日本ハム(★1対2☆)ヤクルト =オープン戦2回戦(2023.03.25)・エスコンフィールド北海道=
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ヤクルト
00001100021012
日本ハム
0010000001700
勝利投手:ピーターズ(1勝0敗0S)
(セーブ:田口 麗斗(1勝0敗2S))
敗戦投手:上沢 直之(0勝2敗0S)

本塁打
【ヤクルト】内山 壮真(3号・5回表ソロ),濱田 太貴(2号・6回表ソロ)

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◆ヤクルトは、内山がソロを含む2安打の活躍。捕手としても好プレーを見せるなど、攻守にわたって存在感を示した。一方の日本ハムは、今川がマルチヒットを記録。レギュラー確保に向け、好調ぶりをアピールした。

◆2022年度のファイターズジュニアに選出され、主将を務めた竹内樹生君が日本ハム-ヤクルトの始球式でノーバウンド投球を披露した。投球について「80点。ストライクが入れば良かった」と振り返った。「まさか自分がマウンドに立って投げられるとは思ってなかったので楽しかった」と笑顔を見せた。将来の夢はプロ野球選手。日本ハムの選手としてエスコンフィールドでプレーすることを思い描いている。「すごい球場。将来ここでプレーできたらいいなと思った」と語った。竹内君は22年末に開かれた「NPB12球団ジュニアトーナメント KONAMI CUP 2022」に出場し、1回戦のヤクルトジュニア戦で自己最速の130キロをたたき出し、大会史上3人目となるノーヒットノーランを達成した。今春からは門別中に進学し、軟式野球を続ける。

◆ヤクルト内山壮真捕手(20)が、オープン戦3号となる同点ソロを放った。1点を追う5回1死、日本ハム上沢に対し、フルカウントからの7球目、外角高め144キロ直球を逆らわずに右翼席へ運んだ。「出塁することを一番に意識して打席に入りました。コンパクトに打ちましたが、しっかり押し込めたと思います」と振り返った。

◆ヤクルト浜田太貴外野手(22)が、オープン戦2号となる勝ち越しソロを放った。1-1の6回2死、日本ハム上沢に対しカウント1-1からの3球目、外角低め143キロ直球を引っ張り、左中間席へ運んだ。「とにかく結果が欲しくてくらいついて打ちにいきました。1本出て良かったです」と振り返った。

◆WBCキューバ代表で、日本ハムに新加入したアリエル・マルティネス捕手(26)が移籍初安打を放った。「3番指名打者」で先発出場し、6回1死からヤクルト大西の139キロフォークを左前に運んだ。チーム合流直後の24日のヤクルト戦では「6番指名打者」でスタメン出場も、右飛と三ゴロに倒れていた。

◆開幕ローテーション入りが確実視されるヤクルトの新外国人ディロン・ピーターズ投手(30)が、5回を79球、4安打1失点と順調な仕上がりを見せた。3回に先制点こそ許したが、持ち味の打たせて取る投球で、中盤までしっかりとゲームメーク。「まず5回をしっかりと投げることが出来て、状態も良いので、このまま良い状態でシーズンを迎えられるようにしていきたい」と話した。

◆高卒3年目のヤクルト内山壮真捕手(20)が同点ソロを放ち、オープン戦12打点で「打点王」に浮上した。5回1死、日本ハム上沢の7球目、外角高め144キロ直球を逆らわずに右翼席へ。「右手でも押し込めたので良い感覚だった。反対方向に芯でしっかり捉えられたのは良い傾向かなと思います」と振り返った。171センチの小柄な体で持ち前のパンチ力と勝負強さを発揮した。オープン戦18試合で打率2割2分2厘ながら打点は12球団トップ。「すごく大事な数字だと思う。去年なかなかいい数字を残せなかったので(74試合で19打点)今年は打点でもしっかり、いい数字を残せるようにやっていきたい」と言葉に力を込めた。この日は「6番捕手」で先発し、6回には日本ハム今川の二盗を阻止。7回からは左翼守備へ就いた。WBC世界一に貢献した中村が正捕手のため、当面は捕手と外野の「二刀流」となるが、「中村さんがいる中でも試合に出たいので、しっかりこのままアピールをしていきたいなと思います」とキッパリ。捕手でも外野でも、存在感を示していく。【鈴木正章】内山壮真 うちやま・そうま。2002年(平14)6月30日、富山県生まれ。星稜(石川)では2年秋から捕手に転向。ヤクルト奥川の1学年後輩で、高校通算34本塁打。20年ドラフト3位でヤクルト入団。昨季は74試合で打率2割3分2厘、4本塁打、19打点。171センチ、71キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1600万円▽ヤクルト高津監督(捕手と外野に取り組む内山について)「少しでもチャンスを作ってあげたいなと思いますし、少しでもそのチャンスを生かして成長につなげていってほしい」▽ヤクルトのディロン・ピーターズ投手(30=パイレーツ、5回4安打1失点で開幕ローテ入りが決定)「状態も良いので、このまま良い状態でシーズンを迎えられるようにしていきたい」

◆日本ハムの清水優心捕手(26)が、走攻守で猛アピールした。7試合ぶりに先発マスクをかぶり、打っては3打数2安打。オープン戦通算15打数7安打、4割6分7厘と好調で「新庄監督が"7、8割の力で"と話していたのが頭にあって、むちゃ振りしないでいけるようになった。この状態をシーズンでも続けていきたい」と先を見据えた。守備では4回に二盗を阻止し、7回1死二塁ではリードの大きかった二塁走者をけん制で刺すなど、エース上沢を援護。3回に右前打で出塁すると、江越の捕邪飛で二塁へタッチアップするなど、走塁での好判断も光った。開幕マスクは伏見、宇佐見の2人が競っている状況も、今は与えられたチャンスで自分のできることを出すことしか考えていない。「少ないチャンスでどれだけインパクトを与えられるかが、捕手として大事」と強い口調で話した。キャリアハイの100試合出場を果たした21年は、この日リードした上沢と18試合でコンビを組み、12勝中10勝に貢献した。「他の方よりは上沢さんのことを知っている。そういうところも生かせたら」。上沢は開幕2戦目の先発が有力。新球場初戦は逃しても、2戦目以降の下克上を見据える。【永野高輔】

◆開幕カード2戦目となる4月1日楽天戦での先発が有力視されている日本ハム上沢直之投手(29)が25日、ヤクルトとのオープン戦で先発登板し、開幕最後の調整を終えた。本塁打を浴びたが、内容的には2失点とまずまず。過去2年は開幕前最後の登板で思うような成績を残せなくても、シーズンに入れば白星を重ねてきた実績がある。公式戦初登板で勝利を挙げて、スタートダッシュを決めるつもりだ。開幕前に黒星を喫しても、不安材料は口にしなかった。上沢は「春先はあまり良くないのに慣れてきた感じがありますね」。開幕前に調子が出ない年でも結果を残してきたことが、自信を与えている。自己最多12勝をマークした21年は、開幕前最後の先発マウンドとなったロッテ戦で7安打3失点で敗戦投手。8勝を挙げた昨季は、最終調整の場となった広島戦で勝利したものの、5回を10安打という内容だった。「最終的に数字が残せればいい。良すぎても怖くなるし」と焦りはない。「でも、1日でも早くしっかりとした状態に持っていきたいという思いはある。試合を投げていかないと、僕は直っていかないのかな」と話し、シーズン序盤でベスト投球を見せるつもりだ。この日は6回94球を投げて、被安打7、5奪三振。2本のソロ本塁打で2失点を喫したが、建山投手コーチも上沢の状態について不安視はしていない。「去年の上沢らしい投球。(本塁打については)気にしていない」と話した。調子が万全ではない中でも多彩な変化球を駆使して、大崩れしない安定感を見せた。「変化球に関しては悪いところはなかった」と振り返った。初球に緩めのカーブを投げてストライクを奪う場面も目立った。「緩いカーブでカウントを取れればそれなりに試合をつくれる」と自信を見せた。開幕カード2戦目での先発が濃厚。ますは白星スタートで、「最速50勝」を旗印に掲げる新庄監督のプラン遂行にも貢献するつもりだ。「スタートダッシュが大事と監督も言っているので、しっかりスタートダッシュが決められるように投げられたら」。開幕初登板で一気にギアを上げて、勝ち星を積み上げていく。【石井翔太】

◆「1番・中堅」で先発出場のアリスメンディ・アルカンタラ内野手(31)が0-0の三回、先制の右前適時打を放った。「いいボールが来たら積極的に打つと決めて打席に入りました」1死二塁の好機で迎えた第2打席。カウント2-2から相手先発左腕、ピーターズ(前パイレーツ)の134キロのスライダーをしぶとく右前へ運んだ。2年目の助っ人は「結果につながってよかったです」とうなずいた。

◆ヤクルト・内山壮真捕手(20)が「6番・捕手」で出場し、0―1の五回に右越えのオープン戦3号ソロを放った。フルカウントから日本ハム・上沢の外角高め144キロの直球を一閃。高々と上がった打球は逆(右)方向に勢いよく飛んでいった。2月26日の楽天戦以来15試合ぶりの一発に「出塁することを一番に意識して打席に入りました。コンパクトに打ちましたが、しっかり押し込めた」と喜んだ。守備でも存在感を発揮。三回には江越のバントが後方へのファウルフライとなり、ダイビングキャッチしてアウトをもぎ取った。今季は外野手にも挑戦する高卒3年目の内山が攻守でアピールした。

◆ヤクルトの新外国人、ディロン・ピーターズ投手(30)=前パイレーツ=が先発し、5回4安打1失点の好投。開幕ローテーション入りを確実にした。「五回をしっかりと投げることができた。状態も良いので、このまま良い状態でシーズンを迎えれるようにしていきたい」三回1死二塁からアルカンタラに右前適時打を浴びたが、最速149キロを計測した直球と120キロ台のカーブやスライダーで緩急を使って安定感のある投球だった。試合後に高津監督はピーターズの開幕ローテーション入りを明言。「最後までスピードが落ちなかったですし、変化球の制球に苦しんでいましたが、真っすぐには力があった。今日の投球なら計算できる」と期待を寄せた。

◆「8番・捕手」で先発出場の清水優心捕手(26)が好守で存在感を放った。三回先頭で迎えた第1打席にチーム初安打となる右前打を放ち、出塁。無死一塁で続く江越の犠打は捕邪飛となったが、相手捕手・内山のダイビングキャッチをする体勢を見て、タッチアップで二塁を陥れた。「僕は足はあんまり速くないですけれど、そういうところも大事になってくる。ギリギリセーフになってよかった」と好走塁で1死二塁と好機を広げ、1番・アルカンタラの右前適時打で先制のホームを踏んだ。打撃ではこの試合2安打を放ち、オープン戦打率が・467(15打数7安打)に上昇。守備でも強肩を生かした盗塁阻止と巧みなリードで先発・上沢をもり立てた。プロ9年目を迎える背番号10は「少ないチャンスでどれだけインパクトを与えれるかというのはキャッチャーとして大事だと思います。(オリックスから新加入の伏見)寅威さんも宇佐見さんもいますけど、そのふたりに負けず、しっかりと結果にこだわり変わらずやっていきたい」と力を込めた。

◆世界一捕手に挑戦状だ!! ヤクルト・内山壮真捕手(20)が3号ソロを放つなど2安打1打点。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場していた中村悠平捕手(32)の1軍再合流前に「中村さんがいる中でも試合に出れるようにしたい」と闘志を燃やした。チームの稼ぎ頭だ。0―1の五回に相手のエース格、上沢の外角高め144キロの直球を、右翼の本塁打エリアに設置されている日本ハム側のブルペンに運んだ。オスナと並ぶチーム最多の3号で、オープン戦12打点は12球団トップとなった。守備でも三回に江越のバントが後方のファウルゾーンへの小フライとなると、素早い反応でダイビングキャッチ。七回からは左翼の守備を無難にこなした。正捕手の壁は大きい。チームにはWBCの決勝戦でもマスクをかぶった中村がいる。米国との決勝前にはヤクルト捕手陣によるLINEグループに「頑張ってください!!」とエールを送った。優勝の瞬間は神宮球場のクラブハウスで見届け「すごくうれしかったですし、興奮しました」と胸を高鳴らせた。あこがれの存在も、チームに戻ればポジションを争う先輩になる。今季は出場機会を増やすために外野手にも挑戦中だ。「スタメン捕手で70試合に出場して打率3割、2桁本塁打を目指していきたい」。高卒3年目の20歳が〝捕手侍〟に負けじと食らいつく。(森祥太郎)

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
843 0.667
(↓0.06)
-
(-)
51
(-)
43
(+7)
6
(-)
8
(+1)
0.256
(↓0.007)
2.770
(↓0.32)
2
(-)
日本ハム
1160 0.647
(↓0.041)
-0.5
(-)
68
(+1)
52
(+2)
15
(-)
29
(+1)
0.243
(↓0.001)
2.580
(↑0.04)
3
(1↑)
巨人
960 0.600
(↑0.029)
0.5
(↓1)
49
(+5)
42
(+2)
10
(-)
9
(+1)
0.237
(↓0.002)
2.110
(↑0.01)
4
(1↑)
西武
752 0.583
(↑0.038)
1
(↑1)
39
(+5)
27
(-)
7
(+1)
15
(-)
0.208
(↑0.008)
1.750
(↑0.14)
5
(2↓)
ロッテ
762 0.538
(↓0.045)
1.5
(-)
40
(-)
39
(+1)
7
(-)
11
(-)
0.211
(↓0.004)
2.190
(↑0.07)
6
(-)
ヤクルト
873 0.533
(↑0.033)
1.5
(↑1)
65
(+2)
68
(+1)
11
(+2)
20
(-)
0.236
(↑0.005
3.510
(↑0.15)
7
(-)
阪神
880 0.500
(↑0.033)
2
(↑1)
70
(+7)
52
(-)
13
(+2)
7
(-)
0.240
(↑0.006)
3.040
(↑0.21)
7
(2↑)
中日
663 0.500
(↑0.045)
2
(↑1)
54
(+1)
58
(-)
6
(-)
4
(-)
0.243
(↑0.002)
3.550
(↑0.25)
9
(2↓)
楽天
793 0.438
(↓0.029)
3
(-)
70
(+2)
79
(+5)
11
(-)
14
(-)
0.271
(↓0.001)
3.860
(↓0.08)
9
(1↑)
ソフトバンク
791 0.438
(↑0.038)
3
(↑1)
54
(+8)
57
(+2)
13
(+1)
5
(-)
0.248
(↑0.005)
3.240
(↑0.08)
11
(-)
DeNA
6120 0.333
(↓0.02)
5
(-)
45
(-)
70
(+5)
4
(-)
7
(-)
0.207
(↓0.002)
3.310
(↑0.06)
12
(-)
広島
393 0.250
(↓0.023)
5
(-)
40
(+2)
58
(+8)
4
(-)
3
(-)
0.214
(-)
3.450
(↓0.37)