ソフトバンク(☆8対2★)広島 =オープン戦4回戦(2023.03.25)・福岡PayPayドーム=
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広島
0000010102700
ソフトバンク
13101002X81101
勝利投手:藤井 皓哉(2勝2敗0S)
敗戦投手:床田 寛樹(0勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】佐藤 直樹(1号・2回裏3ラン)

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◆ソフトバンクは、1番で起用された佐藤直が3ランを放つ活躍。開幕一軍の座をつかむべく、思い切りの良いプレーでアピールを見せた。一方の広島は、先発・床田が3回5失点と振るわず。シーズン開幕に向け、不安を残した。

◆福岡出身の女優、吉本実憂(26)が試合前のセレモニアルピッチに登場した。ベテラン左腕の和田ファンという右投げの吉本は「和田毅投手が小学校の時からすごく好きで、画面録画して反転させて、ずっと見てました。電車に乗っているときもずっと見て、しなやかさだったりを学んでいました」と、工夫を施して投球フォームを磨いたという。見事なノーバン投球を披露し「100点です」と胸を張った。

◆広島は開幕ローテ入りが決まっている床田が先発も、3回8安打5失点と不安を残した。打線は7安打も、適時打が出ずに2得点に終わった。オープン戦は3引き分けを挟み、7連敗。オープン戦の最下位が決まった。4戦連続適時打なしで、明日26日にオープン戦最終戦を迎える。新井貴浩監督(46)の一問一答は以下の通り。-床田投手は球の強さがないと振り返っていた新井監督 こちらから見ても、キレ、コントロールは彼本来のものではなかったと思う。しっかり自分の開幕に合わせて、状態を上げてくれなとは伝えました。-前回に続き失点したが新井監督 トコ(床田)にもオープン戦とシーズンは別物だからと言っている。本人は少し不安かもしれないけど、そこは全部悪いものが出て開幕にいけると思って、調整してほしいね。-打線は安打こそ出たが新井監督 昨日も言ったけど、見た感じは全体的に少しずついい反応をし出しているのかなと。昨日言った通りかな。-栗林投手は復帰登板から一晩明けて新井監督 大丈夫。これはもう安心。良かった。問題ないということです。-オープン戦は結果よりも内容を求めてきた。明日の最終戦も内容か。それともシーズンを見据えて結果を求めるか新井監督 結果というより、今までは(スタメン選手を)2打席で代えたり、3打席で代えたりしたけど、最後残り1試合だから、そこはもう本番みたいな感じで起用していこうかなと思う。-オープン戦の順位(最下位決定)は気にならないか新井監督 オープン戦の順位? 気にならない。

◆広島は投打に精彩を欠いて、3分けを挟み7連敗。本拠地で迎えるオープン戦最終戦を前に最下位が決まった。先発床田が3回までに5点を失うと、中継ぎ陣も失点を重ねた。前日2安打の打線は7安打を記録したが、得点はいずれも内野ゴロからの2点のみ。19日オリックス戦の9回を最後に、4戦連続で適時打なし。それでも新井監督は「全体的に少しずついい反応をし出しているのかなと」と各打者の打席での内容を評価した。指揮官はキャンプだけでなく、オープン戦でも選手に結果より内容を求めてきた。チーム8年ぶりのオープン戦最下位にも、泰然自若の構えを崩さない。「オープン戦の順位? 気にならない」。あくまでも勝負はシーズンに入ってから。調整期間の目先の結果ではなく、その先に待つ長い戦いを見据えている。○...ヤクルトとの開幕2戦目の先発が決定的な床田が、3回8安打5失点と不安を残す最終調整となった。立ち上がりに1点を失うと、2回には3ランを被弾。3回も3安打を浴びて失点を重ねた。直球の精度と立ち上がりを意識したマウンドも課題を残す結果となり「今が底だと信じて、あとは上がっていくだけと思うので、何とか準備をして本番でしっかりいい結果を残せるように頑張りたいです」と厳しい表情を見せた。

◆開幕メンバー選定へ向け、ソフトバンク藤本博史監督の悩みがまた深くなった。広島とのオープン戦本拠地最終戦に快勝。不調だった打線が活気づき、2戦連続2ケタ安打。試合後、藤本監督は「最後にいい形で終わって、もう1日頑張っていい形で開幕に入れたらいいんじゃないかと思う」とエビス顔で話したが、打線の奮起は指揮官の決断を鈍らせることにもなった。打撃不振でスタメン落ちしていた三森大貴内野手が途中出場で適時三塁打。この日、初昇格し1番センターで先発出場した佐藤直樹外野手は2回に1号3ランを左翼席に打ち込んだ。さらに右の大砲候補・正木智也外野手も5回に中堅越えの三塁打。「三森も最後に意地を見せてくれました。佐藤直は守備、肩はトップクラス。打つ方がよかったら使えそう。正木も内容いいねえ。ここに来てみんな打ち出したから。うれしい悩みですよ」。藤本監督をうならす若手打撃陣に、開幕メンバー選考の「決断」も先送りとなった。「明日(の試合後)、最終決定します」。キャンプから競争をあおり続けた藤本監督が、今度はしっかり答えを出す番となった。○...開幕2戦目に先発する藤井皓哉投手が完璧な投球で最終調整を締めた。広島打線を5回3安打無失点に抑え、4者連続を含む7奪三振。「(調整が)しっかりできているか確認することが一番だったが、しっかりできたのでよかった」。2回2死のデビットソンから3回の坂倉、菊池、田中と4者連続。150キロ超の直球にフォークを軸にスライダー、カーブを組み合わせテンポよく70球を投げ込んだ。「チームが勝てるような投球をシーズン通してできるようにしたい」。古巣相手に納得の仕上がりを確認した。○...佐藤直が開幕メンバー滑り込みへ豪快な1発でアピールした。キャンプ直前に虫垂炎のためリハビリ組で過ごしてきたが、今季オープン戦初出場に発奮。1番センターで先発出場すると2回の2打席目に左翼テラス席へ1号3ランを運んだ。「ちょっと詰まったけど、いい感じで打てた。(オープン戦は)残り1試合だけど、内容のいい打席にして、開幕1軍をつかみ取れればいい」と、さらに気持ちを高めた。

◆広島・秋山翔吾外野手(34)がファインプレーをみせた。「1番・中堅」で出場。一回に1点を失いなお2死二塁で正木の中堅フェンス際の飛球を背走しながらキャッチ。勢いあまってフェンスに激突して転倒したが、すぐに立ち上がり、ベンチに戻った。チームは試合前時点で3分けを挟み6連敗中で最下位。西武時代(2011~19年)に通算6度のゴールデングラブ賞に輝いた名手が守備でもり立てた。

◆ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表として世界一に輝いたソフトバンクの甲斐らが25日、チームに合流した。広島とのオープン戦前にペイペイドームに訪れた。大谷(エンゼルス)ら豪華な投手陣とバッテリーを組んだ甲斐は「(これまで)味わうことができない瞬間だった」と充実した表情だった。メキシコとの準決勝で好走塁した周東は「爪痕を残したいと思っていた」と話し、米国との決勝で途中出場した牧原大は「今までの人生で一番大きい経験をした」と興奮気味に語った。近藤は28日にチームに合流する予定。

◆広島・床田寛樹投手(28)がオープン戦最後の登板に臨み、3回8安打5失点と不安を残した。昨夏に右足首を骨折したが、開幕ローテ入りを決めている。「(足は)全然問題ない。悪いものが全部出たと思って切り替えてやっていきたい。今が底だと信じて、あとは上がっていくだけ」球のキレを欠き、課題の立ち上がりにつかまった。一回2死一塁で栗原に直球を右中間へはじき返され適時二塁打で先制点を献上。二回は佐藤直に3ラン、三回にはアストゥディーヨに適時打と失点を重ねた。この日は2020年まで広島に在籍し独立リーグを経てソフトバンクでプレーしている藤井皓哉との投げ合い。「もともと仲が良かった。僕が変なピッチングをしてしまったが楽しかった。本番では負けないようにしたい」。対する藤井は5回3安打無失点。交流戦などでのリベンジに燃える。苦労を経て昨季ブレークした後輩のピッチングに刺激を受け、先発が予想される4月1日のヤクルトとの開幕2戦目(神宮)のマウンドに上がる。

◆広島は分けを挟み7連敗となった。投打ともに振るわずオープン戦の1試合を残して8年ぶりの最下位が確定。試合後の新井貴浩監督(46)の一問一答は以下の通り。──床田は3回8安打5失点「こっちから見ても彼本来のキレ、コントロールは本来のものではなかった。しっかり開幕に向けて状態を上げてくれ、と伝えました」──5回5安打4失点だった前回に続き失点「トコにも『オープン戦とシーズンは別だから』と言っている。本人は少し不安かもしれないけど全部悪いものが出て開幕にいけるというか、調整してほしい」──打線は7安打を放つも2得点どまり「昨日も言ったけど見た感じ全体的に少しずついい反応をし出している」──勝ちパターン候補の森浦と島内が失点「いつも言ってるけどオープン戦だけじゃなしにシーズンに入っても競争は続く。変わらない」──24日に実戦復帰登板した栗林の腰の状態は「大丈夫。もう安心。よかった。問題ないということです」――オープン戦の順位はどう受け止める「気にならない」──2020年の巨人、21、22年のヤクルトはオープン戦最下位からペナント優勝「いいデータだと思う」──26日はオープン戦最後のソフトバンク戦(マツダ)「そこはもう本番みたいな感じで起用していこうかなと思う。勝てばそれは気分はいい。シーズン入るための準備だと思ってるから。あくまでね」──31日のヤクルトとの開幕戦(神宮)は小川が先発する「実績もあるし、いい投手だっていうのもみんなが認めるところ。対小川とかではなく、相手はチャンピオンチームなんでうちは思い切ってやる。挑戦者としてぶつかっていくだけです」

◆ソフトバンクの栗原が開幕戦で4番打者を務める可能性が高まった。2本の二塁打を放ち、オープン戦の打率は4割超え。藤本監督は「4番にはまるのが一番いい。もう定着してきている」と評価した。一回2死一塁で床田の速球を右中間へ適時二塁打。三回は右翼線へ引っ張って悠々と二塁に到達した。4番に座るのは7試合連続となった左打者は「開幕にいい状態で臨めるように気を引き締めていきたい」と慢心なく言った。

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
843 0.667
(↓0.06)
-
(-)
51
(-)
43
(+7)
6
(-)
8
(+1)
0.256
(↓0.007)
2.770
(↓0.32)
2
(-)
日本ハム
1160 0.647
(↓0.041)
-0.5
(-)
68
(+1)
52
(+2)
15
(-)
29
(+1)
0.243
(↓0.001)
2.580
(↑0.04)
3
(1↑)
巨人
960 0.600
(↑0.029)
0.5
(↓1)
49
(+5)
42
(+2)
10
(-)
9
(+1)
0.237
(↓0.002)
2.110
(↑0.01)
4
(1↑)
西武
752 0.583
(↑0.038)
1
(↑1)
39
(+5)
27
(-)
7
(+1)
15
(-)
0.208
(↑0.008)
1.750
(↑0.14)
5
(2↓)
ロッテ
762 0.538
(↓0.045)
1.5
(-)
40
(-)
39
(+1)
7
(-)
11
(-)
0.211
(↓0.004)
2.190
(↑0.07)
6
(-)
ヤクルト
873 0.533
(↑0.033)
1.5
(↑1)
65
(+2)
68
(+1)
11
(+2)
20
(-)
0.236
(↑0.005)
3.510
(↑0.15)
7
(-)
阪神
880 0.500
(↑0.033)
2
(↑1)
70
(+7)
52
(-)
13
(+2)
7
(-)
0.240
(↑0.006)
3.040
(↑0.21)
7
(2↑)
中日
663 0.500
(↑0.045)
2
(↑1)
54
(+1)
58
(-)
6
(-)
4
(-)
0.243
(↑0.002)
3.550
(↑0.25)
9
(2↓)
楽天
793 0.438
(↓0.029)
3
(-)
70
(+2)
79
(+5)
11
(-)
14
(-)
0.271
(↓0.001)
3.860
(↓0.08)
9
(1↑)
ソフトバンク
791 0.438
(↑0.038)
3
(↑1)
54
(+8)
57
(+2)
13
(+1)
5
(-)
0.248
(↑0.005
3.240
(↑0.08)
11
(-)
DeNA
6120 0.333
(↓0.02)
5
(-)
45
(-)
70
(+5)
4
(-)
7
(-)
0.207
(↓0.002)
3.310
(↑0.06)
12
(-)
広島
393 0.250
(↓0.023)
5
(-)
40
(+2)
58
(+8)
4
(-)
3
(-)
0.214
(-)
3.450
(↓0.37)