ソフトバンク(☆7対0★)ロッテ =リーグ戦2回戦(2023.04.01)・福岡PayPayドーム=
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ロッテ
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ソフトバンク
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勝利投手:藤井 皓哉(1勝0敗0S)
敗戦投手:種市 篤暉(0勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】栗原 陵矢(2号・4回裏ソロ)

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◆ソフトバンクが快勝。ソフトバンクは4回裏、栗原のソロで先制する。続く5回には牧原大の適時打、6回には栗原の2点適時打が飛び出すなど、試合を優位に進めた。投げては、先発・藤井が7回無失点の好投で今季1勝目。敗れたロッテは、投打ともに精彩を欠いた。

◆ロッテ先発の種市篤暉投手(24)が、4回89球を投げ、4安打10奪三振3四球1失点でマウンドを降りた。「まず最少失点に抑えられたことは良かったです。球数が多くなるのが僕の課題なので、もう少し長いイニングを投げられるように次回は意識して試合に臨みたい」。20年9月に受けたトミー・ジョン手術からの復活を示す好投は見せたが、3季ぶりの勝利投手とはならなかった。内容は上々だった。初回からソフトバンク1番周東への空振り三振を皮切りに5者連続三振でスタートした。2回は2死から二塁打と2四球で満塁のピンチを背負ったが、9番甲斐を空振り三振で退けた。4回先頭の4番栗原に2試合連続となり右越えソロ本塁打を喫し、さらに1死満塁としたが、再び連続三振で最少失点。周東、近藤、牧原大、甲斐とWBCで世界一に貢献した侍ジャパンメンバー全員から三振を奪った。150キロを超える直球、フォークともに、キレ味は19年に8勝を挙げて日本人最多タイ23イニング連続三振を記録した19年の姿に戻っている印象だ。10奪三振をチームの勝利に結び付けるかが、次の先発登板への課題だ。

◆ソフトバンク藤井皓哉投手(26)が、プロ初先発で今季1勝目を挙げた。7回2安打無失点。最速155キロの直球と鋭いフォークを武器に9奪三振の快投を見せた。藤井は20年オフに広島から戦力外通告を受け、21年は独立リーグの四国IL・高知に所属。21年12月にホークスに育成入団し、翌22年の開幕直前に支配下登録された。昨季は中継ぎで55試合に登板し5勝1敗、防御率1・12。主に「8回の男」としてブルペンを支えた。今季からは先発転向し、開幕ローテーション入りをつかんでいた。打線は藤井と同じ26歳の栗原陵矢外野手が2戦連発の決勝ソロ。新4番の活躍で、15安打7得点を奪い、開幕2連勝を飾った。

◆ソフトバンク栗原陵矢外野手(26)が、2戦連発の決勝ソロで開幕2連勝に導いた。4回先頭でロッテ種市から右翼席に運んだ。この日は3安打3打点の活躍で、15安打7得点の打線をけん引。同学年でプロ初先発だった藤井皓哉投手(26)に記念すべき白星をプレゼントした。昨季チームは破竹の開幕8連勝。今季は新4番がロケットスタートを再現させる。栗原のバットが、同学年右腕のメモリアルデーに花を添えた。両軍無得点の4回先頭。開幕戦から2戦連発の2号ソロを右翼席に運んだ。同じ26歳でプロ初先発だった藤井に貴重な援護点だ。「初先発ですし、早く点を取ってあげたい思いはありました」。結果的に決勝アーチとなり、藤井は先発初勝利。「勝ちをつけられて良かったです」。自身の結果より先に喜んだ。ロッテ種市に対し、フルカウントからの8球目をとらえた。「集中して粘ることができました」。打席での集中力は、吉本亮打撃コーチも「すごく高い。打撃のレベルが一つ上がっている」と目を丸くするほどだ。今季はコンパクトなスイングを心がけて絶好調。6回2死二、三塁では中前2点適時打、8回先頭では右前打。今季初の猛打賞を記録し、開幕2試合で8打数5安打、打率6割2分5厘、2本塁打、6打点と手が付けられない。15安打7得点の打線をけん引した新4番に、抜てきした藤本監督も「栗原のホームランで打線に勢いが出た。ホームランは魅力ですね」とニヤリ。2番近藤、3番柳田、5番牧原大、6番中村晃もそれぞれ複数安打。その中心に座る若き主砲が「素晴らしい先輩方」に負けじと躍動した。主力に定着した20年からの直近3年は、開幕カードで36打数15安打、3本塁打、9打点。栗原はスタートから打ちまくっている。チームは昨季、破竹の開幕8連勝を記録した。自身は5試合目で左膝の大けがを負い離脱したが、元気な栗原がいればロケットスタートの再現にも期待が高まる。お立ち台には藤井と登壇。大歓声には「ありがたみを感じながら野球ができています。ありがとうございます」と頭を下げた。26歳の4番打者が頼もしい。【只松憲】○...WBC組の牧原大成内野手が、2戦連続となる適時打を放った。5回無死満塁で、中前に運ぶ適時打。「満塁の大チャンスだったので、自分が打てると思ったらスイングを仕掛けようと打席に入りました。その積極性がいい形になってくれた」。前日の開幕戦は1番で出場。この日は5番起用に応え、4回にも二塁打をマークした。万能侍らしく変幻自在の活躍ぶりを見せている。○...新加入の近藤健介外野手が、移籍後初のマルチ安打を記録した。5、6回の打席でそれぞれ右前打。いずれも後続のバットで生還した。「栗原も調子がいいですし、ギータさん(柳田)もいるので。なんとか塁に出て、相手投手にプレッシャーもかけられる。いい攻撃ができていると思います」。開幕から2戦続けて2番起用され、打率3割7分5厘。出塁率4割4分4厘と本領発揮している。

◆ソフトバンク藤井皓哉投手(26)がプロ初先発で、先発初勝利を挙げた。7回2安打無失点、9奪三振の快投を見せ、お立ち台では「疲れました!」とさわやかに笑った。4回まではノーヒット投球。5回1死で安田に初安打されたが、危なげなく後続を断った。7回まで得点圏まで走者を進めることが1度もない、安定感抜群の内容だった。20年に広島を戦力外となり、21年は独立リーグの四国IL・高知でプレー。昨季、育成選手としてソフトバンク入りした。開幕前に支配下登録されると、救援陣の一角としてブレーク。55試合で防御率1・12という圧倒的な成績を残した。それだけでも見事なサクセスストーリーだが、藤井は挑戦を止めなかった。昨季終了後に先発転向を決断。「一から作り上げていくという感じだった。キャンプ、オープン戦はすごく自分の中で悩んでいた」。自主トレでは先発経験豊富な和田に弟子入りするなど、試行錯誤しながら開幕ローテーションを勝ち取った。広島時代に挙げたプロ初勝利。昨季、中継ぎで挙げた復活星。そして今回の、先発1勝。苦労人右腕が、新たなサクセスストーリーを歩み出した。【山本大地】▽ソフトバンク斉藤和投手コーチ(プロ初先発の藤井に) 上出来、上出来、上出来。7回まで投げてくれたんでね。藤井は今年1年をかけてでも、先発投手として確立させたい。▽ソフトバンク甲斐(7回にダメ押しの2点適時打) とにかくランナーをかえそうと、積極的にスイングを仕掛けました。追加点となる1本を打つことができて良かったです。○...ドラフト2位の大津がプロ初登板し、1イニングを3人で完璧に抑えた。7点リードの9回に登板し、2番の中村奨を右飛。3番山口は空振り三振に切り、4番のポランコは二ゴロに打ち取った。勝ちゲームの最後をしっかり抑えて締めくくった。ルーキーの堂々たる投球に藤本監督は「オープン戦後半からいい投球をしていたので、早く投げさせてあげたかった」と目を細めた。○...又吉克樹投手が、昨年7月に右足甲を骨折して以来の1軍公式戦マウンドに上がった。8回無死一、二塁で登板すると、代打岡を中飛。続く荻野を併殺打に打ち取った。「投げるまでは落ち着かなかったですし、いい結果で終われたので、まずは良かったと思います」と安堵(あんど)の笑顔を見せた。セットアッパー候補の右腕は「また明日、1個ずつ頑張りたい」と背筋を伸ばした。

◆ロッテは東京オリオンズ時代の1967年(昭42)以来56年ぶりの、開幕から2試合連続完封負けを喫した。広島の新井監督とともに、新人監督での同記録は史上初。吉井監督は「今日は三振ゲッツーのところで流れが変わっちゃった。そこはこちらの作戦のミスなので、そういうところもしっかり勉強していきたいと思います」と分析。0-0の4回1死一塁から中村奨を走らせて好機を逸した直後、先発種市の被弾で先制された場面を悔やんだ。相手先発の藤井から嘉弥真に代わった8回は、代打攻勢で茶谷が右安、ドラフト2位ルーキー友杉が四球とチャンスはつくった。指揮官も「やることは変わらない。初球から来た球をしっかり捉えられるように日々改善していくだけ。点は入らなかったですけれども、あのように積極的にいってほしい」と期待した。1安打も8回の好機で併殺に終わった1番荻野は「まずは僕が塁に出ないといけない。もう2試合終わったので、切り替えて明日から始まるくらいの気持ちでいきます」。安田も「積極的なスイングを継続して、野手が頑張って点を取らないといけない」と巻き返しを期した。【鎌田直秀】▽ロッテ友杉(ドラフト2位ルーキーが代打で四球を選び1軍デビュー)「思っていたより早く出番がきてうれしかった。積極的にいこうと思っていたので3-1からでも手を出せればもっと良かった」▽ロッテ種市(試合開始から5者連続含む4回89球10奪三振で1失点)「まず最少失点に抑えられたことは良かったです。球数が多くなるのが僕の課題なので、もう少し長いイニングを投げられるように次回は意識して試合に臨みたい」

◆ロッテのドラフト2位ルーキー友杉篤輝内野手(22)が、8回無死一塁で代打で四球を選び、チームの新人1軍デビュー一番乗りを果たした。0-7で迎えた8回に打席に立ち、3-2からソフトバンク嘉弥真のスライダーを選球眼良く見逃して、無死一、二塁とチャンスを広げた。「いつでも出られるように準備はしていましたが、思っていたより早く出番が来て、すごいうれしかったです。積極的にいこうと思っていたので、3-1からでも手を出せればもっと良かったかなと思います」。天理大から俊足巧打と好守を評価されて入団し、25日に行われた中日とのオープン戦では先発出場で3安打と、吉井監督の期待に応えて開幕1軍をつかんだ。吉井監督も「左ピッチャーが出てきたので右(打者)の若い子にチャンスをと思った。それに応えてしっかりみんな積極的にいってくれたので、点は入らなかったですけれども、あのようにして明日からも積極的にいってほしいと思います」とたたえた。【鎌田直秀】

◆開幕戦で黒星を喫したロッテは3月31日の1回戦から打順を変更。4番打者には巨人から今季加入したポランコが入った。先発は右肘の手術を乗り越えた種市篤暉投手(24)が務める。

◆「4番・三塁」で先発したソフトバンク・栗原陵矢内野手(26)が四回、先制となる2号ソロを放った。広報を通じて「真っすぐを完璧にとらえることができました。とにかく先制点をという気持ちだけでした。追い込まれてしまいましたが、集中して打つことができたと思います。ピッチャーが頑張っている中で、先制することができて良かったです」とコメントした。昨季は開幕5戦目で左膝前十字靱帯断裂などの大けがを負い悔しいシーズンとなったが、開幕戦に続き2戦連発と輝きを取り戻した。

◆ロッテは右肘の手術を乗り越えた種市篤暉投手(24)が先発し、4回4安打1失点でマウンドを降りた。力強い直球と鋭く落ちるフォークボールを駆使し、一回先頭から二回2死まで5者連続三振を奪うなど、毎回の10奪三振を記録。完全復活を予感させる快投を続けたが、0-0の四回、先頭の4番・栗原に右翼席へのソロ本塁打を浴び、先制を許した。4回で89球を投げて交代し、種市は「まず最少失点に抑えられたことは良かったです。球数が多くなるのが僕の課題なので、もう少し長いイニングを投げられるように次回は意識して試合に臨みたいと思います。まだ試合は続いているので、逆転を信じて応援します」とコメントした。

◆ソフトバンクが15安打7得点で快勝。栗原が四回に開幕から2戦連発となる先制ソロ、3―0の六回には2点適時打など3安打を放った。プロ初先発の藤井は7回2安打無失点で白星を挙げた。ロッテは投打とも振るわなかった。

◆今季から先発に転向したソフトバンクの藤井が、初登板で勝利を飾った。7回2安打無失点に9奪三振で、二塁すら踏ませず。「自分の投球をしようとマウンドに上がった。疲れました」とおどけてみせた。速球とフォークボールがさえた。二回、先頭のポランコを高めの155キロで空振り三振。五回1死から初安打を許したが、井上に落ちる球でバットの空を切らせ、田村には力で押して右飛に片付けた。育成選手として加入した昨季は開幕前に支配下契約を勝ち取り、セットアッパーの地位を確立。新たな挑戦も好内容で発進し「次もいい投球をしたい」と頼もしく言った。チームも開幕から2試合連続の無失点とリーグ記録に並んだ。

◆ソフトバンクの牧原大が、2安打1打点と躍動した。四回に左中間へ二塁打を放つと、五回無死満塁では速球を中前へ適時打。2試合連続の複数安打に打点も稼ぎ「しっかり打てて良かった」とさらりと言った。追加招集され、世界一に輝いたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表では主に終盤の守備固めで出場。「最強の緊張を味わったので、今は気持ちに余裕がある」と自信を深めた。チームでは主力として期待されており「自分の打撃を考えてやっていきたい」と力を込めた。

◆ロッテは打線が3安打と沈黙し、ソフトバンクに2試合連続の零封負け。就任1年目となる吉井理人監督(57)の初勝利はお預けとなった。吉井監督の一問一答は以下の通り。--種市が強気の投球で4回4安打1失点、10奪三振と好投した「よかったです。トミー・ジョン明けで実質、ちゃんと復帰したのが今回。いいスタートを切ったんじゃないかなと思います」--四回で交代。球数を見て「そうですね。球数と、結構、飛ばして投げていて強度も高かったので、あれ以上投げると次に影響するかなと」--次の登板に向けて課題をあげるとしたら「先発投手なので、4回89球はちょっと多すぎる。球数を減らすことが、仕事ではないけど、どっかに原因があると思うので、そこをしっかり調べて次に生かしてほしいと思う」--茶谷ら代打で出た選手が見せ場をつくった。代打を出した意図は「左投手が出てきたので、右(打者)の若い子にチャンスをと思った。それに応えて積極的にいってくれたので、点は入らなかったですけど、あのように明日からも積極的にいってほしい」--先発野手は打撃に苦しんでいる。課題は「やることは変わらないので、初球からきた球をしっかりとらえられるように、日々改善していくだけ。今日はちょっと三振ゲッツーのところで流れが変わってしまったので、あそこはこちらの作戦ミスなので、そういうところもしっかり勉強していきたい」--種市は10奪三振の素晴らしい投球。球数を減らすためには、打たせて取ることも必要か「いや、難しいんですけども、今日は途中で少しバランスを崩してボールが多くなったので、そこを減らしていたら、もう1イニングはいけたと思う」--二回にランナーを出してから「そうですね。1本打たれてからですね。そこからおかしくなっちゃったので。あとは打たせて取るとか、三振を奪うとか、そういうのは相手のあるスポーツなので、なかなか難しい。そこを考えていくのではなく、自分のピッチングをやっていってほしいなと思う」--山口は結果が出ていないが、思い切り振っている。次につながると思ってみているか「彼はこれからの選手なので、いろんな駄目な経験もすると思うんですけども、そこを自分で考えて、どうやってよくしていくかを考えてやっていってほしい。やたらめったらに思いっきり振れっていうのはどうかなと思うんですけど、その中で何か感じているはずなので、今日の夜も考えると思うんですけど、それをまたゲームで実践していってほしいです。こちらからどうしろというのはないです」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
200 1.000
(-)
-
(-)
14112
(+9)
4
(+2)
3
(+1)
1
(-)
0.310
(↑0.088)
1.890
(↓0.09)
1
(-)
ソフトバンク
200 1.000
(-)
0
(-)
14111
(+7)
0
(-)
2
(+1)
1
(+1)
0.324
(↑0.091
0.000
(-)
3
(2↓)
楽天
110 0.500
(↓0.5)
1
(↓1)
1416
(+3)
5
(+4)
3
(+1)
1
(+1)
0.232
(↓0.041)
2.500
(↓1.5)
3
(1↑)
日本ハム
110 0.500
(↑0.5)
1
(-)
1415
(+4)
6
(+3)
0
(-)
0
(-)
0.222
(↑0.119)
2.840
(↑0.16)
5
(1↓)
西武
020 0.000
(-)
2
(↓1)
1414
(+2)
12
(+9)
1
(-)
1
(-)
0.253
(↑0.064)
4.260
(↓1.56)
5
(1↓)
ロッテ
020 0.000
(-)
2
(↓1)
1410
(-)
11
(+7)
0
(-)
0
(-)
0.136
(↓0.025)
5.630
(↓1.13)