ヤクルト(☆3対2★)広島 =リーグ戦3回戦(2023.04.02)・明治神宮野球場=
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広島
1100000002811
ヤクルト
00200001X3501
勝利投手:星 知弥(1勝0敗0S)
(セーブ:田口 麗斗(0勝0敗2S))
敗戦投手:松本 竜也(0勝1敗0S)

本塁打
【広島】デビッドソン(1号・2回表ソロ)
【ヤクルト】山田 哲人(1号・3回裏2ラン)

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◆接戦を制したヤクルトが開幕3連勝。ヤクルトは2点を追う3回裏、山田の2ランで試合を振り出しに戻す。そのまま迎えた8回には、村上の二塁打に相手失策が絡み、勝ち越しに成功した。投げては、4番手・星が今季1勝目。敗れた広島は、打線がつながりを欠いた。

◆ヤクルトのドラフト1位吉村貢司郎投手(25=東芝)が、プロ初登板初先発で5回を85球、5安打2失点で降板した。初回と2回に1点ずつを失ったが、最速152キロの直球と得意のフォークを武器に4奪三振、無四球の粘り強い投球を披露。2-2の同点で降板となったため、プロ初登板は勝敗なし。「緊張はありましたが、立ち上がり失点してしまうとゲームの流れが良くないので、そこはしっかり反省していきたいです。3回以降は落ち着いて丁寧に投げれたので、3回以降のようなピッチングを立ち上がりから出来るように練習していきたいです」と振り返った。即戦力右腕として期待される吉村は、オープン戦5試合に登板し2勝0敗。計17イニングで1失点の防御率0・53、奪三振率11・65の好成績をマークしていた。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(23)が"ほぼランニングホームラン"となる一打で勝ち越しを呼んだ。2-2で迎えた8回先頭、広島松本に対しフルカウントからの6球目、高め直球を捉えた打球は、高々と舞い上がり右翼フェンスに直撃。右翼手野間が捕球に手間取り、ファンブルする間に一挙に本塁を陥れた。記録は二塁打と失策となった。"村神様"の全力疾走に満員の神宮は大いに盛り上がった。

◆広島は連続無得点に終止符を打つも、開幕からの連敗を止められず、04年以来の開幕カード3連敗となった。1回に秋山の適時三塁打で先制し、開幕からの連続無得点を18イニングでストップ。2回には新外国人デビッドソンの来日初安打となる来日初本塁打で追加点を奪った。だが、3回に先発玉村が山田に同点2ランを浴び、8回は村上の右翼フェンス直撃の二塁打に野間峻祥のミスが重なり決勝点を与えた。開幕3連敗を喫した新井貴浩監督(46)の試合後談話は以下の通り。-8回は不運な形で決勝点新井監督 精いっぱいのプレーだからね。何とかしよう、したいという姿勢は伝わる。-打線は1回、2回と得点新井監督 今日はヒット8本だけど、各打者が捉え始めてるなというふうに見えるよね。-デビッドソン選手に1発が出た新井監督 今日も1戦目、2戦目より上げる足幅をちょっと小さめにして対応していこうという、彼の工夫というのが見えるし、いいホームランだったと思う。ナイスホームラン。-玉村投手は粘りの投球新井監督 ナイスピッチングでしょう。ナイスピッチング。-中継ぎも2番手以降しっかりつないだ新井監督 いやもう投手はまだ3試合だけど、よく頑張っていると思うよ。-打順の入れ替えは新井監督 今日、結構捉えた当たりが正面だとか、捉えた当たりが捕られたりだとか、そういうのがあったので。いい感じで各打者が力みというか、そういうのが取れてきているんじゃないかなというふうには見ている。-あとは勝利という結果がついてくれば新井監督 まだ3試合でしょ。

◆ヤクルト山田哲人内野手(30)が、今季1号となる同点2ランを放った。0-2の3回1死二塁、広島先発玉村に対し、カウント1ボールからの2球目、真ん中付近に入った直球を逃さずに捉え、左翼席に運んだ。序盤の1発で試合を振り出しに戻し「初回のチャンスで打てなかったので取り返す気持ちで打席に入りました。完璧に捉えることが出来ました」と振り返った。

◆広島は連続無得点は止めたものの連敗を止められず、04年以来の開幕カード3連敗となった。同点の8回、村上の右翼越え二塁打の処理を野間がもたつき、送球ミスも重なり決勝点を与えた。野間は「ちょっと慌ててしまった。僕の責任です」と猛省。それでも新井監督は「精いっぱいのプレー。何とかしようという姿勢は伝わる」と責めることなく、開幕3連敗にも「まだ3試合」と前を向いた。▽広島デビッドソン(2回に来日初安打となる初本塁打)「真っすぐ待ちでしっかりタイミングを取って、タイミングが取れてたので、いい結果になったと思います」

◆やっぱり"村神様"ヤ! ヤクルト村上宗隆内野手(23)が"ほぼランニング弾"となる一打で、チームを2年連続の開幕3連勝に導いた。同点の8回先頭、広島松本から右翼フェンス上部を直撃する大飛球を放つと、右翼手の野間が打球処理を手間取る間に一気に本塁を陥れた。記録は二塁打と失策となったが、神懸かり的な"決勝打"に本拠地神宮は大盛り上がり。球団史上初のリーグ3連覇へ好スタートを切った。おなじみの「確信歩き」から悠然と走り始めた村上が、二塁手前でギアを2段階上げた。8回無死、広島松本の高め直球を捉えた打球は高々と右翼へ。「もう、いったと思いました」と納得の一打が逆風に押し戻されて、フェンスを直撃。右翼手の野間がジャンプ後に体勢を崩して捕球に手間取る間に、3年連続で2ケタ盗塁をマークする俊足を飛ばし、勝ち越しのホームイン。終盤で勝利を呼び込む値千金の一打に「いったと思ってゆっくり走っていたんで。次からちゃんと走ります、はい」と笑顔で振り返った。世界で戦う同世代の前で結果を残した。この日はテレビ番組を通じて交流のある男子バレーボール日本代表の西田有志(23)が観戦に訪れていた。試合前には「結婚おめでとうと言いました。W杯(9月開幕)があるみたいなので、頑張ってねという話はしました」という。自身はWBCで世界一を経験。競技は違えど日本を代表して世界に挑む「同志」の前での活躍に「よかったです。ホームランじゃないですけど」と納得の表情を見せた。開幕戦第1打席の本塁打以来となる安打が決勝点につながり、広島を相手に開幕3連勝。4番として「チームとしていいスタートを切れたので良かったです」と言いつつも、「自分の中ではまだまだ打てる部分もたくさんありますし、もっともっと、やらないといけない」と引き締めた。「世界一」を目指す村神様のバットから、今季も目が離せない。【鈴木正章】

◆ヤクルト・山田哲人内野手(30)が「3番・二塁」で先発し、2点を追う三回1死二塁で左翼席への1号2ランを放った。広島の先発左腕・玉村の直球を捉え「初回のチャンスで打てなかったので取り返す気持ちで打席に入りました。完璧に捉えることができました」とうなずいた。一回は無死一、二塁で空振り三振。先発でプロ初登板を迎えたドラフト1位・吉村貢司郎投手(25)=東芝=を助ける一発となった。

◆広島・秋山翔吾外野手(34)が一回に右前へ適時三塁打を放った。チームは今季19イニング目で初得点を挙げ、開幕からの連続無得点イニングを「18」で止めた。「チームが動いていくにはとにかく点を取っていくしかない。先に点を取ることができてまずはよかった」先頭・菊池が左前打で出て、野間アウト後に秋山が打席へ。ヤクルトのD1位・吉村(東芝)の1─1からの3球目の直球を鋭い当たりで右前へ運んだ。スライディングキャッチを試みた右翼・サンタナが後逸する間に一塁走者が生還して先制した。チームは3月31日の開幕戦から2戦連続完封負け。一回に無得点なら、リーグワーストの連続無得点イニングが「19」となっていたが、最多安打4度のヒットメーカーが崖っぷちで阻止した。

◆広島の新助っ人、マット・デビッドソン内野手(32)=前アスレチックス傘下=が来日初安打となるソロを放った。「やっと一塁ベースが踏めた。全部のベースが踏めてよかった」「6番・三塁」で出場し1点リードの二回先頭でヤクルトのD1位・吉村(東芝)の高めのつり球を捉えた。高々と舞った打球はカープファンで赤く染まる左翼席中段に着弾。試合前まで開幕から2試合で6打席ノーヒットだった助っ人が目の覚めるような一発でメジャー通算54発の片りんをのぞかせた。

◆ヤクルトのドラフト1位・吉村貢司郎投手(25)=東芝=がプロ初先発し、5回5安打2失点、85球で無四球の力投。同点のまま降板したため初勝利はおあずけとなった。一回は1番・菊池に左前打、3番・秋山の打球は右翼手のサンタナがスライディングキャッチを試みたが後逸し、三塁打とされ1点を献上。二回は先頭・デビッドソンにプロ初被弾を浴びたが落ち着いていた。三回以降は二塁も踏ませず、最速152キロの直球と130キロ台のスライダー、フォークボールをテンポよく投げ込み4奪三振。持ち味をみせてデビュー戦を終えた。国学院大4年時、社会人2年目と指名漏れを経験した右腕。憧れのプロのマウンドに「小さい頃からの夢だった。そこで投げることを光栄に思って投げたい」と意気込み、安定感のある投球をみせた。

◆ヤクルトのドラフト1位・吉村貢司郎投手(25)=東芝=がプロ初先発し、5回5安打2失点、85球で無四球と力投した。同点のまま降板したため初勝利はおあずけとなった。ヤクルト・吉村貢司郎投手 「緊張はありましたが、立ち上がり失点してしまうとゲームの流れが良くないので、そこはしっかり反省していきたいです。三回以降は落ち着いて丁寧に投げられたので、三回以降のようなピッチングを立ち上がりから出来るように練習していきたいです」

◆まさかの勝ち越しだった。ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が、2―2の八回先頭で右翼フェンス直撃の二塁打。右翼手・野間が処理を誤り、失策する間に全力疾走でダイヤモンドを一周し、生還した。広島4番手の松本の真ん中高め直球を一閃。あとひと伸びで本塁打とする当たりをみせた。3月31日の開幕戦の初打席で1号2ランを放って以来の安打をマーク。村神様は運も味方に呼び寄せて貴重な追加点を挙げた。

◆広島・野間峻祥外野手(30)の適時失策が勝ち越し点となった。2─2の八回、先頭の村上の右翼フェンス直撃の二塁打の処理の際にクッションボールを捕球し損ねて、慌てていると芝生に足を奪われて転んでしまい、ホームインを許した。チームは開幕から2試合連続零封負け。この試合では秋山のチーム今季初得点となる適時三塁打とデビッドソンの来日初本塁打となるソロで接戦に持ち込んだが、終盤に手痛いミスが出た。

◆ヤクルト・星知弥投手(28)が2-2で迎えた八回にマウンドに上がり1回1安打無失点で切り抜けると、裏の攻撃でチームが勝ち越しに成功。星は4年ぶりの勝利投手となった。以下、星のヒーローインタビュー。ーー満員の神宮、ファンの声援を受けて「今年は声出し応援解禁ということで、マウンドに上がる時も温かい大きな声援で送り出してもらえる。僕も勇気を持って投げることができます」ーー八回、2-2の同点の場面で登板「吉村が頑張ってましたし、木澤、石山さんと繋いできてくれた。僕も田口に繋ごうと思って精一杯腕を振りました」ーー西川選手の打球を足で受けた「なんとか気持ちで止めることができてよかったです」ーー村上選手が勝ち越しの生還「すみません。裏で治療してたので見れなかったです」ーー4年ぶり勝利投手「おそらく神宮のお立ち台は初めてですが、ファンの前で立つことができて本当に嬉しいです」ーー4年ぶりの白星は誰に伝えたい「まずは妻に伝えたいと思います」ーーウイニングボールは「もらってないです。初勝利じゃないので、またここから長いシーズンですけどひとつずつ勝ちを伸ばせるようにチームとして頑張っていきたい」ーー今シーズンの目標「僕自身、ずっと1軍と2軍を行ったり来たりしているので、1軍でずっと投げ続けて、チームの勝ちに貢献できるように頑張っていきます」

◆広島・野間峻祥外野手(30)が適時失策で決勝点を献上した。「ちょっと慌ててしまった。僕の責任。風で戻ってきたので捕れると判断した」2─2の八回、先頭・村上の右翼フェンス直撃の二塁打の処理の際にクッションボールを処理できず、慌てていると、芝に足を奪われ、ホームインを許した。球場の人工芝は毛足が長く比較的滑りやすくなっているが、「そんなのは言いわけ。僕のせい」と悔しがった。チームはセ・リーグワーストタイの開幕から2試合連続零封負け。この試合では一回に秋山がチームの今季初得点となる適時三塁打、二回にはデビッドソンの来日初本塁打でリードしたが、ヤクルト・山田の2ランと終盤のミスで開幕3連敗となった。

◆主将の自覚だ。ヤクルト・山田哲人内野手(30)が、2点を追う三回1死二塁で左翼席への1号2ランを放った。2球目の直球を完璧に捉え「甘い球でしたし、しっかり振れたと思う。打った瞬間入ると思いましたし、感触としても芯に当たって飛んでくれた」とうなずいた。2年連続開幕3連勝は球団初の快挙だ。この日は五回に二盗を決めるなど、打って走って勝利に貢献。ただ、昨年は開幕3連勝後に4連敗しており「勝ってるので状態はいいと思いますし、この勝ちを続けるように、(名古屋に)移動してもやりたい」と気を引き締めた。球団初のリーグ3連覇と日本一奪還を目指すシーズンで最高のスタートを切ったが、油断はない。

◆ヤクルトは逆転勝利で球団初となる2年連続開幕3連勝を飾った。先発でプロ初登板したドラフト1位・吉村貢司郎投手(25)=東芝=は5回5安打2失点でプロ初勝利とはならなかったが、試合を作る力投。打線では主将・山田哲人内野手(30)が三回に1号2ランを放ち、八回に村上宗隆内野手(23)が右越え三塁打を放ち、敵失も絡んで決勝点を挙げた。4番手で八回を無失点に抑えた星知弥投手(28)が4年ぶりの白星。高津臣吾投手(54)の主なコメントは以下の通り。――吉村がプロ初登板だった「独特の雰囲気というか緊張感というか、プロ初登板なので、もちろん勝ってほしいとは思っていましたけど、そんなに多くは望んでませんでした。思い切って自分の投球ができたらなと。その中でちょっと先頭を出す場面が多かったので、ピッチング自体が重くはなってしまったんですけど、変なフォアボールも出さずにしっかり攻められたので、非常にいいピッチングだったんじゃないかなと。初回、二回の1点ずつで抑えたので非常にいいピッチングだったんじゃないかなと思いますね」――四球がなかった。ゲームを作る力がある「怖いもの知らずというか、どんどん攻めていく気持ちは何歳になっても持ち続けていかないといけない。そのうち痛い目に遭って悩んだりするときもいずれ必ず来ると思うので。その間はどんどん自分のピッチングを中心に、相手に合わせて投げるんじゃなくて、自分のいい球をどんどん投げていくというスタイルでいいんじゃないですかね」――リリーフは無失点に抑えた「こういう粘ったゲームをね、次の1点をどういう形で取るか。毎日リリーフに頑張ってもらいましたけど、こういうゲームを取れるリリーフ陣がしっかりしているという証拠だと思いますね」――清水がベンチを外れたが、昨年同様連投の制限は今年も「当分の間はいろいろ考えてやっていきます。球数、イニング、試合数、リリーフに限らずピッチャー全員、いい状態で次のマウンドに上がらせる努力はしたいと思います」――山田が今季1号「よかったね。まさに望んでいるところで哲人らしい一発だったと思います。スイングも初戦からしっかりできていますし。三振することがあっても、あれだけしっかり振れているのは状態がいい証拠なのかなと思いますね」――試合を決めたのは村上。ランニング本塁打ではなかったが「今日の風だったら、なかなかあそこまで上がるとね。完全にいったと思ったけど、ボールが止まってたね、上でね。でも、いいバッティングだったんじゃないですか。エラーにはなってしまいましたけど、彼らしいスイングだったと思います」――いい形のスタートができた「勝ててよかったと思います、というぐらいです」――星に4年ぶりに白星がついた「本人じゃないから分からないけど、今年一年思うこともあるでしょうし、今の球を見れば、勝ちゲームで使いたくなるような球ですし、継続して、また次って感じで頑張ってほしいと思いますね」――星の投ゴロ処理も「すごい大事だと思います。あのへんに来て、よけるのか、足を出して取りに行くのか。冗談のように聞こえるかもしれませんが、それぐらいの執念をもって、1球に対して、1つのアウトを絶対にとってやるって気持ちの表れだと僕は思ってます。すごく大きなアウトだと思いますね」

◆進化した姿で神宮に帰ってきた。ヤクルト・星知弥投手(28)が同点の八回を無失点で切り抜け、その裏に村上が決勝打を放ったため2019年8月17日の中日戦(神宮)以来、1324日ぶりの勝ち星をマーク。お立ち台で歓声と拍手を一身に浴びた。「吉村が頑張っていましたし、木沢、石山さんとつないでくれたので僕も田口につなごうと思って精いっぱい、腕を振りました」最速154キロの直球を中心に押し、執念も見せた。2死一、二塁で西川の中前へ抜けそうな打球に対し、とっさに右足を出して阻止。投ゴロに抑え「何とか気持ちで止めることができたので良かった。執念や気持ちは前面に出してやっている」と、うなずいた。明大からドラフト2位で入団して7年目。ここ数年は故障もあって2軍生活を長く経験した。昨オフ、下半身や肩周りのトレーニングで強化。自主トレをともにする清水らの活躍に刺激を受け「僕ももっと頑張らないといけない」と己を奮い立たせた。高津監督は3アウト目に「すごく大きなアウトだと思う」とたたえ「勝ちゲームで使いたくなるような球ですし、継続して、また次、頑張ってほしい」と期待した。(赤尾裕希)

◆ヤクルトは逆転勝利で球団初となる2年連続開幕3連勝を飾った。ヤクルトの開幕3連勝はリーグ優勝した昨季に続く通算8度目。2年連続で開幕3連勝を飾ったのは球団史上初。1999年(同年4位)にマークした球団最多の開幕4連勝にあと「1」。開幕からの最多連勝記録は54年の西鉄(同年優勝)と99年の中日(同年優勝)の「11」。

◆広島は逆転負けで開幕3連敗を喫した。広島の開幕3連敗は2013年(1分けを挟んで4連敗)以来10年ぶり。同一カードでは04年(対中日)以来19年ぶり。新人監督の開幕3連敗は1999年の達川晃豊以来24年ぶり。

◆ヤクルト・山田哲人内野手(30)が待望の一発を放った。三回1死二塁で、左翼席へ1号同点2ラン。一回の好機で空振り三振に倒れていただけに「芯に当たって飛んでくれた。ここは何としても点を取るぞという気持ちでいきました」と声を弾ませた。五回には今季3盗塁目となる二盗を決めて3連勝に貢献。それでも昨年は開幕3連勝後に4連敗しただけに「勝ってるので状態はいいと思いますし、この勝ちを続けられるように」と主将の自覚を示した。

◆ヤクルトのドラフト1位・吉村貢司郎投手(25)=東芝=が先発でプロ初登板し、5回5安打2失点と力投した。一回、秋山に右翼への適時三塁打を浴びて先制を許し、二回にもデビットソンに左越えソロを被弾。それでも次回登板での初勝利に向け「いい緊張感でできた。後半にかけて自分のタイミングで投げられたので、それを序盤にもってこられればいい」。高津監督は「(打者に)しっかり攻められたので、非常にいい投球だった」と評価した。

◆広島は逆転負けで開幕3連敗となった。2─2の八回先頭で4番手・松本が村上に右翼フェンス直撃の二塁打を浴び、右翼・野間が打球の処理にもたつく間にホームインを許し、これが決勝点となった。新井貴浩監督(46)の一問一答は以下の通り。──八回は不運な形で決勝点「(野間の)精いっぱいのプレー。何とかしよう、したいという姿勢は伝わる」──打線は8安打2得点。一回には秋山が適時三塁打で今季チーム初得点「ヒット8本。各打者が捉え始めてるという風に見える」──二回には新助っ人、デビッドソン(前アスレチックス傘下)が来日初アーチ「(ノーヒットだった)1、2戦目より、上げる足幅をちょっと小さめにして対応していこうという、彼の工夫が見える。いいホームランだったと思う」──先発の玉村は5回3安打2失点と粘った「ナイスピッチングでしょ」──アドゥワ、ターリーもともに1回無失点でつないだ「投手はまだ3試合だけど、よく頑張っていると思う」──打順の組み替えは「捉えた当たりが正面や取られたりが結構あった。いい感じで各打者が力みが取れてきているという風には見ている」──4日からの阪神3連戦(マツダ)に切り替える「そう。まだ3試合」

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
300 1.000
(-)
-
(-)
1408
(+3)
2
(+2)
4
(+1)
5
(+1)
0.202
(↓0.018)
0.670
(↓0.67)
1
(-)
阪神
300 1.000
(-)
0
(-)
14018
(+6)
10
(+2)
1
(+1)
5
(+1)
0.324
(↑0.005)
3.000
(↑0.43)
3
(-)
巨人
210 0.667
(↑0.167)
1
(-)
1408
(+3)
8
(+2)
3
(+1)
0
(-)
0.195
(↑0.026)
2.000
(-)
4
(1↓)
中日
120 0.333
(↓0.167)
2
(↓1)
1408
(+2)
8
(+3)
0
(-)
1
(-)
0.243
(↓0.007)
2.880
(↓0.23)
5
(-)
DeNA
030 0.000
(-)
3
(↓1)
14010
(+2)
18
(+6)
1
(-)
0
(-)
0.214
(↓0.004)
5.200
(↓0.62)
5
(-)
広島
030 0.000
(-)
3
(↓1)
1402
(+2)
8
(+3)
1
(+1)
1
(-)
0.163
(↑0.04
2.630
(↑0.18)