広島(☆8対3★)ソフトバンク =オープン戦5回戦(2023.03.26)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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ソフトバンク
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広島
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勝利投手:玉村 昇悟(1勝0敗0S)
敗戦投手:東浜 巨(1勝2敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】正木 智也(2号・9回表2ラン)
【広島】マクブルーム(3号・5回裏2ラン),デビッドソン(2号・5回裏2ラン)

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◆広島はマクブルームとデビッドソンがそれぞれ2ランを記録。助っ人スラッガーが自慢の長打力を発揮し、オープン戦最後の試合を快勝で締めくくった。対するソフトバンクは、先発・東浜が3回を投げて1失点。5安打を浴びながらも粘り強い投球が光った。

◆昨年、左膝の大けがを負ったソフトバンク栗原陵矢外野手(26)が、オープン戦を首位打者として終えた。この日は6回に5試合連続安打となる右前適時打を放ち、オープン戦最終打率は驚異の4割1分5厘。自身初の「開幕4番」が決定的な男が、完全復活を目指してシーズンに向かう。この日も栗原のバットから快音が生まれた。6回2死二塁でアドゥワの直球を右前に運ぶ適時打。5試合連続安打でオープン戦を締めくくり「自分のバッティングをしようと集中して打席に入りました。しっかりと自分のスイングをすることができたと思います」と振り返った。昨年、左膝を負傷し5試合のみの出場に終わった男が打線の中心になりつつある。オープン戦では全18試合に先発出場し、首位打者となる打率4割1分5厘。出塁率4割4分1厘、22安打も全体トップだ。4本塁打、11打点はそれぞれ2位タイ。打撃の主要成績ですべてトップクラスの数字を残した。故障した昨年3月末から長く実戦を離れていたが、その不安をかき消すような暴れっぷり。それでも栗原は「オープン戦で結果を出すためにやってきたわけではない。シーズンでどうなるかはまだわからないので。シーズンに入ったらまた別物だと思うので。いい感覚のまま練習したい」と冷静に話した。自身初となる「開幕4番」の役割を任されることも、決定的だ。藤本監督は「理想は4番に右の大砲を入れたかったけど、今の状態では4番に入る打撃はしてないですよね。栗原? そうなるでしょう」と言った。栗原自身も自覚たっぷりに「出塁率の高い選手が前に2人いますし、自分が打点を、という気持ちは強いです」と気合を入れた。守備面でも、今季から本格的に挑戦している三塁で16試合に先発した。2失策を記録し、課題も残しはしたが「オープン戦でしたが、いい緊張感で守れた。いろんなミスも出ましたし、そういうところはもっと練習しながら入れたらなと思います」とプラスにとらえた。完全復活へ、できる限りの準備は整った。【山本大地】○...開幕3戦目の4月2日ロッテ戦先発が内定している東浜巨投手が、オープン戦最終登板を3回1失点で終えた。初回に味方失策が絡んで1点を失ったが、2回以降は走者を背負いながら要所を締めた。「安定していなかった。球数がかさんで、シーズン中にこんな投球をしていたらいけないですけど、その中でもなんとか粘り強くというところを意識した」と汗を拭った。○...2年目の正木智也外野手がオープン戦2号の2ランを放ち、開幕1軍に残った。9回無死一塁で、広島栗林から右中間への1発。「外の真っすぐをしっかり捉えることができました。とにかく思い切って自分のスイングをしようと打席に入りました。開幕に向けて結果を出すことができて良かったです」。春季キャンプMVP男は課題だった右腕から結果を残し、最後に好アピールを見せた。

◆今年1軍で対外試合初登板となった先発玉村昇悟投手(21)が、5回1安打無失点の好投で開幕ローテ入りを決めた。残る5枠は大瀬良、九里、床田、遠藤、来日2年目のアンダーソンとなる。力強い真っすぐにスライダーやチェンジアップを交え、3回まで完全投球の立ち上がりを見せた。4回は2死から初安打を許すと「勝手に1人であたふたしていた」。クイック投法のタイミングが合わずに四球後、2ストライクから死球を与えて満塁のピンチを招いた。それでも正木を外角低め直球で見逃し三振に。5回も立ち直り、3者凡退で締めた。新井監督は「ナイスピッチングでした。ワンチャンスをつかみましたね」と開幕ローテ入りを明言した。今春は2軍キャンプスタートとなり、1軍合流は2月14日の紅白戦に登板したのみ。「運が落ちてきたときにつかみ取れるようにと思って、ずっと2軍ではやってました」。虎視眈々(たんたん)と昇格のタイミングをうかがっていた左腕が、残り1枠の先発ローテの座をつかみ取った。○...栗林が開幕から抑えを務める。復帰登板から中1日で9回に登板。先頭への四球後、正木に148キロで右越え2ランを浴びた。「逆方向にあそこまで飛ばされているので力もない。もっと体全体で強い球を投げるようにしないと」。後続はカットボール中心の配球で3者連続三振。不安を残す内容となったが、新井監督の信頼は揺るがない。「もう安心。安心」とうなずき、開幕守護神起用を「もちろん」と明言した。

◆二塁レギュラー候補だったソフトバンク三森大貴内野手(24)は開幕2軍スタートが決まった。この日は4打数無安打3三振。打率1割台と苦しんだ。藤本監督は「壁にぶち当たった。それを乗り越えてもらいたい。まだ24歳からね。もう1回、自分を見つめなおしてやってもらいたい」。他には新外国人のコートニー・ホーキンス外野手(29=米独立リーグ)、谷川原、増田、甲斐野が2軍に降格した。

◆広島がオープン戦最終戦を快勝で締めくくった。先発玉村は5回1安打無失点の好投で開幕ローテ入りを勝ち取り、9回には復帰登板から中1日で栗林が登板。2ランを被弾するも、開幕から抑えを務めることが決まった。つながりを欠いていた打線も、両外国人がそろって2ランを放つなど13安打8得点とつながった。新井貴浩監督(46)の一問一答は以下の通り。-玉村投手が好投新井監督 ナイスピッチングでした。ファームからずっといいと聞いていましたし、ワンチャンスをつかみましたね。-打線では外国人2選手に1発が出た新井監督 ナイスバッティングですね。一昨日の試合はソフトバンクの投手から点がなかなか取れなかったんですけど、一昨日の試合ぐらいから打線全体を見た感じでは、各打者がいい見送りや反応をしていたなと見えていた。それが今日、形になった。2人ともナイスバッティングでしたね。他の打者にもヒットがたくさん出たけど、しっかりとコンタクトした打球も多かったので、内容も良かったんじゃないですか。-オープン戦最終戦で初めての打順の並びとなった新井監督 今日は本番を想定してやったので。でも、いつも言っているように固定したいけど、なかなかできないと思う。シーズンに入っても、相手投手の相性とかによって変化が出てくると思う。それは(勝ちパターンの)ブルペンも一緒。-小園選手の1番起用は新井監督 小園だけを見ていない。小園ありきでの1番じゃないので。いろんな各打者が、その打順に入ったときの反応の仕方を見た上でこういう形に(なった)。小園の1番は頭にあったし、どんどん行ってくれよという意味合いはあります。-オープン戦が終了。開幕1軍メンバーは新井監督 今日のメンバーで行く、開幕は。「今日のメンバーで開幕は行くぞ」とさっき伝えた。-栗林投手はシーズンまでに2試合投げられた新井監督 もう安心、安心、安心。彼の場合は、投げられるか投げられないか。うちの絶対的な守護神なので。まずは投げられるってことが分かったので、安心してます。-開幕から守護神新井監督 もちろん、もちろん、もちろんです。-就任して半年。思い描いていたプラン通りに開幕を迎えられるか新井監督 今からがスタートなので。まだ何も始まっていない。オープン戦までのプランというのは、自分は立てていない。まだ何も始まってないし、今から、始まるのでね。

◆お笑いコンビ・アインシュタインの稲田直樹(38)と河井ゆずる(42)が始球式に登場。河井が投げた後、捕手の後ろで審判役を務めた稲田が〝アゴグラインダー〟パフォーマンスを披露して爆笑が起こった。侍ジャパンが3大会ぶりに優勝したワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表のラーズ・ヌートバー外野手(25)=カージナルス=の両手でコショウをひくしぐさをするペッパー・グラインダーが話題になっており、さっそく〝稲ちゃん〟が特徴的なあごを使ったギャグを放り込んだ。アインシュタインの2人は広島のRCC中国放送「アインシュタインの出没!ひな壇団」(毎週土曜日昼12時から)に出演している。

◆広島・玉村昇悟投手(21)があわや乱闘の騒ぎに直面した。1─0の四回2死一、二塁で直球をひっかけ、鷹の新助っ人アストゥディーヨ(前マーリンズ)の右足を直撃。175センチながら102キロもある豆タンクがマウンドへ突進してきたため一瞬ひやりとなったが、帽子を取ってペこりと頭を下げると、一塁へ方向転換して事なきを得た。再開後の2死満塁では〝圧〟に動じることなく正木を見逃し三振に仕留め無失点に切り抜けた。開幕ローテ入りがかかった大事なマウンドで5回1安打無失点。21歳の左腕にサクラは咲くか。

◆広島の抑え栗林が開幕に何とか間に合いそうだ。九回に登板し、無死一塁から正木に2ランを浴びたが、その後の3者を三振で締めた。直球の質に満足はいっていないようで「体全体で強い球を投げられるようにしないといけない」と課題を挙げた。腰の張りのためワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表では登板機会がなく離脱した。栗山監督らの無理をさせなかった配慮に「すごく感謝している。シーズンで結果を出して恩返ししたい」と活躍を誓った。

◆広島の4年目サウスポーの玉村が今季オープン戦初登板で先発を勝ち取る好投を見せた。緩急を駆使して5回1安打無失点。「2軍でやってきたことを気負わずに出せた」と満足げだった。新井監督は開幕ローテーション入りを明かし「ワンチャンスをものにした」と評価した。四回2死から安打と四死球で塁を埋めたものの、正木を見逃し三振に仕留めるなど「真っすぐを困らずに投げられた」と手応えを口にした。福井・丹生高から2020年にドラフト6位で入団。昨季は9試合の登板で2勝2敗に終わった。飛躍が期待される今季へ「目の前のことを全力でやりたい」と決意を語った。

◆ソフトバンクはオープン戦を負け越して終わった。4試合で零敗するなど打線につながりの欠いた試合が多く、藤本監督は「悪かった。打者はもう少し高いレベルで競争してほしかった」と残念そうに話した。正二塁手を期待される三森と、新外国人のホーキンスが不振のため2軍へ降格する。監督は自分を見つめ直して、状態を上げてほしいと願い「レギュラークラスの選手が落ちていくのは悲しい。シーズンへ切り替えてやっていく」と話した。

◆広島は投打がかみ合い連敗を7で止めた。試合前に8年ぶりのオープン戦最下位は確定していたものの13安打8得点の快勝締め。新井貴浩監督(46)の一問一答は以下の通り。──玉村は5回1安打無失点「ナイスピッチングでしたね。ファームからずっといいと聞いていましたし、(開幕ローテ入りの)ワンチャンスをつかみましたね」──五回にはマクブルーム、デビッドソンがそれぞれ2ラン「ナイスバッティングですね。ソフトバンクの投手から点がなかなか取れなかったんですけど、一昨日の試合ぐらいから自分の中では打線全体の見た感じ、各打者がいい見送りや反応をしていたなという風に見えていたんで。他の打者もヒットがたくさん出たけどしっかりコンタクトした打球も多かったので、内容もよかった」──オープン戦最終戦で初めての打順を試した意図は「本番というか、それを想定してやった。でも、これはシーズンに入っても、いつも言っているように固定したいけど、なかなかできないと思う。だからシーズンに入っても相手投手の相性とかによって変化が出てくると思う。打順であったり。それはブルペンも一緒」──オープン戦16試合を戦って投打での収穫と課題は「投げる方はいつも言っているようにブルペンが一番競争が激しいところだと言っているのでこれは開幕してからもずっと続く。打撃陣は(収穫と課題ともに)ない。まだ始まっていない。いつも言ってるように、自分の中ではオープン戦とシーズン中は別物だと思ってる。実績のある選手はオープン戦では、グーッという球際のシチュエーションではなかなか出てこないですよね。18・44の中で瞬間、瞬間で勝負している。本番の舞台が来たらやるか、やられるか。オープンだけではちょっとわかんない」──開幕まで4日間ある「できたと思う。ずっと競争が入っていく。そういうのもやっぱりシーズンを戦っていく上で、自分たちのチームは強くなっていかないといけない。馬なりに行っていればいいとは全然思ってない。シーズンを戦っていく中で、俺たちは強くなっていくんだぞという風に思ってる」──就任して半年。思い描いていたプラン通りか「整ったんじゃないですか。今からがスタートなんで、まだ何も始まってない。今から始まる」

◆広島がソフトバンクに勝利した。25日にオープン戦最下位が確定していたが、最終戦で3分けを挟んでの連敗を7でストップ。新井貴浩監督(46)は打順や勝ちパターンなどについて「固定したいけどできない」と〝猫の目〟で臨む考えを示した。ナインは久々に勝利を味わった。広島はオープン戦の最終戦で投打がかみ合い快勝。チームの連敗を7で止めた新井監督は冷静に振る舞った。「きょうは本番というか、それを想定してやったんで」一回に西川がチーム37イニングぶりの適時打で先制点をもたらした。五回にはマクブルームと、この日32歳のバースデーを迎えたデビッドソン(前アスレチックス傘下)のアベック2ランで加点。六、七回も得点を重ねて13安打8得点をたたき出した。最終戦になって小園を1番にマクブルームを4番に置いたように、31日のヤクルト戦(神宮)から突入するシーズンでも〝猫の目打線〟で臨むとみられる。今オープン戦は全16試合で16通りの打順を試した。例年、開幕直前は本番を想定した打順を試すが、新井監督は「固定したいけどなかなかできない。シーズンに入っても競争は続く」と流動的だと説明した。「(収穫と課題は)ないですね。まだ始まっていない。オープン戦とシーズンは別物だと思っている」オープン戦4勝9敗3分けで2015年以来8年ぶりの最下位に沈んだが、心配ご無用。クルクルと動く〝猫の目〟で台風の目となり、2018年以来の頂点へ駆け上がる。(柏村翔)腰の張りでWBC日本代表を離脱し、2度目の実戦登板で1回2安打2失点だった広島・栗林 「真っすぐが課題。精度が良くなればもっといいパフォーマンスを見せられる」

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
943 0.692
(↑0.025)
-
(-)
56
(+5)
45
(+2)
8
(+2)
8
(-)
0.256
(-)
2.730
(↑0.04)
2
(-)
日本ハム
1161 0.647
(-)
0
(↑0.5)
69
(+1)
53
(+1)
15
(-)
29
(-)
0.245
(↑0.002)
2.430
(↑0.15)
3
(-)
巨人
1060 0.625
(↑0.025)
0.5
(-)
52
(+3)
43
(+1)
10
(-)
9
(-)
0.236
(↓0.001)
2.040
(↑0.07)
4
(-)
西武
852 0.615
(↑0.032)
1
(-)
42
(+3)
29
(+2)
7
(-)
16
(+1)
0.212
(↑0.004)
1.770
(↓0.02)
5
(2↑)
中日
763 0.538
(↑0.038)
2
(-)
62
(+8)
60
(+2)
7
(+1)
4
(-)
0.245
(↑0.002)
3.450
(↑0.1)
6
(-)
ヤクルト
874 0.533
(-)
2
(↓0.5)
66
(+1)
69
(+1)
11
(-)
21
(+1)
0.230
(↓0.006)
3.380
(↑0.13)
7
(2↓)
ロッテ
772 0.500
(↓0.038)
2.5
(↓1)
42
(+2)
47
(+8)
7
(-)
11
(-)
0.212
(↑0.001)
2.580
(↓0.39)
8
(1↓)
阪神
890 0.471
(↓0.029)
3
(↓1)
72
(+2)
57
(+5)
13
(-)
8
(+1)
0.234
(↓0.006)
3.180
(↓0.14)
9
(-)
楽天
7103 0.412
(↓0.026)
4
(↓1)
71
(+1)
82
(+3)
12
(+1)
14
(-)
0.263
(↓0.008)
3.840
(↑0.02)
9
(-)
ソフトバンク
7101 0.412
(↓0.026)
4
(↓1)
57
(+3)
65
(+8)
14
(+1)
5
(-)
0.243
(↓0.005)
3.470
(↓0.23)
11
(-)
DeNA
6130 0.316
(↓0.017)
6
(↓1)
47
(+2)
73
(+3)
4
(-)
9
(+2)
0.208
(↑0.001)
3.310
(-)
12
(-)
広島
493 0.308
(↑0.058)
5
(-)
48
(+8)
61
(+3)
6
(+2)
3
(-)
0.223
(↑0.009
3.350
(↑0.1)