ロッテ(☆2対1★)広島 =オープン戦1回戦(2023.03.21)・ZOZOマリンスタジアム=
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広島
1000000001600
ロッテ
00001010X2400
勝利投手:澤村 拓一(1勝0敗0S)
(セーブ:益田 直也(0勝0敗1S))
敗戦投手:遠藤 淳志(1勝1敗0S)
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◆ロッテは、先発・西野が5回1失点の投球。対する広島も、先発・遠藤が7回2失点の好投を披露。開幕ローテーションの一員として期待される両チームの右腕が、それぞれ順調な仕上がりを見せた。

◆ロッテ西野勇士投手(32)が先発登板し、5回81球5安打3奪三振2四球1失点だった。初回は安打と2四球で満塁のピンチを招くと、広島松山の左犠飛で先制を許した。だがその後は、スライダーなどの変化球を低めに集める粘りの投球。「ブルペンが調子が悪いかなと思っていたら、初回にその感覚が出てしまった。しっかり修正するという部分は良かったと思います」。今季はリリーフから先発転向し、先発ローテーション入りが濃厚だが、「しっかりコースと高さを意識して投げたいと思う」と開幕を見据えた。侍ジャパンのWBC準決勝メキシコ戦も試合前に準備をしながら観戦した。3ランを喫したチームメートの佐々木朗希投手(21)の投球にも「すごい緊張感があると思いますが、よく頑張ったと思います」とたたえた。

◆逆転開幕1軍へ猛アピールだ。1軍に合流したばかりの広島黒原拓未投手(23)が、オープン戦初登板で好投した。1点ビハインドの8回に2番手として登板。この日2安打の先頭安田は、外角直球で見逃し三振を奪った。続く代打角中も力で押し込み、146キロで左邪飛。最後は藤原をこの日最速147キロで中飛に打ち取った。「どんどん腕を振って投げ込むというのが持ち味だと思うので、とにかくストライクを取りに行かずに、しっかりと腕を振ってストライク先行で投げられた。良かったと思います」昨年5月4日巨人戦以来となる1軍登板で持ち味を発揮した。一昨年のドラフト1位も、昨季は12試合登板どまり。シーズン途中に左肩を痛めて離脱し、再昇格しないまま1年目を終えた。2年目の今年は春季キャンプ2軍スタートも、ブルペン投球からアピールを続け、実戦でも結果を残してきた。新井監督は「ファームからずっと推薦があった。今日見て、やっぱりいいなと。いいものを見せてくれたなと思いました」と評価。開幕10日前の合流で開幕1軍も見えてきた。左腕は「昨年はケガで長期離脱して、満足に野球していなかった。昨年を取り返す気持ちでしっかり全力でやっていきたい」と胸を張る。巻き返しを期す2年目、ようやくスタートラインに立った。▽広島遠藤(先発して7回4安打2失点)「手応えはあった。どんどん押せるなという感じでしっかり真っすぐ多めで投げられた。終盤になったときに変化球の精度、真っすぐの精度をもっと練習の中で追い求めていけたら」

◆広島は敵地でロッテに敗れた。開幕ローテ入りが決まっている先発遠藤は今年最長の7回を投げ4安打2失点と順調な仕上がりを印象づけた。この日1軍に合流した2年目黒原も1点ビハインドの8回に登板。代打を含め左打者が並んだロッテ打線を3人で切った。新井貴浩監督(46)の一問一答は以下の通り。-先発遠藤投手は順調新井監督 今日もナイスピッチングだったと思います。-黒原投手が1軍に合流となった新井監督 ファームの方からずっと推薦があったので。今日見て、やっぱりいいなと。いいものを見せてくれたなと思いました。-代打も含めて左が並んだ打線だったが、起用のイメージと重なるか新井監督 左(ワンポイント)限定というのではなく、1イニングをと思って見ている。球の強さもありますし、ストライクも先行できていました。-このタイミングでの合流は開幕1軍も新井監督 もちろん、当然。いつも言っているように競争してもらっているわけだから。-左投手が1枚加わるのは継投の幅も広がる新井監督 そうですね。幅が出てくると思います。ファームからずっと名前が出ていたので、いいものを見せてくれたなと思います。-オープン戦残り4試合は、シーズンに近い継投になるか新井監督 シーズンに近い継投になるけど、うちはまだ形がないから。それをつくっていかないといけない。それはオープン戦だけではなく、開幕してからもブルペンの競争は続いていく。いろいろと考えながら、試しながら。-侍ジャパンが逆転でWBC決勝に新井監督 すごいね。いやあ、すごい。-試合前の打撃練習中、日本代表が同点に追いつき、スタンドが沸いた新井監督 あれは野間に対する歓声? すごい選手やな。バッティング練習だけで歓声があがるなんて。たいしたものですよ(笑い)。いやでも、感動しました。明日、頑張ってほしい。

◆ロッテが5回裏に「8番三塁」安田尚憲内野手(23)の右前適時打で同点に追いつくと、7回裏には「6番DH」井上晴哉内野手(33)の中犠飛で勝ち越した。安田は3回の第1打席でも一、二塁間を破る右前安打を放っており、2安打1打点の活躍だ。「チャンスで打てたので良かったと思います」と笑顔。不振だったオープン戦だったが、15日のヤクルト戦(神宮)試合前に福浦和也ヘッドコーチ(47)から打撃フォームの助言を受けて3ランを放ったあと、その習熟のために2軍に合流して打撃練習の時間を割いた。ファームでは内田順三臨時打撃コーチ(75)の指導も再び受け、イースタンの試合で3打数2安打。「神宮の時に良かった感覚もあったのでそこを固めて、内田さんにも上(上半身)の力を抜くことやスイングも何個かアドバイスをいただきました」と結果につなげた。初めて味わう個人応援歌にも力をもらった。「覚えやすい応援歌だと思いますし、盛り上がりやすい曲。打席の中ではちゃんと聞けていなかったですけれど、今日初めての応援歌で打てて良かったと思います」とお気に入りな様子だった。投手陣も先発の西野が5回1失点と踏ん張った。救援陣もペルドモ、沢村、カスティーヨ、鈴木、益田とつなぎ守り切った。今季は守護神を固定しない終盤の投手リレーを行う方針を吉井監督が明言しているが、リリーフ陣の競争も激化してきた。【鎌田直秀】

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ORIX
633 0.667
(↑0.042)
-
(↓0.5)
40
(+4)
34
(+2)
4
(+2)
6
(-)
0.237
(↑0.008)
2.690
(↑0.07)
2
(1↑)
日本ハム
950 0.643
(↑0.028)
-0.5
(↓0.5)
60
(+5)
47
(-)
12
(-)
22
(+2)
0.236
(↑0.002)
2.780
(↑0.22)
3
(2↑)
西武
641 0.600
(↑0.044)
0.5
(↓0.5)
30
(+2)
20
(+1)
5
(+2)
14
(-)
0.198
(↓0.008)
1.590
(↑0.06)
3
(2↑)
ロッテ
642 0.600
(↑0.044)
0.5
(↓0.5)
35
(+2)
37
(+1)
6
(-)
8
(-)
0.207
(↓0.004)
2.540
(↑0.14)
5
(4↓)
巨人
750 0.583
(↓0.053)
0.5
(↑0.5)
37
(-)
32
(+1)
8
(-)
7
(-)
0.233
(↓0.005)
2.060
(↑0.1)
6
(2↓)
阪神
760 0.538
(↓0.045)
1
(↓0.5)
57
(+1)
41
(+2)
9
(-)
7
(+1)
0.241
(↓0.005)
2.920
(↑0.05)
7
(2↑)
ヤクルト
663 0.500
(↑0.045)
1.5
(↑0.5)
60
(+3)
64
(+2)
8
(-)
19
(+1)
0.239
(↓0.004)
3.990
(↑0.15)
8
(1↓)
中日
453 0.444
(↓0.056)
2
(↓0.5)
52
(+2)
52
(+4)
6
(-)
2
(-)
0.249
(↓0.003)
3.910
(↑0.04)
9
(1↓)
楽天
682 0.429
(↓0.033)
2.5
(↓0.5)
61
(+2)
70
(+3)
8
(-)
13
(+1)
0.274
(↓0.003)
4.000
(↑0.04)
10
(-)
ソフトバンク
581 0.385
(↓0.032)
3
(↓0.5)
38
(-)
50
(+5)
10
(-)
5
(-)
0.237
(↓0.006)
3.410
(↓0.15)
11
(-)
広島
363 0.333
(↓0.042)
3
(↓0.5)
37
(+1)
39
(+2)
4
(-)
3
(-)
0.229
(↓0.004)
2.600
(↑0.03)
11
(1↑)
DeNA
5100 0.333
(↑0.047)
4
(↑0.5)
41
(+1)
62
(-)
4
(-)
6
(-)
0.208
(↓0.009)
3.600
(↑0.27)