1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 |
ヤクルト | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | X | 1 | 5 | 0 | 1 |
勝利投手:石山 泰稚(1勝0敗0S) (セーブ:田口 麗斗(0勝0敗1S)) 敗戦投手:島内 颯太郎(0勝1敗0S) 本塁打 |
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◆ヤクルトは両軍無得点で迎えた7回裏、オスナのソロで試合の均衡を破る。投げては、先発・ピーターズが6回無失点の好投。その後は3投手が無失点リレーを展開し、2番手・石山が今季1勝目を挙げた。敗れた広島は、先発・床田が好投するも、打線が援護できなかった。
◆広島が開幕2戦連続ゼロ封負けを喫した。広島の連敗発進は13年以来10年ぶり。今季はいまだ本塁どころか三塁すら踏めていない。新井貴浩監督(46)は「こちらも動きを出していかないといけないのかなという感じかな。何とか早く、1本出して欲しいという感じかな」と、悪い流れを断ち切る策を模索する。3回まで2度得点圏に走者を進めた序盤の好機を生かせず、1点を追う8回はミスから反撃ムードを消沈させた。無死一塁から8番小園がバント失敗。1死一塁となり、代打田中はカウント3-1からヒットエンドランを空振り。小園が盗塁死となり、田中は結局見逃し三振。走者を進めるどころか、3人で攻撃を終えた。2戦続けて先発した野間や西川ら4選手が無安打と打線がつながらない。2戦で3本塁打のヤクルトに対し、広島の長打は3回に記録した秋山の二塁打のみ。それでも指揮官は「昨日よりいい反応はしているんじゃないかなというふうには見えている。打者全体的にね」と前を向く。今季初勝利には、打線の覚醒が欠かせない。
◆広島が開幕から2試合連続ゼロ封負け。13年以来10年ぶり開幕連敗スタートとなった。序盤3回までに2度得点圏に進めるも生かすことができず、1点を追う8回はバント失敗にエンドラン失敗が重なった。開幕から本塁どころか、三塁も踏めていない。広島新井貴浩監督(46)の試合後談話は以下の通り。-打線がつながらない新井監督 そうだね。こちらも動きを出していかないといけないのかなという感じかな。-なかなか1本が出ない新井監督 昨日開幕して、まだある程度消化していくまでは(難しい)。何とか早く、1本出して欲しいという感じかな。-打席の内容は新井監督 昨日より、いい反応はしているんじゃないかなというふうには見えている。打者全体的にね。-きっかけとなる一打が欲しい新井監督 そうそう。そんな感じ。-先発床田投手は好投新井監督 ナイスピッチングだったね。何とか勝ちを付けてあげたかった。本当にいいピッチングだったと思うし、また次、トコ(床田)が投げるときは、点を取って勝ちをつけてあげたい。-6回で降板新井監督 そうだね。トコにとっても今日が開幕だし、シーズン初めてのマウンドってやっぱり疲れ方の度合いも全然違うと思うから。あそこは迷いなく(代えた)。-島内投手は初球新井監督 あそこは勝負にいっているわけだから。そこに関してはね。-今日は失敗はあったが、仕掛けていく姿勢も新井監督 もちろん、もちろん。そこはもちろん。どんどん動きを出していきたいなとは思っている。そこはこっちが考えて、いろいろ動きを出していかないといけないと思っている。こっちがね。
◆ヤクルトは3月31日の開幕戦と同じオーダーで第2戦に臨む。先発は来日初登板初先発となる新外国人のディロン・ピーターズ投手(30)。
◆期待の剛腕ルーキーがベールを脱ぐ。ヤクルトのドラフト1位・吉村貢司郎投手(25)=東芝=が1日、プロ初先発となる2日の広島戦に向けてダッシュなどで最終調整。小さい頃から憧れ続けた夢の舞台に立つ準備を整えた。「開幕していろんな雰囲気だったり、緊張感も感じられた。自分自身としては楽しんでいければなと。今までオープン戦や自主トレ、キャンプでやってきたことを出せるようにしていきたい」最速153キロを誇る右腕。オープン戦では5試合の登板で2勝0敗、防御率0・56と抜群の安定感を誇った。3月12日には広島とも対戦し、4回1安打無失点の好投。広島打線について「一人一人、いい打者がそろっているので、そのなかでもストライク先行で打者と勝負していきたい」と考えを巡らせた。球界最年長(43歳)左腕の石川からは「緊張はすると思うけど楽しんでしっかりとやっていけば大丈夫だから」と助言をもらった。国学院大4年時、社会人2年目と2度の指名漏れを経験した苦労人は「(プロのマウンドは)小さい頃からの夢だった。そこでできることを光栄に思い、今度は見せる立場としてしっかりといろんな方々に(夢や希望を)伝えられるようにしたい」と意気込んだ。
◆広島のライアン・マクブルーム内野手(30)が来日2年目で初めて盗塁を試みて成功させた。190センチ、99キロの4番打者のアグレッシブなプレーに神宮球場は沸いた。0─0の二回、先頭でヤクルトの先発・ピーターズから中前打を放つと2死後、坂倉への3球目で走った。捕手の送球がそれる間に二塁へ滑り込み悠々とセーフ。伝統の「走り回る野球」復活を掲げる就任1年目の新井監督は積極的な走塁や盗塁を歓迎している。
◆広島・玉村昇悟投手(21)が2日のヤクルト戦(神宮)の先発に備えてキャッチボールなどで調整した。「多分、緊張はすると思う。自分のピッチングを普通にする。どうなるのか楽しみ」。2021年は4勝、昨季は2勝どまり。春季キャンプは2軍で過ごし、オープン戦初登板だった3月26日のソフトバンク戦(マツダ)は5回1安打無失点。2年連続で開幕ローテ入りを決めた。
◆ヤクルトの新外国人、ディロン・ピーターズ投手(30)が来日初登板初先発し、6回2安打無失点と好投した。「緊張感もありますけど、今までずっと頑張って練習に取り組んできましたし、自信を持って自分のピッチングをして、チームの勝利につながるようにしていきたい」と意気込んで臨んだマウンド。一回から直球の最速は153キロを記録するなど、力投した。二、三回は得点圏に走者を背負いながらも、後続を断って無失点。味方の援護に恵まれず初勝利をつかむことはできなかったが、きっちりと役割を果たし、試合をつくった。
◆ヤクルトのホセ・オスナ内野手(30)が「5番・一塁」で出場し、七回1死で左越えの2号ソロを放って先制した。代わったばかりの3番手・島内(広島)の初球直球を迷うことなく振り抜いた。打球は高々と上がり、左翼席前列へ着弾。一撃で試合の均衡を破った。前日31日の開幕戦では1号ソロを含む3安打と快音を連発。スタートダッシュから元気いっぱいで打線を鼓舞している。
◆ヤクルトのホセ・オスナ内野手(30)が「5番・一塁」で出場し、七回1死で左越えの2号ソロを放って先制した。これが決勝打となりチームは開幕連勝を飾った。以下、オスナの一問一答。--開幕から連勝「開幕からいいスタートが切れた。チームとしてもとてもうれしい」--0-0で迎えた七回の本塁打について「しっかり自分の狙いを絞って打席に立った。1打席目、2打席目は変な空振りもしてしまったので、甘い球を待って、いいコンタクトができて、打球も上がってくれました」--自身の状態は「状態はとてもいい。毎日ホームランは打てないけど、チームの勝利に貢献したい」--投手陣は2試合連続無失点の奮闘「ピーターズ投手、日本での初先発はすごくいいピッチングしてくれた。投手陣は全体的にいいピッチングをしているので、それを継続してほしい」--声出しが解禁「声援は素晴らしい。アメリカでやっていたときも日本の応援スタイルに憧れていたので、スワローズファンの声援が聞けてとてもうれしい」--明日の試合向けて「明日も勝ちます。応援よろしくお願いします。Let's go Swallows」
◆広島のライアン・マクブルーム内野手(30)が来日2年目で初めて盗塁を試みて成功した。「積極的な走塁をチームとして心掛けている。スコアリングポジションにいくことが目的。いいスタートを切れたし、いい盗塁だったと思う」 0─0の二回、先頭でヤクルトの先発・ピーターズから中前打を放つと2死後、坂倉への3球目で走った。捕手の送球が逸れる間に二塁へ滑り込み悠々とセーフ。190センチ、99キロの助っ人のアグレッシブなプレーでチャンスをつくったが、坂倉が左飛に倒れて得点はならなかった。チームは開幕から2試合連続で零封負け。苦しむ打線の中で2試合連続で安打をマークする4番打者は「点は取れていないけど、切り替えて明日プレーしたい」と前を向いた。
◆ヤクルトは0―0の七回にオスナが2試合連続本塁打のソロで均衡を破った。ピーターズが6回を2安打無得点に抑え、石山が白星。田口が締めて無失点リレーとした。広島は床田が好投したが、散発4安打で2戦続けて本塁が遠かった。
◆広島・床田寛樹投手(28)が昨夏の右足首の骨折から241日ぶりの1軍登板を果たした。「うれしい。ちょっとホッとしていますし良かった。本番でしっかり粘れたのは自信になる」140キロ台後半の直球を軸にスライダー、カーブ、パームなどの変化球を織り交ぜて6回2安打無失点6奪三振。0─0の四回無死二塁と五回2死二、三塁のピンチをしのぎ、打線の援護を待ったが、白星はお預けとなった。「真っすぐが結構良かった。あとは中盤の無駄な四球をなくせればいいと思う」昨季は8月3日のDeNA戦(横浜)で右足首を骨折してシーズン絶望となった。勝てば同7月13日のDeNA戦(マツダ)以来だったが、次こそは復活星に期待がかかる。
◆2試合連続で「7番・右翼」で先発したヤクルト・内山壮真捕手(20)が、3打数2安打と存在感を発揮。七回は島内のスライダーを左前打し「すごくいい形で(バットの)芯で捉えられた。内容はすごくよかった」と喜んだ。石川・星稜高から入団3年目の捕手は、出場機会を増やすため、今季から外野手にも挑戦。七回からは左翼を守り、外野の守備は「徐々に慣れてきている。実戦が一番の練習になる」と手応えを語った。
◆WBC決勝でマスクをかぶったヤクルト・中村悠平捕手(32)は、計4投手を好リードで2試合連続の零封勝ちに貢献。「みんながつないでくれた結果。先発から中継ぎまでいい粘り方をできた」とうなずいた。1―0の八回1死一塁で、小園をストライク送球で二盗を阻止するなど、強肩も披露。「もう1試合、同じ相手と対戦があるので、最後の最後まで気を引き締めて頑張りたい」と気合を入れた。
◆来日初登板先発した新外国人のディロン・ピーターズ投手(30)=前パイレーツ=は6回2安打無失点。初勝利とはいかなかったが、好投で試合をつくった。「神宮球場で満員のファンの前で投げられてすごくうれしかった」。メジャー通算13勝の左腕は一回から153キロをマークするなど力投。「今日のような投球を次回の試合でもできるように、しっかり調整していきたい」と次戦を見据えた。
◆ヤクルトの田口が1―0の九回に今季初登板し、危なげなく3人で片付けてセーブ。開幕から2戦続けての無失点リレーに貢献し「いいスタートが切れたと思う。いい状態で投手陣が試合に臨めている。継続してやっていきたい」と誇らしげに語った。高津監督は試合後、マクガフの米大リーグ移籍で空いた抑え役を田口に任せると明言した。「丁寧に一発を避け、遠く低くという意識がすごく強い。田口が(守護神で)行くのが一番いい収まり」と説明した。
◆広島は開幕から2試合連続の零封負け。開幕から18イニング連続無得点となり1988年の阪神のセ・リーグワーストに並んだ。試合後の新井貴浩監督(46)の一問一答は次の通り。──打線は4安打で無得点「そうだね。こっちも動きを出していかないといけないのかなという感じかな」──打線は1番を菊池、8番を小園に組み替えた「組み替えたといっても、1番と8番を入れ替えただけ。そこまで組み替えてってことではないでしょうね」──なかなか一本が出ない「何とか早く一本出してほしいという感じかな」──打席の内容はよくなっている「もちろん、もちろん。昨日よりいい反応はしているんじゃないかなという風には見えているね。打者全体ね」──床田が6回2安打無失点の好投「ナイスピッチングだったね。何とか勝ちを付けてあげたかったよね。でも、本当にいいピッチングだったと思うし、また次トコ(床田)が投げるときは点を取って勝ちを付けてあげたい」──六回で降板。95球の球数を考慮「そうだね。トコにとっても今日は開幕だし、シーズン初めてのマウンドってやっぱり疲れ方、度合いも全然違うと思うから。あそこは迷いなく」──0─0の七回1死で島内が決勝ソロ被弾。不用意「そこは勝負にいっているわけだから」──明日以降もどんどん仕掛けていく姿勢は「もちろん。どんどん動きを出していきたいなとは思っている」──3戦目に勝ってマツダに戻りたい(4日から阪神3連戦)「そうだね」
◆まるで前夜の再放送のように9つのゼロを並べた。広島が球団初、セ・リーグワーストタイの開幕から2試合連続の零封負け。新井監督はエープリルフールのウソではない厳しい現実を受け止めた。「何とか早く一本が出てほしい。こっちも動きを出していかないといけないという感じかな」3月31日は球団29年ぶりの開幕戦零封負け。一夜明けて菊池を8番から1番に、小園を1番から8番と変更するも、初モノの新助っ人、ピーターズら4投手の前に二塁まで進めるのがやっと。0─0の七回1死で代わったばかりの3番手・島内がオスナに一発を浴びジ・エンドだ。散発4安打で開幕から18イニング連続無得点となり、1988年の阪神のセ・リーグワーストに並んだ。1994年の球団ワーストの「15」は七回終了時点で更新。2日の3戦目の一回で無得点なら「19」へ達し不名誉な新記録となるが、指揮官は兆しも感じている。「昨日よりいい反応はしているんじゃないかなというふうには見えている。打線全体ね」三塁ベンチから出て三塁ファウルゾーンを歩いて帰る際にはスタンドから「アライ頑張れ」の熱い声も飛んだ。開幕早々の試練。ガムシャラに〝1点突破〟を狙っていく。(柏村翔)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ヤクルト |
2 | 0 | 0 | 1.000 (-) | - (-) |
141 | 5 (+1) | 0 (-) | 3 (+1) | 4 (-) |
0.220 (↓0.038) | 0.000 (-) |
1 (-) |
阪神 |
2 | 0 | 0 | 1.000 (-) | 0 (-) |
141 | 12 (+6) | 8 (+5) | 0 (-) | 4 (+2) |
0.319 (↑0.009) | 3.430 (↓0.43) |
3 (1↑) |
巨人 |
1 | 1 | 0 | 0.500 (↑0.5) | 1 (-) |
141 | 5 (+2) | 6 (-) | 2 (+1) | 0 (-) |
0.169 (↑0.008) | 2.000 (↑2) |
3 (2↓) |
中日 |
1 | 1 | 0 | 0.500 (↓0.5) | 1 (↓1) |
141 | 6 (-) | 5 (+2) | 0 (-) | 1 (-) |
0.250 (↓0.074) | 2.650 (↑0.35) |
5 (1↓) |
DeNA |
0 | 2 | 0 | 0.000 (-) | 2 (↓1) |
141 | 8 (+5) | 12 (+6) | 1 (+1) | 0 (-) |
0.218 (↑0.036) | 4.580 (↓0.08) |
5 (1↓) |
広島 |
0 | 2 | 0 | 0.000 (-) | 2 (↓1) |
141 | 0 (-) | 5 (+1) | 0 (-) | 1 (+1) |
0.123 (↑0.012) | 2.810 (↑1.69) |
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