1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DeNA | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 8 | 1 | 0 |
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | X | 3 | 8 | 0 | 0 |
勝利投手:森脇 亮介(2勝0敗0S) (セーブ:増田 達至(0勝0敗1S)) 敗戦投手:森原 康平(0勝1敗2S) |
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◆西武は2番手で登板した平良が3回を投げて無失点。今季から先発に転向する右腕が、オープン戦を17イニング連続無失点で締めくくった。一方のDeNAは、先発・笠原が5回を投げて2失点。開幕ローテーション入りを確実とする好投を披露した。
◆DeNAが、重盗で追加点を挙げ、23年シーズンの新たな攻撃パターンを示した。1回、関根の適時打で1点を先制し、なおも2死一、三塁。一塁走者の関根がスタートを切って、捕手の柘植が二塁に送球した瞬間に三塁走者のルーキー林がスタートを切って、ホームに生還した。今季、チームのテーマとして、攻撃面で出塁率3割2分以上、走塁面ではUBR(走塁指標)の向上を挙げ、2つ先の塁を狙いにいく意識を共有する。
◆昨季限りで現役引退した元日本ハム杉谷拳士氏(32)が始球式に登場した。4月からのテレビ朝日「杉谷拳士が取材中」の取材でベルーナドームを訪れ、始球式では「無職の杉谷拳士です」と自己紹介しつつ、番組宣伝もしっかり。始球式で投じたボールは外角に外れ、打席に立った西武山川穂高内野手(31)はちゃんとホーム寄りに立ちながらも、微動だにせず。「ナイススルー」のアナウンスが響いた。抗議する杉谷氏に対し、山川は15秒ほど沈黙し、特にアクションもなくベンチへ戻った。なお、この日は「4番一塁」でスタメン出場した山川は、2回に第1打席へ。DeNA笠原の緩いカーブを打ち損じ、一塁ゴロに終わった。
◆開幕投手に内定している高橋光成投手(26)が先発で1イニングだけ投げた。不運な当たりもあって2失点したものの、アウトは全て奪三振によるもの。「順調に来ていますし開幕が楽しみです。連打で失点してしまうケースが前回もあったので、流れを切るというのを気を付けたいです」と振り返った。いろいろな調整を試す中で、中2週間で3月31日のオリックス戦(ベルーナドーム)の開幕マウンドへ向かう選択肢もあったというが「試合の感覚が空きすぎちゃうので、どこかで投げたいなっていうのはあった。それでちょっとわがまま言って、1イニングっていう調整にしてもらいました」と明かした。
◆DeNAが、西武に逆転負けを喫し、オープン戦を6勝13敗で終えた。先発笠原が、5回2失点と好投。6回に森原が1点を勝ち越されたが、7回以降はエスコバー、三嶋、伊勢、入江と勝ちパターンを小刻みにリレーし、最終調整した。打線は1番佐野、4番楠本がマルチ安打をマーク。ドラフト3位の林琢真内野手(22=駒大)も1安打を放った。この日からチームに合流した牧は、試合前練習には参加したが、出場はなかった。
◆西武愛斗外野手(25)が自分らしさを存分に発揮した。コンディション不良で1軍合流は24日から。それでもDeNA3連戦で躍動し「やってきたことを今まで通りできたなって感じです」と振り返った。この日は5回無死二、三塁からアウトを2つ取られた後、打席へ向かい、同点2点適時打。直後には三盗もし、得意の外野守備でも持ち前の打球反応で光った。この日のような僅差のゲームが多く、愛斗の存在も大きくなりそうだ。「バッティングはできるだけ粘って、とにかく塁に出ることを必死に。1球でも多く投げさせるというところで。走塁は今まで通り先の塁に行けたら行く。守備は本当に、ピッチャーの人生かかってるので、それを一番に考えて。ピッチャーの人生を背負って守ってるって気持ちを1球も忘れずにやりたいなと思います」熱く誓って、ペナントレースへ突入する。【金子真仁】
◆侍ジャパンでWBC世界一に貢献したDeNA牧秀悟内野手(24)は西武とのオープン戦にベンチ入りしたが、出場はなかった。24日からの2日間のオフを経て、この日からチームに合流。試合前練習ではノック、走塁練習、フリー打撃とフルメニューを消化した。今後について、三浦大輔監督は「本人とも話をして、(2軍戦の)試合はなしで、あとは練習で調整して、シーズンに向けて、準備をしていくということです」と説明した。28日以降、ファームでの実戦出場はせず、1軍練習に参加し、シーズン開幕に照準を合わせる。
◆松井稼頭央新監督(47)率いる西武は、8勝5敗2分けでオープン戦の全日程を終了した。指揮官は「山川と源田がWBCということで、より若い選手がチャンスもあり、いいアピールをしてくれていたなと思っています。当然開幕(メンバー選考)はいろいろありますけど、1年間戦っていく上で本当にいいものを見せてくれているのでね。今回来ていた選手だけではなく、ライオンズにいる選手は全員が戦力だと思います」と総括した。先発に転向する平良が防御率0.00と抜群の安定感を見せ、平良が抜けるリリーフにも大曲、佐藤隼、ルーキー青山など若い力も台頭してきた。チームスローガン「走魂」を掲げ、打線も積極的な走塁を絡めながら攻めるスタイルが浸透してきている。一方で、キャンプイン前に5つのポジションが白紙だった状況から、グンと突き抜けた選手がいなかったのも事実。新外国人のペイトン、マキノンはスタメン起用が有力ながら、開幕後も多くのポジションで競争が続くことになる。指揮官は打線構築についても「(固定は)まだですよ。どういう打順になるか。そのままなのか、変わるのか、そこは臨機応変にやってね。その時の調子も相手の投手の兼ね合いも出てくるでしょうし。固定というのは山川のところだけなのかなと思っています」とコメント。開幕直後は、山川穂高内野手(31)の4番以外は流動的な起用になりそうだ。【金子真仁】○...通算2086安打を誇るベテラン栗山が、オープン戦をマルチ安打で締めた。「しっかりタイミングを取ってコンタクトすることができれば、ヒットコースに飛んでくれるはず。相手もずらしてくる。ペナントに入ったら勝負なので、微調整しながらやっていきたいです」とプロ22年目のシーズンへ引き締めた。
◆DeNA三浦大輔監督(49)が、オープン戦の全日程を終了し、総括した。19試合で6勝13敗の11位。「いろんなことも試せましたし、やりたいこと、やろうとしてることは、成功、失敗に関係なく、いろいろ試せたので良かった」と振り返った。さらに「オープン戦は今日で最後ですけど、シーズンまでまだ日にちがあるので、その期間もしっかり使って、準備したいと思います」と開幕を見据えた。
◆DeNAドラフト3位の林琢真内野手(22=駒大)が、走攻守で重要なオプションに加わる。オープン戦最終戦の西武戦では、1回に内野安打でチャンスを拡大。2死一、三塁の場面では「送球が高かったのでいけると思った」と二盗を決めた関根とのダブルスチールで本塁に生還した。打率は2割9分6厘で3位にランク。三浦監督は「いろんなバリエーションを持ってる選手」と期待した。
◆今季から先発転向する西武平良海馬投手(23)が、17イニング無失点でオープン戦を終えた。この日も3イニングを投げ、5奪三振。「(無失点は)シーズンで続けていきたいですね」と充実の表情だ。多彩な球種を早いテンポで投げ、DeNA打線に的を絞らせなかった。ブルペンで多くの球数を投げず、イニング間のキャッチボールを最小限に。リリーバーとして平良が行ってきた調整は、エース高橋光成投手(26)らの先発陣にも刺激になっている。「1つ挙げるとしたら、球速をもっと上げたいかなというのがあります」と、150キロ台を連発してもまだ上を目指す。開幕3戦目、4月2日のオリックス戦(ベルーナドーム)の先発が有力だ。「全てが新しくなるので、いろいろ楽しんで頑張っていきたいと思います」と先発で挑むシーズンを心待ちにしている。【金子真仁】
◆ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表として、3大会ぶりの世界一に貢献したDeNA・今永昇太投手(29)がチームに合流した。米国との決勝に先発するなど、3試合に登板した左腕は、帰国翌日の24日に一人で鎌倉の温泉に向かったことを明かし「監督も精神的な疲労も考慮してくださり、2日間(の休日)をもらった。ずっと人に囲まれていたので、一人で何かしたいなと。日帰りで、海を見ながら、サウナに入って、水風呂に入って。知っている人に会わないので、気をつかわずにいった」と語った。WBC球からNPB球に戻す作業は「もちろん神経質になる必要はないが、自分の微妙なずれが絶対にあると思う。そこを力でごまかすと、いろんなところに負担がかかるので、その微細な変化に気付きながらやっていけば、そんなに時間はかからないと思う」とした。重圧のかかる大一番を終え、またすぐにシーズンを迎える気持ちのコントロールについては「世界一をとったんですけど、何か僕が他を圧倒して、何かを成し遂げたわけではない。僕よりすごい人間を見てきたので、やらなければいけないことの方が多すぎて、気持ちが一回ぐっと落ちるとか、そんなのはなく、むしろやらなければいけないことを整理している感じ」と力強く語った。
◆前日本ハムの杉谷拳士氏(32)が始球式に登場。マウンドでマイクを手に「どうも無職の杉谷拳士です」とあいさつして場内の笑いを誘うと、スタンドのファンに向けて4月からテレビ朝日で始まる自身初の冠番組「杉谷拳士が取材中」の番宣を行った。その後、打席に入った西武・山川にワンバウンドの球を投げ込んだが、その場でただ立ち尽くす無反応の対応を取られ、あぜんとしていた。
◆DeNAの高卒4年目、森敬斗内野手(21)が「7番・遊撃」で先発出場。3打数無安打に終わり、30打席(2四球)連続無安打で打率・135、17三振でオープン戦全日程を終了した。第1打席は平良のカーブを捉え、快音を残した左直となったが、第2打席は全て高めの球を空振り3球三振。六回の第3打席は森脇のフォークを3球空振り三振。八回に代打を送られた。苦しみながらもスタメンで起用し続けた三浦監督は「結果は出ていないし、内容も持っているものからすればまだまだ。でもシーズンは長いので、もっともっと成長してもらわないと困りますし、もがきながら、苦しみながら毎日必死にやり続けていますけど、もがき続けるしかないんじゃないですか。もがいた先にはいいものがあると思うし、そこを目指してやってもらう」と語った。
◆ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表として3大会ぶりの世界一に貢献したDeNA・牧秀悟内野手(24)がチームに合流した。試合前はフリー打撃を行い、WBC優勝記念セレモニーでは今永、西武の山川、源田とともに祝福の花束を受け取った。試合にはベンチ入りしたが、オープン戦最終戦の出番はなかった。三浦監督は試合後「本人と確認して、練習の動きも確認して、きょうはなしと。でもベンチでいい声を出していましたよ」と説明し、31日の阪神との開幕戦(京セラ)に向けて「本人とも話して、ファームの試合(出場)はなしで、練習で調整してシーズンに向けて準備をしていく」と、WBCから実戦なしの〝ぶっつけ〟で開幕を迎える方針を明かした。
◆西武の開幕投手を務める高橋は先発して1回3安打2失点だった。2死一、二塁で関根に右前へ適時打を浴びた後、重盗を決められた。それでも3三振を奪い、ぼてぼての当たりが内野安打となる不運もあって「球自体は全部良かった」と前向きに話した。調整の一環で通常の登板間隔の中6日となる24日の先発をあえて避けたという。納得いく準備ができたようで「いい感じで来ているのでいつ開幕してもいい。開幕が楽しみ」と穏やかに言った。
◆WBC日本代表の源田と山川の優勝記念セレモニーが試合前に行われ、花束を贈られた。右手小指を骨折しながら正遊撃手を担った源田はこの日合流し、試合前の練習はアップのみで切り上げた。患部の状態の説明は避けたが「シーズンでまた元気にプレーする姿、ひと回り成長した姿を見せられるようにしたい」と話した。
◆今季から先発に転向する平良がオープン戦最後の登板で3回2安打無失点。対外試合5試合で計20イニングを無失点に抑え「シーズンでも続けていきたい」。開幕3戦目となる4月2日のオリックス戦(ベルーナ)での先発デビューが有力視される。この日最速は153キロだった右腕は「一つ上げるとしたら、球速をもっとあげたい」と開幕に向けての課題を口にした。(ベルーナ)平良について西武・松井監督「これだけのピッチングをしてもらうと、先発として(ローテーションに)入ってくるということに申し分ない」
◆3年連続開幕投手を務める高橋は先発して1回2失点。不運な安打などで失点したが、最速は153キロを計測し「球速が上がると幅も広がる。いい手応えを感じている」。前回17日のロッテ戦(ベルーナ)から中8日での1イニングの短い登板。投げずにそのまま開幕という選択肢もあったが「試合の感覚があきすぎちゃうので、わがままを言って、1イニング調整にしてもらった」と説明した。(ベルーナ)2安打2打点の西武・愛斗 「必死にやった結果です。(外野の定位置争いは)走塁と守備に関しては負けていないと思っているので、あとは打つだけ」
◆現役ドラフトから開幕ローテーションだ!! 中日から新加入の笠原祥太郎投手(28)が先発。5回64球を投げ、4安打2失点の好投で「球数を少なく投げ切れたのはよかった。緩急を使って打たせて取る、自分の投球ができた」と胸を張った。110キロ前後の得意球・チェンジアップに、120キロ台のスクリューを織り交ぜ、テンポのいい投球で四回まで西武打線を1安打に封じた。五回2死二、三塁のピンチで2点打を浴びたが、試合をつくった。これで3月は3試合(教育リーグ1戦含む)すべて5回を投げ、わずか2失点と抜群の安定感をアピール。三浦監督は「緩急を使いながら、しっかりとゲームをつくってくれている」と評価し、開幕ローテ入りについて「この時期に5回を投げていますから、そう思ってもらって構わない」と合格点を与えた。2019年には中日で開幕投手を務めた左腕。直近2年は各4登板のみに終わるも、昨年12月に初開催された現役ドラフトでDeNAに移籍し心機一転、チャンスをつかんだ。4月2日の阪神との開幕3戦目(京セラ)での先発が有力となった笠原は「本当にアピールするしかないと思っていた。結果自体はちゃんと残せているので、これをシーズンもずっと続けていけるように頑張りたい」と気合を入れ直した。(浜浦日向)
<オープン戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ORIX |
9 | 4 | 3 | 0.692 (↑0.025) | - (-) |
56 (+5) | 45 (+2) | 8 (+2) | 8 (-) |
0.256 (-) | 2.730 (↑0.04) | |
2 (-) |
日本ハム |
11 | 6 | 1 | 0.647 (-) | 0 (↑0.5) |
69 (+1) | 53 (+1) | 15 (-) | 29 (-) |
0.245 (↑0.002) | 2.430 (↑0.15) | |
3 (-) |
巨人 |
10 | 6 | 0 | 0.625 (↑0.025) | 0.5 (-) |
52 (+3) | 43 (+1) | 10 (-) | 9 (-) |
0.236 (↓0.001) | 2.040 (↑0.07) | |
4 (-) |
西武 |
8 | 5 | 2 | 0.615 (↑0.032) | 1 (-) |
42 (+3) | 29 (+2) | 7 (-) | 16 (+1) |
0.212 (↑0.004) | 1.770 (↓0.02) | |
5 (2↑) |
中日 |
7 | 6 | 3 | 0.538 (↑0.038) | 2 (-) |
62 (+8) | 60 (+2) | 7 (+1) | 4 (-) |
0.245 (↑0.002) | 3.450 (↑0.1) | |
6 (-) |
ヤクルト |
8 | 7 | 4 | 0.533 (-) | 2 (↓0.5) |
66 (+1) | 69 (+1) | 11 (-) | 21 (+1) |
0.230 (↓0.006) | 3.380 (↑0.13) | |
7 (2↓) |
ロッテ |
7 | 7 | 2 | 0.500 (↓0.038) | 2.5 (↓1) |
42 (+2) | 47 (+8) | 7 (-) | 11 (-) |
0.212 (↑0.001) | 2.580 (↓0.39) | |
8 (1↓) |
阪神 |
8 | 9 | 0 | 0.471 (↓0.029) | 3 (↓1) |
72 (+2) | 57 (+5) | 13 (-) | 8 (+1) |
0.234 (↓0.006) | 3.180 (↓0.14) | |
9 (-) |
楽天 |
7 | 10 | 3 | 0.412 (↓0.026) | 4 (↓1) |
71 (+1) | 82 (+3) | 12 (+1) | 14 (-) |
0.263 (↓0.008) | 3.840 (↑0.02) | |
9 (-) |
ソフトバンク |
7 | 10 | 1 | 0.412 (↓0.026) | 4 (↓1) |
57 (+3) | 65 (+8) | 14 (+1) | 5 (-) |
0.243 (↓0.005) | 3.470 (↓0.23) | |
11 (-) |
DeNA |
6 | 13 | 0 | 0.316 (↓0.017) | 6 (↓1) |
47 (+2) | 73 (+3) | 4 (-) | 9 (+2) |
0.208 (↑0.001) | 3.310 (-) | |
12 (-) |
広島 |
4 | 9 | 3 | 0.308 (↑0.058) | 5 (-) |
48 (+8) | 61 (+3) | 6 (+2) | 3 (-) |
0.223 (↑0.009) | 3.350 (↑0.1) |
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