中日(☆1対0★)ロッテ =オープン戦2回戦(2023.03.25)・バンテリンドーム=
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ロッテ
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中日
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勝利投手:柳 裕也(3勝1敗0S)
(セーブ:田島 慎二(0勝0敗2S))
敗戦投手:種市 篤暉(0勝1敗0S)
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◆中日は、先発・柳が6回3安打無失点の好投。投手陣の柱として期待される右腕が、万全の仕上がりを示した。一方のロッテは、ルーキーの友杉が3安打をマーク。スタメン起用に応え、開幕一軍入りを大きく手繰り寄せた。

◆WBCに日本代表として参加していた中日高橋宏斗投手(20)、投手コーチとして帯同したロッテ吉井理人監督(57)への優勝セレモニーが試合前に行われた。両チームがベンチ前に整列し、侍ジャパン活躍のハイライトシーンがビジョンに映された。その後、ホームベース上で立浪監督から2人に花束贈呈。球場を埋めた両チームのファンから大きな拍手が送られた。ロッテ佐々木朗は、遠征に帯同していなかった。

◆中日-ロッテの試合前に、名古屋市科学館で開催中の「スケスケ展~スケると見える仕組みの世界~」をPRする「スケスケレディ」が始球式を行った。体が透けて骨が見える様子をイメージした"スケスケ"な衣装で登場し、球場を沸かせた。同イベントは、さまざまな生物や物の中身を「スケる(透ける)」を通じて紹介する特別展だ。

◆ロッテのドラフト2位ルーキー友杉篤輝内野手(22=天理大)が「9番遊撃」でフル出場し、チーム合計4安打中3安打を放った。3回には中日柳からチーム初安打の三塁線を破る二塁打を放ち「思いきっていこうと思った。初球からいけたのが良かった」。第2打席は中前安打、第3打席では俊足を生かして遊撃内野安打と、開幕1軍に向けて大きなアピールとなった。自信のある守備でも初回から華麗なグラブさばきを見せて併殺を奪った。4回には三遊間の深い当たりを好捕して一塁送球も、わずか及ばずセーフに。「あそこをアウトに出来るように練習したい」と課題と反省も忘れない。走塁面では2死一、三塁の三塁走者での重盗ホームタッチアウトや、二盗失敗などもあった。吉井監督も「学ばなきゃいけないことはたくさんある。この失敗を次につなげてほしい」。走攻守で躍動した即戦力ルーキーへ、定位置争いに加わる期待を寄せた。【鎌田直秀】▽ロッテ種市(5回6安打8奪三振無四球1失点で開幕2戦目の先発が内定し)「カウントをとるスライダーが甘くなって狙われた。どのボールも、体の状態もこの1週間で上げていきたい」

◆中日木下拓哉捕手(31)がオープン戦のロッテ戦(バンテリンドーム)で負傷交代した。1回にロッテ山口がファウルを打った際、折れたバットが左肩を直撃。その後出場を続けたが、大事を取って3回守備から交代。軽傷とみられるが、26日の同戦は状態を見て判断する。

◆中日柳裕也投手がオープン戦ラスト登板で6回を3安打無失点に抑え、万全をアピールした。昨オフから取り入れたシュートが要所で効果を発揮。「内容も結果もいい投球ができた。順調に開幕を迎えられる」と手応えを明かした。今季から選手会長に就任。「チーム一丸となって、ファンの皆さんに勝利を届けたい」と12年ぶり優勝に気合十分だ。4月5日のホーム、ヤクルト戦の先発が濃厚で、2軍での調整登板は今後検討する。

◆ロッテの開幕3連戦の先発投手が内定した。すでに小島和哉投手(26)の31日ソフトバンク戦(ペイペイドーム)開幕投手は公表されているが、2戦目に種市篤暉投手(24)、3戦目は美馬学投手(36)に。吉井理人監督は「この3連戦(中日とのオープン戦)の投手がそのまま」と言及した。この日、先発登板した種市は、5回を投げ6安打8奪三振無四球1失点。「カウントをとるスライダーが甘くなって狙われた。どのボールも、体の状態もこの1週間で上げていきたい。」と開幕前の最終登板を終えた。7日の侍ジャパン強化試合オリックス戦では予備登録メンバーとしてマウンドに上がり、4回無安打無失点の好投。ダルビッシュ有や大谷翔平ら投手陣からトレーニング、食事、変化球などを聞くことが出来た貴重な時間も過ごした。「今すぐにとはいかないと思いますけれど、いろいろと試しながらいけたらいい」。20年のトミー・ジョン手術から完全復活を期す今季は、小島、美馬、佐々木朗らと投手陣の軸となる。【鎌田直秀】

◆試合前に「侍ジャパン優勝セレモニー」が行われた。大型ビジョンにWBC決勝・米国戦の激闘シーンが流された後、本塁付近で日本代表投手コーチを務めたロッテ・吉井理人監督(57)と中日から最年少で代表に選出された高橋宏斗投手(20)が握手と歓喜の抱擁。中日・立浪和義監督(53)から2人に花束が贈呈された。ロッテの試合前練習中には高橋が吉井監督のもとを訪れてあいさつ。吉井監督が「もうロッテやから、あいさつ来んでええよ」と照れ笑いすると、高橋は「(佐々木)朗希は来てますか?」。指揮官は休養のため今遠征に帯同しないことを伝え「中日は厳しいな」と冷やかしていた。

◆日本代表のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)優勝を記念したセレモニーが試合前に行われ、出場した中日の高橋宏と投手コーチを務めたロッテの吉井監督に、中日の立浪監督から花束が贈られた。大型ビジョンには米国との決勝戦の映像が流され、場内から拍手も。ロッテの佐々木朗は遠征に同行していないため不参加だった。

◆中日の正捕手、木下が三回に交代した。一回の守備で山口の折れたバットが左肩に直撃。治療を受けてプレーを続けたが、二回の打席で空振り三振を喫し直後の守りからベンチに下がった。立浪監督は「場所が場所だから。打撲だけど大事を取って代えた」と説明した。

◆WBC日本代表投手コーチの大役を終えて、24日にチームに再合流したロッテ・吉井理人監督(57)は2試合連続の零敗を喫した。1カ月以上もチームを離れたことで采配面でのブランクを問われた指揮官は「(監督業は)素人なんで、ブランクもくそもない。これから勉強です」。六回2死一、三塁では金子戦略コーチの進言で重盗を仕掛けたが失敗に終わり、「まだ自分1人だけで作戦を決められる根拠も自信もありません。失敗したら改善、ということで日々やっていく」と振り返った。指揮官の悩みは貧打、得点力不足だけではない。前夜(24日)も無理をして日付が替わらない間に床に就いたが、早朝4時前に目が覚めて、その後も眠れずに6時に小雨が降りしきる中を散歩。「(日本から)アメリカに行ったときはそうでもなかったけど...。試合中に眠くなっても許してもらわないと」と冗談交じりに苦笑い。26日の中日戦でオープン戦はラストゲーム。吉井監督を〝目覚め〟させる猛打爆発に期待したいところだ。(東山貴実)

◆開幕2戦目となる4月1日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)の先発が濃厚なロッテ・種市篤暉投手(24)が、オープン戦最終登板で5回を6安打1失点。「カウントボールが甘くなってそこを狙われた。今日は野手の方に助けられたゲーム。球際を全部捕ってくれた」と感謝を口にした。今月7日には侍ジャパン予備登録メンバーとしてオリックスとの強化試合(京セラ)にも先発。2日間の帯同だったが「ずっとノートは持っていました。多分、結構やべぇヤツ...と思われていたかもしれませんが、それぐらい吸収しようと思って...。2日間を無駄にしないようにと思って、すごい積極的に(代表選手に話を聞きに)行きました。ちょっと迷惑だったかな? ぐらいの感覚でいきました」と振り返っていた。

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
843 0.667
(↓0.06)
-
(-)
51
(-)
43
(+7)
6
(-)
8
(+1)
0.256
(↓0.007)
2.770
(↓0.32)
2
(-)
日本ハム
1160 0.647
(↓0.041)
-0.5
(-)
68
(+1)
52
(+2)
15
(-)
29
(+1)
0.243
(↓0.001)
2.580
(↑0.04)
3
(1↑)
巨人
960 0.600
(↑0.029)
0.5
(↓1)
49
(+5)
42
(+2)
10
(-)
9
(+1)
0.237
(↓0.002)
2.110
(↑0.01)
4
(1↑)
西武
752 0.583
(↑0.038)
1
(↑1)
39
(+5)
27
(-)
7
(+1)
15
(-)
0.208
(↑0.008)
1.750
(↑0.14)
5
(2↓)
ロッテ
762 0.538
(↓0.045)
1.5
(-)
40
(-)
39
(+1)
7
(-)
11
(-)
0.211
(↓0.004)
2.190
(↑0.07)
6
(-)
ヤクルト
873 0.533
(↑0.033)
1.5
(↑1)
65
(+2)
68
(+1)
11
(+2)
20
(-)
0.236
(↑0.005)
3.510
(↑0.15)
7
(-)
阪神
880 0.500
(↑0.033)
2
(↑1)
70
(+7)
52
(-)
13
(+2)
7
(-)
0.240
(↑0.006)
3.040
(↑0.21)
7
(2↑)
中日
663 0.500
(↑0.045)
2
(↑1)
54
(+1)
58
(-)
6
(-)
4
(-)
0.243
(↑0.002
3.550
(↑0.25)
9
(2↓)
楽天
793 0.438
(↓0.029)
3
(-)
70
(+2)
79
(+5)
11
(-)
14
(-)
0.271
(↓0.001)
3.860
(↓0.08)
9
(1↑)
ソフトバンク
791 0.438
(↑0.038)
3
(↑1)
54
(+8)
57
(+2)
13
(+1)
5
(-)
0.248
(↑0.005)
3.240
(↑0.08)
11
(-)
DeNA
6120 0.333
(↓0.02)
5
(-)
45
(-)
70
(+5)
4
(-)
7
(-)
0.207
(↓0.002)
3.310
(↑0.06)
12
(-)
広島
393 0.250
(↓0.023)
5
(-)
40
(+2)
58
(+8)
4
(-)
3
(-)
0.214
(-)
3.450
(↓0.37)