ヤクルト(☆4対0★)広島 =リーグ戦1回戦(2023.03.31)・明治神宮野球場=
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広島
0000000000310
ヤクルト
20000101X4812
勝利投手:小川 泰弘(1勝0敗0S)
敗戦投手:大瀬良 大地(0勝1敗0S)

本塁打
【ヤクルト】村上 宗隆(1号・1回裏2ラン),オスナ(1号・6回裏ソロ)

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◆ヤクルトは初回、村上の2ランで先制する。その後は6回裏にオスナのソロで加点すると、8回には中村のスクイズでリードを広げた。投げては、先発・小川が7回3安打無失点の好投で今季1勝目。敗れた広島は先発・大瀬良が試合をつくるも、打線が散発の3安打と沈黙した。

◆乃木坂46賀喜遥香(21)が始球式を行った。山なりできれいな弧を描きながら、ノーバウンド投球。受けたのはWBC決勝戦でスタメン出場し、見事世界一のウイニングボールを受けた中村悠平捕手(32)だった。賀喜は「すごく緊張したんですけど、これから始まるぞという熱気と温かさで少し緊張もやわらいで、ノーバンですごいうれしいです」と笑顔で語った。今回の大役を任命された後、父とキャッチボールをして練習を積んだという。「お父さんにフォームとか一から何まで教えてもらった。球の持ち方もフォーシームで持てと言われて、今日もフォーシームで投げました」。点数を聞かれ「今日の目標は達成できたので100点です。目標はノーバン投球することでした」と満足げに語った。

◆開幕戦の第1打席から"村神様"が降臨した。ヤクルト村上宗隆内野手(23)が1回2死二塁で迎えた今季初打席。カウント2-1から広島大瀬良の低めカーブを左膝が地面につきそうなぐらい姿勢を低くしながら見事に捉え、先制2ランをバックスクリーン左にたたき込んだ。プロ6年目で開幕戦アーチは初。右手人さし指を一塁側ベンチに向け掲げ、ダイヤモンドを回り「打ったのはカーブです。さあ行こうか!」と今季のチームスローガンを交えながら喜びを表現した。今季の目標を「キャリアハイ」と定める。昨季、史上最年少3冠王となった56本塁打、134打点、打率3割1分8厘の全てを超すつもりで入ったシーズンの初戦で、幸先の良いスタートを切った。

◆新球場で行われた「日本ハム-楽天」に1日遅れで、プロ野球の他10球団も3月31日に一斉に開幕した。ヤクルト村上宗隆内野手(23)は広島戦(神宮)の1回2死二塁、バックスクリーン左に先制2ランをたたき込んだ。昨季3冠王、WBCの侍ジャパンでも活躍した"村神様"が今季第1打席から降臨した。チームも快勝し、リーグ3連覇へ向け好スタートを切った。開幕戦の第1打席から"村神様"が降臨した。ヤクルト村上宗隆内野手が1回2死二塁で迎えた初打席。カウント2-1から広島大瀬良の低めカーブを左膝が地面につきそうなぐらい姿勢を低くしながら見事に捉え、先制2ランをバックスクリーン左にたたき込んだ。プロ6年目で開幕弾は初。右手人さし指を一塁側ベンチに向けて掲げ、ダイヤモンドを回った。「打ったのはカーブです。さあ行こうか!」と今季のチームスローガンを交えながら喜びを表現。3月22日のWBC決勝から2試合連続のアーチと、調子は完全に上向いている。「世界一のプレーヤーになる」。同28日、ヤクルト本社への優勝報告会でそう宣言した。数年後のメジャー行きを宣言している村上はWBCで、目標だった大谷の実力を肌で感じた。「具体的な会話というよりかは野球に対する考え方、トレーニングの仕方などいろいろなところで感じることができた。いい刺激になったし、すごく見える世界が(広がった)。世界で活躍するトッププレーヤーと一緒に試合ができたので、すごく良い経験になった」大谷への意識は特別だった。打撃練習から見とれていた。「いや、もう全部ですね。体の使い方だったりとか、体重の乗せ方だったり、ボールに対してのコンタクトだったり。全てにおいてすごかった」。侍ジャパンで合流するまでも、YouTubeなどで大谷の打撃動画を見てモチベーションを高めていたが、ホンモノは次元が違った。「23歳という若いときに一緒にできたことはすごく良い経験になった。これをしっかり生かしていきたい」。日本の"村神様"から「世界一のプレーヤー」へと続く旅路が始まった。【三須一紀】

◆開幕戦の第1打席から"村神様"が降臨した。ヤクルト村上宗隆内野手(23)が1回2死二塁で迎えた今季初打席。カウント2-1から広島大瀬良の低めカーブを左膝が地面につきそうなぐらい姿勢を低くしながら見事に捉え、先制2ランをバックスクリーン左にたたき込んだ。プロ6年目で開幕戦アーチは初。右手人さし指を一塁側ベンチに向け掲げ、ダイヤモンドを回り「打ったのはカーブです。さあ行こうか!」と今季のチームスローガンを交えながら喜びを表現した。「世界一のプレーヤーになる」。3月28日、ヤクルト本社への優勝報告会でそう宣言した。数年後のメジャー行きを宣言している村上はWBCで、目標だった大谷の実力を肌で感じた。「具体的な会話というよりかは野球に対する考え方、トレーニングの仕方などいろいろなところで感じることができた。いい刺激になったし、すごく見える世界が(広がった)。世界で活躍するトッププレーヤーと一緒に試合ができたので、すごく良い経験になった」大谷への意識は特別だった。打撃練習から見とれていた。「いや、もう全部ですね。体の使い方だったりとか、体重の乗せ方だったり、ボールに対してのコンタクトだったり。全てにおいてすごかった」。侍ジャパンで合流するまでも、YouTubeなどで大谷の打撃動画を見てモチベーションを高めていたが、ホンモノは次元が違った。今季の目標を「キャリアハイ」と定める。昨季、史上最年少3冠王となった56本塁打、134打点、打率3割1分8厘の全てを超えるつもりで入ったシーズンの初戦で、まずは豪快な1発を放った。チームも3人の継投で広島打線をシャットアウト。セ・リーグ3連覇へ、好スタートを切った。

◆広島はヤクルト先発小川ら燕投手陣の前に散発3安打に封じられ、ゼロ封負けを喫した。先発大瀬良は1回に村上に外角低めボールとなる120キロを中堅席に運ばれる先制2ランを被弾。2回以降は粘り強い投球も、チームを勝利に導くことはできなかった。指揮官として臨んだ初のシーズン開幕戦に敗れた新井貴浩監督(46)の試合後談話は以下の通り。-打線が3安打新井監督 そうですね。開幕戦ということもあり、ちょっと独特の緊張感があるので、全体的に硬かったかなと。-初回は秋山、6回は菊池が走塁面でミスが出た新井監督 そうだね。アキ(秋山)の場合は勝負していいと言っているので。何年やっていても、やっぱり開幕戦というのは独特の緊張感があるから。という感じかな。-先発大瀬良投手は内容的には悪くなかった新井監督 ナイスピッチングだったと思いますよ。ホームランも、あの高さを逆方向に打たれたら、これはもう相手が上だった。開幕の緊張感があった中で、ナイスピッチングだったと思います。-初采配新井監督 そんなに変わらずというか。普通に平常心で入っていけました。-左翼席から大声援新井監督 やっぱり、いいなと思いますし、帰って来たなと。日常がというかね。-若手の河野投手、田村選手が初出場新井監督 河野にしても、田村にしても、やっぱり結果が良かろうが悪かろうが、彼らはすべてが勉強だからね。

◆世界一に輝いたWBCの勢いそのままに3月31日、プロ野球10球団が開幕戦に臨んだ。WBC決勝で本塁打を放ったヤクルト村上宗隆内野手(23)が初回に決勝弾となる自身初の開幕アーチを放った。WBCで経験した世界トップレベルの試合と、目標だったエンゼルス大谷翔平投手(28)を間近で見て感じ「世界トッププレーヤーになる」と心に決めたスタートラインで、自らその号砲を鳴らした。意識は既に"村神様"の上にあった。見据える高みはどこまで上にあるのか。開幕戦の第1打席から村上の目つきは違った。1回2死二塁。カウント2-1から広島大瀬良の120キロの低めのカーブを、左膝が地面につきそうなぐらい姿勢を低くしながら捉える。先制決勝2ランをバックスクリーン左にたたき込んだ。3月6日、侍ジャパン強化試合の阪神戦で大谷が放った「膝つき弾」をほうふつとさせる1発に「もともとできます。第1打席で良いパフォーマンスができて良かった」と言った。同21日のWBC決勝から2試合連続のアーチだが、帰国してからの約1週間も「手の意識が強すぎたり、肩が入りすぎたり、バットヘッドの位置だったり。いろいろ挑戦しながらやっていこうと今年決めている」と試行錯誤を重ねた。「世界一のプレーヤーになる」。同28日、ヤクルト本社への優勝報告会でそう言い切った。数年後のメジャー行きを宣言している村上にとって、今回のWBCは目標だった大谷の実力を肌で感じ、野球人生において明らかなターニングポイントになった。「野球に対する考え方、トレーニングの仕方など刺激になった。見える世界が(広がった)。世界で活躍するトッププレーヤーと一緒にできてすごく良い経験になった」大谷への意識は特別で打撃練習から見とれていた。「いや、もう全部。体の使い方、体重の乗せ方、ボールへのコンタクト。全てにおいてすごかった」。ヤクルトのチームメートにも「大谷さんはすごい」とLINE。侍ジャパンに合流するまでも、YouTubeなどで大谷の試合だけでなく打撃練習の動画まで見てモチベーションを高めていたが、ホンモノは次元が違った。世界一で「燃え尽き症候群はなかったのか」と問われても「そんなこと言っている時点でダメです。全くない」と目指しているモノが違う。日本の"村神様"から「世界一のプレーヤー」へと続く、新たな旅路が始まった。【三須一紀】村上が5度目の開幕戦出場で初の開幕アーチを放った。3冠王を獲得した翌年の開幕戦で本塁打を打ったのは86年落合(ロッテ)に次いで2人目。86年の落合は打率3割6分、50本塁打、116打点で2年連続3冠王を獲得し、プロ野球初の2年連続50本塁打を達成(落合の後に02、03年カブレラも連続50本を記録)。村上が落合のように連続3冠王と連続50本塁打をマークできるか。また、WBC出場年の開幕戦で本塁打を打った日本人選手は06、09年小笠原(日本ハム、巨人)13年本多(ソフトバンク)17年坂本勇(巨人)に次いで4人、5度目。

◆ああ黒星発進。広島新井貴浩監督(46)の初陣となったヤクルトとの開幕戦(神宮)はゼロ封負けに終わった。先発小川らヤクルト投手陣の前に散発3安打。3併殺に、走塁ミスも重なった。5年連続5度目の開幕投手となった大瀬良は1回、村上に浴びた先制2ランが大きく響いた。4年ぶりに復活したスクワット応援で揺れる左翼席の広島ファンに、勝利を届けることはできなかった。新井監督にとって指揮官として迎える初戦。家族と表現した選手たちをグラウンドに送り出したが、笑顔で迎え入れることはできなかった。序盤から劣勢の展開。安打がつながらず、勝負手を打つ状況もつくれないまま黒星発進となった。新井監督 開幕戦ということでちょっと独特の緊張感があるので、全体的に硬かったかなと。勝利への意欲が空転した。1回2死一塁では走者秋山が投球動作に入る前にスタートを切り、タッチアウト(記録は盗塁死)。2点を追う6回は無死一塁から代打田中の右中間への飛球に一塁走者菊池がスタートを切るも、中飛となり走塁死となった。先発小川らヤクルト投手陣の前に散発3安打。3併殺にミスも重なり、ゼロ封負けを喫した。厳しい戦いとなることは戦前から覚悟していた。チームは昨季まで4年連続Bクラス。開幕前の順位予想でも最下位予想が多かった。「うちは戦いながら強くなっていく」。シーズンを重ねながらチーム力を上げていくためにも、勝利はもちろん、敗戦も糧としていかなければいけない。今季の広島はプレーボール直後、赤く染まった左翼席から鳴り響いた、新井監督の現役時代の応援歌から幕を開けた。「赤い心見せ 広島を燃やせ 空を打ち抜く 大アーチ空を打ち抜く 大アーチ」。本拠地ファンにも劣らない大声援に「やっぱり、いいなと思いますし、帰って来たなと。日常がというかね」と感謝した。ファンは待っている。ドラフト6位指名から練習に打ち込む姿勢と諦めない精神力ではい上がってきた指揮官の現役時代のように、新生カープが強くなっていくことを。【前原淳】■大瀬良「うまく拾われた」5年連続5度目の開幕投手を務めた大瀬良は1発に泣いた。1回2死二塁から村上に外角ボールになる120キロをうまく拾われ、センターバックスクリーン左に運ばれた。「うまく打たれたと言えばそれまでですけど。何とか抑えたかったですけど、初回にああいう形で打たれてしまったので悔しいですね」。2回以降は追加点を許さなかったが、粘投は報われなかった。広島坂倉(プロ初の開幕先発マスクも村上に先制弾許す)「警戒していた中でいきなりああいうホームランを打たれてしまったので、あれで流れが行ってしまったかなと思う。しっかり反省したい」■秋山、唯一のマルチ秋山はチームでただ1人、複数安打を記録した。1回は外角球にうまくバットを合わせた左前打で、7回も再び左前打とした。1回2死一塁から投球前に飛び出した盗塁死には「仕掛けていかなきゃいけないという話もあった。もうちょっと精度が上がれば」と反省も「怖がらずにどんどんいくようなチームカラーでやっていかないといけない」と、積極性の大切さを強調した。広島田村(9回1死から代打でプロ初打席も見逃し三振)「オープン戦と違った緊張感もあった。その中で打席に立って緊張感を得られたのはプラスに考えたい。うれしいですけど、期待されている分、三振とか、凡打が少なくなるようにしたい」

◆3年連続7度目の開幕投手となったヤクルト小川が、プロ2年目の14年DeNA戦以来、9年ぶりに開幕白星を挙げた。7回82球を投げ、3安打4奪三振で無失点。「ムネ(村上)が初回に点を取ってくれて本当に攻めのピッチングができた」と広島打線を黙らせた。高津監督も「小川に尽きる」と絶賛。年間200イニング登板の"監督指令"へ「目標へあと193回ですね」と語った。■山田ぶっつけ開幕2安打2盗塁WBC決勝でスタメン出場した山田が「ぶっつけ本番」の開幕戦で2安打2盗塁と暴れた。打撃について「沖縄キャンプからやってきたことが今につながっている」と納得の表情。積極的な足技についても「今年はどんどん走っていくと決めているから」と有言実行。「トリプルスリー」を「30代でも」と誓うキャプテンが3連覇へチームを開幕から鼓舞した。

◆ヤクルトの球団初のリーグ3連覇、日本一奪還を目指す新たなシーズンがスタート。開幕戦のスタメンが発表され、「1番・中堅」に大分・明豊高から入団5年目の浜田太貴外野手(22)が入り、「7番・右翼」に石川・星陵高から入団3年目の内山壮真捕手(20)がプロ初の開幕スタメンを勝ち取った。先発は3年連続7度目となる小川泰弘投手(32)が務める。

◆ヤクルトの新外国人、ディロン・ピーターズ投手(30)=前パイレーツ=が試合前に神宮外苑で調整し、来日初先発予定の4月1日の広島戦(神宮)へ気合を入れた。「状態がいいですし、こうやってヤクルトの一員として投げられることをすごく楽しみにしていた。自信をもって自分の投球をして、チームの勝利につながるようにしていきたいです」ピーターズは最速151キロの直球と多彩な変化球を操るメジャー通算13勝左腕。オープン戦では4試合に登板し計12回を投げて防御率0・75と好投した。対戦する広島打線は足が速い打者も多いが「盗塁だったり、塁を進めないように自分の中で工夫しながら。けん制しながらしっかりピッチングしていきたい」と力を込めた。

◆試合前に両チームのWBC日本代表メンバー5選手に花束が贈られた。場内大型ビジョンには「感動をありがとう!」の文字が表示され、世界一奪還を祝福。ヤクルトからは村上、高橋、山田、中村の4選手、広島からは栗林がホームベース付近に集合し、ファンを代表した子供たちから花束が贈呈され、記念撮影を行った。

◆開幕戦前のセレモニーに和太鼓で独自の世界観を表現し、国内だけでなく欧米や東南アジアでも活動するプロ集団「梵天(ぼんてん)」が登場し、盛り上げた。圧倒的な存在感とパフォーマンスを披露し、公式ダンスチーム「Passion」、ジュニアチアリーディングチーム「Sparkls」とも応援ソング「We Are The Swllows」に合わせてコラボが実現した。

◆主砲の一発でスタートした。ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が一回2死二塁でバックスクリーン左に先制の1号2ラン。スタンドに入ったことを確認すると右人さし指を突き上げて喜んだ。カウント1―2から広島・大瀬良の真ん中低めのカーブを一閃。プロ6年目にして自身開幕戦初めてとなる本塁打を放った。WBC優勝を果たしてから9日。メキシコとの準決勝でサヨナラ打、米国との決勝で同点ソロを放ったいい状態をキープし、完璧な一発で先陣を切った。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が一回2死二塁でバックスクリーン左に先制の1号2ラン。WBC日本代表で世界一奪還を果たした勢いをそのまま、今季初打席でスタンドまで持っていった。そのWBCでは、メキシコとの準決勝でサヨナラ打、米国との決勝で同点ソロを放った。いい状態をキープしているようだ。球団を通して「打ったのはカーブです。勝てるように頑張ります。さあ行こうか!」とコメント。開幕戦勝利へ向けてナインを鼓舞した。

◆ツイッターでは31日、「村上ホームラン」のワードがトレンド入りした。開幕戦でヤクルト・村上宗隆内野手(23)は「4番・三塁」で出場すると、一回2死二塁の好機。カウント1―2から広島の先発、大瀬良の真ん中低めのカーブを豪快にとらえ、バックスクリーン左へと打ち込んだ。今季1号となる2ラン。ツイッターでは、「風呂入ってる間に村上ホームラン打ってる」「村上ホームラン572本ペースか」「完全に生き返った村神様#村上ホームラン」「げ!もう村上ホームラン打ってる。WBC後半から覚醒した感があるなあ」「早速村上ホームラン!さすが神様だ」と「村上ホームラン」のワードを含んだファンの驚きの声が乱れ飛んだ。村上は、プロ6年目にして自身開幕戦初の本塁打。2年連続三冠王へ好調なスタートを切った。

◆ヤクルトのホセ・オスナ内野手(30)が「5番・一塁」で先発し、2点リードの六回先頭でバックスクリーンへ1号ソロをたたきこんだ。広島の2番手で登板したD5位右腕・河野(大阪ガス)が投じたカットボールを捉え「久しぶりに良い感覚で良いスイングができました。追加点が欲しい場面で一本打てて良かったです」とうなずいた。

◆ヤクルトの開幕投手を務めた小川泰弘投手(32)が7回3安打無失点と好投した。「ストライク先行でテンポ良く投げることができました。ムネ(村上)が先制2ランを打ってくれて守りに入らず攻めの投球ができました」一回に村上が先制2ランを放ち、優位に試合を進めた。ピンチらしいピンチも迎えることなく快投。五回は先頭マクブルーム(広島)に左前打を浴び、1死からデビッドソンに四球を与えて一、二塁とされたが、続く坂倉(広島)を129キロフォークで遊ゴロ併殺打に仕留めて無失点。テンポのいい投球で7回を82球で投げ終えた。小川の開幕戦白星は、プロ2年目の2014年以来、9年ぶり2度目となった。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が一回2死二塁でバックスクリーン左に先制の1号2ラン。昨季に最年少で三冠王を獲得し、さきのワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では世界一に貢献した燕の主砲が開幕の第1打席で幸先よく一発を放ち、お立ち台に上がった。??まずは村上選手、お帰りなさい。そして世界一、おめでとうございます「応援、ありがとうございました」??どんな思いで開幕戦に「WBCですごく気持ちが入って、今日の開幕戦はその流れで、同じ勢いで、今日も集中して試合に入ることができました」??本塁打を振り返って「久しぶりの試合だったんですけど、バッティング練習だったり、いろんなことで試行錯誤しながらやっていることが、1打席目で結果が出たんですけど、まだまだ、もっともっと打てると思うので、試行錯誤してもっと打てるように頑張ります」??今季の目標「チームとして3連覇を目指して頑張りたいと思いますし、(昨年は)日本一を逃して、高津監督が悔し涙を流したので、その悔し涙をうれし涙に変えられるように頑張ります。個人としてはもう一度キャリアハイを目指して頑張ります」

◆ヤクルトの開幕投手を務めた小川泰弘投手(32)が7回3安打無失点と好投した。以下、お立ち台に上がった小川の一問一答。――2014年以来の開幕戦での勝利「本当にいいスタートが切れて、よかったですし、なんとかチームに勢いが出るピッチングをしたいと思ってたので、勝つことができてよかったです。ありがとうございます」――監督からはどんな言葉を「本当にチームの柱として、1年間頑張ってくれということ。目標が10勝だと少ないので、15勝。200イニング目指して頑張れと言っていただきました」――7回82球、3安打無失点、投球を振り返って「心強い仲間が守ってくれてますし、ムネ(村上)が初回に点取ってくれて、本当に攻めのピッチングできたと思いますし、攻めの投球を心がけてよかったと思います」――五回のピンチは「そうですね、守りに入るんじゃなくて、どんどん攻めていく姿勢、そこを一番大事に投げ込みました」――頼れるバッター村上「WBCを経て、また大きくなって帰ってきてくれたんで、一緒に助け合いながら日本一目指して頑張っていこうと思います」――4年ぶりの声援「本当に力になりますし、皆さんの声が届いてるので、これからも応援よろしくお願いします」――今シーズンの目標「3連覇日本一がかかってますし。中心として15勝。なかなか難しいですけど。200イニングも目指して、毎試合毎試合長いイニングを投げれるように頑張っていきます」

◆ヤクルト・山田哲人内野手(30)が「3番・二塁」で先発し、4打数2安打2盗塁の活躍。打って、走って勝利に貢献し、笑みを浮かべた。「よかったですね。結果も出ましたし、チームも勝ちましたし、ムネ(村上)もホームラン打って、チームとしてすごい入りに、ベストゲームができたんじゃないかなと思います」鋭いスイングが光った。2打席凡退で迎えた五回2死の第3打席。広島先発・大瀬良のフォークボールを左前へ運ぶと、八回先頭では4番手右腕・ケムナの直球を左前へはじき返した。オフシーズンからバットを振り込み、沖縄・浦添キャンプ、WBC期間も量をこなしてきただけに「練習からバットはめちゃくちゃ振れていますし、本当にやってきたことが今につながっていると思う。続けていくことが大事なので、とりあえずスタートダッシュはすごくいい形ができた」とうなずいた。足でも魅せた。敵失で出塁した三回2死一塁、八回無死一塁でともに二盗に成功。山田自身は「今年はどんどん走っていくというのは自分で決めていますし、チームとしてもどんどん走ってくれというのは言われているので、チャンスがあればどんどん走っていきます」と振り返れば、高津監督は「今年は300盗塁するらしい(笑)。しっかりムネの前で動かれると相手バッテリー、ベンチは嫌だと思う。あの出塁、盗塁は相手にプレッシャーかけたと思う」とたたえた。ただ、主将は後輩の一発に何よりも喜んだ。ともにWBC日本代表として3大会ぶりの世界一に輝き、スワローズの主軸としてチームを支える村上が一回に先制2ラン。「めちゃくちゃうれしいですね。やっぱり主軸ですし、彼もずっと一緒にやってきているので、自分のようにうれしいですね」と笑顔を見せた。

◆ヤクルトが2年連続で開幕戦に勝利した。投げては3年連続7度目の大役を務めた小川泰弘投手(32)が、7回3安打無失点の好投で2014年以来9年ぶりの開幕戦白星。打っては4番・村上宗隆内野手(23)が自身初の開幕戦アーチを放った。高津臣吾監督(54)の主な一問一答は以下の通り。――開幕戦で投打がかみ合った「独特の緊張感と、興奮と、これが開幕戦なんだなと思ってスタートしましたけど、やはりムネ(村上)がね、ああやって最初に口火を切ってくれたというのは非常にこうゲームを取る中では、大きな一発だったと思います。あの球を、あの弾道であそこにほうり込めるのはムネしかいないのかなと思って見ていましたけど。そのあとちょっと打てなかったですけど、本当にいいバッティングだったと思いますね。いい先制点だったと思います」――小川が好投「それに尽きると思います。やっぱり先制してもらったところを守りにいかずに、非常に制球良く気持ちを込めて投げているように映りましたし、球数もね、少なくあの回までいけたので、十分だと思って代えましたけど。あと193回。目標ですか」――八回1死一、三塁からは中村がスクイズを決めた「オスナのホームランでなんとか1点取って、なんとかもう1点と思って、いろいろなサインを出したんですけども、スクイズで1点取りに行きました」――内山と浜田を初の開幕スタメンに抜擢(ばってき)「初回のライト前はまさに浜ちゃん(浜田)のバッティングだと思いますし、(内山)壮真もね、チャンスで一本打てなかったですけど、しっかりとスイングできていましたので、緊張もしたでしょうし、いろいろな思いがあったでしょうけど、若者らしくプレーしてくれたのかなと思います」――ファンの大歓声「うれしかったね。やっぱりちょっと違う感情と言ったらおかしいけど、開幕戦はいつも同じなんだけど、やっぱりこうやってカープもね、すごくたくさんお客さんが入っていらしたし、これが本当のプロ野球のスタイルなのかなと。本当に力と力技を試し合う、それをたくさんのお客さんが応援しながら観戦しながらやるのが、これがプロスポーツかなというふうに思いましたね」――九回はブルペンで田口が投げていた「あれは調整じゃないですか。調整登板です。彼の意思で? そうです、そうです」――九回の星の投球はどうだった「星は非常に状態がいいので、いい意味で使いどころに困っています。なので、このまま長く好調が続けばいいでしょうけど、いつかやられるときも絶対くると思うので、いろんなことを想像、想定しながらいろんなピッチャーとの兼ね合いを考えながら起用していこうと思っています。ただ、投げる球も激しいですね。今は一番いいと思います」

◆開幕スタメンに初めて名を連ねたヤクルトの5年目・浜田太貴外野手(22)と3年目の内山壮真捕手(20)が、そろって1打席目で安打を放った。「1番・中堅」で出場した浜田は、一回先頭でいきなり右前打。1ストライクから外角140キロを捉えてHランプをともした。「1球目から思い切り振ろうと決めていた。ヒットが出てよかった」と振り返った。「7番・右翼」で出場した内山は二回1死で151キロ直球を振り抜き左前へ。「試合を通してずっと緊張していた。(ヒットを打てて)自分の中で安心しましたし、すごくよかった」とうなずいた。ヤングスワローズをスタメンに抜擢(ばってき)した高津監督は「緊張したでしょうし、いろんな思いはあったでしょうけど、伸び伸びと若者らしくプレーしてくれた」とうれしそうだった。

◆今春の沖縄・浦添キャンプから外野手に挑戦しているヤクルト・内山壮真捕手(20)が「7番・右翼」で初の開幕スタメン出場を果たした。「試合を通してずっと緊張していましたね。地に足がついてない感じだったんですけど、1本出て、ちょっと落ち着きました」この日の朝、スタメンを言い渡されたという内山。緊張しながらも二回1死の第1打席には左前打を放ち、今季初安打を記録。「自分のなかで安心しましたし、すごくよかったなと思いました」と振り返った。

◆ヤクルトが2年連続で開幕戦に勝利した。昨季史上最年少で三冠王に輝いた4番・村上宗隆内野手(23)が、自身初の開幕戦アーチを放った。?ヤクルト・村上が開幕戦でシーズン1号本塁打。開幕戦で4番打者がシーズン初打席で本塁打を放ったのは、2020年の中日・ビシエド以来3年ぶり。日本選手では17年の巨人・阿部慎之助以来6年ぶり。?ヤクルト(前身を含む)では1988年のデシンセイ、06年のラミレスに次いで17年ぶり3人目で、日本選手では初。シーズン初打席に限らず、ヤクルトの4番が開幕戦で本塁打を放ったのは、06年のラミレス以来8人目(11本目)。?開幕戦での先発4番の年少本塁打で村上の23歳1カ月は、56年の国鉄・町田行彦の22歳0カ月、58年の中日・森徹の22歳5カ月、90年の西武・清原和博の22歳7カ月に次ぐ、59年の巨人・長嶋茂雄と並ぶ4番目。?三冠王を獲得した翌年の開幕戦で本塁打を放ったのは、86年のロッテ・落合博満以来37年ぶり2人目で、落合は2年連続で三冠王に輝いた。

◆プロ野球は31日、各地で5試合が行われ、全12球団が開幕した。ヤクルト・村上宗隆内野手(23)は広島1回戦(神宮)の一回2死二塁で迎えた今季初打席で、バックスクリーン左へ先制の1号2ランを放った。昨季日本選手最多となるシーズン56本塁打をマークし、史上最年少で三冠王に輝いた村神様が、プロ6年目で初の開幕戦アーチ。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表の世界一に貢献した若き主砲が、チームを勝利に導き、球団初のリーグ3連覇と日本一奪還へ最高のスタートを切った。熱狂冷めやらぬ日本列島をさらに熱くした。一回2死二塁。満開の桜が咲き誇る神宮球場で、4番の村上がいきなり魅せた。今季初打席でプロ6年目にして初の開幕戦アーチを架けると、右手を突き上げた。リーグ3連覇&日本一奪還へ号砲を鳴らした。「WBCはすごく気持ちが入っていた。今日の開幕戦もその流れで、同じ勢いで集中して試合に入ることができた」2年連続の三冠王を狙う2023年シーズン。新たな伝説の幕開けだ。日本代表として世界との戦いを終えてから9日。広島の開幕投手、大瀬良の見逃せばボールになる真ん中低めのカーブを振り抜くと、打球はバックスクリーン左へ。3月23日に帰国後は体調管理を優先し、実戦を経ずにぶっつけ本番で臨んだ開幕戦で豪快な一発を放った。お立ち台で「もっともっと打てると思うので頑張る」と声を張り上げた。昨年10月3日のDeNAとのシーズン最終戦(神宮)の最終打席で日本選手最多の56号を放って以来のレギュラーシーズンでの打席で〝2打席連続本塁打〟をマーク。三冠王を獲得した翌年の開幕戦で本塁打を放ったのは、1986年のロッテ・落合博満以来37年ぶり2人目で、落合は2年連続で三冠王に輝くなど吉兆データもある。

◆広島は3安打の零封負け。リーグ3連覇を狙うヤクルト自慢の投手陣の前に三塁すら踏めなかった公式戦初采配の新井貴浩監督(46)の一問一答は次の通り。ーー打線「開幕戦ということもあってちょっと独特の緊張感がある。全体的に硬かったかなと」ーー一回は秋山が二盗失敗、六回には菊池が判断ミス。走塁面は「そうだね。アキの場合は『勝負していい』と言っている。全体的に、何年やっていても、やっぱり開幕戦というのは独特の緊張感があるから、という感じかな」ーー大瀬良は5回5安打2失点で黒星「ナイスピッチングだったと思いますよ。(一回の村上の)ホームランも、あの高さ(低め)をね、あそこ(バックスクリーン左)の逆方向に打たれたら、これはもう相手が上だった。大地はすごく開幕の緊張感があった中でナイスピッチングだったと思います」ーー公式戦初采配の心境は「そんなに変わらずというか。普通に平常心で入っていけました」ーー左翼席からの声援は「やっぱりいいなと思いますし、帰って来たなと。日常がというかね。やっぱりいいなと」ーー河野(D5位、1回1失点)、(高卒2年目の)田村が初出場(見逃し三振)「河野にしても、田村にしても、やっぱり結果が良かろうが悪かろうが、彼らはすべてが勉強だからね」

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
ヤクルト
100 1.000- 1424024 0.2580.000
1
阪神
100 1.0000 1426302 0.3103.000
1
中日
100 1.0000 1426301 0.3243.000
4
DeNA
010 0.0001 1423600 0.1824.500
4
巨人
010 0.0001 1423610 0.1614.000
4
広島
010 0.0001 1420400 0.1114.500