。巨人の新外国人のブリンソンに先制の1号ソロを含む5安打6打点とめった打ちされた。0-0で迎えた3回1死、初回からパーフェクト投球だった浜口が中堅バックスクリーン左へソロを被弾。4回2死満塁では2点適時二塁打を浴び、6、8回には単打、9回にも走者一掃の適時二塁打を浴び、ダメ押しされた。開幕から9打数無安打と沈黙する中、眠らせたままにしたいところだったが、1試合で復調への兆しを示された。昨季は、同じ右打者のウォーカーに打率3割1分、3本塁打、9打点と活躍を許したが、今後に向け、ブリンソンが新たな天敵になりそうだ。

◆投打がかみ合った巨人が、敵地で3連勝を飾った。先発の戸郷翔征投手(23)が、6回5安打無失点に抑え今季初勝利を収めた。WBCを終え、実戦登板がないまま臨んだぶっつけ本番での登板。初回先頭に四球を与え、2死から左前打を浴び一、二塁のピンチを背負うも、5番ソトを遊ゴロに打ち取った。5回には1死一、二塁で1番佐野をスライダーで一ゴロに打ち取り二、三塁。続く宮崎もスライダーで二ゴロに仕留め切り抜けた。自身の23歳の誕生日を、今季初白星で自らの投球で祝った。打線は3回1死からルイス・ブリンソン外野手(28=ジャイアンツ)が来日初安打となる1号先制ソロを放った。4回にも2死満塁から左中間2点適時二塁打で、突き放した。5回には丸が中前適時打で、7回には中田の犠飛で着実にリードを広げた。ブリンソンはサイクル安打こそ逃したものの、本塁打と二塁打2本含む1人5安打6打点と覚醒した。チームは今季初の2桁安打で開幕2戦目から3連勝とし、貯金を2に増やした。

◆投打がかみ合った巨人が、敵地で3連勝を飾った。先発の戸郷翔征投手(23)が、6回5安打無失点に抑え今季初勝利を収めた。WBCを終え、実戦登板がないまま臨んだぶっつけ本番での登板。初回先頭に四球を与え、2死から左前打を浴び一、二塁のピンチを背負うも、5番ソトを遊ゴロに打ち取った。5回には1死一、二塁で1番佐野をスライダーで一ゴロに打ち取り二、三塁。続く宮崎もスライダーで二ゴロに仕留め切り抜けた。自身の23歳の誕生日を、今季初白星で自らの投球で祝った。打線は3回1死からルイス・ブリンソン外野手(28=ジャイアンツ)が来日初安打となる1号先制ソロを放った。4回にも2死満塁から左中間2点適時二塁打で、突き放した。5回には丸が中前適時打で、7回には中田の犠飛で着実にリードを広げた。ブリンソンはサイクル安打こそ逃したものの、本塁打と二塁打2本含む1人5安打6打点と覚醒した。 チームは今季初の2桁安打で開幕2戦目から3連勝とし、貯金を2に増やした。

◆巨人ルイス・ブリンソン外野手(28=ジャイアンツ)が「幻のサイクル安打」で1人5安打6打点と覚醒した。三塁打を残しサイクル安打に王手をかけて迎えた9回2死満塁。左中間へ走者一掃の当たりに、本塁送球を見届けると二塁ベースを迷いなく回った。三塁ヘッドスライディングの判定はセーフも、記録は二塁打。三塁進塁は送球間となり、サイクル安打は幻となった。ヒーローインタビューでは「三塁打にしてくれればよかったと思うんですけど」と少し悔しそう。それでも人生初の5安打に「スペシャルナイトだよ」と笑顔だった。サイクル安打をしのぐほど、バットが当たりまくった。3回にバックスクリーンへの来日1号となる先制ソロ本塁打を放つと、4回2死満塁のチャンスで左中間に2点適時二塁打。6回1死では右前安打で、サイクル安打まで残すは三塁打としてから、8回は中前打を打っており、この試合5安打6打点と大爆発した。敵地での試合も、巨人ファンのいる左翼スタンドに向け「ジャイアンツファンの応援は本当に最高です。みなさん、アイラビューです」と感謝した。開幕3連戦は無安打も、この試合だけで打率は3割5分7厘と急上昇した。本塁打で三塁ベースを回る際には、左手首に腕時計があるかのように、右手で指さしするパフォーマンスを披露。NBAスター選手であるデイミアン・リラードのパフォーマンスを拝借したもので、敵地で「ブリンソン タイム」が止まらなかった。

◆声出し応援が戻ったはずの横浜スタジアムの右翼スタンドが静まり返った。DeNAが、巨人との本拠地開幕戦で完敗し、2年ぶりの開幕4連敗を喫した。3回に巨人の新外国人ブリンソンに先制の1号ソロを浴び、4回には2点適時二塁打で3点目。5回には丸に適時打を浴び、先発の浜口は5回4失点で降板した。7回には中田に犠飛、9回には代打梶谷の適時打、ブリンソンのこの日5安打6打点目となる3点適時二塁打でダメ押しされた。21年は開幕から2つの引き分けを挟む6連敗を喫し、9試合目で初白星を挙げたが、今季はいかに。

◆巨人坂本勇人内野手(34)の1本が待ち遠しい。5点リードの9回1死二、三塁、前打者の中田翔がまた申告敬遠された。1死満塁、DeNA三浦から坂本が放った三塁線への鋭い打球は三塁手宮崎の好捕に阻まれた。開幕から全試合で6番でスタメン出場するも、16打席連続で無安打。2日の中日戦では同点の無死二、三塁の絶好機で犠打を決めた。試合後に原監督は「あれ100人いたら、何人くらいがバントと思ったでしょうかね。僕は100人いたら100人バントだと思ったけどね」と振り返っていた。この日の5回には2死二塁で前打者の中田翔が申告敬遠で歩かされた。なお2死一、二塁で平凡な右飛に倒れた。オープン戦は36打数4安打で打率1割1分1厘。4安打のうち2本が内野安打で長打は1本のみだった。この日は、新外国人ブリンソンが1号ソロを含む4安打、オコエも初安打を含む2安打で、開幕スタメン野手で安打がないのは坂本ただ1人となった。現役最多を更新するプロ通算2205安打を誇る坂本がとてつもなく苦しんでいる。開幕から4試合無安打が続く状況に原監督は「なかなか我々が手助けできるというのは、難しい選手ですよね。自分でそこは乗り越えないといけませんね。1年目、2年目、3年目くらいの選手なら頭なでなでしながらいろいろあるでしょうけど。しかし、そこはもう自分で超えなきゃいけない選手ですね」と話した。

◆DeNAが、巨人との本拠地開幕戦に0-9で完敗し、2年ぶりの開幕4連敗を喫した。巨人の新外国人ブリンソンに5安打6打点とめった打ちされ、9回には代打梶谷の適時打などで今季ワーストの9点を失った。本拠地開幕戦のド派手な演出にスタンドは盛り上がったが、試合では右翼スタンドが静まり返った。試合後の三浦監督の主な一問一答は以下の通り。--5回4失点だった先発の浜口について三浦監督 本当に素晴らしい立ち上がりで、ボールも低めに集めながら、ストレートも中心に押してたんですけどね。ホームランを打たれてから、2巡目がちょっとね、立ち上がり良かっただけに、慎重に急になりだしたのがもったいなかったですね。--打線は三浦監督 あと1本出ず、流れをつかめず、ズルズルいってしまった。--ブリンソンに5安打6打点三浦監督 もちろんね、ミーティングとかでも対策してきたんですけどね、ちょっと1人の打者にこれだけ打たれるとバッテリーも考えていかないといけないです。--牧は3安打で復調気配三浦監督 ヒットが3本という結果がね、内容どうこうじゃなく、出たというのは気分的にも違いますし、これから状態もどんどん上がってくると思います。--そうなってくると、前後がポイントに三浦監督 そうですね。そのあたりがポイントになると思います。(打開策は)考えていきます。--打順の変更も?三浦監督 打順だけじゃなく、バッターの個人の調子というのもね、問題になってくるので、そのあたりも同時進行でやっていかないといけないと思います。--セレモニーでは佐野がグラウンド上を飛んだ三浦監督 オープニングイベントですからね。試合でね、僕たちはファンの方に喜んでもらわないといけないのでね。4試合ファンの方と喜べてないので、明日は喜んでもらえるようにします。--声出し応援はどうだったか三浦監督 たくさんの方がね、大きな声で応援してくれてましたし、期待に応えられなかったのは申し訳なかったですけど、明日期待に応えられるように全員でやっていきます。

◆DeNAが本拠地開幕戦で巨人に大敗し、2年ぶりの開幕4連敗を喫した。新外国人のブリンソンに5安打6打点とめった打ちされ、今季ワーストの9失点。打線も今季初の無得点と沈黙し、声出し応援が解禁された横浜スタジアムの右翼スタンドも静まり返った。三浦監督は「なかなかうまくいかないですね。1人の打者にこれだけ打たれるとバッテリーも考えていかないと」と苦言を呈した。DeNA浜口(5回4失点で今季初黒星)「立ち上がりはいい形で入れましたが、3回以降失点してしまい、特に同じ選手へ打ちにくるところで甘くなってしまったことは反省点です」

◆世界一の侍ジャパン投手陣最速で今季1勝をマークした。巨人戸郷翔征投手(23)がエンゼルス大谷よりも、パドレス・ダルビッシュよりも、先に今季初勝利をつかんだ。DeNA戦で今季初先発し、6回5安打無失点の好投。歓喜に沸いたWBC決勝から中12日で、帰国後は実戦なしの"ぶっつけ登板"で臨んだ。要所を締めて危なげなく、100球ちょうどでまとめ、23回目の誕生日を過ごした。戸郷が1日遅れの"戸郷家記念日"を粘りの投球で飾った。4日は23歳の誕生日だった。でも、実家で過ごした中学卒業までの誕生日会は決まって前日3日だった。父健治さんが2日生まれのため、2人の間をとって3日に一緒にお祝いするのが慣例だった。幼少期から誕生日プレゼントは決まって「釣り道具」が定番。例外として小学生時代にもらった思い出深いプレゼントがある。投手一筋...ではなく捕手が主戦だった小学1年のときだった。チームで共有のミットでは満足出来ず、どうしても自分のキャッチャーミットがほしいと両親におねだりした。1年間は我慢した。小学2年、8歳の誕生日に買ってもらった。健治さんが小遣いから"自腹"を切り崩してくれた。戸郷は「野球の原点はお父さん。野球を始めたきっかけなので、でかい存在です」と今でも忘れない父からもらったミットは小学校を卒業するまで大事に使った。母ヒトミさんから「新しいの買ってあげるよ」と言われても「いいよ。これ使えるから」と譲らなかった。毎日練習後は油を塗って磨いた。夢へとつないだ大事なキャッチャーミットは、今でも両親のもとで保管されている。今はマウンドが主戦場になった。WBCでは世界一を決める決勝戦に救援登板。強打トラウトからも空振り三振を奪った。この日は、米マイアミでの歓喜から中12日でぶっつけ登板。世界一のメンバーに堂々と名を連ね、巨人では投手キャプテンを張る。今季初登板は本調子ではなかったが、要所を締める大人の投球で6回無失点にまとめ「誕生日をみんなから祝ってもらえてうれしかった」とかみしめた。釣りと寝ることが大好きな戸郷がまた1つ、大人になった。【小早川宗一郎】巨人原監督(今季初登板初勝利の戸郷に)「ぶっつけ、まあ、任せましたから。自分の中ではちゃんと調整してくれたと思います」巨人投手のバースデー勝利 18年7月11日の山口俊以来で、6月9日生まれの高橋一は70、73年、4月29日生まれの内海は05、12年と2勝した。ほかに50年5月18日の藤本、52年10月1日の別所、82年5月25日の江川、93年8月11日の槙原、03年4月1日の桑田など、シーズン中に誕生日を迎えたエース級はバースデー勝利を記録している。

◆巨人は戸郷翔征投手(23)が、3番手で登板した21日(日本時間22日)のWBC決勝・米国戦以来、中12日で先発する。オコエ瑠偉外野手(25)は中日との開幕戦(東京ドーム)以来、3試合ぶりに「1番・左翼」で出場する。

◆巨人の新外国人、ルイス・ブリンソン外野手(28)=前ジャイアンツ=が中越え1号ソロを放った。0-0の三回。DeNA先発・浜口のフォークボールを一閃。大きな放物線を描いてバックスクリーン左まで運んだ。開幕から10打席目で飛び出した初安打が本塁打。三塁ベースを回る前に、米プロバスケットボール「NBA」のトレイルブレイザーズ所属のスター選手、デイミアン・リラードの通称「デイム・タイム」ポーズをまねた右手で左手首を腕時計に見立て指をさす本塁打パフォーマンスを初披露。待望の一本が飛び出した助っ人は「センター方向に打ち返そうと思っていたので、狙い通りに思い切っていけた。初ヒットがホームランになってとてもハッピーな気分」と笑顔で振り返った。

◆先発したDeNA・浜口遥大投手(28)は5回93球を投げ、7安打4失点で降板した。一、二回は3者凡退と順調な立ち上がりだったが、三回1死からブリンソンに中越え本塁打を浴びると、四回にはまたもブリンソンに2死満塁から左中間を破る2点二塁打、五回には1死二塁から丸が中前適時打と、3イニング連続で失点。先発の役割を果たせなかった。DeNAは開幕戦から4試合目で先発が一度も6イニングを消化できていない。この日も六回から森原が登板。救援陣に負荷がかかる形となり、劣勢で試合中盤を迎えた。

◆一塁上で安堵(あんど)の表情を浮かべた。DeNAの4番、牧秀悟内野手(24)が一回の第1打席で左前打。阪神との開幕戦の第2打席に放った内野安打以来、12打席ぶりに「H」のランプがともった。一回、先頭の佐野が四球で出塁するも、宮崎と楠本が連続三振に倒れて迎えた本拠地での今季初打席。コロナ禍の2021年に入団し、声出し応援が解禁となった今季はWBC参加のため、ハマスタでのオープン戦出場がなかった牧にとって、本拠地での大声援は初体験。ずっと心待ちにしていた後押しを受け、鋭く三遊間を破った。米国でのWBC決勝から帰国後、コンディション調整を優先し、実戦を挟まず〝ぶっつけ〟で開幕に臨んだ。しかし、京セラドームでの阪神との開幕3連戦は13打数1安打。長打、打点はなく、5三振でチームも2年連続の3連敗スタートとなり「4番を打たせてもらっていて、全くチームに貢献できていないので情けない」と語っていた。チームが休養日だった3日も球場を訪れ、打撃マシンを相手にバットを振った。「自分が思っている打球とまだ違ったので、体を休めることも大事だけど、少し動かしたいと思った。やりたいことはできたので、あとは試合で結果を残すしかない」と気合を入れ直した主砲が、第1打席で大声援に応えた。(浜浦日向)

◆巨人の新外国人、ルイス・ブリンソン外野手(28)=前ジャイアンツ=が4打数4安打と打ちまくった。開幕カード3試合では9打席無安打が続いていたが、この日は大当たりだ。「8番・中堅」で先発した助っ人は、三回の第1打席で中越えへの先制1号ソロを放つと、四回に左中間2点二塁打、六回に右前打、サイクル安打がかかった八回も中前打。八回までに4安打3打点。俊足好守が持ち味の右打者が、バットでも存在感をアピールした。

◆自身のバースデーに好投した。WBC日本代表として世界一に輝いた巨人・戸郷翔征投手(23)が3番手で登板した21日(日本時間22日)のWBC決勝・米国戦以来、中12日のぶっつけ本番で今季初登板先発した。「重要なカードの初戦が初登板。チームにも自分にも勢いをつけられる投球ができるように」昨季チームトップの12勝をマークした右腕は、今季から投手主将に就任。日本代表ではダルビッシュ(パドレス)や大谷(エンゼルス)らが先頭に立ってチームを一つにまとめる姿を目に焼き付けた。「チームをまとめるという意味で、背中で引っ張ってくれた。僕はまだ若い方なので、結果を残してチームを引っ張って行けたら」と自覚をにじませた。WBCでは先発投手の後を受けて投げる「第2先発」の役割を担い、2試合で5回1失点。14年ぶりの世界一に貢献した。チームに合流後は実戦登板を挟まずに調整。この日は23歳の誕生日を迎え、投手陣からバースデーソングで祝福を受けた。「状態はむちゃくちゃいいくらい。変わらず試合に入っていけると思う」と、気合十分で世界一の勲章を胸にマウンドに上がった。一回から150キロ前後の直球と、WBC決勝の米国戦でメジャー屈指の強打者・トラウト(エンゼルス)から三振を奪ったフォークボールで相手を翻弄。ぶっつけ本番の不安を払拭する投球だった。快調に飛ばしてジャスト100球、6回5安打無失点。今季初勝利をマークした。

◆巨人の新外国人、ルイス・ブリンソン外野手(28)=前ジャイアンツ=が5打数5安打6打点と打ちまくった。開幕から3試合は9打数無安打だったが、この日は大当たり。ツイッターでは4日、「ブリンソン」のワードがトレンド入りした。同選手の活躍をうけ、ツイッターでは「ブリンソン5安打6打点大活躍。ホームランも嬉しいがタイムリーはもっと嬉しい」「ようやく本領発揮ですね」「ブリンソン最高です。あの幻のサイクル、ヘッスラ素敵です」と称賛のコメントが寄せられた。九回2死満塁で迎えた第5打席。ブリンソンはサイクル安打の好機が訪れたが、左中間を破る走者一掃のタイムリーで三塁へ進塁するも、送球間のため二塁打となり、惜しくもサイクル安打とはならなかった。

◆巨人・原辰徳監督(64)が開幕から16打数無安打の坂本勇人内野手(34)について言及。「なかなかわれわれが手助けするのが難しい選手。1、2、3年目の選手なら頭をなでなでしながらね、いろいろあるでしょうけど。しかし、そこは自分で越えなきゃいけない選手ですね」と話した。

◆巨人・大久保博元打撃チーフコーチ(56)が開幕から15打数無安打と苦しむ坂本勇人内野手(34)について言及。「一番打ちたいのは本人。われわれは信じている」と復調を願った。この日も5打数無安打だった現役最多2205安打を誇る背番号6。大久保コーチは「練習していますから。東京ドームの試合後、トレーニングして帰っています。みんなやっていますけど、(ベテランの)あいつがやっているんですから。打撃練習でも相当いろんなことを試している。打席の立つ位置とか、上からつぶしにいくだとか。今までの2200本を取っ払ってやっています。復活というか、新しい勇人にならないと打てない。期待しています」と語った。また、スタメン落ちの可能性を問われ、「そこは監督が判断されること。今外したから、勇人が終わりなんてことはもちろんない。気分転換も大事。休ませていくのか、続けていくのか。それは監督の判断」とも話した。

◆巨人の2年目、代木がプロ初登板を果たし、9―0の九回を無安打無得点に抑えた。「開幕3連戦で投げなくて(登板は)いつだろうという感じで準備だけはしてきた。そんな緊張することなく投げられた」と振り返った。2死から代打神里に四球を与えても後続を断った。高知・明徳義塾高出のサウスポーは「またあすからしっかり練習に取り組んでいきたい」と浮かれる様子はなかった。

◆最高の形で、23歳の誕生日を祝った。今季初先発した巨人・戸郷翔征投手が6回5安打無失点。WBC決勝から中12日のぶっつけ登板で、貫禄の投球を披露。侍ジャパンの投手陣で、今季初勝利を一番乗りで挙げた。「野手の方が点を取ってくれて投げやすかったし、(誕生日を)自分で祝えたのでよかった」救援登板したWBC決勝(日本時間22日)から実戦を挟まず、レギュラーシーズンのマウンドに上がった。立ち上がりは「(NPBで使用する)ボールにアジャストできていなかった」と再三、走者を背負ったが、中盤から世界でも通用したフォークボールからスライダーを軸に変更。五回2死二、三塁では宮崎をスライダーで二ゴロに。6回を100球で試合をつくり「一つ頼れる球種が増えたのはよかった」と胸を張った。たくましさを増して帰ってきた。WBCでは先発の後を受ける「第2先発」として世界一に貢献。2番手として登板したWBC決勝・米国戦では、メジャーを代表する強打者のトラウト(エンゼルス)をフォークボールで空振り三振に抑えるなど、2回を無失点。ダルビッシュ、大谷から「(自分に)自信を持てと。怖がらずに相手に立ち向かっていくことが大事」と授かった金言を胸に堂々と腕を振った。WBC終了後、ぶっつけ登板で好投した戸郷に原監督は「任せましたから。自分の中で調整してくれた」と目を細めた。これで開幕から先発投手は4試合連続でクオリティースタート(先発で6回以上、自責点3以下)を達成。今季から投手主将を務める右腕は「先発が長い回を投げられていることはいいこと」とうなずいた。プロ初登板の地、横浜で晴れやかな表情を浮かべた。(樋口航)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
400 1.000
(-)
-
(-)
1399
(+1)
2
(-)
4
(-)
5
(-)
0.183
(↓0.019)
0.500
(↑0.17)
1
(-)
阪神
400 1.000
(-)
0
(-)
13923
(+5)
14
(+4)
1
(-)
5
(-)
0.304
(↓0.02)
3.000
(-)
3
(-)
巨人
310 0.750
(↑0.083)
1
(-)
13917
(+9)
8
(-)
4
(+1)
0
(-)
0.246
(↑0.051
1.500
(↑0.5)
4
(-)
中日
130 0.250
(↓0.083)
3
(↓1)
1398
(-)
9
(+1)
0
(-)
1
(-)
0.224
(↓0.019)
2.120
(↑0.76)
5
(-)
DeNA
040 0.000
(-)
4
(↓1)
13910
(-)
27
(+9)
1
(-)
0
(-)
0.208
(↓0.006)
6.140
(↓0.94)
5
(-)
広島
040 0.000
(-)
4
(↓1)
1396
(+4)
13
(+5)
2
(+1)
2
(+1)
0.184
(↑0.021)
2.730
(↓0.1)