中日(★0対1☆)ヤクルト =リーグ戦1回戦(2023.04.04)・バンテリンドーム=
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ヤクルト
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中日
0000000000520
勝利投手:サイスニード(1勝0敗0S)
(セーブ:田口 麗斗(0勝0敗3S))
敗戦投手:大野 雄大(0勝1敗0S)
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◆ヤクルトは両軍無得点で迎えた6回表、村上の適時二塁打で先制する。投げては、先発・サイスニードが6回無失点の好投。その後は石山、清水、田口の完封リレーで逃げ切り、サイスニードは今季1勝目を挙げた。敗れた中日は、打線が序盤の好機を生かせなかった。

◆中日の本拠地開幕戦となったヤクルト戦の試合前、タレントで女優の足立梨花(30)が始球式を行った。背番号「1」のユニホームに黒のスカート姿で登場し、投球は球速50キロを計測し、ワンバウンドで捕手のミットに収まった。足立は登板後「ノーバンを目標にやったんですけど、あとちょっとでした。いままで始球式やってきた中で、一番緊張せずに楽しめてやれました。岡林選手が菰野高校出身で、親近感というか、地元からプロになられて活躍する選手がいてすごくうれしかった。年下ですけど。注目して応援したい」と話した。足立は長崎県生まれで三重県菰野町育ち。07年ホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリを獲得して芸能界デビューした。試合開始前のセレモニーでは、中日のジャイアントフラッグが中堅グラウンドに付近に広げられ、暗転の中で花火も打ち上げられた。

◆ヤクルトが99年に並ぶ球団記録の開幕4連勝。今季は4勝のうち3勝が完封で、ここまで失点は2日広島戦の2点だけ。開幕から4試合で合計2失点は、開幕戦から1-0、5-2、1-0、2-0で4連勝した1リーグ時代の43年名古屋に並ぶ最少失点だ。2日の失点は走者一塁からの三塁打とソロ本塁打によるもので、ヤクルト投手陣は開幕から得点圏に走者を置いた場面ではヒットを1本も許していない(9打数0安打)。

◆中日は今季2度目の完封負けで3連敗を喫した。先発大野雄大が6回に右翼アキーノの失策から1点を失っただけの7回自責点0の粘投も報われず。開幕から先発4投手がクオリティースタートを続けているが打線が援護できず、来日3年目のサイスニードには5連敗。立浪和義監督は「点が取れないのにミスしていてはいけない」と肩を落とし「しっかり反省して明日につなげたい」と前を向いた。▽中日大野雄大(2回、村上から三振を奪い通算1500投球回達成も6回、村上に決勝打を許し)「あそこを1失点で(踏ん張れた)というところは今後に生きてくると思う。(1500回は)通過点ということですね」▽中日和田コーチ(サイスニードに来日以来5連敗)「ストレートが強く、その球を打ち返せなかったことが、点を取れない1つの要因」

◆ヤクルト村上宗隆内野手(23)が三たび試合を決めた。両チーム無得点で迎えた6回2死一、二塁、中日先発大野雄から右翼フェンス直撃の先制V二塁打。この1点を投手陣が守り抜いた。村上は4試合中3試合で試合を決める一打を放っており、4番が確実に仕事をこなして開幕4連勝。99年以来のチーム最多記録に並び、同4試合目までの総失点2も、43年名古屋以来となる80年ぶり2度目の快記録となった。「ボール飛ばしたろ」。村上は打撃練習からの意識をここしかない場面で具現化した。しびれる投手戦の均衡を破った。0-0で迎えた6回2死一、二塁。相手は、5回までチーム1安打に抑え込まれていた大野雄だった。「インコースの厳しい球だったが、詰まりながらも押し込めた」と137キロツーシームを仕留めた。広いバンテリンドームの右翼フェンスに直撃する決勝の先制二塁打。あとわずかでスタンドインという会心の当たりに、二塁ベース上で両手を突き上げた。この日は「確信歩き」は見せず、走塁のギアを上げた。2日広島戦(神宮)の8回、スタンドまで届きそうな大飛球にスピードを緩めたが、風で押し戻され右翼フェンスに直撃。相手失策も絡んで"決勝ランニングホームラン"(記録は二塁打)となったが、「行ったと思ってゆっくり走っていた。次からちゃんと走ります」と話していた。打撃練習から飛距離を意識した。WBC前の侍ジャパン壮行試合では、エンゼルス大谷がフリー打撃での一打を5階席まで運んだ球場。「飛ばしたろ」と思ったのは「なんとなくです」と語ったが、ケージの後ろから見入ったあの光景は脳裏に焼き付いている。試合前練習では、昨年引退した元中日の福留孝介氏と会話を交わした。同氏は06年の第1回WBCで不振に陥るも、準決勝で代打決勝弾を放ち復活。その打席直前に「生き返れ、福留!」と実況された。今回のWBC1次ラウンドで調子が上がらなかった村上に対し、当時のオマージュとして「生き返れ、村上!」という言葉が生まれ、SNS上から大きなエールとなった。WBC期間中も福留氏から「励ましはもらいました。良いところで打てれば大丈夫だからと」。開幕してここまで4戦中3戦で"決勝打"の主砲はWBCの深い、深い経験を確実に生かしている。【三須一紀】○...開幕4試合まで失点はわずか「2」で43年名古屋以来となる80年ぶり2度目の快記録となった。過去2年で4勝0敗と中日に相性の良い先発サイスニードが6回5安打無失点と好投。村上の決勝打に「とてもうれしかった」と笑った。リリーフ陣は4試合で無失点と踏ん張っている。新守護神を任されている田口は3セーブ目となったが「まだ3試合。最終的に(守護神という)存在になれればいい」と気は緩めない。高津監督は「本当によく頑張っている。ピンチで粘って勝ちきる野球をやりたかった」と評価した。

◆ヤクルトは開幕4試合まで失点はわずか「2」で43年名古屋以来となる80年ぶり2度目の快記録となった。過去2年で4勝0敗と中日に相性の良い先発サイスニードが6回5安打無失点と好投。村上の決勝打に「とてもうれしかった」と笑った。リリーフ陣は4試合で無失点と踏ん張っている。新守護神を任されている田口は3セーブ目となったが「まだ3試合。最終的に(守護神という)存在になれればいい」と気は緩めない。高津監督は「本当によく頑張っている。ピンチで粘って勝ちきる野球をやりたかった」と評価した。

◆均衡を破ったのはやはりこの男だった。0―0の六回2死一、二塁。ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が先制となる右翼フェンス直撃の適時二塁打を放った。「少し詰まりましたが、しっかり押し込みました」。カウント2―1から大野雄の内角137キロのツーシームを一閃。あとひと伸びで本塁打となる大きな当たりで、村上は二塁ベースに到達すると右手を突き上げて喜んだ。闘志がみなぎる。第5回WBCでは日本代表が3大会ぶりの世界一奪還。村上は1次リーグ4試合で打率・143(14打数2安打)と苦しんだが、準決勝のメキシコ戦で逆転サヨナラ打、決勝の米国戦で同点ソロを放つなど大きく貢献した。3月31日の広島との開幕戦では今季初打席で1号2ラン。プロ6年目で初めて開幕弾を放ち、勝利に導いた。試合後には「WBCを終えて燃え尽き症候群はないか?」と聞かれ「そんなの言っている時点で駄目。全くないです」と即答。4月2日の同戦でも二塁打と失策が記録された〝ランニングホームラン〟を放ち、圧倒的な存在感を見せた。見据えるのはさらなる高み。昨季は日本選手最多の56号を放ち、史上最年少で三冠王となったが「もう一度、キャリアハイを目指して頑張りたい」と志は高い。球団初のリーグ3連覇、日本一奪還へ、今季も村神様が頼りになる。(森祥太郎)

◆ヤクルトが4投手のリレーで1点を守り開幕4連勝。六回に村上が貴重な適時二塁打を放った。サイスニードが6回を封じ、石山、清水とつないで田口が締めた。田口は3セーブ目。白星を挙げたサイスニードの一問一答は以下のとおり。--どんな思いでマウンドに「マウンドに戻ってこれて、すごく良かったですし、いいピッチングできてすごいよかったです」--6回無失点、素晴らしいピッチング「ピンチを背負いましたけども、味方のナイスプレーに助けられました。チームでもぎ取った1勝だと思います」--4番村上がタイムリー「とてもうれしかったです」--これでチームは4連勝「すごくいい流れできてますし、その流れを続けて、次回登板も勝てるように頑張りたいです」--ナイスピッチング「イツモアリガトウゴザイマス」

◆中日の大野雄は7回3安打1失点の粘投が報われなかった。本拠地開幕戦で切れのある直球と変化球で相手を封じたが、援護なしで黒星。「初登板で1失点というのは今後に生きてくると思う」と淡々と話した。この日は二回に村上を空振り三振に仕留め、自身通算1500投球回を達成。「一つの通過点。今年もたくさんのイニングを投げて、次は2000回を目指していきたい」と前向きだった。

◆ヤクルトは中日に1-0で勝ち開幕4連勝。ウイニングボールを手に笑顔を見せるサイスニード=バンテリンドームナゴヤ(撮影・長尾みなみ)

◆V3へ、ロケットスタートだ!! ヤクルトは4日、中日1回戦(バンテリンドーム)に1―0で勝利。1999年の球団記録に並ぶ開幕4連勝を決めた。村上宗隆内野手(23)が0―0の六回2死一、二塁で、右翼フェンス直撃の適時二塁打。不動の4番打者が決勝打をマークし、4投手のリレーで1点を守り切った。開幕4試合で計2失点は43年の名古屋以来、80年ぶり。投打の歯車がかみ合い、球団初のリーグ3連覇と日本一奪還へ、突き進む。一瞬に力を込めた。村上が0―0の六回2死一、二塁で右翼フェンス上部を直撃する適時二塁打。塁上で両手を2度たたき、ベンチから身を乗り出して喜ぶナインを鼓舞した。「しっかりと点を取ることを意識して打席に立ちました。バットに力を入れて厳しい球でしたが、詰まりながらも押し込めた」五回1死まで無安打に封じ込まれた中日の先発、大野雄から1点をもぎ取った。六回先頭のサイスニードが右翼手・アキーノの失策で出塁し、青木が右前へ今季初安打でチャンスを拡大。満を持して打席に入ると、内角への137キロのツーシームをうまく捉え、通算50度目となる決勝打。〝村神様〟が均衡を破り、チームを1999年の球団記録に並ぶ開幕4連勝に導いた。3月31日の広島との開幕戦(神宮)ではプロ6年目で初の開幕弾、4月2日の同戦は二塁打と失策が記録された〝ランニングホームラン〟と殊勲の一打が続く。「まだ始まったばかり。これを続けていけるように頑張りたい」とうなずいた。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
400 1.000
(-)
-
(-)
1399
(+1)
2
(-)
4
(-)
5
(-)
0.183
(↓0.019)
0.500
(↑0.17)
1
(-)
阪神
400 1.000
(-)
0
(-)
13923
(+5)
14
(+4)
1
(-)
5
(-)
0.304
(↓0.02)
3.000
(-)
3
(-)
巨人
310 0.750
(↑0.083)
1
(-)
13917
(+9)
8
(-)
4
(+1)
0
(-)
0.246
(↑0.051)
1.500
(↑0.5)
4
(-)
中日
130 0.250
(↓0.083)
3
(↓1)
1398
(-)
9
(+1)
0
(-)
1
(-)
0.224
(↓0.019)
2.120
(↑0.76)
5
(-)
DeNA
040 0.000
(-)
4
(↓1)
13910
(-)
27
(+9)
1
(-)
0
(-)
0.208
(↓0.006)
6.140
(↓0.94)
5
(-)
広島
040 0.000
(-)
4
(↓1)
1396
(+4)
13
(+5)
2
(+1)
2
(+1)
0.184
(↑0.021)
2.730
(↓0.1)