西武(★2対9☆)オリックス =リーグ戦2回戦(2023.04.01)・ベルーナドーム=
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ORIX
20400000391401
西武
00020000021210
勝利投手:比嘉 幹貴(1勝0敗0S)
敗戦投手:エンス(0勝1敗0S)

本塁打
【オリックス】杉本 裕太郎(1号・1回表2ラン)

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◆オリックスが快勝。オリックスは初回、杉本の2ランで先制する。そのまま迎えた3回表には、中川圭とゴンザレスの適時二塁打などで4点を挙げ、リードを広げた。投げては、2番手・比嘉が今季1勝目。敗れた西武は先発・エンスが乱調で、打線もつながりを欠いた。

◆オリックスの開幕2戦目のスタメンが発表された。前日3月31日の開幕戦では、試合終盤の2本の本塁打で逆転勝ち。この日は1番遊撃の野口智哉内野手(23)と5番の森友哉捕手(27)以外の7人の打順やポジションを変更。前夜はベンチスタートとなった福田周平外野手(30)が2番中堅で、若月健矢捕手(27)が8番指名打者でスタメンに名を連ねた。

◆逆転勝ちした前夜の勢いそのままに、4番杉本裕太郎外野手(31)が先制の1号2ランを放った。2死から3番中川圭が四球で粘り出塁。続く杉本は、西武先発エンスの内に入った146キロ直球を打ち返した。大きな弧を描いた打球は、左翼スタンドギリギリに入った。「少し擦ったような当たりでしたし、まさか入ると思っていなかったので、なんとかスタンドまで届いてくれてよかったです!」。ベンチでハイタッチで出迎えられると、おなじみの拳をつきあげる「昇天ポーズ」を披露。昨季の1号は4月5日ソフトバンク戦(ペイペイドーム)だったが、今季は開幕2戦目で飛び出した。昨夜は9回2死まで1点ビハインドながら、5番森の1号ソロで追いつくと、延長10回に7番宗が決勝ソロ本塁打。劇的な逆転勝ちに導いた仲間に負けじと、いい流れをつないだ。

◆NPBの津川力審判員(49)が通算2000試合出場を達成した。西武-オリックス2回戦の5回裏終了後、場内アナウンスで紹介され、花束を贈呈された。西武ファンからは手拍子とともに「津川!」コールも起きた。津川審判員は明徳義塾(高知)から91年ドラフト4位で、外野手としてヤクルトに入団。現役引退後、01年に入局し、今季で23年目を迎えている。

◆オリックス森友哉捕手(27)に一瞬ひやりとするアクシデントが起きた。4点リードで迎えた6回1死一塁、西武マキノンのファウルとなった打球が右手を直撃した。森は一瞬痛そうな表情を浮かべ、トレーナーとともにベンチへ。それでも数分の治療のあと、問題ない様子でグラウンドへ戻った。森は前日3月31日の西武との開幕戦で、1点ビハインドの9回2死から同点1号ソロを放つなど逆転勝ちに貢献。攻守の要なだけに、ひと安心となった。

◆今季初登板の西武佐藤隼輔投手(23)が、自己最速を更新する155キロをマークした。4点を追う7回に4番手として登板。1死後、オリックス3番中川圭への4球目(結果はファウル)で自己最速153キロをマークすると、さらに7球目の同じくファウルになった球が場内スピードガンで「155」と表示された。佐藤隼は仙台高(宮城)から筑波大を経て、21年ドラフト2位で入団。昨季は先発も経験したものの、プロ2年目の今季はリリーフとして開幕1軍入りしていた。この日は2死を奪うと、最後はオリックス4番杉本を高め153キロで空振り三振に仕留めた。チームにはリリーフ左腕が不足している状況で、今後にも大きな期待がかかる。松井稼頭央監督(47)も「しっかり腕を振ってあれだけボールを投げられるというのは、これからもちろんいいところも含めてですけど、自分のいいボールをどんどん投げていってくれたらなと思います」と評価していた。【金子真仁】

◆西武は開幕連敗スタートとなった。先発のディートリック・エンス投手(31)が序盤に6失点。松井稼頭央監督(47)は「ストライクとボールがはっきりしたのはもちろんあったと思います。次に期待します」と切り替えた。打線は4回、4番山川穂高内野手(31)の安打を皮切りに、4連打を含む1イニング5安打をマークした。しかし2点止まり。逆転への勢いを作れなかった。外野手が直線でチャージできるような安打が重なり、松井監督は「あの打球では足の速い選手でもなかなかかえれないところはあるのかな」と話した。チームスローガン「走魂」で挑む今季。塁上をかき回したいところだが、この日の西武打線は、1つの走塁機会で2つの塁を取れたのは、二塁打での2本(愛斗、中村)のみ。満塁が続いたこともあり、アグレッシブな走塁を出せる機会に恵まれなかった。一方のオリックスはこの日、2つの塁を取る走塁機会が15度あった。「打線のつながりは少し出てきている」と松井監督。第3戦は何とかお株を奪い返し、初白星といきたい。【金子真仁】

◆オリックスが逆転勝ちした前夜から、7人の打順やポジションを変更しながら、13年ぶりの開幕連勝を飾った。勝利した3月31日の開幕戦から打線で変わらなかったのは、1番遊撃の野口智哉内野手(23)と5番の森友哉捕手(27)のみ。若月健矢捕手(27)は、シーズンで自身初の8番指名打者で先発した。この日は4月1日。若月自身も「エープリルフールかなと思って。そんなわけないやろと、ちょっと思ったんですけど」と話す驚きの起用。「(中嶋監督からは)行っちゃっていいのかな~、行くか、っていう感じで」と振り返った。期待に応えて、2回の第1打席に内野安打で出塁するなど4打数2安打。森がベンチに下がった8回以降は本職の捕手に回った。8回1死二塁では、西武平沼のファウルゾーンへの打球をスライディングキャッチするなど、攻守で奮闘した。中嶋監督は「最後ゲッツーがだめだな」と、最終打席の結果に厳しかったが「調子もいいですし、どういう使い方でもできるとは思ってた」と攻撃の幅が広がる起用となった。昨季はシーズン143試合で141通りのオーダーを組み、リーグ連覇を達成。「ナカジマジック」は健在のようだ。

◆オリックスの4番杉本裕太郎外野手(31)が先制の1号2ランで打線を活気づけた。初回、2死から3番中川圭が四球で粘り出塁。続く杉本が西武エンスの内角146キロ直球を打ち返すと、大きな弧を描いた打球は左翼スタンドギリギリに入った。「ちょっとこすったので、どうかなと思ったんですけど、ギリギリ入ってくれてよかったです」。前夜の開幕戦は4打数無安打に終わったが、今季初安打が本塁打。「やっぱり早く1本打っときたかったんで。昨日打てなかったんで、今日打てて良かったです」と胸をなで下ろした。今季から声だし応援が解禁され、愛称の「ラオウ」コールも復活した。「うれしいので、これからもよろしくお願いします」。ファンの声援は、プレーの後押しにもなる?「ライトの守備で、ランナー一塁でライトフライが飛んできたんですけど。観客の誰かが、一塁ランナーが『ハーフ、ハーフ(ウェーにいる)』というのを教えてくれた。誰かわかんないですけど、そういう声をもっとお願いしますと言っといてください」と、ちゃめっ気たっぷりにお願いした。この日は打線が14安打9得点を挙げ、13年ぶりの開幕連勝。「いい形で入ることができたと思うので、切り替えて明日も勝てるように頑張ります」と3連勝へ意気込んだ。

◆23年も「ナカジマジック」は健在だ。オリックスが、逆転勝ちした前夜から7人の打順やポジションを変更しながら、13年ぶりの開幕連勝を飾った。初回の杉本の2ランから始まり14安打9得点。中嶋聡監督(54)は「いつもいつも出来るわけじゃない。なんとかしようという気持ちが(打線として)つながったとは思う」と振り返った。逆転勝ちした初戦から変わらなかったのは「1番遊撃」の野口と「5番捕手」の森だけ。前夜に「2番一塁」のゴンザレスは「7番二塁」へ、「6番中堅」だった中川圭は「3番一塁」へと変更。福田と若月が今季初スタメンに名を連ねた。3回は福田の左前打、中川圭の二塁打から相手失策などもからみ一挙4得点。打順がピタリとはまった。捕手の若月はプロ初の指名打者(8番)で先発。「エープリルフールかなと思って。(中嶋監督は)行っちゃっていいのかな~、行くか、っていう感じで」。まさかの起用に驚きも、好調の打撃を披露した。経験の少ない指名打者としての準備に、小谷野打撃コーチにアドバイスを求めながら4打数2安打。森がベンチに下がった8回以降は、本職のマスクもかぶった。大胆なオーダーも、中嶋監督の確かな見極めがあってこそ。「調子もいいですし、どういう使い方でもできるとは思っていた」。昨季は143試合で141通りのオーダーを組み、リーグ連覇を達成した。開幕2戦目で広がった攻撃の幅。3連覇を目指す今季もフレキシブルな打線が見られそうだ。【磯綾乃】▽オリックス山崎福(4回に4連打され4回8安打2失点で降板)「4回がすべて。全体的に甘く入ってしまったことで、打ち取ったと思った打球でも、ヒットになってしまったと思う」▽オリックス・ゴンザレス(3回に来日初安打、初打点の適時二塁打)「早い段階で1本出てくれてよかったし、それがタイムリーになって打点もついてきてくれてよかった」○...プロ初登板で開幕投手を務めたオリックス山下舜平大投手(20)が1日、出場選手登録を抹消された。山下は3月31日の西武との開幕戦に先発し、6回途中4安打1失点と好投。勝ち星こそつかなかったが、堂々のデビューを果たした。今後は次のチャンスを待ちながら練習に励む。

◆西武が開幕連敗となった本拠地ベルーナドームに試合後、多くのファンが残った。「親子・選手エアハイタッチ ベースランニング」が行われ、約1000人が参加した。選手を代表し、ドラフト4位ルーキーの青山美夏人投手(22)が参加した。「ちょっと複雑といえば複雑というか...」前日3月31日の開幕戦、1点差の9回にクローザーとして抜てきされ、同点にされた。チームは延長戦の末、敗れた。それでもしっかり胸を張り、いつもの笑顔を見せ、ベースランニングに出発する子どもたち、親子連れにエアハイタッチを重ねる。約500人。声を掛けたり、掛けられたり。「応援してます」「抑え、頼むぞ!」。心にじーんと響く。「ファンの皆さんに、すごく応援されているなというのをあらためて感じることができました。なんか、勇気をもらった気がします」。松井稼頭央監督(47)から開幕の9回を託された。少年時代、初めて買ったバットが「松井稼頭央モデル」だった。大人になって、憧れの人から仕事を任され、実行する。「自信にもなりますし、そこはもう応えるしか」。打たれた。敗れた。青山のココロは。「すぐ投げたいです。すぐリベンジしたいです。今日にでも、そのシチュエーションになればと思っていました」思いがけず受け取った勇気が、プロ初セーブを後押しする。【金子真仁】

◆オリックス・杉本裕太郎外野手(31)が今季1号となる先制2ランを放った。「打ったのはインコースの真っすぐです。少し擦ったような当たりでしたし、まさか入ると思っていなかったので、なんとかスタンドまで届いてくれてよかったです!」「4番・右翼」で出場した一回。先発のエンスに対し、カウント1-1からの3球目、内角の146キロの直球をすくい上げると、打球は西武ファンで埋まる左翼席に飛び込んだ。昨年は開幕10試合目に1本飛び出すも3、4月は、打率・133、1本、6打点と低迷。早くも2試合目にアーチを描いた今季こそ、スタートダッシュを決める。

◆オリックスのマーウィン・ゴンザレス内野手=前ヤンキース=(34)が、来日初安打初打点を記録。右翼席で陣取るオリックスファンを沸かした。「打ったのはチェンジアップです。(来日初安打について)早い段階で1本出てくれてよかったし、それがタイムリーになって打点もついてきてくれてよかったです!」「7番・二塁」で出場し、5-0の三回2死二塁。左腕・エンスに対し右打席に入り、カウント2-2からの5球目、134キロのチェンジアップを右翼線へギリギリへ弾き返し、適時二塁打。6点目をたたき出した。メジャー通算107発と強打の実績をひっさげて来日。捕手以外はどこでも守れる器用さを持ち合わせる両打ちの助っ人が、日本での一歩を踏み出した。

◆先発した西武のディートリック・エンス投手(31)は3回5安打6失点で降板。「調子自体は悪くはなかったけど、このような結果になってしまった」と唇を噛んだ。立ち上がりから制球が定まらず一回に杉本に先制2ランを浴びた。三回にも連打や自身の失策でさらに4点を失うと、この回を持って80球で降板した。

◆快勝のオリックスが13年ぶりに開幕連勝を果たした。一回に杉本が先制の2点本塁打を放ち、三回は中川圭の適時二塁打などで4得点。九回に3点を加えて突き放した。五回から継投策で比嘉が白星。西武はエンスが3回6失点と崩れた。

◆西武は先発した左腕・エンスが乱調。序盤に大量失点を許す苦しい展開となった。それでも打線は12安打とくらいついたが、要所であと1本が出ず開幕2連敗となった。以下、試合後の松井稼頭央監督(47)の主な一問一答。--打線は12安打「チャンスは作れてはきている。その1本がなかなか出ないところはあるが、つながりというのは少し出てきているんじゃないかなと思います」--その1本が「その1本って打つの非常に難しいでしょうし、流れももちろんある。切り替えて明日やっていくしかないと思います」--山川が四回に今季初安打となる左前打「穂高に1本出たってことは明日にもつながる。何も心配はしていません」――明日2日のオリックス戦(ベルーナ)で平良が先発デビュー「キャンプ、オープン戦とここまで順調に来た。何とか明日、打つ方でも平良を援護できればと思ってます」

◆オリックスの比嘉が相手の反撃ムードを断ち切る好投で今季初白星を挙げた。四回に4連打などで2点を失った山崎福の後を継ぎ、五回から登板。丁寧にコースを突き、2番マキノンから外崎、山川と三者凡退とし「自分の投球ができた」と胸を張った。チーム最年長の40歳。右サイドスローから繰り出す円熟の投球は今季も健在だ。「チームが勝てたのが良かった」と目尻を下げた。

◆一塁側のベンチ前から今季1発目の昇天ポーズが飛びだした。お決まりの右こぶしを高々と突き上げるパフォーマンスで所沢に集まったファンと喜びを分かち合う。オリックス・杉本が、先制の1号2ラン。1日遅れで春が到来した。「やっぱり早く1本打っときたかったんで。きのう打てなかったんで、打ててよかったです」一回2死一塁。相手先発のエンスが投じたカウント1-1からの3球目、内角の146キロを強振。高い弾道でベルーナドームの天井をなぞると、西武ファンで埋まる左翼席に今季初安打の打球が吸い込まれた。前夜は「4番・DH」で出場するも、4打数無安打だった。逆転の開幕星をつかんだチームの勢いに乗り遅れまいと、この日は一発に続いて九回の第4打席でも8点目となる左翼線へ適時二塁打。2安打3打点と大暴れした。初めて本塁打王のタイトルをつかんだ2021年も、苦しんだ昨年も、愛称の「ラオウ」コールは響かなかった。今季は4年ぶりの声出しが解禁なって、ファンの声も力も源となっている。「うれしいので、これからもよろしくお願いします」とヒーローインタビューでファンに頭を下げた。昨季は1号を放つまでに10試合を要し、3、4月を通しても打率・133、1本塁打、6打点と出遅れた。今季は2試合目で〝一歩目〟を踏みだし、ド派手なスタートダッシュといきたい。「まだ始まったばかりなんで。こういう試合を多くできるようにしたいです」これで開幕2連勝。球団では2010年以来、13年ぶりの開幕カードの勝ち越しを決めた。ラオウも目覚め、王者のエンジンは既に全開だ。(北池良輔)

◆西武は同点の八回2死から鈴木が勝ち越し2点二塁打を放って、開幕3戦目で今季初勝利を飾った。以下、監督初勝利を挙げた松井稼頭央監督(47)の試合後の主な一問一答は以下の通り。――ウイニングボールは「やってきました。外崎からもらいました」――監督初勝利「本当にホッとしたというかドキドキもしました。現役時代はこれほどドキドキしたことはなかった。(監督として)見守るっていうことは、改めてこれだけ自分が緊張するのかと思った。今日は今日で味わいたい」――開幕2試合苦しい展開だった「その2試合が非常に長く感じた。一つ勝つっていう」――大観衆での開幕カード終えファンへ「この3連戦本当に多くの皆さまに球場に足を運んでいただき本当に熱い声援を送っていただいた。2連敗したがきょう一つ勝てたのは次につながる。また遠征出ますけど、しっかりと一試合一試合全力で戦って戻ってきたい」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
200 1.000
(-)
-
(-)
14112
(+9)
4
(+2)
3
(+1)
1
(-)
0.310
(↑0.088
1.890
(↓0.09)
1
(-)
ソフトバンク
200 1.000
(-)
0
(-)
14111
(+7)
0
(-)
2
(+1)
1
(+1)
0.324
(↑0.091)
0.000
(-)
3
(2↓)
楽天
110 0.500
(↓0.5)
1
(↓1)
1416
(+3)
5
(+4)
3
(+1)
1
(+1)
0.232
(↓0.041)
2.500
(↓1.5)
3
(1↑)
日本ハム
110 0.500
(↑0.5)
1
(-)
1415
(+4)
6
(+3)
0
(-)
0
(-)
0.222
(↑0.119)
2.840
(↑0.16)
5
(1↓)
西武
020 0.000
(-)
2
(↓1)
1414
(+2)
12
(+9)
1
(-)
1
(-)
0.253
(↑0.064
4.260
(↓1.56)
5
(1↓)
ロッテ
020 0.000
(-)
2
(↓1)
1410
(-)
11
(+7)
0
(-)
0
(-)
0.136
(↓0.025)
5.630
(↓1.13)