日本ハム(★1対2☆)楽天 =リーグ戦3回戦(2023.04.02)・エスコンフィールド北海道=
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楽天
0010001002410
日本ハム
0000100001300
勝利投手:藤平 尚真(1勝0敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(0勝0敗2S))
敗戦投手:北山 亘基(0勝1敗0S)
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◆楽天は3回表、辰己の適時二塁打で1点を先制する。その後同点とされるも、7回には相手の捕逸の間に1点を加え、勝ち越しに成功した。投げては、先発・藤平が6回1失点の好投で今季初勝利。敗れた日本ハムは、先発・金村が試合をつくるも、打線が援護できなかった。

◆日本ハム石井一成内野手(28)が今季チーム初盗塁を決めた。3回2死走者なしで、四球で出塁すると、松本剛の打席で鋭いスライディングで成功させた。エスコンフィールドでの最初の盗塁は1日に楽天小深田が成功させていた。

◆日本ハムのドラフト2位ルーキー、金村尚真投手(22)がプロ初登板、初先発し、6回91球、被安打2、6奪三振、1失点で降板した。初回は辰巳、フランコから三振を奪うなど、3者凡退。3回に辰巳に適時二塁打を浴びて失点したが、追加点は許さなかった。勝敗は付かなかった。金村は「2アウトからの四球で、チームに流れを持ってくることができず失点してしまった。次からは2アウトを取った後もしっかりと集中して投げたい」とコメントした。試合中、ルーキーの好投にツイッターでは「金村くん」がトレンド入り。「金村くんはテンポがいいよね」「本当にルーキー?」といった投稿が見られた。

◆楽天松井裕樹投手(27)が、通算199セーブ目を挙げた。1点リードの9回に4番手として登板。先頭上川畑を左飛、宇佐見を見逃し三振、代打万波を三直と、3者凡退で締めた。開幕3戦で早くも2セーブ目。「僕は最後投げただけ。(鈴木)翔天と西口がつないでくれたので、そこに尽きると思います。彼らの頑張りがあったから、ゲームを取れた」と後輩のリリーフたちをたたえた。節目の通算200セーブまであと1つ。達成すれば、昨年の山崎(DeNA)がマークした29歳10カ月を上回り、史上最年少で到達する。チームは4日から本拠地楽天モバイルパークで西武との3連戦。「ホームで決めたいなと思うので、ぜひ球場に来てもらえればうれしいです」と笑顔で呼びかけた。

◆楽天藤平尚真投手(24)が、6回3安打1失点で今季1勝目を挙げた。5回まで毎回走者を出したが、冷静な投球を続けた。3回2死から2者連続死球で、一、二塁のピンチを招いたが、野村を初球の低め149キロ直球で一ゴロに打ち取った。5回1死二塁で石井に左前適時打を浴びたが、続く松本剛を一ゴロ、野村を141キロフォークで空振り三振に仕留め、後続を断った。昨季までの課題だった変化球の制球が向上し、カーブやスライダーを有効に使い、カウントを整え続けた。「自分でも変化球ピッチャーじゃないと思いますし、真っすぐがあっての変化球っていうのを前提として、その中でもやっぱり真っすぐを待つ割合の方がバッターは多いと思う。そこで変化球でカウントを取られたりとか、いいコースに変化球を投げられると、もっと嫌なピッチャーだと感じると思う。変化球はカウントを取ることをしっかりとできていたので、今日は良かったと思います」と満足げだった。16年ドラフト1位で入団し、昨季まで6年間で8勝にとどまっていた。今季はキャンプからアピールを続け、開幕ローテーションの座をゲット。今季初戦でいきなり結果を残した。「自分の中ではすごくいいスタートができたと思いますし、その中でここで止まっては絶対にいけないと思う。本当にこれから2勝目、3勝目につながるピッチングだった」と前を向いた。「尚真」の名前は、相手先発の金村と同じ。「同じ名前に会ったことなかった。試合前とか「負けたら絶対話題になるんだろうなあ」と思っていたので、そこは...。相手ピッチャーとは勝負してないですけど、お互いでいいピッチングをしあえたのはすごい良かったかな」と最後は笑顔だった。▽楽天石井監督(藤平の投球に)「僕と一緒で無表情の男。あまり表情に出さずに、淡々と投げてくれました。年々、そこら辺ができるようになってきた。心と体がかみ合ってきたのかなと思います」

◆ドラフト2位ルーキーの日本ハム金村尚真投手(22)が2日、楽天戦でプロ初登板初先発し、6回91球を投げ2安打6奪三振1失点と堂々たる成績を残した。試合には1点差で敗れ、金村に勝敗は付かなかったが、先発ローテーションの一角を担えるだけの能力を示した。新球場エスコンフィールドに詰め掛けたファンを驚かせた。ルーキーの金村が初めて立つプロの舞台で堂々たる投球を披露した。試合には敗れたものの、テンポのいい投球で最少失点に抑え、先発の仕事をやってのけた。「三振狙いにいったところは取れていた。いい面もあったと思う」と自身の投球を評価した。加藤投手コーチは「本当に言うことない。頼もしい1枚になってくれるんじゃないかっていう期待しか持てない」と今後に期待を寄せた。登板前日には緊張で眠れるかを心配していたが、「1回起きたらだめだと思って、ずっと目つむってました。そして気が付いたら朝でした」。十分な休息でギアを上げた金村の好投はツイッターでも話題になっていた。登板中に「金村くん」でトレンド入り。「金村くんはテンポがいいよね」「本当にルーキー?」といった投稿が見られた。四球からの失点が課題となった。3、4回は2死から四球を出し、3回は直後に長打を浴びて失点につながった。「四球からの失点はダメージが大きい。野手もあってのスポーツだと思うので、その流れを引き寄せるピッチングができればなと思った」と反省を口にした。ルーキーながら攻撃の流れを生む投球を次のステップに見据える。同期の矢沢に助けられる場面もあった。6回にフランコの右中間への打球を右翼の矢沢がジャンプしながら捕球。抜ければ長打という当たりだったが、好守でピンチを免れた。金村は「抜けたなと思ったんですけど、矢沢が捕ってくれた」と感謝を口にした。「矢沢に守備はあまり期待してないんですけど」と冗談を飛ばしたが、「いいプレーで自分も負けられないなっていう思いになった」と同期の好プレーは刺激になった。新時代を担う右腕は次こそ勝ち星をつかみにいくつもりだ。【石井翔太】○...昨季首位打者尾の松本剛が開幕3戦連続安打と、2年連続のタイトル奪取へ好スタートを切った。初回2死から中前打で出塁するなど、3打数1安打で打率4割。「スタートの10打席が大事だと思っていたので、いいスタートは切れたかなと思う。ただチームとして3安打では勝てない。自分も含めて野手陣がしっかり責任感じて、打つ方で貢献できるように」と気を引き締めた。○...開幕12打席目で今季初安打を放った石井は「ようやく開幕しました」。1点を追う5回に一時同点となる左前適時打を放ってガッツポーズ。塁上で「やっと出た」と心の声が漏れた。オープン戦は打率3割5分9厘も、開幕後は苦戦。「勘違いしていた。シーズンは、そんなに甘くない」。3回にはチーム今季初盗塁を記録。「こういう試合を勝ちきらないと」と先を見据えた。○...オリックスからFA移籍した伏見が初スタメンでルーキー金村を好リードした。開幕戦で本塁打を含む3安打と好調なフランコに、6回はカーブを4球続けた後にストレートで右飛に打ち取るなど翻弄(ほんろう)し、4打数無安打に。ただ、7回に捕逸で勝ち越し点を奪われてしまい「バッテリーミス。勝ちを付けてあげられなくて申し訳ない」と反省した。

◆楽天浅村栄斗内野手(32)が、"神の手"で開幕カード勝ち越しをつかんだ。同点で迎えた7回2死満塁。メネズの初球、高めに抜けた球を伏見が後逸すると、三塁から迷わず突き進んだ。スライディングをしながら、タッチをかいくぐり、左手で本塁に触れた。今季から主将で4番。チームから置かれる信頼はさらに大きい。しかし、8回の第4打席で中前打が出るまで、開幕から12打席で無安打。打撃が不調でもできることはある。「どんなときも先頭に立って引っ張りたい」。闘志をむき出しに、グラウンドを蹴った。石井監督からも「アサは走塁がうまい。走力ある人でも、走塁が下手だとああいうところでアウトになる。走力を補うだけの走塁ができるので、うまくタッチをかいくぐってくれた」と評価された。激走が決勝点を呼び、勝利。貯金を作り、いい流れで4日の西武との本拠地開幕戦へ向かう。

◆「2番・二塁」で先発出場の日本ハム・石井一成内野手(28)が0-1の五回、今季初安打となる同点タイムリーを放った。「五十幡が作ってくれたチャンスをものにすることができてよかったです」この回先頭の9番・五十幡が四球で出塁すると、すかさず二盗。早大から入団7年目の左打者は、1死二塁の1ストライクから相手先発右腕、藤平の145キロの直球を左前へしぶとく運んだ。開幕から12打席目での待望の今季初安打となった。

◆楽天が競り勝った。三回に辰己の適時二塁打で先制し、1―1の七回に捕逸で勝ち越した。藤平が6回を3安打1得点に抑えて今季初勝利。日本ハムは新人の金村がプロ初登板先発で6回1失点と好投したが、救援陣が不安定だった。

◆楽天の松井裕が1点差の九回を締めて今季2セーブ目を挙げ、過去8人しか達成していない通算200セーブにあと一つとした。使用するボールも違ったワールド・ベースボール・クラシック出場の影響が懸念されていたが、開幕戦と同様に打者3人で片付けた。4日から本拠地の楽天モバイルパーク宮城で西武との3連戦。「ホームで決めたいと思うので、ぜひ球場に来てもらえたらうれしい」と意欲を示した。

◆楽天・藤平尚真投手(24)が先発し、6回3安打3三振1失点で今季初勝利。抑えの松井裕樹投手(27)が2セーブ目を挙げて、通算199セーブとした。試合後、取材に応じた石井一久監督(49)の一問一答は以下の通り。――藤平の投球について「始めから低めに強い球を投げて頑張ってくれました。ストライクゾーンの中で、しっかり勝負していたのがよかった」――藤平を七回以降も登板させる予定だった「翔天(そら=鈴木)と西口が変則的な3連投目になるので、なるべく藤平を長く引っ張りたかった。藤平はまだ投げられた感じだったので、同点のままなら藤平、リードしたから翔天でした」――藤平は走者を背負っても冷静「いつも、僕と一緒で無表情なので。あまり表情に出さずに淡々と投げてくれました。年を重ねるごとに、心と体がかみ合って冷静な投球ができるようになってきた」――七回に浅村(三塁走者)の好判断と好走で勝ち越しのホームを踏んだ「浅村は走塁がうまい。走力がある人でも、走塁が下手だとああいうところでアウトになる。うまくタッチをかいくぐってくれました」――阿部が七回の好機で送りバントを決めて、浅村の好走につなげた「阿部もドキドキしていたと思う。もちろん阿部を信用していますけど、チーム的には二、三塁にした方がよかった」――松井に2セーブ目「彼が投げる場所を、チームとして作ることができた。躍動して、彼本来のボールがきていたし、しっかり役割を果たしてくれた」――同一カードを勝ち越して本拠地仙台に戻る「まだ3試合しか終わっていないので、一喜一憂しないようにしたい」

◆日本ハムのドラフト2位・金村尚真投手(22)=富士大=が先発としてプロ初登板を果たし、6回を2安打1打点にまとめた。クオリティスタート(先発で6回以上、自責点3以下)をマークしたが打線の援護にも恵まれず、プロ初勝利は次回に持ち越しとなった。「2アウトからの四球でチームに流れを持ってくることができず失点してしまいました」ルーキー右腕が悔やんだのは三回。二死から9番・太田に四球を与え、続く辰己に初球130キロのチェンジアップを右中間への適時二塁打とされ先制点を奪われた。「次からは2アウトを取った後もしっかりと集中して投げたいです」と前を見据えた。プロ初登板初勝利とはならなかったがこの試合も安定感は抜群。最速150キロの直球や100キロ台のカーブ、スライダー、鋭く落ちるスプリットなどで打者の的を絞らせなかった。6奪三振を奪い、加藤投手コーチは「あれ以上求めることない。本当にルーキーらしからぬ投球」と太鼓判。バッテリーを組んだ伏見も「プロ初登板でこんな堂々たるピッチング。ルーキーとか度外視してもいいピッチャーの中に入る」と絶賛。その上で「勝ちをつけてあげたかった」と残念がった。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
300 1.000
(-)
-
(-)
14016
(+5)
3
(+3)
2
(-)
3
(+2)
0.309
(↓0.015)
1.000
(↓1)
2
(1↓)
ORIX
210 0.667
(↓0.333)
1
(↓1)
14013
(+1)
8
(+4)
4
(+1)
1
(-)
0.275
(↓0.035)
2.670
(↓0.78)
2
(1↑)
楽天
210 0.667
(↑0.167)
1
(-)
1408
(+2)
6
(+1)
3
(-)
1
(-)
0.204
(↓0.028)
2.000
(↑0.5)
4
(1↑)
西武
120 0.333
(↑0.333)
2
(-)
1408
(+4)
13
(+1)
2
(+1)
3
(+2)
0.243
(↓0.01)
3.210
(↑1.05)
4
(1↓)
日本ハム
120 0.333
(↓0.167)
2
(↓1)
1406
(+1)
8
(+2)
0
(-)
3
(+3)
0.181
(↓0.041)
2.250
(↑0.59)
6
(1↓)
ロッテ
030 0.000
(-)
3
(↓1)
1403
(+3)
16
(+5)
0
(-)
0
(-)
0.188
(↑0.052)
5.630
(-)