日本ハム(1対1)ヤクルト =オープン戦3回戦(2023.03.26)・エスコンフィールド北海道=
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ヤクルト
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日本ハム
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勝利投手:-
敗戦投手:-
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◆日本ハムは五十幡、石井、松本剛がマルチ安打を記録。上位打線で起用された3人が状態の良さを示した。対するヤクルトは、先発・吉村が3回1失点6奪三振の好投。ドラフト1位ルーキーが上々の仕上がりを見せた一方で、打線は散発3安打と不安を残す内容だった。

◆日本ハム伊藤大海投手(25)が、試合前練習でWBCから帰国後、初めてブルペン入り。久々に握るNPB公式球で、変化球を交えて48球を投げ「ちょっと小さいので握りにいっちゃいます、ボールを。曲がりが全部、だらしないっていうか、ぶわ~ってしている」と、苦笑いした。「午前中がしんどい。夜中に目が覚めて、この時間が一番眠たい」と時差ぼけに悩まされているが「明日くらいからは」と、復調間近。先発調整のため、28日イースタン・リーグDeNA戦(平塚)で40球をメドに投げる予定で「はっきり(変化球を)動かせていない感じが、まだある。実戦をやりながら、いい感じに持って行けたら。40球投げきって、3回、出来れば4回と投げられるようにしたい」と意気込んだ。

◆開幕ローテーション入りが決まっているヤクルトのドラフト1位吉村貢司郎投手(25=東芝)が、3回を45球、4安打1失点と順調な仕上がりを見せた。初回先頭からの3連打で1点を失ったが、その後は最速150キロの直球と、鋭いフォークを武器に6奪三振、無四球の安定した内容。開幕前最後の登板を終え、「全体的に良かったと思います。この感じで長いイニングを投げれるようにしていきたいです。ランナーを出してからいかに粘れるかもう少し考えて調整したいと思います」と振り返った。

◆ヤクルトは8勝7敗4分けの6位でオープン戦全日程を終えた。山田哲人内野手、村上宗隆内野手、中村悠平捕手、高橋奎二投手がWBCに参加し、昨季主力の塩見泰隆外野手、山崎晃大朗外野手、ドミンゴ・サンタナ外野手らを欠く若手中心の戦いに、高津臣吾監督は「ちょっともの足りないというか、もうちょっとガツガツくるかなと思ったら、そうでもなかった。そういうところの差がまだあるのかな」と振り返った。

◆開幕ローテ入りを決めているヤクルトのドラフト1位吉村貢司郎投手(25=東芝)が、3回を45球、4安打1失点と順調な仕上がりを見せた。初回先頭からの3連打で1失点も、その後は最速150キロの直球を軸に6奪三振、無四球の安定した内容。「バッターを見ながらしっかり投げられた。どの球種でも勝負が出来たのは収穫だったと思います」と振り返った。期待の即戦力右腕はオープン戦5試合に登板し、計17イニングで1失点の防御率0.53、奪三振率11.6の好成績をマーク。直球に加え得意のフォークとスライダーでも三振を奪う内容に、高津監督も「速い球、変化球で空振りばかりではなく、見逃しもしっかりと取れる。コントロールもよかった」と評価した。順当にいけば開幕カードの4月2日広島戦(神宮)に登板予定。"サンデー吉村"は「真っすぐがあっての変化球だと思いますし、もっと洗練させていければいいかなと思います」と、さらなる精度向上を誓った。【鈴木正章】

◆今季のオープン戦はオリックスが1位、日本ハムが2位で終了。オリックスの1位は05年以来で、日本ハムの2位は12年以来となった。05年以降、オープン戦1位、2位チームの公式戦順位を調べると、1位チームの公式戦Vが4度に対し、2位チームのVは6度あり、日本ハムも前回2位の12年は栗山監督で優勝した。Aクラスの確率も1位は18チームのうち10度の56%に比べ、2位は19チームのうち15度で79%。オープン戦は1位より2位で終了した方が本番では有利?

◆"吉兆"盛り盛りで、下克上だ! 昨季最下位の日本ハムはヤクルトとのオープン戦を引き分け、11勝6敗1分けで、栗山監督時代にリーグ制覇した12年以来の2位フィニッシュを決めた。WBCで侍ジャパンが世界一になった06年、09年の過去2大会ではリーグ優勝しており、吉兆が重なった。新庄剛志監督(51)は「勝ち癖という面では選手に伝わった」。新本拠地エスコンフィールドで30日楽天戦で単独開幕を迎える。優勝を期す就任2年目に、開幕ダッシュの準備が整った。白星フィニッシュこそ逃したが、新庄監督の目は希望に輝いていた。昨季のセ・リーグ覇者を相手に投手戦で引き分け、2年目のオープン戦は18試合で11勝6敗1分けの貯金5。単独2位という結果に「勝ち癖っていう面では選手たちに伝わったと思うし、そういう気持ちになってくれたと思う」と、チームの変化に手応えを口にした。5本塁打で"オープン戦キング"に輝いた清宮を筆頭に、チームで積み上げた15本塁打、29盗塁は12球団トップだ。この日も8回1死一、二塁から、五十幡が三盗を仕掛け二、三塁間で挟まれ憤死。失敗はしたが「アウトになってしまったけど、全然いい。五十幡君が走った瞬間に捕手は焦る。オレは(捕手の)コントロールミスを考えてるから」と、攻めの走塁を評価した。昨季リーグ5位だったチーム防御率は、12球団3位の2.43と飛躍的に改善した。開幕4番は高卒5年目の野村と決めており、オープン戦不振も「大丈夫ですよ、大丈夫」とブレない。そんな指揮官の気持ちに、野村も「ボスの期待に応えたい一心です」と気を引き締めた。"吉兆"も、優勝を狙う新庄監督を後押しする。前回オープン戦2位だった12年は、栗山監督のもとリーグ制覇。過去、侍ジャパンがWBCで世界一になった06、09年は、いずれもパ覇者となっている。新庄監督 ここまでは思い通り。(開幕後は)これ以上のものが出てくる予感がする。カッコイイじゃないですか。去年、若い選手ばっかりだったチームが大きく成長して、今年のシーズンを引っ張って行くチームに変わってくれたら。他球団に先駆けて、新球場で迎える30日の開幕戦。オープン戦の勝ち方をベースに「これを崩さず開幕ダッシュ! この流れをシーズンでもやっていけたら最高っすね」。球界をかき回す準備は出来た。【中島宙恵】今季のオープン戦はオリックスが1位、日本ハムが2位で終了。オリックスの1位は05年以来で、日本ハムの2位は12年以来となった。05年以降、オープン戦1位、2位チームの公式戦順位を調べると、1位チームの公式戦Vが4度に対し、2位チームのVは6度あり、日本ハムも前回2位の12年は栗山監督で優勝した。Aクラスの確率も1位は18チームのうち10度の56%に比べ、2位は19チームのうち15度で79%。オープン戦は1位より2位で終了した方が本番では有利?○...玉井大翔投手が内野5人シフトを敷く中、3者凡退に打ち取る投球を見せた。オープン戦での5人シフトは3度目で全て玉井の登板時。この日は1死からシフトを変更し、投ゴロ、遊ゴロに仕留めた。ゴロアウトが多い投手ということもあり、「持ち味は出せているのかなと思う」と手応えを語った。普段と違う陣容になるが「いつも通り守備が動いている感覚で投げている」と話した。○...五十幡亮汰外野手が内野安打2本での4打数2安打に「内野安打は結果論。守備の間を強く抜く打球も打っていきたい」と語った。2三振した打席に触れ「三振を減らさないと。その辺は意識したい」と課題も見つかった。8回には三盗を試みるも失敗。3番松本剛の安打が続いたことを挙げ「剛さんのヒットの前に盗塁して、帰ってくるのが理想。チャレンジはしていきたい」と語った。○...コディ・ポンセ投手が先発し5回を投げて無失点と好投した。登板予定のロッテ戦(4月4日、ZOZO)に向け、体を休ませながら万全な体調を整えていく。「体を休めることも大事。どこかの日をリカバリーというか、回復日に使いたい」と語った。リフレッシュ法を聞かれ「海に飛び込むこと」と即答。現在の道内の気温は1桁台だが「完璧です」と、寒さもパワーに変えるつもりだ。

◆侍ジャパンの一員としてワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一に輝いた日本ハム・伊藤大海投手(25)が試合前練習で帰国後、初のブルペン入り。NPB使用球で変化球を交え、48球を投げ込んだ。「可もなく不可もなく。(WBC球より)ちょっと小さいので握りにいっちゃいますボールを。でも全然すぐ慣れると思います」新球場の右翼席にある開放型ブルペンで初めて投球し、「違和感はないです」。NPP球はWBC球に比べ、変化量が少ないようで「曲がりが全部だらしないかな。はっきり(球を)動かせていない感じがまだある」と印象を語った。28日のイースタン・リーグDeNA戦(平塚)で調整登板を予定。WBCでは救援として短いイニングを任されていた右腕は「出力の出し方も(救援と先発では)変わってくる。40球くらいの設定だと思うので、しっかり40球投げ切って、3回、できれば4回と投げられるようにしたい」と意気込んだ。

◆「3番・左翼」で先発出場の日本ハム・松本剛外野手(29)が0-0の一回、先制の中前タイムリーを放った。無死一、二塁の好機で迎えた第1打席。ファーストスイングで捉えた。ヤクルト先発右腕、D1位・吉村(東芝)の初球、148キロの直球を中前へはじき返し「良いところに飛んでくれてラッキーでした」。昨季、首位打者(・347)に輝いた右打者が持ち前のバットコントロールを見せ、チームに先制点をもたらした。

◆日本ハムのコディ・ポンセ投手(28)が先発し、5回3安打無失点。開幕前最後の調整登板で好投し「いい形で終えることができました」とうなずいた。最速153キロの直球を中心に両コーナーに球を集めた。死球はひとつ与えたが四球は0。「ストライク先行で投球でき、四球を出さなかったことが良かったと思います」と振り返った。シーズン初登板は4月4日のロッテ戦(ZOZOマリン)の予定。「今シーズン初登板に向け、チームの勝利に貢献できるよう、しっかりと調整していきます」と前を見据えた。

◆ヤクルトのドラフト1位・吉村貢司郎投手(25)=東芝=が、日本ハム戦に先発し、3回4安打1失点。開幕前最後の登板で毎回の6三振を奪った。開幕3戦目となる4月2日の広島戦(神宮)の先発が有力だ。データBOXは以下の通り。?ヤクルトの新人投手が開幕6試合目以内にプロ初登板先発を飾れば、2021年の山野太一(東北福祉大→D2位、開幕6試合目=4月1日のDeNA戦)以来で、右腕では16年の原樹理(東洋大→D1位、同3試合目=3月27日の巨人戦)以来となる。?ヤクルトの新人投手がプロ初登板勝利を挙げたのは13年の小川泰弘(創価大→D2位、同5試合目=4月3日の広島戦、先発、6回?を2失点)が最後。

◆〝サンデー貢司郎〟になる。ヤクルトのドラフト1位・吉村貢司郎投手(25)=東芝=が、日本ハム戦に先発し、3回4安打1失点。開幕前最後の登板で毎回の6三振を奪った。オープン戦5試合で計17回1失点、22奪三振で奪三振率は脅威の11・65をマーク。開幕3戦目となる4月2日の広島戦(神宮)の先発が有力で、日曜日は燕の〝サンデー貢司郎〟にお任せだ。気温1度。みぞれが降るエスコンフィールド北海道で熱い投球を披露した。吉村が毎回の奪三振ショー。開幕前最後の登板で、即戦力右腕が収穫を口にした。「どの球種でも勝負ができたことはいい収穫。空振りを取れることはいいことなので、続けてやっていきたい」初回に3連打を浴びてオープン戦15イニング目で初失点を喫したが、落ち着いていた。45球で3回4安打1失点。最速150キロを計測した直球、フォークボール、スライダーを決め球に、二回2死のアルカンタラから3者連続三振を奪うなど、9個のアウト中6個を三振で奪った。新人らしからぬ安定感だ。オープン戦は5試合に登板し2勝0敗、防御率0・53。17投球回で22奪三振と奪三振率(1試合平均の奪三振数)は11・65と圧巻の数字を残した。高津監督は「投げる球、どれをとっても素晴らしい球だった」と絶賛。先発としては短い3回で降板させたが「結構オープン戦を投げていたので、本番に入っても大丈夫だという判断で短めにした」と信頼を口にした。

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
943 0.692
(↑0.025)
-
(-)
56
(+5)
45
(+2)
8
(+2)
8
(-)
0.256
(-)
2.730
(↑0.04)
2
(-)
日本ハム
1161 0.647
(-)
0
(↑0.5)
69
(+1)
53
(+1)
15
(-)
29
(-)
0.245
(↑0.002
2.430
(↑0.15)
3
(-)
巨人
1060 0.625
(↑0.025)
0.5
(-)
52
(+3)
43
(+1)
10
(-)
9
(-)
0.236
(↓0.001)
2.040
(↑0.07)
4
(-)
西武
852 0.615
(↑0.032)
1
(-)
42
(+3)
29
(+2)
7
(-)
16
(+1)
0.212
(↑0.004)
1.770
(↓0.02)
5
(2↑)
中日
763 0.538
(↑0.038)
2
(-)
62
(+8)
60
(+2)
7
(+1)
4
(-)
0.245
(↑0.002)
3.450
(↑0.1)
6
(-)
ヤクルト
874 0.533
(-)
2
(↓0.5)
66
(+1)
69
(+1)
11
(-)
21
(+1)
0.230
(↓0.006)
3.380
(↑0.13)
7
(2↓)
ロッテ
772 0.500
(↓0.038)
2.5
(↓1)
42
(+2)
47
(+8)
7
(-)
11
(-)
0.212
(↑0.001)
2.580
(↓0.39)
8
(1↓)
阪神
890 0.471
(↓0.029)
3
(↓1)
72
(+2)
57
(+5)
13
(-)
8
(+1)
0.234
(↓0.006)
3.180
(↓0.14)
9
(-)
楽天
7103 0.412
(↓0.026)
4
(↓1)
71
(+1)
82
(+3)
12
(+1)
14
(-)
0.263
(↓0.008)
3.840
(↑0.02)
9
(-)
ソフトバンク
7101 0.412
(↓0.026)
4
(↓1)
57
(+3)
65
(+8)
14
(+1)
5
(-)
0.243
(↓0.005)
3.470
(↓0.23)
11
(-)
DeNA
6130 0.316
(↓0.017)
6
(↓1)
47
(+2)
73
(+3)
4
(-)
9
(+2)
0.208
(↑0.001)
3.310
(-)
12
(-)
広島
493 0.308
(↑0.058)
5
(-)
48
(+8)
61
(+3)
6
(+2)
3
(-)
0.223
(↑0.009)
3.350
(↑0.1)